2022年の記事
2022.11.09
明日香村で、屋外の居場所づくりとオリジナルグッズをプロデュース!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ
人間環境デザイン学科では、「日本のはじまりの地」とも称される奈良県明日香村とまちづくりをはじめとする、さまざまな取り組みを進めています。今回は、陳建中准教授のゼミでの「居場所づくり」と「明日香村グッズ制作」についてご紹介します! 「明日香村国際サマーワークショップ」が開催された2019年、陳ゼミでは2・3回生合同「プロジェクトゼミ」で岡地区で街並みに馴染む憩いの場づくりに取り組み、2021年には「水路居場所」が完成しました。 ▼「明日香村の水路居場所」現地の様子 その後、明日香村役場の方から「バス停で待っている時の居場所がない」という声を受けて、山口剛人さんが卒業制作で岡寺前バス停に「貫縁台(ぬきえんだい)」を制作。さらにその貫縁台に後輩ゼミ生が「貫店棚」を新たに追加し、2022年3月に設置しました。 ▼設置前 ▼「貫縁台」設置後の様子 ▼向かって左側に「貫店棚」を追加で設置 2022年度は「休憩するだけでなく、遊んだり、見たりすることで人との交流にもつながり、明日香村の地域活性化に貢献できるように」と、3回生が「KIO x ASUKA GOODS(明日香村グッズ)」を企画・制作。2022年7月にはグッズを「貫店棚」に設置することができました。 今後明日香村に訪れる際は、ぜひ「KIO x ASUKA GOODS」に触れたり、遊んだりしてくださると光栄です。また、利用状況のアンケート調査も実施しておりますので、ご協力よろしくお願いいたします。 グッズ紹介 飛鳥の石積み木 (設計者:3回生 石田風歌) まず1つ目は、「飛鳥の石積み木」です。石明日香村の石舞台や亀石を始めとする石の造形物から着想を得たもので、積み木一つ一つを石に見立てました。普通の積み木とは違い、ランダムな多角面の形をしているため、積み上げるのが難しくなっています。 岡寺コースター (設計者:3回生 櫻井香織) 2つ目は、「岡寺コースター」です。岡寺では、ゴールデンウイーク限定で境内にある池に奉納された天笠牡丹(ダリア)を浮かべ、ご参拝の方をお迎えします。花の池にある鉢と天笠牡丹をイメージしてつくりました。 飛鳥スタンプ (設計者:3回生 藤原彩那) 3つ目は「飛鳥スタンプ」です。明日香村を代表している飛鳥のイメージをモチーフに考えました。持ち手部分は明日香村の桧を使用しており、明日香村に訪れた記念として、ノートなどにスタンプを押して楽しんでいただけます。また、手紙やハガキのフレームとして、ご自由にスタンプを組み合わせることで世界に一つだけのデザインをつくることもできます。 飛鳥パズル (設計者:3回生 靏見綾乃) 4つ目は、「飛鳥パズル」です。このパズルは全ピースが鳥の形をしており、空を飛んでいる鳥や、止まっている鳥など、様々な形をしているので、ぜひピース一つ一つに注目して見てみてください。明日香の枕詞である飛ぶ鳥から飛鳥パズルと名づけました。 今回の活動を通して、明日香村の美しい町並みや自然豊かな風景はもちろんですが、実際に住む方たちのお話を伺うことで、町の人達の温かさも感じることができました。今後は、どのような使われ方をしているのかを調査し、明日香村の屋外居場所について学びを深めていければと思います。 最後に、この活動は多くの方の協力のもと成り立つことができました。明日香村の役場の担当の方々、一部の木材を提供して頂いた久住林業の方、レーザー加工をしてくださった前田木材工業の方、いつも丁寧に指導してくださる先生方、この場をお借りして深く感謝申し上げます。ありがとうございました。 【追記】 2つ目に紹介した「岡寺コースター」について、岡寺前バス停の近くにある「ラ ヴィーユ~都~」というカフェに使っていただくことができました。 「岡寺コースター」は明日香村産の桧材で、レーザーカッターで彫刻されました。ゼミ生は仕上げとして、焦げて黒くなった部分を綺麗に磨きました。そして、2022年9月に「岡寺コースター」を渡しに行って、本当にありがたいことに使っていただくことになりました。「ラ ヴィーユ~都~」は岡寺のダリア模様の内装があり、「岡寺コースター」でより岡寺のイメージが溢れる店になったかなと思いました。 ▼「岡寺コースター」の仕上げ 明日香村の岡寺前バス停に畿央生が制作した「KIO x ASUKA GOODS(明日香村グッズ)」を展示しています。是非ご利用ください! 人間環境デザイン学科 3回生 靏見綾乃・櫻井香織 【関連記事】 明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.7~人間環境デザイン学科 今年も畿央大学付属広陵こども園の子どもが使うスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 畿央大学付属広陵こども園の園児のためのスツール(椅子)完成!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022」を開催!~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」 神戸ファッション美術館で「宝塚歌劇」の衣装を体感!~人間環境デザイン学科「服飾史」 「アパレル構成実習Ⅲ」授業レポート~人間環境デザイン学科
