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畿央の学びと研究

2018.10.26

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.62~体力・骨密度測定会 in 畿央祭!

こんにちは。TASK※(健康支援学生チーム)、健康栄養学科2回生の伊藤宗一郎です。 平成30年10月21日(日)に行われた第16回畿央祭(学園祭)にて、65歳以上の方を対象とした体力・骨密度測定会をTASKが担当しました。今年度は、広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトシニアキャンパスを兼ねて行われました。   ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   測定内容は、握力、足趾握力、ファンクショナルリーチテスト、30秒立ち上がりテスト、骨密度、体組成の6項目です。   ▼握力の測定   ▼足趾握力の測定   ▼体組成の測定   ▼骨密度の測定   今年は天候にも恵まれ、多くの参加者に測定に来ていただきました。昨年に比べると定員数を少なくして、その分来ていただいた方ひとりひとりへの丁寧な対応を心がけ、またTASKスタッフ同士で連携能力をおおいに発揮してスムーズに測定・アドバイスができたという印象です。   毎年の畿央祭での測定を楽しみにしていると言ってくださる方もいて、やりがいも感じることができました。また来年も参加したいです。     ▼最後は恒例TASKの「T」で記念撮影   健康栄養学科2回生 伊藤宗一郎   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2018.10.23

認知症啓発の列島リレー「RUN伴」に参加・協力!~看護医療学科

看護医療学科4回生の山崎ゼミ、南部ゼミの学生です。 平成30年10月21日(日)畿央祭2日目、教員4名、学生8名でRUN伴(RUN TOMORROW)という認知症啓発イベントに参加しました。今回は、KAGUYAプロジェクトのシニアキャンパスの2日目のイベントとして開催され、広陵町介護福祉課の職員の方と町内の高齢者ケア施設(おきなの杜、大和園、エリシオン)の職員・利用者・ご家族の方ととともに参加しました。 RUN伴は、認知症の啓発および当事者や家族、地域住民、医療関係者が交流の機会を持ち認知症の啓発と認知症ケアの質の向上が図られることを目的としています。 「RUN伴」は、すべてのまちで認知症になっても安心して暮らせるようになることをめざし、認知症の人とともにタスキをつなぐ列島リレーです。   7月に北海道をスタートし、11月頃には沖縄、海外(台湾)にまで認知症の人とともにタスキをつなぎます。 この日、広陵町においても認知症の方やその家族、サポーター、医療従事者、一般の方が襷をつないでゴールを目指しました。   ▲広陵チーム参加者の皆さん   私たち学生は、ランナーの方々のサポートとして自転車で並走を行ったり、ランナーの方をお迎えしたりしました。   ▲3回生と4回生のつながりもできました。   畿央大学のサンクンガーデンでは、広陵町のキャラクターである「かぐやちゃん」がおきなの杜からのランナーの方をお迎えしました。かぐやちゃんと握手したり、写真を一緒に撮ったりと、子どもから大人まで大人気でした。おきなの杜からの襷をエリシオンにつなげ、次のランナーの方が畿央大学を出発しました。   ▲写真左:サンクンガーデンでタスキに名前を記入するランナー  写真右:かぐやちゃんとゼミ生   畿央大学では、出発式典が行われ広陵町長の山村町長、実行委員長の山崎教授のご挨拶があり、冬木正彦学長も応援に駆けつけてくださいました。     今回で3回目となる「RUN伴」には、サポーターの参加者も多く盛り上がりました。ランナーの方も頑張って走っておられ、楽しそうな様子でした。学生は襷をつなぐ役割を担い、自転車で頑張って坂道を走りました。   ▲写真左:タスキをつなぐゼミ学生  写真右:畿央大学ランナー総務部の松田さんと当事者の方   今回のイベントを通して、地域や大学、支援者の方々が協力して、当事者やその家族をサポートすることで、認知症の方のもてる力を発揮する場にすることができ、地域連携を強めることにもつながると考えました。   ▲高齢者ケア施設のスタッフにタスキを手渡すゼミ生   今回の学びから、今後、認知症の方と関わる際には、認知症の方に優しい看護を実践したいです。 「認知症にやさしい町 広陵町、認知症に強い大学 畿央大学」を目指してこれからも認知症に関心をもって看護したいと思いました。   ▲チーム畿央のメンバー   看護医療学科4回生 南部ゼミ:岸奈生、蔵本凛、石井純奈   【関連記事】 認知症の方々とタスキをつなぐ「RUN伴」に参加・協力!~看護医療学科 「RUN TOMO‐RROW 2016 in 広陵町」に学生ボランティアとして参加!~看護医療学科

