2022年の記事
2022.06.13
母性看護学で学生アシスタント制度を導入した新しい取り組みを開始!~看護医療学科
2022年度前期から、母性看護学での新しい取り組みとして学生アシスタント制度を導入しました。これは、3回生後期に実施される領域実習の前段階となる「母性看護学援助論Ⅱ」で学ぶ看護技術を、4回生全員に声をかけそれに応じてくださった有志の学生アシスタント達が3回生を見守り、支援しつつ共に技術を身につけるシステムです。 講義の空きコマを利用して、3回生の希望者が自主的に練習していますが、技術試験もあることから毎回みなさん一生懸命に取り組んでいます。学生さんの声を少しご紹介します。 4回生アシスタントの声 コロナ禍での入学で先輩たちとのつながりが断たれ、基礎実習にも行けていないことが不安の原因なのではないかと感じ、一生懸命支えてあげたいと思いました。 肯定的に関わることでさらに上達しようとがんばっている後輩たちがかわいいです。 自分がこれまでできていると思っていたことも、他者が実施している様子を確認すると自分もできていないことに気がつくことができます。 技術手順の曖昧なところは3回生の学生同士で話し合い、お互い高め合っている姿が良かったです。 短時間で完璧に行ってもらうことは難しいため、口頭で説明するだけでなく、それぞれ自分なりに技術を獲得できるよう支援するとよいのではないかと感じました。 今から何を実施すべきか、そのため配慮することは何かを予め頭の中でシミュレーションし臨むことが大切だと思いました。 質問を受け、説明しながらも自身に曖昧なところがあることにも気づけました。後輩に伝えることで視野が広がり、母子に関わる姿勢の重要さに気がつきました。 自分でよりよい方法に気づいてもらえるような声かけやアドバイスには、根拠や理由を説明するようにしました。 復習したことをこうした機会にアウトプットできることで、より知識が身についていると感じています。 3回生に自主練習はどうですか?と尋ねたところ、みんなが目を輝かせながら即答で「楽しいです」と話してくれます。具体的に個々に聞いてみました。 3回生の声 先輩だと、つまらないと思うことでも何でも気軽に聞けます。 初めて先輩から教えてもらえる機会になり、交流できたことで安心しました。 できない気持ちを理解してもらえているので、安心して教えてもらえます。 実習の経験を交えながらの学生目線の助言なので、とても分かりやすいです。 3回生前期の勉強方法なども色々聞けました。 3回生前期の課題が多く大変な時期を乗り越えた経験が、実習を支えるモチベーションになると励ましてもらえました。 勉強不足のため教員に聞きにくいことでも先輩には聞きやすいです。 各技術のポイントを教えてくれるので練習しやすいです。 自分たちだけの練習では、これで良いのか不安ですが、間違っていることは先輩が指摘してくれるので確信をもって練習できます。 演習で行ったやり方以外の方法も教えてもらえました。 技術チェックにむけて、やっておいた方が良いことを教えてもらいました。 看護技術について、演習と違って「実習ではこんな風に行った」ということが聞けて良かったです。 アセスメントのポイントや母性看護学以外のことも気軽に聞くことができたのが良かったです。 みなさんとても生き生き取り組まれている姿が毎回印象的です。サポートシステムにはまだまだ課題もありますが、学生さん達が出会い、つながり、共に学ぶ機会を提供できるよう、さらに学修の場を創造していきたいと願っています。実習に向けて一緒にがんばりましょうね。 看護医療学科 母性看護学領域 岡、川口、松田 【関連記事】 「第15回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3・4回生対象「第14回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 2回生対象「第13回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 2・4回生対象「第12回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第10回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第9回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第8回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科
2022.06.08
