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教育学研究科

2015.11.18

マイクロソフト「MVPグローバルサミット2015」参加レポート~大学院教育学研究科

はじめまして、教育学研究科修士課程1年生であり、Microsoftが表彰するMVPでもある廣瀬です。11月の初めに「MVP グローバルサミット 2015」に参加する為に、アメリカ合衆国はワシントン州のシアトル・ベルビュー・レドモンドへ行ってきましたので、その雰囲気をお伝えします。 Microsoft MVPとは 少しばかり、Microsoft MVPの話をしましょう。Microsoft MVP表彰制度は、マイクロソフトが個人の活動を直接評価して、表彰する特別な賞です。この制度は、マイクロソフトの製品や技術に関する豊富な知識と経験を持っており、インターネットでの活動や日頃の登壇での活動や、メディアや執筆などを通じて、その能力を幅広いユーザーと共有している個人を表彰しているものです。MVP アワードの表彰は、全世界で行われており、世界 90か国以上、4,000名を超える人々が日々MVP としての精力的な活動を続けているそうです。 MVPには、表彰する分野があり、私は「クラウド」と呼ばれる技術の分野で4年連続の受賞をしています。また、弊学で師事している西端教授は「Surface」の分野での貢献を評価され、今年から受賞しています。 関連記事:教育学部 西端律子教授が「Microsoft MVP for Surface」を受賞しました。 MVP グローバルサミットとは そのMVPが年に一度、世界中からマイクロソフト本社のレドモンドに集まり、MVP受賞者のみが参加できる限定イベントが「MVP グローバルサミット」です。 このイベントの内容は、マイクロソフトの最新技術と情報をインプットしたり、実際の製品開発へのフィードバックなどを行います。とっても刺激的な内容なのですが・・・厳しい機密保持契約が課せられており、残念ながら一切のお話しする事ができません。という訳ですので、その雰囲気だけでもお伝えできればと思います。 巨大なマイクロソフトの本社 ワシントン州レドモンドにあるマイクロソフトの本社オフィス群は、通称「キャンパス」と呼ばれています。500エーカー(東京ドームおよそ43個分)の敷地には、125もの建物が立ち並び、全世界の従業員のおよそ半数弱となる約41,000人が働いているそうです。グローバルサミットは、この中の一つの建物で行われています。 そのほかには、参加者が行動して回れる場所があり、一般のお客様も迎えるビルディン92という場所があります。中には、Microsoftのグッズをお土産として購入できる「カンパニーストア」や「ビジターセンター」などがあり、マイクロソフトの歴史や製品を体験する事ができます。 その裏には、Microsoft Commonsと呼ばれる、社員向けの店舗や飲食店が入った建物があります。 とにかく広大なマイクロソフトの敷地 さて、これほど広大な敷地をどのようにして、社員の人たちは移動して回るのでしょうか?その謎を解く物が走って回っていました。キャンパスの中ではConnectと呼ばれる、タクシーや乗り合いバスが走って回っているのです。とはいっても、それでも結構な距離になりますし、時間もかかります、会議一つのために移動していたのでは話になりませんよね? そこで、Microsoftでは「Skype for Business」という、パソコンから使える会議システムでコミュニケーションをとる事が多いようです。このシステムは、畿央大学の授業の遠隔配信にも使われており、僕自身も場所や時差を超えて、東京や海外から受講の際に利用しています。 この時期のシアトルは緯度が北海道の稚内よりも高いにも関わらず、海流の影響も受ける為もあり、思っている程は寒くありません、7度から10度くらいです。11月初旬のこの時期は、紅葉の時期が少し過ぎた位でしょうか、キャンパスの中で色づく葉がとてもきれいでした。 最後に 旅は人を成長させるといいます、その理由は経験と文化を理解するという過程である事は述べるまでも無いでしょう。37歳の社会人学生の僕も、10代には経済成長期を迎えた「上海」、20代には「シンガポール」へ、30代には「シアトル」、「シカゴ」、「ラスベガス」と、いつでも一人でその場所まで赴き、旅と共に経験を重ねてきました。 是非、20代から行ってみたい場所を頭に思い浮かべ、その為に必要な行動を続けてください。パスポートと飛行機に10時間も乗れば、地球は半周できてしまうのです。様々な場所へ趣き、季節、土地、文化、民族、考え方、そして言葉を楽しみ、自分の経験に取り込んでみてください。 その経験は正に「建学の精神」であり、みなさんの人生において、豊かな未来を約束してくれるに違いありません。 教育学研究科修士課程 廣瀬一海 【その他関連記事】 畿央大学大学院教育学研究科紹介ページ 【1分でわかる畿央大学vol.4】働きながら通える「畿央大学大学院」のヒミツって? マイクロソフト コーポレーションのステファン・ショストローム氏が本学を訪問しました。 ゲスト講師による「教育×ICT」~教育学部キャリア形成セミナー

2015.02.12

「養護教諭のための発達障害児の学校生活を支える教育・保健マニュアル」をご紹介!

