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健康科学専攻(博士後期課程)
2022.10.04
卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」
最前線で活躍する卒業生が隔月で講演! 第3回テーマは、「チーム医療と理学療法士」 理学療法学科では今年度から新たに「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。 他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。 第1回の徳田光紀さん(1期生/平成記念病院)、第2回の飛田良さん(4期生/滋賀医科大学医学部附属病院)に続き、第3回は尾川達也さん(3期生/西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部主任)を講師に迎え、「チーム医療と理学療法士について~患者を中心とした医療に向けて」をテーマに講演いただきました。卒業後は理学療法士として臨床で働きながら大学院健康科学研究科に進学され(博士後期課程在籍中)、日本地域理学療法学会でも理事を務めるなど幅広く活躍中で、現在は主に回復期、訪問リハを中心に担当されています。 「チーム医療が大切」であることは当たり前であるものの、入職後になかなかうまくいかないことの方が多かったという尾川さん。「患者さん中心」といいながら患者さんを「リハを受ける側」と暗黙的に認識していたことや、退院後により良い暮らしをめざす回復期以降は患者さんの主体性が必要不可欠であることなど、ご自身の失敗談を交えながら、理学療法士として大切にしていることを惜しみなく披露していただきました。 また「患者さんのために」という正義感が強すぎると、ともすれば患者さんの意見をじゅうぶんにくみ取らずに「自分が良いと思うリハ」に陥ってしまう可能性や、チーム医療の中では自分の意見を主張するより他職種の立場や意見を建設的に取り入れていくことが患者さんのためになることなど、目からウロコのリアルなアドバイスが満載でした。また、医療職の中で患者さんといちばん一緒に長い時間を過ごす理学療法士の責任とやりがいも、話の端々から伝わってきました。障害だけではなく「その人」にきちんと目を向けることの大切さを改めて共有する貴重な機会になったのはないでしょうか? 1回生はちょうど夏に「チーム医療ふれあい実習」を終えたところ、3回生は4月から長期実習に出るタイミングということで、真剣に話に聞き入る姿が印象的でした。 尾川さんから後輩の皆さんへのメッセージ 当日のセミナーでは、『患者さんのために、理学療法士として、チームの中でできること』について、畿央大学を卒業後に経験した私自身の失敗談を基にお話しさせていただきました。私からのメッセージとして、患者さんのために一生懸命、理学療法士として働くことは大前提ですが、 ・患者さんはリハビリを受ける側ではなく当事者であること ・患者さんは他の職種と同様にチーム医療の一員であること ・『患者さんのために…』という想いは、時に悪い方向にも働く可能性があること をお伝えさせていただきました。 そして、チーム医療を実践する際は、理学療法士の専門性を主張することが重要なのではなく、理学療法士の “あなた” がチームの中で何ができるのかが問われます。 是非、理学療法士が理学療法以外で『患者さんのために何ができるか?』についても、仲間と一緒にディスカッションしてみてください。きっと、参考書で勉強するだけでは見えない、チーム医療の可能性を感じることができると思います。 これから実習に行ったり、就職して臨床現場に出ると、上手くいかないこともたくさん経験して、気持ちが落ち込む時も必ずあります。 そんなときもリハビリテーション専門職として、今、皆さんの心の中にある倫理感を信じて、乗り越えていってください。 最後になりますが、理学療法士って本当にやりがいのある仕事ですよ。 セミナーにご参加いただき、ありがとうございました。 ▼左から松本先生、尾川さん、同じく卒業生でもある瀧口先生 次回は10月29日(土)13:00~14:30、吉田李沙さん(1期生/salon Fluffy経営)を講師に迎え「女性理学療法士が活躍できる場所 ∼自分らしく働く∼ 」をテーマに講演いただきます。男子学生もぜひ積極的にご参加ください。 4回目以降も「畿央生限定」のスペシャルトークをお届けします! 【関連リンク】 理学療法学科 大学院健康科学研究科 大学病院で働くということ~理学療法学科 第2回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催 第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編
2022.08.23
「第12回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催!~田平研究室