2022.11.04
女性理学療法士が活躍できる場所~理学療法学科 第4回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」
最前線で活躍する卒業生が隔月で講演! 第4回テーマは、「女性理学療法士が活躍できる場所」 理学療法学科では今年度から新たに「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。 他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。 第1回の徳田光紀さん(1期生/平成記念病院)、第2回の飛田良さん(4期生/滋賀医科大学医学部附属病院)、第3回の尾川達也さん(3期生/西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部主任)に続き、第4回は吉田李沙さん(1期生/salon Fluffy経営)を講師に迎え、「女性理学療法士が活躍できる場所 ~自分らしく働く~」をテーマに講演いただきました。卒業後は奈良県総合リハビリテーションセンターで理学療法士として勤務した後、現在は独立し、産前産後ケアを中心としたsalon Fluffyをオープン。その他にも自治体の母子保健事業や婦人科と連携したデイサービス施設でのトレーニングにも携わっています。 講演では、女性のライフステージの変化に伴うマイナートラブルに対して、理学療法士による介入ができる内容や、出産後に身体症状の変化に気づくものの、小さい子がいると病院に行けないことや痛みが出るのが当たり前と思う人が多いという産後女性ならではの悩みという部分についてまで多岐にわたる内容をお話しいただきました。 吉田さん自身も、妊娠・結婚・出産を経てライフステージの変化とともにウィメンズヘルス分野に興味を持ち、出産後の悩みを抱える中で理学療法士として関わりたい想いを実現させるために独立。日本では出産後1ヵ月健診が終われば、母親の体を診てくれる場所はほとんどなく、海外と比較すると十分でないことから、産前産後に不調の出にくい体づくりを目的に予防理学療法を展開されています。 講演後は質疑応答の時間がありましたが、男子学生からの質問も多くあったのが印象的でした。ウィメンズヘルスに関心を持っただけでなく、理学療法士として活躍できる場所を自ら創った吉田さんの想いやエネルギーに感化されたのではないでしょうか。 吉田さんから後輩の皆さんへのメッセージ “女性理学療法士が活躍できる場所”というセミナータイトルであったにも関わらず、女子学生さんと同じくらい、男子学生さんもたくさんご参加くださり、正直驚きました。興味を持ってご参加いただき、積極的な質問もしてくださり、ありがとうございました。 私自身の大学生活を思い返せば、恥ずかしながら勉強は苦手な方でした。理学療法士になって臨床現場に出て初めて、畿央大学の教員の先生方が、各分野において第一線でご活躍されている先生方だったということがわかり、学生時代にもっとお話をうかがったり、学ばせていただければよかった、と今でもよく思います。 また、ウィメンズヘルス理学療法に携わっている者としては、助産学専攻科の先生方にも、ご意見をうかがえる機会を設けさせていただけたらと思っております。学科を超えた学びができる点も畿央大学の魅力だと感じております。 理学療法士として働く中で、患者さんの身体機能の向上やADL(日常生活動作)能力の改善には、とても喜びを感じます。そして私自身にとって「理学療法士として役に立ちたい」と、最も心が動いた分野が「産前産後の理学療法」でした。身近では、産前産後女性へ理学療法を提供している病院や施設がなかったため、個人事業として、自分自身が実践可能なことから形作っていきました。独立当初から現在も、行き詰まることはあるのですが、初心が原動力となって事業を進めていくことができます。目標である「リハビリ型の産前産後ケア施設の設立」をめざして、今後も研鑽を積みたいと思います。 理学療法士は、基本的には身体面にアプローチを行なうことが業務内容ですが、結果として、精神面にも好影響をもたらすことができる素晴らしい職業だと感じています。学生生活の間に、いろんな人と出会ったり、さまざまな経験をすることによって、自分自身が感動したり、心を動かされる経験をたくさんしてください。その豊かな心がご自身を動かす力になると思います。 そして最後に、お願いがあります。電車やお店などで、小さな子どもを連れた親御さんを見かけることがあると思います。