2013年の記事
2013.08.08
平成25年度第5回夏季エコパトロール実施中!(エコキャンパス推進委員会)
今年は例年になく暑い夏のような気がしますが、節電にご協力いただきありがとうございます。 今夏第5回目のエコパトロールを実施しました。 ご存知のとおり、エコパトロールでは、各教室を巡回し、未使用の教室はエアコンと照明をオフ。使用中の場合は、エアコンの温度設定(28℃)と設置されている温度計で実際の環境温度を確認しています。 パトロールの対象は、主にエアコンと照明となっていますが、各教室では視聴覚機器(マイク、プロジェクタ等)やパソコンも電気を使用しています。 エアコンと比較すると電気使用料は少ないかもしれませんが、「塵も積もれば・・・」とあるように、微量でも多数の使用で大きな消費につながります。そこで今回は、情報センターのエコキャンパス委員からみた、情報関連機器の節電についての話題です。 パソコンの本体はシャットダウンすると自動的に電源が切れますが、モニターは勝手には消えてくれません。シャットダウンしてしまうとモニターは真っ黒な画面になってしまい、あたかも電源が入っていないような雰囲気ですが、ひそかに通電しており、微量ながらも電力を消費し続けています。微量といいながらも気づかずにいると何時間も、何日も放置されてしまいます。 コンピュータールームなどは情報センターのスタッフが地道な努力により確認していますが、ご自宅などではどうでしょうか?意外とつけっ放しになっていたりしませんでしょうか? モニターの電源は機種にもよりますが、たいていはモニターの側面や上部、裏側などについています。ちなみに事務室で使用しているモニターは画面右下側面についています。 モニター電源 (モニターが消えていないと 白いランプが点滅します) また、情報機器から発する熱は、室内の温度上昇にもつながります。 冬場ですとわかりやすいのですが、コンピュータールームで全台起動した場合、時間が経つにつれて明らかに教室が暖かくなります。 ぜひ、エアコン、照明と併せて、情報機器の電源オフも心がけていただきたいと思います。 エコキャンパス推進委員会
2013.08.07
WHO(世界保健機関)・JICA(独立行政法人国際協力機構)校外学習~看護医療学科4回生~
看護医療学科4回生の必須科目,「国際看護論」は,グローバル化が進む社会の中で全ての人々が健康に生活することの意味やそのためのアプローチについて考えます。 貧しさは誰のせい? 平等とは何? 答えがあるような,ないようなディスカッションも多くあります。 その最終講義は,HAT神戸にある,JICA(独立行政法人国際協力機構)関西センター内でJICA関西センターと国連機関WHOの研究施設である神戸センターの職員の方から講義を受けました。 日本が資源の多くを輸入していることなどを例に世界は相互依存で成り立っていること,世界には約100カ所のJICAオフィスがあり400名を超える職員が配属されている一方,日本の国際協力に対する支出は1998年をピークに13年間で47%も削減されていること,総支出額はアメリカに次ぐ2位ではあるものの,国民一人当たりに換算すると世界の主要援助国23か国中第21位など,日本のODAやJICA事業に関する概説を交え,国際協力の現状について説明を受けました。 WHO神戸センターの職員の方からは,WHO(世界保健機関)やWHO神戸センターの概要についてお話しいただいた後,ご自身の経歴や関わった事業をご紹介くださり,キャリアをどのように積んでいくか,についてお話しいただきました。 しっかりとした目標をもち,その時々で最も適した立ち位置を考えることができることが大切と熱いメッセージに多くの学生が魅了されました。
2013.08.06
「インテリア設計士2級資格試験」 今年度合格率94%
第53回「インテリア設計士2級資格試験」が本学で、7/13(土)・7/14(日)の2日間にわたって行なわれました。 本年度の合格者は16名で、昨年に引き続き94%の高い合格率となりました。 来年は100%をめざしたいと思います。 人間環境デザイン学科のスケジュールでは設計課題と重なり忙しさのピークであったにもかかわらず、受験者は底力をみせてくれました。 合格者は以下3回生16名です。 有岡大輔・上田彩加・神垣友里奈・嶋博也・高薫子・瀧井朋子・竪元早紀・谷川彩理・藤田則嗣・藤原美紅・細田大翔・松原崇晃・水ノ上佳希・吉崎菜月・吉田由加・渡辺賢太 皆さん本当におめでとうございました。 【過去の成績】 2012年度 インテリア設計士2級試験結果 2011年度 インテリア設計士2級試験結果 2010年度 インテリア設計士2級試験結果 2009年度 インテリア設計士2級試験結果
2013.08.05
学生広報スタッフblog vol.87~人間環境デザイン学科の「講評会」レポート!
