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畿央の学びと研究

2019.10.15

広陵町かぐや姫まつりで「靴下ファッションショー」をプロデュース!~人間環境デザイン学科村田ゼミ

令和元年9月21日(土)「広陵町かぐや姫まつり」にて靴下デザインコンテストの授賞式が行われました。今年も村田ゼミは靴下ファッションショーという形で受賞された靴下と私たちの制作した衣装を披露しました!     広陵町は、靴下生産高日本一の「靴下の街」です。広陵町の靴下産業が始まって約100年が経過。この靴下デザインコンテストは、今年で6回目を迎えました。 年々応募が増えており、今回は全国から2264点もの応募がありました。その中から、最優秀靴下組合長賞(1点)、広陵町長賞(1点)、広陵町商工会長賞(1点)、佳作(11点)、ユーモア賞(3点)、かぐやちゃん賞(1点)の全18点が選ばれました。私達、村田ゼミのメンバーがこの靴下ファッションショーに参加させていただいてから、6回目になりました。今回のファッションショーでは、今年募集した靴下デザインのテーマが、【プレゼントにあげたい靴下】ということから、お礼という言葉を連想し、また、令和元年に行われることから、今回のファッションショーのコンセプトを【れい】に決め、今年度は、2回生6名、3回生8名、4回生12名、そして村田先生の総勢27名で夏休み前から靴下ファッションショーに向けて活動してきました。     【 佳作ショー 】 着用したスカーフは、大学で学んだスポイト染めで各々が個性あふれるものに仕上げ、スカーフと受賞した靴下が目立つように、服装はシンプルな白のTシャツとデニムにまとめ、ショーの始まりに相応しい賑やかな音楽にのって2・3回生でウォーキングを行いました。   【 2回生ショー 】 2回生は大学生になって初めて実習で製作した甚平を着て、元気なダンスで盛り上げてくれました!     【 畿央靴下 】 今年も広陵靴下組合長さんに私たちが考える畿央靴下を作っていただきました。デザインの特徴として畿央大学のロゴに使われている青と緑を使用し、ロゴやマークではなく、“色”で畿央大学を表現しました。誰もが履きやすい、履きたいと思えるデザインに仕上げています。 衣装は靴下に合うように、そしてアパレルを学ぶ私たちらしいデザインにし、今までの学びや知識をいかし、分からないところは先生に聞くなどして頑張って制作しました。衣装は乃木坂46の衣装をモチーフに制作しています。こだわりは、全体に統一感を持たせるため同じ生地を使いつつそれぞれが違うデザインにしたことです。変化をもたせたことで、全体で見たときに単調な印象にならないようにしました。 衣装制作では、衣装チェンジすることを考えて、着脱のしやすさにも工夫をしています。そのため、試作を繰り返し、型紙を何度も書き直して調整しました。衣装に使ったチュール素材は扱い慣れない生地だったのでで、縫製には苦労しました。   【 ユーモア賞 】 4回生は実習で製作した浴衣を着用し、個性あふれる華やかなショーを作り上げました。   【 かぐやちゃん賞 】 女子4人のグループ。シルエットがゆったりとした可愛らしいイメージのワンピースにしました。ダンスは、今回のテーマに合わせてバラの花を贈る演出をしました。   【 広陵町賞 】 靴下が目立つようにモノトーンな服に仕上げました。女子の衣装はアシンメトリーにつくり、モノトーンかつオシャレに見えるように工夫をしました。男女のグループらしいダンスでショーを盛り上げました。   【 最優秀賞 】 大学で学んだ染色技術や絞りの技術を使い、各自が個性あふれる模様を作り出し、シンプルな白いTシャツに各々が縫付け、好みの服に仕上げました。個性溢れる服に仕上げつつ、統一感のある衣装を着て、かっこいい音楽でウォーキングをしました。     【フィナーレ】 子どもにも人気で、誰もが一回は聞いたことのある「パプリカ」の音楽に合わせて、村田ゼミ全員でダンスを踊りました。手にはパプリカカラーのお花を持ち、フィナーレに相応しい音楽でショーをまとめました。   【最後に】 靴下コンテストで受賞された皆様おめでとうございます。このような靴下コンテストという素晴らしい場に、こうして今年も村田ゼミが関わらせて頂けたことを大変嬉しく思います。そして、この靴下ファッションショーを開催するにあたりお世話になりました、広陵町靴下組合の皆様、その他関係者の皆様に深く感謝いたします。そしてファッションショーを見に来て下さった皆様に深く感謝致します。ありがとうございました。   人間環境デザイン学科  村田ゼミ3回生 三歩莉奈、太田琴音、北原享、西岡あさひ、松岡直香、浅田明香、森田圭亮、山中瑠莉   【関連記事】 2・3回生が靴下ファッションショーをプロデュース!~人間環境デザイン学科 村田ゼミ 34名で靴下ファッションショーをプロデュース!~人間環境デザイン学科村田ゼミ

