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健康科学専攻(修士課程)
2019.11.06
大学院生がシカゴで行われた「Neuroscience 2019」で発表!~健康科学研究科
10月19日(土)~23日(水)にアメリカのシカゴで開催されたNeuroscience 2019にて、宮脇裕さん(博士後期課程)と私、塩中裕介(修士課程)がポスター発表を行ったので、ここに報告させていただきます。 Neuroscienceは主に神経科学を扱う学会で、アメリカ国内で毎年1度行われております。今年は記念すべき50回目の開催でした。学会はシカゴ市街地から少し離れたミシガン湖のほとりの会場で行われ、参加者が学会に集中しやすい環境となっておりました。 今学会は期間を通して3万人の参加者が見込まれており、会場内は常に活気で満ち溢れていました。ポスター会場では主に神経科学を取り扱った研究が、テーマごとに展示されており、私は特に社会的認知や共感等を取り扱った研究を興味深く拝見させていただきました。どのテーマにおいてもディスカッションが活発に行われており、学会に初めて参加させていただく私としてはとても刺激的であり、いつかこのような研究、ディスカッションが出来るように努力しようと強く感じる機会となりました。 私は「Influence of anti-social behavior in top-down modulation of motor resonance」という題でポスター発表をさせていたただきました。今学会において運動共鳴を扱う研究はあまり見受けられなかったのですが、ポスターを見た方々から質問を頂くことが出来、興味深いですね、写真を撮ってもよろしいですか、などと好意的な感想を頂けたことはとても光栄で、かなり印象に残る出来事となりました。今後研究を進めていく上で、より多くの方に興味を持っていただき、貢献できるような研究を進めていきたいと感じました。 以下発表演題です。 宮脇 裕(博士後期課程) 「Top-down modulation of motor resonance through affective attitude toward a non-biological object」 塩中 裕介(修士課程) 「Influence of anti-social behavior in top-down modulation of motor resonance」 【健康科学研究科 学会発表】 教員・大学院生が第6回日本予防理学療法学会学術大会で発表!~健康科学研究科 大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科 第17回日本神経理学療法学会学術大会で大学院生が発表しました~健康科学研究科 第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科
2019.10.30
2019年度運動器リハビリテーションセミナー「評価編」を開講しました。
2019年10月27日(日)、畿央大学運動器リハビリテーションセミナー「評価編」が開催されました。 今回の講習は、福本貴彦准教授、瓜谷大輔准教授に加え、本学大学院健康科学研究科を修了し臨床および研究機関で従事しているメンバーを加えた講師陣によるオムニバス形式の講義をおこないました。テーマは以下の6つです。 福本貴彦准教授(畿央大学理学療法学科)「医学画像を用いた評価と理学療法への活かし方」 幸田仁志先生(関西福祉科学大学リハビリテーション学科)「肩関節」 粕淵賢志先生(大阪行岡医療大学医療学部理学療法学科)「肘関節」 久保峰鳴先生(香芝旭ヶ丘病院リハビリテーション科)「股関節」 瓜谷大輔准教授(畿央大学理学療法学科)「膝関節」 唄大輔先生(平成記念病院リハビリテーション課)「足関節・足部」 医師の診断や検査に基づいた関節の評価は臨床現場では必須で、その知識や技術は臨床に直結するものです。臨床現場と研究どちらも経験している講師による今回の講義は、経験に基づくものに文献的知見を交えた内容で、現職者の方々には非常に有益な情報を提供できたかと思います。 今後も運動器リハビリテーションに対する幅広い知識を情報提供したいと考えています。 次回は2020年1月26日に「臨床応用編」が、また来年度もさらにブラッシュアップした講義を開催予定です。 参加者の方も募集しておりますので、ぜひお越しください! ●2019年度運動器リハビリテーションセミナー詳細・申込 理学療法学科 准教授 福本貴彦 【関連記事】 2019年度 運動器リハビリテーションセミナー「基礎実習編」を開催しました。 2019年度 運動器リハビリテーションセミナー「基礎編」を開講しました。
