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看護医療学科
2023.03.15
2022年度 新生児蘇生法(NCPR)Aコース講習会を受講しました!~助産学専攻科
助産学専攻科学生10名は、2023年2月24日(水)に外部講師として淀川キリスト教病院小児科医の豊 奈々絵先生とさくらこどもクリニック院長の奥野 さやか先生をお招きして、「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」講習会を受講しました。 NCPR講習会は「すべての分娩に新生児蘇生法を習得した医療スタッフが新生児の担当者として立ち会うことができる体制」の確立をめざしており、「出生時に胎外呼吸循環が順調に移行できない新生児に対して、いかにして心肺蘇生法を行うべきかを学ぶ」ことが目的とされています。 今回、私たちは「(専門)Aコース」を受講しました。このコースでは、気管挿管や薬剤投与を含めた高度な新生児蘇生法を学ぶことができます。 はじめに講義を受けました。「出生直後に筋緊張低下あり、自発呼吸なしのような赤ちゃんを助けること」を目標に、子宮内から子宮外への適応や新生児蘇生法アルゴリズム2020に則った初期処置を教えていただきました。 その後、新生児蘇生に用いられる流量膨張式バッグの使い方や人工呼吸の手技、気管挿管の実践を1人ずつ行いました。特に「ICクランプ法」が難しかったです。ICクランプ法とはマスクの密着方法(中指で下顎を軽く持ち上げ、母指・示指でマスクを密着)のことです。しっかり密着させないと空気が入ってしまうためコツを掴むまでが大変でしたが、先生方や学生に胸のあがりを確かめてもらいながら、少しずつ上達していきました! ▼豊 奈々絵先生 ▼奥野 さやか先生 次に、事例を通した演習を行い、NCPRのアルゴリズムに沿っての対応をシミュレーションしました。先生が説明した状況設定に応じた必要物品を用意するところから演習がスタートします。 事例を通した演習では、先生が初めに状況設定を説明してくださり、状況に合わせて必要物品を用意するところから開始しました。また、2人1組で実施者役と介護者役になり、蘇生を行いました。あらかじめ流量膨張式バッグの使い方や人工呼吸の手技をご教授いただいたので、戸惑いながらも自分たちなりに役割を見つけていきました。 今回、NCPRの講義で時間内に、観察・判断・行動していくことの重要性や、チームで行動することが救命につながると学びました。私たち10人はたくさんの赤ちゃんの命を預かることになるため、すぐに対応できるよう今後も勉強し続けていきたいと思います。 豊先生、奥野先生、貴重な機会をいただきありがとうございました! 助産学専攻科11期生 前田 美羽 【関連記事】 第11期生事例研究発表会を開催しました~助産学専攻科 外部講師に学ぶマタニティヨガとベビーマッサージ!~助産学専攻科 災害時の行動をロールプレイで学ぶ「地域母子保健論」~助産学専攻科 産婦人科医に学ぶ!会陰縫合理論と縫合技術~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅱ」 熟練助産師から学ぶ分娩介助の応用「会陰保護技術と肩甲難産の分娩介助方法」~助産学専攻科 「分娩異常時の助産診断の実際(母体急変時の初期対応)」~助産学専攻科「生命倫理」 マタニティヨガ・ベビーマッサージの特別演習~助産学専攻科 児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科「乳幼児の成長・発達」 熟練助産師に学ぶ!母子のための骨盤ケア!~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」 産婦人科医に学ぶ!超音波診断法!~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」
2023.03.10
第11期生事例研究発表会を開催しました~助産学専攻科
2023年2月28日(火)に「助産学専攻科第11期生事例研究発表会」を開催し、学生10名が発表しました。その様子を紹介します。 私たちは、8月から病院や保健センター、助産院にて助産学実習を行いました。助産学実習では、1人の対象者を妊娠期から産後1か月健診まで継続して受け持たせていただく「継続実習」があります。本年も新型コロナウイルス流行に伴い、制限はありましたが、ほとんどの学生が分娩期から産褥期の実習をさせていただくことができました。 事例研究発表会では、継続実習での学びやそれぞれが実施した助産ケアについて論文や文献を用いて振り返りました。実施した助産ケアについての先行研究をもとに考察することや研究内容を発表時間内におさめることは難しかったですが、教員に助言をいただき、簡潔に発表することができました。 学生は、それぞれ最後に自身の「目指す助産師像」について発表しました。 当日は学生や本学教員の他、助産学実習で指導していただいた臨床教授・講師の皆様や本学3~4回生にも参加していただきました。多くの方に参加していただいたため、大変緊張しましたが、それぞれが一生懸命発表し自身の学びや思いが伝わるように心がけることによって、無事発表を終えることができました。 発表会を通して、学生間、臨床教授・講師や教員から質問や講評をいただくことで、自身の行った助産ケアを振り返り、より深く理解することができました。研究では先行文献や助産ケアのエビデンスを探すのに苦労しました。中にはまだエビデンスが確立されていないこともありました。講評の中に「今後はエビデンスをつくる立場になってほしい」というお言葉もあり、今後の臨床ではこの言葉を意識していきたいです。 