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健康科学専攻(博士後期課程)
2024.08.30
4大学での合同ゼミで学部生・院生・教員が交流しました!~理学療法学科 瓜谷ゼミ
2024年8月24日(土)に大阪市内で、関西医科大学 浅井研究室、甲南女子大学 三栖研究室・久保研究室、大阪行岡医療大学 山野研究室と合同ゼミを行いました。瓜谷研究室からも3・4年の学部ゼミ生と博士課程・修士課程の大学院生が参加しました。 関西医大の浅井先生、甲南女子大の三栖先生は私と同じ神戸大学の卒業で、昨年11月にタイのバンコクで開催されたアジア理学療法学会で再会した際に「それぞれの研究室で交流しましょう!」という話になり、畿央大学出身の山野先生もご一緒する形で今回の企画が実現しました。 ▼ アジア理学療法学術大会についての記事はこちら ▼ 「第16回アジア理学療法連盟学術大会」に教員と大学院生が参加!~健康科学研究科 初めに各研究室の教員から、それぞれが取り組んできた研究についての紹介が行われました。浅井先生からは機器開発研究、三栖先生からは小型モーションセンサーを用いた研究、久保先生からは脳卒中の臨床研究、山野先生からは変形性膝関節症の研究が紹介されました。私もこれまで取り組んできた足部や足趾に関する研究、変形性膝関節症に関する研究についてお話しました。 その後、各研究室のゼミ生が取り組んでいる卒業研究についてのプレゼンテーションが行われました。我々の研究室からも4年生が取り組んでいる2つの卒業研究についての途中経過についてプレゼンを行いました。 その後「理学療法は今後どのように社会に貢献できるか?」をテーマに、他大学のゼミ生同士でグループワークを行いました。グループワークでは終始和気あいあいとした雰囲気でディスカッションが進められ、各研究室のメンバー同士の交流も深まりました。 最後に学生達のまとめたアイデアを発表してもらいました。それぞれのグループが学生ならではの新鮮で面白いアイデアを発表してくれました。普段なかなか交流することのない他大学の教員や学生の方々と親睦を深めることができた、非常に有意義で楽しい機会になりました。 今回ご参加いただいた関西医科大学 浅井先生、甲南女子大学 三栖先生、久保先生、大阪行岡医療大学 山野先生、並びに各研究室の学生の皆さん、ありがとうございました。今後も引き続き交流を続けていきたいと思います。 理学療法学科 准教授 瓜谷 大輔 関連記事 森岡研究室の同門会に院生・修了生49名が参加!~健康科学研究科 第3回日本老年療法学会学術集会で大学院生と修了生(客員研究員)が発表~健康科学研究科 本学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。~健康科学研究科・理学療法学科 Blog 大阪経済大学との合同研究発表会を実施!~地域リハビリテーション研究室 第66回日本老年医学会学術集会で修了生と教員が発表しました!~健康科学研究科 恒例の沖縄ゼミ旅行が復活!~理学療法学科 瓜谷ゼミ OARSI2024(世界関節症会議学術大会)で教員が研究成果を発表しました~理学療法学科
2024.08.18
森岡研究室の同門会に院生・修了生49名が参加!~健康科学研究科
2024年7月27日(土)、大学院健康科学研究科の森岡研究室を修了したメンバーで同門会を開催しました。森岡研究室の大学院は2007年に開設され、現在博士の学位を取得した方が25名、修士の学位を取得した方が115名となっています。今回、研究室ができて初めて大規模な同門会を開催することとなり、近畿地方だけでなく全国から修了生が集いました。 森岡先生もお招きして、現役生を含め49名が参加する賑やかな会になりました。 同門会は森岡先生の乾杯の発声で始まり、参加できなかった修了生のビデオレターや今年からフランスへ留学する高村氏の壮行会、修了生10名による近況や最近の研究トピックについてのトークなど多くのプログラムが行われました。森岡研究室の修了生たちは現在、病院などの臨床現場だけでなく大学教員や研究所に所属する方、起業した方など活躍が多岐に渡っており、様々な話題提供が行われました。 私(塩崎)が大学院生の頃に感じていた森岡研究室の良さとして、研究内容を発信した際に研究分野が違うメンバーからも多くの視点のサジェスチョンをもらえることでした。その結果として横のつながりだけでなく縦のつながりができ、自分の考え方が広がっていくという何事にも代えがたい経験をしました。