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畿央大学×地域連携

2018.05.16

平成30年度離島・へき地医療体験実習(野迫川村)レポートvol.1~看護医療学科

離島へき地医療体験実習は看護医療学科4回生の必須科目です。今年は、宇陀市大宇陀、川上村、五條市大塔、野迫川村、山添村の5地域で91人が平成30年5月15日(火)~5月17日(木)の3日間にわたり実習をさせて頂いています。   初日(5月15日) 奈良県内でも28度を超える気温があちらこちらで記録された昨日、野迫川村チーム18名はJR五條駅に集合、宿泊施設であるホテル野迫川のお迎えのバスで一路、野迫川村へ向かいました。まずは役場です。立て看板に「畿央大学」が! いつも温かく学生たちを迎えてくださる役場職員の皆様に感謝します。     野迫川村についてのオリエンテーションは、角谷喜一郎村長の「ようこそ野迫川村へ」で始まりました。毎年、ご多忙の中、予定を調整して私たちの到着を待ってくださいます。野迫川村は、村人口408人、日本一人口が少ない村で、高齢化率45%です。現在、保育園児が5人、小学生が6人、中学生が7人と、子どもの数も減っていますが、教育には変わらず力を入れておられ、「学校がなくなれば村もなくなる」というお言葉がとても印象的でした。     実習受け入れの段取りをしてくださっている住民課の吉井課長様より野迫川村の紹介を受けました。     保健師さんからは、速報データを使って住民の皆さんの健康課題が説明されました。二人の保健師さんが乳幼児から高齢者まですべて住民の保健事業を担当されています。     野迫川村ご出身の鎌塚警部補が、学生のリクエストに応え、休みを返上してオリエンテーションへ来てくださいました。この春、野迫川村に配属になり、43年ぶりに村に戻って来られたそうです。「自然が良い、と人は訪ねて来るけれどその良さが村の者にはわからないんだよ。人より獣の方が多い村、奈良県のチベット」と学生の笑いを誘いましたが、「村の絆が防犯に重要な役割を果たしている」というお話から、故郷を誇りに思っていらっしゃることを感じました。     平成28年4月に開署された奈良県広域消防組合野迫川村分署を全員で訪ねました。今年は救急救命士さんも配置されたとのことで、へき地における緊急搬送についての説明はもちろん、日ごろの「予防」(救急要請をするタイミングの周知など)活動についてお話を伺いました。「AEDの使い方はわかるかな?」まさかのシーン・・ 急性期担当の加藤先生の目が少し吊り上がりました(笑)。昨年導入されたドクターヘリの活躍についての説明でヘリナースへのあこがれが強くなった学生もいたようです。     野迫川村の観光スポット鶴姫公園,四方遮るものがなく、幸せの鐘「天空の響き」は、全ての神様に聞こえるとか?願いを込めて鐘を鳴らしました。     緑!緑!緑!白い風車が映えます。可住地面積が2.1%の野迫川村のこの景色でイメージできるでしょうか。残念ながら鳴門大橋は確認できませんでしたが、360度パノラマビューの美しさは間違えなく五つ星です。天体観測でも有名な場所です。     しかし、熊野古道にバスを止めて・・・学生の視線の先は↓      2011年の大規模土砂災害(表層崩壊)の爪痕、山肌が広くむき出しになっており、その大きさに言葉を失いました。 発災直後からボランティアに通った北股地区はオレンジの部分(堰堤)のすぐ下。     写真は世界遺産熊野古道小辺路。一時,立ち入れなくなった箇所もありましたが、安全確認が進められ、現在では国内外から多くの方々が訪ねて来られます。この時期の野迫川村としてはとても暖かい日でしたが、森の中は冷やっとしました。歴史や自然を学びつつ、とても気持ちの良い森林浴でした。     さて、明日の準備です!イキイキ100歳体操の復習もしっかりと。     続報もお楽しみに。   看護医療学科教授 堀内美由紀   【関連記事】 学生広報スタッフblog vol.225~看護医療学科「離島・へき地医療体験実習」レポート! 平成29年度離島・へき地医療体験実習 宇陀市大宇陀地区実習レポートvol.3~看護医療学科 平成29年度離島・へき地医療体験実習~宇陀市大宇陀地区レポートvol.2 平成29年度離島・へき地医療体験実習~宇陀市大宇陀地区実習レポートvol.1

