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畿央の学びと研究
2018.07.11
広陵町の町並み見学会を行いました!~人間環境デザイン学科「建築学概論」Part2
平成30年6月5日(火)と12日(火)に『建築学概論』授業内で、人間環境デザイン学科1回生と「広陵町大垣内」「馬見南」の街並み見学に行きました。 この見学会では、「建築とまち」「領域性」「家の周りの環境」に関心を持ち、旧集落と新しい住宅地の空間構成を認識・比較することを目的としており、屋外空間のスケッチや観察記録を行いました。 先日、これらのスケッチや観察記録などを授業内で発表してもらいました。今回は、その一部を紹介します。 ① 外構の移り変わり 大垣内の方は、目線の高さまでブロック塀や石垣が積まれており、外からの目線が遮られ、プライベートな空間が敷地内に確保されています。馬見南の方は、塀にスリットが入っており、植木で視線を遮るような外構になっているものが多く、それぞれの家の個性・デザイン性に富んだ住宅が多くありました。 遮蔽的な空間よりもデザインを重要視するようになり、外構に求められるものが変わってきた事がわかりました。 ② 窓に注目 大垣内の方は、窓から厳格なイメージが伝わってきて、道路に向かって開かれる窓はあまり見られませんでした。一方、馬見南の住宅には、道路に向かって小窓がいくつもあり、明るく開放的なイメージが伝わってきました。 ③ 前道路の様子 大垣内の方は、車が1台通れるくらいの狭い道路で、前方を見通せないクネクネとした道路になっていました。マンホールの数が多く、道脇に置かれている「邪魔石」が特徴的でした。昔は車を利用していなかった為、このような道路になったことがわかりました。馬見南の方は、道幅が広く直線道路でした。敷地内に必ず駐車場があり、植物の種類が多く、色が豊かでした。車道路の他に、歩行者専用の小道も設けられていました。 ④ 敷地の使われ方について 大垣内の方は、1つの敷地に何棟もの建物(蔵・母屋・離れ)が建てられており、 馬見南の方は、敷地内には1棟の住宅しか建てられていないことに気が付きました。 ⑤ 「窓」の外見・役割 大垣内の方には、「面格子」がついています。これは、防犯のために使われ、比較的小さな窓に設置されています。壁には、腐らないように焼かれた杉板が貼ってありました。デザイン性よりも機能性を重視していることがわかりました。 馬見南の方はいろいろな形の窓があり、それぞれの家のデザインに合った窓が設置されていました。 ⑥ 塀やフェンスの高さに着目 大垣内の方は、ブロック塀が積まれ、松の木など密度の高い植物が植えられています。外から覗かれることはなく、塀の内側を敷地内(住民)から観賞するような意匠です。 馬見南の方は、木製の格子が設置され、密度の低い植物が植えられています。周囲の住民も植物などを観賞することができ、共有して楽しむことができる意匠になっています。 また、防犯システムの向上により、塀を重要視する必要もなく、デザイン性に重点をおけるようになったのだと考えました。 ⑦ 表札の違い 小さな表札にも時代の変化が見られます。 表記、位置、素材、形、字体などを比べてみました。 以上7点です。 すべての作品をお見せすることができず残念ですが、全員がそれぞれ違った視点でしっかりと記録することができました。後期からは、『建築まちづくり演習』が始まり、奈良県内の古い集落を見学に行きます。 どんな発見をすることができるのか、今からとても楽しみです。 人間環境デザイン学科助手 中井千織 【広陵町×人間環境デザイン学科 関連記事】 広陵町の町並み見学会を行いました!~人間環境デザイン学科「建築学概論」 広陵北小学校と連携してまちづくり調査!vol.1~人間環境デザイン学科清水ゼミ 竹取公園ツリーハウスが完成!~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ 広陵町にまちづくり提案!~人間環境デザイン学科「ランドスケープ演習」
2018.07.09
エコール・マミにて食育展(第1弾)を実施しました!~健康栄養学科
