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健康科学研究科

2015.09.03

理学療法学科1期生の同窓会を開催しました!

毎年開催している理学療法学科1期生の同窓会をご報告します。   今年で8回目になりますが、同期のほとんどが結婚し、子供も生まれ、家を買い、パパとして、ママとして頑張っています。また、病院では中堅の働き盛りの30代となり(40代もいますが…)役職もついて信頼される上司になってきています。 理学療法士の仕事としては、医療分野・介護保険分野・独立開業など多岐にわたり活躍していますが、、このように毎年8月の終わりにみんなに会えると思うことで、1年間の仕事を頑張っています(笑)     今年は、8/22,23(土・日)の1泊2日で行い、11名の卒業生が参加し、それぞれ家族連れで参加してもらい、日本海でBBQや海水浴などをして楽しみました。 その時は、みんな学生の時と同じ顔をしており、幸せなひとときが過ごせたと思います。旅館ではみんなで、鍋をつつき、花火大会で盛り上がり、夜の2次会ではお酒をのみながら、尽きない話を深夜遅くまで語っていました。   楽しい時間は花火のように一瞬で終わってしまいました。みんなが「この集まりの為に仕事が頑張れる!」など嬉しい事を言ってくれるので来年も今年以上にみんなが楽しめる同窓会企画を考えたいと思います。     理学療法学科1期生 中川和明   ●畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。 詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。

2015.09.01

田平研究室で第6回呼吸・循環呼吸リハビリテーション研究大会開催~健康科学研究科

第6回呼吸・循環呼吸リハビリテーション研究大会を2015年8月22日(土)〜23日(日)にかけて三重県志摩市にある檜扇荘の海上レストランで開催しました。   今年は10名(田平教授、在学生4名、卒業生5名)が参加し、計10演題を2日間にかけて行いました。 夏の暑さ残る葉月、都会の喧騒から逃れた田平研究室一行は、海上レストランで穏やかな波の音をBGMに熱い討論会が繰り広げられました。研究会の会場は海上レストランでしたが、洋風な名前からは連想できない畳の部屋に、長机を囲みスクリーンに映し出される演題に色々な切り口からの意見を頂ことができ、予定していた時間を超える田平研究室らしい情熱的な研究大会となりました。     楽しい食事会を終え、在学生、卒業生交えての2次会は政治経済から文章では残せない話まで、初対面とは思えないほど昔からの知り合いのように温かく盛り上がり、この研究室で学べることを有難く感じながら夜は更けていきました。     翌日9時から2日目のセッションが開始され、合計6時間を超える研究大会は無事に終了しました。 この研究大会を経験し、修了生の方々が患者さんや医療界に対してさまざまな形で貢献されていることを感じることができました。この会を通じて多くの人財(絆・つながる)に出会えたことは今後の人生の中で、大きな財産となり色々な方と出会える機会を提供していただける田平教授に感謝いたします。     研究会を行う場所を決めるうえで、かなり重要度の高かった卓球台?、一度も使用することはありませんでしたが写真だけ加えておきます。   健康科学研究科修士課程 右田 大介

