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畿央の学びと研究
2015.06.25
御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.24~「太極拳」を開催!
6月19日(金) 「金曜日カフェ~つどい~」(御所市連携コミュニティカフェの新名称)では、第三金曜恒例の「太極拳」を開催しました。 先生の指導の下、輪になって行いました。 太極拳は、ゆっくりした動きですが、慣れるまではなかなか難しいです。僕たちも一緒に教えていただいていますが、長年やっておられる方にはかないません。しかし、回を追うごとに少しずつ動きが様になってきているように思います。皆さんも体を動かす楽しみを感じておられるようでした。 毎週金曜日に”金曜日カフェ~つどい~”を開催しておりますので、是非一度お越しください。斎藤ゼミ一同皆様にお会いできるのを心からお待ちしております。 人間環境デザイン学科 4回生 志茂直樹 【今後のスケジュール】 御所市連携コミュニティカフェ イベントスケジュール
2015.06.19
書評:森岡周教授執筆「発達を学ぶ―人間発達学レクチャー―」
5月29日に協同医書出版社より、リハビリテーション脳科学の第一線で活躍する健康科学部理学療法学科教授兼ニューロリハビリテーション研究センター長 森岡 周教授の『発達を学ぶ 人間発達学レクチャー』が出版されました。 ※クリックすると、出版社のページに移動します。 【書評:ニューロリハビリテーション研究センター助教 信迫 悟志】 私が知っている「人間発達」の教科書というと、生物学的な意味での発達や心理学など専門領域から見た発達、また「〇〇のための人間発達学」など特定の集団に対しての発達であったりと、偏りが多い印象がありました。 しかしながら、本書は「人間らしさ」とは何か?という問いから始まり、それを「姿勢・動作・行為」、「認知・知性」、「感情・社会性」の3要因に分けて解説され、生物としてのヒトの発達ではなく、あくまで「人間らしさ」の発達として描かれています。 これは、著者である森岡周教授が、特定の学問だけを追究する専門家ではなく、集学的な視点を必要とするリハビリテーションの専門家であり、同時に「人間らしさ」の根源とも言える脳の専門家だからこそ成し得るのだと思います。 また3要因を独立して描くのではなく、それぞれが有機的に相互作用すること自体を発達として描きながら、教授の専門である認知神経科学的知見を随所に散りばめ、「人間らしさ」の発達を論じておられます。 3要因について、大人がいかに子どもの発達のつまずきに気づき、何を観察し、どのように子ども達の未来を作っていくのか、そして最後には複眼的に捉える思考法としてまとめてあり、発達障害に関わるセラピストに留まらず、全ての大人が読むべき内容となっているのではないでしょうか。 一方で、途中には、実のお子さんが描かれた身体描画を掲載されておられ、科学者であり、リハビリテーション専門家であると同時に一人の父親である教授の姿が思い起こされ、数ある教授の著作の中でも、私秘的な作品になっていると思います。 子どもを見る「まなざし」とは、未来の我々が住む社会への「まなざし」である。そんなマインドが込められた本書を、一度手に取ってみられてはいかがでしょうか? この本は、理学療法学科の2年次後期開講の専門基礎科目「人間発達学」の教科書として使われる予定です。 【関連リンク】 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
2015.06.18
「日本老年看護学会第20回学術集会」参加レポート~看護医療学科教員
2015年6月12日(金)~14日(日)に、パシフィコ横浜で開催された「日本老年看護学会第20回学術集会」に参加しました。今年は、日本老年学会総会、日本老年医学会、日本老年精神医学会、日本老年社会科学会、日本基礎老化学会、日本老年歯科医学会、日本ケアマネジメント学会との合同学会でした。日本老年看護学会の参加者は例年以上に多く、2,000人近い参加がありました。 講演、シンポジウム、ワークショップ、口頭発表、ポスター発表など盛りだくさんの内容で、どの会場も座る席を確保するのが大変なくらい盛況でした。 内容としては、「認知症の治療や看護」「支援の在り方」「エンド・オブ・ライフケア」「医療施設や高齢者ケア施設におけるケア」「看護教育」「倫理」「共同・連携」など多彩なものでした。”認知症ケア”については、アルツハイマーに関するものも多かったのですが、レビー小体型認知症についての発表が多くみられました。 また畿央大学の老年看護学分野教員(山崎教授他)より、「認知症高齢者グループホームと連携している看護師の終末期ケアでのジレンマ」のテーマでポスター発表をしました。 発表内容は、本来は看護職が常駐することは義務付けられていないグループホームでの看取り時に、グループホームで働く看護職や訪問看護師がどのようなことに困難や葛藤を抱いているのかを調査した研究でした。 他にも、若年性認知症の当事者方の丹野氏が38歳でAlzheimer型認知症と診断され、悲嘆と絶望にあるなかで「認知症の人と家族の会」との出会いが心の支えになったことや、今も会社(ネッツトヨタ仙台)で会社員を続けられているのは社長の理解のおかげだと発言されている講演を聞いて、自分たちも認知症に理解のある企業をさらに増やす活動を続け、「認知症にやさしい町 広陵町」「認知症に強い大学 畿央大学」をめざす心意気を実感した学会となりました。 ▲写真(上)丹野さんの講演 合同学会でしたので、いろいろ聞きたい講演もあったのですが、全部を回るのは困難でした。しかし、昨年と比較しても終末期医療や看取り、認知症ケア、多職種連携に関する演題の増加に変化が感じ、さらなる研鑽の必要性を実感しました。 看護医療学科 老年看護学領域 教授 山崎尚美 講師 南部登志江 助手 島岡昌代 助手 寒作里加子 臨床教授 松原寿美恵 健康科学研究科 川村由香里
2015.06.18
御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.23~「あなたも一日先生~おりがみ教室」を開催!
