カテゴリー
畿央の学びと研究
2016.10.21
奈良県連携「咲良史歌鹿ファッションショー」を開催!~人間環境デザイン学科村田ゼミ
11月10日(木)に、ファッションショーを開催します! 畿央大学人間環境デザイン学科の村田ゼミが、1年半前から、奈良県、奈良県繊維連合会と産官学連携で、エコスタイル事業に取り組んでいました。奈良産の葛を使った繊維を開発し糸つくり、織り、編みをして、”咲良史歌鹿(さくらしかじか)”としてベスト、カーディガン、ニットシャツ、タイ、靴下などに仕上げました。 今年6月から奈良県庁職員の方をはじめ、荒井知事もユニフォームとして着用されました。商品として販売を開始しますが、このお披露目の一環としてファッションショーを開催することになりました! 1部のモデルは県庁職員さん、2部のモデルは畿央生です。 企画、構成、衣装制作は4D村田ゼミの宮村光輝君と萬本萌さんです。県庁と奈良公園、大宮通の間の歩道に舞台を組み本格的なショーです。夕方のショーはライトアップします。一般の方にもご覧いただけますので、ぜひお越しください!! 日時:11月10日(木)木曜日 会場:奈良県庁本庁舎前東回廊 ◆第一部 12:30~ 「咲良史歌鹿」コレクション ・県職員に提案するエコスタイル ◆第二部 17:45~ 学生が考える「咲良史歌鹿」 ・畿央大生が制作した「葛・絹・綿」を素材とした衣装 主催/奈良県繊維工業協同組合連合会・畿央大学・奈良県地域産業課 協力/(株)井上天極堂 川西町商工会
2016.10.21
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.30~広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト「健康・体力測定会」に協力!
こんにちは!健康支援チームTASK※の理学療法学科2回の堀井啓介です。 10月15日(土)に畿央大学のキャンパスにて広陵町の住民の方を対象に健康・体力測定会を行いました。 ※TASKはThink, Action, Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を越えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 この測定会は年に2回、半年ごとに行っている恒例行事です。今年度からは畿央大学と地元広陵町が協働して健康づくり、まちづくりを進める「広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト」の一環として行われました。 今回の測定会は10種類に加えて、今回はゼミの研究で脳の回転力チェックや歩行観察を行いました。 ▲大腿四頭筋力テスト ▲骨密度、体組成計、身長体重の測定 今回はいつもと開催した曜日が違うためか、参加者さんがいつもより少なかったように思われます。しかし、来てくださった住民の方々はいつものように笑顔いっぱいでした。 測定を終えると「ありがとう」と笑顔で言ってくださり我々も住民の方も元気になったように思います。 また今回は機械のトラブル等もなく順調に測定会を終えることができました。また半年後がたのしみです! 理学療法学科2回生 堀井啓介 ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。
2016.10.20
乳がん患者のための「入浴着」開発が話題に!~看護医療学科×人間環境デザイン学科
本学看護医療学科中西恵理先生の研究の様子がTV放映されました。その後、視聴者や関係者の方から問い合わせが多数寄せられており、その様子を知っている者として紹介します。 中西先生が取り組んでいるのは、乳がん術後の女性が、自宅や温泉などで着用する入浴着の開発です。 入浴着は既にインターネット等で販売されていますが、高価なものや、人によっては着用しづらい形のものもあり、「誰もが着用しやすくてデザインの良い、リーズナブルな入浴着を作りたい」という思いから取り組まれたそうです。 この入浴着は、人間環境デザイン学科の村田浩子先生とゼミ生の協力を得て、実際に乳がん経験者の方々の意見を聞きながら試作を重ね、着用感の改良を目指しています。 今回は、宿泊施設の入浴場で、この入浴着を使用することの理解を得るための調査に出向かれた様子がNHKで放映されました。調査に協力していただいたのは、奈良県川上村のホテル杉の湯です。ホテル側からは、衛生面への対応として、宿泊先がリースすることが良いという貴重なご意見をいただきました。この様子の放映後、TV局にもホテルにもそして中西先生のもとにも数多くの問合せが寄せられ、その反響に先生ご自身がびっくりされています。放映もこれまで3回を数えています。 今後、実用化に向けて、調整可能なデザインや素材などさらに改良を重ね、奈良県内で提携企業を得て、早く他の人と入浴することをためらっている女性の元に届くようすることと、この入浴着を置いてくれる施設を増やしていきたいとのことです。 そして、この入浴着が乳がん術後後の女性が自分らしくいきいきと生活するためのツールとなり、それを支える社会づくりに貢献したいという思いで研究・開発に取り組まれています。 看護医療学科 教授 松本泉美 現在は下記URLより視聴可能です。 NHK奈良放送局リポート http://www.nhk.or.jp/nara/program/report/index.html#1014
2016.10.19
御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.55~「人生トーク劇場」を開催!