最後に、実習で学生の受け持ちをご承諾していただきました妊産褥婦の皆様、ご家族の皆様、新型コロナウイルスの影響も大きい中で実習を受け入れてくれてくださった病院施設、保健センター、助産院の皆様、温かく熱心にご指導いただきました臨床教授・講師の皆様、教員の皆様に心より御礼申し上げます。 助産学専攻科 11期生 村中 彩夏 【関連記事】 外部講師に学ぶマタニティヨガとベビーマッサージ!~助産学専攻科 災害時の行動をロールプレイで学ぶ「地域母子保健論」~助産学専攻科 産婦人科医に学ぶ!会陰縫合理論と縫合技術~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅱ」 熟練助産師から学ぶ分娩介助の応用「会陰保護技術と肩甲難産の分娩介助方法」~助産学専攻科 「分娩異常時の助産診断の実際(母体急変時の初期対応)」~助産学専攻科「生命倫理」 マタニティヨガ・ベビーマッサージの特別演習~助産学専攻科 児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科「乳幼児の成長・発達」 熟練助産師に学ぶ!母子のための骨盤ケア!~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」 産婦人科医に学ぶ!超音波診断法!~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」
2023.03.03
カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.7~ビクトリア最後の日!
学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。コロナ感染拡大の影響で3年ぶりの実施となる今回、5学科9名の学生が2023年2月17日(金)~3月6日(月)までの18日間をカナダのGlobal Villageで過ごします。英語学習はもちろん、カナダの文化に触れることができ、博物館や美術館鑑賞、アイスホッケー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、カナダでの生活を満喫します。ブログ第7弾は、ついにビクトリア滞在最後の日を迎えた看護医療学科2回生の森岡さんが、今の気持ちを報告してくれました! カナダのビクトリアに来て2週間が経ちます。時間が過ぎるのが早すぎてまだ帰りたくありません。ホームステイのホストマザーもホストファザーもとても優しくておもしろくて、いつも心が和みます。私の家は留学生も多くて全然寂しくならないので、2週間という短い時間ということもあると思いますが、まったくホームシックになりません。 私は初めて海外に来た上に、普段は看護の授業に忙しかったことを理由に、ほとんど英語の勉強をせずにカナダに来たので、外国人の早い英語に耳が追い付かず、買い物でさえ初めは戸惑いました。しかし、約2週間経った今、買い物程度ならほとんど日本と変わらないくらいになりました。 学校周辺のダウンタウンをはじめとして、飲食店が本当に多いので、色んな店で食べているうちに、何となく言っている内容がわかってきているのだと思います。 また、海外は日本に比べて少し怖いイメージもありましたが、想像とは裏腹に、日々現地の方々の人柄の良さを感じることばかりです。 学校の授業は、クラスによると思いますが、内容自体は以前に習ったことのあるような難しくない内容です。しかし、授業はすべて英語でしか聞くことができないため、初めの1週間は聞き取るのが難しく、ほとんどBGM状態になってしまっていました。しかし、先生の説明はとてもわかりやすく、今はほぼ理解できているので、日々意識的に英語を聴くことはとても大切だと思いました。クラスの子も親切に教えてくれるので、初めの英語が聞き取れなかった時も、問題なくワークに取り組むことができました。 初日は名前や出身を聞くことくらいの会話しかできなかった外国の人とも、今は一緒に遊びに行って会話も続くくらいの英語力が身についていることにびっくりです。現地での出会いは本当に一期一会なので、出会いを大切にしたいです。 ビクトリアでの滞在は今日が最後なので、思い残すことがないように最後の一日を過ごしたいと思います。 健康科学部看護医療学科 2回生 森岡 美咲 【関連記事】 カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.6~ラストウィークに突入! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.5~念願の留学生活! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.4~いよいよ授業スタート! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.3~学校が始まるまで! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.2~ホームステイ開始! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.1~出発編(オリエンテーション~到着まで) 短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ
2023.03.03
カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.6~ラストウィークに突入!
