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畿央の学びと研究

2016.06.20

近鉄連携「香芝SAフードコートメニュー開発プロジェクト」レシピ検討会を行いました。

食品開発に関心のある健康栄養学科学生10チーム36名がグランプリを競っています!   畿央大学は平成28年度株式会社近鉄リテーリングと連携し、西名阪高速道路香芝サービスエリア(以下、SA)上下線のフードコートで販売される大和ポークを使った丼物メニュー開発を進めています。昨年度は同SAカフェメニューを開発し現在人気メニュー(グランプリ賞:はちみつジュレの太陽さんさんゼリー、準グランプリ賞:姫のホット抹茶ラテとかぐや姫の抹茶フローズン)として販売されています。   2016(平成28)年6月16日(木)畿央大学健康栄養学科(指導教員:中谷友香先生、餅田尚子先生)の商品開発に興味のある学生10チーム36名が参加してレシピ検討会が行なわれました。     学生たちはチームに分かれて丼メニューを作りはじめ、17時から近鉄SAの方々に改良点を指摘していただく検討会がスタートしました。近鉄SAから5名、西日本NEXCOから3名が相談員として来ていただきました。学生からは、迷っている調理方法について、また味付けなどについてなど多くの質問を投げかけ、各相談員の方々から即座に回答をいただきました。いただいたアドバイスを活かし、最終審査に向けてレシピに磨きをかけていきます。     近鉄SAや西日本NEXCOの方々も途中休憩を挟んでいますが、1チーム平均約10~15分、10チームで2時間を超えるレシピ検討会になりました。     概して仕上がり具合がハイレベルでしたが、それでもなお手直しする箇所があり、お客様へのセールスポイントがネーミングや味、食の色彩感覚にはっきり表現されているかが重要です。いよいよ7月9日(土)12時から、『香芝「まほろば」SA新フードコートメニュー創作コンテスト』が開催されます。審査員をうならせる絶品の丼物メニューがいくつ出てくるか、楽しみです!!   【関連記事】 近鉄連携「香芝サービスエリア 丼物メニュー開発」質問会を開催しました。 近鉄連携「香芝SAフードコート メニュー開発プロジェクト」がスタートしました。 近鉄連携「香芝SAフードコート メニュー開発プロジェクト」~第1回目プレゼンテーション会を開催!