第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科
2022年6月2日(木)~4日(土)にかけて第64回日本老年医学会学術集会が大阪国際会議場にて対面とwebのハイブリッド形式で開催されました。一般演題は一部リモートも取り入れながらも基本的には対面で実施されました。 私(高取)は今回、一般演題口述演題で「後期高齢者におけるフレイルステージ変化に及ぼす社会・心理的要因-4年間の前向きコホート研究-」というタイトルで発表させて頂きました。 2年以上ぶりの対面発表で少し緊張しましたが、フロアーからの質問も多く頂き、活発なディスカッションができました。また思いがけず、セッションでの優秀演題に選んで頂くという嬉しい出来事もありました(QUOカードを賞品として頂きました)。 ▼一緒に参加した松本准教授と博士後期課程の武田氏と記念撮影 発表させて頂いた研究は奈良県生駒市での後期高齢者コホートを2016年から追跡調査しているもので、現在も継続中の大規模調査研究です。今回は、現在トピックになっている高齢者の虚弱状態「フレイル」の悪化や改善に係る要因を分析したもので、健常(ロバスト)からフレイルの悪化要因には地域での地縁活動(自治会,老人会など)の減少が関連しており、フレイルからの改善には体操など運動系社会参加の増加や自身の健康感の改善が重要であることを示した内容になっています。 一昨年、同学会で発表させて頂いたときは完全リモートだったこともあり、充実感が少なかったですが、今回は様々なセッションに参加し、質問も積極的に行いつつ、空き時間にはポスター演題を見て周るなど、充実した学会参加ができました。やはり学会は対面が良いと改めて平時の良さを感じました。 本学会は「幸福長寿実現のための老年医学」というテーマで開催されました。フレイル、サルコペニアといったテーマを扱った研究が多い中で、今回はCOVID-19の流行が高齢者の心理機能や社会活動に与えた影響などを題材にしているものも多く、健康状態に対する非対面交流と対面交流の有効性の比較、オンライン運動介入、オンライン認知機能評価などコロナ禍の時代を反映する発表が目を引いていました。個人的には幸福感(well-being)に関する研究、レジリエンス、高齢者の就業と介護予防、社会的孤立と疾患との関係性などは自身でも分析していきたいテーマでもあり非常に興味深い内容でした。 老年医学会は老年内科医をはじめとしてリハビリテーション専門職、栄養士、看護師など多職種の方々が参加されているため、様々な視点から意見交換がなされます。これからも新たな知見に触れ、地域貢献活動にも活かせるようにしていきたいと思います。 理学療法学科 高取克彦 地域リハビリテーション研究室ホームページ 【関連記事】 第63回日本老年医学会学術集会で大学院生と教員が発表! 第62回日本老年医学会学術集会で大学院生と教員2名が発表! 第4回日本産業理学療法研究会学術大会で大学院生が優秀賞を受賞! 第8回日本予防理学療法学会学術大会で大学院生と客員研究員が発表! 香芝市市政施行30周年記念事業の一環として本学教員監修の「フレイル予防体操」がリリースされました
2022.06.06
認知症啓発のための「絵本・紙芝居で子どもから社会へつなげよう」活動報告!~Orange Project®畿央大学
Orange Project®とは 熊本県(熊本大学・熊本保健大学・崇城大学・熊本県立大学)と奈良県(畿央大学)を中心に活動している認知症啓発のための学生ボランティア団体です。“認知症になっても安心してくらせるまちづくりに貢献する”をコンセプトに、認知症啓発運動を行っている学生を中心とした団体で、畿央大学では、2019年にサークルとして発足しOrange Project®(認知症支援プロジェクト)に参画し、「認知症になってもやさしい町づくり」などに、学生主体に取り組み始めました。 今回は、現2年生が主体となる初めての活動で、畿央大学のオレンジプロジェクトの先輩が、2020年に「多世代まちづくりプロジェクト 学生コンペティション」で入賞し助成金10万円をいただいた企画「絵本・紙芝居で子どもから社会へつなげよう」の活動の一環を報告させていただきます! 畿央大学オレンジプロジェクトの学生たちで作成した世界に1つしかない認知症の啓発のための紙芝居(パワーポイントで作成)です。この紙芝居は「えがおのわ」というタイトルで、認知症のことを子どもたちに伝えるために作ったものです! 2022年5月23日(月)14時から、鹿児島県にある錦江町立大根占 (おおねじめ) 小学校の4年生に絵本動画を使用した認知症啓発を行うということで、畿央大学のオレンジプロジェクトもリモートで参加させていただきました! 