カテゴリー

畿央の学びと研究

2014.10.15

短期語学留学プログラム2014 現地リポートvol.18~最終レポート!

9月13日(月・祝)に、4週間のイギリスでの短期語学留学での滞在を終えて、学生8名が全員無事に帰国しました。   英語はもちろんのこと、イギリスの文化や歴史、さらには現代ロンドンだからこそ学べる多文化共生の在り方など、様々なことを学びました。 また、勉強だけではなく、食事やエンターテインメントなどを通しても多くのことを学びました。   ▲ 修了証をもって記念写真   ホームステイでの現地の人との触れ合いなど、かけがえのない経験は滞在した皆さんの一生の思い出、財産になることでしょう。また、イギリスに来たからこそ気づくことのできた、日本の良さや、家族の大切さなどもあります。若い時に4週間もの期間をイギリスで暮らした経験は、大きく人を変えることと思います。   ▲ロンドン、パディントン駅   以下、参加した皆さんの感想をお知らせします。   看護医療学科2回生 松井 昭恵 自分の拙い英語でどれだけコミュニケーションがとれるのか試したい気持ちが強く、ホームステイ先や現地の大学でどれだけ会話ができるのか楽しみでした。 またイギリスと日本の様々な違いに鏡興味がありました。 ロンドンに着いてみると、もちろん日本とは町並みが異なり、昔の外観を残して建て替えをしているためビルのような現代的な建物は少なく、建物のひとつひとつが大きかったり昔の名残で使用人のための小さな屋根裏部屋があったり、都会なのにスクエアと呼ばれる大小様々な公園がたくさんあり、緑が豊かでした。 日本の都会で見かける緑といえば人工的に歩道に植えられた木くらいしか見かけないため、とても羨ましく思いました。 ただロンドンの空気はとても汚く、日本の方がきれいであると感じました。しかし大学があったカンタベリーは田舎のためロンドンよりも空気がきれいでした。逆にカンタベリーからロンドンへ行ったときには息がしにくかったです。 イギリスは物価が高く、教会やお城などの入場料や交通費も高いため歩ける距離ならば歩きました。 しかし博物館や美術館は無料で入ることができ、絵画を鑑賞することが大好きな私にはとても嬉しく、絵画を存分に鑑賞することができました。 ホームステイ先や大学でのコミュニケーションは、最初の方は会話を聞き取ることが難しく困っていましたが、日が経つにつれて耳が慣れてきて聞き取れるようになってきました。自分の考えを伝える際、あまり英作文が苦手だったこともあって、初めのうちは少し苦労しました。そして話さなければならないと思って焦ると過去形にし忘れたり三人称単数の「S」を付け忘れたりしてしまい、筆記と会話の違いを実感しました。私はボキャブラリーが少なく、聞き取れていても単語の意味がわからないこともたくさんありましたが身振り手振りなどボディーランゲージを混ぜるとわかりやすく、またわからなかった単語の意味を説明してもらったり同じような意味の単語を挙げてもらったりしていました。 また、大学には様々な国の人々がおり、それぞれの国の訛りがあって聞き取りにくいことも多々ありました。しかし、なんとなくコミュニケーションはとれていました。 英語ばかりの生活は新鮮で、自分たちと違う言葉で話す人々とコミュニケーションを取ることは楽しかったです。この短期留学に参加したことで私に新しい価値観が生まれ、低かったコミュニケーション能力が少し上がり、私にとってとても良い経験になりました。     現代教育学科1回生 中田 朋実 私は今回の短期留学が初めての海外、そして初めての飛行機になりました。 初めての飛行機から見る景色に感動することから始まり、海外の生活・海外の考え方の違いにとても戸惑いました。 靴のままで家の中に上がったり、お皿も泡がついたままタオルで拭いて食器棚になおしたり、週末にはホームパーティーをひらいたりと、日本にいるときにはしたことがない体験を沢山させてもらいました。 ホームステイ先の家族にはとてもよくしてもらいました。毎日おいしいご飯を作ってもらったり、自身の誕生日の時には誕生日会を開いてくれたりして、とてもかわいがってもらいました。 また、ホストマザーが晩ご飯の準備をしているときには、できるだけ手伝うようにしていました。その中で、ホストマザーがたくさんのBeansを手に持って果物包丁のような小さいナイフでとても時間をかけて切っていました。大変そうだったのでまな板と包丁を使って切るのを手伝うと、「Japanese cut!!!」と言って興味津々で私が切っているのを見て、その切り方を教えて!と言われました。 こんなところにも日本と海外の違いがあるんだと、びっくりしました。授業では、「英語の文法の説明を英語でする」という今まで私が受けたことのない授業にとても戸惑いました。 文字として書いてもらうと簡単に理解できる英文も声に出して言われると全く理解することができず、何回も何回も聞きなおすことがありました。 授業クラスはレベル別に分かれており、いろんな国の人たちと同じクラスになります。授業は二人一組になって考えたり意見を出し合ったりすることがよくあります。その中でもいろんな国の人と英語で会話をするので学ぶことがたくさんありました。 たった1ヶ月間の留学でしたが、毎日学ぶことがあり、楽しい充実した日々を送ることができました。一生の思い出になる1ヶ月でした。     現代教育学科2回生 伊藤 宗聡   留学全体を思い返した時、最初に思い出したのが旅行会社の方が話したことでした。 