2016.06.17

中学校一日見学実習を行いました!~現代教育学科

中学校英語科の教員免許取得のためには、教育実習を中学校で行う必要があります。その教育実習に向けて中学校における学習指導、生徒指導及び生徒の実態を実践的、体験的に学ぶため、畿央大学と包括連携をしている香芝市にある香芝市立香芝北中学校、香芝中学校、香芝東中学校で一日見学実習をさせて頂きました。 事前指導や見学実習について、学生目線でその様子を報告します。 まずは、3つの事前指導から。     〇事前指導1-本村先生による講義(教育実習に向けて-中学校での学習指導、生活指導について) 教育学部現代教育学科4回生 安元健治     2016年4月21日(木)の3限目に香芝市立香芝中学校、教務主任の本村先生にお越しいただき、特別講義が行われました。講義では、教師の仕事内容や学校現場の現状と課題等についてわかりやすく話してくださりました。 中でも、教師には責任感や積極性等の「人間性」がベースとして重要だと仰っていたことが深く印象に残りました。また、飲食店でのトラブルの実例からそれぞれの立場(店員さん、お客さんなど)に立って物事を考える演習もあり、楽しく学ぶことができました。 お話を聞いて、改めて教師は大変だと感じましたが、それ以上にやりがいのある素晴らしい仕事だと思いました。講義の後には質疑応答もあり、現場の先生から直接話が聞ける貴重な機会となりました。   〇事前指導2-各中学校での指導 (中学校1日見学事前訪問) 現代教育学科4回生 伊藤宗聡   この日は1日実習に行く中学校に事前訪問を行い、一日の流れや生徒の特徴、注意事項についてなどのお話をしていただきました。中学校に入らせていただいた時、初めての中学校現場で緊張と不安がありましたが、校長先生はじめ先生方のご配慮のおかげで落ち着くことができました。その後、香芝東中学校の学校や生徒の特徴について詳しく説明をして頂きました。クラスの人数が多いことや中学校に給食がなくお弁当を頼む仕組みになっていることがとても印象的でした。また、我々学生からの質問についても丁寧に答えてくださり、生徒との交流や英語の授業実践について学びたいという思いはより強くなりました。     〇事前指導3-出井先生による講義 (中学校での英語指導について) 現代教育学科4回生 土山小梅     香芝市立香芝北中学校、英語科教諭の出井先生が来てくださり、私たち大学生を中学生と見立てて授業をしてくださいました。出井先生は、英語で授業をすることに長年取り組んでおられます。私達は、英語科指導法の授業でも、50分間すべて英語で行う授業をどのように組み立てるかについて、普段から勉強しているため、出井先生のオールイングリッシュの授業は非常に魅力的でした。 数字を使ったクイズ式の自己紹介から始まり、生徒同士がペアになって行うリーディング活動、友達と質問し合うスピーキング活動など、気づけば生徒側の私たちもたくさん英語を話していました。なにより驚いたことが、授業開始直後は緊張もあり英語を聞き取ることに必死になっていましたが、段々と手を挙げ発言する学生も増え、出井先生の英語の指示や説明を聞き取ることができていました。この50分で私たちのリスニング力が上がったように感じる瞬間でした。 なかなか実際の中学校の先生の授業を受けることが無いので本当に貴重な時間になりました。   2016年5月19日(木)中学校一日見学実習 〇香芝市立香芝北中学校での一日見学実習について 現代教育学科4回生 土山小梅   私は、香芝市立香芝北中学校へ行かせていただきました。中学生の様子を見ることはあまりないので少し緊張しましたが校門で元気よく挨拶をする生徒たちをみて、とてもわくわくしました。いろいろな学年の英語の授業を見せていただき、この日は幸運なことにALTのハニ先生もいらっしゃり、私たちまで楽しくなるような授業を見学させていただきました。   ティームティーチングやクラスルームイングリッシュなど、実際の現場の様子が見学できました。また、英語だけではなく、特別支援学級の「生活」にもお邪魔させていただき、作法について子どもたちと一緒に勉強させていただきました。お茶の出し方、いただき方など実践しながら楽しく学びました。放課後には職員研修に参加させていただき、食物アレルギーについて改めて考えさせられる時間になりました。香芝北中学では2学期から学校給食が始まるため、アレルギーをもった生徒への対応や「エピペン」の打ち方などを実際に練習しながら学べました。全てが貴重な時間となった1日見学でした。           〇香芝市立香芝中学校での一日見学実習について 現代教育学科4回生 安元健治   5月19日(木)、この日、私は香芝中学校にお邪魔してきました。 当日はまず、校門に立って挨拶運動からスタートしました。生徒たちの明るい元気な声で朝からパワーをもらいました。     1時間目からは英語の授業を中心に見学しました。それぞれの授業を見学する中で、学年やクラスによって雰囲気に違いがあり、また先生の教え方にも様々な工夫が見受けられました。昼食は1年生のクラスで、生徒と一緒に食べました。楽しく会話していると、すぐに時間が過ぎてしまいました。 放課後は、中間テストを控えているということで質問教室が開かれました。