始めに、オレンジプロジェクトの活動を紹介し、次に紙芝居を披露しました。 最初は子ども達がどのような反応をしてくれるのか、Zoomでの活動のためうまくコミュニケーションがとれるのか…など、不安なところもたくさんありました。 しかし、始まると同時に、画面越しに小学生たちの活き活きとした笑顔が確認でき、手を振ってくれる姿を見て、不安が一気に吹き飛びました!子ども達が質問に対して真剣に考え積極的に答える姿や、「困っている人を見たら助けたい!」という感想を聴き、私達が紙芝居を通して伝えたかったメッセージが伝わっていることを実感でき、とても嬉しく思いました。 その後、認知症当事者である丹野さんの動画を見ていただき、無事に終えることができました。 今回の活動はリモートでしたが、さまざまな地域のさまざまな年代の人と繋がれることに気づくことができたと同時に子ども達に伝えることの楽しさを感じることができました。 今後もリモートなども活用しながら活動の幅を広げていけたらと思っています! Orange Project®に興味がある方は、ぜひご連絡ください! 看護医療学科 2年生 中川あみり 【関連記事】 「2021年度Orange Project®記念式典」で学生3名が功労賞を受賞! 広陵中学校の認知症サポーター養成講座にリモートで協力! 多世代まちづくりプロジェクト2021コンペティション、2年連続で「参加者賞」に! 広陵町図書館での認知症啓発活動に参加! 小学生への認知症オンライン講座に参加!
2022.06.03
第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科
理学療法士のリーダーになるために! 最前線で活躍する卒業生が隔月で講演 理学療法学科では今年度から新たに「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。 記念すべき第1回は、理学療法学科1期生で大学院健康科学研究科博士後期課程修了生でもある徳田光紀さん(平成記念病院リハビリテーション科主任)を講師に迎えて、「理学療法士の光と影」というタイトルでご講演いただきました。 長期の臨床実習に出ている4回生を除く、188名が冬木記念ホールに集結。なんと1~3回生の約8割が参加するほどの高い関心が寄せられました。講演は理学療法士の魅力はもちろん、給与や昇給、人生設計、選挙、キャリアパス、社会人基礎力、自分の身を置く環境や習慣化の大切さなど、多岐にわたりました。在学生にとっては予想外なものや、刺激が強い内容も多くあったのではないでしょうか? データも交えながら理路整然と、押し付けるでもなくやさしく話しかける徳田さんの話を真剣に聴講している姿が印象的でした。 最後の質疑応答では、「大学院に行くメリットは何ですか?」「やり直せるとしたら、もう一度理学療法士になりたいですか?」など、なかなか普段では聞けないような同窓生ならではの質問を3回生が積極的に投げかけていました。そういう積極性もまさにリーダーシップにつながり、それを見た後輩たちにも良い勉強になったのではないでしょうか?講演終了後に、個別に質問に駆けつける1回生の姿も見られました。 またセミナー後の学生アンケートでは、理学療法士国家試験の取得にとどまらず、「なんらかの武器を持たなくてはいけない」という感想が多く見られました。特に、 ・高いコミュニケーション能力 ・他人への思いやり ・高い専門性 ・英語力 ・チームワーク力 といったキーワードが多く出ていました。 徳田さんから後輩の皆さんへのメッセージ この度は記念すべき第一回の講師として登壇させていただき、誠にありがとうございました。 理学療法士の光として、コメディカルの中で実質的に「治療介入ができる」のは理学療法士(セラピスト)だけであり、そこにやりがいや醍醐味が詰まっていることと、幅広いフィールドで活躍の場があり選択肢は無限大であることを中心にお伝えしました。一方で、理学療法士の影として、理学療法士の需給は飽和状態で、平均給与だけを見ると医療職の中では高い方ではないという側面をお伝えしました。 今後「人生100年時代」を生き抜くためには、スキルアップやキャリアアップが必須です。また医療人である前に、まずは社会人としてのスキルが非常に重要です。今の学生生活も含めて、自分だけの枠組みに捉われずに、幅広い交流を持つことや、苦手な分野にも向き合うように心がけてください。また、理学療法士として自分だけの刀を研ぎ澄まし、必要とされる人材になれるように、日々の環境や習慣を大事にしてもらいたいと思います。 