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畿央大学×地域連携

2024.03.07

小学校一日見学を実施しました~現代教育学科

「小学校一日見学」は畿央大学教育学部が独自に設置している「小学校教育実習」「養護実習」を履修するための必修科目です。早い時期に学校の現場を経験することをねらいにしています。   平成22年度より大阪教育大学附属小学校並びに大阪教育大学のご厚意により、平成30年度までは附属天王寺小学校、翌年からは附属平野小学校で受け入れていただきました。新型コロナ感染対策のため2年間オンライン形式で実施しましたが、昨年度は学校を訪問して実施することができました。例年、午前中4時間の授業参観、午後は副校長先生による講話と1日を振り返るレポート作成というプログラムで実施してきました。昨年度は午前のみの実施でしたが、今年度は午後からも実施することができました。参加者は132名でした。   3時間の授業参観と昼食をはさんでからの副校長先生による講話が主なプログラムです。地域の方や保護者の方を交えての「未来そうぞう科」の学習や地震による避難訓練にも参加させていただきました。     授業参観は1年生から6年生の配当された学級で、学習の様子を参観させていただきました。教員の立場から時間毎に異なる教科の指導を目にする、とてもよい機会となりました。グループ活動に入り込んで子どもに声かけをしている姿も見られました。       2時間目終了間際には避難訓練があり、地震発生時における教職員や児童の行動からも学ぶことがありました。午後からは、南副校長先生の講話です。まず、参観した授業から「小学校教員の魅力」「小学校教員の責務」「小学校教員の職務内容」についてお話があり、「教師の場作り・働きかけのよさ」「子どもが『光っている』瞬間」を視点としてグループ討議を行いました。そして、目の前の子どもたちの気付きから学習がはじまること、子どもの興味・関心を喚起し、自力解決できるよう支えていくことが教師の役割であること、教師の仕事には専門性と同時に人間性が求められることなど、教師の役割とやりがいについて語ってくださいました。   学生は帰宅してから1日を振り返りレポートをまとめました。今日の出来事を言葉で表現することによって、教職への思いを一層強くしたことでしょう。 1日の様子を写真と学生の感想で紹介します。 ◇授業について ●6年生社会の授業では、まず教師が教科書を使用せず、児童がノートを書かないという授業スタイルに驚いた。私が小学生だったときは毎時間教科書を使用し、ノートに板書を写すという授業スタイルであったが、児童はノートを取ることはなく、自分のipadにタイピングで自分なりのノートを作成していた。そしてこの授業も児童の意見を主体に授業が展開されていた。児童同士で意見を交換する時間を設定した際も、近くの児童同士ではなく、自由に席を移動して意見を交換し合っており、その時間内で児童同士でipadの使い方などについても教え合う様子が見受けられ、児童主体の授業展開であった。   ●3時間目の書写の時間に以下のような流れがあった。 (先生)「習字の字が上手な人は未来が見えている!〇〇さんは実はその兆しがある!」 (児童)「すごい!なんで?」→プロジェクターを用いて説明。 この、「未来が見えている」という独特の言い回しは、次の一画を意識して文字のバランスを整えるという書道の指導を、児童が興味を持ちやすくなるようにしているという点で、非常に勉強になった。 ◇教師の働きかけについて ●授静かにしてほしい場面で「静かにしましょう」「話を聞きましょう」というような声掛けではなかなか静かにならないことがよくある。しかし、2年3組の先生は静かにできている児童を見つけて「○○さん、静かにできていて素晴らしいね」「○○さん、お話聞く準備早いね」などのように、できていない児童に声を掛けるのではなく、できている児童に声掛けをしていた。それによって、周りの児童も先生に褒めてほしいという気持ちから自然と静かになっていてすごいと感じた。 ◇避難訓練について ●避難訓練を見学した際に、教師は普段の穏やかな雰囲気はなく、人数確認の時には走って報告を行っていた。このことから、避難訓練に対する意識や児童の命を守るための意識が高いと感じた。防犯の観点から学校の廊下には、刺股が置かれていた。大阪教育大学池田小学校の事件から、どこの学校でも学校安全に対する対策が行われているのではないだろうかと感じた。   ●避難訓練という貴重な行事を見学することができたのも、とても為になったと思う。教員が真剣に行うことではじめはふざけて友達と喋り続けていた児童もその様子を見て、最後はちゃんと話を聞き避難訓練を真剣に行っていてすごいと思った。避難訓練は、児童の命にかかわるものであるためとても重要なものだと思った。避難訓練や災害に関する知識を教えていくことは、教員のとても重要な仕事の一つであり、責任がいると強く感じた。避難訓練の際にふざけていた児童を注意していた教員や、前に立ち全体に指示を出していた教員はもちろんどの教員も真剣で、教師という仕事の楽しい面だけを考えていた私は甘い考えだと感じた。   ◇子どもの姿から ●図工の授業では、自分の好きな物語を絵の具やクレヨンで画用紙に描いていくという授業であった。何人かの子たちに、「何を描いてるの?」と問いかけてみると、「桃太郎やで!」や「スイミーっていうやつ!」など、楽しそうに答えてくれ、そこからどんどん話を聞かせてくれる子もいれば、恥ずかしがってあまり喋ってくれない子もいた。先生の立場から見た時にこのような時どうすることが重要なのか考え、やはり児童が話したくない状況でどんどん質問するよりも、表情や話し方などから話しかけやすい雰囲気を作ったり、その子が興味を持って取り組んでいることの話題や行動に対して乗っかっていってあげたりすることを意識すると良いのかなと、児童たちと関わっていく上で感じた。   ●1年のクラスに見学に行った。今回の自分の中でのめあてとして、先生の話し方や表情に注目するよりも、その先生の言動を受けて、児童はどのような表情をしたりどのような行動に繋げたりするのかということに注目をして見学を行った。クラス全体として感じ取ったことは、自分の中の小学1年生のイメージと、実際に学校に通っている小学1年生の姿が大きくずれているということだった。休み時間などには、自分の気持ちを相手に伝えようとしたり楽しく話をしたりしている姿をよく見かけたが、授業が始まったとたん、人の話を聞くときはその発言者の方を向いたり、手を挙げて当てられてから発言したりするなど、想像していたよりもメリハリをつけることができていると感じた。しかし、それは児童が勝手にできるようになるのではなく、教師の日ごろの指導の仕方によっていい方向にも悪い方向にも簡単に変わってしまうのだということも再確認した。   ◇講話を聞いて ●副校長の講話では、教師・学校現場についていくつかお話して下さったが、なかでも自身が感銘を受けたのが「すべての学びは目の前の子どもたちから」というワードであった。教員の意義というのは一般的には「教育者・指導者」という立場であり子供たちが、「学習」する立場であるのだが、副校長の「子どもたちは、きちんと自身の間違いを認め、訂正することができる・子供たちの成長に学ばされる場面がたくさんある」という言葉を聞いて本当にそのとおりであり、それこそ教師というのは「共同探究者」というワードがぴったりだなと感銘を受けた   ◇全体を通して ●今回一日見学を体験させてもらい、学校という場では児童が主役であり、それをサポートするのが教員であると考えた。教員は見本にならなければならないが全て教員が正しいわけではないと思うので、時には児童から学ばせてもらう事も多々あると思うし児童の目線に立ち一緒に成長するという気持ちでいることが大切ではないかと考えた。前回の附属池田小学校から今回の附属平野小学校の経験を通して、先生方のように児童の前に立って授業を行っていけるようになるのかいう不安と教員になりたたいという欲が強まった機会でした。   ●教員は大変といったイメージが1番にありましたが、「大変」以上の魅力がたくさんあることに気づきました。1日のほとんどを学校で過ごし、家族と同じくらい多くの時間を子どもたちと過ごせることは本当に幸せなことだし、先生の影響を受けて成長していくということは、たくさんの子どもの成長の一部に自分が携わることができるのは教員の1番の魅力だと感じました。子どもたちに良い影響を与えられる人間になるために専門だけでなく様々な経験を通して人間性を磨いていこうと心に留めました。     最後に、学生に貴重な学びの場をご提供くださった大阪教育大学並びに附属平野小学校に深く感謝申し上げます。   【関連記事】 1回生が大阪教育大学附属池田小学校を訪問しました~現代教育学科 奈良教育大学と算数・数学教育のゼミ交流!~現代教育学科 椎名ゼミ 1回生131名が「小学校一日見学」に参加しました~現代教育学科 大阪教育大学附属池田小学校で学ぶ「安全で安心できる学校づくり」~現代教育学科