1年生からの質問に答えつつ、一緒に勉強しました。放課後になっても生徒たちに疲れた様子はなく、終始賑やかな雰囲気の中で行われました。 長いと思っていた1日見学も終わってみればあっという間。新鮮で勉強になることばかりで、充実した1日となりました。     〇香芝市立香芝東中学校での一日見学実習について 現代教育学科4回生 伊藤宗聡   私は5月19日(木)に香芝東中学校で一日見学をさせていただきました。当日の朝は、まず校門で登校する生徒に挨拶活動を行った後、職員朝礼で紹介していただき、ご挨拶しました。朝のスタートタイムから午後の終会までの一日で6クラス分の英語の授業を見せていただきました。その中でも特に印象的だったところについて書こうと思います。 中学校1年生の授業において、既に学習した会話の文章を二人一組になって読みあうという活動がありました。しばらく二人で練習させた後、1グループずつ前に出て発表する活動になりました。この発表は全グループがやりました。私は、この発表活動を見ているときに子供たちのパフォーマンスについて、ある生徒は大きな声で話し、またある生徒は感情をこめて話していて、生徒一人ひとりの個性の強さを感じました。また発表の後に、英語ノートの書き方について細かく採点することやそれが成績に影響することなどを詳しく説明されていたのも印象的でした。 授業のあとの懇談において、このことについて先生が「自分で学ぶことができるようにしてあげたい」と話していたことがとても印象に残っています。なぜならそのときの先生の話は、教師としての熱意にあふれ、生徒のことを深く考えていらっしゃることがわかったからです 私は香芝東中学校に行って生徒それぞれの個性とそれに応える教師の授業作りを目で見て肌で感じることができました。そして、それを支えるものとして、教師が生徒に強い思いをもっていることが重要だと感じました。教育実習のためにも、生徒のことを考える熱意を忘れないで、これからも学んで行きたいと考えています。       続いて、この実習に参加した学生の声を紹介します。   実習前に貴重な経験をさせて頂きました。授業をする際には生徒のことを第一に考えて、生徒がわかる授業をするためにはどうしたらよいのか。生徒が興味を持つためにはどのような授業をしたらよいのか。それらを考えながら、創造性を組み込んだ授業をつくっていきたいと考えています。(教育学部現代教育学科4回生 広常 元)   改めて机上の学習や知識だけでは足りない事を、実際に自分の目で学校の実態を見て感じました。まず、最初に驚いたことは、子ども達がとても素直で学習に対し意欲的であることです。朝、教室に入ると既に教室は静か、更には全員が自主学習をしていました。毎朝学級全体でプリントの答え合わせをする時間、と朝の時間を生かし、学習へのスタートをよりよくきれるようにされていました。また、担任の先生は子ども達と授業の時間だけでなく、昼食の時間も通して信頼関係を結ばれているように感じました。そのような先生方の不断の努力のおかげで学級経営もスムーズに、また子ども達自身も学習に自主的に取り組むことができるのだと思います。(教育学部現代教育学科4回生 藤井 花純)   私が中学生のときや実習校ではデジタル教科書もなく、テレビやパソコンを使った授業は行われていませんでした。奈良県は特にデジタル教科書が普及していると伺い、授業もスムーズに進めておられました。テスト前の授業ということで、細かいところまでしっかり指導していらっしゃいました。1年生の授業では、コンマやピリオドなどの基礎を繰り返し指導をされていて、1年生のこの時期だからこそ、基礎を大切にしていることを感じました。英語を楽しんでほしいけれども、基礎をきちんと指導していくことも大切だということを改めて感じました。(教育学部現代教育学科4回生 板倉 加奈)   「英語学習はとにかく実際に英語を使い、練習させることが大切である。もちろん知識を増やすことも大切だが、教師が教えることを聞いているだけでは知識はとんで行ってしまう。英語に親しませるために、文法を気にするよりも、英語を話すことに挑戦することが大切だと伝え、教師は、“ゆっくり、はっきり”英語を発音していくことが重要だ」とALTと担当してくださった先生から、教えていただいた。これらの学んだことを活かし、実りある教育実習にできるように、教材研究や授業づくり、生徒との関係づくりを大切にしようと改めて思った。(教育学部現代教育学科4回生 熨斗阿里咲)   本村先生が仰っていた生徒のモチベーションの上げさせ方にも気づいたことがあった。チャレンジをした生徒にシールをあげたり、積極的に机間指導をして声かけをして、生徒が発言しやすいような雰囲気づくりをされていた。そして、どの先生方も間違えた生徒に対して、チャレンジしたことを褒める言葉をかけておられたことに気付いた。自分が授業をするときにも、生徒のモチベーションの上げさせ方に注意して進めていこうと思った。(教育学部現代教育学科4回生 卯城 拓人)     いよいよこれから、中学校への英語科教育実習が始まります。畿央大学で得たこと、学んだこと、一日見学などの実習事前指導で得たことを持って実習に臨み、中学校でさらにたくさんの事に気づき、学んできます!   報告 教育学部 現代教育学科 4回生 土山小梅、安元健治、伊藤宗聡