6月12日(金) 「金曜日カフェ~つどい~」(御所市連携コミュニティカフェの新名称)では、「あなたも一日先生~おりがみ教室」を開催しました。 「あなたも一日先生」とは、御所市の地域住民の方が先生になって、地域住民の方に何かを教えるというものです。 第3回の今回は、仲林みつよ先生に“おりがみ”を教えていただきました。 ”おりがみ”で「コマ」や「けん玉」を作りました。 個人作業ではなく歌やお話を交えることにより、みんなで試行錯誤しながら、楽しんで作品を作り上げることが出来ました。 「けん玉」が出来上がりました!! 同じ机の方同士で手順を教えあったり、出来た作品を見せ合ったり、作品で遊んだりなど新しい繋がりが多くあったことが印象に残りました。 最近、「気になっていて初めてきました」、「よく近く通るから寄ってみました」といってくださる人が増えてきてとても嬉しいです。本当にありがとうございます。 地域の高齢者らのふれあい、憩いの場所として多くの人と人の繋がりを育むことが出来るようにこれからも頑張ります。 気になった方、お近くにお寄りの方はぜひご来店ください。 毎週金曜日に”金曜日カフェ~つどい~”を開催しておりますので、是非一度お越しください。斎藤ゼミ一同皆様にお会いできるのを心からお待ちしております。 人間環境デザイン学科 4回生 松田大雪 【今後のスケジュール】 御所市連携コミュニティカフェ イベントスケジュール
2015.06.18
「第16回日本認知症ケア学会大会」参加レポート~看護医療学科教員
平成27(2015)年5月23日(土)~24日(日)の2日間、「第16回 日本認知症ケア学会大会」が、ホテル札幌芸文館および札幌教育文化会館にて開催されました。 この学会は、認知症ケアに携わる多くの職種が集まり、講演、口頭発表、ポスター発表等を行い、研讃するところが特徴です。医師、看護師、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士などの職種とともに、各専門士、看護の分野においては専門看護師や老年看護認定看護師などが参加していました。 また昨年、関西で初めて立ち上げた奈良県認知症ケア専門士会の山崎尚美会長(畿央大学看護医療学科教授)をはじめとする理事による発表もありました。 内容としては、「治療から看護」「介護」「地域での支援など幅広く」「ユマニチュード」「ひもときシート」「若年性認知症」「オレンジカフェ」など幅広い内容でした。 また畿央大学の老年看護学分野教員(山崎教授他)より、「認知症高齢者グループホームの終末期ケアにおける医療連携体制の特徴」のテーマでポスター発表をしました。 発表内容は、グループホームでの看取り時に、グループホーム職員と看護職との医療連携体制の特徴には、①往診専門の医師が中心となる「医療強化型連携」 ②「訪問看護を含んだ看護職との連携体制型」 ③「看護師が管理者である医療連携型」の3パターンがあり、ぞれぞれの特徴を活かしたケア提供の必要性を示唆したものです。 参加者からは、それぞれの体制にどのような教育支援が必要かという質問を頂きましたが、「連携体制の特徴から多職種が活用できる教材が必要であり、それぞれの職種、殊に看護職対象の教育プログラムや教育支援システムの充実が不可欠であること」を強調してお答えしました。 ▲大会長の山田律子先生と記念写真 看護医療学科 老年看護学領域 教授 山崎尚美 講師 南部登志江 助手 寒作里加子 ※「認知症ケア専門士」…認知症ケアに対する優れた学識と高度の技能、および倫理観を備えた専門技術士 【関連記事】「奈良県認知症ケア専門士会」第1回研修会が開催されました。
2015.06.18
付属幼稚園の園児が大学見学に来ました!