学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。コロナ感染拡大の影響で3年ぶりの実施となる今回、5学科9名の学生が2023年2月17日(金)~3月6日(月)までの18日間をカナダのGlobal Villageで過ごします。英語学習はもちろん、カナダの文化に触れることができ、博物館や美術館鑑賞、アイスホッケー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、カナダでの生活を満喫します。ブログ第6弾は、2週目に入って残された時間を楽しみながら成長を実感する様子が届きました! こんにちは。看護医療学科2回生の横沢 莉子です。 私たちの短期語学留学も最後の週に突入しました。私たちが通うVictoria Global Villageにはさまざまな国の出身の人が通っており、会話はすべて英語で行う必要があります。そのため、授業開始当初は英語しか使うことができないことで、ペアワークの際にうまく伝わらないもどかしさを経験しました。2週間目に突入して、やっと授業のリズムやペアワークに慣れてきました。留学は今週で終了しますが、まだまだうまく伝わらないこと、聞き取れず理解できないことがあるため、帰国まで英語を少しでも身近に感じられるよう多国籍の人とのコミュニケーションの場を大切にしていきたいと思います。 ホームステイ先のホストマザーはとてもやさしく、面白い方です。1日目はうまく伝えられないことも多かったのですが、今では話していることがわかることが増えてきました。ホストマザーの親戚に会う機会もあり、さまざまな年代の方と関わることができて、とても楽しい日々を送っています。 留学前は「英語が話せなければ留学中に何かを得ることは難しいかもしれない」と思っていましたが、実際はそんなことはなく、学校でもホームステイ先でも知っている単語やジェスチャーを使いながら英語を補い、たくさんの人と交流を持つことができ、それぞれの価値観や国について知ることができました。 放課後には毎日友達と出かけ、ビクトリアの良いところをたくさん知ることができました。 留学も残りわずかなので、全力で楽しみたいと思います! 健康科学部看護医療学科2回生 横沢 莉子 【関連記事】 カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.5~念願の留学生活! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.4~いよいよ授業スタート! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.3~学校が始まるまで! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.2~ホームステイ開始! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.1~出発編(オリエンテーション~到着まで) 短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ
2023.01.10
認知症ケアサークルが「2022年度Orange Project®記念式典」にオンライン参加!
Orange Project®とは、熊本県(熊本大学・熊本保健大学・崇城大学)と奈良県(畿央大学)、愛知県(同朋大学)を中心に活動している認知症啓発のための学生ボランティア団体です。 “認知症になっても安心してくらせるまちづくりに貢献する”をコンセプトに、認知症啓発運動を行っている学生を中心とした団体で、2019年9月に畿央大学では「認知症にやさしい広陵町、認知症に強い畿央大学」となることを目的に、サークルとして発足しています。 2022年12月18日(日)に「2022年度Orange Project®記念式典」が開催されました。 式典は感染防止対策を講じながら、熊本県(熊本県立大学講義室)とオンライン(Zoom)参加のハイブリット型で実施されました。 ▼熊本県立大学での集合写真 昨年に引き続き、私たち畿央大学オレンジプロジェクトのメンバーはオンラインで参加しました。 第1部では、顧問の先生方からの挨拶、活動報告、来賓祝辞、新年度の役員の紹介が行われました。 学生による活動報告では、畿央大学から看護医療学科2回生の大久保 翼が、コロナ禍でもリモートと対面での活動を平行しながら実践していることを発表しました。 鹿児島県大根占小学校児童への認知症オンライン講座の実施 畿央大学七夕交流会 認知症講演会(橿原) 学内でのオンラインミーティングの実施 ▼本学活動報告の様子 第2部では、今年度の活動を通しての感想、これからやってみたいこと、また逆に困っていること、大学間交流について小グループで意見交換やその内容を発表し、お互いにアドバイスや今後の活動の方針などを話し合いながら内容を深めました。 今年度は畿央大学から功労賞が1名選ばれており、(オンライン上で)賞状をいただくことができました。 日本全体で急速に高齢化が進んでいる現在、およそ高齢者は10人に3人の割合で暮らしています。とくに高齢者は人間関係の変化から孤立しやすくコミュニティ内でのつながりが希薄になりつつあります。 そのような中で、地域の人・次世代の担い手である若い人が高齢者とつながりを持ち支えていくことは非常に大切なことです。ただ小さなコミュニティでの活動だけではなかなか良いアイデアを生み出すのは難しいです。したがって他の大学や他の地域で行われている活動も取り入れつつOrangeProject®を発展させていくことは、高齢者が地域の人・若い人とのつながりを持ち高齢者や認知症の方が活き活きと生活できることを支えるのに必要だと思います。 