2016.06.16

御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.46~「Kioオレンヂカフェ 分かちあい in 御所」を開催!

畿央大学と御所市、地域住民が共同して運営している「金曜日カフェ~つどい~」で、6月10日(金)に「Kio オレンヂカフェ 分かちあい in 御所」が開催されました。   「Kio オレンヂカフェ 分かち合い in 御所」では毎回、午前が「認知症サポーター養成講座」として認知症の講演、午後は「認知症の人の介護について語る会」として認知症の方とそのご家族、介護経験者、専門家などによる話し合いの場を設けます。この日の参加者は午前17名、午後6名で、三郷町の地域包括支援センターの方が2名見学に来られていました。また、久しぶりに齋藤功子先生が滋賀から駆けつけて下さり、参加者の方々と楽しくおしゃべりされていました。 今回は午前の認知症サポーター養成講座の中で、最初に『1本の傘』というDVDを視聴しました。夫が若年性アルツハイマーになられたご夫婦の困難がとてもよくわかるお話でした。DVDでは雨の中、傘を抱えてずぶ濡れになりながら妻のお迎えに行こうとした夫の様子が描かれており、認知症になってもそれまで大切にしていたことや感情はその人の中に残っているのだということが再認識出来ました。また、その後の講義ではDVDの中で夫が取った行動についての理由や妻の対応はどの様に接すれば良いのかなどが詳しく説明されて理解しやすかったと思います。最後の手遊びでは童心に返り和やかな雰囲気に包まれました。     午後は、認知症の方を介護しておられるご家族や、認知症の家族の会の方、看護師、ケアマネージャー、市民ボランティアなど様々な立場の方々が集い、実際に介護しておられる中で困惑している出来事について話し合いました。     私達は、より多くの方々に認知症を理解していただき、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを提案しています。私達と一緒に認知症について語り合いませんか? ご興味・ご関心がある方は、ぜひ一度、覗いてみてください。たくさんの方のご参加をお待ちしております。   「Kio オレンヂカフェ 分かち合い in 御所」は奇数月の第2金曜日10時~14時(7月,3月は変更)に開催されます。   <今後の予定> 9月9日(金),11月11日(金),1月13日(金)2月10日(金)   看護医療学科 助手 島岡昌代     【Kioオレンヂ喫茶(カフェ)の取り組み】 ●2016年5月19日  御所市連携コミュニティカフェ~平成28年度「Kioオレンヂカフェ 分かちあい in 御所」がスタート! ●2016年2月19日 御所市連携コミュニティカフェ~「Kioオレンヂカフェ 分かちあい in 御所」を開催! ●2015年11月27日 第3回Kioオレンヂ喫茶(カフェ)in和里(にこり)を開催しました~看護医療学科 ●2015年11月17日 御所市連携コミュニティカフェ~「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かちあいin御所」 ●2015年10月1日 Kio オレンヂ喫茶(カフェ) in 和里(にこり)を開催しました。

2016.06.15

学生広報スタッフblog vol.209~理学療法学科の新入生歓迎会レポート!

