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畿央の学びと研究

2016.09.12

平成28年度「チーム医療ふれあい実習」を終えて

『チーム医療ふれあい実習』は、理学療法学科1回生、看護医療学科1回生、健康栄養学科臨床栄養コース2回生の学生たちが学科の枠を超えてグループを編成し、チーム医療が実践されている医療現場を訪れ、チーム医療に携わる専門職としての資質や態度を養うもので、本学の特色ある学びの一つになっています。     今年度は8月22日(月)~26日(金)、10施設に分かれて実施しました。以下、学生たちの学びの様子を紹介します。   【健康栄養学科】 私達は、患者さんが言葉に出さない本当の気持ちを理解することを目標に、この実習に参加しました。 実習に行く前は、患者さんの表情、雰囲気が暗いのではないかと思っていました。しかし実際行ってみると、明るい患者さんが多く、看護師さんとも楽しそうに触れ合っていました。また、患者さん自身が積極的にリハビリに参加していて、「早く家庭復帰したい!」という思いが伝わってきました。 2日目に嚥下食体験をさせていただき、私達が普段食べている食事とは見た目、匂い、量も大きく違っていて、味も単調で毎日食べていると飽きる味だと感じました。腹持ちもよくなく、リハビリで身体を動かした患者さんには「物足りない」といった声も多くありました。また、入院当初は食べたいという意欲が湧かなかった摂食障害の患者さんに好きな食べ物を聞き、食事を変えたところ、だんだん食べるようになり、笑顔が増えたというお話も聞き、食事も医療の一環であると感じました。患者さん一人一人に合わせた食事を提供することは手間がかかるし大変なことですが、患者さんが心身ともに健康になるためには、重要なことだと分かりました。 私達はこの実習で、病棟やリハビリでたくさんの患者さんとふれあい、話しているうちに患者さんが心を開いていってくれるのが分かりました。将来、管理栄養士として働くことになったらこの実習で学んだこと、感じたことを思い出し、生かしていきたいです。 健康栄養学科2回生 河邊彩花・末吉葵・原口千佳   【看護医療学科】  実際に病院へ行き、病棟やリハビリ室など現場を見ることで、様々な職種の役割や関係性を知ることができました。見学やそれぞれ専門の方のお話を聞いて、理学療法士が看護記録を確認してリハビリの計画を立てること、言語聴覚士と管理栄養士が患者さんの食事の形態について相談すること、看護師や理学療法士、ケアマネージャーが患者さんの退院後の生活について考えることなどを知り、ひとつの医療には多くの職種が関わっているのだということが分かりました。 チーム医療ではそれぞれの職種が患者さんの情報を共有し、様々な視点からひとりの患者さんを見ることで、その人に合った医療を考えることができるのだと感じました。 チーム医療ふれあい実習を通して他職種との関係、専門性を理解していることが大事だと思ったので、これから他学科との関わりも大事にして看護について学んでいきたいと思いました。 看護医療学科1回生 神田 菜々子   【理学療法学科】  施設実習では、外来、回復期リハビリテーション病棟、栄養科、リハビリテーション科を4つのグループに分かれ、3日間かけて回りました。外来では、患者さんに看護師さん等が常に付き添っていました。栄養科の栄養指導は患者さんのご家族にも日程を合わせて行っているそうです。また、実習の中で入院されている患者さんと話す機会を設けていただきました。その中では高齢者や、自分の身に不安を感じている患者さんとコミュニケーションをとることの重要性と難しさを自らの肌で感じられました。 チーム医療を医療現場で見て、私は何よりもコミュニケーションが大切だと感じました。患者さんとは、その人に合った医療を提供するためにその人自身についての情報を会話の中で引き出し、またその会話の中で表情をみて患者の状態を知る。医療者間ではカンファレンスだけでなく、個々の話し合いでも頻繁に患者についての情報を交換するなど、さまざまな種類のコミュニケーションを磨くことが大切で、それがいい医療を提供することに直接つながるのだなと感じました。 実習を終えてみて、私が一番思ったことは今できることを精一杯するべきだということです。現場で活躍するための土台となる専門的な知識を養い、畿央大学の生活のなかで多くの経験をし、コミュニケーション能力を向上させたいと思います。 協力してくださった施設の方々、このような経験を、時間を割いて設けていただきありがとうございました。この学びを忘れることなく、夢に向かっていきたいと思います。 理学療法学科1回生 藤田 大輝     将来、自分たちがチーム医療を担う一人であることを改めて自覚し、それぞれが目標を新たにしたことでしょう。その目標に向かって、今回の学びを生かしながら歩んでいってほしいと思います。 看護医療学科 講師 小林 智子