留学に行ったからと言ってTOEICや英検に合格するようになるわけではない、と言われました。実際家に帰ってから急に英語が得意にはならなかったし、行く前と比べて特にこれが変わったといえるようなことは起こっていないと思います。 留学生活は楽しかったかと祖父母に聞かれたので、もちろん楽しかったよと返事をしました。 3週間の学校生活も1週間のロンドン観光も本当に充実したものだったと思います。 中学校で習う英語をやったり、ストーリーについて想像した内容について聞いてみたり、日本ではあまり経験することはないだろうと思うことをしました。それはとても新鮮な感じで楽しかったです。ホストファミリー宅で子どもとはしゃいだりしたのも、いい思い出になりました。   ロンドンに行く前に留学先の大学で働いている鶴外さんが見送りに来てくれて話した時に、留学生活というのはいい経験になると言ってくれました。その時、僕はあまり重要に聞いてなかったです。 留学は楽しかったし、英語で話せることが面白かったので、もう少しいてもよかったかなとも思いました。 自分は前から英語が苦手でした。単語を覚えても忘れるし、リスニングは聞き取れない。リーディングは遅くて読み切っても訳がおかしい。留学してもこの問題には、はっきりした答えは見つかりませんでした。 話そうとした時に、伝えたいことがあっても言葉の問題で話せないことがあって、それがとても残念だったのでこれからは英語をもっと話せるようになるために、本気でがんばろうと思いました。     現代教育学科1回生 細川 光生 出国当日の9月13日。イギリスへ飛び立つ前に、最後に大好きな日本食を食べようと、関西国際空港でどこのレストランへ行くか考えているときに、偶然今回の留学の引率をして下さる竹下先生に会い、中西さんを含めた3人でお好み焼きを食べてから集合場所に向かった。 さらにその集合場所へ大学の友達数名がサプライズで見送りに来てくれて、別れを惜しみながらも出国審査へ向かった。 そうして始まった今回のイギリス語学短期留学。その1ヶ月間を軽く振り返っていきたいと思う。   関西国際空港から飛行機に乗り、途中ドバイ国際空港で乗り継いで、イギリスのヒースロー空港に到着した。 最初の1日はロンドンのホテルに一泊することになっており、夕食は田代さんを交えた10人でパブへ夕食を食べに行った。 そこで、イギリス料理の他にもイギリスのビールも飲んでみようと思って注文しに行ったが、店員さんに未成年(18歳以下)だと思われ、なおかつ身分を証明するパスポートを持ち歩いていなかったため、注文することができなかったのが残念だったのをよく覚えている。   翌日の17日、ロンドンからこれから3週間滞在するカンタベリーに移動した。 ホームステイファミリーと対面するまでは大変緊張していたが、いざ会うと優しそうな夫妻で、なおかつ「こんにちは」と話しかけてくれたので緊張は和らいだ。また家は広く、とても綺麗だったため、こんな所を靴のまま歩いていいのかと不安になって、拙い英語で「ここ靴で歩いていいのか?」と尋ねたりもした。 また、フランス人のLeonorが同じ家にホームステイをすると知り、一緒に折り紙をしたり自国のことを話し合ったりして親睦を深めた。そこで、自国のことにも関わらず知らないことがたくさんあるということを再確認させられたし、さらに私はまともに折り紙で手裏剣を作ることもできずに、なかなか恥ずかしかった。日本の伝統遊びである折り紙にもっとふれていきたいなと感じた。 そして始まった現地での学校生活。短期語学留学1週目は、Canterbury Christ Church Universityで授業を受け、2・3週目はConcorde Internationalで勉強した。 授業内容は日本の中学生レベルであったが、当然のことながら説明がすべて英語で行われるので、聞き取ることで精一杯だった。ただ、先生方も授業を工夫して分かりすく授業を進めようとしてくれたので、有意義な時間を過ごすことが出来た。   最後の週は学校もなく、フリーの時間だったため、計画をしっかり立てて毎日を過ごした。 ハリーポッタースタジオを訪れたり、ミュージカル「レミゼラブル」を鑑賞したり、ユーロスターを使ってパリに行ってみたり、ロンドンで最も有名であるアフターヌーンティーレストランでアフタヌーンティーをたしなんだりと、自由な日数は4日しかなかったが、様々な場所に出向き、たくさんの思い出を作ることができた。 さて、ここで私が留学中に感じたことを少し述べたいと思う。イギリスにいる間、日本人が「日本より外国(イギリス)のほうがいい」と言っているのをよく耳にした。確かにその通りなのかもしれないが、もう少し日本のことをちゃんと省みてから考えてもいいのではないだろうかと思う。町並みや習慣、人種など外国のほうが輝いて見えるのも分かる。 しかし、日本にも安全な水や治安の良さ、身長もスタイルも良くはないが相手の気持ちを察する国民性などを評価するべきなのではないだろうか。長い間住んでいるとどうしてもいいところへの感謝は忘れ、悪い所ばかりに目が行ってしまう。その反動で、他国のいいところだけに目が行って、最初に述べたような意見が噴出するのではないだろうか。もう少し、母国のことをしっかり見て欲しいなと感じた。   今回の短期語学留学は初めてのヨーロッパ訪問ということもあり、私の視野・世界観はかなり広がった。 これらをこれからの大学生活、さらには将来教師になったときに役立たせるように努めていきたい。   (さらに…)