2024.03.07

旧豆山荘(旧河合町役場)の保存再生デザイン報告会〜人間環境デザイン学科前川ゼミ

2・3回生合同で地域の課題解決に取り組む人間環境デザイン学科のプロジェクトゼミ。前川ゼミでは、歴史的建造物の調査研究から、さらにその保存再生デザインの検討も進めています。その一つとして、2022年度から河合町に位置する旧豆山荘を対象に作業を進めています。旧豆山荘の活用再生デザインを、河合町役場へプレゼンテーションしに行きました。 旧豆山荘は実業家、政治家である森本千吉が大正12年に建設した住宅であり、昭和23年には河合村所有となり、その後村役場として利用されていました。新役場建設後は積極的な利用がされず、現在も倉庫のような使われかたをしている状況です。   提案は2チームに分かれ、地域の方が利用できるコミュニティースペースの案とホテルにコンバージョンする案の2案の検討を進めました。   A案:地域とともに成長し、持続する豆山荘 A案のコンセプトはDIYを通して地域住民で徐々にリノベーションを加えていきます。離れ、中廊下、母屋と空間が広いため、平日と休日で使う空間を変えることで管理しやすいように工夫。離れは河合町の観光案内所をつくり、豆山荘や河合町の歴史に触れられる空間にしました。中廊下は大きくリノベーションし、キッチン設備を加えてカフェを通して集まれる空間にしました。母屋は元の姿を活かしつつ、自由に工作できるDIYラボと地域の方で集まれるスペースとワークスペースをつくりました。         B案 :大正、昭和の歴史的価値を活かす宿泊施設 B案のコンセプトは、西洋の文化と日本の伝統的な文化が上手く融合した空間です。ターゲットはレトロや歴史的な雰囲気が好きな方、地域住民や観光客、役所で働かれている方です。宿泊施設は母屋2階と離れで、2組が泊まれるようにしました。母屋は日本の伝統的な雰囲気が味わえる空間になっています。そして、離れでは西洋の雰囲気が味わえる空間です。離れ1階がリビングで2階が寝室になっています。母屋1階では宿泊者が食事を楽しんだり宴会などのイベントにも使えます。中廊下には浴室があり、宿泊者が時間区切りの貸し切りで利用できるようにしました。         報告会には河合町町長をはじめ、役場のみなさま、森本千吉が創業した森本組のみなさまにご参加いただき、みなさまから貴重なご意見をいただきました。今後も保存再生に向けて検討を進めていきます。       人間環境デザイン学科 3回生 木村 知希、藤原 百花、中辻 優貴、濵野 悠大 2回生 奥田 望月、村上 仁美、森口 爽、佐藤 竣星 峯玉 佳音、森本 早紀、吉田 美来   【関連記事】 2023年明日香村竹テントワークショップvol.5 【完成編】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所「佐味田みんなの縁側」の活用状況調査~人間環境デザイン学科 陳ゼミ エコール・マミで「残糸を使ったブローチづくり」のワークショップを開催!~人間環境デザイン学科村田ゼミ JIPAK 第5回デザインコンペティション2023にて「佳作」を受賞しました!~人間環境デザイン学科前川ゼミ 令和5年度「広陵町若者議会」に参加しました!~人間環境デザイン学科清水ゼミ

2024.03.04

クラブ・サークル紹介とあわせて「ボランティア活動紹介」を開催!~ボランティアの魅力発見プロジェクト

畿央大学ボランティアセンターでは、日々寄せられるボランティア募集の情報を学生・教職員に紹介し、学生がボランティア活動に積極的に参加することで社会貢献を果たすようサポートを行っています。今回は「ボランティアの魅力発見プロジェクト」として、香芝市ボランティア団体と連携して、新入生に向けてボランティア活動紹介を行うことになりました。ボランティアセンター長の中垣先生よりメッセージをいただきましたのでお届けします。 入学予定の皆さん、在学生の皆さん、「ボランティア」と聞いて、どんなイメージをもちますか?また、ボランティアをしてみたいと思いますか?早稲田大学大学院、荒井さん(2016)の研究によると大学生のボランティア活動には、イメージと参加志向動機・不参加志向動機に密接な関係性があるようです※。皆さんはこれまで、地域の清掃など何らかのボランティア活動を経験してきているのではないでしょうか。この機会に「ボランティアのイメージ」「これまでの自分とボランティア」について振り返ったり、「なぜ、ボランティアが必要なのか」「ボランティアの良さは何なのか」「自分にボランティアは必要ないのか」など少し考えてみませんか?   ※引用:荒井俊行(2016).「大学生のボランティア活動へのイメージが参加志向動機・不参加志向動機に及ぼす影響」『日本教育工学会論文誌』40(2),85-94.   「無償より有償の方がいいから、アルバイトをしたい」と思うかもしれません。では、ボランティア活動をしておられる方々は、なぜ、無償にも関わらず、ボランティアを続けておられるのでしょうか?その魅力とは何なのでしょうか?   本学に近い香芝市には、ボランティアセンターがあり、現在95団体1260名がボランティアに携わっておられます。畿央大学のボランティアセンターでは、香芝市ボランティアセンターと協力して、学生の皆さんの「ボランティア」へのイメージが広がる企画を考えています。   まずは、その第一弾として、新入生対象に行われる畿友会主催「クラブ・サークル紹介」と同時開催で、香芝市ボランティア団体との連携によるボランティア活動紹介を行います。ボランティアの内容、魅力、やりがいなどを聞いたり、数分間でできるワークショップで体験したりすることができます。     日 時   2024年4月2日(火)12:00-13:30   2024年4月3日(水)15:00-17:00   場 所     未定 ※畿央大学学内(クラブ・サークル紹介の実施場所)   ▼以前のクラブ・サークル紹介の様子       2月26日(月)の打ち合わせでは、当日参加してくださる団体の1つ、子育てサポートを行っている「Doula Club」の三木さんが、「ボランティアで自分の居場所を見付けることができる」と、ボランティアの良さを語ってくれました。活動の橋渡しをされている「あいすのぼう」の沖本さんは、「学生のためとなるボランティアにしていくことが大事だ」と、ボランティア精神が育つ関わり、サポートの大切さをお話くださいました。   2月27日(火)に香芝市総合福祉センターで行われた全体説明会では、本学の学生がボランティアに関心をもてるよう、何ができるかを練り合ってくださいました。       4月2日(火)、3日(水)に開催するボランティア紹介活動では、「自分が得意なことをやってみることがボランティアにつながる」「自分のゆとりがある時間に気軽に始めていい」「さまざまな人とのつながりづくりとなる」などといった、ボランティア活動に対する新しい視点やボランティアを始めるきっかけが見付けられると思います。是非、皆さん、立ち寄ってみてください。       ボランティアセンター長 中垣州代

