2025.06.13
「4大学対抗ピザバトル」に出場します!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良
2025年6月14日(土)・15日(日)、イオンモール大和郡山にて開催される「4大学対抗ピザバトル」に、本学のヘルスチーム菜良※が出場します! ※ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ4年制大学(畿央大学・近畿大学・帝塚山大学・奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。 ピザバトルでは、ヘルスチーム菜良に所属する4大学の学生が大和丸なすを使用したオリジナルピザの開発に取り組み、その完成度を競い合います。大和丸なすは、奈良県の伝統野菜の一つで、しっかりとした食感を楽しめるのが特徴です。しかし、その認知度はまだ低く、日常的に食べる機会が少ないという課題があります。そこで、大和丸なすの美味しさを広く知っていただくため、大和郡山市およびイオン大和郡山店様との産官学コラボ企画「ピザバトル」が始まりました。 今年、畿央大学は「梅しそ薫る 大和丸なすとじゅわっとハラスのピッツァ」を開発しました! 販促用ポスター ▼ 梅しそ薫る 大和丸なすとじゅわっとハラスのピッツァ 畿央大学では、ピザ開発にあたりコンペ形式をとり、3つのグループに分かれて、それぞれピザを考案しました。開発は学生のみでなく、大和郡山市にある石窯焼きピッツェリアサンプーペー様にもご協力いただきました。また、大和郡山市およびイオンのご担当者様が4大学合同で試作&試食をする機会を設けてくださりました。ご協力くださったすべての関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。 学内試作の様子 事前に考案したコンセプトをもとに、試作を行いました。特にソースはどのグループも苦戦しましたが、グループ同士でアドバイスをし合ったり、先生からのご意見を参考にしたりしながら、理想のピザに近づけました。 石窯焼きピッツェリアサンプーペー様での試作の様子 学内試作を重ねたレシピを持参して、ピザを作り、シェフからアドバイスをいただきました。食材の良さを活かす工夫を教えていただいたり、どんな味のバランスにすれば食べた人に満足してもらえるかを一緒に検討したりしました。そうして、どのグループもワンランク上のピザに仕上げることができました。 4大学合同試作会&試食会の様子 イオン様からそれぞれのピザに対するご意見をいただき、さらに改良を加えました。また、プレゼンテーションを通して、自分たちのピザの魅力やこだわりのポイントをアピールしました。 そして後日、イオン様からのフィードバック、ピザバトルの審査項目をもとに、参加メンバー全員にどのピザが相応しいかアンケートを実施しました。その結果、「梅しそ薫る 大和丸なすとじゅわっとハラスのピッツァ」に決定しました。 店舗試作の試食会の様子 ここで、初めて商品化されたピザの姿を見ました。自分たちのピザだけでなく、他大学様のピザも試食させていただき、意見交換を行いました。実際に見たり食べたりして感じたことや他大学様からいただいたご意見を参考に、食材や調味料の分量を最終調整しました。 これまで、お客様の手に届くことを楽しみに準備を進めてきました。 このピザは、梅、しそ、大和丸なす、ハラスといった和の食材を組み合わせ、幅広い世代の方にお楽しみいただける味わいとなっています。「ピザ=洋風」という固定観念をくつがえす、和風の新感覚ピザを、ぜひこの機会に手に取って味わっていただければ嬉しいです! 皆さまのご来場を心よりお待ちしております。 レシピ 健康栄養学科 3回生 薮田 真歩 関連記事 大阪・関西万博で万博BENTOを販売!26日の販売を終えて~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良~ 新入生歓迎会を行いました!〜健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 万博BENTOの売れ行き好調!19日、20日を終えてのレポート~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良~ 大阪・関西万博にて販売する万博弁当の開発に参加!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良~ ラジオ「FMヤマト」で、4大学対抗ピザバトルを紹介!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良
2025.06.11
中国の理学療法、リハビリテーション事情について~理学療法学科 第15回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」
