畿央大学の教育・研究・キャンパスライフをリアルタイム配信!

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健康科学研究科

2019年12月11日(水)

奈良県立医科大学口腔外科との共同研究で実施している顎関節症患者の方にご協力いただいた研究論文が日本口腔顔面痛学会雑誌にアクセプトされました。論文のタイトルは「顎関節症用Tampa Scale for Kinesiophobia日本語版の開発」というものです。 

 

共同研究が論文1-1

 

“Kinesiophobia”とは日本語では”運動恐怖”と訳され、痛みを伴う身体各部位の受傷あるいは再受傷に対する脆弱感から生じる、身体運動や活動に対する恐怖感として定義されています。例えば顎関節症を例に考えると、顎を動かすことで顎関節症が余計に悪化するのではないかという恐怖から、顎の運動を極力避けようとするような回避的な心理状態を表します。

 

共同研究が論文2-1

 

Tampa Scale for Kinesiophobia(TSK)は患者さんの運動恐怖の程度を評価するもので、患者さんに回答していただくタイプの質問紙です。腰痛や四肢の関節痛に対しては日本語版が使われていますが、顎関節症患者用に特化したものはこれまで英語版しかありませんでした。今回の研究では奈良県立医科大学口腔外科顎関節専門外来の川上哲司先生たちとの共同研究で顎関節症用TSKの日本語版を作成しました。

先述のように運動恐怖については腰痛や四肢の関節痛との関連は多くの研究が報告されていますが、顎関節症についてはそれらと比較するとまだまだ少ないのが現状です。一方で顎関節外来には慢性化し症状に対して非常にネガティブな考えをお持ちの顎関節症患者の方が多く来られます。

今回作成した顎関節症用TSK日本語版が慢性化した痛みが心理的に悪影響を及ぼしている顎関節症患者の方の評価の一助になればと考えています。

 

瓜谷 大輔, 川上 哲司, 岡澤 信之, 桐田 忠昭.顎関節症用Tampa Scale for Kinesiophobia日本語版の開発.日本口腔顔面痛学会雑誌10(1).2017.(書誌情報は2017となっていますが、発刊の遅れから今年度に出版されています。)

 

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奈良県立医科大学口腔外科との共同研究!~健康科学研究科・理学療法学科

2019年11月6日(水)

 

10月19日(土)~23日(水)にアメリカのシカゴで開催されたNeuroscience 2019にて、宮脇裕さん(博士後期課程)と私、塩中裕介(修士課程)がポスター発表を行ったので、ここに報告させていただきます。

 

図1

 

Neuroscienceは主に神経科学を扱う学会で、アメリカ国内で毎年1度行われております。今年は記念すべき50回目の開催でした。学会はシカゴ市街地から少し離れたミシガン湖のほとりの会場で行われ、参加者が学会に集中しやすい環境となっておりました。

 

 

今学会は期間を通して3万人の参加者が見込まれており、会場内は常に活気で満ち溢れていました。ポスター会場では主に神経科学を取り扱った研究が、テーマごとに展示されており、私は特に社会的認知や共感等を取り扱った研究を興味深く拝見させていただきました。どのテーマにおいてもディスカッションが活発に行われており、学会に初めて参加させていただく私としてはとても刺激的であり、いつかこのような研究、ディスカッションが出来るように努力しようと強く感じる機会となりました。

 

 

図2

 

私は「Influence of anti-social behavior in top-down modulation of motor resonance」という題でポスター発表をさせていたただきました。今学会において運動共鳴を扱う研究はあまり見受けられなかったのですが、ポスターを見た方々から質問を頂くことが出来、興味深いですね、写真を撮ってもよろしいですか、などと好意的な感想を頂けたことはとても光栄で、かなり印象に残る出来事となりました。今後研究を進めていく上で、より多くの方に興味を持っていただき、貢献できるような研究を進めていきたいと感じました。

 

以下発表演題です。

宮脇 裕(博士後期課程)
「Top-down modulation of motor resonance through affective attitude toward a non-biological object」

塩中 裕介(修士課程)
「Influence of anti-social behavior in top-down modulation of motor resonance」

 

【健康科学研究科 学会発表】

教員・大学院生が第6回日本予防理学療法学会学術大会で発表!~健康科学研究科

大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科

第17回日本神経理学療法学会学術大会で大学院生が発表しました~健康科学研究科

第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科

2019年10月30日(水)

2019年10月27日(日)、畿央大学運動器リハビリテーションセミナー「評価編」が開催されました。

今回の講習は、福本貴彦准教授、瓜谷大輔准教授に加え、本学大学院健康科学研究科を修了し臨床および研究機関で従事しているメンバーを加えた講師陣によるオムニバス形式の講義をおこないました。テーマは以下の6つです。

 

福本貴彦准教授(畿央大学理学療法学科)「医学画像を用いた評価と理学療法への活かし方」

 

2019年度運動器リハビリテーションセミナー「評価編」1-1

 

幸田仁志先生(関西福祉科学大学リハビリテーション学科)「肩関節」

 

2019年度運動器リハビリテーションセミナー「評価編」2-1

 

粕淵賢志先生(大阪行岡医療大学医療学部理学療法学科)「肘関節」

 

2019年度運動器リハビリテーションセミナー「評価編」3-1

 

