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現代教育学科

2021.06.14

小学生向けに「切り絵で遊ぼう」動画を公開!~2021年度「マミポコ・キッズ」前期 第1回活動

こんにちは、マミポコ・キッズです!   私たち「マミポコ・キッズ」は、畿央大学に地域の子どもたちを招待して、様々な遊びを行ってきました。しかし、現在は新型コロナウイルスの影響により、対面での活動が難しい状況にあります。そこで、子どもたちが何か楽しめることを遠隔で提供できないかと考え、子どもたちが1人あるいはお家の方と楽しめる遊びの動画配信を企画・制作しました。   今回の動画では、折り紙を使った「切り絵」を紹介しています。誰もが遊んだことのある折り紙、子どもたちにも馴染み深いものだと思います。折ったり、線を書いたり…。どんな形が出来上がるでしょうか?続きはぜひ動画をご覧になってください!     ▼いろいろな種類の切り絵を作ってみたよ!動画のどこに登場しているかな?     ▼折り紙を準備して、作ってみよう!     ▼新聞紙でも作ることができるよ!     次回の動画は、6月末に配信する予定です。楽しい企画を考えているので、お楽しみに! 子どもたちのたくさんの笑顔があふれる活動をめざして頑張ります! 今後とも、マミポコ・キッズをよろしくお願いいたします。   現代教育学科3回生 御崎夢乃(ゆめ)  森美月(みー)   【関連記事】 「マミポコ・キッズ」の取り組みはコチラ!!

2021.06.08

親子で簡単にできる手あそび動画を公開!~2021年度「マミポコ・親子ひろば」前期第1回活動

「マミポコ・親子ひろば」は、近隣の未就園児とその保護者の皆さんに遊びと交流の場を提供する取り組みです。親・子・大学生のコミュニケーションの場として、自由遊び、手遊び、絵本の読み聞かせや体操遊びなどを提供し、元気いっぱい活動をしてきました。 現在はコロナ禍により対面での実施が難しいため、「おうちでできる簡単な遊び」を企画・製作しました。是非おうちでお子様と一緒に楽しんでください!   【第1回:5/27(木)】 〇手遊び「かたつむり」 〇ふれあい遊び「ロンドン橋」 〇タッチ遊び「あめふり」     親子一緒にお家で楽しめる遊びを考え、動画配信することになりました。まだまだ皆さんと会うことが難しい中で、少しでも明るく楽しい気持ちになっていただければと思います。 是非ご覧ください!   〈準備の様子〉 ※感染対策を徹底したうえで、練習や準備作業をしています。     ▼こんな感じに出来上がります!     〈撮影の様子〉       これからも、より安心安全に楽しく活動できるような内容を考えていきたいと思います。 子ども達や保護者の方々の笑顔を見られることを楽しみにしています! 動画は順次配信していく予定ですので、チェックしてください!   現代教育学科3回生 荒井斗子 岡村遥佳 【関連記事】 「マミポコ親子ひろば」の取り組みはコチラ!!