2019.10.23
教員・大学院生が第6回日本予防理学療法学会学術大会で発表!~健康科学研究科
2019年10月19日(土)~20日(日)に広島国際会議場で開催された第6回日本予防理学療法学会学術大会(第2回産業理学療法部門研究会、第2回栄養・嚥下理学療法部門研究会)に参加してきました。 高取研究室からは高取教授、私(武田広道)が発表を行いました。 演題名は以下の通りです。 <ポスター発表> 武田広道「円背の有無が高齢者の随意的咳嗽力および呼吸機能に与える影響」 本研究は修士課程での研究を発展させたもので、これまで健常者を中心にデータ分析を進めてきたものを実際の地域高齢者で評価を実施したものです。 <口述発表> 高取克彦・松本大輔「地域在住の後期高齢者における2年間の要介護リスク要因の検討」 高取先生は後期高齢者5000名のデータを2年間前向きに追跡調査し、新規要介護認定リスク因子を明らかにするという内容でした。研究には松本大輔先生も関わっておられます。 ▲全国から多くの参加者が集まりました。 学会期間中は快晴でやや汗ばむほどの気温でした。 本学会のテーマは「健康増進と理学療法」というテーマで開催されました。演題内容はフレイル・転倒・認知症・スポーツ障害予防、栄養管理、地域実践活動など多岐に渡る発表がされていました。介護予防事業に関しては、それぞれの病院や施設で勤務をしながら事業に参加する中で、(患者、利用者ではない)地域住民の方に対してどのような関わりをして効果を出していくかということや、通いの場に出て来られない高齢者に対して、どのように働きかけるべきかなどが議論されていました。 また、教育講演の中ではただ運動を促すだけでは実践してもらうことは難しいため、社会的な役割を持って活動的に過ごしてもらうことの重要性を強調されていました。今回、様々な発表や講演を聴講する中で、改めて地域社会の役に立つ研究を発表できるよう、研鑽を積んでいきたいと感じました。 健康科学研究科 博士後期課程1年 武田広道 【健康科学研究科 学会発表】 大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科 第17回日本神経理学療法学会学術大会で大学院生が発表しました~健康科学研究科 第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科
2019.10.15
大学院生が第38回日本小児歯学会近畿地方会大会で「優秀発表賞」受賞!~健康科学研究科
令和元年10月6日に千里ライフサイエンスセンターにて、第38回日本小児歯学会近畿地方会大会が開催されました。 この学会は、主に歯科医師、歯科衛生士をはじめとする歯科関係者で構成されている学会です。本大会では、「小児歯科における多角的アプローチを考察する」というテーマで、特別講演、教育講演、歯科衛生士セミナー、一般演題発表が行われ、小児の口腔内疾患や、学習法についてなど、多岐に渡り活発な議論がなされました。 今回、私(辰巳光世)は、「小児における歯肉炎、プラーク、および口腔内表象との関係」という演題で発表を行い、一般演題発表の中で優秀発表賞に選ばれました。発表では、歯磨きを行う際には手の運動機能だけでなく、口腔内のイメージ(口腔内表象)も重要と考えられるため、小児を対象に口腔内表象とプラーク、歯肉炎との関係性を調査した結果を報告しました。 多くの演題の中から優秀発表賞に選んでいただけたことは、日々の取り組みを認めてもらえたことだと大変嬉しく思います。今後も歯科衛生士として、子どもたちの口腔の健康に繋がるような研究を続けていけるよう、日々精進していきたいと思います。 また、本研究の実施・発表にあたり、指導教員である 信迫 悟志 准教授をはじめとする多くの方々にご指導およびご支援いただきました。この場を借りて深く感謝申し上げます。 ~発表演題~ 『小児における歯肉炎、プラーク、および口腔内表象との関係』 辰巳光世、信迫悟志、西田綾美、國府健一郎、中野雅子、境陽子、深野貢、齋部泰子、塚本理沙、吉田美香 畿央大学大学院 健康科学研究科 修士課程2年 辰巳光世 【健康科学研究科 学会発表】 大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科 第17回日本神経理学療法学会学術大会で大学院生が発表しました~健康科学研究科 第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科