2018.05.16

平成30年度離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポートvol.1~看護医療学科

今年も、例年通り5月中旬が訪れ、私たち看護医療学科では、本学の特徴的な実習カリキュラムに位置付けられている「離島へき地医療体験実習」(平成30年5月15日(火)~5月17日(木)の3日間)が初日を迎えました。 奈良県内5ヶ所の地域にわかれて、4回生は準備を進めて実習に臨んでいます。 そのうちの一つである宇陀市大宇陀地区は、今年で4年目を迎えた実習地です。毎年地域の医療・介護・看護・地域の人々を支える専門職や多くのご家庭を訪問し、生活と健康や地域のコミュニティの特徴を学んでいます。今日は、一日目の実習の様子をレポートします。   初日(5月15日)  学生は榛原駅に集合し、曽爾村と大宇陀にわかれて実習に向かいました。大宇陀では、学生が実習中にお世話いただく、大宇陀特別養護老人ホームラガール乃美幸彦施設長より、宇陀市の高齢化や人口減少の現状と介護医療連携の実際、在宅看取り推進のための取り組みについてお話を伺いました。ここでは年々人口が減少し高齢化がさらにすすんでいる宇陀市の現状を知ることができました。    いよいよ午後からは、それぞれのチームごとに家庭訪問や宇陀市が介護予防事業の一つとして力を入れている「いきいき100歳体操」の会場に向かっての活動を展開しました。   ▲古民家に暮らす90歳の女性宅で指導を受け、学生も作品を作りました   ▲90歳を過ぎても、一人で元気に生活する女性と楽しい時間を過ごす学生の様子   家庭訪問では、大宇陀本郷と大宇陀岩清水に在住の女性宅2軒にお邪魔しました。 膝の変形があるため、歩行に杖は必要ですが、自分のことは自分で行い、身の回りを美しく保っておられるお二人は、学生と折り紙や大正琴、書道などを通じて数時間コミュニケーションを図りました。これまでの人生で勉学や仕事に積極的に取り組んでおられた生き方が高齢になってからも、丁寧に日々を過ごす姿勢につながることをお二人から学びました。 「元気で今年も畿央の学生さんに来てもらえてうれしかった。周囲に面倒をかけながらでも、また来年学生さんに会えることを楽しみに長生きしたいです」と学生の姿が見えなくなるまで見送ってくださいました。また、来年もお会いすることを私たちも楽しみにしています。   ▲筆と硯を手に書道で寄せ書きをする学生:元教員の女性からご指導いただきました   また、宇陀市榛原下井足地区の「いきいき100歳体操」に参加したグループは、事前に誤嚥予防体操や「マツケンサンバ」に合わせた体操などのプログラムを準備して出かけました。 参加者は70歳代から90歳代までと幅広かったのですが、皆さん大変お元気で、90歳代の方の骨密度は、若年者でも驚くほどの値でした。学生は、転倒リスク診断や健康指導を行い、実習後に生活と健康の関連について考えるよい機会になったようです。    実習は夕方までハードスケジュールでしたが、宿の夕食では学びの共有やおみくじゲームでリラックスタイム。明日の実習に備えて、ゆっくりお湯につかりしっかり休息をとります。   ▲夕食後、おみくじゲーム。みんな「吉」を引き当てました    看護医療学科講師 大友絵利香   【関連記事】 学生広報スタッフblog vol.225~看護医療学科「離島・へき地医療体験実習」レポート! 平成29年度離島・へき地医療体験実習 宇陀市大宇陀地区実習レポートvol.3~看護医療学科 平成29年度離島・へき地医療体験実習~宇陀市大宇陀地区レポートvol.2 平成29年度離島・へき地医療体験実習~宇陀市大宇陀地区実習レポートvol.1