2018.10.23

サムライカレープロジェクト in Phnom Penhに参加!~健康栄養学科3回生

こんにちは!健康栄養学科3回生の副島大成です。私は2018年9月17日(月)~29日(土)の2週間カンボジアにいました。なぜなのか?それは…       サムライカレープロジェクト in Phnom Penhに参加していたからです! このプロジェクトでは現地のマーケット調査から聞き込み調査、試作、試食会、改良、販売までの商品開発・販売のプロセスを経験することができました。(調査に必要なマーケティングの知識は森山社長が直伝してくれるので心配なかったです) 私はこのプロジェクトの9月2期から参加しました。9月の1期から1か月コースで参加していたメンバー4人と合流して、9月2期メンバー合計8人で森山社長からのミッション「9月21日(金)にプノンペン大学で開催されるHarvest Moon Festival(以下、HMF) などで200ドル以上売り上げよ」を達成するためにそれぞれの個性や得意分野を生かして奮闘しました。ちなみに達成すれば焼肉食べ放題という報酬がGETできます。では、このインターンシップでどのような体験をしてきたかお話しします。   〈マーケット調査〉 現地のマーケットを調査しました。1か月チーム4人とは分かれて2週間チームの4人で行いました。商品を売るにはどのような商品がどんな場所でどのくらいの価格で売られているのか、どのような人がその商品を買うのかを見極めることが必要です。そのため私たちはカンボジアなどの東南アジア圏で普及している交通手段「トゥクトゥク」に乗ってイオンモールプノンペン2号店や現地屋台村、TK Avenue(ショッピングセンター)を廻りました。 イオンモールプノンペン2号店はプノンペンで最大級のショッピング施設で施設内には遊園地や水族館などのアミューズメント施設があり若い年齢層の人や家族連れが多く見受けられました。   ▲水族館にも行きました。規模は小さいけれど色々な魚や爬虫類が飼育されていて楽しかったです。   現地屋台村は近くにザマン大学があることもあり学生が多かったです。思っているよりも価格は高かった印象です。   ▲屋台村で実際に食べた抹茶豆腐。カンボジアのスイーツはカラフルなものが多かったです。   TK Avenueは若者向けでスターバックスなどのカフェやおしゃれな飲食店が立ち並んでいました。映画館もあり大学生のデートスポットといったところでしょうか。商品の完成度が高いので価格もそれなりに高かったです。それでも閑散としているわけではなく、特にパン屋さんは人気でした。   ▲写真左:パン屋さん。カンボジアでは人気のある豚のでんぶがのっているバケットをいただきました。すごくおいしかったです。 写真右:ヨーグルトアイス専門店。トッピングの種類が豊富なので優柔不断な私はほとほと参りましたが結局マシュマロにしました。さっぱりしておいしかったです。   自分たちの足で調査した結果をその夜にチームでまとめました。まとめ方は得られた結果を4P(product=商品,price=価格,place=場所,promotion=売り方)に当てはめる方法をとりました。   ▲マーケット調査した商品の分類データ   〈販売商品案・聞き込み調査に関する会議〉 その後1か月チームと合流してHMFで販売する商品案についての会議を行いました。進行は1か月チームが主体でしたが、積極的に挑んでいかないとインターンシップに参加した意味がないと思い、ばんばん意見を出していきました! そして出た商品案のメリット、デメリットを考え4つまで絞り込みました。 商品は餃子、たこ焼き型パンケーキ、ポップコーン、さつまいも・バナナチップ。 これらはすべて作り置き可能で自分たち風のアレンジの余地があり、placeの可動性や価格が抑えられるという利点があると考えました。翌日の聞き込み調査に向けてアンケートの内容・資料を作成し、この日の作業は終了しました。   ▲商品案:自分が食べたい(売りたい)ものと、現地の人が食べたい(売れる)ものは違う。改めて現地でのマーケット調査の重要性が分かる会議になりました。   〈聞き込み調査〉 王立プノンペン大学に伺い、日本語学科の学生に聞き込み調査を行いました!この学科には日本語だけでなく韓国語も話せる人が意外といました。特にプノンペン大学の学生は勤勉で日本の地方方言を研究している学生もいてカンボジア学生の学習意識の高さに驚嘆するとともに、私自身の学生生活を顧みる良い機会となりました。 森山社長が事前にアポイントメントをとっていた学生、その友人にも協力してもらい調査しました。前日に絞り込んだ4つの商品案の中でどれが学生にうけるか、どのフレーバーが食べてみたいか、自分たちが考えた価格は適正であるかなどオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを組み合わせながら聞き込みを行い、学生の普段の生活やアルバイトの給料などについても質問をして金銭感覚がどんなものかを聴き取ることが出来ました。   ▲聞き込み調査の様子:オープンカフェでリラックスした状態で実施したので、彼らの生活リズムなどの雑談を交えながら和気あいあいとした良い雰囲気で調査できました。   得られた調査結果ではプノンペン大学の学生には餃子が一番、その次にたこ焼き型パンケーキが人気でした。餃子は「単純においしいから好き」「家でも作るよ」という意見が得られました。 ソースに関しても、チリソースなど辛めのソースをつけることを伝えると、賛成してくれました。(マーケット調査を行った結果カンボジア人は甘いもの・辛いものは大好物であるが、ラーメンのスープのような塩っぽいものはあまり好きではない。実際にスープを飲んでみても香草やスパイスの香りはするが、日本人からすると塩分が少ないように感じました。) たこ焼き型パンケーキに関しては「いろいろなフレーバーがあっておもしろい」という意見があがり、その反面「チップスはどこでも食べられるし飽きた、高い」という点で不人気ということも分かりました。   〈販売商品・商品価格・販売日程の決定〉 聞き込み調査の結果から私たちは餃子、たこ焼き型パンケーキ、ポップコーンの3つを販売することに決めました。しかし、たこ焼き型パンケーキのフレーバーに関しては試食会の反応を見てから決めることにしました。 たこ焼き型パンケーキ(6個1パックで1$,150食)と餃子(3個1パックで1$,50食)の販売はHMF当日で合計200$の売り上げ目標を立て、さらなる売り上げ拡大のために餃子とポップコーンの販売を計画しました。