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理学療法学科

2018.12.25

第23回日本基礎理学療法学会学術大会で大学院生が発表&修了生が奨励賞を受賞!

平成30年12月15日(土)・16日(日)に京都で開催された第23回日本基礎理学療法学会学術大会で宮脇裕さん(博士後期課程)と私(林田一輝 博士後期課程)が演題発表をしてきましたのでここに報告させていただきます。     本大会は分科学会が独立して行う最初の開催であり、テーマは「身体運動学を極める」とされ、基礎理学療法学会が研究領域とする領域のうち特に身体運動学に焦点を当てられて講演が企画されていました。大会長の市橋教授からは「筋の運動学-筋の機能とトレーニング-」と題されたテーマで話題提供があり、臨床におけるトレーニングにおいて非常に示唆に富むものであり、興味深く拝聴しました。     私は「運動課題に伴う予測が運動主体感および運動パフォーマンスに与える効果」という題で身体性に関する発表をさせていただきました。私自身、理学療法学会での口述発表は数年ぶりで、口述発表において方法論を伝えることの難しさを改めて痛感しました。また、会場からはいくつか的確な質問をしていただきました。頂戴した意見も含めて、今回発表した内容を早く論文化していきたいと思います。 また、本研究室の修了生である西勇樹さんが第52回日本理学療法学術大会において発表した内容が奨励賞を受賞しました。今年度、本研究室からは神経分野、地域分野、基礎分野の3つの分科学会で受賞することになります。同研究室のメンバーが受賞されることは非常に嬉しく励みにもなっています。私自身、後に続けるよう努力していきたいと思います。   奨励賞  西 勇樹(修了生) 「慢性疼痛患者における交感神経変動と内受容感覚の関係性」   宮脇 裕(博士後期課程) 「感覚の自他区別が運動制御に及ぼす影響-自他区別課題開発のための予備的研究-」   林田一輝(博士後期課程) 「運動課題に伴う予測が運動主体感および運動パフォーマンスに与える効果」   健康科学研究科 博士後期課程 林田一輝   【関連記事】 教員・大学院生が2nd International symposium on EmboSSで発表!~ニューロリハビリテーション研究センター 大学院生が第42回日本高次脳機能障害学会学術総会で発表! 第11回日本運動器疼痛学会で大学院生が発表! 第16回日本神経理学療法学会学術集会で教員・大学院生など5名が発表!~健康科学研究科 平成30年度運動器リハビリテーションセミナー「臨床実践編 (膝関節)」を開講しました。 大学院生が第19回認知神経リハビリテーション学会で最優秀賞を受賞!~健康科学研究科 大学院生6名が日本リハビリテーション学会学術大会で発表!

2018.12.18

理学療法学科×現代教育学科の教員特別対談!~現代教育学科「発達障害教育特論」

森岡 周 先生 × 大久保 賢一 先生 ―1コマだけの特別な対談―   今年も教育学部の授業【発達障害教育特論】で、教育学部の大久保先生と理学療法学科・ニューロリハビリテーション研究センターの森岡先生との対談がありました。その模様をお届けします。     過去のテーマは、脳トレの効果やいじめなどがありました。そのテーマについて森岡先生の脳科学的な視点と大久保先生の心理学・教育的な視点から論争を繰り広げてきました。     今回のテーマは3つありましたが、その中でも私が興味深かったテーマは、 「『物事の現象を見る』『現象学的に物事を見る』とは、具体的にどういう意味か?」でした。   うん??? なんだ?!!? 聞いたことのない難しい単語がたくさん並びましたが、聞いていくと納得! 学びになることがたくさんありました。     そもそもこのテーマになっている言葉は森岡先生の著書の中に書かれています。この本を読んだ大久保先生の疑問から出てきたテーマでした。   「物事の現象を見る」とは、知識によってレッテルを張って判断することです。例えば、こだわりのあるAさんだと、周りの人が【こだわりがあるから自閉症】というようにレッテルを張って、そのレッテルがバイアス(偏見)になって、判断してしまうことです。     一方、「現象学的に物事を見る」とは、ある知識にとらわれず、そのこと(人やモノ、行動)の特性や本質を細かく、素朴に見ていくことです。 例えば、こだわりのあるAさんの場合だと、自閉症についての知識にとらわれずに、こだわりを細かく見ていき、こだわりの強さや原因などAさんの行動をありのままに見ていくことです。   レッテルやバイアスにとらわれずに「物事の現象を見ること」によって、Aさんの本質、行動の原因、適切な関わり、必要な支援の仕方などを知ることができます。     この対談を受けて… バイアスにとらわれずに判断することは、教育的な関わりでも、日常的に人と関わるときでも大事にしたいことだと思いました。また、知識があればあるほどバイアスにとらわれてしまうので、知識をうまく活用しつつ、物事の本質をとらえられるようにしていきたいと思いました。   現代教育学科3回生 熊谷 綾乃・吉村 茜 【関連記事】 「発達障害教育特論」で理学療法学科と現代教育学科の教員が特別対談!~現代教育学科(2016年) 脳科学×特別支援教育で教員特別対談!~現代教育学科「発達障害教育特論」(2017年)