2022年8月20日(土)~21日(日)に「第12回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を大阪府吹田市の大和大学にて開催しました。 ※撮影時のみマスクを外しています。 本研究大会は毎年、田平教授をはじめ在学生と卒業生を中心に行っており、修士・博士論文の進捗状況の報告や研究計画のプレゼンテーションなどを実施しています。昨今のCOVID-19の影響で一昨年は中止、昨年度は完全webでの開催でしたが、今年度は万全の感染対策を実施した上で、対面とwebのハイブリッド形式での開催となりました。私は残念ながらwebでの参加となりましたが、現地参加とweb参加と併せて28名の参加があり、大盛況のうちに終了となりました。 発表内容は呼吸・循環器系に関する報告を中心に小児リハビリテーションの発表など多岐に渡り、どれも非常に興味深い内容でした。発表に対して、田平教授をはじめ、卒業生や在学生からも厳しくも温かく鋭い質問が多く寄せられて、今後研究をおこなっていく上で非常に有意義なディスカッションが行われました。 COVID-19の影響で、様々な活動が制約され、この3年間で私たちの生活様式も大きく変化しましたが、少しずつではありますがようやく従来の形を取り戻すことができており、喜びを感じております。webでのミーティングは非常に簡便で、利便性の面では非常に有用ですが、やはり、直接顔を合わせて行うディスカッションはその場にいないと体感できない熱量や雰囲気・緊張感を味わうことができ、とても貴重な経験だな、と今まで当たり前だった日常のありがたさを改めて痛感しています。COVID-19の国内情勢を鑑みて、残念ながら懇親会は行えず寂しい気持ちもありましたが、来年こそは懇親会も行えることを信じて、日々の研究活動に励んでいきたいと思います。 8月の厳しい暑さの中での開催でしたが、厳しい暑さに負けない研究室の熱さで非常に充実した2日間を送ることができました。 当研究室の活動に興味のある方は是非ご連絡をいただければと思います。呼吸・循環リハビリテーション分野における日々の臨床的疑問を共に解決していきましょう!研究室スタッフ一同お待ちしています。 畿央大学大学院 健康科学研究科 博士後期課程 野中 裕樹 【関連記事】 「第10回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催!~田平研究室 「第9回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」レポート 「第8回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催!~田平研究室 「第7回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催!~田平研究室
2022.08.12
生駒市の地域リハビリテーション活動支援事業に向けて卒業生が集結!~地域リハビリテーション研究室with TASK
奈良県生駒市は全国的にも介護予防の先進地として全国から視察が訪れるほど有名な自治体です。また国のモデル事業を通して、リハビリテーション専門職の積極的関わりによる効果を示したことでも知られています。 地域リハビリテーション研究室では約10年前から生駒市の地域リハビリテーション活動支援事業(住民主体の通いの場支援)に協力しています。Covid-19の影響により中断しておりましたが、今年度から状況をみながら再開することになりました。生駒市役所と連携を取りながら高取教授と松本准教授の指揮のもと、現役理学療法士チームで住民主体の通いの場90ヶ所を巡回します。 ▼会議に参加したメンバー(撮影時のみマスクを外しています) ※写真の○が私、仲村渠です 参加する理学療法士を募ったところ、研究室の院生を含む7期生から15期生の21名の畿央卒業生が集まりました。そのほとんどが健康支援学生チーム「TASK(Think, Action, Support for Health by Kio University)」のOB・OGたち。多くが急性期病院に務めており、普段は地域の介護予防事業に関わることが少ない現状ですが、学生時代から地域に出て学んできたことの経験と団結力が今回の集結に繋がったと思います。学生時代のTASKでの経験にプラスして理学療法士としての経験を踏まえて、地域のリハビリテーション活動支援事業に貢献していきます。会議に参加できなかったメンバーも多かったですが、連携がとりやすいのが畿央卒メンバーで構成された大きな強みだと感じています。 活動制限による人との繋がりの希薄化が地域在住高齢者の方々に与えた影響は非常に大きく、介護予防だけでなく生活の質を改善するために地域リハビリテーション研究室の役割も大きくなっています。同じく活動が思うようにできない現役TASKメンバーに先輩としての姿を見せられる良い機会になれば幸いです。 ▼TASK創立3年目の集合写真(今回の参加メンバーの学生時代です) ※写真内の○が私、仲村渠です 今回は事業の関係上で理学療法士のみの集まりとなりましたが、設立9年目となるTASKには現場で活躍している全ての学部・学科の卒業生がいます。