平成30年6月27日(水)に大学に隣接する「エコール・マミ」で来店者を対象とした食育展を実施しました。「体に良い間食のとり方」、「高血圧を防ごう」、「お肉を食べて長生きしよう」などライフステージ別にテーマを設定し、クイズ等を取り入れた体験コーナー、パワーポイントによる5分間栄養教室、食育の現状と課題からテーマを設定した展示コーナーを行いました。 5分間栄養教室は、栄養指導を行う対象者を決め、その対象者に向け各自でテーマを考えて発表するコーナーでした。授業では全員が発表をしたのですが、栄養教室では各グループの代表2人を選び、計12人が発表を行いました。授業中に、先生や学生にアドバイスをもらい、より良い発表をできるよう試行錯誤し臨みました。実際に行ってみて、栄養指導をする難しさを知り、言葉遣いや表現の仕方、媒体作成の仕方や工夫を学びました。 〈体験コーナー〉 体験コーナーは6つの班に分かれて行いました。班ごとにライフステージ別のテーマを設定し、15分~20分の体験型の栄養教育を行いました。テーマにあった内容が対象者にしっかり伝わるよう模造紙を使った掲示資料に加え、紙芝居やクイズを取り入れるなどの工夫をしました。 参加していただいた方に配布する参加賞は、自作のレシピやマグネット等どれもクオリティの高いものばかりで受け取った方々に喜んでいただけたと思います。 〈5分間栄養教室〉 〈展示コーナー〉 対象者の年代によって媒体の文字の大きさや見やすさを考え、どうしたら興味も持って最後まで聞いてもらえるのか考えるのに苦労しました。話し方や声の大きさなども意識して各班で事前に何度も練習していくうちにどんどんうまく発表できるようになりました。実際に聞きに来てくださった方が真剣に聞いてくださっている姿に接し、とても嬉しく、やりがいを感じました。また、一から班のメンバーで協力して作り上げることの難しさを感じましたが、終わったときの達成感は格別で、「頑張ってやってよかった」と心から思えました。 健康栄養学科3回生 大津留黎・加藤杏奈・金子千夏 【関連記事】 奈良県中央卸売市場連携「ならいちばのキッチン・第8回料理教室」を開催しました。 畿央祭・ウェルカムキャンパス企画展示「食育にチャレンジ!」を開催!~健康栄養学科 エコール・マミにて栄養教室を開催!~健康栄養学科
2018.07.09
ヘルスチーム菜良の4大学交流会を行いました!~ヘルスチーム菜良
平成30年7月1日(日)帝塚山大学の教室をお借りしてヘルスチーム菜良※の4大学交流会を行いました。畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学の学生が総勢56名参加しました。 ※ヘルスチーム菜良・・・管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。 まず初めに各大学から昨年度の活動報告がありました。小学生を対象とした料理教室やスイーツコンテストへの参加など、畿央大学では行っていない活動をしている大学があり、機会があれば取り入れて実施してみたいと思いました。 その後、各大学が工夫をこらして作ってきたお菓子を食べながら、他大学の方とお話し、今後の4大学の連携活動について話し合いました。その結果、地産地消の意味を込めた大和野菜を使ったお弁当を開発しようという目標が決まりました。また、イベントでの屋台出品や、親睦会を兼ねてのご飯会などの案もあり、今後の様々な活動実施に向けて計画を実施していきたいです。 ▲(左手前から時計周りに)畿央大学の豆腐入りきな粉とココアのマーブルケーキ、近畿大学のゴマ香るかぼちゃマフィン、帝塚山大学の酒粕チーズケーキ、奈良女子大学のカラフル野菜の米粉のケークサレ 最後にフルーツバスケットとじゃんけん列車のレクリエーションをして、他大学の方と楽しみながら交流を深めました。 ~参加者からの感想~ 他大学と交流することで普段どんな勉強をしているのかを知ることができ、良い刺激になりました。私も自分のやりたいことについてもっと積極的に動いていこうと思いました。 1回生 秋山愛奈 他大学との交流で他のヘルスチームの活動がどのようなものなのかをよく知ることができたので、これからの活動に活かしたいと思いました。また、班に分かれて4大学で何をするか話し合う場面では、他の大学の方の色々な意見を聞くことができてとても楽しかったです。他大学の栄養学科と話す機会がなかったのでとても貴重な時間でした。 3回生 今西果菜子 他大学の活動報告を聴き、こんな活動の仕方もあるのだと参考になる部分がたくさんありました。大学ごとに特徴があり、興味深かったです。畿央大学にもぜひ取り入れていきたいと思いました。グループごとの話し合いでは、楽しく雑談しつつ、様々な意見を聞くことができました。4つの大学が集まるからこそ出る意見もあると思うので、4大学交流会はとても大切な機会だと改めて感じました。これから、4大学合同のイベントだけでなく、意見を交換する機会も増えれば嬉しいです。 3回生 竹元 優花 他大学の方と交流する機会は滅多になく、いろんな話ができてすごくいい刺激になりました。今後、もっと4大学の活動を増やして奈良県のヘルスチーム菜良として、協力していけたらいいなと思いました。これからもヘルスチーム菜良の活動を通して勉強していきたいです。 健康栄養学科1回生 川端ひとみ 【過去の「ヘルスチーム菜良」のBLOG記事を読む】
2018.07.09
保健師をめざす学生の「地域看護学実習 学びの報告会」を開催!~看護医療学科