2019.10.11
大学院生が第7回日本運動器理学療法学会でポスター発表&修了生が大会長賞を受賞!~健康科学研究科
2019年10月5日(土)~6日(日)にかけて岡山で開催された第7回日本運動器理学療法学会学術大会において、私、重藤隼人(博士後期課程)が発表して参りました。 昨年に続き、一症例の関りを重視するという観点から「症例報告」のセッションがあり、「一般演題」「ポスター演題」も疼痛に関わるセッションから、機能障害や能力障害、基礎研究に関わるものまで多岐に渡る演題発表がありました。 私は本学会のテーマでもある「繋ぐ-学術と臨床の連携-」と同テーマのシンポジウムを中心に、痛みに関する講演や徒手理学療法のエビデンス構築に関するシンポジウムを聴講しました。「繋ぐ-学術と臨床の連携-」というテーマから、「学術」と「臨床」が連携できていないという現状の問題点があり、それを解決していくためにはどのような繋がりを意識していけばよいのかということを、各シンポジストの先生方の研究成果と周囲の人々への関り方の体験談も含めた話を通してあらためて再考する必要性を感じました。私自身も臨床現場で働きながら現在大学院に所属しているので、まさに「学術」と「臨床」の連携を体現していく必要性があると強く感じ、今後の研究活動は何に繋げていくべきかを考えて行動を見直していきたいと思いました。 また、本学会では昨年開催されました第6回日本運動器理学療法学会学術大会の表彰式が行われ、森岡研究室OB(修士課程修了)の田中創さんが大会長賞を受賞しました。修了生の方の頑張りにも刺激をうけて、今後の研究活動の意欲がさらに強まった学会でした。 ▲大会長賞を受賞した田中創さん 今回の発表演題名は以下であり、様々な意見をいただき多くの議論ができたと感じております。 重藤隼人「慢性腰痛患者のADL 障害に関連する運動制御の特徴と運動制御に影響する疼痛関連因子」 最後になりましたが、このような貴重な機会をいただき、いつもご指導をいただいています森岡先生、畿央大学に感謝申し上げます。 博士後期課程 重藤隼人 【関連リンク】 第7回日本運動器理学療法学会学術大会に3・4回生が参加!~理学療法学科瓜谷ゼミ 【健康科学研究科 学会発表】 大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科 第17回日本神経理学療法学会学術大会で大学院生が発表しました~健康科学研究科 第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科
2019.10.07
大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科
9月25日(水)~28日(土)にかけてスペインのテネリフェで開催された21st conference of the European Society for Cognitive Psychologyにおいて、宮脇裕さん(博士後期課程)と私(林田一輝:博士後期課程)が演題発表をしてきましたので、ここに報告させていただきます。 本大会はヨーロッパで2年に1度行われる歴史ある学会であり、認知科学や神経科学を主に扱っています。 学会会場はビーチの真横にあり、日本人の私には独特の雰囲気に感じましたが、リラックスしながら議論を促進させることが目的であったようです。 今回の学会では様々な内容のセクションが組まれていましたが、身体性やagencyのみを取り上げたシンポジウムがいくつもあり非常に興味深く拝聴させていただきました。特に「Acting in a Complex World – Emerging Perspectives on Human Agency。」