2018.12.18

教員・大学院生が2nd International symposium on EmboSSで発表!~ニューロリハビリテーション研究センター

平成30年12月5日、6日に大阪で開催された”2nd International symposium on Embodied-Brain System Science (EmboSS)”に森岡周教授、信迫悟志助教、大住倫弘助教、片山脩(博士後期課程)、林田一輝(博士後期課程)と私(宮脇裕、博士後期課程)が参加発表してきましたのでここに報告させていただきます。     EmboSSでは、脳科学とリハビリテーション医学の融合をシステム工学が仲介することで「身体性システム科学」という新たな学問領域を創出することを目的としており、本シンポジウムでも運動制御やロボティクス、そして主体感などに関する研究について、非常に高いレベルで活発に議論されていました。私たちも2日間にわたり主体感に関する研究を発表し、多くの基礎研究者と貴重な情報交換をすることができました。本シンポジウムへの参加は今後の研究にも繋がる大変有意義な時間となりました。 本シンポジウムにおいて特に印象的だったことは、基礎研究者がその基礎的知見のリハビリテーションへの応用を見据え研究を進めているということでした。主にロボティクスに基づくリハビリテーション手法の提案は、私たちにとって刺激的でありつつも、セラピストとして何をしていかなければならないのか、そしてどういった研究をしていかなければならないのか、といったことを改めて見つめ直す良い機会にもなりました。 私自身、修士時代にNTTコミュニケーション科学基礎研究所での研究活動をきっかけに身体性の基礎研究に携わるようになりましたが、本シンポジウムを通じて、身体性の基礎研究を臨床に還元するということの意味と検証すべきポイントをよりいっそう深く考えるようになりました。 今回発表させていただいた「運動制御における自他帰属」に関する研究については、近々論文投稿を行い、その後は臨床研究にも積極的に取り組んでいきたいと思います。   このような貴重な経験ができたのは森岡教授をはじめとする研究室の仲間の日頃のご指導およびご支援と、畿央大学の手厚いバックアップがあったからであり、この場をお借りして、深謝申し上げます。   <発表演題> ・信迫悟志 ”Stochastic resonance improves visuomotor temporal integration” ・大住倫弘 “The relationship and difference between delay detection ability and judgment of sense of agency” ・片山脩 “Neural mechanism of distorted body perception caused by temporal sensorimotor incongruence” ・林田一輝 “Noticing the skill in a motor task enhances sense of agency: Employing intentional binding task” ・宮脇裕 “Confusion within feedback control between cognitive and perceptual cues in self-other attribution: optimal cue integration in motor control”   健康科学研究科 博士後期課程 宮脇裕

2018.12.14

同窓会レポート~理学療法学科10期生同窓会!

畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)では、卒業後の同窓生のつながりを活性化することを目的に、一定数以上集まる同窓会の開催を補助しています。 ▶同窓会開催にかかわる補助について(大学ホームページ)   今回は、理学療法学科10期生の同窓会レポートをお届けします!   毎年恒例の理学療法学科10期生同窓会を、12/1(土)に開催しました。 今年は25人が集まり、東京や福井など遠方から駆けつけてくれる子もいて、久しぶりの再会を楽しみました(^O^)     仕事の話やプライベートの近況報告など、あれこれ話し出すと尽きません。 働く環境や専門分野は違いますが、 みんなそれぞれの場所で頑張っているんだなぁ、と良い刺激になりました。   そして、去年に引き続きおめでたい報告もちらほら聞いていたので、みんなでお祝いしました♪ 自分のことのように祝福できるのが、私たち仲間の良いところです!!     社会人3年目になり、今までよりも大きい仕事を任されたり、学生の時とは違う責任感を感じたり、医療職である上での大変さも感じています。     学生時代に共に励ましあって頑張った仲間と集まることで、初心を思い出すことができました。 楽しい時間はあっという間に終わってしまったので、また来年も引き続き開催していきたいと考えています!   理学療法学科10期生  石川奈穂

2018.12.10

第5回日本地域理学療法学会学術大会で本学教員・客員講師が表彰されました!~理学療法学科

同学会で、2年連続で本学理学療法学科教員および卒業生が受賞!     【教員レポート】 平成30年12月8日~9日(土・日)にパシフィコ横浜で第5回日本地域理学療法学会学術大会が開催されました。今回のテーマは「地域理学療法学の構築に向けて」であり、約200の演題・講演、1000名以上の参加があったようです。   学会では、日本理学療法士協会の半田会長や元厚生労働大臣の方の講演もあり、地域での理学療法士の活躍が期待されていることがわかる内容でした。また、調査研究だけでなく、たくさんの実践報告があり、それぞれの地域に合わせた取り組みを知ることができました。 また、パネルディスカッションでは、高取克彦准教授から「地域包括ケアシステムにおける住民主体型介護予防の自助と互助の客観的な効果について」の講演もありました。   そこで、松本大輔助教が第52回日本理学療法学術大会(第4回地域理学療法学会学術大会)での発表「後期高齢者におけるフレイルとソーシャルキャピタルとの関係性:小学校区レベルでの検討」(共同演者:高取克彦准教授)が優秀賞として選ばれ、表彰されました。  本演題は、地域在住高齢者約6000名を対象に、近年注目されているフレイルが一つの市内でも小学校区別でみると約2.3倍の地域間格差があり、ソーシャル・キャピタル(地域のつながり)が高い地域ではフレイルの割合が少ないことを示したものです。この結果からフレイル予防のためには社会参加を促すような関わりが重要であることが予想されます。  この結果を踏まえ、今後も継続して地域の健康増進・介護予防をめざし、地域住民の体力測定や運動指導・啓発を行っていくとともに、地域理学療法学のエビデンスにつながる研究を進めていきたいと思います。 この場を借りて、ご協力いただいた市町村の担当者および住民の方々に感謝申し上げます。どうもありがとうございました。 理学療法学科 助教 松本大輔 【客員講師(卒業生)レポート】 第5回日本地域理学療法学会学術大会での発表演題「訪問リハビリテーションにおける2ステップテストを用いた定量的な歩行能力評価-信頼性・妥当性の検討および屋外歩行自立に関する基準値の作成-」(共同演者:松本大輔 助教、尾川達也 博士後期課程)が大会長賞(調査研究部門)として選ばれ、表彰していただきました。     本演題は、在宅環境で行われる訪問リハビリにおいても実施可能な歩行能力評価として、「2ステップテスト(安定して行える最大2歩幅を測定するもの)」が有用ではないかという臨床疑問を解決しようと試みたものです。本研究の実施にあたって、数多くの訪問リハビリ施設(10施設)にご協力頂き、約230名もの訪問リハビリ対象者の歩行について分析を行いました。その結果、2ステップテストは個々で異なる在宅環境においても、簡便に行える歩行能力評価として、その信頼性・妥当性が確認され、屋内歩行や屋外歩行自立に対する基準値を見出すことが出来ました。この結果は、訪問リハビリにおいても対象となることの多い「歩行」について、2ステップテストの臨床的有用性を示すものといえます。今後は、この結果を踏まえ、訪問リハビリのさらなる質向上に資する臨床活動を継続するとともに、地域理学療法学の構築につながるエビデンスの創出を進めてまいります。 改めまして、今回の研究にご協力頂きました協力施設および対象者の方々に感謝申し上げます。なお、本研究は本学の卒業生である尾川達也(理学療法学科3期生・博士後期課程)、岸田和也(理学療法学科3期生)、竹村真樹(理学療法学科3期生)、市川雄基(理学療法学科4期生)、知花朝恒(理学療法学科5期生)、平田康介(理学療法学科6期生)が研究協力施設の代表者として関わっています。 卒業生が現場に出て、このように臨床課題を共有し、研究という解決手法を通して得られた成果が認められたことは、個人の枠組みを超えた喜びがあると感じています。   畿央大学大学院健康科学研究科 客員講師 畿央大学健康科学部理学療法学科 4期生 川口脳神経外科リハビリクリニック 石垣智也

