2014年6月の記事
2014.06.07
奈良県中央卸売市場連携「マグロを使ったメニュー開発プロジェクト」で「海の幸たっぷりランチ」登場!
今年のテーマ食材はもっともポピュラーな「マグロ」です! 畿央大学と奈良県中央卸売市場との連携事業は2年目を迎え、今年も健康栄養学科の前期授業「給食経営管理論実習Ⅱ」(指導教員:上地加容子准教授、冨岡華代助手、小西佳奈助手、3回生76名)のなかで、「マグロを使ったメニュー開発」でマグロをテーマに取り組んでいます。 2014年4月17日の第1回目授業では同市場内の水産物卸協同組合(吉田理事長)から当日朝一に競り落とされたキハダマグロ体長1.5m約40kgの解体実演が調理実習室内において行なわれ、そのあと新鮮なお刺身にしていただきました。 2014(平成26)年6月5日、この日学生たちが作ったメニューは、「海の幸たっぷりランチ」という愛称の昼食で、あさりのピラフ、さばのイタリアングリル、手作りツナマヨのマリンサラダ、ミルクプリンのブルーベリーソースかけでした。 この給食は実習学生とともに教職員や一般の学生も食券を350円で事前購入して合計約100人がお昼のランチとして食べます。魚介類がメインになると鳥肉や豚肉よりもコストがかかるので経費面で難しいところがありますが、今年の11月15日・16日に天皇陛下をお招きして奈良県で「豊かな海づくり大会」が開催されるのにちなんでテーマが魚になりました。健康、食育をめざす健康栄養学科にぴったりのテーマに学生たちも張り切っています。 食堂のホワイトボードやテーブル上のコピーは手作り感いっぱいです! 給食調理室内ではみんながそれぞれの役割分担をこなし協力して大量調理実習を行います。まるで戦場の炊き出し班のようで、上地先生の号令が声高く聞こえてきます。 実はこの奥の部屋では、別の班によって「マグロを使ったメニュー開発プロジェクト」のための試作メニューが進行中で、和風と洋風のマグロ丼、パスタなどが試作されていました。 この給食実習のランチは、冬木智子学長先生が欠かさずお昼に食べていらっしゃいます。 学長先生は食事を届けてくれる担当の学生とお話することも楽しみのひとつにされています。
2014.06.06
本学大学院生の論文が「Behavioural Brain Research」に受理されました。
現在、畿央大学神経リハビリテーション学研究室(大学院:森岡研究室)に在籍しております、博士後期課程の大松です。 先月、私がまとめた論文、“Activation of the serotonergic system by pedaling exercise changes anteior cingulate cortex activity and improves negative emotion.”が“Behavioural Brain Research (IF: 3.327)” に受理されました。 この研究は、私が修士課程の時に行った実験を論文にまとめたものです。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=ohmatsu+s 本研究は、運動の日課がある人に対し中等度のペダリング運動を行うことで、緊張・不安といった不快情動の軽減、活力といった快情動の増強といった情動面に対する効果に関して、主観的な情動面の変化、尿中セロトニン生成量、EEGの測定(前頭葉非対称性、sLORETA解析によるhight-alpha波帯域での前帯状回の活動減少)から検証しました。 今回の結果から、ペダリングといった周期的運動により5-HT神経が活性化され、その結果ACCの活動が低下し、情動の変化をもたらすのではないかと示唆されました。今後、森岡研究室では運動による下降性疼痛抑制のメカニズムの解明につなげて発展させていく予定です。 この論文が受理されたBehavioural Brain Researchは、行動神経科学の分野における国際的かつ複数の学問から構成される学際的な学術雑誌で,IF3点代と比較的影響度の高いものとなっています。自分の研究が,世界の方々の目に触れることに感動すると同時に、さらなる研究に励んでいきたいと身の引き締まる思いです。修士課程入学当時は、全く研究をしたこともなく、漠然と臨床現場で疑問に思うことを少しでも明らかに出来たら嬉しいという思いでした。当時思い描いていた研究の内容とは少し形が変わりましたが、周囲のサポートにより徐々に形になっていきました。研究について全くの素人だった私が、国際雑誌に自分の論文が掲載されたのは、教授の指導や授業による知識はもちろん、異なる専門性や知識を持った研究室のメンバーと多くのディスカッションを行っていく中で、より良いものに作り上げていけたからだと強く感じます。 最後に、この研究や論文作成の全過程で指導して下さった森岡周教授をはじめとする、本学の神経リハビリテーション学研究室のメンバー、また尿中セロトニンに関して助言や指導して頂きました坂田進教授、西井康惠助手に深くお礼申し上げます。ありがとうございました。そして、今後も研究室のメンバーとリハビリテーションの専門家として互いに切磋琢磨し、少しでも社会に貢献できるような研究を行えるよう前進していきたいと思います。 畿央大学大学院 健康科学研究科博士後期課程 大松 聡子
