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ボランティア活動報告
2012.07.02
被災地支援「のびのびキャンプ」に向けて①~事前研修を兼ねたセミナーが開講!
被災地支援と自分にできることを考える「”素朴な”こころのケアセミナー」がスタート! こんにちは!看護医療学科1回生、学生広報スタッフ「きーさん」こと喜島です。 入学前から東日本大震災の被災地支援活動を続けています。奈良県主催のボランティアバスで岩手にも行き、ホームページで県の取り組みを見ていて畿央大学の「のびのびキャンプ」を知りました(実は、受験動機の一つにもなったんです^^)。 ・奈良県公式ホームページ掲載記事(災害ボランティアバス) http://www.pref.nara.jp/dd_aspx_itemid-70665.htm#moduleid46210・「のびのびキャンプ2011」ブログ記事 https://www.kio.ac.jp/information/2011/10/post-421.html 大学では、今年も8月に「のびのびキャンプ2012」を企画していて、今回の場所は奈良!福島の子ども40人を招待してキャンプを行います。きーさんも参加する事になりました。子どもとマンツーマンで3泊4日を過ごす私たち学生ボランティアは、その為に必要な姿勢やスキルを身に付ける事前研修を受けています。それが、「“素朴な”こころのケアセミナー」です。 もともとは、キャンプボランティア希望者だけでなく、今後も何らかの形で被災地支援を考えている方々、被災地の子どもや保護者の心のケアに関心のある多くの学生のために企画されたこのセミナー。素朴な、人が本能的に備わっている利他性(人のためになろうとすること)や共感能力によって“その人の傍らに立つこと”=「“素朴な”心のケア」実践者になるためのプログラムです。 【5月19日(土)PM】 この日は第1回セミナーが開かれました。講師は3人。牧田潔氏(兵庫県こころのケアセンター)からは、被災者に起こり易い心理的な変化や、それに対して取るべき及び取ってはいけない行動等について。沼崎穂高氏(大阪大学)からは、現在も福島が直面している放射線と言う脅威について。そして、福島から京都へ自主避難して来られた西山祐子氏(京都・避難者サポートネットワーク)からは、被災者の生の声をそれぞれ講演して頂きました。 きーさんは宮城を中心に活動してきたので、福島の現状は知らずにいました。震災から1年と数か月。徐々に回復しつつある目に見える被害の裏で、目には見えにくい「心」のケアを必要とする人は大勢おられると感じました。放射線と言う目に見えない脅威にさらされる子ども達が、思い切り外で遊んで本来の自分に戻れるお手伝いを、微力ながら出来ればと思います。 きーさんは、キャンプ開催場所である奈良県立野外活動センターに小5と高1の2回、行った事があります。それから約20年経った今も、良い思い出として心に残っています(あ、年がばれちゃいますね笑)。20年後の子ども達の心にも、キラキラ輝く素晴らしい思い出となっているような、そんな楽しいキャンプにするべく頑張ります!! 今後もいろんなスタッフが、ブログやフェイスブックページ等で情報発信をしていきます★是非、このプロジェクトにご理解とご協力を(^^)v フェイスブックページ「畿央大学のびのびプロジェクト」http://www.facebook.com/nobinobiproject
2012.06.21
2012年度前期マミポコ・キッズの活動も残すところあと2回!!
近隣の小学生を対象に室内遊びや外遊び、伝承遊びなどの活動を行う「マミポコ・キッズ」。 第4回を終了し、子ども同士の会話も増え、みんなで協力して元気いっぱい楽しく活動する姿が多く見られるようになりました。 第3回の活動日は天気が良くすごく暑い中で、子どもたちはみんなグラウンドで元気いっぱいに遊びました。メインの遊びでは、ブルーシートの上でボールを飛ばす「ポンポン」や「バナナ鬼」という鬼ごっこをしました。どちらのゲームでも、グループやグループ以外の友だちとの協力や、元気いっぱいに声を出したり走ったりする姿がたくさん見られました。 第4回の活動では、地域の方々に来ていただき伝承遊びを教えていただきました。たくさんの遊びの中には、難しい遊びもありましたが、地域の方々に教えていただいたり、時には子どもたち同士で助け合いながら活動する姿が見られました。今回は、地域の方々も子どもたちと一緒にゲームに参加して楽しく活動。また、同じグループの友だちだけではなく、ほかのグループの友だちとも一緒に活動して協力する姿が見られました。 4月から始まった2012年前期マミポコ・キッズも残すところ、あと2回となりました。これからも、子どもたちが楽しみながら成長できる場所にしていけるように、大学生一丸となって、がんばります!!