今回の同門会でも同様で、普段だと学会やセミナーなどで講演をされているような方々が話題を提供し、その話からフロアでは多くのディスカッションが行われ新たな共同研究へ発展するような輪が広がっていました。 学会などとは違い他愛のない話や家族の近況などプライベートの話など笑い声が絶えない雰囲気を感じ、本当に素敵な仲間たちだなと思いました。私自身初めて会った先輩や後輩とも交流ができ、司会進行を忘れて話し込んでしまうほど楽しい時間となりました。同門会の次の日には多くの参加者から次はいつするのかという連絡が届き、参加してくださった皆さんにとっても心地よい場所だったのだなと嬉しく思いました。 最後の閉会のあいさつで信迫悟志先生がおっしゃっていたように、森岡先生は研究室開設時からこの光景を想像し、めざしていたものに近づいてきているのではないかと私も感じました。大学院は「知をみがく」ことが一番優先されるところではあると思いますが、修了生の多くが様々な領域の発展のために尽力し「徳をのばし」「美をつくっている」ことを知り、改めて畿央大学大学院では様々なことを学んだのだなと考えさせられました。 森岡研究室で得たものを広い世界で実践し、次に同門の仲間に会う時にまた語れるのを楽しみに日々頑張ろうと感じる一日でした。 森岡研究室 修士課程 2015年度修了生 塩崎 智之 関連記事 大学院修了生のColumbia University留学に向けた壮行会を開催!~森岡研究室 大学院生が神経リハビリテーション研究大会を再開しました!~健康科学研究科 森岡研究室 畿央大学から世界へ!修了生がコロンビア大学で研究を続けています~健康科学研究科 海外のスポーツチームでトレーナーをする卒業生が大学に帰ってきてくれました~理学療法学科 恒例の沖縄ゼミ旅行が復活!~理学療法学科 瓜谷ゼミ
2024.08.14
第3回日本老年療法学会学術集会で大学院生と修了生(客員研究員)が発表~健康科学研究科
2024年8月3日(土)~4日(日)の2日間にかけて第3回日本老年療法学会 学術集会 が札幌医科大学で開催されました。今年のテーマは「Well-beingな未来を創造する ~老年療法学の挑戦~」ということで、スピリチュアリティや老いと死、ケアに関することなどについて考える機会をいただきました。また、QOLやうつ・アパシーなどを扱った演題等も多く、大変勉強になりました。 地域リハビリテーション研究室からは、私(山本)が口述発表し、修士課程修了生の中北客員研究員はポスター発表という形式でそれぞれ発表させていただきました。 学会発表内容のご紹介 山本 泰忠:「Apathyを有する要支援・要介護高齢者に対するAcceptance&Commitment Therapyが身体活動量に及ぼす影響-ランダム化比較試験-」 本研究は、Apathy(病的な意欲低下)を有する要支援・要介護高齢者に対して、Acceptance&Commitment Therapyによる身体活動へ行動変容介入の有効性を検討したものです。結果、対照群でのみ高軽強度身体活動量(2.0~2.9METs)が低下し、介入後ACT群と比較すると対照群では、有意に低下していることが明らかになりました。Apathyを有する地域在住高齢者に対しての身体活動量に対する行動変容介入は、これまで報告されておらず、今回が初の試みになります。 中北 智士:「基本チェックリストの個別項目による新たな認知症スクリーニング法の検討」 本研究は、65~80 歳の要介護認定を受けていない高齢者に自治体などで要介護リスクの高い方々をスクリーニングするために用いられる基本チェックリスト(KCL)を含む自記式質問紙の郵送調査を実施し、認知症とより関連の強いKCL個別項目を同定し、簡便で精度の高いスクリーニング法を検討しました。結果、買い物、相談、階段昇降、客観的記憶障害、時間の見当識が抽出され、5 項目合計スコアは認知機能ドメイン、KCL 合計スコアよりも良好でありました。介護予防に関わる地域包括支援センター、保健師等の専門職、介護事業所等においても簡便で一般臨床で活用しやすく効果的なハイリスク者の抽出や認知症に対する予防的介入の一助となると考えられます。 その他、個人的には電子カルテ情報から収集された情報を基に、機械学習を用いられた身体的フレイルの予測精度についてのご報告やスポーツの参加経験の有無や種類によって男性では、孤独感と関連があることをご報告されている演題等がとても印象に残りました。 