2015.08.05

運動器リハビリテーションセミナー上肢・体幹編を実施しました。

平成27年8月2日(日)運動器リハビリテーションセミナーの上肢・体幹編が開催されました。今回は全国から多数の理学療法士、作業療法士をはじめとしたセラピストの先生方にお申込みいただき満席となり、とても白熱した良い雰囲気のセミナーになりました。     今回のセミナーは下記4つのタイトルにより構成されました。   ①「simpleでcomplexな複合体」 理学療法学科 福本准教授 普段可視化することができない身体の内部の構造をipadのアプリを用いて提示するなど、我々療法士にとって重要である本来の関節運動のイメージがとても理解しやすい内容でした。   ②「肘・手関節の最新知見とリハビリテーション」 私(山野)と行岡医療大学粕渕先生 複雑な運動と思われている手関節の動きをアニメーションや図を用いることで、とてもシンプルに理解しやすく解説してくださいました。講義の後も多くの方が興味を示され、粕渕先生とディスカッションしておられました。   ③「頸部の機能障害と理学療法」④「骨盤帯の安定性と荷重伝達障害」理学療法学科 瓜谷助教 瓜谷先生は頸部と骨盤の2コマを担当され、昼からずっと登壇されておりました。実際の治療に結びつく知見をとても多く提示してくださり、フロアの反応もとても大きく、みなさん熱心にメモをされておりました。   私は②の講義において今回、スポーツにおける肘の障害に関してお話させていただく機会を頂き、普段関わっている野球肘の障害予防や投球動作のバイオメカニクスに関する最新知見を説明させていただきました。「もっともっとスポーツ障害を減らしたい!」という気持ちを少しでも多くの人に感じてもらえれば、私の知識が少しでも社会の役に立てば、と思いながらお話させていただきました。   少し早足で話してしまい、私の考えをすべて伝えきることができたかはわかりませんが、今後も臨床、研究活動をどんどん進めていき、さらに社会にとって有用な情報を発信していければと思っております。今回のセミナーに関してご興味のある先生は気軽にご連絡をいただければ幸いです。 今回の運動器リハビリテーションセミナーに参加された皆様、本当にありがとうございました。次回は平成27年11月8日(日)で、テーマは「下肢」です。下肢編も全力で参加者の皆様をおもてなししたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。   畿央大学大学院 修士課程修了生 山野宏章 ▼運動器リハビリテーションセミナー運営スタッフ(教員・大学院生・大学院修了生)一同 【関連リンク】 平成27年度 運動器リハビリテーションセミナー「エビデンス編」を開催しました。 平成27年度運動器リハビリテーションセミナー

2015.07.28

ニューロリハビリテーションフォーラムを開催しました~ニューロリハビリテーション研究センター

平成27年度の畿央大学ニューロリハビリテーションフォーラムを、7月25日(土)に開催致しました。 このフォーラムは、ニューロリハビリテーションセミナーでの情報や知識などの神経科学的知見に基づき、どのように実際の症例の症状を捉え、クリニカルリーズニングしていくか、参加者と共に議論しながら模索していく場として、昨年度から開始いたしました。   今回は畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの高次脳機能学部門、身体運動制御学部門にそれぞれ関連する内容から構成されました。   高次脳機能学部門からは、失行症の症例呈示を信迫が行いました。オープニングとして松尾教授から失行についての説明および失行発現に関わる神経ネットワークの説明、リハビリテーションの問題点として臨床試験が少なく、エビデンスが不足していることが指摘されました。クロージングでは、森岡教授より失行の病態を細分化して評価すること、またインパクトに関する調査の必要性が示されました。症例呈示に関しては、フロアから症例に関する質問、評価に関するアドバイスを頂くことができました。また発表後にも、症例について、失行に関する神経科学的知見やリハビリテーションについて、多くの方とディスカッションさせて頂き、大変有意義な時間となりました。     身体運動制御学部門からは、渕上先生より脳卒中後歩行障害の症例呈示が行われました。オープニングでは岡田助教より歩行障害に関する神経基盤、歩行障害からの回復に関する神経機構、そして有効性が報告されているリハビリテーションについて紹介がありました。 渕上先生による症例呈示では、病期により優先順位が刻々と変化していく中で、その問題を的確に捉えていく手続き、そしてその回復に関するニューロリハビリテーション技術の適用と検証が示されました。時間の関係で、プレゼン中のディスカッションは制限されてしまいましたが、終了後にも多くの方が残ってディスカッションされており、有意義な症例呈示となりました。またクロージングでは、冷水准教授より歩行障害とその回復に関する神経科学的知見を臨床において応用していく困難さが示されると同時に歩行障害例に対して神経科学的知見を適用し、科学的根拠に基づき、思慮深く治療を選択していくことの重要性が示されました。     得てして曖昧になりがちな臨床作業を出来るだけクリアにし、最適な介入手段を選択していくことはリハビリテーション全体にとって、そして患者さんの利益を考えても、とても重要なことだと思います。しかしながら、臨床では、熟考できる時間は限られていますし、1人では荷の重い作業になります。そのため、本フォーラムのように、実際の臨床例を基に、様々なフィールドを持つ臨床家が集まり、問題をシェアし、共にディスカッションする機会は非常に重要と思います。形態は変更いたしますが、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターでは、このような場を提供し続けて行きたいと思います。   最後に参加して頂いた皆様と症例呈示にご協力して下さった患者様に深謝いたします。 ありがとうございました。   畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 特任助教 信迫悟志