10月14日(金)畿央大学と御所市、地域住民が共同して運営している「金曜日カフェ~つどい~」で、清水研究室の平井が参加しました。 今回は、奈良交通株式会社お笑いシニアクラブ会長のユンケル上條さんによる『人生トーク劇場』でした!金曜カフェでは、今回で2回目のトークショーで、このような活動を様々な場所で行っていらっしゃるそうです。 面白おかしくお話が進み、金曜カフェの参加者の皆さんも終始笑顔でした。ユンケル上條さんも「御所市の皆さんは本当にいい人ばっかりです」と、楽しそうにお話しされていました。 特に印象に残った話は「トイレ掃除」についてです。ユンケル上條さんは、親から「今のままではお客さんを十分におもてなしできない」と言われたことをきっかけに、トイレ掃除を始められたそうです。今でも朝早くから最寄りの駅の公衆トイレを掃除して出社されるそうです。 東日本大震災の際に現地にボランティアへ行った時に避難所のトイレの汚さをみて、「自分にできることはトイレ掃除だ」と考え、ピカピカにしたとおっしゃっていました。それを見ていた避難者の方の中には、別れ際に感謝して泣いている人がたくさんいらしたそうです。 トイレ掃除は本当に喜ばれることであることがよく分かり、その活動をいろんな方に知らせていることは大変すばらしいことであると思いました。また、毎日のトイレ掃除から生まれる奈良交通を利用するお客様へのおもてなしの姿勢が、とても尊敬しました。何かを始めるときは、まず自分にできることを取り組むことが大切であると学びました。私はまだ学生ですが、これからの生き方のヒントにしようと思います。 ユンケル上條さんは歌もお上手で、参加者の皆さんと大きな声で歌っていました。まだまだ元気なユンケル上條さんは、なんと生まれてから一度も風邪をひいたことがないそうです!!!このように思いっきり歌うなどして毎日明るく元気に過ごされている賜物であると思いました。いろんなパワーをもらい、楽しいひと時でした! 歌に使用した資料、まくら唄(上)と奈良交通相撲甚句(下) 次回の10月21日の金曜カフェは太極拳です! 日頃体動かしていますか?丹田を鍛えて良い姿勢と筋力を手に入れましょう!! 人間環境デザイン学科4回 平井 直大 【関連記事】 過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む
2016.10.17
卒業生がアジア理学療法学会(ACPT)で発表!~理学療法学科瓜谷ゼミ
平成28年10月6日(木)~9日(月)にかけて、クアラルンプールで開催されたAsian Confederation of Physical Therapy congress 2016(ACPT congress 2016)に参加し、ポスターセッションにて発表してきました。 今回、Mobilisation with movement(MWM)という徒手理学療法を足関節捻挫経験者に用いて、その効果について発表してきました。これは、学生時代の卒業研究のテーマです。 初めての国際学会での発表で、緊張もありましたが、同時に凄く楽しみでもありました。実際に参加してみて、英語での説明や質疑応答と、上手くやり取りが出来ることもあれば、伝わらないこともありました。他国の方と同じ言語を通じて、会話することの面白さや難しさを学びました。国際学会という場では、今現在、この国ではどうような研究が行われているのか、傾向が違っていたり、はたまた同じだったりと、そのようなことも学べました。 発表に至るまで、データ解析や考察としんどいこともありましたが、発表時に、新たな視点やアドバイス等を得られると、やってみてよかったなと思いました。今回の学会を通じて、感じたことや学んだことを、今後の臨床にも活かしていこうと思います。 この度、研究にご協力頂いた方、お力添えして頂いた先輩・先生方ならびに瓜谷先生、本当に有難うございました。 理学療法学科10期生 橋本 奈津美 【関連記事】 アジア理学療法学会(ACPT)に参加、発表!~理学療法学科瓜谷ゼミ
2016.10.12
アジア理学療法学会(ACPT)に参加、発表!~理学療法学科瓜谷ゼミ