最前線で活躍する卒業生が講演! 第15回テーマは「中国の理学療法、リハビリテーション事情について」 理学療法学科では一昨年度から「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。 他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。 2025年4月11日(金)今年度最初となる第15回は諸橋直紀さん(9期生/台州市直紀健康管理有限会社)を講師に迎え、「中国の理学療法」をテーマに講演いただきました。諸橋さんは理学療法学科を卒業後、急性期病院で理学療法士として勤務。その後中国に渡り、自費リハビリのサービスを開業しました。 諸橋さんからは、理学療法士について日本と中国を比較した説明、海外挑戦したことのご経験を説明いただきました。 様々な数字を基に説明をしていただきましたが、会場をくまなく動き会話のキャッチボールをしながら進めていただくところがとても印象的でした。 入学間もない1回生にとってはわからないことばかりだったかと思いますが、自分なりに考えを伝える姿が見受けられました、在学生にとっても日本だけで海外にも目を向ける機会になったのではないでしょうか? 全体の質疑応答だけでなく終了後に質問に来た学生とも話す様子が見られて、後輩の質問に対して真摯に向き合っていただきました。諸橋さん講演いただきありがとうございました。 諸橋さんから後輩の皆さんへのメッセージ 次世代リーダー育成セミナーにご参加いただきありがとうございました。 今回は中国でリハビリを提供して9年、その9年のうち中国で起業して4年という時間に「学んだこと、失敗したこと」をみなさんと共有させていただきました。なぜなら失敗からしか人は本当に学ぶことはできないと実感していたからです。 最初から最後までお伝えしたことですが、多くの失敗を得ても立ち向かえる人と立ち向かえない人とのは違いは困難の捉え方です。問題はいつも両側面で良いことと悪いことは表裏一体です。なので一喜一憂することはありません。長所は短所であって、短所は長所です。それをいつも忘れずに自分自身のことも患者さんのことも見えると、それは強い武器になります。 そのほか、なぜ自分が今のこの道に進んだのかを理学療法士の厳しい現状を踏まえてお話させていただきました。今回のセミナーでは理学療法士は素敵な職業だという話はなく、そもそも理学療法士になるということに疑問を持ったり、病院や地域で働くということに疑問を持ったり、学生さんが各々自分で「なぜそう考えるのか?なぜそうするのか?」と問いかけることをしてほしくお伝えしました。 私自身も大学生の時は理学療法士になることに疑問を持ち、長期実習の途中まで理学療法士にならないことを考えていた学生です。それでも結果的には理学療法士をめざすようになったのは自分が患者さんをよくできず指導者の先生は簡単に患者さんをよくしてしまう、そんな涙するほど悔しい気持ちを味わったし、患者さんをよくできず患者さんに涙させてしまった申し訳なさもあったからです。これは10年以上も理学療法士をやっててもいまだに鮮明に覚えている光景です。それくらい強烈な体験でした。私はあまりこういう表現は好きではありませんが、理学療法士は確かに多くの人の人生の一部に関われる良い職業です。 理学療法士をめざす学生としてどうすればいいか、悩んでいる人がセミナー後にみなさんのコメントを拝見してたくさんいらっしゃることがわかりました。セミナーでも言いましたが、少なくとも3年頑張って堪えてついていってください。3年続けて何も変わらなければやめてもいい。辛くても3年!です。そうすれば3年後には意外にも笑って話せる出来事かもしれません。辛いと思える環境にいることはすごく良いことです。自分が成長できている環境で、それに打ち勝とうとしているから辛いんです。ぜひその環境を諦めずに頑張ってほしいと思います。 最後にこれは私の座右の銘でもありますが、再度みなさんと共有します。成功すれば金が儲かる、失敗すれば経験が儲かる、何もせんかったら大損や!私は失敗が多いのでたくさんの経験が儲かり、その経験を使ってセミナーをしましたし、その経験を使って会社を安定させました。その経験があるからどんな失敗もどんな未来もそれほど怖いものではありません。むしろ何もせず、どんどん後退していくことの方が恐怖です。ぜひ、みなさんにも小さな一歩でいいから踏み出してほしいと思います(授業で1番前に座ってみるということだけでもいいんです)。 それでは、みなさんにとって有意義な未来を作るのは今一瞬そして今一瞬と刻々と過ぎる時間をどう過ごすかだけです。それではみなさんにとって辛くも楽しい素敵な大学4年間となりますように、心より応援しております。 【関連リンク】 理学療法学科 理学療法士としての目覚め~理学療法学科 第10回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 生活期リハビリテーションにおける理学療法士の役割と働き方~理学療法学科 第9回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 回復期リハビリテ−ション病棟で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第8回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 急性期病院で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第7回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 「臨床・教育・研究」が揃ったスポーツ理学療法士の魅力~理学療法学科 第5回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 女性理学療法士が活躍できる場所~理学療法学科 第4回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 大学病院で働くということ~理学療法学科 第2回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催 第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科
2025.06.11