2012.06.02
学長訪問 -その7-
被災地ボランティアサークルHOPEFULです。 今回は、このサークルをつくるきっかけにもなった宮城県気仙沼市でのボランティア活動について、冬木学長先生とお話がしたいと思いこのような機会をいただきました。 訪問前には、この被災地ボランティア活動ではどんなことをしたのか、また活動していく中でどのようなことを感じたのかを、限られた時間の中で、何をどの順番でどのように話せばよいのか分からず、大変不安でした。しかし、実際に訪問すると、学長先生から今回の話題を切り出してくださり、とてもスムーズに話を始めることができました。 私たちは、できるだけ現地のリアルな様子を伝えたいと思い、気仙沼で撮ってきた写真を持って行きました。それらを見ながら、被災地に行くことになった経緯や、現地の人々の様子などをお話させていただきました。学長先生の知人の方にも被災された方がおられ、その方の当時の様子についても聞く事ができました。 学長先生は、私たちの緊張している姿を感じ取ってくださったのか、途中、私たち自身のことについて質問してくださいました。出身地や家族のこと畿央大学に入ってどう感じたのか、どうして教育に携わろうと思ったのか、など個別に質問してくださり、私たち一人ひとりと向き合って話をしてくださったことがとても印象的でした。 その後、被災地だけでなく、子どもにとっての先生は一生覚えている存在であることや、教育の対象は人であることなど、教育者として何が大切な事なのかについてもお話していただきました。 今回の訪問を通して、私たちが特に心に残ったことは、学長先生がおっしゃられた「心がついてこないと人とは関われない」という言葉でした。被災地でも、被災地域に住む方々は優しさであふれており、また助けあいの心が根付いていました。そのため、その言葉を聞いた時、自分自身とても納得することができました。 また、若い時の経験がその後の人生に大きな影響を与えるという言葉も、今後も被災地支援活動をしていこうとする私達に向けられた激励の言葉のように感じられました。 今回はこのような機会をいただき、本当にありがとうございました。 教育学部3回生 細川・玉木 2回生 松田
2012.05.08
『平城京天平祭2012』で天平行列ボランティアに参加しました
ボランティアセンターです。 いにしえの奈良の都の息吹を感じ取ってもらうべく企画された『平城京天平祭2012』が実施されました。 平城宮跡は、西暦710年に、藤原京から遷都された平城京の中核です。 このイベントは、以前に朱雀門の南側だけを会場として行っていた「平城遷都祭」のエリアを拡大し、「平城京天平祭」と改め、全国にこの地を広く知っていただき、国の始まりを改めて感じていただくとともに、日本人の心を取り戻していただけるイベントとして開催されています。 今回のボランティアは、畿央大学健康栄養学科冬木啓子教授よりご紹介いただいたもので、5月3日(木・祝)、学生7人・職員2人、計9人が「天平行列ボランティア」に参加しました。 朝早く、約450人の行列ボランティアが奈良市役所に集まり、それぞれの時代の衣装をまとい、髪を整え、額には花鈿(かでん)と呼ばれる化粧をしてもらい準備を整え、いざ出発。どの衣裳も華やかで美しく天平人の香り漂う素敵なものでした。 そして、朝堂院基壇跡から大極殿ステージへ、畿央大学メンバーは「淳仁天皇」時代の衣装です。背子(はいし)と呼ばれるベストには、刺繍が施されており、色合いも美しく落ち着いた雰囲気の衣装で、着物に比べて体に負担もなく身につけられるものでした。大きな翳(さしば)は顔を隠す道具であったそうです。 今回約450人という行列のボランティアを受け入れた実行委員側スタッフも着付けやヘアメイクなどを担当する方々などはボランティアとのことで、「奈良の美しさを後世に受け継いでもらいたい」「都があった奈良を誇りに感じ大事にしていきたい」という熱い思いが伝わり、にわか天平人となった自分達もその誇りを胸に精一杯、凛とした雰囲気を出して頑張る事ができたと思います。 参加した学生達にとって、一生ものの思い出になったボランティア。 来年は、あなたもこの衣裳で「いにしえの都・奈良」を歩きませんか。 主催 平城京天平祭実行委員会、奈良県、奈良市、平城宮跡にぎわいづくり実行委員会 http://www.tenpyosai.jp/index.html 【関連記事】 平城京天平祭で"さくら茶会"を催しました。 https://www.kio.ac.jp/information/2012/05/post-506.html
2012.04.21
ボランティア・ビギナーズフェア2012
