2021.05.19
第25回日本ペインリハビリテーション学会学術大会でダブル受賞!!~健康科学研究科
2021年5月15日(土)、16日(日)にWebにて開催されました第25回日本ペインリハビリテーション学会学術大会において、西祐樹さん(博士後期課程)が最優秀賞、林田一輝さん(客員研究員)が優秀賞を受賞しました。今回は、その二人からレポートをいただきました。 第25回日本ペインリハビリテーション学会学術大会において、発表してまいりました。 本学会では、「難治性疼痛の挑戦」というテーマで、痛みの難治化に対する予防と対策についての適応と限界を議論し、解決すべき課題を明らかにしていくという明確なビジョンのもと、特別講演や教育講演、シンポジウムが催されました。登壇された先生方の痛みに対する病態評価に基づいた薬物療法やニューロリハビリテーション、認知行動療法等への介入の視点に感銘を受けるとともに、ポジティブな面ばかりに囚われず、評価・介入の限界点などのネガティブな面を明確化することも、次の臨床につながるのだと再考致しました。 また、一般演題は110演題が登録され、積極的なディスカッションがweb上で繰り広げられました。 私は、「慢性腰痛者における歩行時の体幹運動制御の変調は環境に依存する―非線形解析を用いて―」という演題で発表を行い、最優秀賞を受賞いたしました。カオス解析を用いて日常生活環境における歩行を質的に分析した結果を報告いたしました。数多くの演題の中から最優秀賞に選んでいただけたことは、大変光栄に思います。今後もペインリハビリテーションの発展に貢献できるよう、日々精進致します。また、当研究室の林田一輝さん(客員研究員)も「他者に強制された行為に伴う痛みは行為主体感を減弱させる」という演題で優秀賞を受賞されており、大変うれしく思います。 加えて、初の座長を務めさせていただき、様々なことに気を配りながら、的確な発言が求められ、その大変さを身に染みて感じました。座長ならではの視点で発表を聴講することができ、貴重な経験をさせていただきました。 最後になりましたが、今回の発表にあたりご指導いただきました森岡周教授と、研究室の皆さま、研究データ収集を手伝ってくださった皆様に深く感謝申し上げます。 健康科学研究科博士後期課程 西佑樹 第25回日本ペインリハビリテーション学会学術大会において研究成果を発表してまいりました。私は本学術大会には初めての発表であり、新たに触れる情報が多く新鮮な気持ちで参加することができました。 本大会は平川大会長の下、「難治性疼痛への挑戦」というテーマで開催されました。どの特別公演やシンポジウムも現場へのメッセージ性が強く、臨床にいる私にとってまだまだ勉強不足であることを痛感させられました。 一般演題においては、科学的妥当性が欠けていると質疑応答ですぐさま指摘が入り、web開催でしたが緊張感が保たれている印象を受けました。 私は「他者に強制された行為に伴う痛みは行為主体感を減弱させる」という題で発表し、優秀賞を受賞させていただくことができました。内容を簡単に述べると、運動課題を自分で選択した時と比較して他者に強制された時は、運動に伴う痛みを他者のせいにしてしまうということを実験的に明らかにしました。オンラインのため、どれだけの質問者がいるか把握できず、一つの質問にどれだけの時間をかけて答えるべきかわからない、といったオンラインならではの難しさを感じました。賞をいただくことは初めての事であり非常に嬉しく思います。 発表の準備に際してたくさんの指摘を頂いた森岡周教授ならびに研究室のメンバーには本当に感謝しています。みんなで作り上げた感じがあり、何倍も嬉しく思っております。 また、同研究室の西祐樹(博士後期課程)さんは、「慢性腰痛者における歩行時の体幹運動制御の変調は環境に依存する―非線形解析を用いて 一」という演題で最優秀賞を受賞しました。西さんは私の演題の共同演者でもあり、二冠達成は素晴らしいことだと思います。 本学術大会に参加し、発表準備を含めて非常に貴重な経験をさせていただきました。本研究領域の発展のためにも益々努力していこうと思います。 ニューロリハビリテーション研究センター 客員研究員 林田一輝