2018.05.15

平成30年度第2回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」を開催!~看護医療学科

畿央大学と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同して運営している「金曜日カフェ〜つどい〜」で2018年5月11日(金)「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」(認知症カフェ)が開催されました。   「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」では、午前中は認知症についての話で「認知症サポーター養成講座」としています。午後は「認知症の人の介護について語る会」として認知症の人とその家族、介護をされている方、介護経験者、専門家などによる認知症についての思いを語り合う場を設けています。   御所市認知症啓発事業として、畿央大学健康科学部看護医療学科老年看護学教員と共同で行っており、この日の午前中のサポーター養成講義には、地域のボランティアの方3名と畿央大学健康科学部看護医療学科老年看護学教員3名、畿央大学健康科学部看護医療学科の学生5名、御所市地域包括支援センター職員4名、地域の方8名、合計23名の参加がありました。   <午前の部> 午前の部では大学教員による認知症に関する講義を60分間行い、その中で認知症のセルフチェックや誤嚥にナラん!体操を行いました。     山崎講師による講演『認知症について』 講師から住民の方々に認知症と物忘れの違いや認知症の種類・症状についての講義がありました。その中で、「自分の身近な人が物忘れではなく、認知症であるような発言がみられた場合、どのような対応をするとよいか?」について住民の方に質問していました。「自尊感情を傷つけない」声のかけ方が大切だということを聞き、「そうなのね。気を付けないと」とつぶやかれている方もいました。その後、簡単な認知症の気づきチェックリストを使い、住民の方にセルフチェックをしていただきました。その際に、畿央大学の学生も一緒にセルフチェックを行い、少しお話させていただきました。結果から住民同士で話されている様子や、「気を付けやなあかんな」というような発言もみられ、セルフチェックをすることで自身の認知機能について数字として知り、予防行動につながるのではないかと感じました。     『誤嚥にナラん体操』 認知症になると、噛む回数が減り誤嚥しやすくなることから、元気なときから予防することを目的に「誤嚥にナラん体操」が行われました。畿央大学の理学療法学科の教員が制作し、学生が実際に実施している動画(YouTubeにアップされている)をもとに、住民の方に、立つまたは座って、一緒に体操をしてもらいました。体操の内容自体は難しいものではないため、カウントに合わせて皆さん上手にされていました。簡単でしたが全身を使うことができるので、誤嚥予防だけでなく、転倒予防にもつながります。5分でできる簡単な体操なので、皆さんもぜひ行ってみてください!                               看護医療学科4回生                 井上美香 蔵本凜 島野綾子 野並あこ 前田理佳子     午前中の「認知症についての話」の時間では、畿央大学の学生5名が一緒に認知機能セルフチェックや体操をしたことで、参加された方も話がはずんでいろいろな話をされていました。     <午後の部> 午後は、「認知症の人の介護について語る会」で、認知症を介護されている方4名、地域のケアマネージャー4名、御所市地域包括支援センター3名、畿央大学教員3名、地域のボランティア3名の合計17名の参加がありました。 現在家族を介護されている方から、それぞれ介護の現状や困っていることなどの話をされ、それについて専門職のケアマネや地域包括、教員などが一緒に解決の方法を話し合いました。デイサービスなどの施設やかかりつけ医でも意見が違うことがあり、どうしたらいいのか悩むことも多いようです。家族の方は「その方法もありますね」と、表情が柔らかくなって帰られました。認知症の方の背景や現在の状態も多様で、どのかかわり方が良いのかすぐには答えの出にくいこともあるため、専門職の多様なアドバイスは参考になると思います。また、話を聞いてもらう事も安心につながります。     次回は11月9日(金)と少し先になりますが、気軽にカフェに立ち寄ってください。                              看護医療学科准教授 南部登志江   【関連記事】 ・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む

2018.05.10

平城京天平祭「さくら茶会」に参加しました!~茶道部

2018年5月3日(木・祝)~5日(土・祝)、奈良市平城宮跡で開かれる「平城京天平祭」で開催される「さくら茶会」では、毎年、初日のお点前に、畿央大学茶道部(指導顧問:健康栄養学科冬木啓子先生、部員、OB・OG、あわせて15名以上)が運営協力しています。     今年も多くのお客様にお茶席にお越しいただきました。普段のお稽古の成果を披露させていただくことは、部員にとって大きな励みになります。卒業された先輩方にもご協力いただき、天平祭のスタッフの皆様をはじめ多くの方々に見守っていただききながら、お一人お一人に寄り添う、おもてなしの心の大切さを学ばせていただきました。 奈良県をあげてのお祭でお茶席を務めさせていただく経験ができましたことに感謝し、今後の成長につなげていきたいと思います。 教育学部4回生 工藤綾佳  