こんにちは!学生広報スタッフ、人間環境デザイン学科4回生 谷玲佳です! 今回は、デザイン3回生の授業にお邪魔したので紹介したいと思います。 8月2日(金)、人間環境デザイン学科3回生の「建築設計製図」の講評会が開かれました! 今回の製作課題は「児童図書館」。大学の隣にある公園の中に図書館を建てるというもので、そのほかにも条件が設定されています…が、それさえクリアすればあとは学生の自由です。 講評会では3~5分程度の時間が与えられて、先生方に対して自分の作品に対するウリやコンセプトなどを自由にアピールします。講評会の1週間ほど前になると、D棟に朝から晩までこもる生活を送ることになります(笑) 3回生の皆さんも、何日も夜遅くまで努力した結果が出せたのではないでしょうか! ■発表風景 講評会の発表はとても緊張するんですよね。3回生も緊張しながらも頑張ってプレゼンしていました!先生方のするどい意見もありましたが、三井田先生の「いいじゃない♪」という口癖が多かったように思います(笑) プレゼン図面に色を塗るなどきれいな図面に仕上げていましたね。 ■作品紹介 模型の出来が素晴らしい作品が多々ありました!今回は有名建築家を参考にした作品が多く観られたように思います。 ドーム型や六角形型など面白い形の外観が印象的でしたね! 先生に「力作!!」と言われる作品もあり模型スキルがどんどん上がっています! 内観を作る学生もいました!椅子や人間など細かい作業がいっぱいです。 5時間もの長い講評会、皆さんお疲れ様でした。連日の模型製作で体もピークをむかえていたのではないでしょうか?ゆっくり休んでくださいね。 前期の発表が終わりましたが、後期が待っています(笑) 後期はゼミや就職活動で忙しくなりますが、悔いの残らぬよう頑張ってください!後期の作品も楽しみにしています! 優秀作品は例年通り畿央祭で展示をしますので、素晴らしい模型を見に来てくださいね♪ ▼昨年の展示の様子(人間環境デザイン学科「学びのギャラリー」)
2013.08.02
災害に強い大和の町づくりネットワーク 平成25年度第1回研修会を開催!
看護医療学科の堀内です。東日本大震災以前から構想を膨らませていた防災・減災・災害対策強化を目的とする地域のネットワークは,昨年春「災害に強い大和の町づくりネットワーク」として立ち上がりました。東日本大震災に続き,奈良県南部水害を経験したことで立ち上げに賛同してくださる人が増え実現したという,ほろ苦さを感じる立ち上げではありましたが,医療施設や教育機関に所属するメンバーがそれらの辛い経験からの学びや知識を共有し,その名のとおり,災害に強い大和の町づくりをめざし頑張っています。 初年度はコアメンバーのための勉強会として,計3回の研修会を実施しました(昨年の様子はこちら)。その内容がネットワーク内外から評価され,本年度はもう少し広い範囲で県内医療施設や教育機関に声をかけていく計画です。第1回研修会が7月20日(土)10:00~16:00にかけて実施されました(ポスター)ので報告します。 10施設から医師,看護師,助産師,保健師,理学療法士,事務局職員,薬剤師と様々な職種の各施設で病院防災に関わっておられる33名がご出席くださいました。今回の講師は奈良県の防災に関わっておられる、市立奈良病院循環器内科の守川先生です。「奈良は危ない!」を様々なデータで示してくださいました。それぞれに対策の強化の必要性を再確認されていました。 本学の施設を使っての研修会という事で,特別に後期の災害看護論を履修したいと考えている看護医療学科の4回生20名が午前の講義の部分に参加させていただきました。 臨床の病院防災や災害時の対策を伺うことができ学びを深めました。「なぜ災害について勉強したいと考えているか」をグループ間で意見交換し,発表させていただく機会を頂きましたが,さすが4回生,しっかりと学生内で出された意見をまとめて述べており,各施設から来られた現場の方々(多くは管理職の方々)にも,頷いていただいていました。 今後の活動についても、ブログで報告させて頂きたいと思います。 看護医療学科准教授 堀内 美由紀
2013.08.02
奈良県食育推進ロゴマークに健康栄養学科4回生の作品が選ばれました!