こんにちは、学生広報スタッフのKです。最近、梅雨入りして雨が降ることが多くなりましたね。理学療法学科1回生は大変なテストも一段落してきたのではないのでしょうか!   報告が遅くなりましたが、今回は少し前にあった理学療法学科の新歓について書こうと思います!5月28日(土)に、石川河川公園で新入生歓迎会をしました。1回生はほぼ全員参加する形で、あわせて約120名が集まりました!     途中から雨も降りだして中々火がつかなかったりしたのですが、何とか1回生が来るまでに間に合いました。いろんな1回生と話すことができたり、2回生同士でも知らないことがわかったりと、楽しくおいしくBBQを楽しむことができました!     BBQの後は、レクリエーション!グループ対抗の4択クイズとジェスチャーゲームを行いました。 4択クイズでは、理学らしい「胸鎖関節は何関節でしょう?」という問題から「畿央大学の校歌に畿央大学は何回出てくるか?」「大地の林檎とは何の野菜でしょうか?」までさまざまな問題が出題されました。 ジェスチャーゲームは、班の代表が一人前に出てジェスチャーをし、ほかの人が一緒になって考えるのですが、お題が「骨盤の挙上」などのこれまた理学っぽいものからスマートフォンなど様々なものがあり、たくさん笑わせていただきました!笑     毎年同じ場所で何年も行われている理学療法学科の新歓ですが、企画者さんや今回準備にたくさんの時間を割いてくれた人のおかげで、今年もみなさんが本当に楽しめた新入生歓迎会になったのではないでしょうか! 私は今回皆さんのキラキラの笑顔を写真に収めることができてとても楽しかったです。これからどんどん忙しくなると思いますが、この貴重な機会をきっかけに縦と横の交流を大事にできたらいいですね!   ▼企画した理学療法学科2回生

2016.06.14

平成28年度ニューロリハビリテーションセミナー機能編Aが開催されました。

日本全国から300名をこえるセラピストが集結! 2016年6月9日(土)、10日(日)の2日間にわたり、「ニューロリハビリテーションセミナー機能編A」が開催されました。北は北海道から南は沖縄まで日本全国から300名をこえる理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師など臨床で働くセラピストが畿央大学に集結しました。申込開始後すぐ満席になるほどの人気のセミナーですが、今年もわずか12分で定員に達しています。 1日目は松尾篤教授による「情動の神経機構」から始まりました。『(情動は、)理屈じゃない』をオープニングに紹介され、理屈ではない「情動」を科学した知見についてご紹介頂きました。続いて、前岡浩准教授よる「記憶の神経機構」では、認知症をはじめ何らかの記憶に問題を認める事例の基礎となる記憶に関わる中枢神経領域およびネットワーク、神経科学的メカニズム、分子メカニズムについてお話しして頂きました。第3講座、大住倫弘助教の「視覚・体性感覚の神経機構」では、視覚や体性感覚処理やそれらの変換・統合過程に特異的な症状の認められる視覚性運動失調、自閉症、慢性疼痛疾患の幅広い知見を交えながら講義して頂きました。初日最後の森岡周教授による「注意の神経機構」では、「注意」研究の歴史や方法論から始まり、「注意」のトップダウン処理・ボトムアップ処理に関わる脳領域や神経ネットワークについて、基礎研究と主に半側空間無視に関する臨床研究の両面から解説して頂きました。 2日目は言語聴覚士である河村民平客員研究員による「言語の神経機構」からスタートし、音・語の認知、語の意味処理、文章の理解と生成、言語の学習という一連の流れで説明して頂きました。そして、信迫悟志助教による「上肢運動制御の神経機構」では、到達運動に関わる背側‐背側経路、把握運動に関わる背側‐腹側経路の神経メカニズムに基づいて、物体を見てからそれに対して到達・把握運動が生じるまでのプロセスを概説して頂きました。第3講座、岡田洋平准教授による「姿勢制御の神経機構」では、ヒトの姿勢制御に重要である前庭感覚、視覚、固有感覚、触覚などの各論を概説して頂き、ヒトは状況に応じてそれらの感覚をどのように重みづけているのか、その神経機構はどのようなものなのかを紹介して頂きました。そして、機能編Aラストの講座である冷水誠准教授による「運動学習の神経機構」では、誤差学習に関わる小脳の機能から丁寧に噛み砕いて講義して頂き、学習についての神経システムにおける最新の知見を紹介して頂きました。 セミナー期間中には昼休みの時間を利用してニューロリハビリテーション研究センターや実験室の見学会をしたり、初日の夜には懇親会をしたりと、参加された先生方と研究センタースタッフが交流する機会にも恵まれました。 10月には「機能編B」、2017年2月には「病態・臨床編」が開催されます。参加される先生方のお役に少しでも立てるように内容をさらに洗練させていく予定です。 また研究センター主催で7月30日(土)・31日(日)に身体運動制御学/高次脳機能学とニューロリハビリテーション研究会が開催予定で、招待講演、指定演題発表、ポスター発表などセミナーとは異なる学びの場、研究の場を提供いたします。ぜひご参加ください。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 助教  大住倫弘