平成30年6月29日(金)に、保健師資格取得をめざす4年生の学校保健実習・産業保健実習での学びの報告会を開催しました。地域看護学実習は、学校保健実習か産業保健実習(どちらか選択制)と保健所実習で構成されています。平成30年6月4日(月)~22日(金)までを学校保健実習および産業保健実習期間として、学校保健実習では、奈良県内の県立高校5校と養護学校(特別支援校)2校と八尾市内の小学校(特別支援学級を中心に)に10名、産業保健実習では、2つの実習施設(企業)で10名が実習に参加しました。 それぞれの分野と対象が異なるため、公衆衛生看護活動の特性や対象者の発達段階の特性に応じた活動に参加し、学生が行った活動を通して実習目標に沿った学びの報告をしました。 発表を聞いての学生の学びの内容をご紹介します。 ≪学校保健実習の発表を聞いて≫ 生徒一人ひとりの健康を保持・増進するためには、学校だけでなく行政や関連機関との連携が重要であることが分かりました。また、同じ発達段階でも学校により健康課題は違うので、課題を明確にし、アプローチ方法も発達段階に合わせて行う必要があると学びました。 産業保健においても学校保健においても、対象がどのような環境に置かれているのか、集団での課題を分析し、健康課題を把握した上で対象者の生活背景を踏まえ支援方法を考えていくということは共通していると考えました。 学校保健と産業保健では対象が違いますが、対象が健康に生活を送ることができるよう支援していくという方向は同じであるので、保健師としてその方向性に向け対象に合わせた支援をしていくことが大切であると学ぶことができました。 井上知波 学校では、子どもたちを支援するうえで保護者だけでなく、地域住民や教育委員会、病院などの様々な関連機関との連携をとり、必要時につなげられるようにすることが大切であると学びました。また、保健師は就学前の乳幼児健康診査で子どもの状態を把握しているので、その子どもにとって適切な教育が受けられるように、地域の各学校の特徴を理解し、適した教育体制への支援をしていくことも重要な役割であることを学ぶことができました。学校保健についても今回の発表会を通して、これまでの授業内容と実際の活動が結びつくことで理解を深めることができ、充実した学びを得ることができたと思います。 山口真由 ▼産業保健実習風景①実習事業場である初田製作所企業製品の説明を聞く ▼産業保健実習風景②実習施設健康管理室にてメンタルヘルス事例検討 ≪産業保健実習の発表を聞いて≫ 産業保健における健康管理の活動および体制、保健師の役割を理解することができました。企業では、健康管理対象者(従業員)に対して健康診断やメンタルヘルス対策を実施し、対象者の健康を守るために様々な対策がされているのだと実感しました。また、作業環境の状況を知るために職場巡視を行い、対象者の置かれている環境を把握することで健康課題を見つけることにつながると学びました。また、学生が実施した保健指導内容を聞いて、健康診断の数値だけでなく、その人にとっての行動の目的を知り、対象者の価値観を尊重した保健指導の展開をすることで行動変容につなげていくことが保健師の役割であると学ぶことができました。 吉森由稀 対象者の言動から、行動変容ステージのどの段階にいるかを把握して、段階に応じた保健指導を行うことが大切であるということを学びました。無関心期の人に保健指導を行っても、対象者はお節介であると感じてしまい、聞く耳を持たないという状況でした。しかし、健康を維持していくためには対象者自身が気付き行動を起こすことが大切です。そのため、そういった人には一方的な指導ではなく、まずは自身の健康状態に目を向けてもらうために、質問を工夫して健康に対しての気づきや関心を持ってもらうことが大切であると学びました。また、関心期など行動を変えようとする意識がある人には、必要な情報提供や具体的にどのように行動変容をしていけば良いのかという具体案を提示し、一緒に目標を立ててセルフケア能力の向上を図っていく関わりが大切であると学びました。今後の保健指導には、行動変容ステージの段階を把握して、アプローチを変えていくことで、よりセルフケア能力が向上すると考えました。 野中沙起 ▼学校保健実習で作成した保健教育媒体 ▼産業保健実習で作成した保健指導媒体 教員として 産業保健実習では、対象者の方のアセスメントを事前に行いましたが、実習指導者様から保健指導が一方的にならないように、対象者の立場で行うことの重要性を具体的に指導していただきました。 また対象者の方の保健指導中の言動から、学生の保健指導に不足していたことやどう展開すればよかったのかという課題への理解が深まったことが、学生の報告から感じ取ることができました。 