奈良県の食育推進ロゴマークに、健康栄養学科4回生の室野有香(むろのゆか)さんの作品が選ばれました! ▼ 奈良県食育推進ロゴマークの缶バッジ 中心に奈良のシンボルである盧舎那大仏像を、また、周囲に大和野菜および奈良の特産品9品を配することにより、奈良県産食材の活用や奈良の食文化・歴史への理解を深めながら、奈良県の食育を進めることを表現しています。 大和野菜 : 黄金まくわ、 半白きゅうり、 宇陀金ごぼう、 大和まな、 大和丸なす、筒井れんこん、 大和ふとねぎ 奈良の特産品 : いちご 、 柿 平成25年7月18日(木)に、冬木智子学長より感謝状を授与していただきました。 そして、「私自身の健康維持と長寿は、栄養教育のおかげです。畿央大学の設立にあたり、栄養教育に貢献する健康栄養学科を作りたいと強く思いました。そのことを忘れずに、地域に貢献できる人になって下さい。」とのお言葉をいただきました。 今後、店先ののぼりや缶バッチなどが作られ、食育の普及啓発が進められます。 街角で見かけられたときは畿央生の活躍を思い出し、食育に関心を持っていただけたら幸いです。 室野有香さんおめでとうございます!
2013.08.01
第14回KSM(卒業生の理学療法勉強会)を開催しました!
畿央大学理学療法学科4期生の櫻井です。 7月21日(日)に、第14回KSM(kio study meeting)を開催しました。 この勉強会は、毎月1回の開催ですが、気が付けばKSMが発足してから1年以上経過しています。 これだけ継続できているのも学びに対して貪欲なメンバーと、毎回施設を提供して下さる理学療法学科の庄本学科長をはじめとした大学の皆さんのお陰と、大変感謝しております。 さて、今回のテーマは以下の通りです。 ①認知症ケア 認知症患者さんへの対応について皆でディスカッションしました。セラピストや介護者が主体となるのではなく、高齢者の訴えをくみ取り、共感や傾聴することで高齢者が主体となれる環境作りが重要であることを再認識しました。 ②脊椎手術と術後の理学療法 最新の脊椎脊髄手術の紹介や術後の理学療法についての講義の後、皆で予防医学についてのディスカッションを行いました。術後の理学療法において、基本的動作やADLを改善するだけでなく、再発を予防することの重要性を学びました。 ③行動分析学 「どのように行動に働きかけるか」というテーマで、皆でディスカッションしました。運動療法の効果を最大限発揮するためには「どのように治療を行うか」ということに加え、対象者の行動を適切な方向へ導くことの重要性を学びました。 毎回感じるのですが、このように同じ場所で学んだ同期や後輩が再び集まって、新しく学んだお互いの知識を共有できることはとてもいい刺激になっています。 勉強会を継続していくことで、メンバー同士切磋琢磨していきたいと思います。今後もどうぞよろしくお願い致します。 【過去の勉強会の様子】 ▼第1回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/04/post-502.html ▼第2回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/05/2ksm.html ▼第3回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/06/3ksm.html ▼第4回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/07/4ksm.html ▼第5回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/08/4ksm-1.html ▼第6回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/10/6ksm.html ▼第7回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/11/7ksm.html ▼第8回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2012/12/8ksm.html ▼第9回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/02/ksm.html ▼第10回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/03/post-636.html ▼第11回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/04/10-1-2.html ▼第12回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/04/24-7.html ▼第13回勉強会 https://www.kio.ac.jp/information/2013/06/25-1.html
2013.07.31
平成25年度第4回エコパトロール実施中!(エコキャンパス推進委員会)
エコパトロールも数えること4回を迎えました。 今回は今年度からエコキャンパス推進委員会の委員になられました、教育学部のムース先生より海外のエコ事情を含めてコメントをいただきました。 先週7月23日に、初めてエコキャンパス委員会の一員としてエコパトロールに参加させて頂きました。 各教室のアイコン設定温度や、運転状況の確認を行い、どのくらいエコ意識が普及しているか実感する貴重な機会でした。多くの教室の温度設定は指定されている温度より低く、しかも誰もいないのにエアコンがつきっぱなしになっていた部屋もありました。 私はヨーロッパに長期間に滞在した経験がありますが、日本よりヨーロッパの人々のほうがはるかに高いエコ意識を持っているのは確かです。ドイツでスーパーに行った時に、マイバッグを持っておらず困ったことや、スペインで水の無駄使いで怒られた経験があります。 最近、クールビズなどが、一部でやっと定着しつつありますが、日本はさらにエコ意識を高めないといけない気がします。 1人1人が少し気をつけるだけで、大きな変化が期待できます。塵も積もれば…です。 暑い時は、手から肘の上まで水で洗うと、随分涼しく感じます。 皆さんも試してみて下さい。
2013.07.30
夏の学習キャンプ2013開催に向けて、準備が進んでいます!
こんにちは!夏の学習キャンプ2013の統括の橘内爽太、きっつです。 今年もやります!夏の学習キャンプ! そこで、キャンプ当日の様子はもちろん、それまでのスタッフの活動の様子も紹介したいなと思い、今回からレポートを掲載させていただくことになりました! まずは「学習キャンプ」の説明から。 学習キャンプ(通称“学キャン”)は、学生スタッフが主体となり考えた企画やさまざまな活動を通して、普段の生活では学べない知識を得たり体験をしたりすることのできるキャンプです。 夏と冬の年2回開催され、夏は毎年、奈良県立野外活動センターを借りて開催しています。 今年の日程は9月1日(日)、2日(月)の2日間。 その2日間を計画、企画するためにまず去年からの経験者スタッフで土台をつくり、 そのあと5月後半から新規スタッフを含めた総勢24名のスタッフで週3回会議を行っています。 これまでの会議では担当の部署とテーマを決めていき、今は当日に行う企画や炊事について話し合っています。 学キャンの会議はとにかく「その活動がどういった学びにつながるのか」ということを考えながら話し合っていきます。 ときには厳しい意見も出し合いながら、ああでもない、こうでもない…と時間をかけて計画していくのです! そして、7月上旬にはこれから活動を計画していくためにスタッフで野外活動センターの下見にいってきました。これから活動を考えていくうえでの、たくさんのヒントを得てきました。 まだいろいろなことを話し合っている段階なので具体的なことについては何もお話しできませんが! 来ていただいたみなさんが、大きな学びを得ることのできる!大きな感動を得ることのできる!そんな充実した2日間になるようスタッフ一同一生懸命努力していきますので、応援のほどよろしくお願いします! また、学キャン当日に向けたスタッフの活動や開催後にはそのレポートも順次あげていこうと思っていますので、そちらも楽しみにしていてください! 【昨年のブログ】 夏の学習キャンプ2012 ~学生レポート~