2015.07.07

新学術領域研究(研究領域提案型)に採択!~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター

文部科学省科学研究費補助金(平成26~30年度)新学術領域研究(研究領域提案型)「脳内身体表現の変容機構の理解と制御」の公募研究に、本学ニューロリハビリテーション研究センターが申請した「身体失認・失行症における身体性変容の解明とニューロリハビリテーション法の開発」が採択されています。       7月4日(土)に実施された「第2回身体性システム領域全体会議」に畿央大学ニューロリハビリテーションセンターの森岡センター長、大住助教、信迫助教が参加し、研究代表者である森岡センター長が研究計画を発表しました。この会議には、生理学研究所、産業技術総合研究所、情報通信研究機構、東京大学、京都大学、大阪大学などの研究機関が参加しており、その一画に本学が参画できたことに喜びを感じると同時に、襟が正される思いがしました。   内容は非公開であるため詳細は述べられませんが、どの研究機関もこの身体性システム領域の発展に貢献するであろう優れた研究計画を発表されておられ、大変勉強になりました。   また一流の脳科学者、工学研究者との交流が得られ、貴重なブレインストーミングの機会となりました。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターも、この脳科学とシステム工学とリハビリテーション医学との癒合である身体性システム領域の発展に貢献し、その応用であるニューロリハビリテーション技術の開発・発展を推し進めるべく邁進します。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 【関連リンク】 【文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究 「脳内身体表現の変容機構の理解と制御」】 【公募研究C03-4 身体失認・失行症における身体性変容の解明とニューロリハビリテーション法の開発】

2015.06.19

書評:森岡周教授執筆「発達を学ぶ―人間発達学レクチャー―」

5月29日に協同医書出版社より、リハビリテーション脳科学の第一線で活躍する健康科学部理学療法学科教授兼ニューロリハビリテーション研究センター長 森岡 周教授の『発達を学ぶ 人間発達学レクチャー』が出版されました。   ※クリックすると、出版社のページに移動します。   【書評:ニューロリハビリテーション研究センター助教 信迫 悟志】 私が知っている「人間発達」の教科書というと、生物学的な意味での発達や心理学など専門領域から見た発達、また「〇〇のための人間発達学」など特定の集団に対しての発達であったりと、偏りが多い印象がありました。 しかしながら、本書は「人間らしさ」とは何か?という問いから始まり、それを「姿勢・動作・行為」、「認知・知性」、「感情・社会性」の3要因に分けて解説され、生物としてのヒトの発達ではなく、あくまで「人間らしさ」の発達として描かれています。 これは、著者である森岡周教授が、特定の学問だけを追究する専門家ではなく、集学的な視点を必要とするリハビリテーションの専門家であり、同時に「人間らしさ」の根源とも言える脳の専門家だからこそ成し得るのだと思います。 また3要因を独立して描くのではなく、それぞれが有機的に相互作用すること自体を発達として描きながら、教授の専門である認知神経科学的知見を随所に散りばめ、「人間らしさ」の発達を論じておられます。 3要因について、大人がいかに子どもの発達のつまずきに気づき、何を観察し、どのように子ども達の未来を作っていくのか、そして最後には複眼的に捉える思考法としてまとめてあり、発達障害に関わるセラピストに留まらず、全ての大人が読むべき内容となっているのではないでしょうか。 一方で、途中には、実のお子さんが描かれた身体描画を掲載されておられ、科学者であり、リハビリテーション専門家であると同時に一人の父親である教授の姿が思い起こされ、数ある教授の著作の中でも、私秘的な作品になっていると思います。   子どもを見る「まなざし」とは、未来の我々が住む社会への「まなざし」である。そんなマインドが込められた本書を、一度手に取ってみられてはいかがでしょうか?   この本は、理学療法学科の2年次後期開講の専門基礎科目「人間発達学」の教科書として使われる予定です。   【関連リンク】 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター

2015.06.01

平成27年度 運動器リハビリテーションセミナー「エビデンス編」を開催しました。

平成27年度運動器リハビリテーションセミナーがスタート!     5月の締めとなる最後の日曜日である5月31日に、平成27年度運動器リハビリテーションセミナーが開催されました。 本セミナーはもともと卒業生に対するリカレント教育の意味を含んだセミナーでしたが、第1回目となる「エビデンス編」では外部からの聴講者が80%を占め、臨床で活躍している先生方も多数申し込んでくださいました。ありがとうございました。   今回のエビデンス編では、 ① 「骨量減少とその予防」 担当:理学療法学科教授 峯松 亮   ② 「運動と免疫機能」 担当:理学療法学科教授 今北 英高   ③「 メカニカルストレスが関節に与える影響について」 担当:理学療法学科助教 瓜谷 大輔   ④「難解なバイオメカニクスの知識を臨床応用する」 担当:理学療法学科准教授 福本 貴彦   という4つのタイトルで構成し、それぞれの内容に存分の文献的考察を加えて各教員がお伝えしました。基本的な知識から今までに公表されている研究論文をまとめる中で、理学療法士・作業療法士としての免疫機能の考え方について少しでも役に立てればという意味も込めてお話させていただきました。終了後に参加者の方から色々とお話をいただき、特に、最近では癌リハなどにも免疫機能が関連していることを聞きまして、次回には少しでもそのような内容が取り入れられたら…考えております。     このようなセミナーの場では、参加された先生方から直接お声を聴かせていただくと、私たちも大変うれしく思います。何かありましたら、お気軽にお声をかけていただくなり、メール等で連絡いただければ幸いです。また、今後、私たちの研究活動などにも参加や見学も大歓迎です。少しでもこの機会を次につなげていただけると光栄に思います。 アンケートでは満足いただけたセミナーだったと聞きまして内心ホッとしておりますが、さらに参加していただいている先生方に、少しでも最新情報をお届けできるよう、私たちも努力していきます。   第2回目 上肢・体幹編(8月2日) 第3回目 下肢編(11月8日) 第4回目 臨床研究編(2月7日) ⇒詳細はオフィシャルサイトをご覧下さい。   役に立つ情報をわかり易くまとめあげてお待ちしております。ふるってご参加くださいませ。 ご参加いただいた先生方、誠にありがとうございました。   理学療法学科 教授 今北 英高

2015.05.26

嶋田研究室(明治大学)でミーティングを行いました!~ニューロリハ研究センター

畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの森岡周,大住倫弘,信迫悟志が,5月23日に明治大学理工学部電気電子生命学科認知脳科学研究室に訪問しました.今回の訪問の目的は,身体失認および失行症における身体性に関する研究の内容とスケジュールについて,分担研究者である嶋田総太郎教授と話し合うためでした. はじめに大住と信迫から本研究の年次計画と予想される結果についてプレゼンし,嶋田教授からは疑問点や測定に関する意見を頂き,研究計画をより洗練する良い機会となりました.また本研究で使用する映像遅延装置のデモを行い,実際の測定方法と必要な機器の確認を行いました.この装置は,本研究にとどまらず,他疾患の研究や介入技術開発にも貢献するものと考えています.     本研究の対象である半側身体失認と失行症は,脳卒中などの脳の器質的な損傷に起因して生じる代表的な高次脳機能障害ですが,その病態は依然として未知な部分が多い症状でもあります.また同時に,リハビリテーションによる介入効果に関するエビデンスが不足している症状でもあります.本研究が,その病態解明に大きく貢献し,新たな介入技術開発・検証に繋がるものとなるよう,全力で取り組んでいきたいと考えています.   畿央大学大学ニューロリハビリテーション研究センター 特任助教 信迫悟志