現在はコロナ状況も落ち着きを見せ始め、徐々に活動を戻していこうとする動きも高まっているため、少しずつ対面での活動や交流が増えていくと考えられます。今後のOrangeProject®の発展に貢献できるように、オンラインや対面での活動・交流に積極的に参加したり、地域の人や学生等が参加しやすい活動を考えていきたいと思います。 2023年度も畿央大学OrangeProject®をよろしくお願いいたします。 看護医療学科 2回生 大久保 翼 寺下 慎之介 【関連記事】 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 対面とZoomで「七夕交流会」を開催!~Orange Project®畿央大学 第1回エコマミ公開講座に山崎教授と学生が協力!~Orange Project®畿央大学 畿央大学看護実践研究センター第7回研修会 「地域で・笑顔で 生きるとは」を開催しました。 認知症啓発のための「絵本・紙芝居で子どもから社会へつなげよう」活動報告!~Orange Project®畿央大学 「2021年度Orange Project®記念式典」で学生3名が功労賞を受賞! 広陵中学校の認知症サポーター養成講座にリモートで協力!~Orange Project®畿央大学 多世代まちづくりプロジェクト2021コンペティション、2年連続で「参加者賞」に!~認知症ケアサークル「畿央大学Orange ProjectⓇ」 広陵町図書館での認知症啓発活動に参加!~認知症ケアサークル「畿央大学Orange ProjectⓇ」
2022.12.06
NPO法人奈良難病連におけるピアサポート事業等の活動と当事者としての思いを学ぶ ~看護医療学科「公衆衛生看護学概論」
保健師選択科目で、2年次配当「公衆衛生看護学概論」の第10回授業「住民組織活動の実際を通して学ぶ」の外部講師として、NPO法人奈良難病連(以下奈良難病連)事務局長 春本様を講師にお招きし、奈良難病連での難病ピアサポート~難病と生きる方への寄り添い~をテーマに講義をしていただきました。 難病患者の支援は、主に保健所保健師の活動分野となります。授業では、保健所における難病支援活動として、難病相談支援センター活動と難病者支援について学習しましたが、疾病特有の課題が生活にどう影響するのか、当事者やその家族の思いを含め、ピアサポート(仲間同士の支え合い)の重要性を、保健師だけでなく医療機関で難病の方を看護する機会がある看護師となる学生も直接生の声を聴いて理解することを目的に、今回、春本様に講師をお願いしました。 これまでコロナ禍でオンデマンド授業での講師をお願いしていましたが、本年度はぜひに、と対面授業をお願いしました。 自己紹介では、ご子息が先天性疾患を持って誕生された後、度々の手術で経験された不安に手を差し伸べてくれた同じ心臓病を持つ母親からの声かけや情報提供に救われたことを契機に全国心臓病の子どもを守る会に入会され、家族会活動に参加された経験を語って頂きました。そこから、リウマチや膠原病、クローン病等9つの加盟患者家族会と福祉団体で構成された奈良難病連の事務局長として長年活動されていること、主な事業であるピアサポーター事業としての難病ピアカウンセラー養成講座を継続開催して、当事者の家族であるからこそ病を持って生きることの不安や苦悩、治療の選択の迷いの相談を受け止めることができる人材育成をされていることや、ピアカウンセラーとなった方が相談相手として対応するピア相談の実際などをお話していただきました。 学生からは、先天性の心疾患があるとわかった時のお気持ちやご子息の姉兄への育児での困りごと、保健師と関わった経験や困ったこと等の具体的な質問がありました。 受講した学生の受講票では、難病当事者・家族としての思いを理解できた内容として、「難病当事者の方は、幼い頃からの治療や身体の状態により辛い思いをされていたり、制限があるなど苦痛を感じることも多いのだということやまたそれは家族の生活にも大きく影響を及ぼし、家族も辛い思いをされていることがわかりました。そんな状況の中、同じような境遇の方に感情や気持ちを話せることは、思いを分かち合い楽になるためにも大切なことなのだと理解しました。」などの記述がありました。 また、今後看護者として難病の方とどのように関わろうと思うか、できることについては、「難病当事者にとって、ピアの存在がどれだけ大切かを学ぶことができた。同じ疾患を持つピアだからこそ互いに支援し合えることがわかったため、看護者としてできることは、ピアの存在やピア相談等サポーターの存在を紹介することだと考えた。またピアサポートに対する気持ちやニーズは難病患者それぞれに異なると考えられるため、個別性を尊重しニーズに合った支援ができるよう関わっていくことが大切だと思った。」など、看護者として人として理解して関わることができるよう学んでいくことの重要性を感じた記述が多くみられました。今回の学びをこれからの学習や実習に活かしてもらいたいと思います。 看護医療学科 教授 松本泉美 【関連記事】 ハンセン病療養所で、当事者家族の声から「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 広陵町におけるがん予防活動の取り組みについて学ぶ~看護医療学科「公衆衛生看護学概論」 ハンセン病当事者家族から「疾病と差別」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 「薬害の実情」と「患者の人権」を学ぶ~看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」
2022.12.05
看護医療学科「海外インターンシップ」再開への道 vol.1~カンボジアで働く卒業生と情報交換!