創立3年目(私が4回生)の時は100人以上の全学科で構成された畿央で最も大きい学生団体でした。畿央生の健康診断以外にも、奈良県や大阪府の幼稚園児から高齢者までの幅広い方を対象に健康支援活動を行っており、それに向けた勉強会を毎月学生主体で実施していました。勿論、畿央大学には他学科で交流できる部活動は数多くあります。しかし、普段の学習を学生レベルで学部・学科を超えて共有し、実践で活かし、そこから新たに学ぶことはTASKの強みであったと改めて感じます。 もう少し今の状況が落ち着けば、卒業生と学生との交流もできればと思います!それぞれの特性を活かし、学部・学科を超えた活動や学びに興味がある方は是非TASKに入っていただきたいです。学生団体から始まった活動が地域の支援に繋がっている現状を踏まえ、今後の地域支援の為にも学生さんの参加を心からお願い致します。 淀川キリスト教病院 畿央大学大学院 地域リハビリテーション研究室 客員研究員 TASK初代代表 仲村渠 亮 【関連リンク】 地域リハビリテーション研究室 理学療法学科 大学院 健康科学研究科 【関連記事】 第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科 香芝市市政施行30周年記念事業の一環として本学教員監修の「フレイル予防体操」がリリースされました〜理学療法学科 第8回日本予防理学療法学会学術大会で大学院生と客員研究員が発表!~健康科学研究科 TASK(健康支援学生チーム)活動レポート 第2回「次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科 第1回「次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科
2022.07.29
大学病院で働くということ~理学療法学科 第2回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催
最前線で活躍する卒業生が隔月で講演! 第2回テーマは「大学病院」「小児リハ」 理学療法学科では今年度から新たに「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。 他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。 第1回の徳田光紀さん(1期生/平成記念病院リハビリテーション科主任)に続いての登場は、4期生で滋賀医科大学医学部附属病院で理学療法部門主任を務める飛田良さん。 テーマはズバリ、「大学病院の理学療法士とは?」です。飛田さんは入職後5年間は主に心臓リハビリテーションを中心とした内部障害理学療法に携わり、その後「病院初の小児科専属セラピスト」となりました。現在は主に小児がん、新生児を中心に日々診療に当たっています。 大学病院で働く理学療法士は全体の2%に過ぎないことや、特殊な雇用形態を含む大学病院勤務のメリット・デメリット、常勤をめざす場合の意識すべきポイントやアドバイスなどを、ご自身の体験をふまえて惜しみなく披露していただきました。 大学病院を進路として視野に入れている在学生には、大変貴重な情報収集の機会になったのではないでしょうか? また小児がん患者に対するリハビリテーションの現状についても詳しくご紹介いただきました。 1万人に1人の確率で発症し、5年生存率は一部病型では9割に迫るものの、小児の死因第1位であること、半年以上の入院を強いられることから発生する体力低下や心理社会的なストレスの対応、リハの必要性がまだ十分に認知されていないことなど、厳しい現実も垣間見ながら、チーム医療の中で理学療法士だからできることをご提示いただきました。 飛田さんから後輩の皆さんへのメッセージ ▼大学案内2014に登場した際の飛田さん この度は、第2回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」に講師としてお招きをいただき、誠にありがとうございました。また、テスト期間中の忙しい時期にも関わらず、多数の在学生にお集まりいただいたことを重ねてお礼申し上げます。 今回は、「大学病院の理学療法士とは?」をテーマに、冒頭部分は超高齢化社会に置かれた日本の現状や未来予測の観点から、厚生労働省や理学療法士協会が「今、何に着目しているのか?」、「何が問題となっており、どんな対策を講じようとしているのか?」を紹介しました。高齢化が進む=リハビリの需要が高まるといった安易な考えは適切ではなく、今後ますます理学療法士数の需要と供給のバランスが崩れる可能性があります。在学されている内から、みなさんそれぞれが卒業された後に、”いかに理学療法士としてのアイデンティティを形成できるか?”について考えるいい機会になっていれば幸いです。 大学病院は、地域の中核施設として、教科書に載っていないような難病や障害、それに対するさまざまな治療を受けた患者さんが多く入院されています。また、大学病院の責務として、臨床・教育・研究の三本柱があり、目の前におられる患者さんの診療活動だけでなく、院内外への教育活動や臨床研究にも取り組まなければなりません。それには、それ相応の自己管理能力や覚悟が必要となります。