産婦人科医に学ぶ超音波診断法「助産診断技術学Ⅰ」~ 助産学専攻科
令和7年5月26日(月)に「助産診断技術学Ⅰ(妊娠期診断とケア)」の授業で、産婦人科医師である、健康科学部長の植田政嗣先生から、超音波診断法の理論と実際について教えていただきました。 初めの講義では、授業資料とビデオ教材を用いて、超音波検査の仕組みや、所見からわかる胎児の状態について学びました。 次に、超音波診断装置を使い、装置の使い方やプローブの持ち方、児頭大横径(BPD)・腹囲(AC)・大腿骨長(FL)の測定方法、そして、推定児体重(EFW)と妊娠週数の算出方法を実演しながら教えていただきました。 実際に学生が一人ずつ超音波診断の練習を行いました。植田先生からプローブの持ち方や扱い方について一人ずつ丁寧にご指導いただくことで、10人全員が測定することができました。また、理論だけでは理解しにくかった測定の手技やプローブの持ち方を具体的にイメージでき、非常に実践的な学びとなりました。 測定している学生の様子を全員で見ながら、互いにアドバイスを出し合うことができました。うまく測定できたときは全員で喜び、和やかな雰囲気の中で楽しく学ぶことができました。 超音波検査は、赤ちゃんが成長していく様子を実際に見ることのできる大切な検査です。また、お母さんにとっては、赤ちゃんの存在をより実感し、成長を身近に感じられる大切な時間でもあります。 エコー画像を通して、赤ちゃんの頭や手の位置などをわかりやすく説明することで、お母さんの安心感にもつながり、赤ちゃんとのつながりをより深めることができると感じました。 助産師として、お母さんに安心してもらえる声掛けや、負担のかからない関わりができるよう、これからも知識と技術の向上に日々努めていきたいです! 助産学専攻科 14期生 前迫 もえ 関連記事 児童養護施設「飛鳥学院」を見学! ~助産学専攻科 令和7年度近畿地区助産学生交流会に参加しました!~助産学専攻科 ベビーマッサージとマタニティヨガの講義を受講しました! ~助産学専攻科~| 日本産婦人科医会性教育指導セミナー全国大会に参加しました!~助産学専攻科 2024年度 新生児蘇生法(NCPR)Aコース講習会を受講!~助産学専攻科 学生主体で「マタニティクラス」を開催!~助産学専攻科
2025.06.09
第23回畿央祭実行委員Blogvol.4~学長先生へご挨拶に伺いました!
2025年6月2日(月)に、第23回畿央祭開催に先立って、統括(実行委員長・副実行委員長)が学長先生のもとへご挨拶に伺いました。 実行委員長より、テーマである「緒〜いとぐち〜」に込めた想い、ポスターに描いた想いを伝え、統括から開催に向けての意気込みをお伝えさせていただきました。 ご挨拶の中では、学長先生が藤の花についてお話してくださり、「決まった形にとらわれすぎず、あなたたちらしくやっていってくださいね」と温かいお言葉をいただきました。 また、学長先生から「それぞれの部署ではどんなことに取り組んでいるの?」とご質問をいただき、各部署の統括が順番に、現在の課題やその解決に向けた取り組み、意気込みをお話ししました。 なかなかこのような機会はないのでとても緊張していましたが、学長先生が気さくに話しかけてくださり、激励のお言葉をいただけたことで、畿央祭に対する気持ちが統括一同、より一層高まる機会となりました。 第23回畿央祭は2025年10月25日(土)、26日(日)の2日間開催です!✨ 昨年度より多くの方が来場してくださることを幹部一同楽しみにお待ちしております!畿央祭実行委員が畿央祭に向けて準備を進めていきますので、応援よろしくお願いいたします! 畿央祭副実行委員長 統括学内企画部署 阪口 真美 ▶畿央祭実行委員会に関連するブログ記事はこちら
2025.06.06
神経リハビリテーション学研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科
2025年5月29日(木)~31日(土)に東京国際フォーラムで開催されたWorld Physiotherapy Congress 2025に、神経リハビリテーション学研究室(森岡周研究室)から、博士後期課程2年の三枝 信吾、博士後期課程1年の田上 友希が参加し、それぞれ発表をしてきました。 今回の学会は、規模・熱量ともに圧巻で、世界中から理学療法士や研究者が集まり、会場全体に活気が溢れていました。各国の参加者が一堂に会し、それぞれの臨床や研究の実践を語り合う光景に、理学療法という専門分野が持つ広がりと深みを実感しました。 演題名(発表形式)のご紹介 三枝 信吾氏(東海大学文明研究所、森岡周研究室) 演題名:The meaning of independence in walking for patients with subacute stroke: An interpretative phenomenological analysis (Printed Poster) 田上 友希氏(徳島赤十字病院、森岡周研究室) 演題名:Exploratory study of Functional Factors from Multiple Trunk Function Assessments in Early-Stage Stroke patients (Printed Poster) 両名ともにポスターセッションで研究発表を行いました。英語での発表ということもあり、研究内容をうまく伝えられたかどうか自信はありませんが、それでも少しずつでも自分の考えが相手に伝わったと感じられた瞬間は、大きな励みとなりました。 また、今回の学会で自分が取り組んでいる研究や臨床の意味を、改めて問い直す機会を得ました。