2016.09.12

御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.52~「社交ダンス・折り紙教室」

人間環境デザイン学科 清水ゼミ2回生の山本です。 8月26日(金)、畿央大学と御所市、地域住民で毎週金曜日に開催しているコミュニティカフェ「金曜カフェ~つどい~」で、第4金曜日恒例の「社交ダンス」を開催しました。 今回から清水ゼミの2回生も参加し、エアルンバを踊りました。     最初の方は簡単でしたが、徐々に難易度が上がっていき、思っていたよりも難しく感じました。また、パートナーと息が合わなければ、きれいに踊ることができません。みなさん真剣に先生のお手本をみて取り組んでいました。私は初めて社交ダンスを経験し、なかなか皆さんについていく事ができませんでしたが、先生や先輩、地域のみなさんに優しく教えてもらい、最後には何とか1曲踊ることができました。体を動かし、人と触れ合うことで、より一層温かみの感じることのできる時間を過ごしました。   お昼休憩をはさみ、午後は「折り紙教室」が開催されました。     午後からもたくさんの地域の方々が参加してくださり、小学生のお子さんもいらっしゃいました。今回は折り紙で服とコマを作りました。とても手先が器用でお話をしながら楽しそうに折っていたのが印象的でした。服とコマが完成した時は、見せ合いやどちらのコマがよく回るかなどで盛り上がり笑顔が溢れていました。   毎週金曜日に「金曜日カフェ~つどい~」を開催しておりますので、是非一度お越しください。   人間環境デザイン学科2回生 山本隼也

2016.09.08

第14回畿央祭実行委員Blog vol.10~模擬部署活動報告!

こんにちは!第14回畿央祭実行委員模擬部署長の黒崎です! 模擬部署は畿央祭の前日準備から4日間の活動がメインなので他の部署に比べて夏休み中に集まることが少なく、寂しいです。 ・・・が、ちゃんと活動しています!!   今年からは警備の仕事も模擬部署が担当することになり、その会議が9月1日(木)にありました。休みにもかかわらず、たくさん集まってくれました。ありがとう!当日は模擬部署警備係が学内を巡回します。みなさんが安心して楽しめる畿央祭にするために、模擬部署一同頑張ります!   ▲学内の危険箇所などを確認し合いました。   私はというと、模擬店の配置決めに大変苦労しました。これが夏休み中で一番の大仕事でした。無事に終えることができて安心しています。 売る人も買う人も満足できる模擬店にするためにこれからも頑張っていきます! また、模擬店出店の許可をいただくために中和保健所に行ってきました。 当日は、食中毒ゼロ・安心安全に食品を提供するために各出展団体にも頑張っていただかないといけません。一緒に安全で楽しい模擬店を作っていきましょう!   ▲時期模擬部署長の後輩にも同行してもらいました。来年頑張って!!   安心安全に楽しんでいただける畿央祭にするため、当日に向けて模擬部署全員でしっかりと準備していきます!! 第14回畿央祭実行委員模擬部署長 健康栄養学科2回 黒崎若菜   ↓昨年度の畿央祭の様子は畿央大学公式YouTubeチャンネルからご覧いただけます! 学生たちが作りあげる学園祭「畿央祭」ってどんな感じ?   【関連記事】 第14回畿央祭実行委員Blog vol.9~掲示部署活動報告! 第14回畿央祭実行委員Blog vol.8~学内企画部署活動報告! 第14回畿央祭実行委員Blog vol.7~学長への実行委員幹部挨拶! 第14回畿央祭実行委員Blog vol.6~アリーナ部署活動報告! 第14回畿央祭実行委員Blog vol.5~統括からのメッセージ2! 第14回畿央祭実行委員Blog vol.4~統括からのメッセージ! 第14回畿央祭実行委員Blog vol.3~もう一人の副実行委員長からメッセージ! 第14回畿央祭実行委員Blog vol.2~副実行委員長からメッセージ! 第14回畿央祭実行委員Blog vol.1~今年のテーマは「頂(いただき)」!

