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現代教育学科

2011.06.02

NHK学校放送番組の活用法を学ぶ~視聴者から授業のデザイナーへ~

「教育方法・技術論」の時間に、NHK青少年・教育番組部ディレクターの宇治橋祐之氏にゲスト講師として来て頂き、学校放送番組の活用についてお話し頂きました。 一度は見たことのある学校放送番組。最初は紹介されるいろいろな番組を見ながら「懐かしい~」「見たことがある!」などと、すっかり「小学生」気分になっていた大学生。しかし、Webサイトに教員用の教材や短い映像クリップが別途掲載されていることを聞いたり、小学校1・2年生道徳「ざわざわ森のがんこちゃん」の番組を実際に分析したりしているうちに、「どのようにして授業の中に活用していけばよいのか」という「先生の卵」になっていったようです。 学校放送番組は、戦後の教育復興に、そして高度成長期のテレビの普及率上昇とともに、学校に深く根付いていた教育メディアの一つです。教科書、黒板、そしてこの学校放送番組を授業の中にどのように位置づけるのか、教師が「授業をデザインする」という考え方のきっかけにもなりました。授業を受けた学生たちが「学校放送番組」をはじめ、いろいろな教育メディアを活用できる教員になるよう、大学での学習環境も整えていきたいと考えています。(教育学部・西端律子)

2011.05.18

教育の情報化に対応した教員の養成をめざして

今、学校には、黒板の他、大型テレビ、ディジタルカメラ、パソコンなどさまざまな電子機器が設置され、わかりやすい授業のために利用するのはもちろんのこと、調べ学習の情報収集や発表などに使われています。このように、教育活動の中で電子機器を活用することを「教育の情報化」といい、新しい教育方法として非常に脚光を浴びています。今回、その中でも「電子黒板」に着目し、学校とコラボレーションしながら製品を作っている(株)内田洋行のショールームと、堀江小学校で行われている実際の授業を西端ゼミと冨島ゼミで見学してきました。 以下、学生の訪問記です。 大阪市中央区にある(株)内田洋行のショールームへICT教育の最先端の様子を見学に行きました。そこには、もうすぐ実現される「未来の学校の教室」がありました。教室には電子黒板が常備され黒板の半分がいつでも電子黒板になるものでした。この教室で授業をすれば、電子黒板そのものの移動や設置にかかっていた手間を省くことができます。そしてもう1つの教室、フューチャークラスルームでは5つのプロジェクターが設置されていて各用途に適した機能がついていました。ビデオ映像をその場で評価できるものや、2台のプロジェクタを1台のPCで動かすことができ、より大きく映し出すことができるものがありました。この見学を通して私は未来の授業風景を思い浮かべることができ、現在の教育の現場でも使われている電子黒板はまだまだ可能性を秘めていることが分かりました。また卒業論文のテーマを「電子黒板」で書く予定ですので非常に参考になりました。この場を借りて見学させていただいた(株)内田洋行様にお礼申し上げます。ありがとうございました。(4回生:NK) (さらに…)

2011.04.22

学長講話 <教育1回生キャリアデザインセミナー>

現代教育学科1回生必修科目「キャリアデザインセミナー」では、自己の将来像について目標をもち、主体的なキャリア形成に向けて大学生活における自己の課題を明らかにすることを目標としています。   その第1回目に、まず冬木智子学長による講話が行われました。学長のお話を聴くのは入学式以来という学生たちは、教室に入ってこられた学長の凛とした姿に思わず背筋を伸ばして耳を傾けました。 お話は、「あなたはなぜ教育学部を選んだのか」という問いかけから始まりました。そして、学長自身が子ども時代に抱いた恩師や学校生活に対する思いを振り返り、「先生」という存在は親しみや憧れ、そして尊敬の念をもって捉えられること、人に教えさせていただく存在としてまずは自分自身の人格形成が大切であることなどを分かりやすくお話されました。そして、建学の精神「徳をのばす 知をみがく 美をつくる」についても、将来に向けた出発点として畿央大学に入学したからこそ、建学の精神を自ら実践できるようになってくださいと呼びかけられました。また、コミュニケーションに必要な「言葉」や「文字」に触れることの重要性や、読書や表現に興味をもつことの大切さなども学生にとってはハッと気付かされることでした。限られた時間の中ではありましたが学生にとって大変貴重な機会となり、今後の学生生活への目標を新たにした様子でした。  