2回目の販売目標は販売場所により販売価格が異なるので以下表にまとめます。   ▲この内訳で合計175$の売り上げ拡大を狙います。   〈試食会・アンケート集計〉 たこ焼き型パンケーキのフレーバーを決めるために試食会を行いました。用意したフレーバーはいちご、チョコレート、抹茶、オレオと一般的なものからココナッツ、タロイモなどカンボジアならではのものなど6種類です。 それに加えて中にドライフルーツ入りと無しを用意して、計12種類を試食してもらいました。アンケートでは好きなもの2つと好みでないもの1つにシールを貼ってもらうようにしました。   ▲用意したパンケーキ:ドライフルーツ入り   ▲実際に使用したアンケート用紙:ここにシールを貼ってもらい、その合計で人気のあるもの3種類が実際に商品となります   パンケーキとアンケート用紙を用いて、王立プノンペン大学にて試食会を行いました。大学生を中心に呼び込みを行い、アンケートと商品に対するアドバイスをもらいました。基本的にカンボジアの人は優しく控えめな性格であるので全部おいしいと答えてくれます。それゆえ意見を聞くときは「ビジネスの勉強をしているのでさらに良いものをつくるために率直な意見を出してほしい」と自分たちが試食会を行っている背景について伝える必要がありました。そうすると理解を示してくれてアドバイスは「商品が小さい」「形が不均等である」「個数が少ない」「甘さが足りない」などの意見を出してくれました。   ▲試食会の様子:アンケート班と呼び込み班に分かれて試食会を行ったのでたくさんの人のアドバイスを聞くことができました。   その後メンバー全員でアンケート結果とアドバイス内容の共有を行いました。結果はいちご、抹茶、ココナッツが人気であり、この3つを商品化することになりました。 またドライフルーツ入りよりも無しが人気があったので、本番ではドライフルーツ無しのパンケーキを売ることに決めました。   〈商品の改良・HMF販売の準備〉 商品の製造班とプロモーション用の資料や広告の製作班に分かれて作業しました。製造班は試食会で出た課題である甘さと形、大きさの改良に努めました。甘さはケーキ屋でのアルバイト経験がある現地人スタッフのサボンに味見してもらいカンボジア人好みに調節しました。 形、大きさに関しては以前にベビーカステラをサムライカレーインターンシップで作った人にアドバイスを受け、その通りベーキングパウダーを加え試作すると型いっぱいに膨らみきれいな丸に仕上がり理想的な形に仕上がりました。また見た目も着色料を使うことで発色が良くなり可愛くなりました!   資料・広告の製作班はプロモーションとしてFacebookパネルの作成やHMFの招待状を制作しました。商品を売るためには、おいしいことはもちろん売り方を工夫することでさらにお客さんを呼び込む作戦を立てました。 そのために写真映えするFacebookパネルを作り商品を買ってくれた人は記念写真を撮れるようにしました。メンバーの中に工作・デザインが得意な子がいて、とても完成度の高いパネルが出来上がりました!その他歩き売りをするためのトレーの装飾や看板を製作しました。   ▲Facebookパネル製作の様子。躍動感が溢れています。   ▲完成直前のパネル。こんな感じで商品を買ってくれた人に写真を撮ってもらいます。   ▲HMFの招待状。Facebookに投稿したり、Messengerでカンボジアでできた友達に送付したりしました。     〈HMF前日準備〉 この日はHMFで販売するパンケーキの製作とパックの装飾を行いました。パッケージもプロモーションの一部であるので特別感のあるものにしようと考え、サムライカレーのロゴを貼ることにしました。また、パンケーキを食べるつまようじにもカンボジア、日本、サムライカレーの旗を付けました。パンケーキも数が少ないという意見があったので1パック6個から1パック7個に個数の変更を行いました。その後餃子を焼き、同じように装飾したパッケージに詰めていきました。 その後、当日はHMFまでに時間があるので午前中は4か所に分かれて歩き売りをすることになり、場所の割り当てを行いました。   ▲パンケーキ製作の様子:パンケーキ生地をディスペンサーに入れて絞ることで時間の短縮も考えました。900個ものパンケーキをつくる必要があり、気力との勝負でした…       〈HMF当日〉 午前中は前日に決めた場所で歩き売りをしました。初めは、どう声をかけようかと考えていましたが、1か月メンバーの子と一緒に回ったのでそれに合わせていくうちに、だんだんと押し売りスキルが身についてきました。家族連れに声をかけると子供が興味を示してくれるので私は「子供が欲しがっているよ!」とそのお父さんに交渉したり、「肩揉みマッサージとパンケーキ1パックセットで1ドルにするから買って!」とスキンシップを取ったりするなど押し売りスキルを成長させていきました。途中仲良くなりすぎて本来の販売とは関係のない話や逆にフルーツやチキンをもらったりしていました。 結局、2人で3時間粘って13パック売ることができました。しかし、気が付けば時間はもう13時45分。HMFでの販売開始まであと15分しかなかったのでトゥクトゥクをとばして会場へ向かいました。   ▲購入してくれた家族との記念写真。:ちなみに場所はRoyal Palace。きれいな建物と黒、白、茶と様々な色の大群のハトが見られました。   会場に無事間に合った?(嘘です。5分ほど遅刻しました)ので早速歩き売り再開です。 お祭りということもあり外売りの時の倍以上のスピードで売れました。外売りで自分の押し売りスキルが磨かれていたので一緒に販売している子にもびっくりされました。おおよそ日本ではできない売り方をしていたので少し引いていたくらいでした。   販売は終わってみるとパンケーキ150パック、餃子50パックすべてが完売しました!   販売の本部の横にはおしゃれな写真映えするアイス屋さんがありましたが、その商品は1つ作るのに時間がかかる、歩き売りができないというデメリットがありました。その点私たちの商品は1つの完成度は敵わなくても、競合のデメリットを自社のメリットにできたことが完売できたポイントだと考えます。 午前の販売で子供などへ値引きが発生したため売り上げは約197ドルと目標の200ドルには惜しくも届きませんでした。しかし、私たちは追加販売があるのでそこでの販売で今回との合計400ドル以上の売り上げを狙いました。   ▲販売の様子:Facebookパネルも大好評。完売記念の集合写真。今まで味わったことのない達成感が得られました。   〈追加販売〉 HMFで売上目標に届かなかったリベンジのため予定していた餃子とポップコーンを用意しそれぞれの販売場所へ向かいました。