実習前は緊張し、不安げな表情であった学生が、実習に臨む中で保健師の役割を理解し、実習終了時には言語化でき、とても良い表情に変化をしていることを目の前で感じることができました。学校保健実習においても、発表内容から実際に対象者である生徒さんに接し、養護教諭の活動に参加して、看護活動のプロセスや看護職の役割は同じであることを学んでいました。この経験が9月から実施される保健所実習、市町村への実習につながっていくよう、教員として保健師をめざす学生の成長を促すサポートを行っていきたいと思います。 実習の実施にあたり、実習指導者様をはじめ施設の方々のご理解とご協力ならびに御指導をいただきましたことを深く御礼申し上げます。 看護医療学科助教 丸山睦 【関連記事】 保健師課程選択学生の講義・演習・実習がすべて終了!~看護医療学科 奈良県断酒連合会から学ぶアルコール依存症~看護医療学科「公衆衛生看護学概論」 保健師をめざす学生による健康情報発信!~看護医療学科「産業保健実習」 保健師をめざす学生の「地域看護学実習 学びの報告会」を開催 !
2018.07.05
環境省「エコチル調査」の一環で運動教室を開催!~理学療法学科瓜谷ゼミ
環境省が子どもの健康と環境の関連について行っている全国調査であるエコチル調査というプロジェクトの兵庫ユニットにお招きいただき、去る平成30年6月30日(土)に兵庫県尼崎市で子どもの体力向上を目的とした親子運動教室を3年生の新ゼミ生4名と卒業生で開催してきました。 当日は午前午後合わせて37家族、106名の保護者と小学校低学年までのお子さんに集まっていただきました。 子どもの体力低下については近年注目が集まっているトピックであり、子を持つ親の関心事であることは間違いありません。最近は子供が遊ぶ空間・時間・仲間が以前と比べて減少しており、遊びを通じて子どもが体力をつける機会が減少していると言われています。それに加えて共働きの親が増えたために、子どもの生活習慣が親に合わせたサイクルにならざるを得ないなど、生活習慣の影響も指摘されています。 今回のイベントでは我々が行った研究成果も紹介しながら、子ども達に体力向上と生活習慣の関係、特に睡眠をしっかり取ることの大切さをお話しました。また、ご家族・特にお父さんと一緒に過ごしたり、遊んだりすることが、運動好きになるかどうかと関連しているという報告もご紹介しました。そのあと親子でできる運動遊びを紹介し、実際に参加してくださった親子で体験してもらいました。 参加された保護者の方々は熱心にお話を聞いてくださり、終了後も質問に来られた方がたくさんおられ、保護者の方々の関心の高さをうかがい知ることができました。 アンケートでは「具体的な話が聞けて良かった」「家でも子ども達とやってみようと思う」「学生さんたちがデモンストレーションしてくれたのが分かりやすかった」など、とても好評でした。 しかし何より印象に強く残ったのは、参加してくれた子どもたちがとても楽しそうに保護者の方々と目いっぱい身体を動かしていたことでした。 終了後に保護者の方々だけでなく子どもたちが「ありがとうございました!」「めっちゃ楽しかった!」と自分達から駆け寄ってきてくれたことがとても嬉しかったです。 体操教室終了後は子どもたちと保護者の方々に足趾握力測定を体験していいただきました。 日頃は研究テーマの内容から中高年の方と関わることが多いですが、 今回のような活動を通じて、子どもたちの健康とも関わっていきたいと思います。 理学療法学科准教授 瓜谷大輔 【関連記事】 メルボルン大学の研究チームとしてイギリスへ!~理学療法学科瓜谷准教授 瓜谷准教授の在外研究報告会兼同窓会レポート!~理学療法学科「運動器ラボ」 「足趾握力」に関する論文が国際誌に掲載!~理学療法学科教員
2018.07.05
3回生対象「第4回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科
3回生を対象とした「基礎看護技術自己学修会」を開催! 看護医療学科 基礎看護学領域では、3回生を対象として、4回目となる「基礎看護技術自己学修会」を実施しました。 平成30年6月15日(金)は、「フィジカルアセスメント(バイタルサインの測定と呼吸音・腹部の観察)」をテーマに自己学修会を行い、28名の学生が参加しました。 1回生後期の履修科目である「フィジカルアセスメント」では、健康上の問題を有する患者さんの身体を観察し、得られた情報から患者さんがどのような状態であるのかを考え、必要な援助を導き出すための視点や方法を学修します。具体的には、脈拍測定や血圧測定、呼吸音の聴診や腹部の観察方法等、患者さんの全身状態を観察するために必要な知識と技術について、学修します。 今回の学修会では、バイタルサイン測定と腹部の観察に加えて、フィジカルアセスメントモデル「フィジコ」と、呼吸音聴診シミュレータ「ラング」を用いた呼吸音の聴診を実施しました。 