2021.05.17

2021年度 新入生学科別研修会レポート~現代教育学科

畿央大学では入学後の不安を払拭し、担任や同級生との絆を深めるため、「新入生宿泊研修」を学科ごとに入学式直後に行っています。今年度は2020年度に引き続き十分な感染対策を講じたうえで、その代わりとなる「新入生学科別研修会」を学内で開催しました。今回は現代教育学科の研修会の様子を報告します!   2021年4月7日(水)と8日(木)の2日間にわたって新入生向けの学科別研修が行われました。平時であれば、1泊2日の宿泊での研修ですが、現状ではできません。教育学部は人数も多い(193名)ので、密を避けるためにコース別に2日にわけて実施しました。時間も可能な限り圧縮して、充実した内容にすることをめざしました。     10時に集合した学生たちは、まずMicrosoft Teamsの使い方を練習しました。今後、ますます必要になってくるオンラインでのコミュニケーションが円滑に行えるようにするための練習です。最初は戸惑っている様子でしたが、さすがにデジタル・ネイティブの世代、すぐに慣れて使いこなしています。     学科別研修担当の奥田先生からの説明の後、クラスごとに別れてTeamsを使いながら自己紹介などを行います。この時間の進行は、同じコースの先輩学生が担当してくれました。同時に1回生からの、履修や大学での勉強の仕方など、さまざまな質問にも答えます。高校までとは異なる大学での勉強について不安を抱いていた1回生も、先輩の経験談やアドヴァイスを聞いて、安心して大学生活に進むことができるようです。     お昼休みは、個別に昼食をとります。先輩への質問や聞きたいことなどはまだあるようですが、会話は昼食を摂った後に行いました。感染防止のために、話をせずに食べる時間とコミュニケーションの時間を分けています。   午後は、4、5名の小グループに別れて学内で脱出ゲームを行いました。グループでクイズに答えながら、課題をクリアしていくゲームです。グループ内でのコミュニケーションを進めることと、教室をいくつか巡ることで学内の地理に親しむことも目的です。グループ内での距離や密になることに配慮しながら、知恵を出し合ってクイズを解いていきます。先輩たちはこの活動では、ヒントを出して1回生の課題のクリアを助けます。 こういった研修に先輩が参加してくれるのは畿央大学の良いところではないでしょうか。忙しい中、手伝ってくれた上級生に感謝です。     予想以上に難しい問題で、最後まで解けたグループは少なかったですが、本来の目的である1回生同士のコミュニケーションの醸成は達成できたようです。これから始まる大学生活に備えて、友人や仲間づくりの第一歩になった2日間でした。   現代教育学科 教授 竹下幸男   【関連記事】 2021年度 新入生学科別研修会レポート~健康栄養学科 2021年度 新入生学科別研修会レポート~理学療法学科 2021年度 新入生学科別研修会レポート~人間環境デザイン学科 2021年度 新入生学科別研修会レポート~看護医療学科

2021.04.06

畿友会(学生自治会)だよりvol.65~入学式レポート!

皆さん、こんにちは! 畿友会(学生自治会)広報部の太田です。   先日、令和3年4月2日(金)、2021年度 畿央大学入学式が行われました。 新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。   感染症対策として保護者の皆さまの参加はかないませんでしたが、無事に入学式ができたことを嬉しく思います。 入学式当日は、私たち畿友会も運営のサポートとして参加させていただきました。     新入生の表情は緊張や不安の中にも、期待や希望があったように思えます!早速、友達になって写真を撮る新入生の方々も見受けられました!     しばらくの間は、新しい環境で慣れないことだらけの大変な日々になるかもしれませんが、畿友会でもサポートができるよう、活動してまいります。 新入生の皆様と、畿友会でともに活動できることも楽しみにしております!     それでは心躍る良きキャンパスライフへ、いってらっしゃい!   畿友会 広報部 現代教育学科3回生 太田秀生

2021.03.19

畿友会(学生自治会)だよりvol.64~卒業式レポート!

皆さん、こんにちは!畿友会(学生自治会)広報部の本城です。 さて、去年1年間は新型コロナウイルスの影響もあり、活動が制限され、大学にも思うように登学できない状況でしたが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか? 畿央大学では、そんな暗い雰囲気を明るくしてくれるような大切なイベントである卒業式が令和3年3月16日(火)に行われました! 4回生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!   ▲式典前の様子(感染対策のためにマスク着用、アルコール消毒しております。)   私たち畿友会は当日の運営スタッフとして、大学職員の皆さんと一緒に卒業式がスムーズに進行するようにサポートしました。具体的には正門前での卒業生誘導対応や、今年からはじまったフォトスポットでの撮影対応などです。畿央大学では女子学生が多い(7割以上!)こともあり、袴やドレスに身をまとった先輩方がキャンパスを華やかに彩っているところを見ることもできました♡   ▲在校生、教職員から卒業生へメッセージ   感染拡大予防の観点から今年度は在学生や保護者の皆さんには参加していただけませんでした。そこで、畿友会では先輩方の門出を祝うために事前に在学生や教職員から一言メッセージをいただき、卒業式当日に貼り出しました。ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました!   4回生の皆さん、改めてご卒業おめでとうございます。 畿央大学で学んだことを活かして、今後のご活躍をお祈りしています!   畿友会では、学校の運営を中心とした活動や、様々な学生参加型のイベントの企画などを行っております!コロナ禍で入りそびれた現1回生の皆さんも、ぜひ参加お待ちしております!   畿友会広報部 現代教育学科2回生 本城七海

2021.03.18

Zoomでのオンライン留学を実施しました!