2024.03.01

畿央大学付属こども園の園児に手作り椅子をお届け!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」

1回生対象の科目「立体表現Ⅱ」では、丹波篠山で家具作家をされている稲葉 崇史先生を講師として、2023年4月に開園された「 畿央大学付属広陵こども園 」の子どもたちのために、2021年からスツールを製作しています。 2021年度と2022年度は背もたれのないシンプルな形のスツールを製作しましたが、2023年度は、こども園からの要望を取り入れ、背もたれ付きの椅子づくりに挑戦しました。   まずは、教育学部長の前平先生にお越しいただき、スツール作りへの思いをお話しいただきました。子ども達の成長をサポートすることができる以下の条件をふまえたスツールを学生は一人一脚、全15回の授業で製作します。   木の材質をそのまま活かしたシンプルなもの(子どもの好むデザイン性) 一人ひとりの子どもの身体(足の長さ)にあったもの 椅子の高さは両足が床に着く長さ(膝と股関節が横から見て90度)のもの 少々乱暴に扱っても壊れないくらいの強度と安全性を保っているもの のこぎりやカンナ、鑿(のみ)などの工具に初めて触れる学生48名が世界に1つだけの椅子を製作します。   稲葉先生が作成した基本デザインをもとに、子ども達が喜んでくれる、安全に使用できるデザインを考え、設計図を描き、様々な工具の使い方を学びながら、「脚」「貫」「座面」「笠木」などの加工を行います。学生たちも、授業の後半になると、恐るおそる触れていた工具にも慣れ、まるで職人のような眼差しで、子どもたちへの思いを込めて作業を進めていました。   ▼加工を進める学生     そして今年1月末に、完成した椅子を楽しみに待ってくれていた子どもたちにお届けしました。たくさんの椅子が並び、「ありがとうございました」と声を揃えて伝えてくれた子どもたちの嬉しそうな表情をみて、学生たちも「大切に使ってね」と満足げな表情を浮かべていました。   ▼完成した椅子48脚を披露     ▼お気に入りの椅子をみつけて集まる子どもたち     『だれかのためにモノづくりをする』ことを経験し、ものづくりに対する楽しさや難しさを改めて学ぶことができました。     人間環境デザイン学科 助手 中井 千織   【関連記事】 今年も畿央大学付属広陵こども園の子どもが使うスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」|KIO Smile Blog 畿央大学付属広陵こども園の園児のためにスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」|KIO Smile Blog 畿央大学付属広陵こども園の室内遊具を学生が製作!~人間環境デザイン学科|KIO Smile Blog 地域住民と4大学が参加!「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」を開催します!~人間環境デザイン学科|KIO Smile Blog 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着!|KIO Smile Blog 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート!|KIO Smile Blog 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました!|KIO Smile Blog 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました!|KIO Smile Blog 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました!|KIO Smile Blog