2018.05.07

「NARAソックス・プロジェクト」成果を発表!~人間環境デザイン学科 村田ゼミ

こんにちは!人間環境デザイン学科4回生 村田ゼミの足立夏希・池田一貴・奥咲也香・春野やすよです。 平成30年4月21日(土)、奈良文化会館にて「奈良市民公開講座」が開催され、昨年4月から西の京病院血管外科センター長の今井先生よりお話を頂いてプロゼミで取り組んできた「NARAソックス・プロジェクト」の発表をさせていただきました。   ↓昨年の取り組みはコチラ↓ ●「NARAソックス・プロジェクト」に参加!~人間環境デザイン学科     「NARAソックス・プロジェクト」とは、下肢静脈瘤の治療などに用いられる加圧靴下を全て奈良の企業で製作して奈良の地場産業である靴下産業を盛り上げたいというプロジェクトです。村田ゼミではこのプロジェクトで作る加圧靴下のデザインとネーミングを担当させていただきました。 まず、デザインやネーミングを考えるにあたり、「奈良と言えば何を思い浮かべますか?」というアンケートを実施したところ「鹿」という答えが大半を占める結果になりました。 そこで鹿をテーマにしたデザイン、ネーミングを1人10案以上考え、ゼミの時間にプレゼンを行いました。 その結果、デザインには鹿を取り入れたものを、ネーミングには「鹿のような軽やかな足取り」をという意味合いを込めた「足鹿」(あしか)に決まりました。     当日は、畿央大学の紹介、広陵町と靴下の歴史、村田ゼミが活動した加圧靴下のデザイン、ネーミング決定までの経緯、プロジェクトに掛ける思いなどを、300人の方々を前に緊張しながらも発表することができました。 このプロジェクトに参加することで、普段関わることが少ない医療関係の方々から現場のお話を伺うことができ、「靴下が患者さんを救う!」という意味を理解し、靴下の価値をあらためて認識する貴重な経験となりました。 私たちがデザインした靴下が必要とされている方々の手元に届くよう、今後も活動していきたいと思います。     人間環境デザイン学科4回生 足立夏希・池田一貴・奥咲也香・春野やすよ   【関連記事】 34名で靴下ファッションショーをプロデュース!~人間環境デザイン学科村田ゼミ 咲良史歌鹿(さくらしかじか)看護実習バッグを制作!~人間環境デザイン学科×看護医療学科 「NARAソックス・プロジェクト」に参加!~人間環境デザイン学科

2018.04.18

平成30年度第1回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かちあい in 御所」を開催!~看護医療学科

畿央大学と御所市高齢対策課地域包括支援センター、住民が共同して運営している「金曜日カフェ~つどい~」で2018年4月13日(金)「Kioオレンヂ喫茶(カフェ) 分かち合いin 御所」(認知症カフェ)が開催されました。   午前は認知症についての話で認知症サポーター養成講座としています。午後は「認知症の人の介護について語る会」として認知症の人とその家族、介護をされている方、介護経験者による認知症についての思いを語り合う場を設けています。   御所市認知症啓発事業として、畿央大学健康科学部看護医療学科老年看護学教員と共同で行っており、この日は地域のボランティアの方3名と畿央大学看護医療学科老年看護学教員5名、畿央大学看護医療学科の学生4名、御所市地域包括支援センター職員4名、地域の方15名の参加がありました。   <午前の部> 午前の部では、大学教員による認知症に関する講義を60分間行ったあと、お茶を飲みながら日々の生活など学生や住民同士で自由に話し合いました。 また、住民同士の会話が落ち着いたころには、住民の方々と一緒に、認知症予防及び糖尿病予防のためにフラダンスを踊りました。   松原講師による「糖尿病と認知症について」 最初に、講師から住民の方々へ「糖尿病がどんな病気か」「身のまわりに糖尿病の人がいるか」といった質問をしていました。「合併症がある」「神経障害」といったワードが住民の方々から出たことから、みなさんが日頃から糖尿病について身近に感じていらっしゃる様子がうかがえました。     講義のあとは、畿央大学の学生も交えて、住民同士でお茶を飲みながらゆっくりとお話しする機会が設けられました。自身の健康状態や世間話をすることによって、他者との関わりがもてる場となっており、楽しそうな様子で会話が弾んでいました。     松原講師による「フラダンス」 松原講師の指導のもと、松原講師が準備したスカートや髪飾り、レイなどを身につけ、男性参加者も一緒になり教員・学生を含めた参加者全員で、フラダンスを踊りました。手と足を同時に動かすフラダンスは、ゆっくり説明を受けながらであれば簡単そうに見えましたが、曲に合わせて踊ると手と足の動きがわからなくなり、思っていたよりも難しかったです。 しかし、踊りがわからなくても、とにかく笑顔で踊るようにという説明を受け、必死になりながらも、みなさんニコニコしながら身体を動かしていました。フラダンスが身体を動かすいい機会となり、糖尿病予防や認知症予防につながったように思います。     看護医療学科 4回生 井上美香 島野綾子 野並あこ 前田理佳子   <午後の部> 午後の部では、認知症の人の介護をされている方、介護経験者やケアマネジャー、地域の民生委員、地域包括支援センター職員、大学教員の14名が認知症介護について語り合いました。介護をされている方が日頃の援助について相談されると、具体的な援助のアドバイスや視点を変えた考え方・方法など様々な意見が出てきてとても参考になりました。また、他の介護をされている方の話も聞かせていただき、介護でご苦労をされながらも、近隣の方にも支援を仰ぐなど工夫されている様子がうかがえました。相談者の方は、話し終わられた後「来てよかったです。ありがとうございました。」と笑顔で帰られました。 このように、認知症の人の介護をされている方は一人で悩まず、同じように介護をする方や専門職の方に話をすることで解決の糸口が見つかることもよくあります。もし介護で悩んでおられたら、お近くの認知症カフェを訪ねてみてください。 看護医療学科 助手 島岡昌代       【関連記事】 ・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む