海外への渡航が困難な状況で、留学などに代わる学習をどのように行うかは、この新型コロナウイルスの感染状況下における大きな課題です。そこで畿央大学では今年度オンライン留学を実施しました。     オンライン留学はZoomを使って海外の学校の授業を受けるプログラムです。例年、夏の短期語学留学でお世話になっているイギリス、カンタベリーのコンコルド・インターナショナルのオンライン授業に参加しました。コンコルドに限らず、世界各地の多くの学校は、昨年のロックダウンを契機にオンラインでの授業を始めています。畿央大学では昨年12月から募集を開始し、1回生を中心に希望者11名が受講しました。   1日3時間5日間のプログラムを休まずに受講し、修了証を受領した人には3万円の奨励金が畿央大学から支給されます。これにより、1週間のコースを数千円の個人負担で受講できる仕組みです。月曜からであれば好きな1週間を選んで受講することができ、2月8日開始の最初の受講者から3月1日開始の最後の受講者まで、全員が無事に終了しました。   現地イギリスでの午前中の授業を受講しますが、日本時間では夕方6時から授業が始まります。1クラスの受講生は4、5名程度。世界のどこからでも参加可能で、オンライン上とはいえ貴重な国際交流の機会になります。以下は参加者のレポートの一部です。       【参加学生によるリポート】  ○ネット上ではあるが、肌で英語を感じ取れるような要素も多かった。   ○今のようなご時世の中、英語で会話を行うことができる機会を持つことができて本当に良かったと感じている。   ○思っていたよりもみんながオープンに話すことができる環境で、先生だけでなく、他の国からのメンバーとも楽しく話すことができた。   ○オンライン留学は、自分の英語力を試したいという目的のために留学をする人にとっては、今の英語力で留学したらこんな感じになるというのが分かり、それをせずに現地で初めて留学を体験するよりも、費用の面でも心の面でも非常にいいと感じた。   ○みんなの発想の豊かさ、すごさに驚いた。コロナ禍で大学に通って対面授業で友達と意見交換をして学ぶことができず、もどかしかった。だから、私にとって考えを伝え合えるこのような機会があったことはとても嬉しかった。   ○オンライン留学で学んだことは、まず、どんなことでも何か機会があれば挑戦してみるべきだということである。これはオンライン留学という機会に疑問を抱きながらも、受講してみるとたくさんの勉強になったからだ。これから何か機会があったとしたら、できるだけ挑戦しようと感じた。   人とコミュニケーションを取ることが難しくなっている現在、オンライン上ではあっても英語を使って世界の人々と話ができる貴重な機会だと分かります。受講前は、果たしてオンラインでの留学がそれほど意義あるものになるのか半信半疑だった人も多かったようです。しかし、実際に経験してみると、全員が十分に満足し、楽しく受講を終えることができました。5日間とはいえ密度の高い英語の学習ができたようです。何より、今後さらに英語を学ぶ意欲が高まったことが良い点です。このような結果を受けて、渡航が難しい状態であれば実際の留学に代わるプログラムとして、現地での留学が可能になった時には渡航前の予備的なプログラムとして、オンライン留学の持つ可能性が多くあることがわかります。次回、実施される際には、さらに多くの人が参加されることを期待しています。   このプログラムの実施中は、イギリスでは三度目のロックダウン下にありました。コンコルド・インターナショナルも我々のオンライン留学が終了した翌週から対面授業が再開された模様です。今回、オンラインで受講した人たちをはじめ、希望する人が自由に渡航でき、現地での対面授業を受けることができる日が一日も早く訪れることを願っています。     現代教育学科 教授 竹下幸男   【関連記事】 短期語学留学 (イギリス) 短期語学留学 (カナダ)