2016.09.08

海外インターンシップ報告会を開催~看護医療学科

看護医療学科では今年度から初めて海外インターンシップ。2回生5名、4回生3名の計8名が参加しました。オーストラリア ヴィクトリア州 メルボルンで、8月20日(土)から28日(日)の日程で、ラ・トローブ大学、高齢者施設や認知症ケアに関する研修センター、緩和ケア病棟を訪問し、オーストラリアの文化や歴史、その中で築かれてきた保健・医療・福祉制度について学びました。 9月7日(水)、帰国から10日経ち、学びについての振り返りができましたので、海外インターンシップ報告会を開催させていただきました。   まず、学生整列。学生を代表し4回生の亀﨑洋海さんが学科長をはじめ報告会にご出席いただいた先生方に謝意を伝えました。さすが4回生!の挨拶でした。     内容については、畿央祭での「本発表」に乞うご期待を・・・、ということで詳細は述べませんが、研修受け入れ先のラトローブ大学、Banksia Palliative Care Service,Alzheimer’s Australia VICでの研修内容を学びと合わせて報告しました。     2回生もしっかりとした口調で発表していました。     教員にとっても興味深い研修内容であり、質疑応答の時間には、「褥瘡ケアに用いられるイオンを利用したドレッシング材」、「疼痛アセスメントの9つの視点のうち心理的と精神的の違い」、「緩和ケアにおけるNurse Practitionerの資格条件」、「Diversional Care Worker、Pastoral Care Workerなど日本ではまだ馴染みのない職種」、「認知症バーチャル体験の様子」など多くの質問がありました。 学生たちはメンバー間で確認しながら丁寧に回答し、先生方から「わずか6日間の研修であるにもかかわらず多くの学びがあったことがわかる報告であった」と講評をいただきました。     畿央祭での本発表では、質問があった部分をさらにわかりやすくする工夫をして臨むとのことです。 看護医療学科 教授 堀内美由紀   【看護医療学科長よりコメント】 海外インターンシップに参加した学生さんが、貴重な体験と学びを得て、大きく成長したことが伝わる、とても良い発表内容でした。海外インターンシップの発表は畿央祭でも実施されますので、是非、一人でも多くの方に発表をお聞き頂ければ幸いです。 河野由美         【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.6 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1