私が担当した場所は観光客や若者が集まるRiversideだったので販売開始30分で5パックの餃子と1カップのポップコーンが売れました。しかし!好調かと思われたのもここまで。突然のスコールにより人がいなくなりました。あきらめずに屋根のあるところで雨宿りしながら販売を続けましたが皆それどころではありませんでした。結局販売は中止になりました。森山社長からのミッションの200ドル以上売り上げることはできましたが悔いが残る結果になりました。     〈販売後の3連休〉 販売を終えた私たちに残された使命は成果の報告とカンボジアで遊びたおすことでした。販売の翌日から3連休をいただいたので2週間メンバーでアンコール遺跡とその周辺の観光を計画しました。   プノンペン・リバーサイドからバスに揺られること約6時間、アンコール遺跡のあるシェムリアップという町に到着しました。初日はトンレサップ湖を貸し切りモーターボートでクルージングしました。そこでは高床式住居に住む人々の姿を見ることができました。途中で手漕ぎボートに乗り換え森の中を進んでいくと野生の猿を見ることができました。船頭のおばちゃんがバナナを木に置くとどこからともなく現れ、慣れた手つきでバナナをむき貪っていました。とてもかわいかったです。様々なものを見ることができましたがその中で私が一番感動したのはトンレサップ湖の地平線に沈む夕日を見たことです。時間が止まったかのようにさえ感じるほどの美しさでした。   ▲トンレサップ湖。今まで見た景色のなかで一番きれいだった。   ▲トンレサップ猿。(画像をクリックすれば動画がご覧いただけます)   休暇2日目はいよいよアンコールワットやその周辺の遺跡群を見に行きました。アンコールワットの日の出を見に行くために早朝4時半にホテルを出発しました。しかし、その日はあいにくの曇天。じわじわと明るくなっていくアンコールワットもなかなかきれいだと思いました。遺跡ではたくさんの女神像を見ることができ同じポーズで写真を撮り、楽しみました。アンコール・トムでは50をこえる神の顔を見ることができました。カメラアングルによってはその顔と鼻キスをすることができます。また遺跡周辺にはたくさんの猿が生活しており、動物園よりも間近で彼らを観察することができました。とてもかわいかったです。タプロムでは遺跡に大木がまたがるようなかたちで生えており、自然の雄大さを感じることができました。   ▲2週間メンバーでアンコールワットを背景にセルフィー。日の出が見られなかったことだけ残念。   アンコール遺跡を十二分に堪能した私たちはアロママッサージを受けに行きました。10ドルきっかしで一時間と、日本では考えられないほど格安でした。私は担当してくれたベテランのおばちゃんの力強さを体感することができました。少し痛かったです。マッサージを受けリフレッシュした私たちはパブストリートに向かいました。そこにはお土産屋さんや飲食店・バーなどが立ち並んでいました。いろいろな店をのぞいたのですがさすが観光地とあって屋台で食事をしてきた私たちにとっては高く感じました。結局屋台でご飯を済ませ(200円でおなかいっぱい!)、その後バーでおしゃれなカクテルをいただき、ホテルに戻りました。   休暇最終日には「天空の城ラピュタ」のモデルになったベンメリアに行きました。遺跡は苔や植物でおおわれており、ラピュタを見たことがない私でもその壮大さに感動しました。ベンメリアの中には地雷被害者の人だけで結成された音楽隊が演奏していました。なんとも感慨深い気持ちになりました。   ▲ベンメリアの写真。生命エネルギーを感じました。   〈1か月メンバーの発表見学と発表準備〉 休暇が明け私たちは1か月メンバー4人による発表を見学しました。重要なポイントは抑えながら笑いどころもある独自性を持った完成度の高い発表でした。私たちの発表にプレッシャーがかかりました。その後さっそく資料作成に取り掛かります。森山社長に教わったプレゼン資料の作り方を基に私たちなりのアレンジを加えながら仕上げました。下にプレゼン資料のファイルを貼っておくので気になった人はぜひ見てください。   ▲画像をクリックすればPDFデータがご覧いただけます。     〈成果発表〉 いよいよ今回のインターンシップの集大成である成果の発表です。先ほど添付したファイルを使って森山社長に自分たちの活動内容の報告をしました。インパクトのある写真や言葉選びをして興味を引き付ける資料をつくることができました。少しは噛んでしまいましたが、はっきりとした口調で行えたと感じています。活動の報告が終わるとその次は各自今回のインターンシップでの役割、特に頑張ったこと、将来積んでいきたいキャリアについて1分程度の発表を行いました。皆の将来の夢は意識が高く私はまだまだ深く考えられていないなと感じました。その後、森山社長からプレゼン資料の改善点と各人に対してのありがたいお言葉をいただきました。その言葉を胸に日本ではインターンシップ前よりも自分の将来について考えるようにしています。発表はとても緊張しましたが、これから多くの経験を経てより良い発表ができるように頑張ろうと思います。   ▲手に実際に使ったアンケートを持って発表している様子。ものすごく緊張しました。   以上が2週間のサムライカレーでの経験です。 海外での商品開発・販売は将来商品開発の道に進みたい自分にとって大きな経験になりました。また、日本全国様々なところから学生が参加しているので意識の高い仲間にも出会うことができ、今まで気づかなかった自分の長所や短所を見つけることもできました。メリットがデメリットに変わったり、思いがけないアクシデントにみまわれたりと、絶対学内だけでは体験できない失敗もできました。 インターンシップは自分で行動しなければ得るものは少ないです。それは言い換えれば、これからのキャリアに向けて最も必要な行動力を養うことができるということです。もし食品開発コースでインターンシップに参加したいと考えている1回生、2回生がいるならこのサムライカレーインターンがおすすめです。「インターンシップに行きたいけど英語が苦手だから海外はなあ」と思っている人にも。私自身は英語を単語でしか話せないレベルでしたが、商品を売るには熱意とボディランゲージさえ出来れば不自由はありませんでした。その他にもプログラムには市内観光の時間や森山社長の就活講座が組み込まれており勉強も遊びも充実した内容でありました。興味を持った人、特に健康栄養学科の食品開発コースの1・2回生はぜひ参加してみてください!最後まで読んでいただきありがとうございました!   健康栄養学科3回生 副島大成

