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畿央の学びと研究

2011.09.19

ニューロリハビリテーションセミナー(応用編)開催しました!

平成23年9月10日(土)、11日(日)に「畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー応用編」が開催されました。  「基礎編」に引き続き、今回も参加者数が200名を超えるため、会場を冬木記念ホールとしました。ホールでは講師と参加者の距離が講義室より遠く、またホール内が暗くなることで表情が読み取りにくくなるといった心配がありましたが、質疑なども積極的に参加していただき、椅子の座り心地も含め良かったのではないかと考えます。  今回は「応用編」であり、「基礎編」での各脳部位の機能解剖から、さらにそれぞれのネットワークとしてのかかわりについて、7講座(感覚、姿勢制御、上肢運動、運動学習など)のテーマで脳のシステムを学びました。各テーマともセラピストにとって興味のある、また臨床で疑問を持つことが多い分野であると思います。アンケートでも大多数が「満足」という意見を頂き、このセミナーをきっかけに、脳の理解を深める活動を継続していただきたいと考えます。そして、講師陣も新しい情報の収集と多くの情報からより洗練した情報を提供できるよう発展させ、日々の臨床現場におけるヒントとなるような場にしていきたいと考えています。

2011.09.15

学外ワークショップで、電子制御の玩具制作を体験!

教育学部4回生対象の「マルチメディア教材の研究2」では、集中講義であることを利用し、学外での実習を行いました。大阪大学人間科学部教育工学講座の森秀樹助教に「クリケットワークショップ」を開いていただき、コンピュータで制御するおもちゃを作成しました。 「クリケット」とは、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボで研究開発された乾電池式の小型コンピュータで、センサとモータとを組み合わせ、例えば大きな音がすればモータが止まる、光があたれば右のモータだけ回すなどの制御をすることができます。学生は1時間少しでこれらの機能をプログラムし、電子制御のおもちゃの車を作り、自らのプログラム通りに動くかどうか確認しながら遊びました。 また、森先生からは、世界の子どもたちの学習環境向上(One Laptop Per Child:一人ひとりの子どもたちにノートパソコンを)のために作られた100ドルパソコンを見せていただき、実際に発展途上国などで使われている状況をおうかがいしました。最後に、先生になる学生たちですので、自分たちが楽しむだけではなく、どうすれば子どもたちが楽しく学べるか、学習環境をどのように準備し、そのためには何が必要かについて議論をしました。 畿央大学から片道おおよそ2時間かけての外出になりましたが、さまざまな学習環境を自ら体験し、将来子どもたちにも用意するにはどうしたらよいのかを考え、得たものは大きかったようです。 最後になりましたが、森先生、公務などでお忙しい中、ありがとうございました。 参考:one laptop per child http://one.laptop.org/

2011.09.02

第5回国際記憶会議に参加と発表をしてきました!

2011(H23)年7月31日から8月5日まで,イギリスのヨーク大学で開催された,第5回国際記憶会議(5th International Conference On Memory)に参加と発表をしてきました。5年に1度開催される,心理学における記憶の研究者が集う会です。イギリスの研究者が中心となって運営をしています。今回は5回目ということで,世界中から研究者が集まり,1000件近くの発表があり盛大な大会でした。なお,今回の会議への参加は,本学の海外研究旅費の助成を受けて行きました。貴重な経験をさせていただいたことをここに感謝します。 発表の写真です。わたくしは英語を流暢に話せませんが,筆談なども交えて,なんとか意思疎通をこなしてきました。現在はグローバル化の影響で,世界各国で人材交流が盛んです。そのため,わたくしを含めて,英語のネイティブ・スピーカーでない研究者が大部分です。言葉がスムーズに出てこなくても,お互いに興味があるテーマどうしの話ですから,話を聞く態度ができているので,お互い補いあいながら話したりできました。(情報通信が発達した現在では,込み入った話になったら“ここでは上手く言えないから,メールするわ!(してくれ!)”というやり方もできます……!)こういう会は研究成果を競うという目的よりは,実際に身体が集まって顔を向けあうことで人どうしのつながりを作る目的が重要だったりします。わたくしもこの研究発表がもとで,ドイツの研究者とメールのやりとりをするようになりました。“どうせネイティブ・スピーカーにはなれないんだから,気楽にいこう”です。チャンスがあるならば,気軽に行くことをおすすめしますよ。 ヨーク大学はヨーク市の郊外にあり,ごらんのようにキャンパス内に池をたたえる広大な敷地でありました。雰囲気的には,日本の郊外型の総合大学のキャンパスに似ています。大学生も……夏休みだったので人は少なかったですが,たいして日本と変わりない感じがしました。 学内には鳥がたくさんいます。(そして日本と同じように,“エサをやるな!”と警告が出ていました。) (さらに…)

2011.08.31

産官学連携 第8回店舗モニターを実施!