「フィジコ」と「ラング」は医学教育用シミュレータで、それぞれ健康上の問題を有する患者さん特有の症状を再現することができます。参加した3回生は、教員のアドバイスを受けつつ真剣な様子で取り組んでいました。 【参加した3回生の感想】 ラングとフィジコを使って副雑音を聞いて、副雑音の違いを認識することができました。1回生の時の演習でも聴診しましたが、知識が増えた現在もう一度聞くことで、実習で呼吸音を聴診する意味がわかりました。 田中南有 私は、特に呼吸や腹部の聴診に自信がありませんでした。しかし、3回生になり人体の構造・疾患についての知識や理解が1回生のときよりも深まっている今、呼吸や腹部の聴診を復習することで、人体の構造・疾患を関連付けて理解することができ、よい学びとなりました。 辻林もも 健康上の問題を有する患者さんに適した援助を実施するためには、患者さんがどのような状態であるのかを把握し、必要な援助を導き出せる力が必要となります。3回生後期の各論実習では、学生がこれまでに学修した知識・技術をフル活用して、一人一人の患者さんに、より良い援助を実践できることを願っています。 看護医療学科 基礎看護学領域 林有学・須藤聖子・小林智子・中西恵理 【関連記事】 3回生対象「第3回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)一次コース講習会を開催!~看護医療学科 「母性看護学援助論Ⅰ」教員による授業レポート~看護医療学科
2018.07.03
1回生が大阪教育大学附属池田小学校を訪問!~現代教育学科
2018年6月14日(木)、教育学部必修科目「ベーシックセミナー」および「現代教育論」の拡大授業として、教育学部現代教育学科1回生が大阪教育大学附属池田小学校(以下、「附属池田小」)を訪問しました。この行事は、今年で9年目となります。学生が学校教育の現場を訪れ、児童たちの学習や生活の様子を直接学ぶことができる大変貴重な機会となっています。 今から17年前の2001年6月8日、刃物を持った男が校内に侵入し、幼い児童と教員を殺傷する事件が起こりました。事件後、附属池田小では安全で安心な学校づくりを目指し、教職員や保護者、大学関係者が連携しながらさまざまな努力が積み重ねられてきました。こうした取り組みにより、2010年に日本で初めてWHOのInternational Safe Schoolに認証、さらに2015年には日本セーフティプロモーションスクール協議会のSafety Promotion Schoolにも認証されました。 今回の訪問では、教育に関わる仕事を志す学生として、学校を安全で安心できる場所とする附属池田小の安全教育の取り組みを学ぶこと、また授業参観を通じて教員の児童への学習及び生活の指導の実態を学ぶことを目標としました。 ○並木通りから校舎へ 当日は過ごしやすい晴天でした。学生たちは、校門前で「来校者」の吊り下げ名札を受け取り、並木通りを進んで校舎へ。入り口からは児童の皆さんが、各教室に案内してくださいました。笑顔で手をつないでくれたおかげで、学生たちもすぐに打ち解けられた様子でした。 ○児童と触れ合いながらの授業参観・給食 各教室に別れた学生たちは、3・4時間目の授業を参観させていただきました。算数や国語、英語や水泳などさまざまな授業を見学しました。なかには授業に参加させていただいたクラスもあり、見通しのよいオープン教室からは楽しそうに学ぶ児童と学生たちの声が聞こえてきました。 各教室は間口を大きく開くことができ、教室と廊下を隔てるドアもガラス張りです。また各階には「先生コーナー」が設けられており、休み時間には質問する児童の姿も見られました。こうした構造のひとつひとつに、「安全で安心な学校」を目指す工夫が窺えました。 給食の時間も引き続き、持参したお弁当を食べながら、児童たちと楽しく過ごしました。カメラを向けると、児童と学生が一緒になって笑顔で「ピース!」をしていた姿が印象的でした。 午前中の活動については、「一人ひとりの理解度を歩き回って瞬時に把握し、かつ声をかけて適切なフォローまで行う教員に感激した」、「「先生」と呼ばれたときにすぐに反応できなかった。「お姉さん」と呼ばれる時とは違う責任感があった」のような感想がありました。 ○事件を学び学校の安心と安全を考える 給食後の休憩時間をはさみ、午後は体育館で「安全で安心できる学校づくり」について安井学科長より講義がありました。当時の校舎見取り図を参照したり、実際の侵入経路を歩いたりしながら、事件の概要について学びました。さらにこれまで附属池田小が事件をどのように受け止め、「安全で安心できる学校づくり」に取り組んできたか、説明していただきました。 学校の安全と安心が、さまざまな工夫や気配りによって守られていることを実感できる時間でした。