2018.12.10

大学院生が第42回日本高次脳機能障害学会学術総会で発表!

12月6日、7日に神戸国際会議場で開催された第42回日本高次脳機能障害学会学術総会に院生4名が参加し、演題発表をしてきました(以下)。   ① 藤井慎太郎(博士後期課程)「半側空間無視における反応時間の空間分布特性―机上検査と日常生活場面の乖離を埋める新たな評価の視点―」 ② 高村優作(博士後期課程)「半側空間無視の諸症状とその回復過程―データベースから抽出した典型症例の症状と回復過程の分析―」 ③ 大松聡子(博士後期課程)「著明な右視線偏向を呈した半側空間無視症状の病態メカニズム―情動喚起画像を用いた評価と介入―」 ④ 大松聡子(博士後期課程)「運転動画視認時における半側空間無視症例の視線特性の定量的評価」 ⑤ 寺田萌(修士課程)「自動詞ジェスチャー模倣時の視覚探索特性と失行重症度の関連性~模倣障害を呈した脳卒中症例における検討~」   本学会のテーマは「Neuropsychological Rehabilitationの原点とトピック」となっており、幅広い症状の症例を通じたディスカッションが活発にされていました。ここ5、6年は毎年のように参加していますが、今年は特に我々が取り組んでいる半側空間無視症状に関する報告が多かった印象です。     私たちは、半側空間無視の研究チームで1つのセッション5演題並びで発表しました。無視症状に関する病態特性や回復過程、介入の視点、3D空間の評価、自動車運転…と臨床に即した流れで聞いて頂けたのではないかと思います。発表時間はもちろんですが、終わった後でも多くの方とディスカッションし大変有意義な時間でした。特に、最近取り組み始めた自動車運転動画の視線分析に関して、脳卒中後の自動車運転再開に長年取り組まれている方々に興味を持って頂き、内容について意見交換できたことが非常に有難かったです。 今後も研究チームの一員として、ますます研究活動に取り組んでいき、セラピストや症状に悩まれている方々に貢献していきたいと思います!   大学院(健康科学研究科 博士後期課程) 大松聡子