『ボランティア・ビギナーズフェア2012~つなげよう!つながろう!新しい世界へ~』 ボランティアセンターです。 4月14日(土)13時から、冬木記念ホールにて「ボランティア・ビギナーズフェア2012~つなげよう!つながろう!新しい世界へ~」を開催しました。 学生のボランティア体験報告とディスカッション、カンベンガ・マリールイズ氏の講演は、聞いた人の心に優しく訴えかけ、考えさせるものがありました。 毎年4月に行うこのイベントは、ボランティアセンターが主催する「ボランティア入門ガイダンス」として実施しており、これからボランティアをやってみようと考えている学生を後押しするものです。 全学科対象・自由参加制のため、意欲のある学生が集まるのが特徴で、今回は新入生を中心に約100人の学生が参加しました。 もう一つの特徴は、企画・運営を手伝う「学生スタッフ」がいることです。 今回も、様々なボランティア活動で鍛えられた30人の学生たちがチームワーク良く協力しながら、会場の準備や受付・司会進行・案内などを行いました。 今年は、昨年夏に実施した福島の子ども達を集めてのキャンプ「のびのびキャンプ」で絆のできたカンベンガ・マリールイズ氏をお招きし、命の大切さや助け合うことの尊さについてお話を聴くことができ、代表を務める「NPO法人ルワンダの教育を考える会」の案内ブースや売上金を協力する「ルワンダカフェ」も開店して、ルワンダのコーヒーや紅茶を飲んでもらえる一角も設置し、好評いただきました。 学生の活動体験報告を聴いて「いろんなボランティアを知れてよかった」「私も何か役に立つことがしたいと思った」「ボランティアをした先輩の動機や内容が聴けて良かった」など、新しい世界へつながることの良さを知る良い機会になったという感想を寄せてくれた学生たち。 これをきっかけに、いろんな人や環境とつながっていき、新たな自分の世界を引き出していくことでしょう。 土曜の午後のひととき、冬木記念ホールのラウンジスペースが「ボランティア・ビギナーズフェア2012」の会場として、12の団体ブースやルワンダカフェやマリールイズ氏とおしゃべりを楽しむ人、明るい学生スタッフとボランティア活動意欲のある元気な学生達で活気にあふれていました。
2012.04.20
地域連携イベント「第15回クリーン&歴史ウォーク」に参加しました。
ボランティアセンターです。 さわやかな好天となった4月8日(日)、「第15回クリーン&歴史ウォーク」が行われました。 このイベントは、「美しい街づくりに参加しながら・・・古代に夢とロマンを!」をキャッチフレーズに、古墳などを巡りながら美化活動を行うもので、当ボランティアセンターも実行委員会に入っています。 今回は、コースを一新して10kmの健脚コースとし、健康を意識した新たなプログラムも組み込まれました。 まず、「エコール・マミ」で集合。開会あいさつの後には、本学理学療法学科助教の松本大輔先生によるミニ・ウオーキング講座が行われ、ウォーキング前の準備体操のコツが披露されました。 おだやかな空に恵まれて歩き出した一行は、広陵町の総合保健福祉会館「さわやかホール」で途中休憩後、役場前を経由して今回の目的地「百済寺」を目指しました。 この百済寺は、今から1300年前に舒明天皇が日本最古の天皇直轄寺として建立したと「日本書紀」に記されているそうです。満開の桜のもと、重要文化財の百済寺三重塔を間近に見ることができました。境内にはゴミが少なく、普段から景観を守っておられる近隣の方々のご尽力がしのばれたことも印象的でした。 次に向かった「山王神社」では、豪族南郷氏の居館南郷城が築かれていたという南郷環濠集落の様子を見学することができました。この南郷環濠集落は観光地というよりはむしろ地元の穴場という感じで、水辺と桜が調和した春らしい雰囲気を楽しむことができます。 ウオーキング距離が従来より長かったため歩き応えのあるコースでしたが、小さなお子様からご年配の方までが一緒に歩いていただけるこのイベントが、今後もずっと継続できる地域の行事のひとつであってほしいと思います。 参加者の皆様、お疲れ様でした。 今回も11人の学生スタッフがボランティアとして参加し、受付・安全誘導などを行いました。 次回のクリーン&歴史ウォークは秋に開催される予定です。ご期待ください! 百済寺三重塔について→広陵町公式サイト http://www.town.koryo.nara.jp/contents_detail.php?frmId=24 南郷環濠集落イラストマップ→広陵町公式サイト http://www.town.koryo.nara.jp/contents_detail.php?co=ser&frmId=58 主催:クリーン&歴史ウォーク実行委員会 後援:広陵町教育委員会、香芝市教育委員会、(独)都市再生機構西日本支社、畿央大学 協力:広陵古文化会、ふたかみ史遊会、(社)葛城青年会議所広陵地区・香芝地区推進委員会、畿央大学学生、 協賛:(株)関西都市居住サービス エコール・マミ営業所
2012.04.06
被災地支援~教育学部生有志が、宮城県南気仙沼小学校へボランティアに!