看護医療学科2年次配当「海外インターンシップ」は、海外の異なる文化や歴史、その中で築かれてきた保健・医療・福祉制度を学んで日本の制度や保障との比較をすること、グローバル化に対応できる看護職者としてのコミュニケーションスキルを身に付けることを目的としています。2023年度からの海外インターンシップ復活に向けて、準備がスタートしました! 看護医療学科の酒井です。2019年までオーストラリアで実施されていた「海外インターンシップ」再開への道を模索していたところ、カンボジアの病院で理学療法士として勤務されている理学療法学科2期生(2008年卒)の上野友也さんが本学を訪問されるという情報が入りました。 せっかくの機会ですので、理学療法学科の庄本康治学科長、看護医療学科の河野由美学科長、キャリアセンター飯山知里さんと海外インターンシップ担当教員(祐實泰子准教授、對中百合准教授と私の3名)で情報交換をさせていただきました。 ▼上野さん(左)と理学療法学科 庄本学科長(右) 上野さんは卒業後、「海外で働きたい」という熱い思いから海外青年協力隊(JICA)でのアフリカ勤務を経験されました。その後、カンボジアのサンライズジャパンホスピタルのシニアスタッフとして、臨床と教育、マネジメント業務を担当されています。 【アフリカ勤務時の様子】 東アフリカでの青年海外協力隊活動レポート!~理学療法学科2期生 ▼カンボジアのプノンペンにあるサンライズジャパンホスピタル 看護医療学科では、カンボジアを「海外インターンシップ」の新たな候補地とし、上野さんから医療、看護、病院の体制や教育、管理、保険制度、患者や家族、文化・習慣についてなど、様々な情報を提供していただきました。大変興味深く、多様な学びができると手ごたえを感じています。 【参考:2019年にカンボジアにスタディツアーに行った在学生のブログ】 看護医療学科4回生が、カンボジアでのスタディツアーに参加! 今後、さらに情報交換やディスカッションで理解を深めていきながら、学生の皆さんの役に立つ、意義深いプログラムになるように検討していきたいと考えています。来年春ごろには、具体的な形にする予定です。進行状況は随時このブログでご報告させていただきます。 ▼カンボジアと言えば、世界遺産「アンコールワット」が有名 カンボジアでの海外インターンシップは、現地の気候が良い2~3月を検討しています。2024年2~3月に渡航できるかもしれませんので、皆さん楽しみにしておいてください! 看護医療学科 海外インターンシップ担当 講師 酒井 啓子 【関連記事】 海外インターンシップ2019 in オーストラリア報告会!~看護医療学科 看護医療学科4回生が、カンボジアでのスタディツアーに参加! 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.6(教員総括)看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.5 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.4 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.3 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.1 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 事前校内プログラムレポ―トVol.1
2022.12.01
看護実践研究センター第8回研修会「医療的ケア児と家族が安心して暮らせる地域づくり」を開催しました。
看護実践研究センター地域包括ケア部門では、乳幼児から高齢者までの看護分野における連携および他職種との連携と協働からのケアシステムおよびケアのあり方を探求するとともに、それらに関連する情報を提供し、健康増進に寄与することを目的としています。 医療の発達とともに在宅で医療的ケアを必要とする重度心身障害児は増加しており、その生活を維持するには、医療機関における看護から在宅看護への継続看護が重要であり、さらに公的支援機関である保健所・福祉部門、そして教育機関等との連携が必要です。 そこで、本研修会では、令和4年11月26日(土)に、「医療的ケア児と家族が安心して暮らせる地域づくり」をテーマとして、大阪発達総合療育センター医療コーディネート事業室(同センター元訪問看護ステーションめぐみ所長)絹川美鈴様を講師としてお招きし、開催しました。 コロナ禍が継続している状況ですので、畿央大学での対面参加とオンライン参加のハイブリット開催とし、保健センター、保健所、医療、福祉、教育機関の保健師、看護師、保育士、教師といった様々な職種の43名の方にご参加いただきました。オンライン参加では九州、名古屋、京都など県外からの参加もありました。 