次回(2025年12月16日・17日)は、東京の一橋大学一橋講堂で第4回日本老年療法学会学術集会 が開催される予定となっています。テーマは「しんか ―深化・進化・真価―」となっております。臨床に従事されている医療職による演題も増えてきているそうです。更なる盛会を祈念し、今後も老年療法に貢献できるよう邁進してまいりたいと思います。 健康科学研究科博士後期課程3年 山本 泰忠 関連記事 本学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。~健康科学研究科・理学療法学科 大阪経済大学との合同研究発表会を実施!~地域リハビリテーション研究室 【快挙】本学の研究グループがパーキンソン病の姿勢障害の5因子を抽出することができました 第28回 日本ペインリハビリテーション学会 学術大会で大学院生が一般口述演題奨励賞を受賞しました!~健康科学研究科 第66回日本老年医学会学術集会で修了生と教員が発表しました!~健康科学研究科 チームKIOによる快挙!第28回日本ペインリハビリテーション学会学術大会でポスター演題最優秀賞を受賞!~健康科学研究科 【快挙】大学院生の研究において、脳卒中患者の物体把持の測定における新しいアプローチを開発しました。 OARSI2024(世界関節症会議学術大会)で教員が研究成果を発表しました~理学療法学科
2024.08.14
本学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。~健康科学研究科・理学療法学科
2024年7月28日(日) 畿央大学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。ボランティアとして参加した学生のレポートとともに学会の様子をご紹介します! 2024年7月28日(日)、畿央大学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。本学理学療法学科の岡田洋平先生が学会長ということで、同じく学科教員の瀧口先生、私梶原が準備委員として参加するだけでなく、実習を終えたばかりの理学療法学科4回生の9名も運営補助のボランティアとして参加してくれました。 今回は「挑戦する理学療法:やさしさを力に未来を拓く」というテーマで開催されました。学会の特別講演ではニューロリハビリテーションセンターの信迫先生が講師を務めて下さり、他の講演や演題の発表者にも本学卒業生が参加してくれていました。 学生ボランティアは会場の設営や参加登録の案内、講師・座長への水の手配、それぞれの会場を仕切っている運営スタッフの細かなサポートなどを行ってくれました。運営の都合上、どうしても会場を離れることになるスタッフに代わり、指示に従ってテキパキと働く学生ボランティアのおかげもあり大きなトラブルなく学会を終えることができました。 ご参加いただいた参加者、当日運営スタッフ、学生ボランティアのみなさまに深く感謝申し上げます。 理学療法学科 助教 梶原 由布 ボランティア学生の学会参加レポートをご紹介 2024年7月28日(日)、第33回奈良県理学療法士学会が本学で開催されました。本学で開催ということから、理学療法学科4年生のボランティア学生9名が運営補助として参加しました。 学会の内容としては、運動器や神経、内部障害についての発表、特別講演や教育講演といったリハビリテーションの実践に関する発表などがあり、私たちこれから理学療法士として働く学生にとっても非常に有意義な1日となりました。 ボランティア学生は、初めてのことに戸惑いながらも、スタッフとして来ていただいた様々な病院の先生方と一緒に当日の会場設営や受付・誘導といった仕事を実行しました。また、当日には奈良県の理学療法士の方々が集まったため、3回生の評価実習や4回生の総合臨床実習でお世話になった方々と再会することもありました。 当日は運営補助の合間に先生方の発表や特別講演を聞くことができました。学会では、授業で学ぶことができなかった実際の臨床現場での内容や、多種多様な症例について知ることができ、多くの学びを得ることができました。また、初めてこのような学会に参加したため、会場の空気に圧倒されていましたが、学生時代から多くの理学療法士が集まる学会の空気に触れることができ、とても良い経験ができたと感じます。 「挑戦する理学療法 やさしさを力に未来を拓く」をテーマとした講演を聴取し、今後理学療法士として働くうえでどのようなスキルが必要なのか、興味ある分野への挑戦することの大切さを感じました。 今回、学会の運営補助を行ったことで、今後理学療法士として働きたいという目標から、このような学会で他の理学療法士の方々に対して発表できるように日々学びを深めていきたいという新たな目標ができました。このような機会を与えてくださった、学会運営スタッフの皆様に感謝申し上げます。 理学療法学科4回生 中尾 有結、繁地 佑果、吉村 拓磨 関連記事 7/28(日)、畿央大学で「第33回奈良県理学療法士学会」が開催されます(学生無料) 本学教員の編集した「エビデンスから身につける物理療法」第2版が発行! 卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」