2012年2月、私たち教育学部現代教育学科4名は2011年3月11日に起きた東日本大震災の被害にあった気仙沼市にボランティアに行きました。まず今回の活動内容を紹介します。 【日時】2012年2月20日(月)~2月25日(土) 【場所】気仙沼市立南気仙沼小学校(宮城県) 【内容】主に休み時間を利用して事前に用意したゲームで子どもたちと遊ぶ 【目的】子どもたちと一緒に遊ぶことを通して「奈良県の大学生のお兄さんお姉さんとこんなことをした」「たくさん遊べて楽しかった」という子どもたちの思い出作りになること。 このボランティアでたくさんの事を経験し、たくさんのことを感じました。今回は気仙沼で目にしたこと、聞いたこと、感じたことを4人それぞれの目線で書きます。 今回のボランティアで、「自分の目で見たこと・現地のたくさんの人から聞いたこと・感じたことを私は忘れてはいけない。そしてたくさんの人に伝えていく。」と強く思いました。 気仙沼市の人々は皆さんとても優しく、お互いがお互いを支え合っていました。「震災から1年間たくさんの人に助けられてきたから、これからは恩返しをしていきたい。」とおっしゃっていました。南気仙沼小学校の児童もすごく心優しく、ボランティアに行っているのに、私の方が気仙沼市の皆さんからたくさんの優しさを頂きました。 震災から1年が経って、ボランティアの数も減少してきて、このまま震災のことを皆が忘れていくのが一番つらいことだと思います。みんなが忘れないために私やボランティアに行った人間がこれから出会う人々に伝えていくのが行った人間の使命だと思います。私はこれからボランティアで見たこと・聞いたこと・感じたことを伝え続けていきます。 教育学部現代教育学科3期生(2012年3月卒) 田仲 由佳 この4日間を通して僕が一番感じたことは、当たり前が当たり前でなくなることの怖さです。それまで遊んでいた場所が無くなり、それまで自分が通っていた学校に行けなくなり、それまで毎日のように話していた人が遠くに行ってしまいました。すると今まで普通にできていたことが全くできなくなってしまうのです。 今まで、気にせず走り回っていたグランドもそこから先には行ってはいけない、という範囲が設けられてしまいました。子ども達は、それを気にしながら遊ばなくてはいけないため、全力で楽しむことができないように感じられました。せっかく遊んでいても「そっちはだめ、戻ってきなさい」という注意によって、さっきまでの楽しい気持ちは半減してしまいます。一緒に遊んでいた僕自身も、範囲を気にしながら遊ぶことに不自由さを感じました。 このような生活を送るため、我慢できる子どもは多いと感じます。しかし、その反面で「自分の話を聞いてほしい」「ねぇ、聞いて!」と言ってくる子どもや、はしゃいだりふざけたりする子どもは少ないように感じました。発言、態度、反応を遠慮したり、隠したりしているようにも見えました。当たり前の反応や態度が見えない子どもたちを見て、僕は子どもらしさがないと感じ、とても悲しくなりました。この現状を見て、子どもが自分のやりたい事をのびのびとやれる環境の大切さを学びました。将来教師になった時には、そういったクラスづくりを目指したいと考えます。 今回のボランティアではたくさんの学びがありました。しかし、それら全てを整理しきれていないように感じます。今後は身の回りにいる人に伝えながら、自分自身の中での整理をしていきたいと思います。 教育学部現代教育学科3回生 細川 知憲 (さらに…)
2012.03.19
被災地支援の体験を、畿央生が講演!~兵庫県ユニセフ協会「子ども未来プロジェクト」