2018.10.23

畿央祭教員企画「第12回奈良県認知症ケア専門士会研修会」~看護医療学科

平成30年10月20日(土) 畿央祭の教員企画において、第12回奈良県認知症ケア専門士会研修会(会長:本学山崎教授)で「スウェーデンの認知症ケア-その人らしい生き方を支える-」が行われ、老年看護学領域の教員の山崎教授、南部准教授、松原臨床教授、島岡がスタッフとして参加しました。この企画は、KAGUYAプロジェクトの2018年シニアキャンパスの企画として共同で開催されたものです。 講師はスウェーデンのシルヴィア看護師(スウェーデン国王女認知症専門看護師)の長谷川佑子先生でした。長谷川先生は、スウェーデン在住の日本人で、兵庫県立看護大学をご卒業後、看護師として勤務され、現在はアカデミスカ病院の老年疾患科で看護師として働いておられます。   ▲講師の長谷川先生   “シルビィア”はスウェーデン王国の女王の名前で、「認知症を患っても、質の高い生活を送れるためのケアを」という目的のもと認知症の専門的知識を学べる学校を設立し、その学校を卒業された看護師に与えられる称号がシルヴィア看護師です。 シルヴィア看護師はスウェーデンや他国でも認知症ケア、医療についてのそれぞれの職場で実践、知識の普及を行っています。     長谷川先生は、「スウェーデンでは認知症の方が救急で受診された場合、すぐに病棟に搬入されますが、まずは1杯のコーヒーとサンドイッチを提供し、落ち着いて頂くことから始めます。認知症ケアで大切なことは、認知症を患っている方が安心することです。」と説明していました。「安心と信頼から認知症の方へのケアは始まる。ケアの目的は、その人らしい、質の高い生活を送っていただくこと」という言葉に、普段から老年看護学実習で学生達に話している内容ですが、改めて認知症看護の奥深さを感じました。 また、スウェーデンの施設で最初にモーニングケアをした時の失敗談や、日本人が施設見学に来ると行いがちな車椅子移送の話を交えながら、その方がどうすれば気持ちよく目覚めることができるのか、どのようにすればその方が持てる力を維持し続けることができるのか、考えながらケアすることの難しさを語ってくださいました。 ただ車椅子を押すことは簡単ですが、その方がどれだけ時間がかかっても自分の力で目的の場所まで行くことが大事。急がせないでひたすら待つ、待ちながらその人の持っている能力を活かすこと。そのためには、その人の能力や生活習慣をしっかり知ることが大事と話してくださいました。 この講義は老年看護学援助論Ⅰの授業の1コマとして、看護医療学科の2回生も聴講しました。このような実践の話を聴くことが刺激になり、学生のうちからグローバルな視点で高齢者看護や認知症看護を学び、今後、実習や医療の現場で認知症看護を行う際に活かしてくれたらと切に願います。 今回は研修会で参加された48名や学生の他にも、大学教員や3回生の看護学生、他学科の学生、一般の方の参加もあり、約140名が聴講していました。終了後のアンケートには満足度の高い評価を頂きました。     第2部はワールドカフェを行い、認知症ケアについて“とこぎり”(奈良の方言でしっかりという意味)話し合いました。     途中に長谷川先生も参加してくださり、スウェーデンと日本の認知症ケアの違いなど意見交換しており、大変盛大に終了いたしました。     皆さん、もっともっと長谷川先生のお話が聴きたかったようで、研修会終了後も先生に質問待ちの順番ができていました。     長谷川先生、ありがとうございました。また日本に来られた際はまたお話を聴きたいと思います。   看護医療学科 助手 島岡昌代   【関連記事】 日本老年看護学会 2018年度 生涯学習支援研修会参加レポート~看護医療学科教員 川上村健康力向上プロジェクト「認知症教室」を開催!~看護医療学科 川上村民生児童委員会の方を対象とした「認知症を正しく理解する講習会」を開催!~看護医療学科   ●奈良県認知症ケア専門士会に関する記事はコチラ!

2018.10.18

2018年度「マミポコ親子ひろば」後期第1回活動報告!

近隣の未就園児の親子を対象に、第2・第4火曜日の午前10:00から畿央大学の和室を親・子・大学生のコミュニケーションの場として提供している「マミポコ親子ひろば」。自由遊び、手遊び、絵本の読み聞かせ、体操遊びなどをして元気いっぱい活動しています。     【第1回:10/9(火)】 ○自由遊び ○絵本『まんまるまんまる』 ○ふれあい遊び『バスに乗って』『きゅうりができた』『ぐるぐるせんたくき』   当日は6組の親子が参加してくださいました。 前期から引き続き来てくれている親子が多く、久しぶりの活動で少し緊張した様子もありましたが、お気に入りのおもちゃを見つけて元気よく遊んでいる様子が見られました。お母さんだけではなくお友達同士の関わりも見られて、子どもたちの成長した姿に驚かされました。 絵本『まんまるまんまる』の読み聞かせでは、お母さんのお膝にのり、安心した表情を見せながら感性豊かに反応してくれる子どもたちに感動しました。ふれあい遊びでは、学生と一緒にやろうとしてくれる子どもやお母さんとの触れ合いを笑顔で楽しむなど、部屋の中に笑い声がいっぱい広がりました。 今回の活動を踏まえ、後期も安心して楽しく活動できる場を作っていけるよう学生一同努力していきたいです。次回はハロウィン製作を行いますので、楽しみにしていただけたらと思います。 よろしくお願いいたします。   現代教育学科2回生  田中さくら   【関連記事】 2018年度「マミポコ親子ひろば」第5回活動報告! 2018年度「マミポコ親子ひろば」第3・4回活動報告! 2018年度「マミポコ親子ひろば」第2回の活動報告! 2018年度「マミポコ親子ひろば」初回の活動報告!