2014.10.15

健康栄養学科「栢野ゼミ同窓会」を開催しました!

健康科学部健康栄養学科6期生の岡田です。   10月4日(土)に、栢野ゼミ同窓会を行いました。 栢野教授、松村助教、卒業生、現役生にお越しいただき、栢野ゼミ同窓会を上本町にある葡萄酒店イータにて開催致しました。 本来は8月ごろに開催予定であったのですが皆様忙しく、この時期に行うこととなりました。 当日は先生方や卒業生、現役生を含め総勢25人の方々に参加していただきました。     久しぶりに顔を合わせる方々や、初めて顔を合わせる方もおられましたが、とても楽しい雰囲気で、どのテーブルでも仕事の話や学生時代の思い出話などで盛り上がっていました。 また、学年の垣根を越えた新たなつながりもあったようで、ゼミ同窓会を開催してよかったと思います。 今回は忙しい中集まっていただき、先生方や卒業生の皆様に感謝いたします。 また次回もよろしくお願いいたします。 健康栄養学科6期生 岡田  将利   ●畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。 詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。

2014.10.11

学生広報スタッフBlog vol.148~ドキュメンタリー映画「僕のうしろに道はできる」上映会@畿央祭!

こんにちは。学生広報スタッフの福井です。 私は、10月18、19日の畿央祭で行われる看護医療学科主催の映画上映企画に関わっています。 今回は、その映画の宣伝をさせていただこうと思います。 ご紹介するのは「僕のうしろに道はできる ~奇跡が奇跡でなくなる日に向かって~」です。     ~あらすじ~ 脳幹出血で突然倒れた宮ぷーこと宮田俊也さん。宮ぷーは、山元加津子さん(かっこちゃん)の元同僚でした。いつもかっこちゃんのことをそっとサポートしてくれた大切な仲間。宮ぷーは一生植物状態で、意識も戻らず、二度と体を動かすことも話ができるようになることもないと思われましたが、現在は、意思伝達装置を使っておしゃべりしたり、車椅子に乗って外出したり。まさに奇跡の復活、でも奇跡ではなかった。 植物状態と思われても、回復する道はある。私たちにはまだまだ気づいていない可能性がある。宮ぷーのことを知った人達が、生きる喜びを取り戻していく。 広がる輪、喜びの連鎖。苦しみは苦しみで終わらない。 自分の、そして誰かの明日を輝かせる。 絶望から生み出される希望のシンフォニー。   (ホームページより抜粋)   私は、3回生の実習中にある療養者さんと出会い、この映画を紹介していただきました。 出会った療養者さんも“宮ぷー”さんと同じで、意識ははっきりとあるのに思いを言葉で伝えることが出来ない方でした。その療養者さんや家族の方々とのかかわり、映画鑑賞を通して、当たり前にできると思っていたことがある日突然できなくなることの恐怖・苦しみ、誰かが支えてくれることのありがたさ・喜び、人を看る・寄り添うとはどういう意味を持つのかを深く考えさせられました。   またこの映画には「看護の本質」が描かれていると思います。たとえ意識はなくてもその人には意思があり、伝えたいことがたくさんあるはずです。しかし、それに気づくことが出来ないのであれば、その人の心を深く傷つけ、大きな溝を作ってしまいます。 看護師はじめ医療従事者は、患者様に寄り添い、その意思をくみ取り、ケアをすることで人に奇跡を起こせる仕事であると思います。 しかし、それは医療者がどれだけ患者様に寄り添い、如何に助けようとするかという姿勢次第だとも思います。 私は、この映画から “かっこちゃん”のような奇跡を信じ、諦めず寄り添う姿勢が、医療者には必要不可欠であることを学ばせていただきました。   人は誰かに奇跡を起こすことができます。人にしか奇跡は起こせません。   この映画は“相手を想い、信じて寄り添うことから始まった奇跡”の物語です。 多くの方々に是非観ていただきたい映画です。皆さんのご来場心からお待ちしております。   【日時】2014年10月18日(土)・19日(日)       両日ともに 10:30~、13:30~上映開始   【会場】畿央大学 P棟2階P201教室

2014.10.09

皆既月食の観望会を行いました!

10月8日(水)夜には、『皆既月食』が見られるということで、2台の屈折望遠鏡を取り出して、大学構内で観望会を開きました。   18時半ごろには、通りすがりの学生が集まり始め、多いときには20人くらいの学生が望遠鏡を覗く順番を待っている状況になりました。 また、学園祭の準備をしていた学生も、しばしの間、作業を止め、欠けていく月をながめていました。     望遠鏡を通して月の表面を見ると、徐々に赤みがかってくる様子もよくわかりました。     学生は、コメリート方式による月の撮影にも挑戦しました。 コメリート撮影とは、望遠鏡の接眼レンズにデジカメやスマートフォンのカメラを直接当てて撮影する方法で、簡単に望遠拡大写真を撮ることができます。 月の画像をカメラの中央にもっていって、動かないようにしながらシャッターを切るので、微妙な加減が必要です。 最初は苦労しましたが、慣れてくると撮影した画像を見せ合いながら、「誰の写真が一番きれいか」と盛り上がっていました。   ▼スマートフォンで綺麗に撮影できました!   現代教育学科 准教授 奥田 俊詞 【参考記事】 「真美ヶ丘から見た金環日食」の動画をアップしました。 キャンパスから”金環日食”がくっきり見えました! 大学内で「日食」を観測しました!

2014.10.08

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.6~9月「サッとシステム」勉強会!