2021.05.17
「大和妃子鶏レシピコンテスト」で入選!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良
奈良県の新型コロナウイルス感染症対策観光振興補助金「地元食材を活用したメニュー、土産物の開発」を活用した「大和肉鶏(大和妃子鶏)レシピコンテスト※1」に畿央大学ヘルスチーム菜良※2が参加しました。 (※1)大和肉鶏(大和妃子鶏)レシピコンテスト…奈良県が有する歴史・文化等の観光資源を活用した魅力ある観光地づくりを推進し、戦略的な観光施策を展開するため、奈良県飲食生活衛生同業組合主催の元、新型コロナウイルス感染症対策観光振興補助金「地元食材を活用したメニュー、土産物の開発」を活用して、地元食材である大和妃子鶏を活用した料理レシピが募集されました。 (※2)ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。 畿央大学ヘルスチーム菜良からは、「爽やかソースの根菜鶏餃子」と「奈良がたっぷり包まれたシャキシャキ鶏シュウマイ」の2作品を応募し、グランプリ、準グランプリは逃したものの、「爽やかソースの根菜鶏餃子」で入選を頂くことができました! ◎爽やかソースの根菜鶏餃子 「爽やかソースの根菜鶏餃子」は、大和野菜の宇陀金ごぼうと筒井れんこんを使用した鶏餃子です。ごぼうの鼻に抜ける香りや歯ごたえ、れんこんのシャキシャキとした食感や鶏肉をなめらかにまとめる効果に着目し、大和妃子鶏とうまく調和するように、切るサイズやフードプロセッサーを用いるなどの調理方法も試行錯誤しました。 餃子にかけるタレは、レモンを使用することで、根菜類のテクスチャーや香りをマイルドかつ爽やかに包み込んでいます。 ◎奈良がたっぷり包まれたシャキシャキ鶏シュウマイ 「奈良がたっぷり包まれたシャキシャキ鶏シュウマイ」は、大和野菜の千筋みずなや結崎ネブカといった奈良県の伝統野菜が使用されています。 大和姫子鶏と調和しながら野菜のシャキシャキとした食感を良く残すために食材の切る大きさを工夫したり、風味を良くするために大葉をシュウマイの上にのせたりしました。 本コンテストに応募するため、2020年末より、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めながらレシピの考案や試作を繰り返してきました。面と向かって討議することが難しい情勢下ではありますが、顧問の先生方のお力添えや、メンバー同士の協力によって、レシピの完成までたどり着くことができました。 ▼試作時の様子 ヘルスチーム菜良では、このように本格的な商品開発やレシピ作成も経験することができます。今後ともヘルスチーム菜良は、様々な活動にチャレンジしていきます! 健康栄養学科3回生 次田彩音 久ノ絵莉菜 ●ヘルスチーム菜良の情報はこちらからご覧になれます。
2021.05.17
食育SATシステム勉強会を開催!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良