2024.02.28

看護実践研究センター認知症ケア部門主催「高齢者看護・ケアに活かすホリスティック・ナーシング」講演会を開催しました。

看護実践研究センター認知症ケア部門では、認知症を持つ人とその家族の生活の安定が図られる地域における支援体制の確立、さらに認知症を持つ人自ら認知症に向き合い共存していく生活への支援を追及すべく「認知症の早期発見から早期対応への支援プロセスの構築」を目的に地域住民や介護職、医療職、福祉職と連携活動を進めています。   令和6年2月10日(土)に「高齢者看護・ケアに活かすホリスティック・ナーシング」の講演会を開催しました。   ホリスティック・ナーシングとは、全人的に人をとらえた癒しを目的とするすべての看護行為を指す(米国ホリスティックナース協会)とされます。   当日は、米国上級ホリスティックナースの安井 豊子先生のご講演、訪問看護師・臨床アロマセラピストの宮田 彩さん、看護師の白井 かおりさん・古賀 香織さんの実践報告をしていただきました。医療・福祉関係者(看護師・保健師・助産師・介護福祉士・介護支援専門員など)・教育関係者(大学教員・専門学校教員など)だけでなく、アロマセラピストの方・一般の方、そして大学生の方など職種も年齢も幅広く、ほぼ申し込み定員に達する47人の方にご参加いただきました。   安井先生のご講演では、米国での活動や事例報告を交え、ホリスティック・ナーシングについて、とても分かりやすく説明していただきました。印象的だったのは、ホリスティック・ナーシングが患者・家族さんだけのものでなく、一緒に働く同僚や仲間をケアすることができるという事でした。また、呼吸一つでも意識する大切さ、誰かのために意識をして行うケアの大切さを学びました。講演会では、安井先生が大事にされているチベットベルの素敵な音色に合わせて、深呼吸を3回行う機会がありました。1回目は自分のため、2回目は大切な人のため、3回目は世界中のどこかで災害や戦争などで被害に遭われた方のためなどを想い、目を閉じ深呼吸を行いました。この時会場は、とても穏やかな空気に包まれ自分自身が癒されていることを実感しました。       宮田さんの実践報告では、訪問看護での終末期ケアとして、患者さんの症状や現状に合わせた精油の選択や施術の調整などを行い、苦痛症状の軽減をする時間をつくるためにアロマセラピーを取り入れていることを発表していただきました。限られた時間の中で、少しでも良い状態になるため、患者さんの価値観をとても大切に看護を行っている姿勢が伝わってきました。     白井さん・古賀さんの実践報告では、「時々入院ほぼ在宅」の現実をめざす中で、在宅復帰が難しくなった長期療養者さんへの生活という日常のような環境を整え、希望に寄り添う看護の発表がありました。患者さんという人でなく、私たちと同じ人生を歩んでいる生活者であることを意識し、日々看護を行っていることが伝わってきました。     どちらの実践報告も一人ひとりの想いに添った看護ケアを行っているのがとても伝わり、看護の素晴らしさを実感することができました。   最後の時間は、グループごとでディスカッションを行いました。ファシリテーターを任された学生さんたちが緊張した表情が印象的でしたが、参加者の方々の活発な意見交換の中で、真剣なまなざしや笑顔に変わっていくのがわかりました。また、意見をまとめ発表もしっかりと行う姿をみて、改めて学生さんたちの力を感じることができ、とても充実した時間となりました。色々と協力していただき本当にありがとうございました。   参加された方々からは、以下の感想が寄せられました(原文)。   ホリスティックケアやアロマテラピーなどの新しい取り組みは、現状はボランティア的な位置付けで、人手不足で忙しい医療、介護現場に置いては、したくてもできない、受けたくても対応できる人もシステムも整っていない状況と思います。でも実際には非常に大切なケアであり、これを何とか医療行政に組み込んで、費用も人もかけられる仕組みを作り上げることが、今後の医療にとって急務であると感じました。 先生のベルは良かったです。みんなであの場で繋がりを感じました。自分ごとだけではなく、世界のことにも思いを馳せる広い心をもつことができました。 また、畿央大学の先生や学生さんたちが優しく和やかで、居心地よかったです。お忙しい中、アロマやメッセージなどの気配りがあり癒されました。 ラベンダーのアロマが炊かれており心地よかったです。ありがとうございました。 ご参加いただいた皆様ありがとうございました。   看護実践研究センター 認知症ケア部門 看護医療学科 助教 伊藤千春   【関連記事】 畿央大学 看護実践研究センター 看護実践研究センター第9回研修会「地域共生社会の実現に向けて~様々な在留資格による外国人介護職受け入れの現状と課題~」を開催しました。|KIO Smile Blog 新たな産育コミュニティをめざして「マタニティクラス」を開催しました!〜看護実践研究センター 2023畿央祭・ウェルカムキャンパスで、がんカフェ「きらめき」開学20周年記念拡大版を開催!~看護医療学科 看護実践研究センター「親子のつどいサロン秋祭り」を開催しました 看護実践研究センター第8回研修会「医療的ケア児と家族が安心して暮らせる地域づくり」を開催しました。

2024.02.06

2023年明日香村竹テントワークショップvol.5 【完成編】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