TASK健康栄養学科3回生の本庄千尋です!! 9月25日(木)に行われたTASKの勉強会の報告を行います(⌒▽⌒)   ※TASK(Think, Action, Support for Health by Kio University)は普段の授業では学びきれない健康に関する知識を学科の枠を越えて協力し合いながら学び、大学内だけでなくあらゆる健康に関する活動を地域レベルで行っています!!   今月の勉強会は栄養の視点からの知識を深めようということで「サッとシステム」をテーマに行われました。 健康栄養学科のメンバーが主体となり、他学科のメンバーに対して食の大切性を学んでもらう場を提供することができました! 最初に浅野先生から現在の健康面の問題や現状を教えて頂き、どのような対策が必要なのかを学びました。     サッとシステムとは、食材のプラモデルを機械にのせるだけでカロリー、各栄養素の値、食事バランスがわかるというものです。 いつも食べている夕食や今食べたい昼食を各自で選んでもらい、その食事がバランスのとれたものであるか調べました。 参加メンバーは普段の食生活がどういった評価を貰えるのか不安ながらも楽しそうに食品モデルを選んでいました。 非常にアンバランスな食事で星が1つしか貰えず苦笑いしている子や多くの星を貰い嬉しそうな子、みんな結果に一喜一憂していました(^ν^)(笑) 多くのメンバーが日ごろの食生活を見直す非常に良い機会となり、バランスが最も良い☆☆☆☆☆(星5つ) も出ました(笑)     その後はメンバーで協力して、バランスのとれた1日の食事はどのようなメニューになるのかを考えながら食材モデルを組み合わせ、星5つをめざしました!(笑) 夏休み最終日ということで人数が集まるか不安でしたが、国家試験対策模試を終えて疲れきった理学療法学科の飛び入り参加もあり、25名ほどのTASKメンバーが集まってくれました☆!!!     TASKが作られて約1年でいろいろな勉強会や校外への健康サポート活動を行ってきましたが、これからも更に多くのことを取り入れて、どんどん活動の幅を広げて行きたいと思います!!   健康栄養学科3回生 本庄 千尋  【これまでのTASKの活動】 TASK(健康支援学生チーム)活動レポート vol.1 ~第1回勉強会を開催! TASK(健康支援学生チーム)活動レポート vol.2 ~幼児園での体力測定に協力! TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.3~7月勉強会報告! TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.4~8月勉強会を開催! TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.5~高齢者に健康サポート!

2014.10.08

運動器リハビリテーションセミナー(臨床編:下肢)を開催しました!

こんにちは!畿央大学大学院修士課程2回生の田中和宏です。   10月5日(日)に運動器リハビリテーションセミナー(臨床編)が開催されました。 台風の影響で開催されるか危ぶまれましたが、何とか天候も持ちこたえ、全国各地から運動器に興味がある方々が参加してくださいました。 この運動器リハビリテーションセミナーは、卒後のリカレント教育(再教育)の機会や最新知見の提供することで、運動器リハビリテーションに必要な知識を基礎から実践まで系統的に学べるプログラムとなっています。 運動器リハに必要な基礎知識を学べる『基礎編』、基礎知識をもとに基本的な運動療法に活かせる『応用編』、今年は下肢にフォーカスを絞った『臨床編:下肢編』、データの解析手法を学びながら、実際に計測機器を使用する『実践編』の4つで構成されています。   その中でも今回は臨床編ということで、これまでの基礎編、応用編で学んできたことを、実際の疾患と結びつけるための講義となりました。 台風の影響もあり、プログラムを変更して講義が行われました。     1限目の平川善之先生は、「最新知見に基づく人工関節のリハビリテーション」という題で、THAやTKAの手術手法や最新の知見を含めたリハビリテーションの内容を、とてもわかりやすくお伝えして下さいました。 講義の中では、平川先生が行っている治療のお話しなども随所にちりばめられていて、臨床と結びつけやすく、「そうだったのか!」、「なるほど!」と思うことばかりでした。     2限目は、大学院生の山野宏章先生と私が、「変形性関節症に対する保存療法」という題でお話しをさせて頂きました。 今回は、近年注目されているメカニカルストレスにフォーカスを当てて、変形性股関節症、変形性膝関節症に対するリハビリテーションの考え方を、今持っている情報と合わせて、最大限にお伝えさせて頂きました。     3限目は、瓜谷大輔先生が、「足趾機能と運動器リハビリテーション」という題でお話しをして下さいました。 足趾機能について、90分みっちりお話しして下さり、少しマニアックな部分と思われがちですが、足趾も歩行能力、バランス、転倒に強く関与していることを学びました。     そして、4限目は、京都大学で行われたThrust Contestで優勝した福本貴彦先生が、「Thrustを科学する」という題でお話しして下さいました。「Thrustって何だろう?」というところから「臨床応用」まで、いつもは敬遠しがちなバイオメカニクスを、身近に感じられるように、わかりやすくお伝えして下さいました。   今回の講義も内容が盛り沢山で、とても充実していました。 自分の臨床にエッセンスを加えられるような内容ばかりでしたので、明日からの臨床がとても楽しみになりました。 次回は、実際に計測機器を使用する『実践編』です。 研究をしている方も、これから研究していこうと思っている方にも、実際の計測機器に触れることで、研究に対する具体的なイメージが湧き、とても勉強になる内容ですので、是非ご参加下さい!   畿央大学大学院修士課程2回生 田中和宏