2021年4月23日(金)、畿央大学で食育SAT(サッと)システム※1の勉強会を行いました。ヘルスチーム菜良※22021年度の活動から新しく加わった1回生・2回生とともに学習しました。 (※1)食育SATシステム…ICチップが入った食品模型をトレーに選び、専用のセンサーに乗せるだけで、栄養価計算とその食事のバランスがチェックできる体験型の栄養教育システムです。★1~5の5段階で評価されます。 (※2)ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。 勉強会では自分達が普段食べている昼食1食分をフードモデルから選び、食育SATシステムにのせてみました。評価を見ると、「脂質が多い」「カルシウムが足りない」といった問題点が明らかになりました。この問題点を改善するためにはどうすればよいのか、どう組み合わせると栄養バランスが良くなるのか、ということを話し合いました。 具体的には、ミートソーススパゲティ・フライドポテト・グリーンサラダを選び、食育SATシステムにのせると、結果は★1.0と悪い結果になりました。その原因は、スパゲッティとフライドポテトで食塩を摂り過ぎていたこと、サラダだけでは食物繊維やたんぱく質を補えなかったのではないかと思います。その結果を踏まえて、ポテトをやめて納豆を加えてみると、食塩の割合は減少し、たんぱく質の割合は増加するといった結果になり、改善することができました。 以上のように、料理の組み合わせによって栄養バランスがかなり違うことなどを学びました。また、全員の結果を見ていても、食塩が多すぎる食事やカルシウムが不足している食事が多く、「星5つ」の評価にするのは非常に難しいと感じました。 私たち2回生は今回初めて説明を受けましたが、5段階評価で分かりやすく、栄養バランスが一目で分かるため、食事について楽しく学ぶことができました。 コロナ禍で活動する機会も少ないですが、マスクの着用・アルコール消毒など感染防止対策に気をつけながら活動しています。 食育SATシステムはオープンキャンパスや畿央祭などで体験することができます。機会があればぜひ利用してみて下さい。皆さんのご参加をお待ちしています! 健康栄養学科2回生 福井千恵理 前川玲菜 ●ヘルスチーム菜良の情報はこちらからご覧になれます。
2021.05.17
2021年度 新入生学科別研修会レポート~現代教育学科
畿央大学では入学後の不安を払拭し、担任や同級生との絆を深めるため、「新入生宿泊研修」を学科ごとに入学式直後に行っています。今年度は2020年度に引き続き十分な感染対策を講じたうえで、その代わりとなる「新入生学科別研修会」を学内で開催しました。今回は現代教育学科の研修会の様子を報告します! 2021年4月7日(水)と8日(木)の2日間にわたって新入生向けの学科別研修が行われました。平時であれば、1泊2日の宿泊での研修ですが、現状ではできません。教育学部は人数も多い(193名)ので、密を避けるためにコース別に2日にわけて実施しました。時間も可能な限り圧縮して、充実した内容にすることをめざしました。 10時に集合した学生たちは、まずMicrosoft Teamsの使い方を練習しました。今後、ますます必要になってくるオンラインでのコミュニケーションが円滑に行えるようにするための練習です。最初は戸惑っている様子でしたが、さすがにデジタル・ネイティブの世代、すぐに慣れて使いこなしています。 学科別研修担当の奥田先生からの説明の後、クラスごとに別れてTeamsを使いながら自己紹介などを行います。この時間の進行は、同じコースの先輩学生が担当してくれました。同時に1回生からの、履修や大学での勉強の仕方など、さまざまな質問にも答えます。高校までとは異なる大学での勉強について不安を抱いていた1回生も、先輩の経験談やアドヴァイスを聞いて、安心して大学生活に進むことができるようです。 お昼休みは、個別に昼食をとります。先輩への質問や聞きたいことなどはまだあるようですが、会話は昼食を摂った後に行いました。感染防止のために、話をせずに食べる時間とコミュニケーションの時間を分けています。 午後は、4、5名の小グループに別れて学内で脱出ゲームを行いました。グループでクイズに答えながら、課題をクリアしていくゲームです。グループ内でのコミュニケーションを進めることと、教室をいくつか巡ることで学内の地理に親しむことも目的です。グループ内での距離や密になることに配慮しながら、知恵を出し合ってクイズを解いていきます。