2021.03.12

オンラインで追いコンを開催!~現代教育学科 西端ゼミ

2020年度は新型コロナウイルスの流行により、新歓や飲み会等は軒並み自粛をしなければなりませんでした。そして、当たり前に追いコンも今年はできないだろうと思っていました。   そう思っていたところ、西端先生の提案により、オンラインで追いコンをすることに決まり、日程調整もすべてオンラインで行いました。ご飯については、nonpi foodboxというオンライン飲み会の食事を参加者の自宅まで届けてもらうサービスを利用して各ゼミ生の自宅へと配達されました。 追いコン当日まで先生はもちろんゼミ生とも対面することはなく、対面しなくても飲み会が開催できるすごい時代になったなと感心していました。     追いコンは、Microsoft teamsでのビデオ通話を使っての開催になりました。3回生10人、4回生11人と先生で合計22人全員が参加できました。     「どれが美味しかった?」「これ温めたらよかったよ。」と話す場面もあり、オンラインならではの話だと感じるとともに、それぞれが食事を用意するよりも、同じものを食べることで一緒に食事しているような一体感のようなものも感じられて良かったです。   話すタイミングが被ってしまったり、話が途中で途切れてしまったりする場面があるところが、対面よりも難しいところだと感じます。また、咀嚼音が他の人に聞こえるのではないかなど、オンラインならではの気をつかう場面もありました。   食事がひと段落してからは4回生一人一人からこれからの進路やこれまでの大学生活について、3回生へのアドバイスなどをしていただきました。     記念撮影後、学生だけになってからは、4回生のこれからの生活や就活、採用試験の話題で盛り上がりました。これから一人暮らしをするための料理の話やどんなところに住むのかなど日常的な話をしたり、就活や採用試験の対策についての話が聞けたりして良かったです。   今年度のゼミは対面でお話しすることもあまりなく、オンラインでの追いコンは不安なところもありましたが、最後まで残っていた人たちは23時半までとすごく長い時間話していて、時間をあまり気にすることなく話せるというところはオンラインだからこその良さだと感じました。個性豊かな先輩たちのおかげで楽しく過ごすことができました。ありがとうございました!     【卒コンに参加した学生のコメント】 このご時世、追いコンすらできていないゼミ、サークルもあると思います。オンラインという形ではありましたが、最後に3回生・4回生、西端先生みんなで顔を合わせられたことはすごく良い思い出になりました。新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となりました。感染状況のより早い収束を願い、次回は直接的にお互い顔を合わせ交流ができることを願っております。最後になりましたが、大変お忙しい中、このような機会を与えてくださった西端先生、4回生を快く送り出してくれた3回生、2年間一緒に過ごした同期には心より感謝申し上げます。 現代教育学科4回生 小武内幸弥     西端ゼミでは現役で教員になる先輩もいれば、就職する先輩もおり、いろいろな方面からのお話が聞けて参考になりました。その後、3回生からはそれぞれの卒論や進路に関して伝えさせていただきました。挨拶のときにも伝えさせてもらいましたが卒論で悩んだ時などは先輩に連絡してアドバイスをいただけると嬉しいです。   現代教育学科3回生 細井尚希