2014.10.08

御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.6~「腹話術」を開催!

健幸都市=SWCスマートウェルネス構想(少子高齢化、高齢者医療費高騰削減しつつ福祉充実化策)のもと御所市と畿央大学の連携で誕生した、毎週金曜日オープンしている「コミュニティカフェ」も7週目を迎えました。   10月3日(金)のイベントは腹話術です。 腹話術師さんは、滋賀県から来ていただいた江崎栄子さんです。 普段は老人ホームなどの慰問に行っておられます。     午前の部・午後の部と開催し、マジックあり、笑いありで会場は温かい雰囲気に包まれました。 お客さんがお帰りの際に「久々に笑った」「また来るわ」など嬉しい言葉をかけて下さいました。 最後は腹話術人形の「ゲンちゃん」と一緒に記念写真を撮りました。     よく来て下さる方がまだ来たことのない方を誘っていただいたり、少しずつですが認知されてきたかなと思います。 またお客さんは今回の催しに限らず、イベントに関心を持って下さっていて、「楽しみにしているよ」と言ってくださいます。 今後も様々なイベントを通じて住民の皆さんにコミニティカフェの認知度を広げられたらと思います。   人間環境デザイン学科4回生 岡本 和真   【これからのイベントスケジュール】 御所市連携コミュニティカフェ イベントスケジュール 【 今までのイベント記事 】 御所市連携「御所市コミュニティカフェ」がオープンしました。 御所市連携コミュニティカフェ・イベント「サッとシステム」による栄養バランス指導を行いました。 御所市連携コミュニティカフェ・イベント「まちの保健室」を開催しました。 御所市連携コミュニティカフェでフラワーアレンジメント教室を開催!  