先輩たちはこの活動では、ヒントを出して1回生の課題のクリアを助けます。 こういった研修に先輩が参加してくれるのは畿央大学の良いところではないでしょうか。忙しい中、手伝ってくれた上級生に感謝です。 予想以上に難しい問題で、最後まで解けたグループは少なかったですが、本来の目的である1回生同士のコミュニケーションの醸成は達成できたようです。これから始まる大学生活に備えて、友人や仲間づくりの第一歩になった2日間でした。 現代教育学科 教授 竹下幸男 【関連記事】 2021年度 新入生学科別研修会レポート~健康栄養学科 2021年度 新入生学科別研修会レポート~理学療法学科 2021年度 新入生学科別研修会レポート~人間環境デザイン学科 2021年度 新入生学科別研修会レポート~看護医療学科
2021.05.07
看取りを体験した遺族に対する看護の課題~看護医療学科「終末期ケア論」
令和3年4月30日(金)看護医療学科3回生の履修科目である「終末期ケア論」では、ご両親を看取った経験を持つ遺族として足立朋子先生をお迎えし、ご講義いただきました。 講義の前半は足立先生が、ボランティアで活動されている人形を使った「腹話術」を見せていただきました。 男の子の人形は「かんちゃん」です。「かんちゃん」が出題するクイズに学生たちも挑戦しました。 また講義の最後には、女の子の人形「いとちゃん」による素敵な歌声を聞かせてくれました。 このようなレクリエーションに加え、ご自身のお母さまを看取った経験から、看護師などの医療従事者に対する思いや寄り添うことの大切さについてご講義いただきました。 ご自身が教師であったという経験から、人と関わる際には、観察をしてアセスメントする重要性は理解していたものの、看護師や医療従事者の方々の観察力や何気ない声掛け、気配りは本当に有難かったと話されていました。また、お母さまが残されていたメモから、お母さまが生きる上で大切にされていたことについて教えていただきました。 新型コロナウイルス感染症の影響で、学生たちの学習にも大きな影響を及ぼしています。このような状況下でも足立先生のお母さまが残されたメモにあるように、「逆境に立ち向かい」「明るく前向きに」一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。 看護医療学科 准教授 對中百合 講師 大友絵利香 【関連記事】 第15回 奈良県認知症ケア専門士会オンラインセミナー「〜コロナ時代におけるこれからの看取り〜」参加者レポート~看護医療学科 国保中央病院「緩和ケアホーム飛鳥」での見学実習!~看護医療学科「終末期ケア論」 「エンゼルメイク」を学ぶ!~看護医療学科「終末期ケア論」
2021.04.27
2021年度 新入生学科別研修会レポート~健康栄養学科
畿央大学では入学後の不安を払拭し、担任や同級生との絆を深めるため、「新入生宿泊研修」を学科ごとに入学式直後に行っています。今年度は2020年度に引き続き十分な感染対策を講じたうえで、その代わりとなる「新入生学科別研修会」を学内で開催しました。今回は健康栄養学科の研修会の様子を報告します! 健康栄養学科では、2021年4月7日(水)と8日(木)に新入生研修会を行いました。例年は奈良ロイヤルホテルで宿泊研修を行っていますが、コロナ禍のため、学内で約3時間の研修を2日間行いました。新入生94名、研修のサポートを行う在学生スタッフ12名、教員12名の総勢118名が参加しました。 今年度は、(1)管理栄養士に関する基本的な内容を理解すること、(2)充実した楽しい大学生活を送るために必要な学生同士のコミュニケーションを図ることを目的に掲げ、研修を行いました。その中のいくつかをご紹介します。 ~1日目:4月7日(水)~ 研修① 自己紹介 最初にクラスごとに分かれて、自己紹介を行いました。