平成28年10月6日(木)~10日(月)にかけて、マレーシアのクアラルンプールで開催されたAsian Confederation of Physical Therapy congress 2016(ACPT congress 2016)に瓜谷ゼミ4回生の5名とゼミのOB、大学院生の方とともに参加し、ポスターセッションにて発表を行ってきました。私たちは神戸市のアパレルメーカー、株式会社Value Planningと共同開発した女性用パンツが下肢のバイオメカニクスに与える影響についてのテーマで発表を行いました。 初めての学会で、緊張や不安もありましたが、果敢に他国の方とのコミュニケーションをはかることができ、大変良い経験になりました。機器展示コーナーでは、多くの機器を体験することができ、臨床へ応用できる内容もたくさんありました。 学会以外の時間には、ツインタワーやチャイナタウン、バツー洞窟などマレーシアの観光名所を巡ることができ、現地の人の優しさや、生活に触れることができました。 今回の学会を通して学んだことや、経験、楽しかった思い出を糧に、今後の研究、国家試験を乗り越えていきたいと思います。最後になりましたが、このような貴重な機会をいただいた瓜谷先生ならびに株式会社Value Planning様、ありがとうございました! 理学療法学科4回生 高田はるな 【関連記事】 卒業研究で女性向けパンツを共同開発!~理学療法学科 瓜谷ゼミ 理学療法学科教員が衣料品メーカーと商品開発の共同研究!
2016.10.12
近代建築を見て学ぶ「北浜レトロツアー」レポート!~人間環境デザイン学科
人間環境デザイン学科2回生の谷口茉侑、安田理恵、清水星花です。 私たちは以前より、授業で学んできた近代建築に関する技術、知識を実際に自分たちの目で見てみたいと思っていました。先生方からも、写真だけでなく、実物を見ることはとても勉強になると言われていたので、秋晴れの清々しい9月24日(土)に3人で北浜レトロツアーを企画しました。この企画は、大阪の北浜にある近代建築物を見てまわり、今後の勉強にも生かしていくことを目的にしたものです。 上の「レトロビル探訪マップ」を手に、全ビルを訪問してみました。それぞれにお気に入りのビルについて、レポートします! 1.大阪証券取引所 2.北浜レトロビル 3.大林組 4.安藤忠雄のモニュメント <写真無し> 5.中之島公会堂 6.大阪府立中之島図書館 清水です。私がこの中で一番印象に残った建築物は「大阪府立中之島図書館」です。 図書館の出入口には4本の大きな柱があります。それら柱の中央を膨らんでいるように見せることで安定感のある印象を持たせる、エンタシスという技術が使われていました。近くにある「大阪市中央公会堂」もとても大きい建築物でしたが、それに負けないくらいの迫力のある外観で、実際にこのような建築の技術を自分の目で見て感じることができ、とても感動しました。 7.適塾 適塾を紹介する谷口です。日本最初の学問が行われていた場所を見て、現代ではあまり見られないものばかりでとても興味深いと感じました。内部空間の一部分は撮影禁止のため、外や中庭の風景しか撮れませんでしたが、室内では二階の柱に刀傷が残っていたのが印象に残りました。その刀傷は塾生がストレス発散のために作ったものだということで、当時の様子が見て感じ取れました。 8.愛珠幼稚園 9.八木通商 <写真無し> 10.大中証券ビル 11.浪花教会 <写真無し> 12.ツタのからまる青山ビル 13.コニシ株式会社 14.生駒ビル 15.船場ビル 安田です。船場ビルは一見普通のビルと思いきや、中に入ると大阪の都市部にあることを忘れるほど木々が広がり、トップライトから照らされる日の光が幻想的な空間を作り出していました。どの階にいても自然を感じることができ、屋上では緑が広がるガーデニングが行われており、とても落ち着きました。都会の中にこのような自然があるとリラックスすることができ、とても良いなと思いました。 16.綿業会館 <写真無し> とても充実した一日を過ごすことが出来ました。皆さんも一度レトロビルツアーに行って、ノスタルジックな気分を味わってみてください!