2013.07.30
現代教育学科1回生が大阪教育大学附属池田小学校を訪問しました。
現代教育学科1回生「学校現場に学ぶ 学習・生活・安全」 〜大阪教育大学附属池田小学校を訪問~ 平成25年6月27日(木)、教育学部現代教育学科1回生が大阪教育大学附属池田小学校(以降:附属池田小学校)を訪問しました。これは、教育学部の必修科目であるベーシックセミナーと現代教育論との拡大授業として、大学の外に出て学校現場の様子を学ぶ機会として設けられたもので,今年で4年目となります。 この訪問の目的の一つは、教育に関わる仕事を志す学生として、学校現場の児童の学習や生活の様子に触れ、現場の先生方の児童へのかかわり方や指導のあり方を学ぶことです。もう一つの目的は、WHO(World Health Organization,世界保健機関)のInternational Safe Schoolに認証された附属池田小学校における安全で安心な学校づくりを学ぶことです。 附属池田小学校では、平成13年6月8日に起きた痛ましい事件(詳細省略)以後,「安全で安心できる学校づくり」に,教職員,保護者,大学など関係者が一致して取り組まれてきました。教師の使命とは何かを本学の学生にも考えてほしいというのが教育学部としての願いでした。 曇り空のもと、阪急池田駅から歩いてきた学生は汗だくになりながらも、正門前で「来校者」の名札をつけ、警備員さん、小学校玄関におられた保護者の方や先生方に挨拶をして校舎内に入りました。午前中は、数人ずつ各教室に分かれて授業を見学しました。まず、驚かされたのは教室の様子でした。普通教室の廊下側には壁がなく、児童の様子や他学級の様子が一目で見渡すことができます。各フロアには職員室とは別に「先生コーナー」が設けられていたり、職員室や体育館をはじめとして校内随所に見られるガラス張りになった壁面によって見通しのよさが確保されていたりと、安全・安心のための様々な工夫を見ることができました。 3.4時限目と2つの授業を参観した学生たちは、教師の発問や目線、児童の発言や活動の様子など、一つ一つに耳を傾けメモをとりながら、真剣な眼差しで見学していました。ネイティブの先生を交えた外国語活動の授業や水泳の授業、音楽の授業もあり熱心に見学をしていました。図工室での授業では、児童にカナヅチの使い方を教えてもらい、その様子に感心している学生の姿も見られました。また、理科室では、光電池の働きについての実験が行われており、学生たちはグループの机を回りながら授業内容に引き込まれている様子でした。 授業見学後は児童たちと一緒に昼食をとりました。児童は給食ですが、学生は弁当を持参。給食班にそれぞれ入らせていただき、児童とすっかり打ち解け楽しそうに会話する姿が見られました。一生懸命児童と会話することで、子どもたちが興味関心をもっていることや、考えていることがわかり、より親しみを感じたようです。 午後からは、「私たちは何を学ぶか-附属池田小学校事件から-」というテーマで、本学の安井・現代教育学科長から講義がありました。安井先生は、大阪教育大学におられた当時から現在に至るまで事件への対応に関わっておられ、そこで得られた教訓を学生たちに伝えていただきました。 現在、なぜ「学校安全」が叫ばれるのか、附属池田小学校の現在の校舎における様々な工夫はどうしてなされているのかを考えるために、全員で体育館から出て、まず「祈りと誓いの塔」で黙祷をささげ、学級代表が鐘を鳴らさせていただいた後,献花を行いました。 その後、犯人が侵入した旧正門から校舎への経路を実際に歩き、体育館で事件の現場となった旧校舎での当日の様子についての説明がありました。そして、起きたことの痛ましさや命の尊さ、そしてこれからの安全・安心な学校づくりについて考えました。 最後には、附属池田小学校の佐々木校長先生のお話とともに、追悼式典でのご遺族の方のお話を音声で聞かせていただきました。 終始神妙な面持ちで講義を受けていた学生たちでしたが、子どもを亡くした親の想いに触れ,涙ぐむ学生も見られました。