緊張を和らげるためにアイスブレイクを行い、各クラスで担任が話しやすい環境作りを行いました。入りたい部活やサークル、趣味、特技など、共通点が見つかると、一気に距離が近づきました。 研修② 管理栄養士の理解を深めるために 畿央大学の「建学の精神」や教育目標を明確に伝え、管理栄養士とはどのような仕事であるのかについて教員から詳しく説明しました。また、管理栄養士にとって重要な「衛生管理」について動画を見ながら学び、少人数のグループに分かれて実習室の見学も行いました。次週から始まる調理学実習に向けて「衛生管理」に対する意識を高めることができました。その後、「夢をチカラに」をテーマに作文を書きました。自分が管理栄養士になりたい理由やどういう管理栄養士になりたいかをじっくり考える機会となりました。 ~2日目:4月8日(木)~ 研修③ 在学生スタッフによる学生活動報告 4回生3名から、学生活動報告として、授業、コース制、栄養教諭、通学、クラブ活動、ボランティア、アルバイトなどについて話してもらいました。それぞれの話の後に、4回生が教室を回り、個別に質問を受けました。そして、その質問内容をみんなで共有しました。「新入生94名は仲間なので、みんなで協力して勉強や管理栄養士の国家試験合格をめざして欲しい。」という最後のメッセージがとても印象的でした。 その他にも、キャリアセンターの健康栄養学科担当者による就職活動に向けてのサポート体制の紹介、在学生スタッフによる地域連携活動(ヘルスチーム菜良)やTASK(健康支援学生チーム)の活動報告など、多くの教職員と在学生スタッフの協力により新入生研修会を行うことができました。 一緒にこの研修を受けた仲間とともに4年間を有意義に過ごしてください。充実した楽しい大学生活にしていきましょう! 健康栄養学科 1N1担任 上地加容子 1N2担任 宮前眞智子 1N3担任 柴田満 【関連記事】 2021年度 新入生学科別研修会レポート~理学療法学科 2021年度 新入生学科別研修会レポート~人間環境デザイン学科 2021年度 新入生学科別研修会レポート~看護医療学科
2021.04.21
2021年度 新入生学科別研修会レポート~理学療法学科
畿央大学では入学後の不安を払拭し、担任や同級生との絆を深めるため、「新入生宿泊研修」を学科ごとに入学式直後に行っています。今年度は2020年度に引き続き十分な感染対策を講じたうえでその代わりとなる「新入生学科別研修会」を学内で開催しました。今回は理学療法学科の研修会の様子を報告します! 2021年4月7日(水)、感染対策・予防の観点から短期集中の3時間で新入生73名に研修会を行いました。 まずは、クラスごとに分かれての自己紹介タイムを実施しました。みなさん少し緊張気味でしたが、すでにスマホやSNSは当たり前の世代なので、すでに色々なところでつながりができている様子でした。 さて、研修の一つ目のポイントです。 「卒業生の講話」と題して、理学療法学科卒業生の方から畿央大学の「建学の精神」を踏まえたお話をしていただきました。例年であれば、卒業生と上回生の合計10名ほどからお話をしていただくのですが、今年は人流を最小限にするために2名の卒業生にお願いしました。 ▼畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターで働いている大住先生(3期生) 学生時代のお話、臨床でのエピソード、研究や結婚や出産について、赤裸々に語っていただきました。畿央大学の「建学の精神」が、卒業後も心の中に宿り続けていることを感じた貴重なお話を聞かせてくれました。 新入生にとっては、卒業後の未来について想像するキッカケになったのではないかと思います。 ▼多くの卒業生も活躍する西大和リハビリテーション病院の後藤さん そして、本研修会のメインイベント、畿央大学の「建学の精神」について新入生自身で考える企画です。理学療法学科の新入生研修会では、例年このテーマで実施しています。