久保峰鳴先生(香芝旭ヶ丘病院リハビリテーション科)「股関節」

 

2019年度運動器リハビリテーションセミナー「評価編」4-1

 

瓜谷大輔准教授(畿央大学理学療法学科)「膝関節」

 

2019年度運動器リハビリテーションセミナー「評価編」5-1

 

唄大輔先生(平成記念病院リハビリテーション課)「足関節・足部」

 

 

2019年度運動器リハビリテーションセミナー「評価編」6-1

 

医師の診断や検査に基づいた関節の評価は臨床現場では必須で、その知識や技術は臨床に直結するものです。臨床現場と研究どちらも経験している講師による今回の講義は、経験に基づくものに文献的知見を交えた内容で、現職者の方々には非常に有益な情報を提供できたかと思います。

 

今後も運動器リハビリテーションに対する幅広い知識を情報提供したいと考えています。

次回は2020年1月26日に「臨床応用編」が、また来年度もさらにブラッシュアップした講義を開催予定です。

参加者の方も募集しておりますので、ぜひお越しください!

 

●2019年度運動器リハビリテーションセミナー詳細・申込

 

理学療法学科 准教授 福本貴彦

 

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2019年度 運動器リハビリテーションセミナー「基礎実習編」を開催しました。

2019年度 運動器リハビリテーションセミナー「基礎編」を開講しました。

2019年10月23日(水)

2019年10月19日(土)~20日(日)に広島国際会議場で開催された第6回日本予防理学療法学会学術大会(第2回産業理学療法部門研究会、第2回栄養・嚥下理学療法部門研究会)に参加してきました。

 

高取研究室からは高取教授、私(武田広道)が発表を行いました。

 

演題名は以下の通りです。

<ポスター発表>

武田広道「円背の有無が高齢者の随意的咳嗽力および呼吸機能に与える影響」

本研究は修士課程での研究を発展させたもので、これまで健常者を中心にデータ分析を進めてきたものを実際の地域高齢者で評価を実施したものです。

 

<口述発表>

高取克彦・松本大輔「地域在住の後期高齢者における2年間の要介護リスク要因の検討」

高取先生は後期高齢者5000名のデータを2年間前向きに追跡調査し、新規要介護認定リスク因子を明らかにするという内容でした。研究には松本大輔先生も関わっておられます。

 

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▲全国から多くの参加者が集まりました。 学会期間中は快晴でやや汗ばむほどの気温でした。

 

 

本学会のテーマは「健康増進と理学療法」というテーマで開催されました。演題内容はフレイル・転倒・認知症・スポーツ障害予防、栄養管理、地域実践活動など多岐に渡る発表がされていました。介護予防事業に関しては、それぞれの病院や施設で勤務をしながら事業に参加する中で、(患者、利用者ではない)地域住民の方に対してどのような関わりをして効果を出していくかということや、通いの場に出て来られない高齢者に対して、どのように働きかけるべきかなどが議論されていました。

 

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また、教育講演の中ではただ運動を促すだけでは実践してもらうことは難しいため、社会的な役割を持って活動的に過ごしてもらうことの重要性を強調されていました。今回、様々な発表や講演を聴講する中で、改めて地域社会の役に立つ研究を発表できるよう、研鑽を積んでいきたいと感じました。

 

健康科学研究科 博士後期課程1年 武田広道 

【健康科学研究科 学会発表】

大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科

第17回日本神経理学療法学会学術大会で大学院生が発表しました~健康科学研究科

第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科

2019年10月15日(火)

令和元年10月6日に千里ライフサイエンスセンターにて、第38回日本小児歯学会近畿地方会大会が開催されました。

 

この学会は、主に歯科医師、歯科衛生士をはじめとする歯科関係者で構成されている学会です。本大会では、「小児歯科における多角的アプローチを考察する」というテーマで、特別講演、教育講演、歯科衛生士セミナー、一般演題発表が行われ、小児の口腔内疾患や、学習法についてなど、多岐に渡り活発な議論がなされました。

 

今回、私(辰巳光世)は、「小児における歯肉炎、プラーク、および口腔内表象との関係」という演題で発表を行い、一般演題発表の中で優秀発表賞に選ばれました。発表では、歯磨きを行う際には手の運動機能だけでなく、口腔内のイメージ(口腔内表象)も重要と考えられるため、小児を対象に口腔内表象とプラーク、歯肉炎との関係性を調査した結果を報告しました。

 

写真

 

多くの演題の中から優秀発表賞に選んでいただけたことは、日々の取り組みを認めてもらえたことだと大変嬉しく思います。今後も歯科衛生士として、子どもたちの口腔の健康に繋がるような研究を続けていけるよう、日々精進していきたいと思います。

 

また、本研究の実施・発表にあたり、指導教員である 信迫 悟志 准教授をはじめとする多くの方々にご指導およびご支援いただきました。この場を借りて深く感謝申し上げます。

 

~発表演題~
『小児における歯肉炎、プラーク、および口腔内表象との関係』
辰巳光世、信迫悟志、西田綾美、國府健一郎、中野雅子、境陽子、深野貢、齋部泰子、塚本理沙、吉田美香

 

畿央大学大学院 健康科学研究科 修士課程2年 辰巳光世

 

 

 

【健康科学研究科 学会発表】

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