2014.10.08

卒業研究発表会を開催!~看護医療学科4期生

10月4日(土)に、看護医療学科4期生の卒業研究発表会を実施しました。卒業研究や当日の様子について、2名の学生がレポートします!   Ⅰ.看護医療学科4回生 木村 円香 (E103PC室 にて) 3回生の時から卒業研究の説明を受けてはいましたが、長期実習が目前に迫っていた状況もあり、漠然と「来年は卒論やらなあかんのか~」というスタートでした。 4回生となり、研究計画書の提出などで卒業研究が現実的なものとなり、「自分が研究したいことは一体何なのか」について改めて考え直しました。 少しずつ自分が研究したいことが明確になり、研究に合った文献を検索したり、インターネットで参考になることを調べては読み込む日々でした。     わたしたち看護医療学科の卒業研究は「文献研究」であり、先行文献を読んだ上で考察していくというものです。実際にアンケートをとったり実験を行うわけではないため、自分が欲しい情報についての研究が行われていなかったり、研究したい内容の文献があまりにも少ないなど、文献研究なりの難しさを感じました。 そこから担当の先生に相談したり、他の先生にも助言を頂いたりしていく中で、自分たちなりに初めての研究を形にしていくことが出来ました!     わたしは1番最初の発表グループだったので、思いのほか緊張してしまいました。 「自分が研究した内容をしっかりと伝えることが出来ているのだろうか」「矛盾はないだろうか」と少し不安を抱えながらの発表でしたが、同じグループの学生たちもしっかりと発表し、質疑応答にも答えることができて、終わった時には安心しました。   わたしが研究したテーマは、『妊娠期における禁煙継続のための介入方法』でした。 文献には、妊娠期から産後は、児に対する愛着や母性意識が芽生える時期であり、喫煙している母親にとっても母性意識の高まりによって禁煙へと行動変容しやすいと述べられていました。しかし、妊娠を契機に禁煙したにもかかわらず、約半数が出産後に喫煙を再開している、と述べられている文献もありました。そこで、昨今の女性の喫煙に対する考えや特徴を先行研究により把握した上で、禁煙行動のきっかけとなりやすい妊娠期に、看護師や保健師・助産師がどのような介入を行うことで女性の禁煙行動の継続へつなげていくことができるのか、について検討することとしました。研究目的に適う文献から、女性の特性を分析し、禁煙行動を継続させるためには、このような介入が効果的なのではないか、と介入のポイントを考察していきました。今後、実際に対象を目の前にした時、禁煙継続を図るためのヒントとして今回の学びを活かしていきたいと思います。   印象に残っている他のグループの発表では、”ターミナル期(終末期)の患者・家族に対する看護”という、超高齢社会にある現在には重要なテーマのものもありました。それは、とても複雑なものであり、全ての人に対して、一概に「この時はこう!」とは決して言えないことだと思います。 その他、病気を持つ親と子どもについてテーマを挙げている人もいました。"終末期の親と子どもへの関わり方"についてや、"幼い子どもを持つ乳がん患者への看護"についてなどがありました。病院で働く看護師としては、患者さんが1番の対象とはなりますが、一人の患者さんがいれば、その家族に対する関わりも大変重要で必要不可欠となるとわたしは思います。幼い子どもは、病気への理解も難しく、混乱を生じやすいため、子どもの理解度を看護師が捉えた上で関わる必要があります。