2016.10.11
学生広報スタッフblog vol.210~広陵町かぐや姫まつり 靴下デザインコンテストに参加!
こんにちは。学生広報スタッフ、人間環境デザイン学科3回生の藤田直樹です。 9月17日(土)、18日(日)に「広陵町かぐや姫まつり 靴下デザインコンテスト」が行われ、村田ゼミの教員・学生が参加しました。 ご存知のとおり、奈良県広陵町は靴下の町です。「靴下の町 広陵」をより全国にPRし地域活性化のため、靴下デザインコンテストが始まりました。第3回を迎えた靴下デザインコンテストも全国からたくさんのご応募を頂き、総応募数1765点の中から、最優秀靴下組合長賞(1点)広陵町長賞(1点)広陵町商工会長賞(1点)ユーモア賞(2点)、かぐやちゃん賞(2点)、佳作(9点)が選ばれました。 その受賞作品と畿央大学 村田ゼミがコラボし、ファッションショー感覚で紹介しました。夏休み返上で靴下のデザインに合う衣装つくり、ショーの構成、ダンスの練習を行いました。2回生は初めてのゼミ活動、3回生は初めて上に立つ立場として臨んだ活動。最初は2回生と3回生とでうまくコミュニケーションが取れず、ダンス練習が思っていたよりも進まず悪い雰囲気に…ファッションショーが近づくにつれ3回生が引き締まり、その姿を見てか2回生もダンス練習に顔を出してくれるようになりました。 本番当日は、笑顔でファッションショーをすることができました! これからも靴下の町 広陵町を、ファッションショーという形で盛り上げていけたらと思います。 【関連記事】 「広陵かぐや姫まつり」に協力・出展しました。
2016.10.11
看護医療学科の卒業研究発表会が開催されました~ゼミ生レポート
2016年10月8日(土)に看護医療学科の卒業研究発表会が無事終了しました。4回生87名全員の発表と、聴講者として1回生から3回生まで100人以上の参加があり、例年になく大盛況でした。 約1年間にわたり卒業研究に取り組んできたゼミ生からのメッセージをお伝えいたします。この学びをさらに国家試験対策に向けてのパワーにしてほしいと思います。 【須藤ゼミ】 半年間をかけて作成した卒業論文の提出・発表会を終え、今はホッとした気持ちで一杯です。4月に研究計画書を書き始めた頃は、卒業研究の書き方が右も左も分からず、本当に書き上げられるか不安が大きかったです。文献検索を進めるなかで、自分の研究目的に沿った文献を抽出し、得られた結果から考察する過程がとても難しく、膨大な時間がかかりました。今まで文献を読んだことがなく、多くの文献から得た情報をまとめることにとても苦戦しました。苦戦して手が止まってしまう毎に、指導教員である須藤聖子先生からきめ細やかな指導をしていただき、自分自身の考えを深めていくことができました。 発表会で自分たちのゼミ以外の人の研究を聞くことで、自分が研究した分野以外のことや、自分の知らない知識を得ることができました。これらの得られた知識を今後、看護師として働く上での根拠のある看護援助につなげていきたいと思います。 【文ゼミ】 文ゼミでは、自分たちの論文を進めていく前の春休みから各自興味のある論文を持ち寄って抄読会を数回行い、先生から論文の表やグラフの読み方など基礎的なことを教わりました。そのため、論文を集めて読み、理解することは慣れたのですが、そこからどのように結果や考察をまとめていけば良いのかが難しくて、本当に論文を完成させることが出来るのか不安でした。しかし、先生からの丁寧なご指導やメンバーも一緒になって考えて意見をくれたおかげで、納得のいく論文を作り上げることが出来ました。またこれを通して、新しい発見が出来たことや、仲間とディスカッションし合えた事はとても新鮮であり、研究を行う楽しさを感じることができたように思います。 発表の準備では、聞いている人が分かりやすい発表にするためにスライドの構成や読むスピードを考えて練習しました。これから看護師として働いていくなかでも看護研究をする機会があると思うので、今回の発表は良い経験になったと感じました。 また、他のゼミの発表で、自分の研究テーマと近い発表も聞けて、新たな視点も学ぶことができてとても良かったです。 これからは国家試験に向けての勉強を頑張っていきたいと思います。