2018.04.16

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.54~広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト「健康・体力測定会」に協力!

こんにちは。健康支援学生チームTASK※、健康栄養学科3回生の杉本佳奈です。平成30年4月14日(土)、畿央大学体育館にて広陵町の住民の方対象の「健康・体力測定会」を行いました!   ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   この測定会は、畿央大学と広陵町が連携して行っている「広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト」の一環として、年に2回実施されているものです。測定内容は、体組成、骨密度、血管機能、腹囲、握力、長座体前屈、ファンクショナルリーチテスト、立ち上がり歩行測定、足趾握力、膝伸展筋測定の10項目です。 たくさんの方々に来ていただきました。   ▼ファンクショナルリーチテスト   ▼足趾握力測定   今回の測定会は、たくさんの住民の方々とお話しながら測定することができ、とても楽しかったです。住民の方々も「次回の測定会に向けて改善していこう!」と質問などもしてくださり、授業で習ったことを活かしつつアドバイスをすることができて、とてもいい経験になりました。次回は半年後の10月です。また元気な住民の方々にお会いしてお話しできることを楽しみにしています。   ▼TASKの「T」で記念撮影!   健康栄養学科3回生 杉本佳奈   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。  広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」ホームページ 

2018.04.09

近畿大学アカデミックシアターを見学!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ

近畿大学の複合施設「アカデミックシアター」がオープンしてちょうど1年が経ちました。 マンガが2万冊以上ある新図書館や24時間利用可能な自習室、女性専用自習室など・・・見どころ満載の施設です。近大生以外でも閲覧が可能ということで、平成30年4月5日(木)、人間環境デザイン学科の加藤先生とゼミ生3名が施設見学に行ってきました。     新学期が始まったばかりの時でキャンパス内は大賑わいでした。内部にはカフェもあり、学生は集中して勉強したり、談笑したりして、リラックスして過ごしていました。     青木 紗耶さんの感想 近代的かつ近大的で、すごい建築物が大学のキャンパス内に存在していて圧倒されました。   太秦 柚香里さんの感想 私が今までイメージしていた大学の図書館とは全然違ったので、とても驚きました。   田中 沙紀さんの感想 図書館やカフェなど国際交流できる場所を設け、学内が過ごしやすい環境になっていたと感じました。     ▼キャンパス内にクレープの移動販売車が来ていてビックリ!   建築を計画する場合、大きく2つの発想があると思います。1つは建築を環境から考える方法、もう1つは建築を生活から考えていく方法です。生活から考えるとは、言い方をかえればインテリアから組み立てていくと言っていい。建築の内部ではどのような行動がありどんな暮らし方が可能になるのか、ああでもないこうでもないと思いをめぐらすことは設計の醍醐味でもあります。また建築内部にどのような光が注がれ、どういうふうに風が通り抜けていくのかもとても重要なことです。室内から外に視線を向けていけば次第に「内と外」の境界が曖昧になり、内部と外部は一体化していく。これが日本の空間と言えるでしょう。     このアカデミックシアターはまさに建築をインテリアから考えた計画のように感じました。