2021.02.24

小学校1日見学、今年はオンラインで開催!~現代教育学科

年度はオンラインでの小学校1日見学 -大阪教育大学附属平野小学校  1回生で開講している「小学校1日見学」は主に3回生で「小学校教育実習」「養護実習」を履修するために必修の「早い時期に学校の現場を経験すること」をねらいにした畿央大学教育学部が独自に設置している科目です。 平成22年度より大阪教育大学附属小学校並びに大阪教育大学のご厚意で「小学校1日見学」を受け入れていただいてきました。平成30年まで附属天王寺小学校、翌年からは附属平野小学校(以下、平野小学校)でお世話になっています。例年は8時30分に小学校の正門に集合し、午前中は4時間の授業を参観、午後は副校長先生の教職をめざす講話を伺い、1日の学修のレポートを作成して終了というプログラムです。 今年は春からの新型コロナ感染拡大を受け一学期のうちに、平野小学校副校長 岩﨑 千佳 先生 と「11月頃の状況で実施方法を確認しましょう」と協議していました。11月には第三波と呼ばれる感染拡大が起きており、例年通りの実施は不可能と判断し、どのような方法が可能かという検討になりました。本当にありがたかったのは、この時に「今年は中止にして下さい」と仰らなかったことです。附属平野小学校は教育実習指導とともに教育研究開発校でもあり、今年は学外の研究協力員とオンラインでの授業記録動画の共有、テレビ会議による協議などに取り組まれており、その手法を応用して1日見学を実施することになりました。残念ながら1日の計画とはなりませんでしたが、実施できたことがなにより重要でした。 履修学生は実習に臨む身だしなみで9時30分までに大学の大教室に集合、最低限の距離をとった座席に着席しました。いろいろな事情で出席が叶わなかった学生には大学と自宅とをオンラインで結び受講できる環境も設定しました。     9時30分から「小学校1日見学」の目的、流れ、受講についての注意事項の説明の後、前半のプログラムである動画による授業見学を始めました。1つめは6年生の算数「ばあいの数」、2つめは1年生の未来そうぞう科「ひら小たんてい」です。未来そうぞう科とは聞き慣れませんが、平野小学校が10年後の教育を見据えて文部科学省から研究指定を受けて開発している新しい科目です。どちらも平野小学校の先生方による撮影、編集されたものです。児童が授業の初めに先生の呼びかけに応じて学習の自分の目的や進め方を決め、自分なりに学習を進め、終わりにその成果や鑑賞を述べ合う進行です。教科や学年が変わっても基本的な進め方が変わらなければ児童は安心して自分らしく学習に取り組めることが伝わってきました。     後半は岩﨑 千佳 副校長先生の講話です。 「自分がなりたい教師のイメージは?」「よい先生とは?」の問いかけで始まったお話は、「誰にとってよいのか」と展開し「子どもにとってよい」事が大事と続きます。先生をめざす者は、みな一度は「自分がなりたい先生は…」と考え、自分の理想像に子どもを組み込んでしまいがちになります。そうして先生になり子どもに接すると先生としてうまく行かないことに気付き、子どもの成長段階に見られる特徴を理解し、その時々の子どもの思いに寄り添い、実現できるようにする先生が「よい先生」であり「求められる先生」であることに気付くことを岩﨑先生はご自身の経験と未来そうぞう科の授業場面の動画を通して具体的にお話してくださいました。 加えて学級づくりは学習の指導と生活の指導の両面があること、それらを通して先生としての人権感覚を大切にすること、先生は子どもに影響をもつ存在であり時に学級の児童が担任に似てしまうこと等をお話くださいました。例え低学年の子どもでも、多くのことを考え、試み、表現する力をもっていると示されるお話には平野小学校の先生方の子どもへの温かな眼差しが表れており、学生にもきっと伝わったことだと思います。     では、学生のレポートの「振り返り」から何編かを紹介します。文字表記に関しては、学生本人の元の表現を尊重しています。短い時間で作成しましたので拙い内容も残っておりますが、ご容赦下さい。     〇算数、未来そうぞう科それぞれの授業内での工夫が多く見て取れた。算数では最初に子どもたちに算数とは関係のない質問をすることによって楽しい話題で子どもたちをひきつけたまま授業を行うことに成功していた。自分の考えをまとめ、子どもたち同志で話し合い、1つの答えに対していくつかの考え方を導き出し、全員が主体的に学んでいるように思えた。 未来そうぞう科の授業でも、子どもたちは自分たちで調べる対象を決め、積極的に取り組んでいる姿を見ることができた。難しいこと、分からないこと、できないことに先生は手を貸しすぎず「どうしたらいいかな?」「じゃあ、みんなならどうする?」と子どもたちに考えるきっかけを与えていた。それが子どもたちの新しい学びや発見、考えの育成につながっているんだと考えた。   〇6年生の算数科において、先生は児童を中心として問題をつくり、そして、児童自らが考えに励むように、あくまでサポート的役割を担っていた。考えにつまっている児童がいても、先生がヒントを与えたり、他の児童が教えたりしていて、協力している場面が多く見られた。また、学校に導入されたパワーポイントも上手に活用して、プレゼンテーションを複数人で行って、先生が直接答えを教えるのではなく、児童が出した答えを確かめあっているように感じた。   〇1年生の授業で、女の子たちが、石を一所懸命どかそうとしていました。どう見ても動きそうにないのですが、先生はできる限り石をどかそうとしていました。「石をどかすのは、やめようか。」と、先生がおっしゃるのかなと思ったのですが、「どうやったらどかせるか、考えようか。」とおっしゃいました。このように、あきらめない姿勢を自分が子どもたちに見せることも大切だと知りました。   〇授業を視聴して1番強く感じた事は、どの場面でも先生方は、児童の意見や発言を全く否定せず、全て肯定し、明るくリアクションをしたり、児童の考えを深めるために質問をしているという事です。この事を思ったまま、副校長先生のお話を聞くと、その理由がよく分かりました。