何気なく見過ごしてしまう学校空間を細部にわたってとらえ直す視点が身につきました。 こうした学びをふまえ、事件で犠牲となった児童8人の名前が刻まれた「祈りと誓いの塔」に献花をし、代表学生が鳴鐘しながら黙祷を捧げました。 講義後の質疑では、「被害に遭った教員のケアはどうだったのか」などの質問が学生から挙がりました。事件をいかに受け止め、また自分自身が学校安全をどのように担っていくのか。教育の道を志す学生として、考え続けて欲しいと願っています。 午後の活動については、「万が一に備えて逃げやすくするための工夫を感じることができました」、「私たちは同じような事件を繰り返させてはいけないと強く思った」、「入校証のように、一つ一つが意味のある制度であるということを保護者はもちろん、小学生にも伝えることで一人一人が校内の安全面を意識しながら学校生活を送ることが出来る」のような感想がありました。 ○学生の事後レポート 訪問後、参加学生には振り返りレポートをまとめてもらいました。以下、学生のレポートから一部を紹介します。 <学習指導について> 理科の授業を見学して、すごく驚きました。先生の質問の回数がとても多くて、ほとんど児童の質問で成り立っているのです。児童がこんなに発言していることにも、発言したがることにも驚きました。そしてその発言一つ一つが考えられていて面白い発想ばかりでした。先生も予想できないだろうなと思いました。しかし先生は、最後にしっかり次につないで、次の授業が楽しみになるような締め方をしていて、なるほどと思いました。児童一人一人の考えを潰さず可能性を残しつつ次に続けるという授業は、児童の考える力を引き出し、より授業に積極的になると思います。 子どもたちの意見は、合っている間違っているに関わらず、すべて先生は黒板にメモをしていた。意見をはっきり言える子言えない子、手を何度もあげる子あげない子などの様々な子がいるなかで、全員に参加してもらえるように授業をするのは大変だと思った。授業の最後に子どもたちにまとめを書いてもらうことで、全員の意見を知ることができるのは大切だと学んだ。 <児童との関わりについて> 6年生と一緒に給食を食べた。初対面にもかかわらず歓迎してくれて、児童と一緒にご飯を食べる時間は本当に楽しく一瞬で時間が過ぎてしまった。子どもは無邪気で素直で可愛かった。初めて先生と呼ばれた時は嬉しいと同時に、やっぱり子どもと関わる仕事がしたいと改めて思った。 4時間目の授業が終わると、女の子の児童たちが私の周りに寄って来てくれて「給食一緒に食べよう」、「ここで食べるの?」、「しおり見せて~」などいろいろ話しに来てくれて嬉しかったです。そして、パイプ椅子を持って教室へ行くと「こっち!こっち!」というふうに話しかけてくれた子が私の腕を引っ張って席へ案内してくれました。その子の班はとてもよく喋る子がいてその子が中心となって私に話をしてくれました。 <学校安全について> 行く前よりも池田事件のことが詳しくなった今、人の命の尊さを改めて感じました。この事件のことを詳しく知り、つらく苦しい気持ちになりましたが、保育士、教員を目指す私たちだからこそ知っておかないといけないことなのだと思いました。すごく貴重な体験ができました。もし私が務めている保育園や小学校に不審者が入ってきたとして、その時に適切な対応ができるかどうかわかりませんし不安ですが、何も知らないよりも今回のこのお話を聞かせて頂けただけでも気持ちは違うと思います。この拡大授業に参加できて本当に良かったです。 事件のどの場面のどの先生の行動も間違っていたとは決して言えないけれど、もしこうしていれば防げていたかもしれないと思うとやるせない気持ちでいっぱいになりました。実際自分が教師の立場で、もしこのような事件に遭遇してしまったら自分はどういう行動をとるだろうと考えました。すぐに答えは出ませんでした。ここで「先生という職業は子どもが好きというだけではできない」とよく言われることを思い出し、改めて先生の大変さを理解しました。 大阪教育大学附属池田小学校の方々へのお礼 最後に、大人数にもかかわらず訪問を快く受け入れてくださった校長先生はじめ全教職員のみなさま、そして学生と楽しく交流してくれた児童のみなさんに感謝を申し上げます。学生の振り返りレポートを読んで、この日の時間が大変に有意義であったと改めて実感しました。貴重な時間をありがとうございました。 (引率教員:生野勝彦、石川裕之、衛藤晶子、大久保賢一、塩原佳典、竹下幸男、中村恵、西尾正寛、古川恵美、安井義和) 【関連記事】 小学校一日見学に134名が参加!~現代教育学科 1回生218名が大阪教育大学附属池田小学校を見学!~現代教育学科 小学校1日見学を実施しました!~現代教育学科
2018.07.02
日本老年看護学会第23回学術集会に看護医療学科教員・健康科学研究科院生が参加・発表しました!