これについても、親と子どもそれぞれの状況により異なるため、一概には言えません。   このように、看護とは人との関わりが大きく、それぞれの病気や状態、環境などから総合的に対象を捉える目が必要であると改めて認識することとなりました。   しかし、今回、先行研究により検討する中で、介入方法のヒントを見出すことができました。今後、活用していく場面に遭遇した時は、思い出して活かしていきたいと思いましす。このブログで書いている内容はごく一部で、他にも様々な領域の研究が発表されていました。看護医療学科の学生それぞれが、初めてのことでどうすればいいのかわからず悩みながらも助言をいただく中で、分析・検討を行い、発表会を行えるまでに自分の研究を整えていくことができました!   お忙しい中、ご指導していただいた先生方には感謝申し上げたいと思います。 今回の学びを忘れずに、病院で働く中のヒントとして活かしていったり、実際に研究する時には参考にしていきたいと思います!本当に、ありがとうございました!!!   Ⅱ.看護医療学科4回生 福井 優貴 (E104PC室にて) こんにちは。学生広報スタッフ・看護医療学科4回生の福井です。 卒業研究発表会では各ゼミが2つの教室に分かれて発表を行い、私はE104教室で実施された発表会に参加しました。 今回はその様子をご報告します。 卒業論文は、個々に研究したいテーマを先行文献から考察し、得られた結果を論文にまとめます。学生一人一人がそのテーマを選定した思いがあり、実習を通じて疑問に思ったことや自身の経験から感じたことを研究していました。そのため、テーマが多岐にわたりました。 では、ここで発表会の様子を少し、写真で紹介したいと思います。   ▲私が所属する弓場ゼミ発表の様子   “さすが小児の弓場ゼミ”と言われる発表にしたいと思い、発表前にはディズニーランドのパレードで使用される「エレクトリカルパレード」の曲を流しながら行進・入場しました。 また、発表に使ったパワーポイントには、子どもが好きなディズニーの中から、個々が好きなディズニーキャラクターを貼付し、誰でも楽しんで見てもらえるような発表形式にしました。発表中観客席から「かわいい」と言った声も聞くことができ、注目度の高い発表をすることが出来ました。   発表後には「発表がとても分かりやすかった」「知らない事があったから、発表を聞いて勉強になった」と言っていただき、発表に来ていた学生が関心をもって聞いてくれていたことが何よりもうれしかったです。 他のゼミの発表では、認知症高齢者への音楽療法や災害時のグリーフケアについてなど興味深い発表がなされていました。自分が研究していない領域の研究成果を聞くことで、どの研究からも新たに学び得たことがありました。 また、他領域で用いられていた援助方法や考え方、理論が自分の研究していることに活かせるのではないかといった新たな可能性を発見することもできました。   卒業論文を執筆することで、今までに見えていなかった新しい考えや支援方法を知ることができ、研究することの楽しさ・やりがい、今後展開していかなければならない課題を発見することができました。また研究を行い、様々な事象を考察・クリティーク(批評)することで、今まで見えてこなかった課題を発見する力を養えたのではないかと思います。   今回の卒業研究で見えてきた課題を解消できるように、今後も看護研究に積極的に取り組んでいきたいと感じました。 以上 卒業研究発表会レポートでした。