人間環境デザイン学科2・3回生対象「プロジェクトゼミ」では、学年をこえたグループを組み、フィールドワークや学生相互の話し合いを通して、具体的な課題を見つけ出し解決策を考える力を身につける事を授業の到達目標としています。 人間環境デザイン学科の陳ゼミでは2023年9月19日~21日までの3日間の明日香村竹テントワークショップにて、竹テントを制作しました。明日香村商工会、商工会青年部が中心となり、使われなくなった古民家を修復し新たな活動拠点の創造を目的とする「明日香スタンド(旧岡本邸プロジェクト)」の一環として行われたものです。   ▶前回の記事はこちら(準備編、1日目、2日目、3日目)   前回の竹テント制作の続きとして、2023年11月17日に、陳ゼミで明日香村の竹テントの設置および竹椅子の制作を行いました。なお、大学で事前に制作した竹風鈴や竹照明を設置しました。陳ゼミの学生14名と教員1名で、竹テント設置グループと竹ベンチ制作グループに分かれて、作業を進めました。   竹テント設置グループ 前回の作業で完成した竹テントのフレームにテント布をかけ、また、大学で制作した竹風鈴、竹ランプの設置を行いました。雨上がりで地盤が固まっておらず、テントを安定させるためのベグ打ちは苦労しましたが、完成したテントを見ると達成感を感じられました。       下記の写真は、竹テントのフレームにテント布をかけた作業の様子です。       また、竹風鈴、竹ランプをつけたことによって華やかさが生まれ、明るい雰囲気になりました。       竹ベンチ制作グループ 次に竹ベンチの制作グループです。大学で事前に1脚目を試作として作り、現地で残りの3脚の制作をしました。まず、3脚分のフレームを作り、その後、根太と座面という順番で作業を進めました。当日は雨天で、主に家屋の屋根の下で作業を行いました。     足場の悪い中ですが、なんとか4脚分の椅子が完成し、設置を行って試しに座ってみました。すると、1脚の椅子脚が斜めに倒れこんでしまいました。     この出来事があり、竹ベンチの横材を追加で入れてみるなどの補強を試みましたが、現地で道具と時間の制限で、竹ベンチが完成させることができず、一旦持ち越しになりました。     1脚の竹ベンチを大学に持ち帰って、補強作業を行い、竹ベンチの強度を確かめました。     2023年11月29日に、陳ゼミの学生3名と教員2名はもう一度明日香村の現地へ、4脚の竹ベンチを補強して、無事完成することができました。竹テントの布と竹フレームとの結び方も現地で調整しました。         営業日前日の最終確認 2023年12月8日に、明日香スタンド初回営業日の前日、陳ゼミの学生9名+教員1名で保護の塗装作業を行い、竹テントと竹ベンチの最終確認をしました。         明日からお客さんに利用してもらえると思うと、感慨深い思いと同時に、貴重な体験ができたことを嬉しく思いました。     営業日当日の様子 明日香スタンドの営業日に、竹テントと竹ベンチが使われている様子の写真を頂きました。(写真提供:明日香村商工会、2023年12月)   ▼竹テントType A「座りぃなbamboo」     ▼竹テントType X「いらっしゃいbamboo」           まとめ【感想】 久々の明日香村での作業でしたが、民家の改修も進んでおり、明日香スタンド(旧岡本邸プロジェクト)の完成が少しずつ見えてきたように思います。今回のようにハプニングもありますが、一旦冷静になって、案を練り直し、再考することで乗り越えられることを学んだので、この経験は学びにつながったと思います。 夏休み前からみんなで意見を出し合いながら竹テントの計画を行い、自分たちの手で作りそれが目に見える形となったことにとてもやりがいや達成感を感じます。またこうして一から自分たちで考え出したものが実際に使われることや、村の人々や訪れた人々が楽しく明るい時間を過ごせる空間になっている様子を見てとても喜びを感じました。     人間環境デザイン学科 陳ゼミ 3回生 富久 菜乃華、中谷 天音、廣瀬 舞果     【関連記事】 2023年明日香村竹テントワークショップvol.4【最終日】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.3【2日目】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.2【1日目】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.1【準備編】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.9~最終日、無事に帰国しました! 河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 畿央大学付属広陵こども園で使う子ども用スツールが完成しました!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」

2024.01.22

河合町佐味田の居場所「佐味田みんなの縁側」の活用状況調査~人間環境デザイン学科 陳ゼミ

私たち陳ゼミは、河合町役場と佐味田地区の皆様と協力して『佐味田みんなの縁側』を制作し、2023年5月12日から河合町佐味田集会所前に設置されています。これまで、①提案時、②製作・発表と計2回ブログで紹介してきました。   今回は「佐味田みんなの縁側」の活用状況を把握するために、2023年12月20日に住民への聞き取り調査を行い、同時に障子の貼り替えや塗装のメンテナンスの作業も行いました。     住民への聞き取り調査   「佐味田みんなの縁側」への評価や活用状況を把握するために、10名ほどの住民に聞き取り調査を行いました。活用状況については、「休憩」の他に、「集まり」、「会話」などの目的で使用していただいていることが分かりました。また、座り心地がよいなどの評価をいただきました。     週2回程度、佐味田地区に来られてる移動スーパー「とくし丸」の方には、買い物に来た住民の利活用状況をお伺いしました。「佐味田みんなの縁側」を、買い物に来てくださった方が「とくし丸」が来るのを待つ間に座ったり、座ってお話をするのに使っていて、役立っているとのお声をいただきました。 聞き取り調査にご協力いただき、ありがとうございました。     塗装のメンテナンス 雨や日差しで縁側が変色してしまっていたため、塗装を行いました。以前は柿渋で塗装をしていたのですが、今回は雨や汚れに強い塗料を使用しました。見た目が綺麗になったので、より一層住民の方たちに気持ちよく利用していただけたるのではないかと思っています。       障子の貼り替え   2023年12月22日(冬至)に、塗装の乾燥後、冬のイメージへの模様替えを行いました。障子を貼り替えた際に、ちょうど雪が降って、冬の雰囲気が感じられました。       設置位置の調整 住民の意見に反映して、雨に掛からないように、「佐味田みんなの縁側」の設置位置を調整しました。今後、引き続き皆さんの利活用を期待しております。     学生の感想 初めて縁側が実際に利用されているところを見られて、嬉しい気持ちになると同時に、優しい地域住民の方々とお話ができてとても暖かい気持ちになりました。また、地域住民の方々のお話から縁側の新しい使い方や改善点も見つかったので、これからもこの縁側がもっと愛される場所になるよう改良していきたいと思いました。(天野)   今回の聞き取り調査で日常的に利用していただいている佐味田地区の住民のお声を聴くことができ、私たちが制作し、ここへ設置したという実感が沸きました。代替わりしても下の学年へ受け継ぎメンテナンスを続けていき、これからもこの縁台を利用し続けてもらえるようにしたいと思います。(上野山)   今回初めて河合町佐味田地区の方々とコミュニケーションをとらせていただきました。住民の方が今回の聞き取り調査を快く受け入れてくださり、とても楽しくお話することができました。皆様とのお話から、思いやりや助け合いの気持ち、地域愛などをとても感じました。今後は「佐味田みんなの縁側」のメンテナンスや進化の提案をしたいと思っております。ありがとうございました!(杉山)   様々な人が、様々な目的で縁台が利用されていることを知り、改善点が把握できたと共に嬉しく思いました。今回の地域交流と河合町の人たちに答えてもらった内容を基により快適に、楽しく利用してもらえるように頑張ります。(辰巳)   なお、今回の活動は河合町役場のホームページにも掲載されました。 畿央大学との連携事業:住民の方々が憩える場の提案について/河合町       人間環境デザイン学科 3回生 天野 夏菜・上野山 陽香 2回生 杉山  輔・辰巳  心太     【関連記事】 河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 明日香村で、屋外の居場所づくりとオリジナルグッズをプロデュース!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 三井田ゼミの学生が河合町へ空き家の利活用案をプレゼン!~人間環境デザイン学科「プロジェクトゼミ」 【人間環境デザイン学科×河合町】町長に駅前のリ・デザイン案を直接プレゼン!~ランドスケープ演習 【人間環境デザイン学科×河合町】少子高齢化時代における郊外駅前のリ・デザインを提案!~ランドスケープ演習 【広陵町×河合町】小学生を対象とした「竹馬★クイズラリー」を実施しました!~人間環境デザイン学科清水ゼミ