2019.10.15

教員や教員をめざす学生向けの教育イベントを卒業生が開催! ~現代教育学科

現代教育学科2019年3月卒業生の岩田優希です。2019年10月5日(土)に、畿央大学にて卒業生有志が主体となり教育イベントを開催しました。団体名は「ガイアグループ」です。   ■ガイアグループとは。 「自分たちが学ぶ場所は自分たちで創る」を理念に活動を行っています。活動は月に2回ほどで、京都や大阪で集まっています。主に、京都や大阪、奈良、兵庫県の現役小学校教員が集い小学校で授業をする教科について教材研究を行っています。   ■新社会人応援イベントを開催!! 会のテーマは「新社会人応援イベント~おしゃべり教材研究ってどうするの?~」です。6か月後には新社会人として学校現場に飛び出していく学生たち。私が不安だったように、今の学生たちも不安なのではないか?そんな学生たちの不安を解消すべく、今回はこのようなイベントを企画しました。       ■「大造おじいさんとガン」 講師は小学校で教員をしている先生です。教員4年目にしてガイアグループで初めての講師を務めていただきました。今回の教材は小学校5年生の国語の定番、「大造おじいさんとガン」です。有名な文章なだけあって、読んだことや小学生のころに勉強したことがあるという人もいました。その学んできた文章を教材として分析していきました。すると、驚くことに、以前読んだ時とは全く違う感想や全く新しい視点が次々と飛び出しました。大人たちで真剣に教材に向き合う中で、それぞれの意見のぶつかり合いにも熱が入ります。きっと子どもたちが授業で読んでも楽しい授業になるだろう、という期待が高まりました。     ■振り返り とても集中して教材研究に挑み、脳みそに大量の汗をかきながら、教材に向き合った濃厚な4時間もあと少しとなりました。この時間の中で起こったこと、感じたこと、共におしゃべりした仲間に伝えたいこと、様々な思いをつぶやき合う振り返りの時間です。その一部を紹介します。       ~1回生~ メインである『大造おじいさんとガン』の素材研究をしました。 円になりおしゃべり感覚で意見交換をしていくことで、どんどん意見が出て、いろんな反論などがありました。反論によって、理解が深まり、さらに考えが広がっていったような気がしました。自分の思ったことや、考えたことを話すと、それに共感してさらに詳しく広げてくださったり、わかりやすくまとめてくださったりする人だけでなく、反論してもらうことで、自分の理解は一番深まった気がします。   ~1回生~ 今回学んだことをただ吸収するだけではなくて、臨機応変に放出していくことが大事なんだと思います。自分で感じて、聞いて、体験して、身についた工夫や力を生かすための努力を日々積み重ねていきたいなと強く思いました。本当にいい経験をさせていただいてありがとうございます!   ~教員1年目~ 今回、参加者から計画者になり一人では到底成しえなかった会となりました。 それは講師の方だけではなく、参加してくださる皆さんや会場を貸してくださった畿央大学の職員の皆さんとたくさんの支えがあったからこそ開催できました。   ~教員4年目~  1人で進めようと、かっこつけてはダメ。うまくやろうとするから、しんどくなる。みんなに身を委ねると、1人で頑張らなくていいことに気づけます。今後は思い切って身を委ねるために、みんなが思わず話してしまうような仕掛けや問いを用意しておきたいと思います。その仕掛けを意識して、準備したいと思います。     現代教育学科10期生 岩田優希