2024.07.31
大阪経済大学との合同研究発表会を実施!~地域リハビリテーション研究室
2024年7月23日(火)に大阪経済大学 人間科学部 高井教授の研究室と合同研究発表会を実施しました。高井先生は社会ライフデザインコースにて社会健康学を中心に学部生および大学院生指導を行なわれており、特に地域リハビリテーションの予防分野においては我々地域リハビリテーション研究室と近い視点で研究をされています。 本学からは私(高取)と松本准教授、D3の山本氏、M2の池本氏他、客員研究員の中北氏、仲村渠氏の9名の参加でした。 今回は我々が大阪経済大学に訪問し、まず、本研究室M1院生(鳥居、置田)、M2院生(久保田)の研究計画、進捗の発表と意見交換を行い、続いて高井先生が指導されているM2院生の研究進捗やM1院生の方々と意見交換させていただきました。 本学からはM1の鳥居氏が「回復期リハビリテーション病棟入院患者の転倒恐怖感と身体活動量の関係について」、置田氏が「介護老人保健施設における認知症入所者の身体認識誤差と転倒との関係」という現在計画中の研究についてプレゼンテーションを行いました。M2の久保田氏からは修士中間発表会を控えた進捗報告として「介護老人保健施設における笑いヨガが身体活動量に及ぼす影響」のプレゼンを行いました。 高井研究室の大学院生は中国籍の留学生がおり、看護師、介護福祉士の資格を有しておられるため、我々リハビリテーション専門職とはまた違った視点でのご意見をいただくことができました。高井先生の研究室では現在、在日中国人専門のデイサービスの現状と課題についての質的研究を進めておられ、在日中国人高齢者がデイサービスに求めているものや価値観、健康感が日本人高齢者とは大きく異なることをデータと共に示していただき、私自身非常に刺激となりまた勉強となりました! 特に日本ではデイサービスのプログラムとしてリハビリテーションや体操が取り入れられているところが多く、いわゆるリハ特化型デイサービスも数多く存在していますが、在日中国人高齢者のデイサービスでは運動の要素は全く必要とされていないところが多いということに、今後外国人高齢者が増えていく現状にあって、日本のデイサービスの多様性についても考えさせられる内容でした。 ▼高井研究室のM2 張氏のプレゼンテーション 発表会のブレイクタイムでは高井先生にご用意いただいたサンドイッチや軽食を食べながら雑談タイムもあり、会話の中において院生の皆さまの意識の高さと日本語力の高さには驚かされました(私は英語もろくに話せないので・・)。M2久保田氏の「笑いヨガ」については中国人専用のデイサービスで使えるのではないかと興味を持っていただきました。 ▼最後に記念撮影! やや院生教育がマンネリ化しつつあり、新たな刺激を取り入れたいということから皆で話し合った結果、実現した今回の合同研究発表会でしたが、院生の方々や指導教員である我々にとって非常に刺激をいただき、今後の研究活動へのモチベーションが高まりました! 今後もまた我々と近い研究領域を持つ他大学との交流を積極的に行っていきたいと思います。 畿央大学 大学院 健康科学研究科 教授 高取 克彦 関連記事・リンク 地域リハビリテーション研究室 【快挙】本学の研究グループがパーキンソン病の姿勢障害の5因子を抽出することができました 7/28(日)、畿央大学で「第33回奈良県理学療法士学会」が開催されます(学生無料) 第28回 日本ペインリハビリテーション学会 学術大会で大学院生が一般口述演題奨励賞を受賞しました!~健康科学研究科 第66回日本老年医学会学術集会で修了生と教員が発表しました!~健康科学研究科|KIO Smile Blog チームKIOによる快挙!第28回日本ペインリハビリテーション学会学術大会でポスター演題最優秀賞を受賞!~健康科学研究科 【快挙】大学院生の研究において、脳卒中患者の物体把持の測定における新しいアプローチを開発しました。 OARSI2024(世界関節症会議学術大会)で教員が研究成果を発表しました~理学療法学科