規模はかなり大きいのですが住宅のようなスケール感があります。中庭にあたるスペースにはヒューマンスケールのキューブがまるでおもちゃ箱をひっくり返したように散らばっているように配置されています。それぞれのキューブの隙間からは穏やかな光が差し込んできて、またそのわずかな外部空間にあるグリーンが「内と外」を曖昧にしています。キューブは学生の自習室であったり、ゼミで使われるようになっていたりとフレキシブルに対応可能です。 肝心の本棚がまた面白いのです。通常、書架は医学、理学、工学、文学などと分けられることが多いですが、この新図書館ではたとえば「学生とともにつくる棚」「デザインが秘める魅力」「数は雄弁である」というような分類になっています。あくまでも学生のための図書館であるなぁと感心しました。建築を理解するためには、自ら内部空間にひたり体感することが最も大切です。3人のゼミ生にとって有意義な1日であったと思います。   人間環境デザイン学科 准教授 加藤信喜        【番外編】 エコール・マミの改修提案が展示スタートしました!   加藤プロジェクトゼミでは前年度最後のプロジェクトとして、大学に隣接する大型商業施設エコール・マミ(通称エコマミ)様への施設改修のデザイン提案を行いました。   ●平成29年度エコール・マミにバレンタインディスプレイと改修提案!の記事はコチラ!     平成30年4月5日~4月20日まで1階インフォメーション横に展示されております。 お近くに寄られた方はぜひご覧ください。     【関連記事】 不要な建物を再利用する「空家コンバージョン」で卒業制作!~人間環境デザイン学科 エコール・マミにバレンタインディスプレイと改修提案!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 「バーンデザイン」農業小屋アート~人間環境デザイン学科 東向アーケードサイン・デザインコンペに挑戦!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ

2018.03.22

大阪府太子町の「たいし聖徳市」に参加・協力!~ヘルスチーム菜良

2018年3月18日(日)に太子・和みの広場で「たいし聖徳市」が開催され、ヘルスチーム菜良※として健康栄養学科の2回生1名、1回生1名が参加しました。   ※ヘルスチーム菜良…管理栄養士過程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。   たいし聖徳市は地域おこしのために住民有志が立ち上げた青空市で、私たちは毎年3月に継続して参加させていただいています。まず、今回は「味噌を食べて元気になるプロジェクト」のブースのお手伝いをしました。ここでは、地域の方々が手作りされた太子白味噌を使った味噌田楽を試食し、大豆に関するクイズに回答してもらいました。子どもから高齢者まで多くの方に、味噌田楽を召し上がっていただきました。私たちも試食させていただきました。味噌が甘くてとても美味しかったです!     休憩時間では、健康に関する7つのブースのスタンプラリーに参加しました。今回お手伝いした2つのブースに行ったり、たいしくん元気体操や野菜の福笑いに挑戦したりしました。スタンプが4つ以上になり、参加賞としてボールペン、ウェットティッシュ、ティッシュをいただきました。   ▲私たちが作った野菜の福笑いです   休憩後は「太子の大地と子どもを育てるプロジェクト」のブースのお手伝いをしました。ここでは、種芋の芽切りや肥料詰め、文旦・八朔・甘夏のみかん当てクイズを行いました。帰る際には、種芋をいただいたので、じゃがいもを自分で育ててみようと思います。     たいし聖徳市に参加したことで、地域の健康づくりに携わる高齢者の方々と関わることができ、とても貴重な体験となりました。来年度も参加したいです。     健康栄養学科1回生 徳原有実   ●ヘルスチーム菜良の情報はコチラからご覧になれます。