2019.10.15

大学院生が第38回日本小児歯学会近畿地方会大会で「優秀発表賞」受賞!~健康科学研究科

令和元年10月6日に千里ライフサイエンスセンターにて、第38回日本小児歯学会近畿地方会大会が開催されました。   この学会は、主に歯科医師、歯科衛生士をはじめとする歯科関係者で構成されている学会です。本大会では、「小児歯科における多角的アプローチを考察する」というテーマで、特別講演、教育講演、歯科衛生士セミナー、一般演題発表が行われ、小児の口腔内疾患や、学習法についてなど、多岐に渡り活発な議論がなされました。   今回、私(辰巳光世)は、「小児における歯肉炎、プラーク、および口腔内表象との関係」という演題で発表を行い、一般演題発表の中で優秀発表賞に選ばれました。発表では、歯磨きを行う際には手の運動機能だけでなく、口腔内のイメージ(口腔内表象)も重要と考えられるため、小児を対象に口腔内表象とプラーク、歯肉炎との関係性を調査した結果を報告しました。     多くの演題の中から優秀発表賞に選んでいただけたことは、日々の取り組みを認めてもらえたことだと大変嬉しく思います。今後も歯科衛生士として、子どもたちの口腔の健康に繋がるような研究を続けていけるよう、日々精進していきたいと思います。   また、本研究の実施・発表にあたり、指導教員である 信迫 悟志 准教授をはじめとする多くの方々にご指導およびご支援いただきました。この場を借りて深く感謝申し上げます。   ~発表演題~ 『小児における歯肉炎、プラーク、および口腔内表象との関係』 辰巳光世、信迫悟志、西田綾美、國府健一郎、中野雅子、境陽子、深野貢、齋部泰子、塚本理沙、吉田美香   畿央大学大学院 健康科学研究科 修士課程2年 辰巳光世       【健康科学研究科 学会発表】 大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科 第17回日本神経理学療法学会学術大会で大学院生が発表しました~健康科学研究科 第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科