2023.12.27

エコール・マミで「残糸を使ったブローチづくり」のワークショップを開催!~人間環境デザイン学科村田ゼミ

畿央大学がある「靴下の町」広陵町には、たくさんの靴下工場があります。靴下づくりの工程では、たくさんの糸が余り、お金をかけて産業廃棄物として処分されています。村田ゼミでは、この残糸の新たな活用方法を考える活動に取り組んでいます。 (たとえば2022年度卒の豊田純菜さんは残糸を使った卒業制作に取り組みました) 畿央大学がある「靴下の町」広陵町には、たくさんの靴下工場があります。靴下づくりの工程では、たくさんの糸が余り、お金をかけて産業廃棄物として処分されています。村田ゼミでは、この残糸の新たな活用方法を考える活動に取り組んでいます。 (たとえば2022年度卒の豊田純菜さんは残糸を使った卒業制作に取り組みました)     その一環として、まずは地域の方に残糸の存在を知ってもらうために、2023年11月24日(金)に大学の隣にあるエコール・マミにてワークショップを開催しました。靴下工場から譲っていただいた残糸は、色や糸の種類、量が様々です。     ワークショップの内容は、 残糸の特徴を活かし作り手の個性が出るもの 簡易な方法を用いて、短い時間で完成するもの を条件として、ゼミ生で話し合った結果、「ブローチづくり」に決定し、事前準備を進めました。スムーズにお客様にレクチャーできるように、何度も練習を重ねました。   当日は、幅広い年代の方が参加してくださいました。一人一人が、好きな色の残糸や様々な太さの残糸を選び、とても可愛いブローチを作ることができました。   ▼切り込みを入れた厚紙に糸をかける     ▼放射線状に渡した糸の間を交互に残糸を通し編む       参加した方にはとても喜んでいただきました。残糸の存在を、色んな方に知っていただけて良かったです。         ゼミの先輩方から残糸の存在を教えてもらっていた私たちが、今回は発信する側を経験することができました。ものつくりを伝えることは簡単なことではありませんでしたが、そこで出会った方々と生まれた会話や作品を通して、多くの気づきや喜びを得ることができました。     残糸の提供をして下さった靴下工場様、参加してくださったみなさん、エコールマミさん、貴重な機会をいただきありがとうございました。   人間環境デザイン学科 教授 村田 浩子 3回生 畑中 澄玲 助手 小松 智菜美 【関連記事】 JIPAK 第5回デザインコンペティション2023にて「佳作」を受賞しました!~人間環境デザイン学科前川ゼミ 令和5年度「広陵町若者議会」に参加しました!~人間環境デザイン学科清水ゼミ 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.3~表彰式を実施! 2023年明日香村竹テントワークショップvol.4【最終日】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.9~最終日、無事に帰国しました! 河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 畿央大学付属広陵こども園で使う子ども用スツールが完成しました!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」