講師からは、医療的ケア児に対する医療機関から在宅生活への移行支援、在宅生活を継続するための家族への支援とその継続に不可欠な地域包括ケアシステム活動を展開している支援機関(人材含む)との連携と協働の実際について、支援されたケースの状況を含め、分かりやすく作成されたPowerPoint資料を基にお話しいただきました。 在宅生活を継続させるための4つの視点である、地域支援、家族支援、移行支援と医ケア児が小児であることで重要となる発達支援や就学支援について、実践報告の中で現実として生じる課題を示していただきました。 質疑応答では、「保健師との連携で感じていること」、「家族の気持ちを捉えるコツ」「ちょうどいい距離感の取り方」など具体的な質問が多くありましたが、時間を延長してご丁寧に回答をしていただきました。このご講演を拝聴して、医療的ケア児の養育者の頑張りを認め、励ますだけでなく不安なことを表出できるように声かけを行い、共通の支援目標に向かってチームで話し合いながら情報共有し連携して支援を行うことが重要であると感じました。 参加者の方からは、「医療的ケア児への関わりで、傾聴や寄り添いの大切さを改めて考えることができた」「医療的なケアだけでなく、その人の生活にも目を向けて支援していきたい」というお声をいただき、対象者やその家族の思いに寄り添う支援について考える貴重な機会となりました。 看護実践研究センター地域包括ケア部門 看護医療学科 准教授 田中 陽子 【関連記事】 第4回看護医療学科卒後教育研修会「看護における臨床判断」を開催しました。 6/26(日)第1回 エコマミ公開講座で看護医療学科 山崎教授が講演を担当します。 2/1(火)「高齢者住まい看取り研修会」のご案内~畿央大学看護実践研究センター 2/21(月)「発達障害の一人称体験オンライン研修会」のご案内~畿央大学看護実践研究センター 第3回卒後教育研修会「コロナ禍の看護の現状~やさしさをチカラに変える 現場の声から~」を開催しました。 看護実践研究センター第5回研修会「コロナ禍における認知症ケア」を開催しました。 「VR認知症一人称体験オンラインセミナー」を開催しました~看護実践研究センター
2022.11.26
2・4回生対象「第18回 基礎看護技術自己学修会」を開催しました!~看護医療学科
基礎看護学領域では、学修した基礎看護技術の修得状況を学生自身が把握し、意欲的に自己学修に取り組むきっかけとすること、異なる学年同士が交流する機会をもつことをねらいとして「基礎看護技術自己学修会」を開催しています。 今年度5回目となる「基礎看護技術自己学修会」を11月17日(木)に開催し、4年生8名と2年生7名の合計15名が参加しました。 今回の学修会では「口腔ケアと食事介助のポイント」をテーマに、医療法人青心会 郡山青藍病院 摂食嚥下障害領域認定言語聴覚士 廣瀬庸介先生をお招きして、学修会を行いました。はじめに、解剖生理学的な知識の確認、口腔ケアと食事介助の援助のポイント、臨床あるある…といった、幅広い内容についてご講義いただき、学生同士でペアとなって口腔ケアと食事介助の演習を行いました。 参加した学生からの感想 ●口腔ケア、食事介助ともに3種類のスプーンを使用したり、姿勢の角度を変えたりと、様々な角度から演習することができて良かったです。また、実施者と対象者の両方の役を体験することで、それぞれの感じ方の違いを実感することができました。言語聴覚士さんに実際に教えていただいたので、臨床での実際を知ることができて、これから働く上で良い経験になりました。 ●私はもともと摂食嚥下(飲食物を飲み込むこと)に関わる看護に興味を抱いていました。今回言語聴覚士の方が現場でどのような工夫をされているのか詳しく聞くことができ、とても嬉しかったです。今後ケアを提供する立場として働く上で、自分も患者さん目線で体験することで、より良い看護ができると実感しました。貴重な経験をありがとうございました。 ●口腔ケアや嚥下機能の低下した患者さんへの看護は国家試験でも頻出の分野であるため、今回参加させていただいて本当によかったと思いました。食事介助の演習で、ゼリーを口腔内に運んでスプーンを引き抜くときに思わず上に引いてしまい、国家試験の問題なら絶対に誤っているとわかるのに、実際に実施してみると無意識に行っていて、一つ一つの行動が患者さんに影響を及ぼすことを考えながら、慎重に行うことが重要だと改めて感じました。また口腔ケアの演習では、患者役をして「これから何をされるのだろう」と不安になることもあり、一方で看護師役ではケアに対しての恐怖心がありました。「看護師の恐怖心や不安は患者さんに伝わるため、自信を持って患者さんと接したりケアを行うとともに、患者さんの不安を少しでも軽減させるためにも、声かけを行うことが重要」というお話しが印象的でした。現場での話も聴かせていただき、すごくイメージしやすかったですし、実習が4回生前期で終了し、今学期はほとんど技術練習をする機会がないため、身体を動かしながら学ぶことができてよかったです。 人間にとって「食べる」ということは、生きていくうえで必要不可欠なものであり、生きる楽しさや喜びにもつながっています。しかし、健康障害等によって、食べることに制限を受けている患者さんは少なくありません。