卒業して10数年が経ちますが、「今だから言えること」、「今のうちからできること」を自身の大学時代を振り返りながら在学生に向けてアドバイスをさせていただきました。 理学療法士は、患者さんが直面するさまざまな困難に立ち向かう“チカラ”を与える存在だと思います。治療の過程で、喜びや悲しみを分かち合い、ともに目標に向かって歩んでいく存在であり、医療者の中で最も患者さんに近い存在だと私は思います。医療者には老若男女問わず、さまざまな立場や価値観をもつ患者さんに対し平等に接する必要があります。 今はコロナ禍で人と人との関わりが制限されていますが、ぜひみなさんも在学中から自分とは異なる立場や価値観をもつ方たちとたくさん接してください。そして、自分と関わってくれているすべての方々に感謝の気持ちを持ってください。そういった小さな積み重ねが、みなさんの後の人生にきっと役に立つはずです。 最後に、当院における”小児がん”の理学療法について紹介しました。小児がんの治療成績は、医療全体からみてもサクセスストーリーの一つとして取り上げられるほどに劇的な改善を得ていますが、その一方で治療入院期間は半年以上にわたり、その間で体力の低下だけでなく、心理社会的なストレスから、自己肯定感が低下するとされています。トータルケアの一環として、よりよいケアやQOLの向上に向けた関わりが求められています。 小児がんに限らず、今や理学療法士の職域は医療だけでなく、予防や健康増進の分野にも波及しており、みなさんも卒業後はそれぞれの分野で理学療法士との専門性を活かし、次世代のリーダーとして活躍されることを期待しています。 ▼庄本学科長と同じく卒業生でもある瀧口先生と 次回は9月16日(金)、尾川達也さん(3期生/西大和リハビリテーション病院勤務)を講師に迎え「チーム医療と理学療法士」をテーマに講演いただきます。在学生しか聞けない内容を盛りだくさんでお届けしますので、ぜひご参加ください! 【関連リンク】 理学療法学科 大学院健康科学研究科 第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編
2022.06.16
第26回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で客員研究員が奨励賞を受賞!~健康科学研究科
2022年6月11日~12日に開催されました第26回日本ペインリハビリテーション学会学術大会(神戸)で、森岡周教授、大住倫弘准教授、客員研究員および大学院生が講演・発表して参りました。 本学術大会では、理学療法士、作業療法士といったリハビリテーション職種を中心に、医師、看護師、臨床心理士など多職種が一同に会して様々なトピックスの講演・演題発表があり、多くの意見交換がなされ、痛みには多職種の連携が重要であり、まさに本学会テーマである「疼痛医療の未来を拓く~Interprofessional workのさらなる展開~」を体現した学会内容であったと感じました。 特に、痛み以外にも関連する慢性炎症やフレイルといった様々な病態のメカニズムを理解しつつ、病態メカニズムに基づいた臨床マネジメントをどのように行うべきかといった、現状で明らかにされていることと今後明らかにする必要があることを議論して、どのように現場での対象者の方に還元していく必要があるのかあらためて考えさせられた学術大会でした。 今回の学術大会では、森岡周教授が学会前日のリフレッシャーコースで「慢性疼痛に対する神経リハビリテーション」、大住准教授がミニレクチャー「痛みのニューロリハビリテーション-適応と禁忌―」、共済シンポジウム 疼痛治療up to date「運動療法最前線」、平川善之客員准教授がリフレッシャーコース「ペインリハビリテーションにおける患者教育」、私(重藤隼人:客員研究員)がミニレクチャー「痛みの徒手療法」の講演を行いました。 また客員研究員および大学院生から多くの一般演題発表が行われ、私の一般演題「Neglect-like symptomsは 慢性腰痛患者の特異的運動制御に関連する -ランダムフォレスト後の一般化線形モデル分析-」が奨励賞に選出されました。 本学会には、森岡周教授が大会長を務めた第19回日本ペインリハビリテーション学会学術大会 から参加させていただき、学会後には森岡周教授の研究室を見学させていただきました。私の大学院生活および今日に至るまでの研究が始まり、思い入れがある学会で奨励賞を受賞できたことを嬉しく思います。 最後になりましたが、このような貴重な機会をいただき、いつもご指導をいただいています森岡周教授、畿央大学に感謝申し上げます。 畿央大学 ニューロリハビリテーション研究センター 客員研究員 京都橘大学 健康科学部理学療法学科 重藤隼人 【関連記事】 第25回日本ペインリハビリテーション学会学術大会でダブル受賞!!~健康科学研究科 第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科 第21回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で大学院生が優秀賞に選出!