理学療法業界の中でも学力的に上位に位置する畿央大学に入学できた皆さんは、すでに「頑張り方」を知っているはずです。今まで通りに「頑張る」を習慣化して、その積み重ねがあれば着実に成長できるでしょう。私は卒業してから、畿央大学の先生方が各分野のスペシャリストの中でもそれぞれがトップランナーであることに気づきました。今となっては、私が学生の皆さんの代わりに講義を受けたいくらいです(笑)畿央大学の学生であるという特権を活かして、日々の講義や先生方との交流も大切にしてください。 理学療法士は楽しいです。しんどいことでも楽しいから頑張れます。しんどいことでも苦と思わず頑張れる職業を「天職」といいます。皆さんが理学療法士を天職と思えるようになることを、心から願っています。 ▼学部でも大学院でもお世話になった恩師・庄本学科長と 次回は7月22日(金)、小児リハビリテーションを専門とする飛田良さん(2期生/滋賀医科大学医学部附属病院リハビリテーション部主任)に来学いただく予定です。次回も在学生限定ですので、ご期待ください! 【関連リンク】 理学療法学科 大学院健康科学研究科 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編
2022.05.31
開発途上国の子供たち向け「健康紙芝居」を制作!~現代教育学科
現代教育学科の髙田です。2018年度より、科研費の支援を受けて、南太平洋にあるソロモン諸島国の小学校で身体測定や健康教育に取り組んできました。ソロモン諸島国では、マラリアなどの感染症に加え、近年では糖尿病や肥満などの生活習慣病が増加しています。 子供たちは、小学1年生から保健の授業を受け、体の成長や清潔、食事、環境美化、生活安全、トイレ、歯磨き、薬や病気などについて学習しています。しかし、子供たちは、身長や体重を学校で測ったことはなく、レインタンクで手を洗い、歯ブラシの使用はほとんどありません。実体験が乏しいソロモン諸島国の子供たちが、実際に身体測定や手洗い指導、歯磨き指導を体験し、生きる力を身に付けることで、感染症や生活習慣病の予防につながるのではないかと考えました。 そして、体験と合わせて行う健康教育は、子供たちが自分の体や健康に関心を持つことが大切です。そこで、どこでも簡単に、教員が子供とのやり取りを楽しみながら指導できる日本独自の紙芝居に着目し、ソロモン諸島国の健康教育カリキュラムや教員の意見をもとに、体の成長、手洗い、歯科保健について紙芝居を作成しました。紙芝居のタイトルは「How Our Bodies Grow」「Goodbye Bacteria」「My Precious Teeth」で、ソロモン諸島国だけでなく、どの国においても必要とされる内容です。 ▼ゼミ生による紙芝居の様子 また、紙芝居をデジタル化したり、指導マニュアルを掲載した日本型健康教育プログラムの冊子を作成したりして、教員や関係者が指導しやすいように工夫しています。 ▼プロジェクターに投影してデジタル紙芝居も可能 今後は、ソロモン諸島国に限らず様々な国で紙芝居やプログラムを活用いただき、その効果について検証していきたいと思っています。 教育学部 現代教育学科 教授 髙田恵美子 【関連記事】 日本の養護教諭の役割は?~ソロモン諸島の小学校での健康支援を例に考える|KIO Smile Blog
2022.05.26
「第15回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科
学年をこえた交流を通して、自己学修に取り組む! 基礎看護学領域では、学修した基礎看護技術の修得状況を学生自身が把握し、意欲的に自己学修に取り組むきっかけとすること、異なる学年同士が交流する機会をもつことをねらいとして「基礎看護技術自己学修会」を開催しています。今年度2回目となる今回は5月20日(金)に開催し、4年生6名と3年生2名、2年生4名の合計12名が参加しました。 4年生1名と3年生または2年生1名がペアになり、点滴実施中の対象者の寝衣交換とバイタルサインの観察を行いました。4年生と3年生は2年生前期に履修した「診療過程援助技術」で点滴について既に学んでいるため、学修会で使用する点滴の準備を行いました。点滴ルートに輸液を満たす際には、久しぶりに実施する技術ということもあって四苦八苦している様子もありましたが、お互いに手技や知識を確認しながら準備することができました。2年生にとってはこれから学修する内容でもあり、テキストと照らし合わせながら、関心を持って先輩の手技を見学していました。 