泣いたり騒いでしまうと周りの方に迷惑がかかる、と親御さんはかなり気を張っています。そのような方に、直接手を差し伸べて手助けすることは難しかったとしても、子どもさんに笑いかけてあげてほしいと思います。たったそれだけで、親御さんは安心感を得て、暖かい人に出会えて支えてもらったと感じます。地域の子育てに少しだけお手伝いしてもらえると嬉しいです。 また畿央生の皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。ありがとうございました。 ▼左から学科長の庄本先生、吉田さん、教務主任の田平先生 次回は12月17日(土)13:00~14:30、唄大輔さん(2期生/横浜市スポーツ協会 横浜市スポーツ医科学センター リハビリテーション科)を講師に迎え「臨床、教育、研究の3本柱が整ったスポーツ理学療法士の魅力」をテーマに講演いただきます。唄さんは2020東京オリンピック・パラリンピックの理学療法サービス部門で「TOKYO2020MEDスタッフ」として奈良県から参加された方です。(関連記事) 後期に入っても「畿央生限定」のスペシャルトークをお届けします! 【関連リンク】 理学療法学科 大学院健康科学研究科 東京五輪に参加する理学療法士4人に聞きました!#2~唄さん編 卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 大学病院で働くということ~理学療法学科 第2回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催 第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編
2022.11.03
【人間環境デザイン学科×河合町】少子高齢化時代における郊外駅前のリ・デザインを提案!~ランドスケープ演習
人間環境デザイン学科3回生対象で、非常勤講師の松下岳生先生が担当している「ランドスケープ演習」は、「ランドスケープデザインとは何か」という基本的な知識を身につけ、関連領域を含めたこれからの屋外空間のあり方を学ぶことを目的としています。2022年度後期は、9月28日(水)に畿央大学と包括連携協定を締結した河合町の地域課題解決につながる提案を学生が授業内で実施することとなりました。 5週目の授業にあたる10月31日(月)には、河合町が現在どのような課題を抱えているのかを実際に現地を訪れ、役場の方々に解説いただくことで理解を深める機会を設けました。河合町役場 森嶋企画部長と岡田政策調整課長に同行いただき、河合町の人口の推移やニュータウンを含んだ町の変遷、主な駅周辺の紹介をしていただくことで、学生は河合町への理解を深めることができました。 ▼河合町総合福祉会館豆山の郷 ▼廃校となった河合第三小学校 河合町の様々な場所を訪れた後、今回のランドスケープ演習の課題エリアとなっている河合町役場と池部駅周辺の実地調査を行ないました。池部駅周辺の現状を確認するだけでなく、河合町役場敷地内にある旧豆山荘も実際に訪れ、学生はどのような郊外駅前エリアのリ・デザインが可能か思いを巡らせました。 ▼河合町役場と日本庭園 ▼河合町役場横にある池部駅 ▼河合町役場と豆山荘 今回の調査はSTEP1「敷地調査・分析」にあたり、グループで情報をまとめた後、STEP2「コンセプトやゾーニング」、STEP3「実際のリ・デザイン案の作成」と学びを深め、最終講義にあたる1月23日(月)には、河合町役場の方々にも授業に参加いただいて、講評会を実施します。 今回のランドスケープ演習の取組は、学生の実践的な学びのための授業であるだけでなく、畿央大学の地域連携事業でもあり、大学の知を地域社会に還元していくための取組でもあります。 人間環境デザイン学科では、今回のような地域とつながった実践的な学びを授業の中で多く取り込んでおり、コロナ禍では実施が困難であった学外での調査も今後行う中で、学生に社会で実際に役だつ学びを深めてもらいます。 ▼豆山荘からの風景 【関連記事】 河合町と包括連携協定の調印式を行いました。 | 畿央大学 (kio.ac.jp) 今年も畿央大学付属広陵こども園の子どもが使うスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 畿央大学付属広陵こども園の園児のためのスツール(椅子)完成!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 「奈良きたまちインターカレッジコンペティション2022」を開催!~人間環境デザイン学科「フィールドワーク演習」 神戸ファッション美術館で「宝塚歌劇」の衣装を体感!~人間環境デザイン学科「服飾史」 「アパレル構成実習Ⅲ」授業レポート~人間環境デザイン学科
2022.11.02
英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.3~ビクトリアとトロントへ!