2016.06.10

Surfaceクリエイティブワークショップ参加レポート!~現代教育学科4回生

Surfaceでプロ級の写真編集!   はじめまして、教育学部現代教育学科4回生の大島幹也です。 6月3日(金)、関西初となる「Surface クリエイティブワークショップ vol.4 @MTRL KYOTO~Lightroomで直感的にプロ級の写真編集~」が京都で開かれたので参加してきました。そのときの様子を皆さんにお伝えします。     Twitterで「#Surfaceアンバサダー」を検索しても、イベントの様子が分かります。   会場はMTRL KYOTOさん。   Surfaceとは Microsoftが開発したWindows搭載のタブレットPCです。本体の背面に設置された「Kick Stand」でSurfaceを立てかけることができたり、カバーでありながら、キーボードにもなる「Touch Cover」「Type Cover」などが特徴的です。 また、弊学ではSurface(今年はSurface3、昨年はSurface Pro3、一昨年はSurface Pro2)を一学年で550台、全学年で1650台導入し、教育学部現代教育学科の西端律子教授は「Surface」の分野でMicrosoft MVPを受賞されています。   Lightroomとは Photoshop Lightroomは、デジタルカメラ、特にデジタル一眼レフカメラを使用する方向けの写真編集ソフトです。写真の管理から現像、編集、共有まで、写真愛好家やフォトグラファー の必要とする多くの機能を搭載しています。プロアマ問わず多くのユーザーの意見・要望を反映したRAW現像機能やインターフェースは、直感的で使いやすいと好評を得ているそうです。7日間の無償体験版もあります。   写真の魅力を引き出す 最近では、一眼レフカメラを持っている人も多く、また、スマートフォンでもきれいな写真が撮れるようになりました。しかし、撮影した写真を見返すと、「イメージと違う」なんてことはよくあります。Lightroomを使えば、そういった写真も魔法のように蘇ります。Surfaceペンを使ってタッチパネルから直接操作するのも便利です。   <編集前>   <編集後>   建物の写真の歪みを一瞬で取り除く Lightroomの機能の一つが、写真の歪みを補正することです。ワンタッチで歪みを補正することができました。今回、講師を務めていただいた石川真弓さんいわく「写真をトリミング(切り抜き)してから、露光量で光の量を調整する」のが写真編集のコツらしいです。   <編集前>   <編集後>   最後に イベントには子どもから大人まで、多くの方が参加されていました。Surfaceの良さは、軽くて程よい画面サイズ感にあると思います。パソコンより小さく、スマホより大きい画面サイズは、コミュニケーションツールとして最適です。実際、多くの方がSurfaceを手に持ち、写真を見せ合ったり、わからないことを教え合ったりしていました。誰かと誰かの架け橋になるのも、このSurfaceの魅力です。       教育学部現代教育学科4回生 大島幹也   【関連記事】 教育学部 西端律子教授が「Microsoft MVP for Surface」を受賞しました。