2022.06.08
第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科
2022年6月2日(木)~4日(土)にかけて第64回日本老年医学会学術集会が大阪国際会議場にて対面とwebのハイブリッド形式で開催されました。一般演題は一部リモートも取り入れながらも基本的には対面で実施されました。 私(高取)は今回、一般演題口述演題で「後期高齢者におけるフレイルステージ変化に及ぼす社会・心理的要因-4年間の前向きコホート研究-」というタイトルで発表させて頂きました。 2年以上ぶりの対面発表で少し緊張しましたが、フロアーからの質問も多く頂き、活発なディスカッションができました。また思いがけず、セッションでの優秀演題に選んで頂くという嬉しい出来事もありました(QUOカードを賞品として頂きました)。 ▼一緒に参加した松本准教授と博士後期課程の武田氏と記念撮影 発表させて頂いた研究は奈良県生駒市での後期高齢者コホートを2016年から追跡調査しているもので、現在も継続中の大規模調査研究です。今回は、現在トピックになっている高齢者の虚弱状態「フレイル」の悪化や改善に係る要因を分析したもので、健常(ロバスト)からフレイルの悪化要因には地域での地縁活動(自治会,老人会など)の減少が関連しており、フレイルからの改善には体操など運動系社会参加の増加や自身の健康感の改善が重要であることを示した内容になっています。 一昨年、同学会で発表させて頂いたときは完全リモートだったこともあり、充実感が少なかったですが、今回は様々なセッションに参加し、質問も積極的に行いつつ、空き時間にはポスター演題を見て周るなど、充実した学会参加ができました。やはり学会は対面が良いと改めて平時の良さを感じました。 本学会は「幸福長寿実現のための老年医学」というテーマで開催されました。フレイル、サルコペニアといったテーマを扱った研究が多い中で、今回はCOVID-19の流行が高齢者の心理機能や社会活動に与えた影響などを題材にしているものも多く、健康状態に対する非対面交流と対面交流の有効性の比較、オンライン運動介入、オンライン認知機能評価などコロナ禍の時代を反映する発表が目を引いていました。個人的には幸福感(well-being)に関する研究、レジリエンス、高齢者の就業と介護予防、社会的孤立と疾患との関係性などは自身でも分析していきたいテーマでもあり非常に興味深い内容でした。 老年医学会は老年内科医をはじめとしてリハビリテーション専門職、栄養士、看護師など多職種の方々が参加されているため、様々な視点から意見交換がなされます。これからも新たな知見に触れ、地域貢献活動にも活かせるようにしていきたいと思います。 理学療法学科 高取克彦 地域リハビリテーション研究室ホームページ 【関連記事】 第63回日本老年医学会学術集会で大学院生と教員が発表! 第62回日本老年医学会学術集会で大学院生と教員2名が発表! 第4回日本産業理学療法研究会学術大会で大学院生が優秀賞を受賞! 第8回日本予防理学療法学会学術大会で大学院生と客員研究員が発表! 香芝市市政施行30周年記念事業の一環として本学教員監修の「フレイル予防体操」がリリースされました
2022.06.03
第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科
理学療法士のリーダーになるために! 最前線で活躍する卒業生が隔月で講演 理学療法学科では今年度から新たに「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。 記念すべき第1回は、理学療法学科1期生で大学院健康科学研究科博士後期課程修了生でもある徳田光紀さん(平成記念病院リハビリテーション科主任)を講師に迎えて、「理学療法士の光と影」というタイトルでご講演いただきました。 長期の臨床実習に出ている4回生を除く、188名が冬木記念ホールに集結。なんと1~3回生の約8割が参加するほどの高い関心が寄せられました。講演は理学療法士の魅力はもちろん、給与や昇給、人生設計、選挙、キャリアパス、社会人基礎力、自分の身を置く環境や習慣化の大切さなど、多岐にわたりました。在学生にとっては予想外なものや、刺激が強い内容も多くあったのではないでしょうか? データも交えながら理路整然と、押し付けるでもなくやさしく話しかける徳田さんの話を真剣に聴講している姿が印象的でした。 最後の質疑応答では、「大学院に行くメリットは何ですか?」「やり直せるとしたら、もう一度理学療法士になりたいですか?」など、なかなか普段では聞けないような同窓生ならではの質問を3回生が積極的に投げかけていました。そういう積極性もまさにリーダーシップにつながり、それを見た後輩たちにも良い勉強になったのではないでしょうか?講演終了後に、個別に質問に駆けつける1回生の姿も見られました。 またセミナー後の学生アンケートでは、理学療法士国家試験の取得にとどまらず、「なんらかの武器を持たなくてはいけない」という感想が多く見られました。特に、 ・高いコミュニケーション能力 ・他人への思いやり ・高い専門性 ・英語力 ・チームワーク力 といったキーワードが多く出ていました。 