2020年度に開設された現代教育学科英語教育コースでは、6か月間英語圏で生活し語学や異なる文化・価値観を学ぶ「セメスター留学」を2回生後期に開講。コロナ禍の影響で延期になっていた3回生と2回生あわせて11名が、2022年9月17日(土)にカナダのビクトリアに出発しました。第3弾は、ビクトリアとトロントについてのリポートです! 現代教育学部3回生の西浦瑠菜です。今回は、ビクトリアとトロントについてリポートします。 ビクトリア(ブリティッシュコロンビア州) 現地校(Global Village Victoria)から徒歩10分程のインナーハーバーにある、ブリティッシュコロンビア州議事堂へ行きました。 街のシンボル的存在である建物で、昼間には、楽器を演奏する人がいたり、馬車が走っていたりと、とても陽気な雰囲気が溢れていました。 一方で、夜になると3500個の電球によりライトアップが施され、昼間とは違う幻想的な雰囲気を漂わせていました。建物だけではなく、インナーハーバーの至る所でもライトアップが施されおり、煌びやかな景色にうっとりとさせられました。 トロント(オンタリオ州) バンクーバーから飛行機で5時間程かけて、オンタリオ州にあるトロントへ行きました。 ビクトリアとトロントで3時間もの時差があり、改めてカナダの大きさに気付かされました。 中心部へ繋がるユニオン駅はカナダ最大規模の駅で、天井が高く、大きな窓があり、駅とは思えないほどの開放感で、まるで美術館や教会にいるかのような気持ちになりました。 ユニオン駅のすぐ近くには、高さ553mと世界で3番目に高いCNタワーがあり、このタワーを見た時、トロントにいる実感が湧いたことを覚えています。 高層ビルが多く並ぶダウンタウンでは、奈良県では見られない近代的な街並みを楽しむことができました。見上げると空が綺麗で、空がビルに反射している景色がとても印象的でした。 カナダ国定史跡に指定されているディスティラリー地区では、赤レンガ造りの歴史的な建物がずらりと並んでいました。ビクトリアよりもはるかに気温が低いことあり、少し気が早いですがクリスマスを思わせる雰囲気を感じられて、とてもわくわくさせられました。 9月、10月は晴れ続きの日々でしたが、最近では肌寒く感じる日が増えています。 だんだんと雨季に入り始め、晴れ続きの日々が少し恋しいですが、雨季にしか見られない景色に目を輝かせ、愉しみたいと思います。 最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。 以上、ビクトリアから西浦でした! 現代教育学科3回生 西浦瑠菜 【関連記事】 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.2~ロッキー山脈ツアーとサンクスギビングデイを体験! 英語教育コース「セメスター留学2022」 現地リポートvol.1~ホームステイ先に到着! セメスター留学1期生、カナダへ出発!~現代教育学科 英語教育コース 「セメスター留学」が始まります!~現代教育学科
2022.11.01
瓜谷准教授の研究成果が2年連続で学会表彰されました!~健康科学研究科
理学療法学科・健康科学研究科の瓜谷です。 昨年度開催された第9回日本運動器理学療法学会学術大会で発表した演題が優秀賞に選ばれ、10月22日~23日に開催された第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会 で表彰していただきました! 受賞した演題は「Arthritis Self-Efficacy Scale日本語8項目版の信頼性・妥当性の検証」というタイトルの研究発表です。海外で用いられている関節炎患者さんの自己効力感を評価するアンケートの日本語版を作成し、変形性膝関節症の患者さんにおける信頼性と妥当性を調査した研究です。 また第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会で発表した演題も優秀賞に選んでいただきました! こちらは「変形性膝関節症患者の主観的Stiffnessの関連因子:システマティックレビュー」というタイトルの研究発表です。変形性膝関節症の患者さんがよく訴える、膝のこわばりに関連する因子は何かを、これまでに発表されている先行研究を網羅的に調査することによって明らかにした研究です。 大変光栄なことに、2年連続で発表演題を優秀賞に選んでいただきました! 研究にご協力いただいた被験者の方々、共同研究者の方々や様々な形で研究にご協力いただいた方々に、心から感謝申し上げます。 現在は大学院生の指導に占める時間が大きくなってきていますが、私自身も引き続き、質の高い、人々の役に立つ研究を進めていきたいと思います。 理学療法学科 瓜谷大輔 【関連記事】 「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科 変形性膝関節症の患者さんは自らの病状とどのように向き合っているのか?~理学療法学科教員 患者教育プログラムは変形性膝関節症患者さんの自己効力感の向上に有効か?~理学療法学科教員 変形性膝関節症に関する研究の途中経過が学会誌に掲載されました~理学療法学科教員 第26回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で客員研究員が奨励賞を受賞!~健康科学研究科 第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科 第61回近畿理学療法学術大会で大学院生が優秀賞と奨励賞を受賞!~健康科学研究科
2022.10.28
奈良県看護協会主催「訪問看護インターンシップ」に2回生3名が参加!~看護医療学科