2019.10.15

2019年度第3回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」を開催!~看護医療学科

畿央大学と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同で運営している「金曜カフェ〜つどい〜」で2019年度第3回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」(認知症カフェ)が10月10日(金)に開催されました。「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」は、御所市認知症啓発事業として、畿央大学健康科学部看護医療学科老年看護学教員と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同して行っているものです。当日の様子を参加した学生がレポートします。     2019年10月10日(金)、第3回目となる認知症カフェ(通称:オレンヂカフェ)を開店しました。この日は、100歳体操後に学生4人、地域ボランティア6人を含む合計39人の参加がありました。     <午前の部> ~丹野さんのお話~ 第一部は、宮城県仙台市から来ていただいた丹野智文さんの講演会が行われました。 「認知症になって思うこと」がテーマでしたが、丹野さんの今までの体験や話をするになかで「認知症を特別なこととして捉えないで欲しい」、「家族は今までの認知症になる前の本人の姿を思い描いで嘆いているが、できないことばかりではない」、「できることもあるので取り上げないで欲しい」「本人を目の前にしてできないことばかり言い続けないで欲しい」など当事者の視点での話をされていました。   参加していただいた方は全員真剣に丹野さんの話を聞いており、認知症に対する考え方が変わったと発言してもらいました。また、とてもよかったと感激されて、午後からもお礼を伝えに参加してくださった方もいました。このように認知症に対する偏見や考え方の違いを人々に理解してもらうことをより社会に取り入れていくことが課題であると学びました。   ▲丹野智文さんの講演会の様子   この日は御所市のRUN伴が開催されており、オレンジカフェの前をランナーの方々が通ったため、みんなで応援を行いました。ランナーの方々もカフェに参加している方々もお互い励ましあい、とても盛り上がりました。   ▲ RUN伴応援の様子   ~学生レクリエーション~ 第二部は学生企画によるレクリエーションでした。この企画は、学生と身体を動かしたり、頭を使ったりすることがしたいという地域住民からの要望で昨年度から取り入れたものです。                                                                              学生が考えたお題を参加者の方に見せ、その内容を知らない参加者の方にジェスチャーしてもらい当ててもらうというゲームでした。伝えられるよう工夫したり、当てようと考えながら発言したりする前向きな姿も見られました。最後のゲームでは、丹野さんが出題者として参加してくださり、とても盛り上がったゲームとなりました。   ▲学生企画によるレクリエーション   今までは、認知症の症状や認知症にならないために学ぼうとしていた方々も、丹野さんというご本人の話を聞くという機会を作ることで、認知症を身近なことと感じ、価値観や考え方を変えていくことができるということを学びました。 このような学びから、価値観・考え方が変化するような啓発活動に積極的に取り組んでいくことが今後の自分たちの課題だと考えました。今回、参加してくださった丹野さんありがとうございました。   ▲学生と地域ボランティアの皆さん   <午後の部> ~認知症について語り合う会~ 午後からは、17人の参加で本人やご家族の方との「語り合う会」を行いました。初めて参加された方も最初は緊張していましたが、ケアマネジャーさんやファシリテータ役の話しかけで途中からは今までの生活の様子やこれからの不安など自然と会話をされていました。   「Orange project in 畿央大学」参加者大募集!! 今年度より、山崎ゼミと上仲ゼミのゼミ生で「Orange project 」という活動を始めました。今後は、畿央大学の他学部・他学科の皆さんともサークル活動として設立したいと考えています。これは、認知症になっても暮らしやすい町づくりを目指すために熊本大学で行われていた啓発活動を奈良県にも広げようという活動です。サークル設立の際には4回生有志で認知症の方々のために学生ができることはなにかを考えながら活動しようとしていますので、他学科、特に後輩の皆さんにもぜひ参加をしてほしいと思います。   認知症ケアを含めた医療・福祉の場を知る機会にもなりますし、教育学部の方は介護実習の際のイメージづくりや健康科学部の方は認知症の人やその家族とともに新しい認知症ケアを考えることができると思います。今までの主な活動はRUN伴の参加、認知症カフェのサポートですが認知症カフェでは、人間環境デザイン学科の方は認知症の人にやさしい環境・コミュニティづくりや健康栄養学科の方はカフェのメニュー作りなど協働すれば学生の力で新しい社会を創ることが可能だと考えます。一緒にサークルを立ち上げましょう!皆さんの参加をお待ちしています。   ▼Orange project について   ▼Orange projectの活動内容について(画面をクリックすると活動内容についての説明を見ることが出来ます)   次回の「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)  in 御所」は2020年2月14日(金) です。 多くの方の参加をお待ちしています。 看護医療学科4回生 野口美波   【関連記事】 ・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む