本学教育学部の古川恵美先生が編著者を務められ、そして岡本啓子先生と小野尚香先生が分担執筆されている「養護教諭のための発達障害児の学校生活を支える教育・保健マニュアル」という本を読ませていただきました。 昨今、特別支援教育や発達障害支援に関わる書籍はそれこそ無数に出版されているのですが、本書には大きな特色があります。それは学校における「養護教諭」の役割や機能にフォーカスされていることです。 平成19年度からスタートした特別支援教育ですが、当初は学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)といったいわゆる発達障害のある子どもたちをいかに理解し、支援するかということに大きな注目が注がれました。また、そのような時勢の中で特別支援学級や特別支援学校の在り方、そして特別支援教育コーディネーターの役割についても検討が深められてきました。さらに近年では、発達障害特性に配慮した通常学級における授業づくりや学級経営を見直そうとする「ユニバーサル・デザイン」を志向する言説も現れてきています。しかし、間違いなく重要なキーパーソンとなる養護教諭を、発達障害支援と直接結びつけて解説する書籍はこれまでほとんどなかったのです。 本書においては、養護教諭の職責である保健管理、保健教育、健康相談、保健室経営、保健組織活動を通して、「保健室登校」、「虐待」、「いじめ」、「給食場面における配慮」、「席替え」、「修学旅行・遠足」、「運動会」、「クラブ活動」などの発達障害特性のある児童生徒の困難性と密接に関連する具体例について実践的な解説が行われています。 また、発達障害者支援法の施行、障害者権利条約への批准、障害者差別解消法の成立と合理的配慮、アメリカ精神医学会の診断マニュアルであるDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)の第5版への改訂など、現在まさに発達障害支援の重要事項となっている話題についても解説されています。 本書は現在養護教諭として仕事をされている先生方や養護教諭を志す学生さんには必読の書であるといえます。また、今や発達障害支援に無関係でいられる教師はいないという実情においては、本書は管理職も含めた全ての先生方に是非ともお勧めしたい一冊です。 学校における養護教諭の専門性やコーディネート機能がますます発揮され、困難性を抱える児童生徒の支援が充実されていくことを願っています。 教育学部現代教育学科 准教授 大久保 賢一

2014.07.28

ゲスト講師による「教育×ICT」~教育学部キャリア形成セミナー

教育学部1年生キャリア形成セミナーにて、 「教育×ICT」をゲスト講師に語っていただきました! 教育学部1年生のキャリア形成セミナー「教育×ICTを、神と王子が語る会」において、神こと澤円氏(日本マイクロソフト株式会社 マイクロソフトテクノロジセンター センター長)と、王子こと廣瀬一海氏(アイレット株式会社 クラウドパック事業部 シニアソリューションアーキテクト)のお二方がICTやクラウドをテーマに講演をして下さいました。 まずは廣瀬氏から「15分でわかったつもり?になるクラウドコンピューティング」というタイトルでお話しいただきました。 1年生はSurface Pro2が大学より貸与され、情報処理演習の時間にすでにクラウドを使っているにもかかわらず、最初はそのすばらしさを実感できていなかったようでした。 しかし、「カーシェアリング」という身近な例を出され、テンポよくお話しされた廣瀬氏の「15分で認識を変えさせていただきます」というお言葉どおり、最後には1年生もクラウドのメリット、そしてそれを既に使っているということを認識できたようでした。 次に澤氏より「ICTの過去‐現在‐未来 クラウドとモバイルデバイスが生み出す新しい世界」というタイトルでお話しいただきました。 具体的にはICTの過去と現在の流れ、クラウドの裏側、デバイスの進化、ICTの未来でした。パソコンの作られた目的や成り立ち、どのように使われていたという話やクラウドの中身にもたくさんあるということ、未だに人類には解決することのできないことにチャレンジをし、ICTがそれらをサポートしているなどの講義を通して、この世にあるたくさんの情報を手に入れることができ、たくさんの情報があるのだからもっと活用していろいろなことに対してチャレンジしベストを尽くすことに全力を挙げることが学生にとっても人々にとっても大切だと言うことを私たちに伝えてくださいました。 授業の最後には、1年生200名が持参しているSurfaceをめいめいがもちあげて、一緒に写真を撮るなど滅多に見ることのできない光景を見ることができました。 (教育学部3年生 本多赳雄) 1年生からは「クラウドのことについてとても基礎の部分から私たちに問いかけながら説明してくれたのでとてもわかりやすいと感じた」「プレゼンテーションの話し方や、パワーポイントがとても分かりやすく、引き込まれました。 プレゼンテーションの内容ももちろんですが、特にプレゼンテーションのやり方が印象的でした。」などの感想がありました。 また、お二方から事前に許可をいただき、ご講演のUstream配信を行いました。西端ゼミの大学院生及びゼミ生が一丸となり、大学の限られた環境と機材でしたが、90分途中で途切れることもなく配信できました。北海道から九州まで多くの方に視聴いただき、またコメントも多数寄せられました。ありがとうございました。 以下のURLで録画をご覧いただくことができます。 (http://www.ustream.tv/recorded/50178362) 今回、ゲストの方にご講演いただくだけではなく、実際に「教育×ICT」を体感できる授業を行いました。今後もこのような機会を設け、学生の視野を広げ、大学内外にむけて情報を発信し、開かれた教育を目指していきたいと考えています。 (教育学部 教授 西端律子)