2018年6月23日(土)~24日(日)に福岡県久留米市にて行われた、日本老年看護学会第23回学術集会(約1,980名参加)に、老年看護学領域の教員4名が参加しました。 「つなぐ つくる つたえる 老年看護の創出―より豊かに生きることを支え合う-」をテーマに、様々な分野で活躍されている諸先生方の講演や一般演題発表が行われました。 認知症になっても暮らしやすい地域づくりやその人らしく生きるための意思決定支援など、高齢者が住み慣れた地域でより豊かに生きるために欠かせない倫理的な問題や課題、取り組みについての講演を拝聴させて頂きました。 また、人生の最終段階における医療・ケアについての講演、発表が多くみられました。 これは高齢多死社会の進行に伴う地域包括ケアシステムの構築に対応する必要があることや、英米国を中心にACP(アドバンス・ケア・プランニング)の概念を踏まえた研究・取組が普及してきていることを踏まえて、今年3月に「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」が改訂されたことに関連していると考えられます。 今回、畿央大学大学院生の島岡、尼﨑が示説発表を行いました。 尼﨑のテーマは「高齢者施設における終末期ケアの意思決定支援に関する文献検討」でした。 海外のACPのガイドラインがどのようなものかという質問があり、今回は高齢者施設の文献検討であったこと、イギリスではNHS主催の終末期ケアプログラムの一環としてガイドラインが開発されていることを説明しました。今後も、最期までその人らしい生き方、本人の意思を尊重したEnd-of-lifeケアの実践に向けて、研究活動を進めていきたいと思います。 島岡のテーマは「新オレンジプランにおける我が国の認知症カフェに関する研究の動向」でした(学術研究助成基金助成金 挑戦的萌芽研究 16K15979)。 発表後に今後の研究について、「認知症カフェにはいろいろなタイプがあるが、どのような方向性でまとめていくのか」と質問を受け、「認知症カフェは主に5つのタイプに分類されるが、これをベースとして更に新しい可能性を模索し、発展させたものをモデル化していこうと考えている」と答えました。このやり取りの中から自己の方向性が再確認できました。 また、今回聴講した発表の中には、認知症サポーターとなった大学生が認知症カフェを拠点にし、主体的に認知症の啓発活動を行っている紹介がありました。 Orange Projectの公式Facebookはコチラ! 若い世代の学生たちが認知症に興味を持ち、認知症を理解して当事者や家族の方たち、地域の方たちと関わることで地域のエンパワメントを高め、地域が活性化できる。また、他の同世代の若い人達に活動を紹介してくれることで更に認知症に関心を持つ若者が増えるという発表は、現在行っている認知症カフェの研究にとても役立つ内容でした。 今回の学会参加で自身の研究の発展につながる様々なヒントを得ることができ、とてもいい刺激を受けました。認知症になっても安心して暮らしていける町づくりに少しでも貢献できるように、今後も自身の研究を深めていこうと思います。 健康科学研究科修士課程 尼﨑裕子 島岡昌代 【関連記事】 川上村民生児童委員会の方を対象とした「認知症を正しく理解する講習会」を開催!~看護医療学科 平成30年度第2回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」を開催!~看護医療学科 平成30年度第1回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かちあい in 御所」を開催!~看護医療学科
2018.06.29
2018年度「マミポコ・キッズ」前期第3・4・5回活動報告!