6月11日(木)、畿央大学付属幼稚園の園児が、園外保育で大学キャンパスに来ました。 約50名の園児は、エントランスホールで教職員のお出迎えを受けた後、学長室にご挨拶に行きました。 じつは、冬木智子学長は付属幼稚園の園長先生でもあるのです。 ▲きれいな学長室のフカフカの絨毯をひととおり楽しんだあとに、クラスごとで記念撮影! ▲キャンパス内を見学した後、アリーナで全員そろってお弁当を食べました。 食後は、マミポコ親子ひろばの学生が、大型絵本の読み聞かせやリズム体操をして遊びました。 帰りはエントランスホールで、学長・理事長に大きな声でお礼とご挨拶をして、元気に園バスに乗り込んでいきました! なお、この園外保育には、教育実習中の学生が出発地点からずっと引率しており、実習生は園児と一緒に園バスでまた幼稚園に帰って行きました。
2015.06.17
御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.22~「うたごえ」「骨密度測定」「足指の筋力測定」を開催!
6月5日(金) 「金曜日カフェ~つどい~」(御所市連携コミュニティカフェの新名称)では、「うたごえ」「骨密度測定」「足指の筋力測定」を開催しました。 午前中に「うたごえ」を開催しました。 キーボードの演奏に合わせ、体の動きも取り入れたりして、皆さん、終始 ”笑顔” でした。またとてもお上手でした!! 午後からは「骨密度測定」と「足指の筋力測定」を実施しました。 測定機器は、御所市いきいきライフセンターでご準備いただき、金曜カフェに運んでいただきました。 計測は私たち学生が行いました。 皆さん、普段知ることのない骨密度を自分自身で知る良い機会となったようです。 御所市内の病院にお勤めの理学療法士さん、作業療法士さんがボランティアで来てくださり、結果の説明や今後の生活指導などを実施していただき、皆さん真剣に聞いておられました。 毎週金曜日に”金曜日カフェ~つどい~”を開催しておりますので、是非一度お越しください。斎藤ゼミ一同皆様にお会いできるのを心からお待ちしております。 人間環境デザイン学科 4回生 乾裕一 【今後のスケジュール】 御所市連携コミュニティカフェ イベントスケジュール
2015.06.15
オープンキャンパスの『食育SATシステム』体験に協力!~健康栄養学科ヘルスチーム菜良
6月7日(日)に開催された畿央大学オープンキャンパスのイベント『食育SATシステム※1』体験に、ヘルスチーム菜良※2の6名がスタッフとして参加しました。3時間で28名の方が体験に来てくださいました! ※1 食育SATシステム…チェックしたい「1食分」の食事をトレーに選ぶだけで、瞬時に栄養価を計算し、食事バランスを5段階でわかりやすく評価する体験型栄養教育システム(いわさきグループ) ※2 ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成、食育・啓蒙・レシピ開発などに取り組んでいます。 当日は、健康栄養学科を志望している高校生だけでなく、現代教育学科や看護医療学科志望の高校生も参加いただきました。 ”自分の食べたいお昼ご飯”または”普段食べているお昼ご飯”を、フードモデルを用いて再現し、”栄養バランス”を5段階評価(最高で星5つ)で判定します。 たくさんのフードモデルに皆さん興味津々な様子でした。塩分が多すぎたり、カルシウムが足りなくて、なかなか「星5つ」を狙うのは難しかったようです。 判定結果を見て普段の食生活を反省されている方もいらっしゃいました。 これからもいろいろな機会に“栄養教育”に関するイベントに協力したいと思います。 健康栄養学科2回生 品川愛
2015.06.12
足趾の機能に関する研究論文が国際学術誌に掲載!~理学療法学科教員
国際学術誌『Journal of Foot and Ankle Research』に掲載! 足趾(足の指)の握力は、足のどのような特徴と関係しているのか? 足趾握力の関連要因について調査した研究論文「Associations between toe grip strength and hallux valgus, toe curl ability, and foot arch height in Japanese adults aged 20 to 79 years: a cross-sectional study」が、「Journal of Foot and Ankle Research」という足関節や足部を専門にした国際学術雑誌に掲載されました。 我々は体力測定機器メーカーと共同で足趾筋力測定器を開発し(福本, 他.2011.; Uritani, et al. 2012. )、未就学児から高齢者までを対象に足趾握力の標準値の作成や足趾握力と体力あるいは障害との関係についての研究を進めています。