奈良県看護協会主催の「訪問看護インターンシップ」に、看護医療学科2回生の3名が参加しました。 訪問看護インターンシップは7月25日(月)~9月2日(金)の期間で実施され、本学の学生は8月下旬に2日間の日程で、奈良県内の訪問看護事業所にお世話になりました。 両日を通して実際に勤務される看護師さんと同行訪問し、患者さんやご家族とコミュニケーションをはかりながら、訪問看護の現場を学びました。 インターンシップ中は、コミュニケーションだけでなく、バイタルサイン測定や介助も実践させていただき、測定時のコツ、介助時の体の支え方など技術面でもたくさんのアドバイスをいただいたようです。学生にとっては初めての学外実習の機会で緊張もあったようですが、参加後にはとても勉強になった、参加して良かったとの報告がありました。 参加学生からの報告レポート ● 私は訪問看護に興味があり、実習に行けていなかったこともあったため、インターンシップに参加しました。実際に、現場で看護師さんや利用者さんと接することに不安や緊張はありました。しかしコミュニケーションをとる中で、利用者さんの思いや考えを傾聴することができ、看護師さんと利用者さんとの接し方についても学ぶことが多くあり、とても貴重な経験をさせていただきました。バイタルサイン測定やコミュニケーション技術など、基礎看護で学んだことを実践することができて良かったと思います。このインターンシップで学んだことを今後に活かしていきたいと思います。また、このような機会があれば、積極的に参加したいです。 看護医療学科2回生 荒牧希歩 ● 一番印象に残った出来事は、緊急時における訪問看護師の方の臨機応変な対応でした。脳梗塞を患ったことのある利用者の方を訪問した際、様子がいつもとは違い、ぐったりして動きもぎこちない様子でした。そこで計画を変更し、バイタルサインの測定や表情の左右差、片方の腕だけ落ちないか、熱感の有無などを確認し、ご家族にも先ほどまでの様子や行動を確かめ、脳梗塞の再発がないかを冷静に観察していました。観察の結果、利用者は熱中症であったため適切な処置を行ったことで、その後は少し元気になり、よく話すようになりました。このことから、訪問看護は今までの知識を活用し、自身で考えながら落ち着いて対応していく必要があるということを学びました。 私は、今回の訪問看護インターンシップに参加し、様々な気づきや学びがありました。これから看護師を目指す学生の方には、参加することで看護についての視野がより広がると思います。少しでも訪問看護に興味のある方は参加して頂きたいと思いました。 看護医療学科2回生 岸田知奈 ● 以前から訪問看護に興味があったため今回のインターンシップに参加しました。コロナ禍で実習に行くことができなかったので、行くまでは緊張と不安でいっぱいでした。しかし、訪問に同行させていただき、利用者さんとのコミュニケーションやバイタルサイン測定を体験させてもらい、基礎看護で学んだことを実践することができてよかったです。また、訪問看護師と大切なことを教えていただき、今後自分がどんなことを学んでいく必要があるのかを考えることができました。また、このような機会があれば参加したいと思います。 看護医療学科2回生 松田桃佳 訪問看護の利用者さんからメッセージをいただきました メッセージをくださったのは、以前看護師をされていた方でした。看護師なのに病気になってしまったことをとても悲しんでおられ、今回訪問看護に行かせていただいた時にご自身が看護師として大事にしていたことを教えて下さいました。また、「看護の基本なので、看護医療学科の他の学生さんにも目を通してもらえると嬉しい」とのことでしたので、看護医療学科の掲示板に掲示させていただきました。ありがとうございます。 この経験を活かして、今後もそれぞれの目標とする看護師をめざし、日々邁進していただければと思います! キャリアセンター 飯山知里 (訪問看護インターンシップ担当) 【関連記事】 2・4回生対象「第17回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 2・4回生対象「第15回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3・4回生対象「第14回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 2回生対象「第13回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 2・4回生対象「第12回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第10回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第9回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第8回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科
2022.10.28
【投票受付中!】近畿農政局主催「学生おべんとうコンクール2022」に参加! ~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良