2018.03.14

互助をテーマにした「川上村シンポジウム」を開催!~看護医療学科

健康で安心して住み続けられるコミュニティーづくり   ― 手を差し出そう つなごう 助け合い(互助)の輪 ―   平成29年~平成32年3月の期間、(奈良県)川上村住民の方を対象とした高齢者の生活支援を担う次世代の方の健康づくりに対する知識や能力の向上を目指す「川上村村民の健康づくり力向上プロジェクト」(文部科学省科学研究費助成事業)を実施しています。その取り組みの一つとして、平成30年3月11日(日)に、「川上村シンポジウム」を川上村やまぶきホールで開催しました。 このシンポジウムは、川上村民の方々が、健康に過ごすために自分にできることは実践しながら(自助)、高齢者の方や障がいのある方など生活の維持に支援が必要な方に対して、地域でお互いに協力しながら積極的に手助けしていく互助の輪を広げていくことで、健康で安心して住み続けられるコミュニティーづくりへの関心が高まることを目的・目標として実施しました。   特別講演開始前に、東北大震災で亡くなられた方々に黙祷を捧げた後、栗山忠昭村長に挨拶の言葉をいただきました。     第Ⅰ部の特別講演には、滋賀県東近江市永源寺地区で、ご本人や家族の希望に沿った在宅での看取りを実現するために保健・医療・福祉の関係者が地域包括ケアを実践する多職種連携ネットワーク「三方よし研究会」の実行委員長として、地域の人たちがつながりあう地域まるごとケアに取り組んでいる永源寺診療所長、花戸貴司先生にお願いしました。 永源寺地区は、山間部にある旧町で川上村と環境も人々の関係性も似ていることから、以前先生のご講演を聞いたときに、川上村の皆さんの心にきっと響くお話をしてくださると確信していましたが、先生の地域の住民一人ひとりの意思と生まれ育ったふるさとで生活していくことを尊重した連携のお話は、川上村の人々の心に響いたようで、参加した住民の方から「良い話を聞いた」「感動した」との声が多数寄せられました。     第Ⅱ部は、住民主体の生活に密着した互助活動を実践している永源寺地区生活サポーター「絆」の代表者 川嶋冨夫氏、本学で認知症ケア者の養成と認知症当事者および家族の支援に取り組む山崎尚美教授、地域包括支援センター社会福祉士として川上村の人々のつながりづくりを展開している川上村社会福祉協議会 上村克己氏、そして本学の卒業生で、地域に開かれた生活支援の展開と交流の場である「かわかみらいふ」に出向している川上村保健師の本めぐみさんをスピーカーとして、それぞれの活動実践を発言していただきました。 当日は、永源寺地区生活サポーター「絆」の皆さん11名も会場に来てくださり、住民目線の活動をフロアから発言していただき、支援を受ける人の生活に寄り添ってサポーター仲間同士が助け合い、支援する人が支援する喜びを感じつつ強い「絆」で結ばれた活動のお話に感銘を受けました。       第Ⅲ部は、研究代表者である松本から「川上村村民の健康づくり力向上プロジェクト」の概要を説明した後、平成30年度に展開する「認知症の理解」、「身体機能に基づく活動量増加」、「生活習慣病予防の食生活」の3つの健康教育介入計画について、それぞれの分担研究者から自己紹介を兼ねて説明しました。     村民の方70名ほどの参加があり、皆さん熱心に聞いていだだきました。シンポジウムのディスカッションでは、「永源寺の皆さんの素晴らしい活動をどうしたら川上村で展開できるか」という質問に対し、花戸貴司先生からは「川上村でできることから始めたらいいんです。」との言葉をいただき、川上村の皆さんのうなずく姿が見られました。 川上村の住民の皆さん全体への働きかけであるこのシンポジウムは、今後の取り組みの前段の位置づけとして良い成果を得られたと感じました。今後も私たち研究者と村民の方、関係者の方々が連携した展開をしていきたいと思っています。   研究代表者 看護医療学科 教授 松本 泉美   ※このシンポジウムは、文部科学省科学研究助成事業の助成を受けて実施したものです。 研究課題「過疎地住民のコミュニティ・エンパワメント強化のための教育支援システムの開発」基盤C 課題番号17K01811   【関連記事】 看護医療学科教員×奈良県川上村~「七夕コンサート」を開催しました! 看護医療学科×奈良県川上村~村おこしで無料の「七夕コンサート」を開催します! 看護医療学科教員が、川上村の地域包括ケアシステム構築に向けての研修会企画・講師を担当! 平成27年度 離島・へき地医療体験実習発表会~看護医療学科