そして、何よりも、多くの人が支え合い、繋がりながら専門性を深めているという実感を得たことが最大の収穫です。 今後は、自分の実践や研究をより国際的な視点から捉え直し、世界の理学療法の潮流の中で、自分が何を発信できるのかを模索していきたいと感じています。 最後になりますが、この貴重な機会を得るにあたり、日々の研究を支えてくださった神経リハビリテーション学研究室の皆さま、そして発表に向けて親身にご指導くださった森岡 周教授に、心より感謝申し上げます。 畿央大学大学院 健康科学研究科 博士後期課程2年 三枝 信吾 関連記事 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 地域リハビリテーション研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科 人工膝関節置換術術後患者における術後QOLに関連する複合的因子を調査 ~ 畿央大学運動器リハビリテーション学分野 瓜谷研究室 ~ 第65回日本呼吸器学会学術講演会で『トラベルアワード』を受賞 ~ 健康科学研究科|KIO Smile Blog 日仏国際共同研究CREST-ANR NARRABODY 3rd Meetingが開催されました!~ニューロリハビリテーション研究センター 変形性関節症に関する世界最大級の国際会議「OARSI 2025」参加レポート!~健康科学研究科瓜谷研究室 日仏国際共同研究CREST-ANR NARRABODY 2nd Meetingが開催されました!~ニューロリハビリテーション研究センター 第40回日本栄養治療学会学術集会でYoung Investigator Award 2025を受賞 ~ 健康科学研究科
2025.06.04
地域リハビリテーション研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科
2025年5月29日(木)~31日(土)に東京国際フォーラムで開催されたWorld Physiotherapy Congress 2025に、地域リハビリテーション研究室から高取 克彦教授、松本 大輔准教授、そして私 健康科学研究科 博士課程1年の池本 大輝が参加し、それぞれ発表をしてきました。 World Physiotherapy Congressが日本で開催されるのは1999年の横浜以来で、4半世紀ぶりの世界学会でした。日本で開催されることを知ってから、絶対に行きたいと思っていたので、参加することができて貴重な財産となりました。 今回の学会には5,000人以上の参加者、演題応募が3,355件、メインセッション145件、ePoster 700件近く、印刷ポスター1,400件以上と、今まで参加した学会よりも大規模で圧倒される学会でした。 演題名(発表形式)のご紹介 高取 克彦 教授 Impact of having higher-level life function on “youthful mind” in community-dwelling older adults: A cross-lagged and synchronous effects model(Printed Poster) 松本 大輔 准教授(2演題) Association Among Neighborhood Walkability, Social Participation, and Disability Incidence in Community-Dwelling Older Adults: A 3-Year Prospective Cohort of KAGUYA Study(ePoster)→ Outstanding ePoster Award Association Between Fatigue and Intrinsic Capacity Among People Aged 20 to Over 100 Years Old from the INSPIRE-T Cohort(ePoster:フランスでの研究) 池本 大輝(博士課程1年) Impact of sarcopenia on gait independence in musculoskeletal disorders: A comparison of two diagnostic algorithms(ePoster) 私は、目標の一つであった国際学会に初めて参加して発表することができました。当日は、楽しみな気持ちがありつつも、不安や緊張といった様々な感情を持ちつつ参加しました。特に、発表は人生で最も緊張したといっても過言ではないぐらいに緊張し、朝食がのどを通りませんでした。いざ発表する時には松本准教授、高取教授、瀧口助教、職場の先輩が見守ってくださっていたので、無事発表することができました。 発表を終えて、研究活動を実施していくには自分一人では限界があり、周りの方々に支えられて実施できていることを改めて実感しました。 ePoster形式の発表は、座長により様々なスタイルであり、私のセッションでは5分間にプレゼンテーションと質疑応答が含まれておりました。発表時間がぎりぎりになってしまいましたが、セッション終了後に海外の方からご質問をいただきました。その際にも松本准教授にフォローをしてもらいながらの対応になってしまいましたが、海外の理学療法士にも興味を持っていただき、今後の研究を進めるモチベーションとなりました。 私の関心領域における発表は、今回は、南米の理学療法士に多く、複数の方々に質問をさせていただきました。苦手な英語でしっかりと質問できているかもわからない中、丁寧に回答していただける海外の理学療法士の優しさに感動したと同時に、自分の伝えたい内容を英語で伝えられるようになりたいと強く感じました。 