2016.09.05

山崎ゼミ合宿レポート~看護医療学科

看護医療学科4回生の藤井希美です。 8月30日(火)、8月31日(水)に、山崎ゼミ生(小川、辻井、藤井、森本)と教員で和歌山県のグループホームパル白浜に見学に行ってきました。 今回のゼミの目的は、グループホームを見学することで、現在卒業研究で取り組んでいる認知症ケアの実際を知り、論文のクオリティを高めること、また論文発表会の予行を行い各自のプレゼンテーションスライドを完成することです。   15時30分にJR白浜駅に到着し、グループホームパル白浜に向かいました。 施設の方に挨拶して、実際に施設で生活されている利用者さんの部屋等を見せて頂きました。 ベッドやタンスなどは自宅で使用されていたものを持参しており、なじみの関係を大切にしてその人が今まで生活していた環境や生活リズムを維持できるように、自宅のような空間が作られていました。     お風呂はその人の身体レベルにあわせて多くの種類がありました。 また白浜ならではの温泉湯が出るお風呂もありました。     施設を見学させて頂いた後は、職員の方にゼミ生から自身の論文に基づいた質問をさせて頂きました。 実際の施設で行われているケア内容などについて詳しく教えて頂き多くの学びがありました。   例えば、認知症の人を介護する家族の支援について、グループホーム側から在宅介護を安易に勧めることは難しいというジレンマがあるということがわかりました。しかし、グループホームで生活することになり、「顔も合わせたくない関係」と言っていたご家族が「一時帰宅できる関係」までに関係が回復した事例もあり、家族と認知症高齢者の距離ができたこと、スタッフが認知症高齢者に関わっている様子を見たことで家族に精神的余裕ができたと学びました。行動モデルを見せることで対応の方法を知れること、社会資源活用によって家族のレスパイト(息抜き)になること、BPSD※が強くなると家族だけでは対応することが困難なことが実際に理解することができたと思いました。 また、グループホームでの終末期ケアにおいては、①認知症の人に本人に意思を確認することは難しく、代理意思決定を行う家族の心理的負担は大きいこと、②認知症は直接的に「死」に直結すると感じにくい疾患であるため、早期の段階では家族に最期をどう看取るのかの意思確認を取りにくく、事前意思が浸透していないということも実際に話を聞いて、自己の論文と合致すると思いました。     お忙しい中私たちのために時間をとって頂き本当にありがとうございました。 学んだことは論文だけでなく、これから看護師として働く上で活用していきたいと思います。     最後に施設の前で職員の方と記念写真を撮らせて頂きました。 施設見学後は、ゼミ生間で施設での学びの共有を行いました。 そして、質問させて頂いた内容をもとに自身の論文の加筆修正し、施設見学での学びを含めて、各自製作したパワーポイントをもとにプレゼンテーションの予行を行い、先生からご指導頂きました。     10月8日(土)論文発表会を行いますので、皆さんぜひ発表を聞きに来てください。 発表会までまだまだ時間があるので、今後も指導を頂きながら学生同士協力し、しっかり発表に向けて準備をしてきます! グループホーム白浜パル様、先生方、心よりお礼申し上げます。ありがどうございました。   看護医療学科4回生 藤井 希美   ※認知症に伴う行動・心理症状のこと。精神症状としては抑うつ、不安、幻覚、妄想、睡眠障害がみられ、行動障害としては暴力・暴言など攻撃的行動、叫声、拒絶、徘徊(はいかい)、不潔行為、異食などがみられる。

2016.09.02

看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.6(Final)