2018.10.18

平成30年度卒業研究発表会を開催!~看護医療学科 山崎・林田・對中・大友・文ゼミ

  平成30年10月6日(土)9:30~16:00、看護医療学科4回生91名が各教員のゼミに所属し、4月から半年間かけて取り組んできた「卒業研究」(看護医療学科4年次科目)の発表会が開催されました。 3回生も年明けから卒業研究への取り組みが開始となるため、実習の合間ながらも4回生の発表を聞きに来ていました。午前の部のブロック1では学生31名、教員7名の参加がありました。4回生、3回生、教員が聴講し、発表や質疑応答にやや緊張しながらも、一生懸命、自身の成果を発表していました。 以下に、一部ではありますが2018年の卒業研究発表会を報告します。   【山崎ゼミ】 ▲発表を終えて安堵しているゼミ生   ≪卒業研究を終えた4回生の声≫ 4回生の4月から、就職活動や実習、国家試験勉強と並行しながら作成した卒業研究の発表が無事終わり、今は達成感に満ち溢れています。始めの頃は、書き方や進め方がわからず、頭を悩ませる日々が続きました。しかし、ゼミ担当教員の指導や、同じゼミの学生の協力もあり、ゼミの団結力が深まったとともに、意欲的に取り組むことができ、卒業論文の作成も比較的早い段階で終わらせることができました。 また、ゼミ生の共通のテーマであった「認知症」に関したボランティアにも多々参加したことで、認知症に対する理解が深まり、卒業論文の質を高めることができました。 発表会では、認知症に関する内容に加え、タッチングや動物介在活動といった発表があり、今後就職したうえでも活用できそうな知識が得られ、興味深い発表会でした。   山崎ゼミ:島野綾子・前田理佳子・野並あこ・井上美香    【林田ゼミ・對中ゼミ・大友ゼミ】 私たちのセクションでは、「周手術期看護」や「救急看護」「がん看護」「終末期ケア」をテーマとした研究についての発表が行われました。   ▲発表を聴くゼミ生たち   発表会には、実習中で大変な時期の3回生の皆さんもたくさん来てくれたので、いつも以上に緊張しましたが、4月から懸命に取り組んできた研究成果を伝えることができるように、皆懸命に取り組みました。   ▲司会・進行も緊張しましたがうまくできました   私たちのゼミで発表したテーマは、3回生で経験した実習中に向き合った事例やこれからの学習で関心を持っていることについてでした。林田ゼミでは、周手術期実習で受け持った患者さんとの関わりから、ストーマ(人工肛門)を造設し、そのことを受容しながら自身や周囲のエンパワーメントを活用してストーマケアを修得し生活を構築していく過程の問題などについて、丁寧に分析した結果を発表しています。また、對中ゼミでは研究の過程で文献を読み込みながら、3年次に受けた「終末期ケア論」で関心を持った「グリーフケア(遺族の悲嘆に対するケア)」などをテーマに取り組んだ成果を発表しました。そして、大友ゼミでは「がん告知」を受けた患者が経験する心理過程とその局面での看護の役割をテーマにした研究内容が発表されました。   ▲7分間の発表に半年間の成果を込めています   どのゼミの発表も、これからのわが国の看護実践の現場で「看護師がどのような実践技術や患者・家族に向き合う態度で臨むべきか」という深い問題に取り組んでいました。 この発表で学んだことは、来年以降自分たちが、看護師として臨床に出たときに役立てることができると感じています。 私たちは、これから今回の発表を力に看護師としての道を歩むべくその前にある「国家試験」という関門を突破するための研鑽を積んでいきます。 次年度に看護研究に取り組む3回生の皆さんは、現在実習で大変な毎日でしょう。その大変な経験の中で、自分が遭遇した疑問や見出した課題をテーマにして卒業研修に取り組んでいただきたいと思っています。   林田ゼミ:湯屋巴苗・辻千紘・徳尾野楓・吉森由稀 對中ゼミ:益田怜佳・島田美佳・新田彩華・種山美里 大友ゼミ:馬野裕菜・岡本愛梨・福田帆乃香 【文ゼミ】 4月の上旬から動き出した、卒業研究論文が先日全て終了し、やっと終わったという気持ちと同時に国家試験が近づいて来たという気持ちもあり切り替える時期がやってきました。卒業研究論文を始めた当時は緒言から考察まで何を書けば良いのか分からずすごく焦っていたのを覚えています。 特に考察は、結果から何が考えられるのか、自己の勝手な考えになっていないか、何度も考え直して確認をしていました。また、先生の指導により引用論文のクリティーク評価を行いその上で自己の論文に活用したりしました。それは非常に自分たちの役に立ったと実感していてとても感謝しています。 自分たちのゼミの研究発表だけでなく、他ゼミの発表も聴くことで自分たちが知らなかったことを知ることができたり、他の興味深い研究内容を見つけることもでき、非常に有効的な時間となりました。卒業研究論文が終わり一息つくのではなく、これからは国家試験に集中して皆で頑張っていきたいと思います! 文ゼミ:中場小夜・西山真以・本田佳緒里・坂本幸太   【関連記事】 平成29年度卒業研究発表会を開催!~看護医療学科 緩和ケア病棟を見学実習!~看護医療学科「終末期ケア論」 「エンゼルメイク」の演習を実施!~看護医療学科「終末期ケア論」

2018.10.05

大学院生が第19回認知神経リハビリテーション学会で最優秀賞を受賞!~健康科学研究科

平成30年9月29・30日に門真市民文化会館ルミエールホールにおいて第19回認知神経リハビリテーション学会学術集会が開催されました。大学院生の高村優作さん(博士後期課程)、舞田大輔さん(修士課程)、そして私(寺田萌 修士課程)が参加・発表してきましたので報告させて頂きます。     本学会は「病態を深化する」というテーマで行われました。台風が近付く中での開催でしたが、リハビリテーションに携わる多数の職種の方々が参加され、特別講演、教育講演、シンポジウム、一般演題発表において、脳卒中後片麻痺や高次脳機能障害、神経難病など多岐に渡る領域における、行為の異常の背景にある症例固有の病態理解を深めるための様々な検証作業の提案があり、活発な議論がなされました。     今回私は、「慢性期失行症例におけるジェスチャー観察時の視覚探索特性 ~模倣障害の回復過程における一考察~」という演題で発表を行い、一般演題発表のなかで最優秀賞に選んで頂きました。この発表は、模倣障害を呈した患者様に対して従来の行動面の観察・評価に加えて視線の動きを計測・分析したもので、模倣障害の回復過程における代償戦略を示唆するデータを報告しました。多くの演題の中から最優秀賞に選んで頂けたことは、日頃の取り組みが認めてもらえたことと大変嬉しく思っております。     認知神経リハビリテーションでは、個々の症例の認知過程への介入を基本としており、内省や内観を治療の重要なポイントとして用います。これに併せて、種々の評価結果を客観的データとして把握するために研究的手法を用いることは、正確な病態解釈やより良い介入手段の立案の一助となると感じました。今後も継続する努力を怠らず、リハビリテーションの対象者、さらには社会に貢献することができるように、ますます精進していきたいと思います。 このような経験ができたのは森岡教授をはじめとする多くの方のご指導と畿央大学の支援があってのものです。この場を借りて深く感謝申し上げます。   発表演題 【指定シンポジウム】 ・高村優作「前頭機能や空間性注意の停滞を併発する感覚性失調症例の病態解釈と介入経験」 【ポスター発表】 ・舞田大輔「視覚入力を用いた自己運動錯覚の定量化の試み~Bimanual circle line coordination taskを用いて~」 ・寺田萌「慢性期失行症例におけるジェスチャー観察時の視覚探索特性~模倣障害の回復過程における一考察~」   健康科学研究科 修士課程2年 寺田萌   畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターホームページ

2018.10.02

「鶏肉を使ったヘルシー居酒屋メニューコンテスト」で受賞!~ヘルスチーム菜良

平成30年9月15日(土)に、奈良市大宮町の居酒屋物集女にて、「鶏肉を使ったヘルシー居酒屋メニューコンテスト」が開催され、本学からヘルスチーム菜良※が参加しました。   ※ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。   「奈良県の特産品である『大和肉鶏』を使ったヘルシーな居酒屋メニュー」がテーマで、3回生3名、2回生1名がメニュー開発に取り組みました。居酒屋メニューでありながらヘルシーさも求められており、使う材料や味付け、満足感を出す方法などについての話し合いを繰り返し行いました。レシピの応募締切が4月末であり、新学期が始まって間もない慌ただしい時期でしたが、昼休みなどに集まってアイデアを出し合ったり、放課後に2度の試作を行ったりし、2品のメニューを考えました。     1つは、「焼き春巻き~菜良の味~」です。通常、春巻きは揚げますが、焼くことでエネルギーを抑えました。あんには大和肉鶏の他に、筒井れんこん、大和芋といった奈良県の特産品を使用しました。大和肉鶏と筒井れんこんは、それぞれの食感を感じられるように切り方を工夫しました。大和芋の粘りが強いという特徴を活かして、具材のつなぎとして使用しました。     もう1つは、「とりみそやっこ」です。大和肉鶏と特産品のエリンギを使用して作った肉味噌を、豆腐の上に乗せました。肉味噌は一般的に豚挽き肉を使うことが多いですが、鶏胸肉に変え、さらにエリンギを加えることで鶏肉の使用量を控え、エネルギーを減らしました。   コンテスト当日は、関係者の方々に試食・審査していただきました。ヘルスチーム菜良のメニューの他に、奈良県立磯城野高等学校の生徒さんのメニューもあり、全9品の中から上位3品を決めました。どれも完成度が高く、材料や見た目、調理のしやすさなど、様々な面に工夫がみられました。     審査の結果、「とりみそやっこ」が準グランプリを受賞しました! グランプリは奈良女子大学ヘルスチーム菜良の「奈良の味覚三昧ほうじ茶漬け」、3位は高校生の「鶏もも肉の塩麴焼き、梅肉ソース風」でした。   上位3つのメニューは、10月29日(月)から、下記店舗での販売が予定されています。 ■やたがらす(近鉄奈良駅より徒歩4分) https://r.gnavi.co.jp/nasv8x8h0000/?utm_id=type-t_pc_dsa-tenpo_y_lis ■物集女〈もずめ〉(近鉄新大宮駅より徒歩5分) https://tabelog.com/nara/A2901/A290101/29001841/   残念ながら「焼き春巻き~菜良の味~」は受賞できませんでしたが、試食の際に美味しいという声を聞くことができました。   ▲グランプリの「奈良の味覚三昧ほうじ茶漬け」(左)と3位の「鶏もも肉の塩麴焼き、梅肉ソース風」(右)   コンテストへの応募を通して、おいしさ・見た目・調理方法・原価など様々な部分を考慮し、調理する側と食べる側両方のニーズに応えられるメニューを提案する難しさを感じました。メニューコンテストには以前にも応募したことがありますが、その時とはまた違った視点でメニューを考える良い機会となりました。提供する場所や対象とする年代などが変われば、求められるものも変わってきます。与えられたコンセプトに応じた柔軟な発想ができるようになりたいです。   健康栄養学科3回生 竹元優花   【関連記事】 奈良市で大和肉鶏のレシピコン 高校・大学生参加(朝日新聞デジタル)   ●ヘルスチーム菜良の情報はこちらからご覧になれます。