シンポジウムやレクチャーでは、各国で異なる医療・介護システムで理学療法が提供されていることから、日本とは異なる問題点があり、様々な視点から理学療法を考えることができました。これは国際学会ならではの視点だと思います。同じ理学療法士として理学療法を発展していくためには国際学会へ参加し、刺激をもらうことでよりよい研究を行い、臨床実践していくことが重要だと感じました。 また指導教員である松本准教授は、Outstanding ePoster Awardを受賞され、Closing sessionで海外の理学療法士とともに壇上で表彰される姿はとてもかっこよく、素晴らしい先生にご指導いただけていることを再認識しました。私も将来、このような舞台で表彰されるような発表ができるように博士課程での学習と研究に励みたいと思います。 最後に、今回の国際学会参加・発表にあたり、多大なるご指導をいただいた松本准教授をはじめ、地域リハビリテーション研究室の皆さま、そして日々支えてくださっている職場の皆さまに心より感謝申し上げます。 畿央大学大学院 健康科学研究科 博士課程1年 池本 大輝 関連記事 畿央大学 地域リハビリテーション研究室 人工膝関節置換術術後患者における術後QOLに関連する複合的因子を調査 ~ 畿央大学運動器リハビリテーション学分野 瓜谷研究室 ~ 第65回日本呼吸器学会学術講演会で『トラベルアワード』を受賞 ~ 健康科学研究科|KIO Smile Blog 日仏国際共同研究CREST-ANR NARRABODY 3rd Meetingが開催されました!~ニューロリハビリテーション研究センター 変形性関節症に関する世界最大級の国際会議「OARSI 2025」参加レポート!~健康科学研究科瓜谷研究室 日仏国際共同研究CREST-ANR NARRABODY 2nd Meetingが開催されました!~ニューロリハビリテーション研究センター 第40回日本栄養治療学会学術集会でYoung Investigator Award 2025を受賞 ~ 健康科学研究科
2025.05.30
2025年度「へき地医療体験実習」実践報告会を開催しました! ~ 看護医療学科
本学独自の実習である「へき地医療体験実習」は、交通や医療などの利便性が十分でない地における住民の生活フィールドに学生が赴き、地域住民の生活に直接触れ、医療(看護)・保健・福祉の実際を理解し、住民の生活と健康観や価値観・健康との関連を考え、住民の生活基盤に立った看護のあり方など看護の本質を考えることを目的としています。 今年度の実習地域は、奈良県の山添村、川上村、宇陀市大宇陀地区、五條市大塔地区の計4地域でした。 ▶▶ 今年度のへき地医療体験実習の様子はこちら 「2025年度 へき地医療体験実習 実践報告会」を開催 2025年5月21日(水)に畿央大学冬木記念ホールにて、「2025年度 へき地医療体験実習 実践報告会」を開催しました。 4月初旬から始まった学内実習での準備期間中、学生たちは他の授業を並行しながら、自分たちで目標や行動計画を立て、地域の医療状況や生活環境を事前に調べ、インタビュー内容の作成や家庭訪問の計画立案、測定会に必要な問診票や結果説明に使用するパンフレットを作成するなど、忙しい毎日を過ごしました。 そして、5月13日(火)~15日(木)に現地で実習を行い、診療所やこども園や学校、社会福祉協議会や保健センターなどの保健福祉機関、住民の働く場、集いの場などを訪問し、支援者や住民の方に支援の実際についてのお話を聞かせていただきました。 地区踏査では地域の環境を観察したり、出会った住民の方のお話から、へき地で暮らす人々の生活の実際を把握し、そこから健康課題を導き出し、健康ニーズに沿ったケアの提供について考えることができました。 また、住民の方への骨密度測定や健康チェックなどの実施を通して、得られたデータからと健康と生活、環境との関連を考察することができました。 山間部であることの生活環境からの健康課題が挙げられましたが、不便さはあっても、豊かな自然と地域の住民同士のつながりや絆などの強みを見つけることができており、「ここで生活し続けたい」という希望を叶えるための看護の在り方について考える貴重な機会となったと信じています。 今回、3回生も先輩である4回生の発表を聞きました。住民の方も毎年学生が実習に来ることを楽しみにしておられます。ぜひ3回生にも来年は今年の発表を踏まえた実習をしてもらいたいと思います。 今回の実習に際し、ご理解ご協力いただきました各地域の関係者の皆様、明日香村の武田先生に感謝いたします。ありがとうございました。 看護医療学科 教授 文 鐘聲 准教授 室谷 牧子 講師 松川 真葵 助教 古井 あゆみ 助手 田中 三代 関連記事 ▼▼ 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」について ▼▼ 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! 2025年度へき地医療体験実習レポート(山添村)~看護医療学科 2025年度へき地医療体験実習レポート(川上村)~ 看護医療学科 ▼▼ 看護医療学科についての関連記事 ▼▼ 認知症マフづくり&交流会を開催しました!~ 看護医療学科「認知症ケア論」 1回生集中講義「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 国際看護Ⅰの授業で「海外インターンシップ」発表 ~ 看護医療学科
2025.05.30
人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.6~ 奈良まち歩きと送別会を開催!