2019.10.15

奈良県認知症ケア専門士会第14回研修会 講演会&VR認知症体験レポート~看護医療学科

令和元年10月10日(木)、畿央大学にて奈良県認知症ケア専門士会第14回研修会として、おれんじドア代表 丹野 智文氏を招いた講演及び、VR認知症体験を同時開催しました   丹野智文さんの講演について 2019年10月10日(木)「丹野智文 笑顔で生きる」の著者の丹野智文さんの講演を聴講しました。今回の講演は、奈良県認知症ケア専門士会主催(畿央大学看護実践研究センター共催・広陵町地域包括支援センター後援)で開催された研修の一環で、VR認知症体験と合わせて「認知症の人の世界を理解する」ことを目的として一般・学生・教職員・医療職・介護職と幅広い人々を対象として行われました。学生88人、一般の方92人の方が聴講しました。   2004年に京都で行われたADI国際会議で日本の認知症の方2人が今の思いや気持ちを語ることで、世界で本人の意見を聴くことの重要性が見直されました。また、今までわかっていなかった「認知症の人の世界」や「実際に身体の中で起きていること」などが分かるようになり、ケア方法や治療方法も劇的に変化しました。丹野智文さんも2017年のADI国際会議において開会宣言を行い、また本学の先輩たちとも一緒に過ごしています。     丹野智文さんは39歳で若年性アルツハイマー認知症と診断を受けました。現在も会社に勤めながら「認知症の人と家族の会」に参加したり、「おれんじドア」の代表として全国の当事者の方とともに各地で相談に対応したり、認知症についての講演活動を行われています。   ▲丹野智文さんの講演の様子    今回私が講演を聞いて印象に残っているのが「認知症だから何も出来ないから全て手伝ってあげないといけないと決めつけて、できることまで奪わないでください。時間がかかっても待ってあげてください。信じてあげてください。そうすると当事者は自信を持ちます。失敗しても怒らないであげてください。危ないことに対して注意は必要ですが、当事者が怒られると感じると迷惑をかけてしまうからと自信をなくし、何もしなくなります。周りの環境さえ良ければ認知症であっても笑顔で生活することができます。介護してくれる人ではなく、できないことを一緒にするパートナーと思っています。」という言葉です。 丹野さんが堂々と自信にあふれた講演をされている姿を見て、現在の活動が丹野さん自身の生きる力になっているのだと思いました。また、認知症だからといってなんでもかんでもできないと決めつけてしまいできることを奪ってはいけないのだと思いました。認知症について勉強し、認知症の方と接する機会があっても、認知症当事者から実際にどのように思っているのかを聞くことがあまりなかったので、実際思っていることなどが分かりとても勉強になりました。今回の学びを忘れず今後に生かしていきたいと思います。   丹野智文笑顔で生きる 認知症とともに / 丹野智文 / 奥野修司 文藝春秋,2017年発刊 看護医療学科4回生 今村美穂   VR認知症体験について 2019年10月11日(金)10月10日に引き続き、看護医療学科の4回生2名がVR認知症を体験しました。全体では、学生90人、一般の方112人が参加しました。     VR認知症とは、認知症でない人が、バーチャルリアリティ(VR)の技術を活用し、認知症の中核症状を体験するものです。VR認知症で、車から降りようと一歩踏み出す場面ではビルの屋上に立っているように感じたり(視空間失認)、レビー小体型認知症では実際には存在していないものがみえたりして、恐怖や不安を感じました。一方で、ホッとする体験もしました。今自分のいる場所がどこか分からず困っていたとき、ある女性が優しく声をかけてくれ、気付けば自分も笑顔になっていました。これらの体験から、認知症と言ってもさまざまな種類があり、物忘れだけが症状だけではないことを実感しました。そして認知症の人とどのように関わるのが良いのか考えることができました。     本日のVR認知症体験最後の項目は、若年性アルツハイマー型認知症の丹野智文さんの体験でした。前日にご本人の講演を生で聴いていたこともあり、診断名を告げられる場面や奥様と会話する場面では、本当に自分がその場にいるようで少し緊張しました。そして丹野さんが全国で講演するに至り、たくさんの人々との関わりがあったことを知り、とても感動しました。 今回の体験を活かし、これからも認知症の方々が安心できるような関わりをしていこうと思いました。      看護医療学科4回生 中西美月   ●日本県認知症ケア専門士会公式HPはコチラから! ●日本県認知症ケア専門士会公式Facebookはコチラから! ●奈良県認知症ケア専門士会公式Facebookはコチラから!   【関連記事】 2019年度 奈良県認知症ケア専門士会総会&第13回研修会を開催しました!~看護医療学科 畿央祭教員企画「第12回奈良県認知症ケア専門士会研修会」~看護医療学科 平成30年度奈良県認知症ケア専門士会 第1回研修会を開催しました。