2024.07.08
【快挙】本学の研究グループがパーキンソン病の姿勢障害の5因子を抽出することができました
本学大学院研究生/西大和リハビリテーション病院の藤井 慎太郎氏らの研究グループによる成果が、Journal of NeuroEngineering and Rehabilitation誌に掲載されています。 パーキンソン病には、臨床徴候や疾患進行速度などの違いから異なるサブタイプが存在し、姿勢障害の特徴にも様々なサブタイプの存在が想定されています。 パーキンソン病患者が姿勢障害における特徴分類を目的に、健常者とパーキンソン病患者に対して静止立位時の重心動揺を計測し、様々な特徴量を持つ変数に「因子分析」を行いました。その結果、姿勢障害の構成要素(因子)とした、揺れの大きさ、前後・左右・高周波(揺れの頻度)、閉ループ制御(揺れに基づく修正能力)の5つの因子を特定することができました。またそれらの因子を用いた「クラスター分析」を試みることにより、6つのサブタイプに分類可能であることを世界ではじめて見出しました。 興味深いことに、疾患重症度が同じであっても、異なるクラスターに分類されるケースが多く見られました。このことは、疾患重症度だけで姿勢制御の問題を評価するのではなく、姿勢制御を包括的に理解し、その観点から病態を捉える必要があることを示しています。 今回の研究成果は、姿勢障害のタイプに基づいた適切なリハビリテーション介入に貢献することが期待できます。今後はパーキンソン病患者で生じる体幹の前屈や側弯といった姿勢異常や筋活動特性を包含した姿勢障害の特徴分類への展開を予定しています。 関連記事 パーキンソン病患者における静止立位時の足圧中心の包括的多変量解析~ニューロリハビリテーション研究センター
2024.07.05
7/28(日)、畿央大学で「第33回奈良県理学療法士学会」が開催されます(学生無料)
2024年7月28日(日)に第33回奈良県理学療法士学会が本学で開催されます。 大会長は本学理学療法学科の岡田洋平准教授が務めるほか、学会では本学教員、修了生、院生が多数講演を行い、一般演題においても本学の卒業生、大学院生も発表する予定です。 「挑戦する理学療法:やさしさを力に未来を拓く」というテーマのもと、本学キャンパスで各分野最前線で活躍する先生方の講演を直接聞くことができる貴重な機会です。 学生は無料で参加できますので、臨床・研究に挑戦している理学療法士の姿にぜひ触れてみてください。 なお、学会参加には事前登録が必要になります(2024年7月18日まで) 参加登録 主な登壇者(本学関係者)は以下の通りです。 特別講演 9:40~10:20 子どもの運動の不器用さ(発達性協調運動障害DCD)に挑戦する 信迫 悟志氏 畿央大学健康科学研究科 准教授 健康科学研究科 修士課程修了 15:35~16:20 内部障害領域における物理療法の活用 吉田 陽亮氏 奈良県西和医療センター勤務 健康科学研究科 博士後期課程修了 理学療法学科1期生 教育講演 10:30~11:10 めまい・ふらつきに対するリハビリテーション~前庭理学療法という新たな領域~ 塩崎 智之氏 奈良県立医科大学勤務 健康科学研究科 修士課程修了 13:00~13:40 患者の想いを考慮した理学療法の実践~Shared Decision Makingという新しい同意の取り方~ 尾川 達也氏 西大和リハビリテーション病院 勤務 健康科学研究科 博士後期課程修了 理学療法学科3期生 関連リンク 学会 ホームページ 大会プログラム 関連記事 本学教員の編集した「エビデンスから身につける物理療法」第2版が発行! (尾川さん登壇)卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」
2024.06.30
第28回 日本ペインリハビリテーション学会 学術大会で大学院生が一般口述演題奨励賞を受賞しました!~健康科学研究科
