2009.07.15
景観・まちづくり演習 「薬師寺・唐招提寺 見学」
人間環境デザイン学科では、「景観・まちづくり演習」の授業の一環で、薬師寺と唐招提寺に行ってきました!
薬師寺では、僧侶の加藤大覺氏に案内していただきました。大覺僧侶のお話がとてもユーモラスで面白かったので、学生たちもメモに取りながら、真剣に話を聞いていました。
お寺のシンボルである東塔・西塔のお話、お釈迦様のお話、「有難う」という言葉からはじまる命の大切さのお話など、いろんな”教え”について話していただきました。
今回の演習では、畿央生は特別に、西塔の中を案内していただきました。
最近修復が終わったばかりの菩薩像を拝見することができ、装飾の鮮やかさに、みんな目を奪われていました。
撮影禁止のためブログでお見せできないのが残念です(^_^;)
![]() |
←東塔です。 |
西塔です。→ |
![]() |
爾来1300年を経て、幾多となる災害の中で、唯一今も同じ姿で残っています。
享禄元年に焼失しましたが、昭和56年に復興されました。東塔と違って、和歌に用いられる「あをによし」の象徴でもあり、色鮮やかな塔です。
金堂の中にも入らせていただきました。薬師寺白鳳伽藍は、龍宮造りと呼ばれる東塔の意匠で統一されているそうです。 金堂の中におられるのが薬師三尊像で、中央におられる薬師如来はお医者様の仏像様だそうです。人々の健康をお祈りし、参拝に訪れる人々は薬師如来のお顔を見て、今の自分の体調や心理状況を判断すると言われています。
最後に東院堂を見学し、お賽銭を入れて合掌をして薬師寺の見学を終えました。
次に唐招提寺の見学です。
唐招提寺では西山執事長さんに、唐招提寺のおよそ1200年の歴史や伽藍の案内、金堂、講堂の建物の構造についてなど説明をしていただきました。
↑金堂の三手先(*1)は、立派な造りで、地震の力をも吸収するそうです。 参加した学生は1回生なので、建築の知識はまだまだ未熟でしたが、この大きな三手先には誰もが圧倒されていました。
唐招提寺は、現実を見る仏教の象徴とされていて、現代でいう心のカウンセラーとも言われています。
今回、日本を代表する寺社である薬師寺と唐招提寺を見学したことによって、歴史の知識をまた一つ増やすことができ、大変有意義な時間になったと思います。
建築物のもっている長い歴史は、素晴らしく、そして恐れ入るものが多く、でも心を和ませてくれる、とても感慨深いものがありました。
(*1)三手先(みてさき)・・・建築の組み物の様式のひとつ。柱から外方に斗(ます)組みが三段出ていて、三段目の斗で丸桁(がぎょう)を支えるもの。
よく読まれている記事
カテゴリ
タグ
キーワード検索
アーカイブ