2019.10.11

大学院生が第7回日本運動器理学療法学会でポスター発表&修了生が大会長賞を受賞!~健康科学研究科 

2019年10月5日(土)~6日(日)にかけて岡山で開催された第7回日本運動器理学療法学会学術大会において、私、重藤隼人(博士後期課程)が発表して参りました。   昨年に続き、一症例の関りを重視するという観点から「症例報告」のセッションがあり、「一般演題」「ポスター演題」も疼痛に関わるセッションから、機能障害や能力障害、基礎研究に関わるものまで多岐に渡る演題発表がありました。   私は本学会のテーマでもある「繋ぐ-学術と臨床の連携-」と同テーマのシンポジウムを中心に、痛みに関する講演や徒手理学療法のエビデンス構築に関するシンポジウムを聴講しました。「繋ぐ-学術と臨床の連携-」というテーマから、「学術」と「臨床」が連携できていないという現状の問題点があり、それを解決していくためにはどのような繋がりを意識していけばよいのかということを、各シンポジストの先生方の研究成果と周囲の人々への関り方の体験談も含めた話を通してあらためて再考する必要性を感じました。私自身も臨床現場で働きながら現在大学院に所属しているので、まさに「学術」と「臨床」の連携を体現していく必要性があると強く感じ、今後の研究活動は何に繋げていくべきかを考えて行動を見直していきたいと思いました。   また、本学会では昨年開催されました第6回日本運動器理学療法学会学術大会の表彰式が行われ、森岡研究室OB(修士課程修了)の田中創さんが大会長賞を受賞しました。修了生の方の頑張りにも刺激をうけて、今後の研究活動の意欲がさらに強まった学会でした。     ▲大会長賞を受賞した田中創さん   今回の発表演題名は以下であり、様々な意見をいただき多くの議論ができたと感じております。   重藤隼人「慢性腰痛患者のADL 障害に関連する運動制御の特徴と運動制御に影響する疼痛関連因子」   最後になりましたが、このような貴重な機会をいただき、いつもご指導をいただいています森岡先生、畿央大学に感謝申し上げます。   博士後期課程 重藤隼人 【関連リンク】 第7回日本運動器理学療法学会学術大会に3・4回生が参加!~理学療法学科瓜谷ゼミ   【健康科学研究科 学会発表】 大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科 第17回日本神経理学療法学会学術大会で大学院生が発表しました~健康科学研究科 第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科

2019.10.10

第7回日本運動器理学療法学会学術大会に3・4回生が参加!~理学療法学科瓜谷ゼミ

2019年10月5日(土)、6日(日)に開催された、第7回日本運動器理学療法学術大会に、瓜谷ゼミ3回生・4回生で参加しました。今回の学会テーマは「繋ぐ-学術と臨床の連携-」であり、演題発表や症例報告のセッションでは様々な議論がなされていました。     今回が学会初参加のメンバーも多く、「理学療法士の先生方同士で発表を聞き、活発な討論を行っている姿がとても印象的でした。」「発表スライドの作成の仕方、全体の流れがわかりました。質問されるようなとこをしっかりと詰めていかなければならないと言うことが勉強になりました。」「話は難しかったが、皆さんそれぞれ頑張っていることが伝わってきて、私も頑張ろう!と思えました!」と、感想や意気込みを語っていました。   畿央大学の先生や卒業生の方も演者や座長を務めていらっしゃいました。どの公演も興味深かったですが、畿央大学の先生や卒業生方がご活躍されている姿を見ると、自分も頑張ろう、と気持ちが奮い立ちます。   今回、ゼミの指導教官である瓜谷先生が「質的研究で変形性膝関節症患者の痛みの心理社会的側面を生成する要因と過程をひも解く:探索的事例研究」という演題で口述発表を行いました。この研究は私たち4回生と瓜谷先生、奈良学園大学池田耕二先生でインタビューおよび分析を行ったものです。質的研究では、インタビューを実施し、量的研究では図ることのできないような人の心情、その揺れ動きなどをとらえます。その後、インタビュー内容のテキスト化、内容のカテゴリ分け、分析という流れで進めます。質的研究について勉強しながら、全員が手探りの中進めていきました。困難なこともありましたが、今回、自分たちのやってきたことがこのように形になって発表されたことに達成感を感じました。     自分自身の卒業研究も大詰めの時期に入ります。この経験を生かして、今後も勉学に励みたいと思います。                      理学療法学科4回生 瓜谷ゼミ 池田茜 【関連記事】 4大学合同ゼミ合宿レポート~理学療法学科瓜谷ゼミ 同窓会レポート~理学療法学科瓜谷ゼミ