看護医療学科では今年度から初めて海外インターンシップ。今年はオーストラリア ヴィクトリア州 メルボルンで実施されることになり、8月20日(土)から28日(日)の日程で、2回生5名、4回生3名の計8名が参加しています。ラ・トローブ大学、高齢者施設や認知症ケアに関する研修センター、緩和ケア病棟を訪問し、オーストラリアの文化や歴史、その中で築かれてきた保健・医療・福祉制度について学びます。   現地リポート6:8月27日(土)   いよいよオーストラリア滞在の最終日! ラトローブ大学の学生さんと一緒にメルボルンの観光!     まずはメルボルン動物園!沢山の動物がいました! 一番の目当てだったコアラにも会うことができました!すごく可愛かったです♡     また、メルボルン動物園では紙の無駄遣いが森林破壊につながっている事を子ども達にも分かりやすく伝えるために、トイレやトイレットペーパーのモニュメントが沢山ありました!       お昼ご飯はラトローブの学生がよく行っているハンバーガーショップに連れて行ってくれました。 みんなでワイワイ話しながら食べるハンバーガーは格別で、すごく美味しかったです!     (^_^)お腹がいっぱいになったところで、次は海辺のショッピングエリアに連れて行ってもらいました!それぞれ最後のお土産を思う存分買いました!   ラトローブ大学の皆さんのおかげで、とても楽しい時間を過ごすことができました! 本当にありがとうございました!また会える日を楽しみにしています!     そして・・・とうとう日本に帰る時間がやってきました。 長いようで短い大冒険が終わろうとしています。 メルボルンにいる間、ずっと活躍してくれていたパーカーと最後にパチリ!     後ろ髪をひかれつつ、いざ日本へ。 メルボルン空港から香港を経由し、約28時間をかけて、無事に関西国際空港に帰ってきました!     この6日間で、オーストラリアにおける創傷ケアや緩和ケア、認知症へのケアについて学び、多様な文化に対応しながら、その人らしさを尊重するケアの重要性を理解できました。また、多民族国家であるオーストラリアの街を歩き、様々な人と交流することで、多民族の共生について考える機会ともなりました。様々な体験や学びが、自分たちの看護を見つめなおすきっかけとなりました。 今回の学びは、必ずこれからの実習や看護に活かしていきたいと思います。 最後に、Banksia Palliative Care Service,Assisi CENTRE INC, Broadmeadows Palliative Care unitの職員の皆様、Understand Alzhemer’Educate Australiaの職員の皆様、La Trobe大学の教員・学生の皆様、そして、このインターンシップの機会を与えて頂いた畿央大学の先生方、事務局の皆様、すべての方々に心よりお礼申し上げます。 看護医療学科 4回生 亀﨑 洋海 2回生 谷田 有加   8月28日(日)に、6日間にわたる海外インターンシップ研修が無事終了いたしました。 8人の学生の皆さんは、この6日間で積極的にLa.Trobe 大学学生たちと交流し、語学力とくにヒアリングスキルはずいぶんアップしていました。また、緩和ケアの対象は幅広くがんの方だけを対象にしていないことなど緩和ケアの捉え方や疼痛コントロールの実際について学んでいました。テクノロジーを使用したバーチャルな教育機器の活用により「認知症の人の世界」を体験することで、日本では経験のできない認知症のイメージ化を図ることができたと思います。さらに、宗教心や言語サポートなど多民族国家ならではの看護の対象者への配慮の大切さや心配りなどわが国では体験できない看護の実際を学んでいました。そして、毎日の振り返りを通して、すでに講義や実習の大半が終了している4回生から、まだ学習途中の2回生に研修内容の補足説明をすることで、学年の垣根を越えた学習になり、お互いに学びをより深められていました。 これらの体験をこれからの学習にぜひ活用してほしいと期待しています。   看護医療学科 教授 山崎 尚美     【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1

2016.09.02

同窓会レポート~理学療法学科1期生・2期生同窓会!

今年も恒例になっている同窓会を開催しました。理学療法学科1、2期生でのキャンプも今年で10回目です。卒業してからはや10年記念すべき同窓会に今年は家族での参加が多く、総勢30名での参加になりました。     1年間同窓会を楽しみにしてくれている仲間の笑顔は晴れやかでした。子どももすくすく育っており、卒業生たちは良きお父さん、そしてすばらしい理学療法士に育っています。 まだまだ10年目の中堅理学療法士ですが日々精進し、民宿では日々の仕事の話、プライベートな話に盛り上がりました。家族も増えたことで奥様たちとの交流もでき、育児の話などもできました。     さすがに皆が30歳を超えてきただけあり、夜更かしするパワーは少しずつ減退しています。(笑) 今年も全員で海へ行きBBQをしたり海水浴を楽しんだり、民宿に帰ってからは子どもたちと花火をすることが出来き、大人、子ども共々楽しむことが出来ました。今年も限られた時間精一杯遊び尽くすことができました。     また、来年も元気で皆に会えることが楽しみです。来年はまた家族が増えそうです!!   理学療法学科1期生 中川和明   ●畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。 詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。