2014.10.01

学生広報スタッフBlog vol.146~「SAPS OB・OG会」を開催!

こんにちは!理学療法学科2回生の白井大祐です。   今回は10月13日に理学療法研究会「SAPS(サップス)」のOB・OG会を開催しましたので、レポートします!   SAPSのOB・OG会は、年に2回、夏休みと春休みに開催しています。 午前中に学生のみで、『リーダーに求められる要素』についてディスカッションをしました。 午後からはOB・OGの方も含めて『理学療法士に求められる要素』について、OB・OGの方からの実際の臨床現場での体験を聞きながらディスカッションをしました。 その上で、リーダーと理学療法士それぞれに求められる要素の相違点や類似点を確認し、今後の学生生活で何ができるかを考えました。   ディスカッションを通して気づいたことは、リーダーに必要な要素(例えば決断力や信頼を築くといった)は理学療法士に必要とされる要素、すなわち将来の患者さんのために何ができるか、そのために『これからの学生生活でできることとは』につながっているなと思いました。   他の参加者からは、「話しやすさや引きつける力、その人にとっての『魅力』がリーダーと理学療法士に求められる要素だ」という感想をいただきました。   SAPSは他のクラブよりも、OB・OGの方との関わりや学生間での『つながり』を体感できる場だと感じています。 SAPS副代表として、SAPSの良きものを残しつつ先輩・同期・後輩たちがそのつながりを大切に思いながら、普段の勉強だけでは得られない『学び』を提供できる場にしていきたいと思っています。   理学療法学科2回生 白井大祐

2014.10.01

国際学会「ISEK2014」参加レポート~理学療法学科

2014年7月15日~18日の日程でイタリア ローマにおいて開催されたISEK2014(XX congress of the International Society of Electrophysiology and Kinesiology)に参加し、ポスター発表を行ってきました。   この学会は電気生理学や運動学を中心とした手法によるバイオメカニクス(生体力学)関連の国際学会で、今回は世界中から500名あまりの参加者が集まり開催されました。 今回「EFFECT OF TOE CONTACT WITH THE GROUND ON KNEE AND TRUNK MOVEMENT DURING WALKING: A PRELIMINARY STUDY」という演題で、本学卒業生で瓜谷ゼミ卒業生の阪本千夏PTと本学福本准教授との共同研究の報告をしてきました。 研究内容は足趾が歩行時にしっかりと接地できているかどうかが、膝関節や腰部の動きにどのような影響を与えているのかを加速度計を用いて、健常大学生を対象として行った研究結果の報告でした。   1時間のポスターセッションでは国内外の多くの研究者と意見交換を行いました。データ解析の視点や具体的方法についてのアドバイスをいただいたり、今後の研究の方向性についてのアドバイスをいただいたりすることができ、有意義な議論を行うことが出来ました。   皆さんご存知のように、イタリアといえば街の至る所に見どころがたくさんです。   またワインやパスタなど美味しいものもいっぱいです。「路地裏のええ感じの店を発掘する嗅覚」に長ける私(自称)は、地元の人たちが集う食堂やバーで美味しいワインと食事も堪能してきました。   次回のISEKは2016年にアメリカのシカゴで開催される予定です。 次回は一緒に研究しているゼミ生、卒業生達と参加したいと思っています。 理学療法学科 助教 瓜谷 大輔