2019.10.07

海外インターンシップ2019 in オーストラリア報告会!~看護医療学科

2019年10月5日(土)、看護医療学科の海外インターンシップ研修の成果発表会を行いました。   ▼発表前の様子(午前中、河野学科長からの差し入れをいただきながら、パワーポイントの修正をしました。)   12時からL301講義室で、2019年海外インターンシップ研修報告会を行いました。   ▼2019年海外インターンシップ研修報告会スタート   発表内容は、主に8日間で訪れた施設(Blue Cross Livingstone Gardens、La Trobe大学、BECC、オースティン病院)やJulieさんの講義についての概要と学びについて発表を行いました。Blue Cross Livingstone Gardensでは、「個別性を大切にし、患者さんの生活や価値観を尊重すること、時代背景を捉えて支援すること、世代間交流について」、La Trobe大学では、「日本のような受け身という授業形態とは違い、学生が主体となった授業であるという違いについて」、BECCでは、「身体拘束や認知症の患者に対してのケアについて」、オースティン病院では、「多民族国家であることから、イスラム教徒の礼拝のためのスペースや、手を洗う場所が完備されているなど、スピリチュアルを大切にすることの取り組みについて」、Julieさんの講義では、「ACPや緩和ケア、終末期ケアについて」の学びを発表しました。   ▼訪問先にて   この報告会に学長、学科長をはじめ、看護医療学科の先生方、昨年度に海外インターンシップ研修に参加した先輩を含む学部生、合計24名の方々にご参加いただきました。たくさんの方にご参加いただき、嬉しく思いました。発表は緊張しましたが、私たちが8日間で学んだことを伝えることができたと思います。   ▼質疑応答の様子   発表終わりには、質疑応答の時間を設け、冬木学長を含む3人の先生方から質問・コメントをいただきました。学長から、「オーストラリアと日本の違いについて気づいたことは何か」という質問をいただき、その時は、気づいたことはいろいろあったけれど、言葉にすることがなかったため、改めて考えるきっかけになりました。一番驚いたことは、「オーストラリアでは、家族サービスを大切にしていることで、平日はスーパー以外の店は開店するのが遅く、閉店するのが早いこと」が日本とオーストラリアの生活スタイルの相違点だと回答しました。   この報告会をもって海外研修を無事終えることができました。 研修を通して、高齢者との世代間交流の実際と意義、メルボルンの高齢者ケアや緩和ケア、オーストラリアの保健・医療・福祉制度について学ぶことができました。 海外研修で学んだこと、経験したことをこれからの学習に活かしていきたいです。                           看護医療学科2回生 胡内千智   【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.6(教員総括) 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.5 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.4 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.3 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ2019 in オーストラリア 現地レポートvol.1

2019.10.07

大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科

9月25日(水)~28日(土)にかけてスペインのテネリフェで開催された21st conference of the European Society for Cognitive Psychologyにおいて、宮脇裕さん(博士後期課程)と私(林田一輝:博士後期課程)が演題発表をしてきましたので、ここに報告させていただきます。     本大会はヨーロッパで2年に1度行われる歴史ある学会であり、認知科学や神経科学を主に扱っています。 学会会場はビーチの真横にあり、日本人の私には独特の雰囲気に感じましたが、リラックスしながら議論を促進させることが目的であったようです。   今回の学会では様々な内容のセクションが組まれていましたが、身体性やagencyのみを取り上げたシンポジウムがいくつもあり非常に興味深く拝聴させていただきました。特に「Acting in a Complex World – Emerging Perspectives on Human Agency。」と題されたセッションのシンポジストは、社会性の心理学をagencyの観点で研究しているWilfried Kunde教授のグループで構成されており、日頃より論文を参考にしている方々の講演を聴くことができました。どのシンポジストもイントロダクションからリサーチクエッションへの流れが明確で、20分の講演時間で提示される結果のスライドは1つか2つであり、複雑な内容をいかにシンプルに伝えるかという点で非常に勉強になりました。   私は「Diffusion of responsibility and the outcomes on sense of agency」という題でポスター発表をさせていたただきましたが、まさに社会性とagencyに着目した内容であり、Kunde教授のグループの数人の方に聴いていただけました。特に私が修士の頃より注目しているRoland Pfister博士に直接発表を聴いていただいたことは相当な報酬となりました。その他の一般演題でもagencyの発表はいくつもあり、質問にいけないほど活発に議論されているものもありました。今回の学会に参加して自身の取り組んでいる研究領域が注目されているのは確かですが、研究として取り扱うことが本当に難しいものだと痛感しました。相応の成果を出し、研究領域の発展につながるよう尽力していきたいと思います。   宮脇 裕さん(博士後期課程:右) 「Cue integration strategy for self-other sensory attribution in motor control」 林田 一輝さん(博士後期課程:左) 「Diffusion of responsibility and the outcomes on sense of agency」

2019.10.07

令和元年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催!