2011.04.14

新入生宿泊研修  -教育学部- 

4月6日、7日、教育学部現在教育学科は、南紀白浜で新入生が相互に知り合い人間関係をつくるためのワークショップと、将来教育現場で実施する校外学習の企画力や指導力につながる体験的な研修を行いました。       ◆1日目 互いの名前を知り合うことからはじめ、互いに褒め合うことにより、これから始まる共同生活での交流へとつなげていきます。   自分の大切にしたいことを書いた8枚のカードを使い、自分の目標を明確にしていきます。 その目標をもとに、「夢をチカラに」と題して自分の決意を文章に表します。           ◆2日目 コミュニケーションワークを行い、グループでの交流を盛んにしてから、砂の造形を行うため、海岸へ向かいました。目の前に広がる青い海と真っ白な砂浜に、学生たちの歓声があがりました。        説明を受けて作業が始まります。 海水を運んだり、砂を積み上げたり・・・・、子どものような眼で取り組む姿を見ていると、「本当に知り合って2日目の集団なの?」と思えるほど強い仲間意識を感じることができました。広い海が、学生の心を開いてくれているようです。   徐々に形作られる作品とともに、学生同士の連帯感も築かれていきました。   下宿生活をし始めて不安になっていた学生の顔も、帰りには少し穏やかな顔になっていました。友人の支えは大きなエネルギーとなるようです。

2011.04.12

石川裕之著『韓国の才能教育制度』を読む

大学より本年度から現代教育学科にご着任された石川先生の書評の依頼を受けた。石川先生のご専門は比較教育学なので、臨床心理学というアヤシイ学問の住人である私に、正直書けるのかな、という気がしないでもなかったが、本書での「あとがき」にて石川先生が紹介された韓国の言葉である「人福」、つまり「人とよく交わり、交わった人々から助けを受ける福」の精神と、本学にご着任された歓迎の意を込めて書いてみたいと思う。       日本の受験戦争もなかなかなものだと思うが、韓国のそれがもっと苛烈なことは、少なくとも教育関係者は良く知るところだろう。OECD加盟国における教育支出に占める私費負担の大きさは韓国がぶっちぎりの41.2%で第一位であり、二位が日本(33.3%)となっている(ちなみにOECD加盟国平均は15.3%)。大学受験当日、ソウル大学の正門前で多くの親がガムを貼り付ける風景は、韓国の受験戦争の苛烈さを象徴する風物詩の一つだろう。 (さらに…)

2011.02.23

小学校1日見学 <教育学部>

教育学部1回生の小学校1日見学について報告します。    教育学部では、教育現場における指導の実際を、実践的、体験的に学ぶことを目的として、平成21年度まで幼稚園教員免許及び保育士資格取得者は本学付属幼稚園での見学実習を、また、小学校及び養護教諭免許取得希望者は同幼稚園での1日見学を実施してきました。   平成22年度からのコース変更に伴い、小学校及び中・高等学校免許取得希望者が大幅に増加したため、大阪教育大学及び同大学附属天王寺小学校の協力のもと、小学校1日見学を実施することとなりました。教員養成大学である大阪教育大学の附属小学校は、教員を目指す大阪教育大学の学生の教育実習指導をも担当されており、学生指導のノウハウについては長年の蓄積をもっておられます。また、教育実習とともに各教科等の指導や教材等の研究にも取り組まれ、その成果は毎年、研究発表会で公開され、全国から多くの参加者があります。このような多様な研究活動に取り組まれている同校での学習及び生活の指導の実際を見学させていだくことで、畿央大学生にも多くの成果が得られることを期待しました。この取り組みは一先ず3年を目処に継続・発展させていく予定になっています。    2月7日(月)、登校する小学生に交じって畿央大学生68名が、附属天王寺小学校に到着、視聴覚教室で同校の教育実習指導担当の先生から、心構え等のお話を頂き、その後、全学年・学級18クラスに分れて1日見学を始めました。   では、その様子の紹介です。     授業中、教室の後ろで座って見ていた学生に、担任の先生が授業の見方をお話し頂いているところです。また、学生が学習する児童の間を回り、直に児童の学習の仕方を見せて頂く様子がどの教室でも見られました。   (さらに…)

2010.12.23

2010年最後のマミポコ・キッズ!