その後、準備した点滴を使用して、点滴実施中の対象者の寝衣交換とバイタルサインの観察を行いました。4年生の中には、各看護学実習で点滴をしている受け持ち患者さんに寝衣交換を実施したことがある学生もいましたが、どの学生も苦戦している様子でした。「難しい…」と言いながらもペアで意見交換し、教員のアドバイスを受けながら実施することができました。学修会開始時は緊張した面持ちの学生もいましたが、技術の実施をとおして徐々に打ち解けることができた様子でした。 参加した学生からは以下のような感想がありました。 ・先輩方と交流できる機会が、コロナ禍でサークル活動が中々ないため、色々お話しできて良かったです。最初は緊張していましたが、先輩方が優しく接してくれたのでリラックスして楽しい時間を過ごせました。また、技術面もこれからの演習の予習になり、とても勉強になりました。 ・今回参加して忘れていた技術を練習することができ、さらに、先輩方にも授業や実習について相談することができたので不安な気持ちが和らぎました。楽しかったです。学修会を開催していただきありがとうございました。 ・実習で色々なことが身についたかなと感じていたのに、実施するとなると全然覚えていなかったことに気づけてよかったです。 ・今日の学修会を通して、点滴の準備と点滴中の寝衣交換のどちらも全然できなかったのですが、2年生と一緒に考えながら楽しく実施できました。本当にピンチのときは先生方がわかりやすく教えて下さったので聞きやすかったです。インターンシップも近いので復習できる機会があってよかったです。 3年生・2年生にとっては、少し先を行く4年生の先輩の生の声を聞くことで、今抱えている不安の軽減や今後の学修に対する意欲を高めるきっかけになったのではないかと思います。来年4月には臨床で看護師として勤務することになる4年生にとっても、後輩とともに技術を実施し、今後の課題が明らかになったのではないかと思います。 異なる学年との交流をとおして学生の学修意欲を高め、患者さんにより良い看護を実践できるように、今後もサポートしていきたいと思っています。 看護医療学科 基礎看護学領域 林 有学・須藤 聖子・小林 智子・中西 恵理 【関連記事】 3・4回生対象「第14回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 2回生対象「第13回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 2・4回生対象「第12回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第10回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第9回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第8回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科
2022.05.20
「離島・へき地医療体験実習」発表会を開催しました!~看護医療学科
3年ぶりの現地開催!各地での学びを共有しました 看護医療学科では、4回生統合発展科目として、その人の顔の見える看護や保健医療を体験することで、看護の本質を考えることを目的とした「離島・へき地医療体験実習」を宇陀市、川上村、五條市大塔町、山添村にご協力をいただいて実施しています。 過去2年間は、コロナ禍の影響により臨地に赴くことが不可能となり、実習目標を到達できるようリモートを活用して臨地の住民への健康支援を展開されている機関や人々とやりとりをしながら実施し、発表会もリモート開催でした。今年度は3年ぶりに、各臨地の方々のご理解とご協力をいただいて、それぞれの地域に赴き各市地域毎に特色ある学びを展開しました。5月18日(水)には、離島・へき地医療体験実習発表会を学内で対面開催し、学生間で学びの共有を行いました。 新型コロナウイルス感染症の動向を鑑み、へき地への訪問期間を短縮した地域やコロナ前を変わりない日程で住民の方を対象とした健康チェックやインタビューを実施できた地域などそれぞれでの活動状況には違いがありましたが、短期間の地域においても、住民の健康支援機関や支援者、そして住民の方に目的を持った関わりをさせていただきました。 現地での学生は、地区踏査を通して地域の環境を観察し、人々と触れ合うことで五感を通してへき地で暮らす人々の生活のありさまと支援者の思いを感じ、またその体験を通して、得た情報整理からへき地の健康課題を導き出し、健康ニーズに沿ったケアの提供を考えることができました。