人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2025年5月14日(水)から18日(日)まで、『明日香村国際ワークショップ2025(International Workshop in Asuka 2025)』を開催しました。 ワークショップの活動目的は、畿央大学と台湾の大学生が明日香村での交流活動を通して、旧集落における地域課題の発見と解決方法の模索・提案を行うことです。明日香村の地域活性化へつながることを期待しています。 ワークショップ5日目 ワークショップ最終日です。この日のプログラムは、奈良市内のまち歩きと送別会の開催です。 まち歩きの様子 まち歩きでは、畿央大学の学生が台湾の学生を案内しました。東大寺や二月堂といった観光名所はもちろん、アニメショップやゲームセンター、カフェ巡りなど、日本のサブカルチャーも堪能してもらうべく、畿央大学の学生がまち歩きをコーディネートしました。 送別会を開催しました! いよいよお別れの時が近づいてきました。ホテル日航奈良で開催された送別会では、参加者全員で過ごす最後の時間を楽しみました。送別会は、畿央大学の参加学生が主体となり企画進行しました。5日間のたくさんの思い出が詰まった動画を作成し、感謝を込めたお手紙やプレゼントを送り合いました。 畿央大学の学生が、ワークショップに参加するだけでなく、仲間を想う気持ちが精一杯のおもてなしに繋がり行動に移すことができたのは、昨年秋の台湾ワークショップで私たちを歓迎してくださった成功大学のみなさんのおかげです。畿央大学の学生から、「お返しがしたい」「私たちもこのワークショップをコーディネートしたい」という声があり、それが実行できたことも、学生のみなさんの成長につながったことでしょう。 学生代表の言葉をご紹介 5日間のワークショップで、成功大学、高雄大学の学生と縁台、行灯の制作、屋台の提案、まち歩きなど様々な方法で交流を深めました。制作の際には、畿央大学の学生が台湾の学生に部材の組み立て方を教え、日本らしさを感じさせる明日香の町並みに合った縁台や、行灯を制作することができました。また、屋台の提案では、台湾と日本それぞれの考えが交わり、斬新な提案を行うことができました。 今回のワークショップには、2回目以上の参加者が多く、半年ぶり、1年以上ぶりの再会を喜び合い、初日からお土産や手紙を交換するなど、学生同士の交流が積極的にできていたのがとても印象的でした。また、初参加の学生も、同じチームの仲間や友達に引っ張られながら、緊張しつつもコミュニケーションを取ろうとする姿が見受けられました。作業最終日には、各チームが台湾の学生を食事に招待し、日本らしいおもてなしをすることができました。ワークショップ最終日には、奈良市内の観光地を巡り、たくさんの会話を交わしました。送別会では、お互いに手紙やプレゼントを交換し、5日間共に過ごした仲間との別れを惜しんでたくさんの写真を撮りました。 ワークショップを通して、参加した学生全員が一回りも二回りも成長できました。初参加の学生からは「不安だったけど参加してよかった」という声が、2度目の参加者からは「次のワークショップも参加する」と前向きな言葉が多く聞かれました。今回のワークショップで得られた経験や仲間と共に、これからさらに成長していきたいです! 参加学生代表 人間環境デザイン学科 3回生 山本 花梨 冬木学長からのお言葉 冬木学長からは、「動画を見て、ワークショップの成功と充実した時間を過ごしてきたことが良く伝わりました。みなさん一人一人のアイディアと力、発想が存分に発揮されたことが伺え、とても嬉しいです。ワークショップで経験した頭と身体の素晴らしい体験が、これからも続いていくことを期待しています。ワークショップの成功おめでとう!」とのお言葉をいただきました。 東学科長からのお言葉 東学科長は、「台湾のトップレベルの大学である国立成功大学と国立高雄大学が奈良の地にお越しいただいたことを、ホスト校として非常に嬉しく思います。この関係がいつまでも続くように、学生のみなさんが学ぶ環境を整えていきます。」と、今後の交流に対する期待を表明されました。 さらに、学生に向けて、「このワークショップを通して、成長したな、参加して良かったなと思う人は大きな拍手を。」というメッセージに対し、3大学の学生から大きな拍手が響き渡りました。 それぞれの大学で学び、このワークショップに参加していなければ出会うことのなかった仲間を大切に想う気持ちが、このワークショップの成功に繋がりました。共に考え、悩み、喜び、思い出を作ってくださった成功大学、高雄大学の学生さんに感謝いたします。 一昨年より継続して参加してくれた学生さんにとって、4回目のワークショップである今回が最後のワークショップとなりました。みなさんと貴重な学びの時間を共に過ごせたことを大変うれしく思います。 そして、本ワークショップを共に遂行してくださいました、国立高雄大学の陳啓仁先生、陳怡兆先生、陳逸先生、梁凱翔先生、蔡寧先生、国立成功大学の張珩先生、楊詩弘先生にお礼申し上げます。今回のワークショップでは、事前学習として各大学での作業が多い中、学生たちに親身にご指導いただきました。また、ワークショップ期間においても学生への温かいサポートをいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。 学生のみなさんにとって、このワークショップでの経験と出会いが今後の活力になりますように。離れた地で頑張る仲間を想い合い、これからも頑張ってください。 人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.2~事前準備とワークショップ初日 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.3~ ワークショップ2日目の様子 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.4~ 完成に向けて試行錯誤取り組んでいます! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.5~ 成果発表会の日を迎えました!