と題されたセッションのシンポジストは、社会性の心理学をagencyの観点で研究しているWilfried Kunde教授のグループで構成されており、日頃より論文を参考にしている方々の講演を聴くことができました。どのシンポジストもイントロダクションからリサーチクエッションへの流れが明確で、20分の講演時間で提示される結果のスライドは1つか2つであり、複雑な内容をいかにシンプルに伝えるかという点で非常に勉強になりました。 私は「Diffusion of responsibility and the outcomes on sense of agency」という題でポスター発表をさせていたただきましたが、まさに社会性とagencyに着目した内容であり、Kunde教授のグループの数人の方に聴いていただけました。特に私が修士の頃より注目しているRoland Pfister博士に直接発表を聴いていただいたことは相当な報酬となりました。その他の一般演題でもagencyの発表はいくつもあり、質問にいけないほど活発に議論されているものもありました。今回の学会に参加して自身の取り組んでいる研究領域が注目されているのは確かですが、研究として取り扱うことが本当に難しいものだと痛感しました。相応の成果を出し、研究領域の発展につながるよう尽力していきたいと思います。 宮脇 裕さん(博士後期課程:右) 「Cue integration strategy for self-other sensory attribution in motor control」 林田 一輝さん(博士後期課程:左) 「Diffusion of responsibility and the outcomes on sense of agency」
2019.10.02
第17回日本神経理学療法学会学術大会で大学院生が発表しました~健康科学研究科
2019年9月28日、29日の二日間、パシフィコ横浜で開催された第17回日本神経理学療法学会学術大会が開催されました。当日のオープニングセミナー、教育講演「身体性システム科学から考える「一歩先」の神経理学療法」では本学健康科学研究科・ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周先生が登壇されました。 演題発表では客員研究員の佐藤さん、博士後期課程の高村さん・藤井さん・水田さん・私(赤口)が発表を行いました。演題名は下記の通りです。 佐藤剛介 「安静時脳波を用いた頚髄損傷に対する理学療法の長期的効果の検証-しびれに着目した 1 例による予備的検討-」 高村優作 「半側空間無視に対する腹側注意ネットワークへの直流電気刺激と視覚刺激の併用効果残存する受動的注意機能の最大化を企図した新たな介入手法の試み」 藤井慎太郎 「静止立位時の重心動揺変数を用いた姿勢制御戦略の特徴分析 ―神経疾患症例の特性に着目して―」 水田直道 「脳卒中後症例における長下肢装具を使用した介助歩行時の非麻痺側歩幅の違いが麻痺側下肢筋活動に与える影響」 赤口 諒 「慢性期脳卒中患者の把持力調節の特徴-上肢機能ならびに使用頻度との関係に着目して-」 本大会のテーマは「一歩先へ〜 One more step forward」とされ、神経理学療法領域の対象とされる神経疾患の「重複障害」に加えて、本来、理学療法士として重要なテーマである「歩行」に基づいた特別公演、教育公演等が企画されました。多数の公演、演題が重複する中でどれを聴講しようか悩まれた方も少なくなかったのではないでしょうか。私は「歩行」についての公演を重点的に聴講して参りましたが、科学の発展に伴いVRやロボットの活用する演題が多数あり、示唆に富む興味深いものがありました。その一方で、そうした最先端の技術を取り入れる上では限界点を見極め、病態、分類・評価に基づいた上での介入手段として意思決定されることが重要であると改めて強く感じました。 このことから、森岡先生が教育公演で強調していた「理学療法士はエビデンスに基づいた治療を提供する専門職であると同時に、対象者にとって必要な、報酬価値のあるサービスを提供することができる専門職である」といったメッセージには、これからを担う我々若いセラピストが真摯に受け止め(概念化し)、共有していくことが重要であると感じました。 大学院 健康科学研究科 博士後期課程1年 赤口 諒