2018.12.07

12/15(土)日本理学療法学生協会(JPTSA)畿央大学主催関西支部大会のご案内

テーマ「産業理学療法~理学の力で産業革命~」 こんにちは!日本理学療法学生協会(JPTSA)畿央大学運営委員広報部、理学療法学科2回生の石川 江里です。 今回は2018(平成30)年12月15日(土)に畿央大学にて開催される「畿央大学主催 関西支部大会」について紹介いたします。   ▼こちらが昨年の支部大会の様子です!   日本理学療法学生協会は、学生同士の情報交換、視野の拡大、モチベーションの維持・向上などを目的に活動している学生団体です。主な活動として支部大会を全国各地で年に数回開催しています。内容は講演者の方をお呼びしての講演会や学生同士のディスカッション、最後には懇親会といった参加して下さった皆さんが仲良くなれるような時間も設けています。他大学にもたくさんの友達ができ、たて・よこ・ななめのつながりが生まれることも支部大会の醍醐味となっています。     今年度の畿央大学の運営委員は理学療法学科1~3回生の55名で構成されており、それぞれ総務、企画、広報、会計の4つの部署に分かれ、運営に関わっています。私は広報部に所属し、一人でも多くの理学療法を学ぶ学生さんたちに来て頂けるようにするため、SNSやホームページを通じて、また他大学へ直接出向き、支部大会の宣伝を行っています。 Twitter:日本理学療法学生協会、日本理学療法学生協会関西支部@畿央大学 Facebook:日本理学療法学生協会   畿央大学主催関西支部大会 産業理学療法~理学の力で産業革命~ 【日時】平成30年12月15日(土)10:00~(受付9:00開始) 【場所】畿央大学 冬木記念ホール 【内容】講演、ディスカッション、学生発表、懇親会など   講演①蒲田先生[「産業×理学療法」経営・開発・臨床・研究・教育を同時進行で進める!] 講演②高野先生[本邦における産業理学療法の可能性~産業理学療法の経済効果~]   【参加費】2,000円     私たちがめざす理学療法士は、一般的に何か障害を患った患者様に対して理学療法を行うことで、基本的動作能力の回復に貢献しています。理学療法の対象となる疾患には痛みを伴うものも多くあるため、理学療法と痛みを切り離して考えることはできません。 他にも、他大学・他学年の学生とのアイスブレーキングやディスカッション、最後には懇親会も予定しております。一人でも多くの理学療法学生に参加していただきたいと思っております!当日参加も大丈夫です!運営委員一同、たくさんのご参加を心からお待ちしております!   お申し込みはこちらから!   日本理学療法学生協会 畿央大学運営委員広報部 理学療法学科2回生 石川江里   【関連記事】 日本理学療法学生協会(JPTSA)「畿央大学主催 関西支部大会」2017 活動報告! 12/10(日)日本理学療法学生協会(JPTSA)畿央大学主催関西支部大会のご案内! 日本理学療法学生協会(JPTSA)が開催したJapan Study Tourに参加!~理学療法学科 日本理学療法学生協会「畿央大学主催 関西支部大会」2016 活動報告!

2018.12.03

第11回日本運動器疼痛学会で大学院生が発表!

平成30年12月1日(土)、2日(日)に、びわ湖ホール:ピアザ淡海(滋賀県)にて開催された「第11回日本運動器疼痛学会」に参加してきました。   今回の学会では「新時代への挑戦ー日本人にあった専門性の融合と共有ー」をテーマに、医者や看護師、臨床心理士も含めた様々な職種の方が一堂に会し、医療現場、社会において疼痛に関わる問題点や今後必要とされるべき取り組みについて情報交換が成されました。 私も博士研究の内容を発表させて頂き、同じリハビリ職種だけではなく医師や看護師の方との意見交換を行う中で、自分がやろうとしている研究を疼痛医療の集学的な取り組みの中で考えることができ、非常に有意義な時間となりました。 我々の研究室からは以下の発表が行われ、いずれも活発に議論が成されていました。     <口述発表> ・佐藤剛介(客員研究員)「経頭蓋直流電気刺激とペダリング運動との併用介入が疼痛閾値および気分に及ぼす影響」 ・重藤隼人(博士課程在籍)「中枢性感作と心理的因子の疼痛強度に対する関係性」   <ポスター発表> ・今井亮太(客員講師)「術後1週間の疼痛改善度が1ヶ月後の疼痛強度を決定する」 ・西 祐樹(博士課程在籍)「慢性膝痛患者の日常生活における歩行の詳細分析」 ・田中陽一(博士課程在籍)「日中の活動が慢性疼痛の日内変動に及ぼす影響ー腕神経叢損傷後疼痛を有する1症例での検討ー」 ・藤井 廉(修士課程在籍)「腰痛を持つ労働者の痛み関連恐怖による重量物持ち上げ動作の動作特性」   今回の学会を通して改めて、疼痛医療にかかわる職種間連携の必要性を再認識することができました。一つの職種だけでは複雑な慢性疼痛には立ち向かっていけません。各職種が横のつながりを意識し、自分の専門性をチームの中で発揮しくことが重要なことだと感じました。 今後も疼痛研究に関わる研究室間のつながりも大切にしていきながらチームとして社会に貢献できる活動を行っていきたいと思います。 最後になりましたが、このような機会を与えて頂きました森岡周教授、畿央大学に深く感謝申し上げます。   畿央大学大学院健康科学研究科 神経リハビリテーション学研究室 博士後期課程1年 田中 陽一