こんにちは、マミポコ・キッズです! 私たちは畿央大学に地域の子どもたちを招待して、様々な遊びを行っています。今回は、2018年前期の第3、4、5回の活動の様子を振り返ってご紹介します! 第3回:5月27日(日) 第3回はとても暑い中、第2グラウンドを利用して外遊びをしました。「マミポコリレー」のように慎重に運んでいる姿も見られ、グループごとに工夫がみられる素敵なゲームとなりました。 ▲左:「マミポコリレー」みんなで協力してゴールをめざそう!右:「おでんダッシュ」言われた具の場所に移動できたかな? 第4回:6月10日(日) 第4回では、地域の方をお招きして、伝承遊びを教えていただきました。「紙飛行機」、「あやとり」、「お手玉」、「とんとん相撲」、「折り紙」、「糸電話」の6つのブースをグループごとにまわって遊びました。普段しないような遊びを地域の方からたくさん教えてもらった子どもたちは、いつも以上にキラキラした笑顔を見せていました。最後のゲームで「ロンドン橋」というゲームをしました。橋を作ったり、橋の下をくぐったりして地域の方ともたくさん関わることができるゲームとなりました。 ▼左:「紙飛行機」折れるようになったかな? 右:「とんとん相撲」地域の人に勝てたかな? ▲「ロンドン橋」地域の人とたくさん関わることはできたかな? 第5回:6月24日(日) 第5回では、「おもちゃの国」をテーマにした活動を行いました。「ことば製作所」、「おもちゃの宅急便」、「おもちゃの泉」、「ぽいぽいガーデン」、「秘密のおもちゃ箱」、「ばんばんばあん」の6つの国をグループごとにまわって遊びました。たくさんの遊びをすることができ、たくさんの笑顔が見られる楽しいゲームとなりました。最後に「あつまれチャチャチャ」という、進行者が最後に言った言葉の文字の数で集まるゲームをしました。他のグループの友達ともたくさん関わることができ、マミポコ・キッズに来ているみんなで一つとなり笑顔あふれるゲームとなりました。 ▲左:「ぽいぽいガーデン」たくさんお花やロボットにお水をかけよう! 右:「ばんばんばあん」たくさん倒すことはできたかな? 最終回ということで、子どもたちもマミポコ・キッズに慣れてきて、たくさん笑顔が見られる活動となりました。最後にグループリーダーと一緒に今までの振り返りをしました。グループリーダーからプレゼントを受け取った子どもたちは、とてもうれしそうにして大切にカバンの中になおしてくれていました。 また、最終回は保護者の方を対象にアンケートを実施しました。「参加してよかった」「また次回も参加したい」「家でもマミポコ・キッズの話をしていた」といったうれしいご感想・ご意見をたくさんいただきました。保護者の方からのご意見も参考にして、よりよいマミポコ・キッズにしていきます。 2018年度前期マミポコ・キッズはこれで終了となりますが、活動をより良いものにするために、子どもたちと共にわたしたち大学生1人1人が成長していくことのできるマミポコ・キッズになるよう頑張ります!今後とも、マミポコ・キッズをよろしくお願い致します。 現代教育学科3回生 樋口茉悠(ぶい) 元神有未(ゆーみん) 2回生 奥田奈緒(なっちゃん) 中木屋佑香(とと) 【関連記事・リンク】 2018年度「マミポコ・キッズ」前期第1・2回活動報告! マミポコ・キッズ
2018.06.28
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.57~6月勉強会は新入生に向けた機器説明!
こんにちは!健康支援学生チームTASK※現代教育学科2回生の兒嶋紗佳です。2018年6月25日(月)に勉強会を行いました。 ※TASKはThink, Action, Support for Health by Kio Universityの略称で、学科の枠を越えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 前回に引き続き、機器を使って測定する方法を新入生に向けて説明しました。今回は、握力、足指握力、体組成の3種類です。ペアになって実際にポイントをおさえながら測定し合ったのですが、みなさん積極的に取り組んでくれたのでとても頼もしかったです! 次回からは機器の説明ではなく健康に関する勉強会になるので、普段の授業では学べないことをもっと一緒に学んでいければいいなと思います。 ▲最後はみんなでTASKの「T」(^^)/ 現代教育学科2回生 兒嶋紗佳 ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。
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