今回の学びを忘れずに、一人ひとりの患者さんの「食べる」楽しさや喜びを支えられる看護者になってほしいと願っています。 看護医療学科 基礎看護学領域 須藤 聖子・小林 智子・中西 恵理 【関連記事】 2・4回生対象「第15回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3・4回生対象「第14回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 2回生対象「第13回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 2・4回生対象「第12回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第10回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第9回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第8回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科
2022.11.16
ハンセン病療養所で、当事者家族の声から「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」
畿央大学 健康科学部 看護医療学科では2015年度より保健師対象科目「健康学特論」において、受講者を岡山県瀬戸内市にある国立療養所長島愛生園に直接赴き、納骨堂に献花し、往時に使用されていた収容施設や監房跡等も見学し、そして、現在も入所されている回復者の話に耳を傾けてきました。文准教授からのレポートです。 コロナ禍で「疾病と差別」の問題がクローズアップされる中、ハンセン病問題を再び学ぶことは非常に意義のあることです。「ハンセン病」は主に皮膚や末梢神経をおかす感染症ですが、今では治る病気で日本国内における新規感染者は毎年0~数名程度です。しかしながら治療が遅れてしまうと、感染症そのものが治癒した後も顔や手足など、人に見える部分の末梢神経に後遺症を残したことから、長きにわたって人々の差別の目にさらされてきました。また、1996年まで続いた「らい予防法」により、病気は治っているにもかかわらず療養所への「強制入所」を余儀なくされてきました。 2020、2021年度は新型コロナウイルス感染症の影響で現地に赴くことができませんでしたが、3年ぶりに35名の学生と2名の教員で愛生園に訪問することができました。到着後、私たちはまず、長島愛生園歴史館主任学芸員の田村朋久さんから、「人権が尊重される社会のために~ハンセン病問題から学ぶ~」について講演していただきました。 講演中に回覧させていただいた「二重構造の湯吞み」です。 ハンセン病は感染症そのものが治癒しても末梢神経に後遺症が残ることが多く、熱さを感じません。一般的な湯呑みだとやけどをしてもわからないのです。この湯呑みはそれを防ぐための工夫がなされています。 昼食をはさみ、午後からは歴史館の見学を行いました。午前の講演に引き続き、田村主任学芸員が館内の解説をしてくださいました。 その後、園内の見学に移りました。 ▼歴史館の外景 ▼当時の患者専用の収容桟橋 収容後すぐに入れられた回春寮と続き、監房跡を見学しました。学生たちは、「事前学習では学んでいたけれど、実際に自分の目で見ると当時のことを想像してしまう」と口々に話していました。 その後、亡くなっても「社会復帰」が叶わなかった方々が眠る納骨堂と、1996年まで続いた優生保護法(優生保護法施行以前も行われていましたが)による強制堕胎の胎児を祀る水子地蔵の前でそれぞれ花を捧げ、手を合わせました。 最後に田村主任学芸員から「継承講話」という形で入所者のお話を伺うことができました。 長島愛生園を訪問した学生の感想 ●長島愛生園に来るまでは、隔離されていた島があることやハンセン病の患者さんが入っていた収容所があることについての知識だけで頭の中で想像していたけど、実際に足を踏み入れることで本当にあったのことを実感した。印象に残ったのは新良田教室での授業の、「嘘は悪いことではなく堂々とつけ」という教えで、自分を隠して過ごすことを余儀なくされているように感じた。また、ハンセン病が遺伝病と誤解されていたことから子どもをつくることができず、語り部が高齢化により減少しているなかで、ハンセン病についてや、大きな差別があったことについて忘れ去られてしまうのではないかという懸念があることを知り、この島で今まで生きてこられた人たち一人一人の人生を無駄にしてはいけないと感じ、後世に伝えていきたいと思った。 ●収容浅橋を見学している際に、この場は家族などの付き添いとの別れの場所であったことを知り、何も知らされずにこの場所に連れられてきたハンセン病の患者はどのような気持ちになったのかと胸が痛くなった。 ●当時使われていたまま残っていた施設を見学して、少しひんやりした空気や独特のにおいを感じ、1人でこの施設につれてこられた少年少女たちがどれだけ心細く、辛かったのか、少し体感することができました。 ●「深海に生きる魚族のように、自らが燃えなければ何処にも光はない」(明石海人)という言葉が強く印象に残った。 ●今回のハンセン病患者だった人の実体験のお話を聞いたり、園内の見学などを通して、差別や偏見、排除は誰も幸せにならないと考えました。私たちは差別や偏見を生まないためにも正しい知識と理解を持ち、関心を持つことが大切であると学ぶことができました。 ●学んだ私たちがまずは周りの家族や友達に伝える、そしてその伝えた友達がまた他の人へと継承することで、過去の過ちを繰り返さないことの一歩へ近づくと思いました。 この研修を通して、たくさんのことを学びました。これを学んだで終わらすのではなく、では次に私たちができることは、というように行動へ移していきたいと思います。 ●私自身もこの授業を受けていなければ、ハンセン病について知らないままであったかもしれない。ハンセン病について関心を持つこと、正しい理解をすることが差別・偏見を無くすために最も大切なことであると考えることができた。 ●ハンセン病について学習した私たちが周りの人に学修した内容を伝えていくことが大切だと思いました。 ●長島愛生園に行き、「社会の偏見と差別が人生を大きく変える」ということを強く感じました。 訪問後、畿央大学にて 愛生園訪問の翌々日11月5日(土)には、元ハンセン病家族訴訟原告団副団長の黄光男(ファン・グァンナム)さんに大学にお越しいただき、対面でお話を伺うことができました。黄光男さんは昨年から畿央大学にて講演をいただいています。 ハンセン病は当事者のみならずご家族にも甚大な差別がありました。黄さんは、ご自身の家族の事例を挙げながら、その差別について切々と語られました。また、ギターを手にされ、ご自身が作詞作曲した「閉じ込められた生命」、「思いよ とどけ」などの弾き語りを披露していただきました。学生たちはその歌、その思いに聴き入っていました。 参加学生の感想 ●長島愛生園での学びを踏まえて、話を聞くことができ、より関心を持ち、積極的に理解することができました。ハンセン病患者の家族の方に実際に話を聞いて、苦痛や憎みで心がいっぱいになりました。病気がうつってしまうからと避けて差別をすることは簡単だと思いますが、差別をなくす国を作ることが最も大切だと改めて思いました。 ●「閉じ込められた生命」という歌の歌詞でらい予防法という法律を「人を守るための法律ではなく人を閉じ込めるための法律だったんだ」と表現していたことが非常に印象に残った。 ●社会からの差別を受けた被害者のご家族の講義を聞いて、凄惨な差別の歴史があったことを実感し、胸が痛みました。この歴史が繰り返されることがないよう、自分に何ができるのか改めて考えさせられました。またさまざまな想いを込められた歌にとても感動しました。 ●在日朝鮮人であることを隠して生きるのはおかしいと思い、自分で本名を名乗るようになった黄さんが、家族がハンセン病だったということは周りに言えなかったと聞きました。在日朝鮮人の方もあってはならない差別を受けている現状があるのに、比較はできないかもしれないがハンセン病はそれを超えるほど酷い差別を受けるものだったのだということが伝わってきた。 ●「らい予防法がなければ、私の両親はこのような形になっていなかった」このような言葉を聞いて、とても心が痛みました。療養のために、家族や両親のもとから離され、当事者も家族もつらい思いをしてきた方が日本には多くいたことを考えると、この胸が痛みます。この講義を受けるまで何も知らなかったことが恥ずかしいと感じるとともに、どうして義務教育の間にこのような日本であった悲惨な出来事を学ばなかったのか疑問に思いました。今、大学でこの講演を聞くことができて、とてもよかったです。 ●医療者をめざす身として、噂などに惑わされず、科学的根拠をもとに行動することが大切であると思いました。 この授業の締めくくりでは、学生たちが7つの班に分かれ、それぞれ真剣にディスカッションを行い、その成果を発表しました。 受講生たちは本科目の主たる内容である「医療問題と人権」の一端を深く学び、胸に刻むことができたと思います。今後も、まだ社会に残る差別の解消に向けた取り組みにかかわり、人道・人権尊重を主体とした医療従事者養成に寄与していきたいと考えております。 最後に、黄光男さん、田村朋久さん、長島愛生園のみなさまには貴重なお時間をいただきありがとうございました。改めてお礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 看護医療学科 准教授 文鐘聲 【関連記事】 ハンセン病当事者家族から「疾病と差別」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 国立療養所長島愛生園でハンセン病回復者の現状を体感する~看護医療学科「健康学特論」 ハンセン病療養所長島愛生園を見学~看護医療学科
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