私が授業視聴をして強く感じた事は、どの先生方も子どもから「学ぶ」ことをし、子どもを尊重しているから感じたのだと思います。そして、そのような先生だから児童は非常に先生方をしたい信頼しているとも感じました。この授業までは、自分の理想ばかりふくらみ、そのような教師になりたいと考えていました。しかし、そうではなく、子どもにとって良い教師を目指そうと考えを改めました。子どもをひっぱり教える存在ではなく、子どもに寄り添い、成長し続ける存在になりたいと考えます。   〇授業視聴では、小6の「算数」と小1の「未来そうぞう科」の授業形態の違いが見られた。小6の授業では、タブレットやホワイトボード、プロジェクターのように道具が多く使われているのに対して、小1の授業は、ホワイトボード、探検ボードを利用している。これは子どもの発達段階に応じて学年ごとに授業形態を変え、「分かりやすさ」を求めた授業になっていることが分かった。また、共通点は教師が子ども達の発言に否定しないことである。子ども達の発言に教師は必ずアプローチし、生徒の主体的な学びを確立しているといえる。また、最も大切なことは次につなげることだと思った。あまり思うようにできなかった子ども達に「良いアイデアだね」「次やってみよう」のように立ち止まらず、さらなる学びをつかめるためにフォローすることが大切だとわかった。   〇教師が教えるというのではなく、子どもたち自らが学ぼうとしている姿勢が印象的だった。教え合うことで、わからない子も理解できるし、分かってもらおうと説明するかや自分の考えをまとめる力も養えると感じた。ホワイトボードやタブレット、プロジェクタを効果的に使い、子どもたちが学びやすくわかりやすい授業展開になっていたと思う。また、未来そうぞう科では、子どもたち自身で考え、試行錯誤し、調べて気付き、学ぶといったサイクルが1時間の全て凝縮されていた。講話でもおっしゃっていたが、教師は子どもたちの学びをサポートする立場が全てにおいて共通する部分であったと思う。   〇副校長先生がおっしゃっていた「よい教師に欠けてはいけないもの」について、「尊重」という言葉がとても印象的でした。(中略)特に、講話内の動画で、こどもたちが飼いたい動物について様々な意見を伝えたり、考えを裏付ける根拠を探しているシーンで先生が必ず「どうしてかな」「なんでかな」「すごいね」「がんばったね」という声かけをしている所に、この「尊重」を感じました。先生が全て答えるのではなく、自分で考え、探す。そのためには、先生が全力でサポートをしたり、意見を一人一人大切にしたりすることが重要であることを今日一番感じました。   〇実際の授業の様子や、現場で働いておられる先生方の話を聞ける機会はなかったので貴重でした。一番はじめに理想のよい教師とはなにか尋ねられた時に、自分の理想を考えてしまいました。しかしこの職業は子どもがいるからこそ成り立つし、子ども中心であるべきことであるのでもう一度頭に入れ直しておきたいといました。授業の様子から先生が子どもの話を一生懸命に聞こうとしておられる姿が本当に印象的でした。一斉に話すこともありますが順番に平等に話を聞き、どんな内容であっても決して否定せずに一度は受け入れるという姿勢が非常に素敵だなと感じました。   〇小学校一日見学を通して、自分の考える理想の「よい教師」に変化があった。これまでの自分の考える理想の「よい教師」は、子どもにとっても「よい教師」ではなく、自分にとっての「よい教師」であった。授業視聴での先生の姿は、子どもたちをしっかりと観察をしながら授業を進め、疑問に思ったことに対して、自分でどんどん調べたり、考えたり、分かったことを友だちや先生と共有しながら、子どもたちだけではなく、先生も一緒に楽しみながら学習していた。この様子から、学びの主体は「子ども」ではあるものの、先生も子どもたちと一緒に学び、成長できるような教師が、子どもにとっての「よい教師」につながるのではないかと思った。   〇私は、今回の授業を受けて、「子ども達のすばらしさ」に改めて気付くことができました。どうしても低学年というと幼児期から児童期のつながりの年で、教師が「小学校」というものを教え、慣れていくような年であると思っていました。でも、子ども達は自分達の知りたい気持ちから、自分自身で行動することができ、考え、結論を出していました。そのため教師の役割は決して教えることではなく、子ども達の学ぶ気持ちをどのようにサポートするのか、であることを学びました。子ども達の世界は大人の私たちよりも広く大きく自由です。そして、それはとても重要で、その考えがあるからこそ、これからの世の中をもっと良いものにできると私は考えます。だからこそ、子ども達の考えを尊重し、子ども達にとって誇ることのできる「私」=「教師」になりたいと講話を聞いて思いました。子ども達の豊かな心を守ることができ、受け入れ、子ども達から多くのことを学べるようになりたいです。 今日の授業で私にとっての「良い教師」とは「子ども一人一人違った豊かな考えを尊重し、受け止め、子ども達と共に成長できる教師」になりました。   対面の見学であれば、授業の合間に子どもと話し、昼休みには運動場で遊び、掃除を一緒にするなどもっと多様な経験ができたはずですが、授業参観と講話の視聴と絞り込んだオンライン見学になったことで、現場体験を蒸留したような時間になりました。 2回生は、大学や自宅近隣での学校ボランティアやインターンシップに参加し、先生になるための教育実習に向けて経験を積むべき時期になります。新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き、今まで夢としていた「先生になること」を「よい先生」「求められる先生」のイメージを伴った具体的な目標とできるようになることを期待して本報告を終わります。   現代教育学科 教授 西尾正寛   【関連記事】 小学校1日見学に145名が参加!~現代教育学科 大阪教育大学附属池田小学校を訪問し、「安全で安心できる学校づくり」を考える~現代教育学科 小学校1日見学に159名が参加!~現代教育学科 1回生が大阪教育大学附属池田小学校を訪問!~現代教育学科 小学校1日見学に134名が参加!~現代教育学科