マミポコ・キッズの活動の様子を皆さんにブログでお知らせします。   12月12日に第4回目の活動がありました。「連想拍手」では、しっかりと前に立っている人の話を聞いて楽しく拍手していました。「言うこと一緒、やること一緒」や「落ちた落ちた」といった遊びでは、グループのみんなといっしょに楽しく活動できました。そして今回、地域の方々をお呼びし、一緒に伝承遊びなどを楽しみました。「折り紙」や「お手玉」をしたり、「紙風船」やクリスマスやふるさとなどの「歌」を歌ったりしました。子どもたちは、地域の方々に教えてもらいながら、興味津々に取り組んでいました。     今年最後の活動も無事終えることができました。2011年も、ますます子どもたちがマミポコ・キッズに来たいと思えるような活動となるよう、頑張りたいと思います。

2010.11.24

元気で寒さを吹き飛ばせ!マミポコ・キッズ!

マミポコ・キッズの活動の様子を皆さんにブログでお知らせします。   11月14日に、第2回目の活動がありました。約1ヶ月ぶりの活動ということもあり、子どもたちは楽しみ半分、緊張半分のような様子でした。しかし、「ポコポコ」や「人間知恵の輪」といった遊びで、たくさんの笑顔がみられるようになりました。ポコでの目標作り「ポコ標」では、自分の気持ちを短冊に書きました。「カテゴリー集まり」「はなやか」といった遊びでは、グループを飛び出して、みんなで元気いっぱい遊んでいました。     後期マミポコ・キッズの残り4回の活動も、子どもたちのたくさんの笑顔がみられ、成長できるような活動にしていきたいと思います。

2010.11.04

地域コミュニティスペース「マミポコ・キッズ」へようこそ!

平成22年度後期マミポコ・キッズでは、10月~1月の第2・4日曜日(計6回)に小学生48人を対象に、室内遊びや外遊び、伝承遊びなどの活動を行っています。   10月10日に第1回目の活動がありました。初日ということもあり、子どもたちは少し緊張していた様子でした。しかし、「名札づくり」や「拍手ゲーム」、「名前ふうせん」といったゲームをしていくうちに緊張も解け、笑顔がみられるようになりました。その後の「おたすけゲーム」や「ラインナップ」といったゲームでは、グループの友達と仲良くなり、いっぱい楽しく遊んでいました。     後期に入り、マミポコ・キッズのスタッフも新しくなりました。新しくなったスタッフで、マミポコ・キッズがさらに成長できるよう、心機一転頑張っていこうと思います。 後期マミポコ・キッズもよろしくお願いします。

2010.10.13

学びの交流 -学校インターンシップ中間発表会-

2010年10月7日、学校インターンシップの「中間発表会」を行いました。     学校インターンシップ参加者は、前期(4月末~7月)・後期(10月~1月)の授業期間中に学校・園で活動をし、さらに希望者は夏休みや春休みなども活動を行っています。この日参加者が一同に集まり、インターンシップで体験したことについて発表し合いました。   分科会では各市町村のグループに分かれて、学んだこと、悩んだこと、嬉しかったこと、困ったことなど、1人ひとりが自分の経験を振り返ってスピーチをしました。「今年の夏は暑かったので大変だったけど汗を流した分多くの経験ができた」、「インターンシップに出て初めて大学の勉強も大事だということがわかった」、「教育実習前にたくさんの授業を見ることができたから授業のイメージが湧いた」などの感想が聞かれました。また「幼稚園の先生は思っていたより大変だけど、前よりも本気でやりたくなった」、「インターンシップがきっかけで教員になる気持ちに火がついた」など、教員になる決意を新たにする者もいました。     中間発表会には、各市町村の教育委員会の皆様にもご参加頂きました。教育委員会の方々からは、「畿央大学の学生さんは、挨拶をきっちりできて非常に礼儀正しいと評判です」とお褒めのお言葉を頂きました。また「1人でも多く、1時間でも多く来てほしいという学校・園が増えてきています。みんなが頑張っている証拠ですね」という言葉も頂きました。