2016.06.09

平成28年度運動器リハビリテーションセミナー「エビデンス編」を開講しました。

平成28年度の運動器リハビリテーションセミナーが始動!   平成28年5月22日(日)、「骨にかかる力」「高齢者の運動機能と免疫機能」「メカニカルストレスが関節に与える影響について」「運動器検診の動き」の4つのテーマを軸に、運動器リハビリテーションセミナーエビデンス編が本学にて開催され、35名(うち卒業生2名)が参加しました。   運動器に関する基礎的知識から応用・関連知識に加え、運動器検診についての講演もありました。運動器の健康はADLやQOLの維持、健康寿命の延伸にも大きく影響します。ロコモティブシンドローム、虚弱とサルコペニアなど運動機能の低下予防だけでなく、運動器検診にみられるように運動機能の向上にも我々理学療法士は目を向ける必要があります。私たちもセミナーを開催する度に、参加者の皆さんと共に多くのことを学び、吸収する意欲がわいてきます。本セミナーをさらに盛り上げ、興味を持っていただけるよう今後も努力していく所存です。 理学療法学科 教授 峯松亮     リカレントを目的とした本セミナーですので、例年は畿央大学の卒業生が多くを占めるのですが、今回はほとんどが一般聴講生という構成となりました。こうなりますと、講師陣の緊張感もなお一層上がります!(卒業生ならテンションが上がらないというわけではありません!) 「エビデンス編」ということで、最新の情報や動きなどについて各分野の教員が講義しました。その膨大な情報量に講義後も多くの聴講者が講師に質問に行く光景が印象的でした。運動器(整形外科系)検診については学童期の検診が平成28年度より開始されたことがまだまだ医療現場では知られていないこと、検診自体の問題点などを聴講者より講師が逆に習うという一コマもありました。 何より講師陣が楽しみにしているこの運動器リハビリテーションセミナー!次回、上肢・体幹編以降も様々なコンテンツを用意してお待ちしております。お楽しみに! 理学療法学科 准教授 福本貴彦 【次回以降のプログラム詳細は下記URLよりご覧いただけます】 平成28年度運動器リハビリテーションセミナー

2016.06.07

第17回日本認知症ケア学会大会参加レポート~看護医療学科

2016年6月4日(土)~5日(日)に神戸国際展示場で開催された第17回日本認知症ケア学会大会に、看護医療学科老年看護学教員5名が参加しました。『認知症初期集中治療チーム』『認知症高齢者の終末期ケア』『認知症カフェ』『認知症を持つ高齢者との世代間交流』などなど、認知症を持つ方を取り巻く課題と希望を学ぶことができました。     第1日目には『終末期ケア』について、山崎尚美教授が「グループホームの終末期研修会に参加した受講者の死生観」について発表しました。同じ尺度を用いて研究している参加者から自分の研究結果との相違についての質問や今後も継続して研究を行ってほしいとの強い要望が寄せられました。また、南部登志江講師は「関西地域2件のグループホームの職員に対する終末期ケア研修会の評価」について発表しました。終末期ケアに積極的に取り組んでいる施設についての質問などがありました。   『認知症カフェ』は山崎教授を中心に老年看護学教員が定期的に開催しており、私たちが特に関心があるテーマのひとつです。島岡昌代助手が「介護老人福祉施設と協働した地域密着型認知症カフェの実践報告と課題」を発表しました。実践報告らしくカフェの対象者や料金設定、実施時の課題等について質疑応答が行われました。     2日目には、奈良県認知症ケア専門士会(会長 山崎尚美教授)は「地域で支える認知症ケアのあり方‐SPS若年認知症サポートセンターきずなやの活動‐」をテーマに専門士会企画を実施しました。「SPS若年性認知症サポートセンターきずなや」の若野達也氏を講師にお迎えして、主に若年性認知症を持つ方の働く場・地域の居場所の提供のための活動についてご講演頂きました。110人の参加があり、講演後は同じ活動に取り組んでいる参加者からうまくいかないときのアドバイスを求める質問や、「絆やモデル」を参考にこれからこの活動に取り組みたいと考えて多数の質疑応答が続きました。     展示ブースには、学会会場内では若年性認知症を持つ方や病気で離職した方が作った製品の販売がありました。どの演題やシンポジウム、企画も質疑応答が活発に交わされ参加者認知症を持つ方へのケアへの関心の高さ、熱意を感じました。     看護医療学科 老年看護学  山崎 尚美 南部 登志江 島岡 昌代 吉井 重子 寺田 美和子(文責)