2016.08.30

御所市で流しそうめんのギネス世界記録に協力!~ボランティアレポート

8月27日(土)、奈良県御所市にある温泉かもきみの湯で、流しそうめんのギネス記録に挑戦するイベントがありました。 これは、流しそうめんでギネス世界最長記録である最長3216,7mに挑戦するというもので、日本語での正式名称は、『竹といに流した麺の最長距離』です。 私たち人間環境デザイン学科4名(谷、斉藤、松永、安川)は、監視員としてボランティアで参加しました。 監視員の主な役割は、麺や水が追加されていないかの確認です。監視員だけでも60人位いました。 10時頃から簡単な説明を受けて、それぞれの場所にスタンバイ。私たちの持ち場はゴール付近の3000m辺りでした。 記録認定には (1)直径15.24cm以内の竹を使用 (2)ゴールした時点でそうめんが25g以上ある (3)食べること が必要です。 いよいよ12時過ぎに麺を投入! なにせ、山の麓から流しているもので、私たちの所に流れてきたのは約一時間後でした(笑) 私は、初めて本物の「流しそうめん」を見たので、目の前を素麺が流れていくの見たときは感動しました!     しかし、喜んだのもつかの間、麺が団子状になって詰まってしまい、やむをえず1回目は失敗となってしまいました。 地元の人たちの試行錯誤の末、気を取り直して臨んだ2回目では、1回目よりもスムーズに流れていく素麺を見て、誰もが「行ける!」と思いました。 無事に既定の25gを大きく超える約300gが到着し、不正行為もなく、見事ギネス世界記録に認定されました!! 記録は3317,7mです。   ↑認定式の様子   こんなに長い距離の流しそうめんを見る機会はもうないと思うので良い経験になりました。また、地元の人たちは皆さん親切で面白くて、とても楽しいボランティア経験となりました。                          人間環境デザイン学科3回生 安川侑希  