団体の部、一般投票が再実施に! 2022年7月~8月に開催された近畿農政局主催の「学生おべんとうコンクール2022」に、畿央大学ヘルスチーム菜良※が参加しました。 ※ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ4年制大学(畿央大学・近畿大学・帝塚山大学・奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。 ▼【個人の部】ボリューム満点!いろどり豊かな糖質オフ弁当 2020年、2021年に引き続き3回目の参加となった今年度のおべんとうコンクールのテーマは、『「お弁当でSDGs!」近畿の有機食材でお弁当をつくろう』です。少なくとも1つは有機農産物や特別栽培農産物など環境に配慮して生産された近畿の農産物を使用したお弁当が募集されました。 畿央大学ヘルスチーム菜良からは、個人の部2作品、団体の部1作品を応募しました。今年度からはサブテーマが設けられ、個人の部では「自分や特定の人のための普段のお弁当」、団体の部では「特別な日のお弁当」を意識して考案しました。 私たちが考案したお弁当を簡単に紹介させていただきます。 まず、個人の部1つ目のお弁当は「ボリューム満点!いろどり豊かな糖質オフ弁当」です。このブログ最初の写真で、糖質制限をしている方のために、オートミールを使用したり比較的糖質が少ない調味料で味付けをしたりして糖質をカットしたお弁当です。奈良県産の卵で作ったゆで卵のサラダが一押しのおかずです。 個人の部2つ目のお弁当は「暑さに負けない大和弁当」です。暑い中、勉強や仕事を頑張る人のために、大和丸なすや大和まななど畿央大学がある奈良県の伝統的な野菜「大和野菜」をふんだんに使用したお弁当です。大和丸なすの食感を活かした大和丸なすの白みそ炒めが一押しのおかずです。 ▼【個人の部】暑さに負けない大和弁当 団体の部のお弁当は「あなたのスタート応援弁当!」です。心踊る気持ちや、頑張ろうと意気込む気持ち、しっかりやっていけるかなという不安な気持ちなどあらゆる気持ちが入り混じった新学期のスタートを応援するために、彩りを意識したお弁当です。奈良県の桜井市の特産品である三輪そうめんを衣として使ったそうめんコロッケが一押しのおかずです。 ▼【団体の部】あなたのスタート応援弁当! ただいま、近畿農政局おべんとうコンクール2022のホームページでは、一般投票が行われています。 ●個人の部 72作品(投票終了) ●団体の部 11作品 ぜひ投票をよろしくお願いいたします! 【団体の部】の一般投票が再実施されることに! ヘルスチーム菜良の出品レシピは、【No.6 あなたのスタート応援弁当!】です。 投票期間:令和4年10月28日(金)~11月10日(木) 投票はコチラから 最後に、今回初めておべんとうコンクールに参加した1回生の感想を紹介します。 ●「使おうと考えていた有機農産物がなかなか手に入らず、奈良市内の直売所や道の駅をいくつか探し回りました。また、おかずを考えるにあたっては、お弁当のサイズに合うことや栄養のバランスがとれていること、彩りをきれいに見せることなどに苦労しましたが、実際に作る工程も含めとてもいい経験になったと思います。」 ●「お弁当のコンセプトを決めた後、思い描いているものを実際に作ることが難しかったです。糖質を抑えた中での栄養素のバランスやお弁当全体の彩り、食感や味の濃さなど、さまざまなところへ目を向けて作ることの大変さを感じました。見た目や味、その他にも反省点はいくつかあるので、それらを改善し、もう一度挑戦してみたいと思います。」 ●テーマに沿って一からお弁当を考える中で、難しさややりがいを感じることができ、地元の食材や有機農産物についてもより深く知ることができました。来年度もおべんとうコンクールに参加させていただく機会があれば、よりよいお弁当を考えたいと思います! 健康栄養学科3回生 辻村愛果 ●ヘルスチーム菜良のこれまでの活動はこちらからご覧になれます。
2022.10.27
「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科
2022年10月22日~23日に第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会が東京工科大学蒲田キャンパスでハイブリッド開催されました。 畿央大学からは瓜谷大輔准教授と瓜谷研究室の粕渕賢志さん(博士後期課程3年)、佐々木紀奈子さん(修士課程2年)、熊部翔さん(修士課程2年)、座間味栄治さん(修士課程1年)、私、山藤滉己(修士課程1年)が口述・ポスター発表をしてきましたので報告させていただきます。 本学会では「徒手理学療法のエビデンスと技術 “Cutting Edge”」をテーマで行われました。特別講演、教育講演、シンポジウム、口述・ポスター発表において、日々の臨床における新たな取り組みや評価治療における問題点・研究手法などを提示して活発な議論がなされました。 シンポジウムでは瓜谷大輔准教授が「徒手理学療法と研究法」をテーマに、徒手理学療法領域における研究において科学性を担保する徒手理学療法研究の科学性を高めるための内容についてご講演をされました。 大学院生の発表に対しては症例報告・研究内容に対する多くの意見・アドバイスを頂き、我々の今後の研究テーマを発展させるための知識を得る事ができた良い学会発表となりました。 また、瓜谷大輔准教授が昨年度の第9回日本運動器理学療法学会学術大会で優秀賞に選ばれた演題が本学会で表彰され、さらに第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会でも大会優秀賞を受賞されました。 今回の発表演題名は以下になります。 発表演題 ●瓜谷大輔准教授 「変形性膝関節症患者の主観的stiffnessの関連因子:システマティックレビュー」(口述) 「徒手理学療法と研究法」(シンポジウム) ●粕渕 賢志(博士後期課程3年) 「慢性足関節不安定性を有する者における足関節同時活動と運動力学的動態の関係」(ポスター) ●熊部 翔(修士課程2年) 「外側広筋における筋疲労に伴う筋浮腫の変化について」(ポスター) ●佐々木 紀奈子(修士課程2年) 「筋電図評価を用いて可動域運動方法を工夫した橈骨頭骨折の一症例」(ポスター) ●山藤 滉己(修士課程1年) 「人工膝関節置換術後の QOL に関わる複合的な要因の探索」(口述) ●座間味 栄治(修士課程1年) 「外傷性左示指伸筋腱損傷で握力に支障が生じた症例」(口述) 最後になりましたが、今回の学会発表をするにあたり、瓜谷大輔准教授をはじめとする多くの先生方・先輩方のご指導と畿央大学のご支援・ご協力があってのものです。