2023.09.04 

令和5年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催!~看護医療学科

畿央大学では、入学後早期にチーム医療の実際にふれ、職種間の協働の重要性について学ぶ「チーム医療ふれあい実習」を行っています。今年度から看護医療学科のみのグループ編成で、6施設に分かれて実習を行い、最終日には実践発表会においてそれぞれの学びを共有しました。

新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことから、4年ぶりに全施設において臨地実習が可能となり、実際の現場での見学や体験を通して、さまざまな気づきや学びが聞かれました。

 

以下、学生の学びの様子を紹介します。

今回のチーム医療ふれあい実習」では様々な専門職について理解を深め、医療現場で実践されているチーム医療について学びました。「授業でチーム医療について習ったのに実習に行く意味なんてあるのかな」と、実習前はそんなことを思っていました。しかし、実際の医療現場では教科書に載っていないような職種間での連携や患者さんの安全を守る工夫、実際に病気を患う患者さんの様子など現場に行ってみなければわからないことの連続でした。

 

看護師を目指す私にとって最も勉強になったのはコミュニケーションです。今から何をするか、そのためにどこを動かすのか声掛けをしていました。さらに、患者さんに対して「点滴が一つ減りましたよ。よかったですね」と、良くなったことを伝えることで治療や入院生活へのモチベーションの向上につなげていました。忙しい業務の中でも看護師の丁寧な対応や言葉の一つ一つが患者さんにとって大切なものであるのだと学びました。

 

見学の中で、患者さんが腹痛を訴えていることをご家族の方が伝えに来てくださった場面が印象に残っています。チーム医療における家族の役割が非常に大きいものであると気づかされた瞬間でもありました。信頼関係が築かれているからこそ、家族になら言えることも多いのだと思います。そのため、ご家族とのコミュニケーションも、看護師として常に重視しなければならないと学びました。

 

病棟では理学療法士がリハビリを行う姿やカンファレンスで様々な専門職が意見交換する姿を何度も見ました。患者さんの最善を考え、実践する上でどの専門職も欠けてはいけないのだと切に感じました。

 

実習を通して、今の自分の知識と技術では何もできないのだと痛感しました。しかし、前期に学修した手指消毒、手袋の着脱の技術は看護の基本になっていることに気づきました。次に行われる実習までに多くのことを学び、患者さんのために自信を持ってできることを増やしていきたいです。本当に多くのことを吸収することができた、意味のある濃い5日間でした。

 

新型コロナウイルスが完全に収束していない状況でも私たちの実習を受け入れてくださった施設の方々、この実習に関わってくださった先生方への感謝の気持ちはこの先忘れてはいけないものだと思います。今回の貴重な経験をモチベーションにして今後も知識・技術・態度の向上に努めていこうと思います。

 

看護医療学科 1回生 髙橋 美羽

 


 

今回、各専門職の方々と関わり患者さんとふれあうことで、将来、自分たちが患者さんを中心としたチーム医療を担う一人であることを改めて自覚するとともに、それぞれが目指す看護職について自己の課題を認識したことと思います。本実習での学びを土台とし、新たな目標に向かって歩んでいってほしいと思います。

 

 

最後に、今回の実習でご協力いただきました患者の皆様、施設・指導者の皆様に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

 

看護医療学科 准教授 小林 智子

 

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