2019.09.24
第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科
2019年9月21・22日の二日間、名古屋学院大学にて24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会が開催されました。 本研究室からは、特別講演「痛みの中枢制御機構」と、シンポジウム「痛みに挑む-適応と限界を語る-」で大住倫弘准教授が登壇されました。また、同一のシンポジウムでは本学理学療法学科の瓜谷大輔准教授も登壇されました。 演題発表では佐藤さん(客員研究員)、西さん・重藤さん・田中陽一さん・藤井廉さん(博士後期課程)と、古賀(修士課程)が発表を行いました。 演題名は下記の通りです。 【口述】 佐藤 剛介「有酸素運動がしびれと安静時脳波活動に及ぼす長期的効果の検証ー頚髄損傷者1例による予備的研究ー」 西 祐樹「慢性腰痛有訴者における体幹屈曲伸展運動の姿勢制御」 重藤 隼人「慢性腰痛患者のADL障害と運動制御の特徴および疼痛関連因子との関連性ー連関規則分析を用いてー」 田中 陽一「慢性疼痛の日内律動性についてー律動性の各タイプ分類と疼痛特性についてー」 古賀 優之「中枢性感作症候群と痛みの関係性ークラスター分析による特徴抽出ー」 【ポスター】 藤井 廉「腰痛の程度と運動恐怖による就労者の運動学的特徴ー作業動作の経時的変化に着目してー」 本学会は「痛みを治療する-ペインリハビリテーションの真価-」というテーマを掲げて開催されており、痛みのメカニズム、評価、痛みに対する介入手段という一連の流れがよくわかるプログラム構成となっておりました。 これまでの学会では、痛みの多面的要素を捉え、適切な運動療法や患者教育、活動量の調整を行っていくことが重要というお話が多かったように思いますが、本学会では物理療法や徒手療法、ニューロリハビリテーション、作業療法といった様々なリハビリテーション介入の視点から、適応と限界がどういった点なのかということを明確化させるようなセッションが組まれておりました。 それぞれの介入を、手技・手法ではなく、病態解釈も含めた「概念」として捉え、「科学に方向づけされながら、適切な治療に発展させていくことが重要である」というような強いメッセージ性を感じ、まさに「ペインリハビリテーションの真価」が垣間見えた素晴らしい学会でした。このような考え方をいかに実践して、また、その結果がどうであったのかということの検証を積み重ねていくことを、今後の課題として日々の研究活動ならびに臨床へ生かしていきたいと思います。 最後になりましたが、今回の発表にあたりご指導いただきました森岡周教授と、研究室の皆さま、研究データ収集を手伝ってくださった皆様に深く感謝申し上げます。 大学院健康科学研究科 修士課程2年 古賀優之
2019.09.10
名古屋大学大学院との研究交流会を開催!~健康科学研究科神経リハビリテーション研究室
第1回 畿央大学・名古屋大学 研究交流会 9月8日(日)、畿央大学にて畿央大学大学院神経リハビリテーション学研究室研究交流会が開催されました。今回は名古屋大学大学院 内山研究室と記念すべき第1回の研究交流会となり、内山靖先生をはじめ大学院生、学部生の方々に遠路はるばるお越しいただきました。 プログラムとしては、最初に、内山先生に内山研究室についてのご紹介をいただき、その後に内山研究室の大学院生から、高橋さんが「脳性麻痺児における生活の質と生物心理社会的な関連因子の探索的研究」について、川路さんが「じん肺検診受信者における身体活動量の要因に関する研究」について、佐藤さんが「Smart Walkerにおける治療・誘導刺激制御の最適化に関する実証的研究」について現在進行形の研究を発表していただきました。いずれの研究も研究背景の説明がわかりやすく丁寧に構成されており、普段聞きなれない領域の発表でしたが、初めて聞く分野の話題でも理解が深まる内容・プレゼンテーションであり、大変参考になりました。午前の最後には両研究室の数名の院生から、自己紹介も含めて簡単に研究分野や現在行っている研究の概要について発表させていただきました。 