畿央大学大学院 健康科学研究科 博士後期課程3年の古賀 優之です。2024年6月8日(土)、9日(日)に長崎で開催された第28回 日本ペインリハビリテーション学会 学術大会 において、私たちは「人工膝関節全置換術患者における疼痛/運動恐怖と膝の運動学的データの関連性」というテーマで発表し、一般口述演題奨励賞を受賞しました! 学会発表内容のご紹介 人工膝関節全置換術は、膝の痛みや歩行・階段昇降動作の困難さを改善するのに有効ですが、比較的大きな手術侵襲が伴うことから術後のリハビリテーションにおいて膝周囲に過度な力が入り、膝の曲げ伸ばし運動が不規則な動きになる症例を経験することがあります。そこで私たちは、骨指標にマーカーを貼り付け、ベッド上でシンプルな膝の屈伸運動を撮影した動画データをトラッキングして、その角度変化から運動学的データ(速さ、大きさ、躊躇、円滑さ)を算出しました。運動学的データと痛みや恐怖心の強さとの関連を分析したところ、術後1週の安静時痛が術後2週の円滑さ低下の要因となっていることや、術後1週の運動の小ささが術後2週の安静時痛の要因となっていることが示唆されました。 本研究は、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの森岡 周教授による指導のもと、同大学院研究生の藤井 慎太郎氏、客員研究員/長崎大学生命医科学域(保健学系)西 祐樹氏と共同で進められた研究であり、この場をお借りして心より感謝申し上げます。 また、本学会では客員准教授の生野 公貴先生がポスター演題最優秀賞、修士課程を畿央大学大学院で修了されている田中 創氏が一般口述演題最優秀賞を受賞されている他、各種講演・セミナーの講師や座長、シンポジスト、一般口述・ポスター演題発表など、大学院生や修了生が幅広く活躍されており、ペインリハビリテーション領域における畿央大学の貢献をあらためて感じる機会となりました。 ▶生野 公貴 先生 ポスター演題最優秀賞のブログ記事はこちら 本学会で感じた熱量を次の研究に繋ぎ、ペインリハビリテーションのさらなる発展の一助となれるよう、引き続き研鑽に努めていきたいと思います。 健康科学研究科 博士後期課程3年 古賀 優之 関連記事 チームKIOによる快挙!第28回日本ペインリハビリテーション学会学術大会でポスター演題最優秀賞を受賞!~健康科学研究科 第66回日本老年医学会学術集会で修了生と教員が発表しました!~健康科学研究科 【快挙】大学院生の研究において、脳卒中患者の物体把持の測定における新しいアプローチを開発しました。 OARSI2024(世界関節症会議学術大会)で教員が研究成果を発表しました~理学療法学科 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.1~淡路さん×渕上さん 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.2~岩佐さん×赤口さん
2024.06.20
第66回日本老年医学会学術集会で修了生と教員が発表しました!~健康科学研究科
2024年6月13日(木)~15日(土)にかけて第66回 日本老年医学会学術集会が愛知県名古屋市(ウィンクあいち)で開催されました。畿央大学 大学院健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室からは一般演題として、高取 克彦教授と私 中北 智士(客員研究員/紀の川市役所・貴志川リハビリテーション病院)が口述発表を行いました。 学会発表内容のご紹介 高取 克彦教授:「運動を中心とした地域在住高齢者の『通いの場』における参加者の状態像から見た類型化の試み」 地域リハビリテーション活動支援事業で関わっている奈良県生駒市の運動主体の通いの場の新たな類型化を試みたもので、同じような体操を実施している運動拠点間でも、比較的年齢が若く元気なグループから参加者全員が高齢で心身機能の危険性が高いグループまで、状態像が異なることを明らかにしたものです。 これまでの通い場に対する支援は、体操指導や体力測定など画一的なプログラムであることが多く、本研究はリハビリテーション専門職種の強みを生かし、各運動拠点に応じた支援の必要性を示唆しました。 中北 智士:「COVID-19パンデミック前後における地域在住高齢者のフレイルステータスの変化:過疎・非過疎地域での比較」 和歌山県紀の川市におけるCOVID-19パンデミックの影響を、同一自治体内の過疎地域と非過疎地域で調査したもので、過疎地域でよりパンデミックの影響を受けていることが明らかとなりました。フレイル対策推進のためには、このような地域内格差を把握し、地域特性に応じた介入の重要性を示唆しました。 第66回日本老年医学会学術集会は「4つの愛(I :Integration, Innovation, Interdisciplinarity, Artificial Intelligence)で拓く老年医学の展望」というテーマで開催されました。