2023.12.23

畿央大学付属広陵こども園で保育現場体験!~現代教育学科「幼児教育実践論」

2023年11月14日(火)、幼稚園教諭、保育士をめざす現代教育学科1回生65名が、畿央大学付属広陵こども園で保育現場体験を行いました。「幼児教育実践論」は、保育実習、幼稚園教育実習を履修するための必修科目であり、保育現場体験は実践的に子どもを理解し、課題をもって学修を進めることをねらいとして実施しています。 学生は、0歳児~5歳児の配当されたクラスに入り、10時~12時まで保育観察・保育参加を行いました。保育を観察して実習日誌を作成する、保育のねらい・内容を意識してクラス活動に参加するといった体験を通して、学生は保育を見る目を養い、子どもと関わるための技能について実践的に学ぶことができました。   ▼保育観察・保育参加の様子           保育現場体験後に実施した報告会(12月2日(土))における学生の感想を一部紹介します(保育にふさわしい表現になるよう一部修正を加えているものがあります)。   一人一人の発達に合わせて対応することの大切さに気付くことができました。保育現場体験では、自分に話しかけてくれた子どもと関わることが多かったのですが、全体を見ることが難しい場合には他の保育者に状況を伝え、協力し合う等、一人で保育をするのではなく、保育者同士の情報共有や連携の大切さを学ぶことができました。今回の保育現場体験を通して、日頃から否定的な言葉を使わず、前向きな言葉を使うようにしていきたいです。 保育現場体験に参加させていただく前は、私自身、子どもと関わることがほとんどなく、緊張と少し不安がありましたが、保育者の方や子ども達が温かく迎えてくださったので、安心して保育に加わることができました。保育者の方が生活や遊びの中で子ども達と接している姿を見て、私もこのような保育者になりたい!!!と将来に向けて強い思いを抱くようになりました。また、報告会では0歳児から5歳児までの保育内容、対応が難しかった点を聞き、自分自身がそのような場面に立った場合、どのように対応するべきかを考えることができ、とても良い学びになりました。 保育現場体験・報告会を通して、子どもの気持ちを受け取り、寄り添うような言葉掛けをする大切さと、子どもの主体性を大切にして見守ることの重要性を改めて学びました。クラスで活動をしている時に他にやりたいことがあり、活動に入りにくい子どもに対して、無理に参加をさせるのではなく、その子どもの気持ちを受け止めて、その子どもがみんなと同じ空間にいることを大切にするということが印象に残りました。 保育現場体験・報告会を通して、子ども達は私達学生が思っているよりもできることがたくさんあることに気が付きました。子ども達の「やりたい」という気持ちを尊重し、チャレンジできるようにすることが大切だと学びました。また、子ども達は自分で考えることも十分できるので、保育者がすぐに答えを出さずに問いかけをして、子ども達が自分で考える時間を作り、子ども達が出した答えを尊重して活動につなげていくことが大切であることを学びました。 教育学部現代教育学科では今後も畿央大学付属広陵こども園と連携した学びを進めていく予定です。   幼児教育実践論担当教員   【関連記事】 英語教育コース「セメスター留学2023」 現地リポートvol.5~現地で参加したイベントや生活の様子を紹介! イギリス短期語学留学2023 現地リポートvol.4~帰国レポート! 1回生が大阪教育大学附属池田小学校を訪問しました~現代教育学科 奈良教育大学と算数・数学教育のゼミ交流!~現代教育学科 椎名ゼミ 1回生131名が「小学校一日見学」に参加しました~現代教育学科

2023.12.11

令和5年度「広陵町若者議会」に参加しました!~人間環境デザイン学科清水ゼミ

11月25 日(土)に、広陵町議会議場にて「令和5年度広陵町若者議会」に参加してきました。 広陵町若者議会は、広く子どもや若者の意見を町政に届ける機会づくりのため、広陵町に居住または活動している一般の19歳から32歳までの若者が一日議員になって、町政に対する質問を町長や教育長に投げかける場です。広陵町では初めての試みで、町内で活動している5グループが参加し、わたしたちは「畿央大学清水ゼミ」として、質問させていただきました。 各グループには、現在活躍中の広陵町議会議員の方々がメンターとしてついてくださり、あらかじめ議会場での所作を教えてくださいました。わたしたちについてくださった吉村議員からは、マイクの立て方から議会進行の流れなど、事細かに親切にご指導いただきました。 息つく間も無く、本番が始まりました。私たちは4組中3番目の発表で、竹取公園を中心としたまちづくりについて質問させていただきました。     この質問は、半年間、地域課題について研究してきたもので、広陵町竹取公園周辺地区まちづくり基本計画に基づく事業推進の進行状況や近鉄五位堂駅から竹取公園までの徒歩ルートの提案などを行いました。質問によって、町長や行政職員の方に現在の状況や行っている事業の進捗状況を直接聞くことができました。現在、広陵町では、竹取公園をプロモーションする為にウォーキングマップを作成し配布しているなど様々な取り組みを行っていることを教えていただくことができました。     会場には、広陵町長や教育長など普段出会うことのないような方々が大勢集まっておられ、議会での質問は、初めての経験だったので、議会場の雰囲気に圧倒されて、今までにないほど緊張しました。しかし会場の雰囲気が和やかになるように、皆さんがお気遣いくださったことで、最後はのびのびと発言することができました。 即座に自信を持って答弁される皆さんの姿を見て、憧れと尊敬の感情が湧き、参加してよかったなと強く思いました。 なお、今回の活動は、12月8日奈良テレビ「ゆうドキッ!」でも放送されました! 次回、開催されることがあれば、また参加してみたいです。     人間環境デザイン学科 清水研究室 3回生 永田 拓実、清島 有希也、松井 華音 2回生 神野 陽那汰、橋本 大輝     【関連記事】 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.3~表彰式を実施! 2023年明日香村竹テントワークショップvol.4【最終日】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.9~最終日、無事に帰国しました! 河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 畿央大学付属広陵こども園で使う子ども用スツールが完成しました!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」