2025.05.30
認知症マフづくり&交流会を開催しました!~ 看護医療学科「認知症ケア論」
この度、看護医療学科の室谷准教授が、日本認知症ケア学会2025年度地域活動支援事業に応募し採択され、看護医療学科の学生有志と認知症ケア論履修者に対する認知症教育活動の充実を目的とする活動に取り組むことになりました。 第1回目(5月20日)の活動として、認知症の人にやさしい「認知症マフ」(認知症の人たちの不安や不快感を軽減し、心身の緊張を解きほぐすために、カラフルなニット素材等にさまざまな飾りを縫い付けた筒状の小物)づくりと交流会を開催し、認知症ケア論の履修者12名と地域関係機関職員様、入居施設の利用者様、ボランティア様13名、教員3名の計28名が楽しく集いました。 緊張して始まった交流会でしたが、自己紹介で呼んでもらいたい名前を紹介していくと、いつの間にかみんなが和んでいきました。色鮮やかな好きな毛糸を手にとり、編み物が得意な住民の方や学生から真剣に編み方を教えて頂く姿が見られました。編針を持つと手が覚えていると編み物を始める高齢者の方もいらっしゃって、気が付けば皆さんが夢中になっていました。 地域の専門職の方からは、高齢者の方が得意なことを教えたり、披露したりすることや、大学生と交流しながらできるのがいい機会になるとお声を頂きました。 この交流会を通して感じたことは、地域のご高齢の方々は、得意なことがたくさんあるはずです。しかし、実際に披露をしたり、教えたりする機会が少ないのではと感じました。また、学生は地域の方や専門職の方とひとつのものを作りあげるという場面で、自然に交流ができる貴重な機会になったと感じました。 今回は、認知症マフを完成までは至りませんでした。しかし、誰かのために何かができるきっかけづくりになったと思います。この講義を受講する学生たちは、地域で行っている認知症カフェやイベントに参加するきっかけもできました。学生は専門職の方がどのような活動をしているかを知る機会になり、また地域の方々にとっては大学生を身近に感じて頂く機会になったのではと思います。学生の力は無限大で面白いと実感できる交流会でした。これからも色々なことに挑戦していく皆さんの姿を見ていけるのが、とても楽しみです。いつかこの認知症マフを高齢者施設や病院にお届けできればいいなと考えております。 ご協力頂きました皆さん、本当にありがとうございました。 看護医療学科 助教 伊藤 千春 関連記事 1回生集中講義「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 2025年度へき地医療体験実習レポート(川上村)~ 看護医療学科 2025年度へき地医療体験実習レポート(山添村)~ 看護医療学科 国際看護Ⅰの授業で「海外インターンシップ」発表 ~ 看護医療学科
2025.05.30
人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.5~ 成果発表会の日を迎えました!
人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2025年5月14日(水)から18日(日)まで、『明日香村国際ワークショップ2025(International Workshop in Asuka 2025)』を開催しました。 ワークショップの活動目的は、畿央大学と台湾の大学生が明日香村での交流活動を通して、旧集落における地域課題の発見と解決方法の模索・提案を行うことです。明日香村の地域活性化へつながることを期待しています。 活動内容は以下の3つです。 岡地区の賑わいづくり(岡の町並み景観に調和する屋台の提案と模型の発表) 岡つどいの館の活用(「岡みんなの格子縁側」の組み立てと設置) 岡地区における行灯の製作と設置 ワークショップ4日目 いよいよ最終日の成果発表会を迎えました。成果発表会では、屋台の提案発表、縁台と行灯のお披露目として、現地設置を行いました。明日香村の森川村長をはじめ、明日香村役場総合政策課のみなさん、そして、明日香村岡地区の住民のみなさんが成果発表会に参加してくださいました。 屋台の提案発表 発表時はとても緊張した面持ちでしたが、村長や住民のみなさま、教員からの質問に堂々と答える姿はとても頼もしかったです。どの班もたった2日間の作業内容とは思えない立派な提案でした。 A班「水のまにまに」 B班「畳屋台」 C班「石溝椅」 D班「水の記憶が地域の場所を照らす」 審査の結果、D班「水の記憶が地域の場所を照らす」の提案が最優秀賞に輝きました。学生の言葉を紹介します。 ~ 提案内容 ~ ワークショップの舞台である明日香村は、かつて地域の暮らしにとって大切な存在だった古い水路が存在していました。しかし、その水路は時代の流れとともに姿を消しました。 そこで私たちは、古い水路の歴史的な痕跡を取り入れ、水路の流れをイメージさせる空間を提案しました。ここでは物販だけでなく、住民や観光客が立ち寄り、交流を楽しむことができます。また、明日香村の岡地区では「光の巡礼」というイベントが開催されています。