2015.04.15

大学院生がCognitive Neuroscience Societyでポスター発表!~健康科学研究科

2015年3月28日(土)~3月31日(火)に,アメリカのSan Franciscoで開催されたCognitive Neuroscience Societyに参加させて頂きました.現在,畿央大学大学院の博士課程1年の今井亮太さんと修士課程修了生の私が演題発表を行ってきました.本学会は,世界各国から認知神経科学の研究者が参加し,約1000の演題発表が行われました.会場では朝食や間食にパンやコーヒーなどが準備されており,それを食べながら発表や質問をする姿がみられ,とてもフランクなコミュニュケーションが様々な場所で行われていました.私自身初めての国際学会に参加させて頂くこともり,この様なざっくばらんに話し合える環境に大変親近感を抱くことができました.     さて,ポスター発表では近年話題の社会神経科学研究に関連する発表が多く,改めて注目されている分野であることを知り,とても有意義な時間を過ごすことができました.私自身の発表では,英語であったため意見交換などは大変苦労しましたが,初めて出会った海外の研究者の方々と自分の研究に関する話し合いができたことは大変嬉しく,楽しい経験でした.     また,今回共に参加した今井亮太さんが英語で円滑に意見交換している姿や彼の頭の回転の速さを見て,多くの刺激を頂き,今後いっそう切磋琢磨し自身の研究・臨床はもちろん,人として自分自身を磨いていきたいと感じました.     本学会に参加し,研究発表,意見交換を行えたことは,私にとって大変貴重な経験となりました.本学会を通して,たくさんのことを学ぶことができましたが,何よりも,同じ分野を研究されている海外の方々と,未来志向的に話をすることを楽しいと感じることができたことが一番の収穫でした.今後,この「楽しい」という思いだけで留めるのではなく,柔軟な視点で社会的に意味のある研究を行い,形にして,常に挑戦していきたいと思いました.     最後になりましたが,この様な貴重な経験ができたのは,畿央大学の研究活動に対する手厚い支援と,森岡周教授をはじめとする多くの方々のご指導やご協力があってのものです. この様な環境で学ばせて頂いたことに深く感謝致します.ありがとうございました. 畿央大学大学院健康科学研究科 修了生 大門恭平

2015.04.13

ニューロリハビリテーション研究合宿が開催されました。

平成27年4月11日(土)~12日(日)と信貴山観光ホテルにて,ニューロリハビリテーション研究センターの研究合宿が開催されました.研究センター教員と大学院博士課程のメンバーに,客員教授・客員研究員が加わり,それぞれ本年度の研究計画発表が行われました.     今回は,当研究センター客員教授であり,国立障害者リハビリテーションセンター研究所神経筋機能研究室室長である河島則天先生や,当研究センター客員研究員であり,京都橘大学健康科学部准教授である兒玉隆之先生に加わって頂いたことで,新たな視点での意見も頂き,非常に活発な意見交換が行われました. とりわけ河島則天先生からは,心理物理学的測定法の実際,研究目的の明確化,中核となるパラメータ設定の重要性など厳密な手続きに基づいた研究に関する指摘をたくさん頂きました. また脳波研究のスペシャリストである兒玉隆之先生からは,「Microstate Segmentation・LORETA」というタイトルで,脳波解析手法に関するレクチャーをして頂きました.大学院生にとっては,脳波を使用した研究が多く,非常に有意義な講義となりました.     このように豊富な研究経験を持つメンバーが集まり意見を頂くことで,研究計画発表者にとっては,研究計画が洗練化され,良質な研究に進化していくものと思われます. またこのように内外のメンバーが集まり,屈託なく活発に議論することで,自己の利害にとらわれない,社会的に有意義な研究が創発するものと思われ,非常に有意義な研究合宿となりました. 議論の合間には,皆で信貴山朝護孫子寺や開運橋を散策しました.綺麗な空気と美しい桜景色に,疲れた脳が癒やされるひとときでした.     最後に,このような研究合宿に理解を示して下さり,機会を提供して下さる畿央大学に感謝申し上げます.   畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 信迫悟志