2016.06.06

近鉄連携「香芝SAフードコートメニュー開発プロジェクト」質問会を開催しました。

近鉄香芝サービスエリア支配人と副支配人に学生が質問!   昨年(平成27年)度、畿央大学は近畿リテーリング香芝サービスエリア(SA)と連携し、フードコートメニュー開発事業を行い、西名阪香芝SA上下線で「かぐや姫のホット抹茶ラテ」や「太陽さんさんゼリー」が人気メニューとして定着しています。 今年(平成28年)度は大和ポークを使用した丼物メニュー開発の依頼があり、畿央大学健康栄養学科(指導教員:中谷友美先生、餅田尚子先生)の食品開発コースを中心とした学生36名が参加しています。 平成28年6月2日(木)16時30分から近鉄リテーリング香芝SA山中久次支配人と山本淳副支配人にお越しいただき、学生たちの質問にお応えいただきました。     まず、山中支配人と山本福支配人から香芝SAで使用している実際の『丼』を見せていただき、丼の基準の確認を行いました。その後、個別グループごとの対面質問会へ入っていきました。     あらかじめグループみんなで考えた質問・疑問についてお聞きし、学生たちは熱心にメモを取っていました。前回のプレゼンテーション会からこの質問会までに香芝SAへ実際に行き、メニューを食べ、来客層を観察したグループが多く、具体的な質問が多く出ていました。     近鉄SAとしては学生たちの斬新なアイデアを求めています。SAへ来る方の年齢層・男女比率・滞在時間を考慮したメニューでないといけません。SAではプロの調理人もいますがほとんどが主婦パートのため誰もが素早く作れ、お客様の待ち時間を短縮できる工夫が必要です。そして、年間を通して供給される食材を使って人気メニューランキングの上位にあがることをめざします。   〈今後の予定〉   6月16日(木)レシピ試作・検討会(近鉄SAの方の意見をお聞きして修正を加えます)  7月9日(木)コンテスト実施・結果発表・表彰式   【関連記事】 近鉄連携「香芝SAフードコート メニュー開発プロジェクト」がスタートしました。 近鉄連携「香芝SAフードコート メニュー開発プロジェクト」~第1回目プレゼンテーション会を開催!

2016.06.03

台湾での海外インターンシップに向けて準備スタート!~理学療法学科

理学療法学科3回生16名が、台湾にインターンシップへ!  2016年1月に中国医薬大学 China Medical University(台湾)と大学間提携を締結し、理学療法学科としては初めて9月8日(木)~13日(火)に海外インターンシップを実施する予定です。希望者を募ったところ、3回生16名の参加が決定しました。4月からは授業の空いている時間を活用し、みんなで集まって準備に取り掛かっています。     現在は『日本について』や『畿央大学について』、『日本の医療について』などいくつかのトピックスに関して調べてまとめあげ、プレゼンテーションするというところまで到達しました。また、その一方で、海外に渡航するのが初めての学生たちもいますので、パスポートを申請したり、海外渡航に関する心得なども学んだり、とすべてにおいて新しい学習経験を積んでおります。これからは、このまとめ上げたプレゼンテーションを英語にしていき、そして、それを英語で紹介すること、さらには日常的な英語コミュニケーションを身につけるべく計画を学生たちが率先して企画しています。 現在は、木曜日の4コマ、5コマで集まって活動していますが、それ以外にも、海外インターンシップのLINEグループを作成し、帰ってからも色々とディスカッションしています。さらにこれからは、金曜のお昼休みにみんなで集まって、英会話のレベルアップに取り組むようです!!もちろん教員たちも参加してレベルアップしていきます。今後の展開が非常に楽しみな海外インターンシップです。   理学療法学科 教授 今北英高 【関連記事】 中国医薬大学と大学間提携(MOU)を締結しました~理学療法学科