以上を通して、生活者である対象理解とそれらの人々の健康やQOLの向上を図っている医療保健福祉関係者の思いや活動の意味への理解、そして看護者となる学生そのものの看護の考え方が深まったのではないかと思います。これら学生の学びは、発表できちんとスライドに示されていました。 それを示す例として、へき地医療体制は、医療の確保が困難であり、へき地診療所、巡回診療や医師派遣など、地域により様々な体制が取られていることや、緊急時の救急搬送システムが構築されていることやへき地における看護の役割として、診療の補助にとどまらず、健康相談や生活上の指導、予防意識を高める働きかけが重要であると示されていました。 またへき地で暮らす人々の、顔の見える関係性や、関係諸機関との連携、豊かな自然との触れ合い、伝統行事を大切に継承される地域の人々の思いの深さなどから、人のつながりの大切さを再認識していました。 これらのことから、子どもから高齢者まですべての人に対して、保健、医療、福祉との連携としての地域包括ケアシステムを構築していくことの重要性と住民同士でお互いに支え合うへき地の人々の暮らしは、地域の強みであることを学びとしてまとめていました。 私は、今年度の4月に本学に着任したばかりですが、この実習に向けた準備期間での学内実習や臨地での実習期間中、主体的に学ぶ学生たちの姿と発表会で聞く人にわかりやすく発表する姿、質問への応答も的確にしている様子を見て、4回生としてこれまで積み上げてきた学びを統合し発揮することができていると確かな成長を感じ感銘を受けました。 発表会終了後、実習を担当した教員より「実習という体験にとどまらず、これを機会にまた実習地域との関わりを継続してほしい」とコメントがあったように、卒業後もつながる関係性ができれば、この実習の真の成果となることと思います。 ▼山添村児童館館長様より頂いた手描きの書と絵 コロナ禍にも関わらず実習を受け入れてくださいました、宇陀市、川上村、五條市大塔町、山添村の皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。 看護医療学科 准教授 前田則子 【関連記事】 離島・へき地医療体験実習(川上村)で応急手当ポケットカードを作成!~看護医療学科 離島・へき地医療体験実習(山添村)レポート~看護医療学科 離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポート~看護医療学科 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポートvol.2~看護医療学科 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポートvol.1~看護医療学科
2022.05.18
「セメスター留学」が始まります!~現代教育学科
畿央大学では、2020年度の英語教育コースの設置にあわせて、6か月間英語圏で生活し学ぶ「セメスター留学」を2回生後期の授業として開講しました。本来なら2021年の秋に2回生となった1期生が留学に出発する予定でしたが、パンデミックの影響で延期となっていました。しかし、昨今の世界的な規制緩和の傾向や現地での安全情報を踏まえて、2022年秋に6か月の留学をスタートできるよう準備を進めています。 2022年4月28日(木)には留学を希望する学生を対象に、2022年5月14日(土)には保護者を対象にした留学の説明会を開催しました。昨年、延期になったために、今年度は3回生と2回生の希望者が留学に参加することになります。 説明会では、様々な手配をお願いしているJTBの担当者から、現地の最新情報や保険、危機管理などの安全についてお話がありました。また本学教員からは、現地での学習やホームステイ先についての説明がありました。渡航を予定しているカナダのビクトリアは、畿央大学の「短期語学留学」で2週間の語学研修を行っていたところです。そのプログラムを実施した際の写真や授業の様子などを聞き、学生は留学への気持ちを高めたようです。 ▶短期語学留学の様子はこちらから とはいえ、パンデミックを経験し、現地がどのように変化したのかは、実感としてはわからないこともあります。そこで、畿央大学では、留学をスタートする前に複数の教員が現地の下見を行い、その結果を留学前のオリエンテーションで学生と共有する予定です。 まだまだ事態は流動的ですが、どのような変化が生じても安全に充実した留学を行うことができるように、出発までに様々な準備を行い万全の体制を整えます。 教育学部 現代教育学科 教授 竹下 幸男
2022.05.17