2021.02.16

学生広報スタッフblog vol.248~「英語科指導法Ⅱ」最終授業レポート!

こんにちは。現代教育学科学校教育コース3回生の谷野 仁美です。本日は、私の履修している「英語科指導法Ⅱ」の最終授業の様子をお伝えします!   本来なら対面授業で毎週行われる予定だった「英語科指導法Ⅰ,Ⅱ」ですが、今年度は新型コロナウイルスの影響もあり、大半がオンライン形式(一部、対面形式)で授業が行われました。授業内容としては、中学校・高等学校の英語科免許取得に向け、授業づくりの視点や評価の在り方について、模擬授業を通して実践的な指導技術をみがき、特に、「英語を学ぶ」のではなく、「英語で学ぶ」といったこれからの子どもたちが必要となる新しい英語力をどのようにつけていくかについて学んでいます。   昨年度までの対面形式であれば、大学の講義室で模擬授業を行い、学生や先生からコメントをもらえましたが、今年度はそれが叶いません。そこで、各学生は自宅で模擬授業を行い、その様子を撮影し、自らが動画投稿サイトYouTubeに投稿しました。受講生である学生は、発表者の動画を見て良いところや改善点をコメントし、「自分ならばどうするか」という授業づくりの視点を広げていきました。また、科目担当者である深田將揮先生に指導案を添削していただき、その内容をもとに再度指導案の改訂や振り返りを行うことで指導の質をさらに高めていきました。   遠隔授業となり、各自が自宅での教材研究や模擬授業の実施となりましたが、お互いがコメントで励まし合うなど、遠隔でありながらも仲間との絆はより深まりました。       【ドッキリ】鬼の深田先生に感動動画を見せたら・・・ 誰よりも厳しく、そして誰よりも優しさのある指導をしていただいた3年間。 今年度で私達の大好きな深田先生が畿央大学を去られます。深田先生の最後の授業は対面授業で行われ、全員が出席することが前もって確認できていたため、中高英語コース総勢17人から「ドッキリ」をしかけました!   1人ずつカメラに向かって、感謝の思いを…ではなく、「最後ぐらい、深田先生へ物申す!!」と今までの溜まった鬱憤を晴らしていきます(みんなビクビクしながら言いました。照)   ▲「物申す」と言いながらも、結局は感謝が溢れてしまうみんな   たった、4分弱の短い動画ですが、DREAMS COME TRUEさんの「何度でも」の音楽とともに流れるビデオは、作っている私達が泣いてしまう程の大切なものになりました。   ■いよいよ当日・・・ 通常授業が終わって、いよいよドッキリが動き出します。 「深田先生のこと大好きな人―!」「は-い!」 という掛け声をして突然流れ出す動画。 感謝でいっぱいとはいえ、なんせ、「あの」鬼先生に物申してしまう動画なので、   「動画見て先生怒ったらどうする?」 「機嫌悪なったらやばくない?」 「シンプルに怖い。」 「まず授業で雰囲気悪かったらやめよ。」 「今日全員、良い子にしよ。」   などと、授業が始まる直前まで全員が心配していました。しかし…   ▲カメラに映らない程度に首をまわして、必死に涙我慢している「あの」鬼先生   動画を見て、涙を浮かべていた深田先生。 その姿を見てみんな泣きそうになっていたのは秘密です。 そして最後に「(涙を我慢しながら??)このサプライズ動画が欲しい。」と言ってもらえたので、ドッキリ大成功です!!   畿央大学に入学して、より熱心に勉強やクラブ活動などに取り組むようになりました。そして切磋琢磨して支え合う、かけがえのない仲間ができました。そんな私たちを育ててくれて、心から応援してくださる素敵な先生方に出会いました。畿央大学は本当に素敵な場所です。   ▲全員、深田ゼミでいいじゃない!ということでマサ先生の「M」を作ってポーズ!  (前後1列あけてディスタンスを取って撮影しています!)   来年の卒業式は、17人全員で免許状3枚持って、笑顔で写真撮るぞ!!! マサ先生大好き!!!!これからもみんなで一緒に頑張るぞ~!!!!   最後まで見てくださって、ありがとうございました!   現代教育学科 中高英語コース3回生一同 現代教育学科3回生 谷野 仁美