この場を借りて深く感謝申し上げます。 畿央大学大学院健康科学研究科修士課程1年 山藤滉己 【関連記事】 変形性膝関節症の患者さんは自らの病状とどのように向き合っているのか?~理学療法学科教員 患者教育プログラムは変形性膝関節症患者さんの自己効力感の向上に有効か?~理学療法学科教員 変形性膝関節症に関する研究の途中経過が学会誌に掲載されました~理学療法学科教員 第26回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で客員研究員が奨励賞を受賞!~健康科学研究科 第64回日本老年医学会学術集会で教員が発表!~健康科学研究科 第61回近畿理学療法学術大会で大学院生が優秀賞と奨励賞を受賞!~健康科学研究科
2022.10.25
「第17回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科
基礎看護学領域では、学修した基礎看護技術の修得状況を学生自身が把握し、意欲的に自己学修に取り組むきっかけとすること、異なる学年同士が交流する機会をもつことをねらいとして「基礎看護技術自己学修会」を開催しています。 今年度4回目は10月20日(木)に開催し、4年生7名と2年生4名の合計11名が参加しました。 今回の学修会では4年生と2年生がペアになり、点滴の準備と実施を行いました。参加した学生は全員、2年生前期に履修した「診療過程援助技術」で点滴の準備と実施について学修しています。しかし、久しぶりの技術の実施に、全員が四苦八苦している様子でした。4年生は現在、国家試験の勉強に勤しんでいる毎日…ということで、国家試験にも出題されている注射についての知識を確認しながら、技術を実施しました。 学修会開始時は、異なる学年とのペアでの実施に緊張した面持ちの学生もいましたが、技術の実施をとおして徐々に打ち解けることができた様子でした。 参加した学生からは以下のような感想がありました。 4年生 ・教科書を見て復習することもできますが、実際に物品を用意し、参加したメンバーや先生と話し合って練習することで、より記憶に残り楽しく学ぶことができました。 ・わからないことを聞きやすい環境で良かったです。また、看護技術とそれに関する知識を修得する場を設けてくださったことで、知識の修得がしやすかったです。 ・普段なかなか顔を合わせない下級生と会うことができ良かったです。また、国家試験に向けて知識の再確認をしながら、就職後のことを見据えて練習できる貴重な機会でした。 ・点滴の練習を2回生と行い、今の自分の理解度を把握すると同時に技術の再確認を行うことができいい経験となりました。 ・今回は注射の演習でしたが、実施するにあたっての手順や観察項目、留意点など忘れていたことが多く、参加してみて改めて基礎看護技術の復習を行う必要があると実感できました。学習したときは覚えていても、日が経つにつれて忘れていくので、日々復習して完全に頭に叩き込む必要があると感じました。参加後に注射の範囲を中心に基礎看護の復習を行ったのですが、注射以外にも曖昧な部分があることがわかって、今回本当に参加してよかったと思いました。特に注射は国家試験にもよく出題されるので、注射の範囲で落とさないようにもう1度見直ししたいと思います。 ・今回初めて参加させていただきました。少人数であったため、発言もしやすく、知識や技術を再確認できました。また、学年が上がるにつれ実習室を使用する機会も減っており、先生方も1・2回生で主に授業を担当してくださっていたこともあり、懐かしくもありました。今回の参加を通して、知識が沢山あっても実技を完璧に行えることにはつながらないと実感するとともに、継続して実技練習を行うことが大切だと感じました。実技練習を毎日行うことは出来ませんが、今後は身につけた知識を臨床でどの様に使用するのか、イメージトレーニングを行いながら国家試験の勉強をしようと思います。また機会があれば参加したいです。 2年生 ・久しぶりに点滴の準備や注射針の穿刺などを行って、手順などかなり忘れていたことが多かったので、定期的に復習することの大切さを感じました。途中で先生が点滴に関連する問題を出してくださったのですが、忘れてしまっているものも多く、4回生の先輩方は沢山答えていらっしゃって、自分も勉強しないとと、勉強に対するモチベーションが上がりました。 ・先輩と2人1組のペアで最初は緊張しましたが優しく声をかけてくださり、いろいろなお話が聞けてとても勉強になりました。技術も一つひとつ確認しながら実施していく中で忘れていることもあったので、復習することができてよかったです。また学修会に参加したいと思います。 ・基礎看護技術自己学修会を通して、4回生の方と一緒に活動することができ、忘れてしまっていたことや新たな知識を習得することができました。始めは緊張しましたが、コミュニケーションをとっていく中で、対象者と接する時にどうすればいいか、どのように声かけを行えばいいか、など様々な気づきがあり、とてもいい学修会になったと思います。基礎看護技術を忘れないためにも、このような機会があれば、積極的に参加したいと思います。 2年生にとっては、自分達の少し先を行く4年生との交流をとおして今後の自分の姿をイメージし、学修への意欲を高めるきっかけになったのではないかと思います。また、4年生にとっては、知識の定着をはかるだけでなく、臨床での自分の姿を具体的にイメージし、今後の課題が明らかになったのではないかと思います。 技術の実施をとおして学生の学修意欲を高め、患者さんにより良い看護を実践できるように、今後もサポートしていきたいと思っています。 