2016.08.29

看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5

看護医療学科では今年度から初めて海外インターンシップを行うことになりました。今年はオーストラリア ヴィクトリア州 メルボルンで実施されることになり、8月20日(土)から28日(日)の日程で、2回生5名、4回生3名の計8名が参加しています。ラ・トローブ大学、高齢者施設や認知症ケアに関する研修センター、緩和ケア病棟を訪問し、オーストラリアの文化や歴史、その中で築かれてきた保健・医療・福祉制度について学びます。   現地リポート5:8月26日(金)   今日は、アルツハイマー病協会ビクトリアでVDT(Virtual Dementia Training)で「バーチャルに認知症の世界を体験」し、その後の講義ではそのシーンを振り返りながら、認知症とはどのような病気か、認知症の方々にどのように接するべきかについて理解を深めました。     アルツハイマー病ビクトリアは、認知症の正しい知識を、一般の人、専門家、家族などに教育する施設です。最初に、私たちそれぞれに単語と絵が書かれたカードが1枚ずつ渡され、特別な環境を作った別の部屋で全員のカードに書かれた物(単語)を覚えるという体験をしました。部屋は赤いライトでうす暗く、スクリーンにはメルボルンの町の動画が映っており、tramや車の音、人の話している音などの騒音が大きく、その部屋で制限ある時間内に(実際には「少し時間を差し上げます」という説明でしたが「早く覚えなければ」という焦りがうまれプレッシャーになっていたと後で振り返りました)10枚のカードすべてを記憶するのはとても大変でした。10人中6人しか10個全ての単語を覚えていませんでした。この部屋は「認知症を患っている方々の世界」を表現しているとの説明でした。この体験から認知症の方々はコミュニケーションが困難な状況におかれていること、普段の生活の中で不安やプレッシャーを感じているかもしれないということを学びました。     その後、認知症の人から見える生活をスクリーンで見ました。床に模様があると虫がいるように見えたり、バスマットの色が黒だと穴があるように見えたり、認知症の人には日常の生活がどのように見えているのかを体験することができました。息子が認知症の母親に対して「早くして」などプレッシャーを与えている場面を見て、家族が認知症を理解できるように情報を提供し、認知症の人とコミュニケーションをとることが大切であることを学びました。また、認知症の人ができることを増やすために、例えばシャワールームなど目的の場所に行くのが難しい場合にはドアに絵を貼っておくなど環境の調整をすることで認知症の人にとって良い環境が作れることが分かりました。その後、もう一度単語が書かれた紙を一人ずつ渡されました。今度は暗記ではなくメモをとることを許可されました。同じ部屋ですが緑のライトで落ち着いた音楽がかかっており、スクリーンには自然の風景が映っていました。一回目のようなプレッシャーがなく、全員すべての単語を覚えることができました。このことから緑や自然などの環境でリラックスし、プレッシャーを感じないような落ち着いた環境が認知症の方には必要であることが分かりました。   ▲モーニングティ、いろんな種類のパンとフルーツがありとても豪華でした。   午後からは講義を受けました。まず、健康な脳と認知症の人の脳を比べ、認知症の人の脳について、どこが委縮し、そこから何をするのが苦手なのかを学びました。その中でも、特に海馬が一番委縮し、短期記憶が難しくなることや、認知症には①アルツハイマー型認知症②血管性認知症③前頭側頭型認知症④レビー小体型認知症などの多くの種類があり、それぞれの特徴を学びました。また、認知症の人へのサポートの仕方を教わり、どうやってアクティブにし、QOL(生活の質)を高めるかが重要で(社交的な認知症の人は、進行が遅くなるというデータがある)、そのために、①Know the person ②Choice and decision making ③Strengths and abilities ④Communication ⑤Environment ⑥Purposeful engagementなど、家族、本人とコミュニケーションをとり、写真、アルバムなどを見て、その人自身の興味、趣味、生活背景、できるADL(日常生活動作)をよく知り、理解し、その人に合ったアクティビティを見つけ支援することが大切であると分かりました。また、認知症の人の多くは人のやっていることの真似をすることはできるため、一つの動作が困難でも隣でやっている姿を見せたり、写真を貼ったりすることでできることが増えるということを学びました。ほかの人が手伝うよりも本人が行うことでアクティビティの引き金になり、できることが増えることで認知症の方の自信にもなることを学びました。また、講義では認知症の方に対してどのようなコミュニケーションの取り方が正しいのか話していて、認知症の方にはクローズドクエスチョンを使うなど、質問に選択肢を与えることで答えやすくすること、認知症の方の視界に入ってコミュニケーションをとることで良いコミュニケーションがとれるということを知ることができました。   ▲講義が終わり、アルツハイマー病協会ビクトリアでのプログラムを設定してくださったClaire Emmanuelさんと講師のAndrew Italiaさんと記念撮影   帰りはトラムでホテルを目指しました。皆で反対方向に向かってしまうなどハプニングがありながらも、今日も無事にホテルに戻り講義の振り返りショートカンファレンスを行いました。すべてのプログラムが終了!ということで、先生、生徒全員で中華料理のディナーです!多くの人で賑わっていて、本格中華でとても美味しかったです。       その後、ホテルへ帰る途中、綿あめなど食べている人を見かけ、お祭りを近くでやっているのですかとホテルマンに英語で尋ねるとYes!fashion festival!と言われ、探してみると、ネイル、ヘアセット、メイクアップ、綿あめなど無料でスタイリングしてくれる通りがあり、若い女性たちが長蛇の列をつくっていました。綺麗な人が多く、また街中に設置されたバスケットエリアなどがあり、とても活気がありました。   今まで勉強して学びを深めてきましたが、明日はLa Trobe大学の生徒に案内してもらいながら、一日観光をしてきます。   看護医療学科2回生 高田咲貴 種山美里     【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1