徳田さんから後輩の皆さんへのメッセージ この度は記念すべき第一回の講師として登壇させていただき、誠にありがとうございました。 理学療法士の光として、コメディカルの中で実質的に「治療介入ができる」のは理学療法士(セラピスト)だけであり、そこにやりがいや醍醐味が詰まっていることと、幅広いフィールドで活躍の場があり選択肢は無限大であることを中心にお伝えしました。一方で、理学療法士の影として、理学療法士の需給は飽和状態で、平均給与だけを見ると医療職の中では高い方ではないという側面をお伝えしました。 今後「人生100年時代」を生き抜くためには、スキルアップやキャリアアップが必須です。また医療人である前に、まずは社会人としてのスキルが非常に重要です。今の学生生活も含めて、自分だけの枠組みに捉われずに、幅広い交流を持つことや、苦手な分野にも向き合うように心がけてください。また、理学療法士として自分だけの刀を研ぎ澄まし、必要とされる人材になれるように、日々の環境や習慣を大事にしてもらいたいと思います。 理学療法業界の中でも学力的に上位に位置する畿央大学に入学できた皆さんは、すでに「頑張り方」を知っているはずです。今まで通りに「頑張る」を習慣化して、その積み重ねがあれば着実に成長できるでしょう。私は卒業してから、畿央大学の先生方が各分野のスペシャリストの中でもそれぞれがトップランナーであることに気づきました。今となっては、私が学生の皆さんの代わりに講義を受けたいくらいです(笑)畿央大学の学生であるという特権を活かして、日々の講義や先生方との交流も大切にしてください。 理学療法士は楽しいです。しんどいことでも楽しいから頑張れます。しんどいことでも苦と思わず頑張れる職業を「天職」といいます。皆さんが理学療法士を天職と思えるようになることを、心から願っています。 ▼学部でも大学院でもお世話になった恩師・庄本学科長と 次回は7月22日(金)、小児リハビリテーションを専門とする飛田良さん(2期生/滋賀医科大学医学部附属病院リハビリテーション部主任)に来学いただく予定です。次回も在学生限定ですので、ご期待ください! 【関連リンク】 理学療法学科 大学院健康科学研究科 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編
2022.05.16
理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編
2022年4月に着任した瀧口述弘先生は、理学慮法学科の5期生(2011年3月卒業生)!理学療法学科では初の卒業生教員が誕生しました。瀧口先生っていったいどんな人なのか、インタビュー形式で全3回にわたってご紹介します。Part1「学生時代」編、Part2「臨床現場・大学院」編に続いて、Part3は「教員」編です! 研究テーマや専門は? 私は、電気を流したり温めたりして治療をする物理療法の研究や痛みに対しての研究を中心にしておりました。身体に痛みがありながら生活をしている方は全人口に対して2割ほどいらっしゃるというデータもあります。私はそのような方に電気療法をし、痛みに対する効果を検証していました。 また、近年では、理学療法でもロボットを用いた治療が試みられており、歩行練習用ロボットの開発研究にも関わっています。このような物理療法やロボット等の治療用機器を用いた理学療法が私の専門になります。私が最も関心があることは、最先端の技術で開発された治療機器を患者さんに還元させることです。これが私のミッションだと思っています。 病院では身体にけがなどをしてしまうことで身体が動きにくくなる運動器疾患の方に対して理学療法を実施していたので、物理療法や運動器の理学療法に関わる授業を担当する予定です。 畿央大学は、2007年に入学し、畿央大学大学院、客員研究員として15年間お世話になった大学です。畿央大学の教育を受けた理学療法士であるルーツを生かして教育に励みたいと考えています。 OBとして見た畿央や理学療法学科の印象は? 卒業してから伸びていく、もしくはリーダーとして活躍することができる理学療法士を輩出することを意識している大学だと感じました。とあるリハビリテーション専門の医師から「畿央大学出身の理学療法士はすごいねぇ」と言われました。もちろん私が畿央大学卒業生とは知らず、お世辞抜きに出た言葉です。これは、学会発表や論文発表などで成果を上げている理学療法士に畿央大学の卒業生が多いためです。学会会場では畿央大学の先輩後輩とたくさん出会うので、同窓会のようになります。私の同期、先輩、後輩でも教員になった人や、その他先駆的な取り組みをしている人がたくさんいて、いつも刺激をいただいています。 もちろん、理学療法学科を卒業し、国家試験に合格しスタートラインに立てることはいうまでもなく大切ですが、その後に違いを生む理学療法士を輩出させるのが、畿央大学だと思っています。 大切にしていることは何ですか? 努力と感謝の気持ちを忘れないようにしたいと考えています。 今の私があるのは自分なりのペースで努力をし続け、周りの方の支えがあったからです。何歳になっても成長し続け、感謝して生きることができれば、これ以上幸せなことはないと思っています。 趣味や好きなことは? 趣味は広く浅く色々とやっています。