2018.11.28

第16回日本神経理学療法学会学術集会で教員・大学院生など5名が発表!~健康科学研究科

平成30年11月10・11日(土・日)に大阪国際会議場にて第16回日本神経理学療法学会学術集会が開催されました。本学会は「次代を担う」をテーマに開催され、2000名以上の方が参加されました。   本研究室からは信迫助教をはじめ、植田さん(客員研究員)、高村さん(博士後期課程)、藤井さん(博士後期課程)、水田さん(博士後期課程)が発表を行いました。   演題名は以下の通りです。   <口述発表> ・信迫悟志「脳卒中後失行症と視覚‐運動統合障害に共通した責任病巣―映像遅延検出課題とVoxel‐based lesion‐symptom mappingからの証拠―」 ・植田耕造「Pushingの出現に付随して自覚的姿勢垂直位の傾斜を認めた重度左半側空間無視の一症例」 ・高村優作「空間性/非空間性注意の包括的評価による半側空間無視の回復過程の把握」 ・水田直道「脳卒中後症例における運動麻痺と歩行速度からみた歩行障害の特性―運動学/筋電図学的な側面からの検討―」   <ポスター発表> ・藤井慎太郎「脳卒中患者における静止立位時の側方重心偏倚の特徴に着目した重心動揺特性分析」     たくさんの方が参加されており、フロアでは活発な議論がされておりました。   また、特別公演「私らしさを取り戻すということ―身体性システム科学の視点から―」と、シンポジウム「中枢神経障害の歩行再建を担う」では森岡周教授が情報提供をされました。どちらの講演もSynofzikの論文から、感覚運動表象、概念的表象、メタ表象という3つの階層を軸に、社会的人間としての役割も含めた「私らしさ」の重要性について、行為主体感・身体所有感の視点から説明をされていました。     2日目には第52回日本理学療法学術大会と第15回日本神経理学療法学会学術集会の表彰式が行われました。 前者の最優秀賞で森岡教授,後者の学術集会長賞で信迫助教がそれぞれ表彰されました!     近年、装具療法や電気刺激療法に加え、経頭蓋磁気刺激やロボティクスなど、様々な視点からの介入が注目されており、講演や演題発表においてもその効果やメカニズムに触れた内容がたくさんあったように思います。また、再生医療の治験に関する講演もあり、今後ますます神経理学療法の分野が広がっていくであろうことを感じました。   どの介入も有効性が報告されており、臨床応用されていくことが期待される一方、介入ありきではなく、病態特性を考慮した適応と限界についても考えていく必要があるのではないかと思いました。こういった場で時間を共有し、たくさん議論する中で、研究と臨床がつながるように方向付けしていくことが、より良い医療を提供するために重要であると感じた二日間でした。   最後に、学会運営や準備、発表や参加をしたみなさまに、貴重な時間を提供していただいたことを深く感謝いたします。   畿央大学大学院 健康科学研究科 修士課程 古賀 優之

2018.11.09

同窓会レポート~理学療法学科松本ゼミ

畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)では、卒業後の同窓生のつながりを活性化することを目的に、一定数以上集まる同窓会の開催を補助しています。 ▶同窓会開催にかかわる補助について(大学ホームページ)   今回は、理学療法学科松本ゼミの同窓会レポートをお届けします!   2018年10月27日(土)、理学療法学科の松本大輔先生と松本ゼミ卒業生が集まり同窓会を開催しました。この会は「松本会」と称して毎年(現役生も誘って)開催しており、今年で9回目となります。今回は松本先生と現役生の3・4回生、卒業生の9~12期生の総勢25名が参加しました。     松本会は集まる年代が広いため、いろいろな話を聞くことができます。卒業生の先輩・後輩とは1年ぶりの再会ということで職場の話やプライベートの話などで話が弾み、とても楽しいものになりました。自分と全く違う環境に身を置いている人達からの話はとても刺激になります。また、現役生からは実習の話や卒業研究の話を聞き、現役生だった頃のことを思い出し、懐かしくなるとともに初心を思い出すことができました。 松本先生はお変わりなく、元気そうでした!卒業するとどうしても大学へ行く機会が減ってしまうので、こういった同窓会の場で会うことができて、とてもうれしく思います。 また来年の松本会も楽しみに、1年間頑張ろうと思います!   理学療法学科10期生 松下竜也