「徳をのばす」「知をみがく」「美をつくる」という言葉を、入学してすぐの新鮮な心持ちの時に、真剣に考えて、議論していただく時間にしています。 今回は感染症対策として、教室を分散して密を回避し、フェイスシールドを装着してのグループワークとなりました。 受験勉強では、答えがある問題を正確に早く回答する練習をしますが、この企画では「建学の精神」とは何なのか?という答えのない問題を議論することになります。さらに、ほぼ初対面の7~8名でのグループワーク。今までやってきた受験勉強とは異なりますが、これこそが大学での学びの基本になるのだと思います。答えのない問題に根気強くどのように向き合うかは大切な姿勢です。 グループごとに個性があり、様々なことを思い描きながらポスターを作成していました。 グループワークの後、三密を回避した形でポスター発表を実施しました。 学生たちは、入学していきなり「建学の精神」を考えるという難問に、果敢にチャレンジして楽しく熱心に取り組んでくれました。この研修の時の気持ちを忘れずに、これからの大学生活を毎日大切に過ごしてもらえたら、と思います。 理学療法学科 教授 松尾篤 助教 西井康恵 【関連記事】 2021年度 新入生学科別研修会レポート~人間環境デザイン学科 2021年度 新入生学科別研修会レポート~看護医療学科
2021.04.20
2021年度 新入生学科別研修会レポート~人間環境デザイン学科
畿央大学では入学後の不安を払拭し、担任や同級生との絆を深めるため、「新入生宿泊研修」を学科ごとに入学式直後に行っています。今年度は2020年度に引き続き十分な感染対策を講じたうえでその代わりとなる「新入生学科別研修会」を学内で開催しました。今回は人間環境デザイン学科の様子をお届けします! 人間環境デザイン学科では、2021年4月7日(水)に新入生研修会を行いました。コロナ禍のため、例年実施している宿泊研修は実施できませんでしたが、新入生64名に気持ちよく学生生活をスタートしてほしいという想いを込めて、担任の先生を中心に学内での開催となりました。 当日は、3密を避けるために2つの教室に分かれ、MicrosoftTeamsで中継をしながら実施しました。 前半は「仲間づくりのアイデア」というテーマでグループワークを行いました。教員から新入生に渡したものは、A2サイズの白紙用紙と色ペンのみで、それをどのように使って発表するのかは自由です。絵で表現したり、紙芝居にして表現したり、名刺を作成して発表したグループもありました。紙を使わずにお芝居で表現してくれたグループもあり、さすがはデザイン学科!でした。紙とペンだけでたくさんのアイデアが生まれ、新入生も刺激になったのではないでしょうか。 後半はクラスに分かれてゲームの時間です。1組は、サポートに来てくれた3回生を相手に、お菓子のプレゼント付きのジャンボじゃんけんを行いました。ゲットしたお菓子は今日の思い出として持ち帰ってもらいました。 最後は、今後のために遠隔授業等でも使用するMicrosoft Teamsの練習を行いました。新入生同士でペアを決め、チャットの練習も行いました。同級生同士でつながる場ができ、今後も活用してくれると嬉しいです。 研修会はたった3時間でしたが、新入生同士はあっという間に仲良くなっている様子でした。クラス代表を決めるとき、学生から立候補があり、それに賛同する拍手が自然に生まれ、心温かい一面も見ることができました。4年間でたくさんのアイデアや作品に触れ、有意義な時間を過ごしてほしいと思います。これからの4年間がとても楽しみです!それぞれの夢に向かって頑張りましょう! 人間環境デザイン学科 助手 小松智菜美 【関連記事】 2021年度 新入生学科別研修会レポート~看護医療学科
2021.04.15
認知症ケアサークル「畿央大学OrangeProject®」、2021年度第1回ミーティングを開催!