岡寺での夜のライトアップが人気のイベントです。 提案した屋台では、この光の巡礼で紙灯篭を作ったり、願い事を書いた後、それを水路に浮かべることができます。そうすることで、流れにのせて町を彩る空間の実現が可能となります。そして、流した紙灯篭は最終的に屋台の照明や飾りつけにすることも可能です。 ~ 授賞の言葉 ~ ワークショップに初めて参加し、海外の人たちとうまくコミュニケーションができるのかと緊張していました。しかし、台湾の方々は言語の違いを忘れるほどに親しみを持って接してくれました。私自身も言語の違いを忘れるほどでした。台湾から来たみなさんは日本の文化に興味関心があり、私も多くのことを学びました。最優秀賞を受賞できたのは、一人ひとりが自分のできることに全力で取り組んでいたからだと確信しています。畿央大学のメンバーも台湾のメンバーが一つのチームとして団結したことで得られた賞であり、もし一人でも欠けていたら達成できなかったと思います。このチームで班長になれてとても光栄だと思えるワークショップでした。 D班班長 人間環境デザイン学科 3回生 松井 司 縁台の設置 制作した縁台は、明日香村岡地区にある「岡つどいの館」の横、岡寺参道の入口付近に設置させていただきました。設置に際し、ご協力いただきました岡地区自治会のみなさまに感謝申し上げます。 ~ 代表学生の言葉 ~ 設置場所の正面にあるバス停でバスを待つ人々が、傍に置いてあるベンチをよく利用しているのを見て、新しい居場所作りを試みました。縁台の掲示板は格子状にデザインし、町との調和を目指しました。ベンチは掲示板の構造を補強するように設計されています。屋根は、掲示物を雨や日差しから守る役割を果たしています。 工夫した点は、掲示板の格子の設計です。つどいの館の格子に習って、それに調和する形で設計しています。また、掲示物はどのサイズのポスターでも掲示できるように計算して設計しました。難しかった点は、設置場所の狭さと通行の邪魔にならないように考慮して設計すること、町なみに調和するかを考えることです。 今後は、掲示物を通じて住民同士の交流や、観光客の休憩スペースなど、様々な利用がされることを期待しています。 縁台制作チーム 代表 3回生 櫻井 祐美香、塚崎 陽菜 行灯の設置 制作した行灯は、岡つどいの館前、ギャラリー辻市前、民家計4件の軒下の計6カ所に設置させていただきました。設置に際し、ご協力いただきました住民のみなさまに感謝申し上げます。 ~ 代表学生の言葉 ~ まず初めに、成功大学から送られた図面を基に試作品を作りました。立体表現Ⅱで学んだ知識を活かし、木材の加工や組み立てに挑戦しました。木材の接合や、布の取り付け、灯りの付け方など、先生からのアドバイスを参考にしながら、一生懸命に検討しました。相欠きやダボ穴など、少しのズレに注意しながら木材を切るのが難しく、1つの行灯を作るのに時間がかかりましたが、皆で協力し合いながら進めることが出来ました。 台湾の学生さんとの交流は初めてで緊張しましたが、たくさんコミュニケーションをとりながら、より良い行灯を作るために試行錯誤を重ねました。3日目には次々と行灯が完成し、全て素晴らしい作品になりました。実際に住民の方に行灯を渡す際には、驚きと喜びの声を頂き、達成感に溢れました。このようなものづくりを通した交流は、非常に良い経験となり、楽しい時間を過ごしました。この経験を今後に活かしていきたいと思います。 行灯制作チーム 代表 人間環境デザイン学科 2回生 辰己 愛梨 明日香村は、橿原市、桜井市とともに「飛鳥・藤原の宮都」として世界文化遺産の国内推薦候補に選定されています。このワークショップの対象地である岡地区は、まさに中心地です。森川村長からは、「令和8年の世界遺産登録に向け、有意義な提案をしてくれました。」とのお言葉をいただきました。ワークショップの開催と成功に向けて、多方面でご協力いただきました森川村長をはじめ、熊丸副村長、明日香村役場総合政策課の藤裏様、辻本様に心よりお礼申し上げます。 そして、学生たちの学びのフィールドとして明日香村岡という大変貴重な地を提供してくださった岡地区自治会のみなさまに感謝いたします。地域住民のみなさまには、ワークショップの開催を歓迎していただき、サポートいただいたことに、重ねてお礼申し上げます。 このワークショップでの成果が、岡地区の更なる賑わいづくりや地域のみなさまにとってより良い生活の一助となることを願っています。 人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.2~事前準備とワークショップ初日 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.3~ ワークショップ2日目の様子 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.4~ 完成に向けて試行錯誤取り組んでいます!
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