看護医療学科 基礎看護学領域 須藤 聖子・小林 智子・中西 恵理 【関連記事】 2・4回生対象「第15回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3・4回生対象「第14回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 2回生対象「第13回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 2・4回生対象「第12回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第10回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第9回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第8回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科
2022.10.24
2022畿央祭・ウェルカムキャンパスで、がんカフェ「きらめき」 を3年ぶりに対面実施!~看護医療学科
2017年から畿央祭ウェルカムキャンパスで継続実施している看護医療学科・看護実践研究センター共同企画としてのがんカフェ「きらめき」は、昨年度はコロナ禍の影響でオンライン開催でしたが、今年は3年ぶりに事前申し込み制として20名での人数制限を行い、10月22日(土)14:00~15:30に対面開催しました。 今年度は、テーマを「がん患者として・家族としての思いを語ろう」と設定し、がんカフェ開催の原点に立ち戻り、がん患者およびその家族の語りを通して、それぞれの思いを参加者とともに理解する機会としました。 プログラムとしては、企画者の松本から、「がん患者家族としてのがんカフェ開催を通して伝えたいこと」として、看護師・保健師としてがん患者さんとの出会いや支援経験、がん検診を受診していなかったがん患者の家族としての最後の看取りが出来なかった後悔の念から、がん検診受診の必要性やがんになった後の相談機関・治療と仕事の両立支援について説明しました。 4回生の越田さんからは、卒業研究論文「手術前後におけるがん患者の家族の思いに対する看護」を通して、告知時・手術前後、化学療法時のがん患者家族の思いを明確化した中で、看護者としてがん患者だけでなく家族も不安や苦しみ・葛藤があることを理解することの重要性と今後、看護者として看護の実践をしていく上でこの研究を活かしていくことの決意が述べられました。 そして、がん患者当事者として、乳がん術後入浴着の開発に携わった中西講師より「乳がん術後入浴着の開発への思い」をテーマとして、当事者としての術後の職場復帰や手術痕を自分自身が受け止めることができていなかった経験から、胸に傷があっても周囲の視線を気にせず入浴できること、またそれを受け入れる社会になることなど、願いが語られました。 また、今回は、特別にこの入浴着の製造元である株式会社GSIクレオス様より、参加者プレゼントとして20枚のご提供を頂きました。この入浴着の開発に中西講師とともに取り組まれたデザイン学科の村田浩子教授もご参加いただき、術後の傷の状況でこれまでの既製品の着脱のしにくさの課題等中西講師の当事者としての意見に対応し、入浴時に乳房の形が表面に出ないこと、浴槽に入っても浮き上がらない工夫を凝らした素材開発およびデザインについて、お話して頂きました。 人数枠20名の参加申し込みを頂いていましたが、残念ながら当日の参加はやや減少しました。しかし地域で保健師として活躍している卒業生3名の参加があり、各講演を聞いて「がんに罹患し手術をすることや治療の過程でさまざまな苦悩があり、また家族も同様に苦しんでいることが理解できた。住民に対するがん検診を企画する者として受診の利便性を高めることと、この入浴着の開発の思いを一般の方にも理解してもらえるよう、設置してくれる場を広めていきたい」との発言がありました。 またがん当事者の方とご家族の参加もあり、当事者の方からは、がんの相談ができる場所がこんなにたくさんあるとは知らなかったことや、ご家族からは、本人のつらさを家族としてどう支えるか模索しているとの発言がありました。 この4月に本学に着任し、がんカフェにスタッフとして初めて関わった前田准教授から以下のような感想が寄せられました。 「今回、初めてがんカフェに参加させていただきました。前半は、登壇された教員および学生の卒業研究等貴重な発表に参加者は真剣に聴き入り、後半は、温かく和やかな空気感のなか、お一人おひとりの想いを分かち合うひと時となりました。企画者の講演にもありましたが、日本では2人にひとりががんになる状況となっている中、本日ご参加くださった方々も、当事者であったり家族や親戚ががんを患っていたりと、がんは非常に身近な病気であることを改めて実感しました。スタッフとして参加した2回生の学生たちも、病気を正しく理解することの大切さや、看護師として求められる患者さんと向き合う姿勢とはどのようなものか、改めて考える機会になったことと思います。」 がんカフェ「きらめき」は現状年1回の開催ではありますが、今後もがん患者さんとその家族、一般の方との交流の場となるようにしていきたいと思います。 企画者 看護医療学科 教授 松本泉美 【関連記事】 2021畿央祭・ウェルカムキャンパス がんカフェ「きらめき」を開催!~看護医療学科 2019畿央祭・ウェルカムキャンパス がんカフェ「きらめき」を開催!~看護医療学科 2018畿央祭・ウェルカムキャンパス がんカフェ「きらめき」を開催!~看護医療学科 2017畿央祭・ウェルカムキャンパス企画 がんカフェ「きらめき」を開催!~看護医療学科
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