2019年10月5日(土)9:30~16:00、看護医療学科4回生97名が各教員のゼミに所属し半年かけて頑張ってきた「卒業研究」(看護医療学科4年次科目)の発表会が開催されました。     皆さん、こんにちは。看護医療学科4回生です。本日は、卒業研究発表会の報告をいたします。看護医療学科では、3回生前期から卒業研究の授業で講義を受けたあと、12月頃にゼミ担当教員(1ゼミの学生4-5人)が決定し、4回生の9月末頃まで研究活動に取り組んでいます。文献研究が中心になりますが、今までの講義や臨地実習で見たこと知ったことが実際にはどのように研究され、成果として公表されているのかを分析し、論文を作成しています。本日はその研究成果を発表しました。   【ブロック2:林・須藤・小林ゼミ】 卒業研究が始まったころは、論文の作成をどのように進めていけばよいのか全く分からない状態でした。しかし、ゼミの先生から丁寧なアドバイスをいただき、同じゼミのメンバーとともに、それぞれ異なる論文テーマについて、多角的な視点から意見交換を行い、励まし合いながら取り組むことができました。その成果もあり、卒業論文を無事完成させることができました。                                                                    発表会では、それぞれが異なったテーマで、これまでの学習や実習を通した経験をもとに個性のある素晴らしい発表会になっていたと感じました。                                                               今回の卒業論文を通して、半年間一つのテーマに沿って研究をした学びから、自分の求める看護師としてのありかたについて考えることが大切であると感じることができました。これから働いていく中でも、日々の経験からの学びを活かし、自身の看護観につなげていくとともに、患者さんに寄り添える看護師を目指していきたいです。     林ゼミ:荒川佳美・石田智香・佐々木樺李乃・高松里菜   【ブロック3:岡・乾・秋山ゼミ】   実習中で忙しいにも関わらず、先生方や3回生の皆さんもたくさん出席してくださり、ありがとうございました。ゼミの所属が1月に決まり、そこから就職活動やインターンシップ実習、国家試験勉強と平行しながら、週に1回担当の先生のゼミ室に集まり、卒業研究を進めてきました。検索ヒットした大量の論文を分析したり、海外の英語論文を訳せず読むのに時間がかかったり等、研究を進めていくうえで困難なことも数多くありました。そのたび担当の先生やゼミの仲間に助けてもらいながら、卒業研究を終了することができました。   私たちのゼミでは、「抗がん剤の曝露と対策」「看護師のバーンアウトの要因と課題」「自殺の現状と自殺に影響を及ぼす要因」「摂食障害の実態」というテーマについて研究し、発表を行いました。今回の発表に向けてパワーポイントを作成し、先生やゼミの仲間にチェックして頂いたりもして、一生懸命取組んできた研究成果を今日発表することができ、嬉しく思います。     この卒業研究で自分自身やゼミの仲間が研究したテーマ、今日の他のゼミの発表で学んだことは、来年から看護師として働くなかで、役立てていきたいと思います。                    乾ゼミ:岸田真歩・藤本祐美・湊本みのり・吉田美緒       今年度、着任後はじめての卒業研究指導でしたが、1人ひとりの問いを大切に、個人のチカラを信じることをモットーに、無事この日迎えることができたことをとても嬉しく思います。学生同士で文章チェックをするなど、学び合う仲間として良い関係の中でゼミが運営できました。 ゼミ生一人ひとりの今後のご活躍を祈っています。    ゼミ担当教員 上仲久   合計21のゼミ生たちが発表を終えました。在学中に学んだことを卒後に臨地の場で活用して、将来は看護実践の場の変改をもたらす看護職となってほしいと願います。今回の卒業研究から学会発表に繋げるなどさらに自己研鑽に励んでくださいね。   【関連記事】 平成30年度卒業研究発表会を開催!~看護医療学科 山崎・林田・對中・大友・文ゼミ 平成29年度卒業研究発表会を開催!~看護医療学科