第8回目の店舗モニターが2011年8月3日(水)に行われました! 人間環境デザイン学科による葛城地区商工会広域協議会の「店舗モニター」も8回目に突入しました。今回は4回生と3回生の混成チームとなり、初めは少し心配していましたが蓋をあけてみれば、かえって緊張感が生まれ活発な意見交換ができたと思います。 午前中は、高取町のフクモリ様というファッション店です。広い店内には豊富な商品がいっぱいで見て回るだけでも一苦労です。  【3回生 岡田千枝さんが提案したフクロウのキャラクターマーク】 【4回生 尾内愛さんが描いた商品陳列提案】 (さらに…)

2011.08.29

全編英語で映画制作~教育学部「オーラルコミュニケーションA」

楽しんで英語を学ぶ~英語で短編映画を制作! オーラルコミュニケーションAのテストとして、畿央生が全編英語での映画制作に挑戦。担当講師のランディ先生より当日の様子について語って頂きました。 In the Oral Communication A English class for 2nd year education dept, students, the place of a final test the students were required to do a final project which consisted in making a movie. In small groups, the students wrote the scripts and the story in  English, planned the filming and the set. The idea was to use all the English language structures that they had studied throughout the semester, think of appropriate situations for each structure, then put their English abilities into practice. It was very successful. All the students used their imagination and individuals skills to make some very imaginative works of film art. There were traditional Japanese folklore stories, spy movies, puppets stories, and some very funny and original masterpieces, all in English. They students had a great time and got to improve their English at the same time. If you are interested in see the students' movies, please go to Muth's office! <要約> 教育学部2回生対象の「オーラルコミュニケーションA」では、学生が映画製作のプロジェクトに関わりました。 少数のグループに分かれて、英語での脚本制作から撮影、セッティングまでを担当。前期を通して学んだ英語をフル活用するために適した状況や設定を考え、培った語学力を実践することが目的です。 そして結果は大成功!全学生が想像力を発揮して、個性豊かな作品を創り上げました。日本の昔話からスパイもの、ぬいぐるみ映画やとっても笑えるオリジナルの傑作を、全編英語で! 学生たちも制作を楽しむだけでなく、同時に英語力に磨きをかけたようです。 作品に興味がある人は、ムース先生の研究室までどうぞ!

2011.08.23

小学生5・6年生向け「ひらめき☆ときめきサイエンス」を実施しました。

~ようこそ大学の研究室へ~小学生と保護者20組が調理科学を学びました! 2011(平成23)年8月20日(土)、独立行政法人日本学術振興会への応募採択事業「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ 『食から環境を考える』-調理科学の旅に、いざ出発!-」を開講しました。この日は大阪市内、奈良市内はじめ県内近隣小学校5・6年生20名(保護者同伴)が、10時から16時までぎっしり詰まった時間割に沿って、食に関する楽しい勉強で夏休みの一日を過ごしました。 受講後冬木智子学長(前列中央)・スタッフらと記念撮影 朝10時からの開講式、オリエンテーションに続いて、1限目はこのイベントの実施責任者である健康科学部健康栄養学科教授金内雅夫先生による「子どものメタボの原因と食事バランスについて」の講義を行いました。メタボになるのは大人だけではなく、子どもの頃からの生活習慣(野菜嫌い、朝食抜き、栄養の偏った食事、夜食など)にも大きく関係します。子どものときに太っている場合、大人になっても引き継がれることが多いと言われています。 大学に来られる前は内科のお医者さんだった金内先生の講義にみんな“なっとく” (さらに…)