家庭菜園、山登りや釣りなどのアウトドア、ゴルフ、コーヒー、音楽はギター、ベースができます。他には「Back to the Future」のような少年の心を掻き立てる夢のある映画が好きです。すべてが友人から教えてもらい始めたものです。趣味だけを考えても、多くの人に影響を受けてきたと思います。 今一番ハマっているのは自分の家の庭でする家庭菜園です。初心者ですが、今までキュウリ、ピーマン、トマト、かぼちゃ、すいか、ズッキーニ、ゴーヤ、じゃがいも、さつまいも、ねぎ、玉ねぎ、えんどう豆、いちご、人参、かぶらなど…多くの野菜を作りました。 野菜を作っていて思ったのは、人間の育ち方と似ているいうことです。野菜それぞれ、育て方が違います。まず環境面である土作りから野菜によって違います。与える水の量や、肥料の種類、タイミングも違います。頻繁に世話をする必要がある野菜もあれば、何もする必要もないたくましく育つ野菜もあります。人も人それぞれで、適切な育て方があると思います。環境面、与えるアメとムチの量とタイミング、そもそも干渉しないなど、人それぞれ時期によって育て方が異なると思いますが、野菜作りと通ずるものはあると思います。 私はこれから教育に従事しますが、野菜作りのように人それぞれに適した教育をしたいと思います(笑) 理学療法学科 助教 瀧口 述弘 関連記事 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編
2022.04.18
理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編
2022年4月に着任した瀧口述弘先生は、理学慮法学科の5期生(2011年3月卒業生)!理学療法学科では初の卒業生教員が誕生しました。瀧口先生っていったいどんな人なのか、インタビュー形式で全3回にわたってご紹介します。Part1「学生時代」編に続いて、「臨床現場・大学院」編です! 就職活動や臨床現場での経験について 就職活動は多くの施設に見学に行き、自身の希望に最も近いところをよく探すことをおすすめします。私は医聖会というグループの八幡中央病院、学研都市病院に11年間勤務しました。私のやりたいことを支援して下さり、私を成長させてくれました。自身のやりたいことができる施設を探して下さい。施設側もそれを求めているはずです。自身のやりたいことと施設が求めているものが合致すれば、内定もいただきやすいと思います。 臨床現場では、整形外科疾患の患者様を担当させていただくことが多かったです。私は3年間臨床現場で経験を積んだ後、2016年に畿央大学大学院 健康科学研究科修士課程に入学し、庄本研究室に入りました(2019年博士後期課程修了)。 疼痛(痛み)に対する電気刺激療法の研究を臨床現場で働きながら、研究を続けてきました。 ▶瀧口先生の研究成果(リサーチマップ) ▼瀧口先生も卒業生として出演!「今の仕事のやりがいは?」理学療法士編 学会発表について 私は大学院に入学してから、毎年3回以上は学会発表をしていました。国際学会でも2回発表し、デンマークに院生仲間と行ったのはとても良い思い出です。 デンマークでは私の研究している経皮的電気神経刺激の世界的権威の先生の一人であるリーズ大学のマーク・ジョンソン先生にお会いすることができ、先生の公式Facebookアカウントに私の研究を紹介して頂くサプライズもありました! ▼マーク・ジョンソン先生との1枚 学会発表は施設外の多くの先生と知り合え、話し合える貴重な機会です。私も多くの出会いがあり、多くの刺激を頂きました。学会発表は理学療法の発展にはもちろんですが、自身の成長のためにも不可欠なものです。 ▼院生と学会発表でデンマークに行った際の1枚 仕事と研究の両立について 私は学部生の時にゼミ活動でお世話になった庄本学科長に、臨床での質問をした際に、「それはまだわかってないことだから、大学院に入って研究して明らかにしてみてはどうか?」という話から大学院入学を決めました。元々、臨床経験を積んだ後、大学院進学を考えていたので、すぐに入学を決めました。 私は病院で働きながら、臨床研究、基礎研究を実施しました。研究をするようになり、理学療法は発展途上の学問であるという認識を強く持つようになり、ますます理学療法を勉強することが楽しくなりました。 理学療法士をめざしている高校生、学部生の方も、自らが理学療法を創っていくものだと思って下さい。ますます勉強することが楽しくなると思います! 次回Part3では、教員としてスタートした現在についてご紹介します! 理学療法学科 助教 瀧口 述弘 【関連記事】 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編
2022.04.15
理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編