2012年2月25日(土)、コープこうべ生活文化センターにて、兵庫県ユニセフ協会が主催する「子ども未来プロジェクト―知ることからはじめよう!報告会『福島の子どもたち応援キャンプ』」が開催され、東日本大震災支援のボランティアに参加した学生の代表6名と有志教員4名が参加しました。 「子ども未来プロジェクト」とは、子どもたちの命と健やかな成長を守りたいという気持ちをカタチに、そして行動につなげるために兵庫県ユニセフ協会が10年前から取組んでいるプロジェクトです。現在は、東日本大震災で困難な状況にある子どもたちに何ができるか、「子どもの権利」の視点から、生きること、育つこと、守られること、参加することについて、様々な形で学ぶことに特に力を入れておられます。 今回、その取組みの一つとして、畿央大学ボランティアが行ってきた2011年8月宇都宮・冒険活動センター「のびのびキャンプ」、2012年1月福島・二本松市「ひらそるウィンターキャンプ」での活動を通じて、学んだこと、感じたことをお話しさせていただく機会をいただきました。きっかけは、昨年の畿央祭で行った『東日本大震災被災地支援プロジェクト報告―福島の子どもたちと畿央生が出会った―』の報告会。ご覧になった兵庫県ユニセフ協会のスタッフが、学生たちが被災地の子どもたちとの関係に悩みながらも、一人ひとりの心に寄り添う姿に感激され「ぜひ、ユニセフでも報告してほしい」とおっしゃってくださったのです。 まず、教育学部の良原先生からのびのびキャンプの概要と目的などをお話された後、理学療法学科2回生の山根悠加さん・横山みさきさん・吉川歩実さんがのびのびキャンプ2011の報告を行いました。 キャンプ中の写真をたくさんお見せすることでキャンプ中の様子がわかる内容にし、発表原稿も丁寧に用意していたところに彼女たちの熱意を感じました。キャンプ中に困難を感じたこととして、子ども同士のトラブルに対しどのように収束をつければよいか、また発達上の問題などで周囲の子どもたちと比べ遅れを取る子への対応の方法に悩んだことを取り上げていました。そして、子どもたちと心を通わせることができた喜びと、別れのつらさを学生の言葉で語ってくれました。 その後、2012(H24)年1月7日(土)~8日(日)の1泊2日で実施した「ひらそるウィンターキャンプ」の報告を、教育学部3回生の稲垣美久さん、大林祥子さん、竹森加奈さんが行いました。このキャンプは、夏に実施された「のびのびキャンプ」に続く企画であり、畿央大学の有志学生12名と有志教員3名が参加しました。主に企画をされたのは、共に「のびのびキャンプ」を企画したふくしまの笑顔をつなぐボランティアグループ“ひらそる”でしたが、「のびのびキャンプ」で、学生たちが子どもたちの心に寄り添い、笑顔を引き出していたその力に感激され、「ぜひまた福島の子どもたちに会いに来てほしい」とのラブコールを受けて実現。キャンプ翌日には仮設住宅に訪問し被災者の方々との交流も実現しました。 キャンプの報告では、再会した子どもたちが5か月の間に大きく成長していたり、逆に震災のために我慢を強いられ子どもらしさを失っていた子どもが、子どもらしく元気に遊んでいたことに喜びを感じたことを語ってくれました。仮設住宅訪問の報告では時折涙を流しながら、住民の方々と交流し感じたことを語る学生たち。 「今まで自分が考えてきた支援というのは自己満足だったのかもしれない。大事なのは『してあげる』ことではなく、『一緒に何かをしようという気持ち』なのだということに、今回の活動を通して気づくことができた。」 「支援に行ったつもりだったが、毎回子どもたちの笑顔にこちらが元気づけられて、温かい気持ちになれた。」 「被災地と、奈良を含む被災していない地域ではどうしても温度差が出るのが自然。被災地支援に関わった私たちができることは、風化してしまわないように『伝え続けること』なんだと思う」 と一言ずつ丁寧に語り、若く素晴らしい感性と、熱い思いを自分の言葉で語る姿に感動し、未来を担う若者たちの力を感じました。 講演終了後の質疑応答も熱気あふれるものになりました。福島の子どもたちと接点を持ったきっかけや、募集方法などハード面に関すること、キャンプ中の子どもの様子、放射能の影響を気にしているか…など多岐にわたる質問が飛び交い、それに対して学生や教員が真摯に対応しました。 <講演を終えて(所感)> 仮設住宅に訪問した際、住民の方は初対面の若い学生にも関わらず、放射線の為に愛する故郷に帰れない無念さや、家族を失った苦しみ、光の見えない辛い避難生活について語って下さりました。学生は、そのあまりにも重い現実に衝撃を受け、一瞬言葉を失ったと言います。しかし、私はその思いを受け止め、じっと耳を傾け、寄り添う学生の姿を見ました。そして、学生が住民の方々の笑顔を引き出す力に感動しました。ある住民の方は「こうやって楽しいことがあると前に進める気がする」とおっしゃっていました。本学は決して大きな大学ではありませんが、だからこそ教員間・学生間との距離が近く、また東北の方々と1人1人が距離を縮めることも可能だと思います。今後も、他の教職員と共に学生達の「何かしたい!」という熱い被災地への想いを支援していきたいと思います。 看護医療学科 石田めぐみ
2012.03.13
付属幼稚園の生活発表会で教育学部学生がボランティア!
3月3日(土)、桜井市民会館にて、付属幼稚園の生活発表会が行われ、全園児たちが団結して、マーチング、ダンス、歌、オペレッタ、和太鼓など多彩な演目で、日ごろの保育の成果を発表しました。 畿央大学からも、教育学部の実習生6名、学生ボランティア9名(合計15名)がスタッフとして参加しました。園児の指導に忙しい担任の先生方に代わって、前日からステージの設営、道具の搬出入を、当日には子どもたちの介添え、衣装替えなどを手伝いました。 また、英語の「ことばあそび」では、園児の英語指導にあたっている教育学部講師のランディムース先生が指揮をとって発表しました。 冬木智子学長は付属幼稚園の園長としてご挨拶。観客席には、白石教育学部長をはじめ、多数の教育学部の先生方も応援に来られており、発表会の成功はもちろんですが、裏方としての教育学部生の活躍ぶりを見守られ、頼もしいと喜んでおられました。 (さらに…)
2012.02.22
東日本大震災支援~ひらそるウィンターキャンプ&アクアマリンの旅~を実施!
2012(H24)年1月7日(土)~8日(日)の1泊2日で、福島県の子どもたちのための「ひらそるウィンターキャンプ」を、被災地である福島県のフォレストパークあだたらで実施しました。このキャンプは、夏に実施された「のびのびキャンプ」に続く第2回目の企画!畿央大学の有志と、ふくしまの笑顔をつなぐボランティアグループ“ひらそる”により企画されました。さらに、9日(月)には仮設住宅に訪問し、被災された方と交流させていただきました。本学からは教職員3名、ボランティア学生12名の計15名が現地へ赴き、被災地からは幼児から小学6年生までの子どもたちとその保護者の計28名が参加しました。 ~1日目(1月7日)~ 畿央大学の私たちを、二本松の駅の改札で温かく迎えてくれたのは、福島の皆さんでした。まさか改札に皆さんがいるとは思っていなかった私たちは、とても驚き、さらに夏から久しぶりの再会に喜びと感動でいっぱいでした。そのままバスに乗り、子どもたちとの会話を弾ませながら、フォレストパークに向かいました。 フォレストパークに着くと、アイスブレイク!!!(初対面で氷のように張りつめた空気をゲームなどで和やかな雰囲気にすること)。畿央生の腕の見せどころです。緊張が解けてきたところで、段ボールやナイロン袋を使ったそり作り! 昼からのそりすべり大会に向けて、グループごとにどんなそりを作るか考え、素敵なそりが完成しました! そりすべり大会では、外で思いっきり元気に遊びました!普段、放射線を気にして戸外で十分に遊べない子どもたちが、笑顔で思いっきり遊んでいる姿を見て、キャンプにきて良かったなと感じる瞬間でした。 外で思いっきり遊んだあとは、お腹ぺこぺこ!夜ご飯には、「関西といえば―…たこやき!!!」ということで、たこ焼き器を持っていき、たこ焼きを福島の皆さんと作りました。 (さらに…)
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