これまでに2,000名近い成人を対象として、日本人の足趾握力の標準値を調査し、論文として発表してきました。(Uritani, et al. 2014.) 今回の研究論文では足趾握力は外反母趾の程度や土踏まずの高さなどとは関係せず、足の指をどれくらい柔軟に曲げることができるかに関係していたことを報告しています。 この学術誌の論文は「オープンアクセス」という、誰もがweb上で論文にアクセスして無料で読める方法で公開されています。今回我々が発表した論文は「Highly accessed」と表示されており、多くの研究者・臨床家の関心を引きアクセス数が多い論文として掲載されています(平成27年6月10日現在)。 今後も研究をさらに進め、我々の研究から得られた知見を社会に還元していきたいと思います。 理学療法学科 助教 瓜谷大輔 ▼今回掲載された足趾握力の関連要因に関する論文はこちらからご覧になれます。 http://www.jfootankleres.com/content/8/1/18 ▼以前に発表した足趾握力の標準値に関する論文はこちら。 http://www.jfootankleres.com/content/7/1/28 【瓜谷助教 関連記事】 WCPT Congress 2015で、本学理学療法学科教員が日本人初受賞! 理学療法学科教員が衣料品メーカーと商品開発の共同研究!
2015.06.10
第50回日本理学療法学術大会で卒業生・大学院生・教員あわせて30演題を発表!~ニューロリハビリテーション研究センター
2015(平成27)年6月5日~7日にかけて、東京都の東京国際フォーラムにて第50回日本理学療法学術大会が開催され、森岡教授を中心とした畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター(以下、研究センター)の多くのメンバーが参加・発表を行いました。 本学会は、日本理学療法士協会が主催する理学療法に関する最も大きな学術大会です。今年は第50回の記念大会として様々な企画が行われました。特に国際講演、国際シンポジウム、英語での演題発表といった英語でのセッションが設けられたことが、本大会の特徴のひとつでした。 研究センターからは学部卒業生、大学院生・修了生そして教員まで、非常に多くの者が演題発表を行い、私も含めて関連演題も合わせると30演題にも及ぶ発表を行いました。なかでも、大住(研究センター特任助教)、植田(博士課程修了生)、高村(修士課程2年)の3名は英語で演題発表を行いました。質疑応答も英語で活発に行われました。 本大会のもうひとつの特徴として、様々なテーマでシンポジウムが開催されたことでした。「これからの理学療法研究 ―世界への発信―」と題されたシンポジウムにおいては、森岡教授が「神経科学理学療法研究の立場から」というテーマでシンポジストを務められました。講演では、研究センターのメンバーの国際雑誌に掲載された多くの研究成果を交えて講演をされました。 1日目の夜に研究センターの懇親を深める目的で懇親会を約30名で行いました。懇親会には、研究センターの客員教授である国立障害者リハビリテーションセンターの河島則天氏、客員研究員である京都橘大学の兒玉隆之氏、脳血管研究所美原記念病院の菊池豊氏もご参加いただきました。今後の研究活動に繋がる様々なご意見を頂くことができ、貴重な機会となりました。リハビリテーションに関連する研究のフロントランナーである先生方とお話しする機会が得られる本学大学院の環境の良さを、改めて実感することができ、今後の研究活動への意欲をより一層高めることができました。 この様な貴重な経験ができたのは、畿央大学の研究活動に対する手厚い支援があってのものです。この様な環境で学ばせて頂いていることに深く感謝致します。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターは、高次脳機能学部門・社会神経科学部門・身体運動制御学部門・発達神経科学部門の4部門で構成され、設置目的は、①『我が国のリハビリテーション関係諸氏に対して、ニューロリハビリテーションに関連する情報を提供しその発展に寄与する。』②『近隣の地域住民に対して脳の健康やニューロリハビリテーションに関連する情報を提供し、健康維持に寄与する。』であります。今後も、社会に貢献できる研究成果を出せるよう研究センター一同、更なる研究活動に励んで参りたいと思います。 畿央大学大学院健康科学研究科 修士課程2年 片山 脩 【関連サイト】 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学大学院健康科学研究科
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