地域住民と5大学が参加!「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022」を今年度も開催します!~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」
人間環境デザイン学科では、昨年度から「フィールドワーク演習」を開講しています。実際の市町村の課題に基づき、解決につながる提案のプレゼンテーションを対象地域の皆様に行う実践的な授業です。全15回の授業を通して、地域問題を学び分析し、発表に向けた調査を行い、提案内容を検討するものです。 授業の集大成として、8月9日(火)「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022」に参加して、本学を含む計5大学(畿央大学、奈良県立大学・同志社女子大学・奈良女子大学・天理大学)の学生がフィールドワークの成果を競います。 今年度も対象地域は「奈良きたまち」です。近鉄奈良駅の北側に広がるレトロで落ち着いたまちです。転害門や奈良少年刑務所跡など数々の歴史的建造物も残っています。「ならまち」へは観光などで訪れたことがある学生もいましたが、「奈良きたまち」へは訪れたことがないということだったので、地域の皆様にご協力いただき4月16日に「まち歩き」を行いました。 昨年度はオンラインでまち歩きをしましたが、今年は実際にきたまちを訪れ探索することができました。 まずは奈良公園バスターミナルのレクチャーホールで、オリエンテーションとして『きたまちの歴史』や『成り立ち』について教えていただきました。 ▼歴史、地形、景観、人、きたまちの由来について話していただきました。 ▼5大学(畿央大学・奈良県立大学・同志社女子大学・奈良女子大学・天理大学)があつまり、少し緊張気味…。 オリエンテーション終了後、9チームに分かれ、地域の方々にご案内いただきました。 9チームそれぞれにテーマがあり、案内ルートも違います。 ▼きたまちにある初宮神社。 ▼奥まった通りにある長屋。空室を見せていただきました。 ▼説明を受け、いろんな質問も飛び交いました。 この日はお天気にも恵まれ、様々なスポットを探索することができました。 地域のみなさん、本当にありがとうございました。 8月9日(火)には、奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022が開催されます。各グループが授業を通してまとめた成果を発表します。 発表の様子は、次回ブログでお伝えします。 人間環境デザイン学科 助手 中井 千織 【関連記事】 地域住民と4大学が参加!「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2021」を開催しました~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」|KIO Smile Blog
2022.05.17
平城京天平祭2022春「さくら茶会」に参加しました!~茶道部
2022年5月3日(火・祝)~5日(木・祝)、奈良市「平城宮跡」で開かれる「平城京天平祭」の初日に、畿央大学茶道部(指導顧問:健康栄養学科 冬木 啓子教授)が「さくら茶会」に参加しました。 一昨年に引き続き昨年もコロナ禍のため平城京天平祭が開催されず、久しぶりの「さくら茶会」となりました。平城宮跡という歴史ある地で茶道部一同お茶会をすることができ、誠に光栄に思います。 普段のお稽古の成果を公共の場で披露させていただくことは、部員にとってとても貴重な経験となりました。普段は着ることのない着物を着させていただき、茶道のおもてなしの心を大切にしながら、お越しいただいたお客様に日本文化の誇りである「茶道」の素晴らしさが少しでも伝わるように心を込めてお茶をたてることが出来たと思います。 ▲田中宗三先生社中の方々 慣れないことで上手くいかないこともありましたが、いつも暖かくご指導くださっている先生方、田中宗三先生社中の皆様、天平祭のボランティアスタッフの皆様に支えていただいたおかげで、無事に終えることができました。この場をお借りして深く感謝申し上げます。 これからも、今回体験した「おもてなしの心や人を思いやる心」を大切にしながら、日々のお稽古に励んで参りたいと思います。 茶道部部長 人間環境デザイン学科3回生 今村 水紀 【関連記事】 平城京天平祭2019春「さくら茶会」に参加しました!~茶道部
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