今回の訪問によって、学生たちは将来広く教育界に関わる者として、子どもの安全を守る、子どもが安心できる学校をつくる重要性を認識するとともに、教師という仕事の大変さも改めて感じたことでしょう。 最後に、155名という大人数にもかかわらず本学の訪問を快く受け入れてくださった附属池田小学校の校長先生をはじめ、全教職員の皆様の多大なるご厚意に感謝申し上げます。そして、真剣な学習態度と元気な笑顔で学生を迎えてくれた附属池田小学校のすばらしい児童たちにも心から「ありがとう」を伝えたいと思います。 参加学生には、附属池田小学校訪問で感じたことについてのレポートを課題として出しました。以下にレポートの一部を紹介します。 4年西組の場所が分からず、うろうろしていた時、通りがかった3年生ぐらいの男の子に教室の場所を聞くと元気に教えてくれました。「おはようございます」とあいさつをするとみんな笑顔で返してくれました。授業の中でも子ども達のよさを感じる所がありました。それはある児童が発言したことに対して「同じです」や「つけたしです」と言うことができていたり、積極的に手を挙げて意見を言っていたりしていたからです。(中略)私がこの授業中で一番いいなと感じたことは、授業にクラスのみんなが参加しているということです。 私が一番印象深いのは,授業中に疑問を持っていそうな顔をしている児童に,先生が説明するのではなく,理解している児童に説明させていたところでした。クラスメイトである児童に説明させることにより,他の児童も理解したいという意欲が湧いていてとてもよい方法だと思いました。 ただ子どもが好きというだけでは一人前の教師になることはできません。どのように子どもと接すればよい信頼関係が気付けるのかという子どもたちとのかかわり方,どうすればきちんと理解してもらえるのかといった技術的な面,また子どもを守ることができる教師になるためにはどうすればよいかなど,これからの大学生活でじっくりと考えていきたいです。 児童は先生の言うことを聞きます。それは先生を信頼しているからだということがわかりました。教室でなにか起こった時,児童が頼れるのは先生だけです。何十人もの人が信頼できる人間になること,それが私が見学で見つけた大学での課題です。 校舎の中に入って気がついたことは、部屋の扉や窓が全て透明のガラス張り、教室はオープン教室、先生コーナーが設置されていて、外からの不審者に誰かが気づくことができます。とてもいいなあと思いました。先生コーナーにはさすまたが置いてありました、奥の方になおし込んでいるのではなく、いつでもすぐに使えるように、手前の方に置いてありました。 「頑張ってください」と言うと、「もう頑張っています。何をどう頑張ったらいいのか教えてほしい」と言われた・・・という安井先生の話がとても印象に残っています。この事件を決して風化させることのないように、しっかり心に留め、語り伝えていきたいと思いました。 一番思ったことは、自分がその場にいたら何ができただろうか、ということです。今のままだと自分のことしか考えられないんじゃないかと思います。口では「子どもたちを守る」とか「立ち向かう」と言えるかもしれないけど、いざその場に立てば動けるのかな?自分に何ができるのかな?と不安になりました。「教師」という職業は子どもたちの命を預かっているということを、本当に実感しました。 信じ難いような残酷な事件が起こり,このことから学べることは多く,授業の時間だけでは収まり切らないのだと感じました。事件から私たちは一生かけて学ぶことがある。そのためにも風化させてはならないのだと,次世代に語り継ぐ意志が強く伝わりました。(中略)教師という職業の責任の重さを多くの場面で感じ,知ることによって将来への不安と戸惑いも感じました。けれど生きて夢に向かって努力のできるありがたみを感じることができました。 子ども達と学校の安全を守るために、今回の実習は本当に私の大きな財産になりました。これをこの先どう生かすのか。それが今度の課題です。今回実習にご協力していただいた池田学校の先生方と生徒のみんなさんにこのような機会を与えてくださったことに感謝したいです。
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