2023.09.21
令和5年度「全学年症例検討会」を開催しました~理学療法学科
理学療法学科4回生が下級生とグループになって「総合臨床実習」での学びや経験を伝える「全学年症例検討会」を2023年9月14日(木)に行いました。コロナ禍の影響で、フル対面での開催が一昨年までできておらず、現4回生は去年3回生時に実施しただけで、今回は最終学年としての発表側になりました。
理学療法学科4回生は4月~7月までの期間、8週間の総合臨床実習を計16週間行います。実習先の病院で理学療法士(実習指導者)の指導のもと、様々な疾患の患者さんを対象として基本的な評価を行い、その結果に基づいて治療プログラムを立案。実際に治療をさせていただくことで、基本的な理学療法を修得していきます。学内での学習とは異なり、患者さんと直接向き合う経験を通して、4回生たちは見違えるほど大きく成長します。
現時点でも新型コロナウイルスの感染拡大が懸念され、病院実習では多くの制約を受ける中、畿央大学では実習先の皆さまのご協力のおかげで、全学生が学外での実習経験を積むことができました。
症例検討会では各学年混成の小グループに分かれて、4回生が司会進行を担当。教員はファシリテーターとして見守ります。4回生は担当した症例から学んだことをまとめ、基本的な知識を再確認し、下級生たちに説明できる能力を高めます。1~3回生は現在学んでいる基礎医学と臨床との関係を理解することで、学習へのモチベーションを高めます。
症例以外の質問やコミュニケーションも生まれ、学年をこえた「タテのつながり」が生まれる絶好の機会です。
症例検討会に参加した学生たちの感想を学年ごとに紹介します。
4回生の声(理学療法学科4回生 林 大輝)
昨年に引き続き、今年も全学年揃っての開催となり有意義なものとなったと思います。発表では1・2回生と3回生のグループに分かれ、1・2回生にはできるだけわかりやすいように内容を噛み砕き、なんとなくのイメージを持ってもらえるように意識しました。3回生にはより詳しい内容を伝え、それに対する質問もあり活発な発表会となりました。
また、発表後には実習のこと以外にも勉強や就活、学校生活についての質問も多々あり、自身の経験や考えも含めてアドバイスできてよかったと思います。
私も下級生の時に先輩方の話を聞いたことが、その後の学習意欲につながりました。1~3回生の方にはこれからの勉強や実習などをはじめ学校生活に役立てば幸いです。
3回生の声(理学療法学科3回生 武田 英晃)
今回の症例発表を聞いて、昨年度よりもわかる部分や内容があり、自分が今まで勉強してきたことが少しずつ身についていることを実感できました。また、実習のことも詳しく教えていただき、正直不安を感じていたことも、発表していただいた4回生の皆さんも去年同じ思いで聞いていたのだと知り、少し安心した部分もありました。
そして、残りの学校生活での過ごし方やアドバイスもたくさんいただき、基礎的なこと、専門的なことそれぞれをしっかり勉強していくべきなのだと改めて実感しました。
2回生の声(理学療法学科2回生 武本 遥輝)
主に実習体験やこの先の学校生活について多くのお話をしていただきました。先輩が感じた臨床での雰囲気、実習で自分に起きた変化や実習先での楽しみなどを聞くことができました。症例発表自体は、1回生のときはほぼ「話を聞いているだけ」の状態でしたが、今回は理解できる部分が少し増えました。まだわからないところも、これからの勉強で理解できると思うと楽しみです。
今回参加したことで、自分の現在地を知ることもでき、この先をどのように過ごしていくことが大切か少しわかりました。目的・目標を持ち意欲的に1日1日を過ごしていこうと思います!
1回生の声(理学療法学科1回生 高見 亮佑)
症例検討会では多くの学びがありました。4回生の実習のレポートを通して内容は難しいところもありましたが、これから自分たちがどのようなことを学んでいくのか、自分たちに必要となってくる知識は何なのかをつかむことができました。また、先輩との交流では学校生活から日常の些細なことまでとてもフランクに教えていただき、これからの学校生活の不安が取り除かれました。特に、授業や実習についての話はこれからのモチベーションにもつながり、自分の目標を立てるきっかけになりました。この症例検討会を通して得た経験を生かしてこれからの学校生活を過ごし、自分も上回生のようになれるように日々努力していきたいです。
理学療法学科 准教授
福本 貴彦
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