2021.01.12

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.85~12月の勉強会は「生活習慣と測定器具」!

こんにちは、健康支援学生チームTASK※の現代教育学科2回生の北出華倫と藏元里菜です。 新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響もあり、勉強会は対面とオンラインの併用で行いました。12月の勉強会のテーマは「生活習慣―健康って?―」と「測定器具の使い方」でした。 そもそも健康とは何なのか、どういう行動が不健康につながってしまうのかなどを改めて考えるいい機会にしてほしかったので、このテーマで勉強会を実施しました。   ※TASKは、Think、Action、Support、for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   生活習慣病のリスクを高める要因や、健康な人と比べるとどのくらいのリスクが高まるのかをデータでできるだけわかりやすく作成しました。おろそかにしがちな「睡眠」の大切さやメンタル面の健康についても少しですが、触れました。 平成27年の死因別死亡総数第1位は悪性新生物であり、この年の約6割が生活習慣病が原因で死亡していました。生活習慣を正すことは生活習慣病にかかりにくく、あらゆる疾患のリスクを下げるのです。したがって、食事、運動、睡眠の三つのバランスを整えることが健康につながるということです。   ▼発表時の様子 (写真左)対面参加者、(写真右)発表者   測定器具の使い方では、「骨密度計」「足趾力」「握力」の測定方法の確認を行いました。前回に引き続き、換気や消毒などの感染対策を徹底し、また握力や足趾力測定の際は、声かけによる応援は控えて実施しました。今年は測定を行う機会が少なかったため、手順や説明方法で忘れていた部分を思い出しながら、確認し合って進めました。測定を行う側と受ける側を交代して体験でき、より理解が深まりました。   ▼健康測定の様子   対面とオンラインの併用で行い、機械や音声のトラブルなどまだ不慣れなところもありましたが、みんなで協力して無事に終えることができました。 発表では、前回と同様クイズや質問を用意し、楽しんで学べるよう資料作りも工夫しました。反省点として、オンライン参加者には次のスライドが見えていて、クイズの答えがわかってしまったという指摘をいただいたので、今後改善していきたいです。オンライン・対面問わず、参加者全員が積極的に取り組めるよう試行錯誤し、学びの多い勉強会にしていきたいです。   ▼クイズ中の様子   ▼パワーポイント資料   ▼集合写真(写真撮影時のみ集まり写真を撮りました)   さて、このコロナ禍の現在、本来のTASKとしての活動(測定会や勉強会、新入生歓迎会など)が行えていない状況です。TASKというチームを残すためにも、こういった勉強会にちょっとだけ参加していただけるだけですごく支えになります。対面とオンラインの併用も考えていますので、皆様のご参加、これからもお待ちしております!  「TASKってなに?」という方→Twitterで、「TASK(健康支援学生チーム)」と検索してみてください! また、畿央大学のホームページから、TASKの過去の取り組みを見てもらうこともできます! 「どうやって参加すればいいの?」という方→Outlookのメールから検索ディレクトリを使用して、「task」と検索してみてください。   ◎参加申し込みだけでなく、質問もこちらのメールで受け付けています。 気になったらいつでも連絡ください!   現代教育学科2回生 北出華倫・藏元里菜   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。