日本の大きな課題の一つである認知症関連や自動車運転、ICT活用など時代を反映した発表が増えている印象でした。また、大規模データを活用した研究発表が多い一方で、地域課題の解決につながる研究や研究成果の社会実装の重要性を感じました。 老年医学会は多職種の方々が参加されているため、様々な視点から意見交換がなされています。これからも偏った知識とならないよう、新たな知見に触れ、地域社会に還元できるように取り組んでいきたいと思います。 畿央大学 大学院健康科学研究科 修士課程修了生 客員研究員 紀の川市役所/貴志川リハビリテーション病院 中北 智士 【参考記事】 チームKIOによる快挙!第28回日本ペインリハビリテーション学会学術大会でポスター演題最優秀賞を受賞!~健康科学研究科 【快挙】大学院生の研究において、脳卒中患者の物体把持の測定における新しいアプローチを開発しました。 OARSI2024(世界関節症会議学術大会)で教員が研究成果を発表しました~理学療法学科 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.1~淡路さん×渕上さん 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.2~岩佐さん×赤口さん
2024.06.17
チームKIOによる快挙!第28回日本ペインリハビリテーション学会学術大会でポスター演題最優秀賞を受賞!~健康科学研究科
第28回 日本ペインリハビリテーション学会 学術大会 において、ポスター演題最優秀賞を受賞しました! 健康科学研究科 客員准教授の生野 公貴です。先日、長崎で開催された第28回日本ペインリハビリテーション学会 学術大会において、私たちの研究がポスター演題にて最優秀賞を受賞しました。 今回我々は「神経障害性疼痛に対するしびれ同調経皮的電気神経刺激による自覚的疼痛強度と脳波の変化:症例報告」というテーマで発表しました。 学会発表内容のご紹介 神経障害性疼痛は、異常感覚やしびれ感などを伴い、生活の質を大きく損なうことがあります。我々はしびれ同調経皮的電気神経刺激(TENS)という新たな介入方法を開発し、その有効性が注目されてきつつありましたが、その作用メカニズムはまだ不明でした。そこで今回の研究では、脊髄炎によるしびれ感や触覚アロディニア(痛覚過敏)を呈する症例に対し、しびれ同調TENSを用いてその効果を脳活動とともに検証しました。その結果、しびれ同調TENSにより自覚的疼痛強度が低下した時の脳波は、脳の前頭領域のアルファ波のパワー値が増大しており、感覚領域からの結合により生じている可能性が示唆されました。 この研究は、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの大住 倫弘准教授や、現在大学院生であり、私の勤務先の同僚でもある井川 祐樹氏、畿央大学大学院出身者で現在客員研究員かつ長崎大学生命医科学域の助教であられる西 祐樹氏との共同研究であり、まさにチームKIOによる研究です。 まだまだ予備的な段階ではありますが、この受賞に恥じないよう、また痛みに困っておられる患者様のお役に立てるよう今後も研究を続けたいと思います。 健康科学研究科 客員准教授 生野公貴 【関連記事】 理学療法学科 海外インターンシップ2024 vol.2~フランスの理学療法士と交流! 理学療法学科 海外インターンシップ2024~タイの理学療法士が来校! 【快挙】大学院生の研究において、脳卒中患者の物体把持の測定における新しいアプローチを開発しました。 その人らしさに寄り添う理学療法~理学療法学科 第11回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.91~新1回生対象説明会&機器体験会を開催! OARSI2024(世界関節症会議学術大会)で教員が研究成果を発表しました~理学療法学科 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.2~岩佐さん×赤口さん 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.1~淡路さん×渕上さん 2024年度 新入学生研修 学科別レポートvol.2~理学療法学科
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