2016.10.11
イギリス短期語学留学プログラム2016振り返りレポート!vol.4
9月3日(土)から9月23日(金)にかけて、9名の畿央生がイギリスのカンタベリーでの短期語学留学プログラムに参加しました。日本に帰ってきて3週間のイギリス生活を振り返り、それぞれが学んだこと、感じたこと、経験したことをレポートにまとめてくれました。 ○現代教育学科 1回生 上村樹奈 私がこのイギリス留学を通して学んだことは5つあります。 まず、一つ目は海外の人はとても親切だということです。道を聞いたり、どのバスに乗ったらいいのかなどを聞くと私たちが理解するまで丁寧に教えてくれるし、私たちが困っていたら向こうから声をかけてきて手助けをしてくれた人もいました。そのおかげで私たちは少し迷ったりはしたけれどちゃんと行きたいところに行くことができました。これからは、私も日本で困っている外人がいたら言葉が通じないからと言って避けるのではなく、積極的に助けてあげたいと思いました。 二つ目は、日本ではありえないことも海外ではあり得るということです。文化の違いをとても実感しました。家に靴で上がるのは当たり前だし、お風呂は2日に1回くらいしか入らないし、洗濯も毎日はしないということです。私がホームステイさせてもらったお家は小さい子供がいたのもあって洗濯は日本に近い感じでほぼ毎日してくれましたが、そうでない家もたくさんあったようでとても驚きました。最初はこれらのことにとても違和感がありましたが、生活していくうちにそれぞれの国によって文化の違いがあるんだと受け入れることができました。他にも、飲食店や屋台でバイトしている人が、イヤフォンで音楽を聴きながら働いていたり、お客さんがいないときに携帯を触っていたり、しゃべりながらレジをしていたり日本では絶対に見ることのない光景にとても驚きました。あんな風に働くだけでお給料がもらえるなんて楽でいいなとも思いましたが、周りから見たときにやっぱりそういう態度は気持ちいいものではないので日本の丁寧な接客文化の方がいいなと思いました。 三つ目は、ご飯はやっぱり日本の方が美味しいということです。ガイドブックに載っているようなロンドンで一番美味しいといわれているお店に行っても日本には全くかなわないなと思いました。でもカンタベリーには、日本にはない美味しい料理がたくさんありました。ホームステイ先のご飯は毎晩とても美味しくて「今日の晩御飯は何かな?」と毎日楽しみなくらいでした。イギリスはご飯が美味しくないと聞いていたので少し不安でしたが、ホームステイ先が美味しいご飯を出してくれて本当に有難かったです。 四つ目は、海外の人は周りの人に合わせるということがあまりなくて自分が感じたとおりに行動するということです。一番典型的だったのが、服装です。日本では、みんな半袖を着ているのにコートを着ていたら恥ずかしいと感じる人が多いですが、海外の人はそういう感情は全くなくて、街中にはコートを着て冬みたいな格好をしている人もいれば、ノースリーブにビーチサンダルを履いて夏みたいな格好をしている人もいました。向こうのガイドさんが、みんなそれぞれ自分の感覚だけで服装を決めているから街を歩いている人の服装は全くあてになりませんと教えてくれましたが、本当にその通りだなと思いました。 五つ目は、海外の人は曖昧なことは嫌いだということです。これはイギリスに行く前から聞いていて、自分でもYesかNoかはっきり答えるように気を付けていたので、行ってから苦労することはありませんでした。でもやっぱりとっさに、はっきり答えるというのは大変でした。もともとそういう習慣がなかったので、一瞬答えるのに詰まってしまうということが何回かありました。