2016.08.29

看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4

看護医療学科では今年度から初めて海外インターンシップを行うことになりました。今年はオーストラリア ヴィクトリア州 メルボルンで実施されることになり、8月20日(土)から28日(日)の日程で、2回生5名、4回生3名の計8名が参加しています。ラ・トローブ大学、高齢者施設や認知症ケアに関する研修センター、緩和ケア病棟を訪問し、オーストラリアの文化や歴史、その中で築かれてきた保健・医療・福祉制度について学びます。   現地リポート4:8月25日(木)   今日は前日と同じく電車に乗り、Banksia Palliative Care Service1に行きました。同じ場所ですので、駅から施設まで自分たちだけで歩きました。施設の中に入ると施設の方が笑顔で迎えてくださり、ティータイム後講義に入りました。 「緩和ケアにおける疼痛の緩和は大変重要である」と前日にも講義を受けましたが、今日のテーマは疼痛マネージメントについてでした。 痛みのアセスメントには身体的、心理的、社会的、文化的、精神的、性的、検査、薬歴の見直し、そしてケアプランの9つの視点で行われることが説明されました。情報収集、アセスメント、ケアプランを立てるにもコミュニケーションが重要ということは日本と同じだと思いました。痛みの定義についてこの2日間のセッションでどのように変化したかについて発表しました。研修を受ける前は「死に近い人が受けるケア」という緩和ケアにネガティヴなイメージをもつ学生が多く、またその実際も「患者さんを社会的、精神的、身体的にケアする」という漠然としたものでしたが、講義を受けてみて、痛みには今までの生活の経緯が関係することや、心理的な痛みがあり、緩和ケアは死ではなく、QOLに視点を向けて行われることを学びました。オーストラリアの緩和ケアの実際についての講義内容のおおよそは、ホテルに戻ってからのショートカンファレンスや先生の通訳などがあったため理解できました。しかし、私たちはまだ日本の終末ケアを学んでいないので、緩和ケアの基本的な知識が浅く、また日本における緩和ケアの現状に関する、日本との比較をしたり事前に勉強したことを深めたりするには至りませんでした。おそらく、英語力が質問できる程であれば学びがもっと深まったと思います。 今回のオーストラリアで学習したことを活かして、日本の緩和ケアや終末期の定義について学んでいきたいと思いました。   お昼ご飯を食べた後、Banksia Palliative Care Service1のボランティアスタッフの方の送迎で、Broadmeadows Palliative Care unitを訪問しました。     Broadmeadows Palliative Care unitは、緩和ケアと高齢者ケアの視点で運営されており、Banksia Palliative Care Service1など3つの施設と連携している病棟です。 その病棟には、高齢者ケアを受けている人が8人、緩和ケアを受けている人が20人おり、その患者を看護するために、レジスターナース(看護師)が30人、エンロールナース(准看護師)が4人、その他に医師はもちろんのこと、理学療法士、ソーシャルワーカー、ダイバーショナルケアワーカー、パストラルケアワーカーなど色々な職種が働いていました。 病棟には、シフト交代のミーティングやケースカンファレンスを行うための部屋や、患者が家族と話せるプライベートな部屋などを設けていました。また、病室には転倒防止のために、ローベッド(低床ベット)が設置してありました。日本ではベッドに転倒防止のために柵がついてありますが、オーストラリアでは抑制を一切禁じられているので、柵ではなくベッド自体を低くすることで転倒を防止しているのだと学ぶことができました。 また、病棟を見学していると、偶然にLa Trobe大学から実習にきていた看護学生と話すことができました。彼女は、私たちと同じ2回生でメルボルンの看護基礎教育について、説明を受けました。   ▲中心がLa Trobe大学の実習生、右端がユニットマネージャーの氏John氏   廊下のボードには、お礼の手紙や、亡くなった方のメモリアル会(遺族会)の手紙を飾ってあり、亡くなっていく人たちのケアをするパストラルケアワーカーという職種について学びました。短い訪問でしたが、学びの多い訪問でした。   ホテルへ戻り、7時から始まるショートカンファレンスまでの自由時間で、買い物に出かけました。これまでも、多民族国家ならではの国際色豊かな料理を食べていましたが、ついにこの日、オーストラリア料理のお店で、カンガルー肉を食べました。味はビーフのようで、とっても美味しかったです。店員さんも、親切に根気強く聞いてくださり、わかりやすく説明してくださって、とてもよい思い出になりました。     また、ホテルでにもどりショートカンファレンスで、1日のまとめをした後に、学生全員でトラムに乗り、スカイデッキ88という展望台に行きました。夜景が綺麗で楽しい思い出のひとつになると思います。 いよいよ、明日は研修最終日です。最後まで集中力を保持して頑張りたいと思います。     看護学科2回生 高田咲貴 種山美里 【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1