2011.08.23

サマースクールがスタート~イギリス短期語学留学その2

イギリスの留学先から、続報が届きました。 ご報告が遅くなりましたが、2011(H23)年8月15日より、サセックス大学でのサマースクールが始まっています。 9時15分にホームステイ先や寮から各自で大学に集合。ホームステイ先から大学まではバスで来る必要があります。初めて来た場所で、乗り方も知らないバスに乗って初めての通学です。バス停や乗るバスの番号などはホストファミリーに前日に訊いていますが、もちろん英語でのコミュニケーションです。無事に時間通りに着けるのか、それぞれ心配をしていたようですが、1名の遅刻はあったものの全員オリエンテーションの開始に間に合いました。バスに乗っての通学など、簡単なようですが、乗換えや降りる場所をどのように知るかなど、想像以上に難しいものです。 それ以外にも、ちょっとした日用品の買い物でも、日本と勝手の違うことがあり、思っていたようにうまくいかないのが、こちらでの生活です。それでも、ホストファミリーや、駅、スーパーやバスのドライバーなど、さまざまな場所でいろんな人を相手に、それぞれが英語でコミュニケーションをとりながら、少しずつこちらの生活に順応できるように知識を増やしていきます。慣れない状態では大変ですが、英語の勉強にとって大きなプラスになることは間違いありません。 (さらに…)

2011.08.22

教職員のための夏の公開講座

視野を広める自己研鑽に励む熱心な教員の方々が集まりました! 2011(平成23)年8月17日午前と午後に、奈良県下の教職員を対象に「教職員のための夏の公開講座」が行われました。この講座は、奈良県教育研究所の依頼に基づき、子どもたちが夏休みの間も先生方には知識を深めたり、得意分野をさらに伸ばしていただくことなどを目的に任意に選択受講していただく講座で、必須の教員免許更新講座とは一味違う自己研鑽型で多くの先生方が参加されました。 (さらに…)

2011.08.17

「授業支援システムCEAS導入事例研究会」を開催しました。

CEAS活用で授業をもっと魅力的に、教育力向上を実現 畿央大学では今年度4月より授業支援システムとしてCEAS/Sakaiを利用しています。その活用方法を、実際効果的に使われている先生方から学ぼうと、8月11日木曜日13:00~14:30 KB04講義室にて、本学教員対象に「CEAS導入事例研究会」を開催しました。 冬木智子学長、金子健康科学部長、白石教育学部長をはじめ約30名の教職員が参加。まず福森貢情報センター長より、今年度前期より導入された授業支援システム(CEAS)、今年度後期から導入予定の学習支援システム(My Study)・学生面談システム(Caiv)の全体像と概要の説明がありました。次に、教育学部現代教育学科の深田將揮助教よりCEAS導入事例を発表。英語コミュニケーションの授業において、CEASのアンケート機能や掲示板機能をさまざまな形で利用することで、学生をひきつける展開ができることを分かりやすく話されました。また進路支援部の大山章博部長からは1回生対象の授業、キャリアデザインセミナーにおけるCEAS活用事例を発表。続いて、CEAS開発者である関西大学教授の冬木正彦理事により、CEASを利用した成績評価システムの構想をご説明頂きました。 その後、参加者からの活発な質疑応答があり、CEASを導入したことによる授業効果やこれからの課題を共有する場として非常に有益であったと思います。会場の参加者からは、大学に導入された新しいシステムの機能を深く知るためにも、今後も定期的に導入事例研究会を実施して欲しいという声が聞かれ、情報化推進室として積極的に取り組んでいきたいと考えています。

2011.08.17

韓国の教育事情について、産経新聞が取材

現代教育学科の石川裕之助教が、2011(平成23)年8月5日、韓国の才能教育事情について、産経新聞大阪本社の内田透記者から取材を受けました。今回の取材は、産経新聞の年間連載企画「境界」の第3部、文化や教育、スポーツの分野にスポットを当てたシリーズに関するものです。第3部は9月中旬~下旬頃にスタートする予定ですので、ぜひ紙面をご覧ください。 韓国では1980年代から数学や科学、スポーツや芸術など特定の分野で優れた才能を持つ子どものための特別な教育、すなわち才能教育に力を入れて来ました。日本では戦後の平等主義の中でこうした特別な教育はほとんどおこなわれて来ませんでしたが、お隣の韓国はアジアの中で最も積極的に才能教育を推し進めてきた国の1つです。しかし一方で、韓国の才能教育は経済発展の役に立つ理数科の分野に偏っていたり、少数の才能教育機関への入学をめぐって激しい受験競争が繰り広げられたりといった問題を抱えています。今後は日本でも一人ひとりの個性や才能に応じた教育が必要とされていくと思いますが、韓国の才能教育には私たちが参考にする点と反面教師にする点の両方があるといえるでしょう。