2018.10.02

理学療法学科 海外インターンシップ in 台湾 vol.4~教員総括~

理学療法学科では、平成28年度から3回生の学生を対象に、理学療法に特化した「海外インターンシップ」の科目を開講しています。国際的な視野の拡大や語学能力の向上などの目標に加えて、海外での理学療法の実情を学び、海外の学生や理学療法士と交流を深める機会をもつことで、将来グローバルな理学療法士になることを到達目標とした授業です。 カウンターパートである台湾の国立台湾大学(National Taiwan University; NTU)・中国医薬大学(China Medical University; CMU)と共同でプログラムを作成しており、他の大学にはあまり見られない本学独自の取り組みになります。     なぜ、台湾の両大学なのか? 2つの大学の優れた点を挙げます。 •アメリカ・オーストラリアなどへの留学経験、欧米での大学院を修了した先生が多く、研究レベルが高い​ •卒業生に海外等の大学院に進学する学生もいる​ •他の海外とのつながりも強く、学部生の間に海外で実習を受ける学生もいる​ •アメリカのDPTプログラムを参考に6年制教育が一部始まっている​ •理学療法士が直接患者さんを診療できるPTクリニックやPTセンターがある(医師の処方箋は必要)​ •非常に友好的で、海外からの学生などの対応も慣れている •英語ができる学生が多い など アジアの中では、日本が進んでいる印象があるかもしれませんが、台湾の理学療法には我々が学ぶべきところがたくさんあります。     学生たちは4月から準備していたのですが、2018年9月6日(木)から予定していた渡航が、9月4日(火)の台風21号による関西空港の浸水、連絡橋の損壊等で、長期間の利用ができなくなり、一時は中止の可能性もありましたが、JTBの担当者の方や事務局の方々の調整の結果、9月9日(日)~12日(水)と短縮した形でも実施できることになりました。 参加学生は、移動が多くスケジュールがタイトであったのにもかかわらず、レクチャーやプレゼンテーションなど積極的に取り組んでいました。また、学生交流では、現地の学生とすぐに仲良くなり、自由時間に観光に連れて行ってもらうなど、全体を通して、気づきや学び、貴重な経験ができたようです。報告会では、清々しい表情で堂々と自分たちの想いを後輩たちに伝えてくれました。     海外インターンシップでは、学生だけなく教員の交流という側面もあります。大学間提携を結んでいるCMUとは、今北先生が中心にお互いの研究室を訪問し、実験手法を共有する等を続けています。 ▼CMUとの研究交流についてはこちら 海外インターンシップ先の中国医薬大学(台湾)から教員2名が来学!!~理学療法学科   また、今回の期間短縮に伴い、前半にプログラムをご準備いただきながら急遽キャンセルすることになったNTUにお詫びと来年度の調整のために、福本先生が訪問しました。 NTU、NTUPTセンターの先生方はみなさん、「台風は大丈夫だった?」と心配、「キャンセルのことは気にしなくていい」、と寛大に対応してくださり、来年度も継続して受け入れていただけることとなりました。 NTUでも、以前から交流のあるWang先生と福本先生とで国際共同研究や、学部生はもちろん大学院生や教員の交流など関係性の発展に繋がる話で盛り上がりました。     上記の通り様々なハプニングを乗り越えて、無事、3回目の理学療法学科の海外インターンシップを終えることができました。   今回、我々の訪問を受け入れてくださった施設の方々、事前の準備で関わってくださった方々、急な変更にもかかわらず、日程調整など対応してくださった関係者の方々に、この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。     理学療法学科教員 今北英高、福本貴彦、松本大輔、宮本直美、梶原由布     【関連記事】 理学療法学科 海外インターンシップ2018 in 台湾 現地リポートvol.1 理学療法学科 海外インターンシップ2018 in 台湾 現地リポートvol.2 理学療法学科 海外インターンシップ2018 in 台湾 現地リポートvol.3

2018.10.02

畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.17(帰国後編2)

畿央大学の短期語学留学プログラムは、毎年夏休み期間中に行われます。英語学習はもちろんのこと、英国文化に触れることができ、博物館見学や美術館での美術鑑賞、サッカー観戦、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫することもできます。 【畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018概要】 場  所:イギリスのカンタベリー(ロンドンの南、車で2時間程の場所にあります) 研修場所:コンコルドインターナショナルスクール 期  間:2018年9月1日から20日間 内  容:2週間英語学習(ホームステイ滞在)、その後5日間のロンドン文化体験(観光等) では、夏期短期語学留学の日々の様子を参加学生にリポートしていただきます。     こんにちは。夏期短期語学留学に参加をしました健康栄養学科2回生の新田奈穂です。イギリスで過ごした生活についてリポートさせていただきます。   ホームステイをしたカンタベリーは小さな街でした。英国らしい風景や可愛らしいお店がたくさん並んでいました。中でも、カンタベリー大聖堂はとても大きく雰囲気がありました。   ▲カンタベリー大聖堂   それぞれのホームステイ先では、食を共にしたりお出かけしたりとホストファミリーと2週間過ごしました。最初は慣れない地で不安も大きかったですが、コミュニケーションが増えるにつれどんどん楽しくなっていき、お別れが寂しく感じました。   ▼ホストファミリーとの様子   またホームステイ中には、「Concord International」でクラス毎に授業を受けました。もちろん、授業はすべて英語なので、先生が言っていることを聞き取れなかったり意味が分からなかったりして、追いつけないこともありました。他国の人とコミュニケーションをとる際は英語のみで話すため、諦めそうになることもありました。しかし、根気強く畿央生の仲間と共に頑張ることで乗り越えられたし、初めより早く英文が頭に浮かぶようになりました。 2週間の授業を経て、授業最終日には全員が無事修了証書をいただくことができました。   ▼授業での様子   ロンドン滞在中には、引率の深田先生のもとウォーキングでの観光ツアーや自由時間も各自で過ごしました。大英博物館やロンドンアイ,キングスクロス駅(ハリーポッターの93/4番線がある)など、世界的に有名なものや教科書に載っているような美術品もたくさん見ました。地下鉄で少し離れた場所へショッピングに行くこともありました。一緒に参加した畿央生の仲間とも打ち解け、とても素晴らしい時間を過ごしました。英国の街並みはどこを切り取っても絵になり、みんな写真をたくさん撮っていました。   ▼ロンドンの風景   今回の語学留学では、言葉の壁がある海外へ行き語学を学びながら、少しずつその壁を壊していく感じがしました。初めの方は、聞き取りも難しく自然と口数が減ってしまい寂しくなることもありました。しかし、一緒に参加した仲間と共に授業に積極的に取り組んでいくことでモチベーションも高まり英語力も伸びていきました。また、文法などは日本でも学ぶことができますが、独特の言い回しや声掛けなど、現地に赴かないと知ることのできないことも多く、参加して本当によかったなと感じました。 世界共通の言語としての英語力をもっと身につけられるよう、これからも取り組んでいきたいです。   健康栄養学科2回生 新田奈穂   【関連記事】 畿央大学夏季短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.16(帰国後編1) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.15(自由時間編3) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.14(自由時間編2) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.13(自由時間編1) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.12 (WEEK2編4) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.11 (WEEK2編3) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.10 (WEEK2編2) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.9 (WEEK2編) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.8 (WEEK1編4) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.7 (WEEK1編3) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.6 (WEEK1編2) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.5(Week1編) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.4 (ホームステイ編2) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.3 (ホームステイ編) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.2 (現地オリエンテーション編) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.1 (イギリス出発編) 畿央大学夏期短期語学留学プログラム2018 現地リポートvol.0(事前オリエンテーション編)