午後からはまず森岡先生から森岡研究室についてのご紹介をいただき、その後、赤口さんが「慢性期脳卒中患者の把持力調節の特徴-上肢機能並びに使用頻度との関係に着目して-」について、水田さんから「脳卒中後症例における運動麻痺と歩行速度の関係性からみた歩行特性・クラスター分析に基づく特徴分析-」、西さんから「痛みの予期は目標志向的な運動制御に影響する-痛み恐怖条件付けパラダイムを用いて-」について発表していただきました。内山研究室・森岡研究室双方の院生から研究について意見交換がされ、特に休み時間に気楽な雰囲気の中で議論が自然とされていたのが非常に良い雰囲気であったと印象的に思いました。 内山研究室・森岡研究室ともに研究分野が多岐にわたっていますが、特に内山研究室では医工連携を踏まえた研究もされており、今後のリハビリテーション分野も大きく変遷していくことを実感しました。内山先生、森岡先生からもお話をいただき、両先生に共通していたことは、理学療法とは何か、どのような病態にはどのような介入をしていくべきか、ということを標準化・アルゴリズム化していくことが今我々には求められており、人間を対象としている分野なので、個別性と普遍性を踏まえた関わりを高めていくことで、理学療法士の価値を高めていくことが重要であるということでした。このことを踏まえた上で、我々一人ひとりが、自分がどのような部分に貢献できるかということを考えていくことが求められているので、日々の行動を意識していきたいと再認識しました。 最後になりましたが、ご多忙の中快くご対応してくださり、かつ遠方までお越しいただきました内山先生ならびに内山研究室の皆様、研究交流会の運営幹事としてご尽力いただきました佐藤さんと藤井さん、そしてこのような機会を与えてくださった森岡先生に深く感謝を申し上げます。 博士後期課程 2年 重藤隼人
2019.09.03
「第10回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催!~田平研究室
田平研究室(大学院)健康科学研究科修士課程の太田です。2019年8月24日(土)~25日(日)に「第10回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を滋賀県大津市のKKRホテルびわこにて開催いたしました。両日とも天候に恵まれ、会場のクラブハウスやホテルからは琵琶湖が一望できる最高のロケーションで行われました。 本研究大会は毎年、田平教授をはじめ研究室の在学生と卒業生で行っており、臨床研究や基礎研究の発表、修士・博士論文の進捗状況などを発表しています。今年は田平教授、在学生3名、卒業生8名、計12名が参加し2日間で11演題が発表されました。 発表内容は呼吸循環器疾患を中心とした臨床研究や活動報告、最近のトピックスとして電子タバコについてなど多岐にわたる興味深いものでした。また、海外での学会発表を控えている卒業生の英語発表もあり、良い刺激を受けました。私を含む在学生は研究テーマに関する発表を行いました。田平教授、卒業生の先輩方からは多くの的確なご指摘をいただき、今後研究を進めていく上で非常に参考となるものでした。 懇親会は夜遅くまで、研究や日々の臨床での悩みから趣味や家庭の話まで、いろいろな話題で盛り上がり田平研究室の結束力と温かい雰囲気を感じました。 8月末の残暑厳しい時期の開催でしたが、琵琶湖から吹いてくる爽やかな風と参加者の皆さんの和気あいあいとした雰囲気で、暑さも忘れて楽しく、また非常に充実した2日間となりました。 健康科学研究科 修士課程 太田信也 【関連記事】 第9回呼吸・循環リハビリテーション研究大会レポート 「第8回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催!~田平研究室 「第7回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催!~田平研究室 田平研究室で第6回呼吸・循環呼吸リハビリテーション研究大会開催~健康科学研究科 第5回呼吸・循環呼吸リハビリテーション研究大会-大学院:田平研究室- 畿央大学 呼吸・循環呼吸リハビリテーション研究大会-大学院:田平研究室- 畿央大学呼吸・循環リハビリテーション研究大会 -大学院:田平研究室-
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