Orange Project®とは、熊本県(熊本大学・熊本保健大学・崇城大学)と奈良県(畿央大学)を中心に活動している認知症啓発のための学生ボランティア団体で、“認知症になっても安心してくらせるまちづくりに貢献する”をコンセプトに、認知症啓発運動を行っている学生を中心とした団体です。2020年には、ロゴやマークが商標登録されました。 畿央大学の卒業生たちは2019年から、在学中に熊本大学・熊本保健大学・崇城大学と共に、Orange Project®(認知症支援プロジェクト)に参画し、認知症になってもやさしい町づくりなどに、学生主体に取り組み始めました。そして「認知症にやさしい広陵町、認知症に強い畿央大学」となることを目的に2019年9月にサークルとして発足しています。 今回は、今年初めての学生サークル「OrangeProject®」の活動報告をします。 2021年4月13日(火)の正午からオンラインミーティングを開催しました。介護家族経験者の正楽さん、若年性認知症当事者の平井さん、広陵町待機包括支援センターの松川保健師さんが参加してくださり、1、2、3年の学生メンバー12人と共に意見交換を行いました。なんと、この日は新1回生1名がさっそく入部してくれて、1人が見学に来てくれました! 本日の議題は、学生が企画している大学内での「認知症カフェ」の内容(コロナ対策なども含む)と、実施場所の検討でした。 5月に予定していた「認知症カフェ」は、本学の大学の食堂を会場とし、対象はご家族に設定した上で、カフェの内容を考えていました。しかし現状から考えると、食堂は飲食を共にする場であり、かつ昼休みの時間帯は学生の数も多く感染のリスクが増加することから、現実的ではないとの指摘もあり、しばらくは保留することになりました。 意見交換の中で、松川さんからは「広陵町立図書館での認知症啓発の取り組み」を教えてもらい、動画や絵本など、それぞれの対象の年齢に合わせたツールなども活用しているとのことでした。これら動画や絵本などのツールを活用し、「認知症カフェ」で話す内容について、ご家族に対し、どのように学生はサポートできるのか、ご家族同士の繋がりを深めるには、など具体的に考えていこうと思いました。また、今後は一昨年に本学でも講演してくださった若年性認知症当事者の丹野智文さん(仙台市在住)や広島県で高次脳機能障害の竹内裕さんからもオンラインで意見をいただけることになりました。 また、多世代プロジェクトの紙芝居作成の進捗報告や新入生の挨拶(紹介)も行いました。紙芝居は、台本を作成してイラストの色塗りの途中であり、4月中に完成をめざしています。紙芝居が完成したら、広陵町の図書館やキッズサポーター養成に向けて、活動できるように準備を進めていきます。 新型コロナウイルス感染症の感染が拡大している状況ですが、今回のミーティングを通して、他府県の方とオンラインでつながったり、今まではできなかったことができるようになったことも多くありました。いま自分たちのできる認知症ケアの啓発活動を考えることが必要だということを改めて学ぶことができました。 コロナ禍でもできる活動を探しながら活動していく予定です。 OrangeProject®に興味がある方はぜひご参加ください! 看護医療学科3回生 白川桃子 【関連記事】 2020年度Orange Project記念式典参加レポート! 「畿央大学Orange Project®」2020年活動レポート! 多世代まちづくりプロジェクト2020コンペティションで「参加者賞」を受賞 ▶オレンジプロジェクトに関連するブログ記事 KIO Smile Blog
2021.04.12
畿友会(学生自治会)だよりvol.68~「1・2回生応援企画!畿友会ワードラリー!」を開催します。
こんにちは!学生自治会「畿友会運営委員会」です! いよいよ新学期が始まりましたね。この春から新生活をスタートする1回生の皆さん、そして本格的に大学に来ることができるようになった2回生の皆さんを対象に、「1・2回生応援企画」として学内全体を使ったワードラリーを開催します! 【実施期間】4月12日(月)~4月30日(金) 参加方法は簡単! カトレアとなごみの間のスペースに応募用紙を準備しています。この受付ブースからスタートして、各棟にあるキーワードを探し集めて応募するだけ! ワイヤレスイヤホン等の豪華景品が当たるチャンスです! 応募用紙回収BOXは、ゴール地点に置いておりますので、皆さん頑張って探してくださいね! コロナ禍で一同に会したイベントは難しいことも多いですが、一人でも多くの皆さんの参加に繋がることができれば私たちも大変嬉しいです。今回のワードラリーは、空き時間や帰宅前など自分の都合に合わせて参加できる企画となっています。 たくさんのご応募お待ちしております! 畿友会 企画部 人間環境デザイン学科 大柿 衛
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