でも、たとえ返事が相手にとって良くないことだとしても、自分の本当の意見をはっきり言えば、相手の人は嫌な顔をしたりすることは一切なく、気持ちよく受け入れてくれました。最初はこんなにはっきり言っていいのかなとも思いましたが、徐々に自分も相手に気を遣いすぎることなく、相手も自分の本当の気持ちを知ることができるから、お互いにとって良いことなんだなと思うようになりました。 これらのことは全部、日本にいたらわからなかったことばかりだと思います。実際に現地に行っていろんな経験をさせてもらい、実感することができて本当によかったです。 最後の4日間のロンドン観光は食べるもの、見るもの、すべてが初めてばかりでとても新鮮で楽しかったです。街並みはどこを見てもおしゃれだし歩いているだけでとても幸せな気分になりました。教会や駅、建物がきれいで日本では見ることのできない景色でした。ずっと本場でアフタヌーンティーをしたかったのも叶いました。想像していたよりも豪華でおしゃれで、食べるのがもったいないくらいでした。他にも童話に出てきそうなコッツウォルズの街を見に行ったり、ずっと見てみたかったミュージカルを見に行ったりしました。私がこの4日間で一番印象に残っているのは、ミュージカルです。私はマンマ・ミーアを見ました。見る前は言葉が聞き取れるか不安で、話が全然分からなかったらどうしようと思っていました。でもほとんどが歌で、言葉もなんとなくだけれど聞き取れたので話の内容が分かってとても楽しかったです。日本でもミュージカルを見たことがなかったのでこんなにも面白いんだったらもっと早くから見ておけばよかったなと思いました。衣装もきれいだし歌も迫力があって、見ている間ずっと鳥肌が立っていました。めったにできない経験を大学生の間にできて幸せでした。 最初の私の留学に行く目的が海外で生活してみたいということと、少しでも自分を変えたいということでした。留学を終えてみて、海外での生活は文化の違いがあるので大変な部分もあったけれど、逆に違うからこそ面白いこともありました。そして、自分は初対面の人に自分から話しかけたり、人前で発表したりすることが苦手でしたが、この留学を通して少し成長しました。「この人は自分のことをどう思うのか」「こんなことを聞いたら笑われるかもしれない」と思っていた気持ちが少し薄れました。自分が思うほど相手は気にしていないし何も話さない方が印象が悪いということが分かりました。余計なことを考えすぎずに積極的に話していこうという気持ちになることができました。これだけでも行った意味があったのではないかと思います。 語学研修もロンドン観光もとても短い時間で本当に一瞬でした。すべてが楽しかったし、すべてがいい経験です。私は、最初思い切って申し込んだのはいいものの出発に近づくにつれて不安になってきて一度やめようとしました。でもキャンセル料がかかるといわれて頑張るしかないと決心して結局行くことになりました。今思えばあの時にやめなくて本当によかったなと思います。こんないい経験ができたのは周りの人のたくさんの助けがあったからだと思います。困ったときに助けてくれた引率の先生方、現地の先生方、ホストファミリー、一緒に行ったメンバー、留学に行くことを快く許可してくれた保護者に感謝でいっぱいです。 ○現代教育学科 2回生 中川雄太 【1】イギリスでの三週間を振り返って イギリスでおよそ三週間、留学生活を過ごしてみて、言葉が簡単に通じることのありがたみを初めて実感することが出来たかもしれない。どのバスを利用すればよいのか、注文の時や会計の時になんと声をかければよいのかを考えて、それを話してみて、通じたならばそれでもう日常の英語はマスターできるなんて大口を前回の留学中のレポートでは書いていたが、本当に実践できていたのだろうか。そして何より本当に日常の会話レベルの英語をマスターすることはできたのだろうか。どのようなシーンで英語をつかったコミュニケーションをしようとして、結果うまくいったがほかの例より時間がかかったものを見直し、次回英語圏の国に赴いたときにこの経験を生かせるようにしたい。 ▲グリニッジ天文台の観測機 【2】ロンドン自由滞在二日目のこと ロンドンでの自由時間、その二日目のことである。午前のうちは、朝早くから通勤用の快速クルーザーのチケットのためにバンクスメントビアの船着き場に並びにいき、船に乗ってグリニッジまで行ってきた。チケットを買ったり、どの降り場で降りるのかを尋ねる程度の英語ならカンタベリーにいる間に、いやでもマスターせざるをえない機会があったので余裕をもって行えたのだが、問題には船上で遭遇することになった。通勤用のクルーザーでのテムズ川下りはガイドブックなどで裏技として紹介されているためか、若干名ながら自分のような観光客が乗り合わせていた。そんな観光客たちに、船員は気さくに話しかけてきてくれる。一人で船に乗り込んだ自分には退屈しのぎぐらいにはなるだろうと思っていたのだが・・・いざ自分のところに船員さんが来ると、彼の英語はかなり早口な分類に入りそうなスピードで、知っているはずの単語も訛りとスピードで崩れてうまく聞き取ることが出来なかった。簡単なあいさつやどこにいくのという問いに答えるまではよかったが、そこから発展していったちょっとした会話は、一部笑ってごまかしてしまうしまつだった。あのときの船員さんには悪いことをしてしまったかもしれない。会話がほかの乗客よりも長かったのはおそらく「イギリスに英語の勉強をしにきた」といったからだろう。もしもまたあの人と会う機会があるのならば、あの速度の話についていけるほどの英語を使えるようになって、あの時笑ってごまかしてしまった話をもう一度してみたいものだ。 ▲テムズ川から撮影したビッグベン 【3】見つけた弱点 今回の留学で後悔していることがあるとすれば、先に挙げたような簡単な、日本でいえば「あのことについてどう思った?」といった普段仲間内でするような会話があまりできなかったことだろうか。前のレポートでも述べたような会話だけが、社会で生きていくために必要な会話であるわけではないことを今さらながら思い知った。こんな会話こそ、もっと自然に日々にあふれているわけであって、英語のなかのその部分に多く触れることが出来なかったのは非常に残念だ。先に、もっと上達してあの船員さんと話したいと書いたが、それを身に着けるのに最適な環境からはもう遠く離れてしまった。それでも、この三週間で学んだことは努力を欠かさなければきっと実るだろうと信じている。イギリスで一日中耳にしていた英語がアウトプットできるように努力したい。 【関連記事】 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.10~担当教員からの総括! イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.9 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.8 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.7 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.6 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.5 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.4 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.3 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.2 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.1
よく読まれている記事
カテゴリ
タグ
キーワード検索
アーカイブ