2022年4月に着任した瀧口述弘先生は、理学療法学科の5期生(2011年3月卒業生)!理学療法学科では初の卒業生教員が誕生しました。瀧口先生っていったいどんな人なのか、インタビュー形式で全3回にわたってご紹介します。Part1は「学生時代」編です! 畿央大学を受験した理由、理学療法士をめざしたきっかけは? 高校生の皆さんで進路に悩んでいる方は多くいると思います。もしくは夢があり、明確に進路が決定している方もいるでしょう。私は前者で、明確に進路を決めていたわけではなく、理学療法士を初めからめざしたわけではありませんでした。 私は理系で、医療の道に進みたいという希望はありました。恥ずかしい話、当時の私の学力では医学部をめざすことは難しかったため、薬学部をめざすことになりました。もちろん、絶対に薬学部に入りたいと考えていたわけではありません。自分の当時の学力を考えて、薬学部をめざしただけでした。しかし、センター試験の結果、薬学部をめざすことは難しいと判断し、理学療法学科に急遽変更しました。私は和歌山県出身であり、実家との距離や教育の充実度を考えた結果、畿央大学を選択し、入学しました。 このように、私は明確に理学療法士をめざし、畿央大学に入学したわけではありませんでした。私のように進路に悩んでいる学生の方もいると思います。しかし、今となっては、全く後悔はしていなく、理学療法士は私にとって天職であると確信しています。 学生時代は充実していましたし、卒業後もやりがいを持って働くことができました。興味は尽きることなく、病院で働きながら大学院に進学し、理学療法士として様々の経験をした後に、畿央大学に教員として戻ることになりました。本当に幸せな日々を過ごしております。皆様にも同じような経験をしてほしいと思っています。 学生時代の授業で印象に残っていることは? 理学療法士になるためには多くのことを学びます。人間の身体や病気のことを学ぶための解剖学、生理学、運動学、病理学、内科学など、理学療法専門分野である運動器理学療法、神経系理学療法、呼吸循環理学療法、代謝系理学療法、老年系理学療法、予防系理学療法など… こう言うと大変そうで、自分には無理だと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。 畿央大学では各領域専門の先生がおられ、テーラーメイドで親切丁寧な指導をして頂けるため、授業についていけないということはないです。それよりも、先生方が熱い授業をして頂けたことで、授業がとても面白かったです。 当初は明確な目標もなく入学しましたが、畿央大学の授業を受けたおかげで、「絶対に先生方のような理学療法士になる!」と心に決め、朝4時に起きて自主勉強をするくらい、勉学にのめり込んでいきました。 授業以外ではどんなことを? アルバイト、サークル活動、そして友人達とよく遊んでいました。アルバイトは飲食店でしておりました。そこで他大学、他学科の友人ができ、様々な話が聞けてとても楽しかったです。サークルはSAPS(理学療法学生研究会)、軽音楽部、テニス部、バドミントン部などを掛け持ちして、広く浅く活動していました(笑)畿央大学は部活動、サークルは多いので、楽しめると思います。友人達とは食事に行ったり、買い物に行ったり、旅行に行ったりと本当によく遊んだと思います。卒業旅行ではグアムに行きました。今となっては全てかけがえのない思い出です。 理学療法士は人を相手に仕事なので、コミュニケーション能力は大事になります。机に向かっての勉強のみならず、様々な活動を通して人間性を磨いて下さい。 実習の経験を振り返って 私は実習ではくやしい思いをすることが多かったです。絶対うまくやる!と思って挑んだ臨床実習でしたが、なかなかうまくできず、悩み落ち込みました。しかし、今となっては、それは当たり前だと思っています。理学療法の学問はまだまだ発展途上の学問です。私達がこれからも創り上げていかなくてはいけない学問です。これは大学院での研究活動をすることで、より強く思うようになりました。 今でも私は完璧な理学療法を実践できておらず、勉強すべきことは沢山あります。ですので、学生時代の自分が完璧な理学療法ができるはずはありません。もちろん実習は最大限準備をして挑まなくていけませんが、完璧をめざすのではなく、現場での理学療法の実際を経験し、多くのことを感じてもらえたらと思います。 卒業研究の思い出は? 私は学科長である庄本ゼミに入りました。庄本先生と西大和リハビリテーション病院の技師長である生野公貴先生に指導を仰ぎました。学部生時代で一番楽しい時間でした。 ▼庄本先生とゼミ生の集合写真 卒業研究は臨床実習終了後に特に本腰を入れて実施しましたが、朝から夕方まで友人と研究と国家試験対策をし、夕食は友人とし、時には遊んだりもしました。理学療法士が幅広い視点を持つためにも、卒業研究を実施することは不可欠だと思います。 国家試験対策は? 国家試験本番までにいくつか模試を受けます。私は徐々に点数を上げていき、国家試験本番が最も点数が高かったです。国家試験対策勉強期間は長いので、中だるみしないことが重要だと感じています。国家試験は理学療法士になるための最後の砦です。特に4回生の皆さん!最後まで気を抜かないよう心がけていってください。 次回Part2では、就職活動を含む臨床現場での経験、大学院での経験をご紹介します! 理学療法学科 助教 瀧口 述弘 【関連記事】 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編
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