2014.06.06
母性看護学実習前の実技試験を実施しました ~看護医療学科
「赤ちゃんのおむつ交換」実技試験 6月5日(木)1・2時限目に、看護医療学科3回生配当科目 「母性看護学援助論Ⅱ」授業内で、「新生児期の看護の実際」の演習として『赤ちゃんのおむつ交換の試験』が実施されました。 この試験は、後期の臨地実習「母子看護学実習」に行く前の準備として、「赤ちゃん人形」を使って実技テストを行ったものです。 みんな、何度も練習して、衛生面や作業時間に気を配りながら、試験に臨みました。 リラックスして赤ちゃんに話しかけながらする人、新生児(人形)の扱いに緊張で指が震えている人、それぞれ。 採点する先生の視線も真剣です! ちなみに、生まれたての赤ちゃんの便は真っ黒! まさに、海苔の佃煮のようでした…。 今後も実習に向けて、試験は続きます…。 学生さん、ガンバレ!!! 看護医療学科 母性看護学担当教員 鷲尾 弘枝
2014.06.06
「梅雨バテ防止食材」の特集番組に、健康栄養学科教員が出演!
村木先生が読売テレビに登場! 「梅雨を乗り切る食材 トウガラシ」を紹介 読売テレビで月曜~金曜の午後4:47~放映されている情報番組「かんさい情報ネット ten!」の金曜企画“カラクリ”コーナーにて、本学健康栄養学科准教授の村木 悦子先生が取材を受け、2014年6月6日(金)の番組内で放送されます。 6月4日に関西地方でも梅雨入りが発表され、雨の降る日が多くなってきましたが、今回はこれから始まる梅雨を乗り切り、元気に夏を迎えるための「梅雨バテ防止の食材」についての特集です。 そして今回このコーナーで梅雨を乗り切るカラクリとして紹介されるのはトウガラシです! トウガラシに含まれるカプサイシンの発汗促進(熱産生)作用と熱放散作用を利用し、梅雨とその先の夏に向けて今から体温調節のできる身体づくりをして、「梅雨バテ」だけでなく「夏バテ」予防にも繋げていくことが今回のポイントです。 ▼取材を受ける村木先生。 特集のなかでトウガラシを使った料理も紹介されます。 ▼その料理に使う食材はこちらです! トウガラシのカプサイシンだけでなく、鶏肉に含まれるカルノシン、アンセリンの疲労回復効果など、今回のテーマにぴったりな食材を使用しています。 トウガラシそのものだと辛いものが苦手な方には抵抗があるかもしれませんが、トウガラシを使用した食品であるキムチを用いたり、その辛みを抑えるために、ある調味料や食材を使ったりと、食欲のなくなるこの季節でも食べやすい料理となっているようです。 「ある調味料」とは、何か??? とても気になりますね! トウガラシに関するさらに詳しいお話や料理のレシピは、6月6日の放送をぜひご覧ください!! 健康栄養学科 助手 隅蔵 菜海
2014.06.04
中学校一日見学実習レポートvol.2~現代教育学科
2014年5月22日(木)に中学校一日見学実習を大阪教育大学附属天王寺中学校で行いました。 この実習は、教育学部の英語科教育実習(中学校)の授業の一環として、将来教師をめざす学生7名が参加しました。 実習の目的は、中学校での英語科教育実習を直前に控え、教職をめざす者として中学校における学習指導、生徒指導及び生徒の実態を実践的、体験的に学ぶことです。 では、当日の様子を写真とともにご紹介します。 はじめに、大阪教育大学附属天王寺中学校、金井副校長先生より本日の注意事項等のご説明をいただき、附属天王寺中学校の歴史や校風について、さらに先生ご自身も英語を担当されていたというご経験から、本日の実習で見るべき大切な視点をご指導いただきました。 「良い点はもちろんながら、自分が授業者だったらどうする」といった改善点も見るようにとの指示を頂き、私達学生を一教師として見ていただいている先生の心の広さに感動をしました。 授業観察一つ目は、中学2年生の英語の授業でした。 担当の先生はクラスルームイングリッシュを多く用いられ、生徒に生きた英語の手本を示されていました。後の振り返りで、「英語力の必要性を痛感した」という意見が多く、私達学生にとってとても良い刺激になったと感じています。また、学習の中に新しい単元だけではなく、前回に習った単元などを織り交ぜ、さらには、一つ、一つの活動に意義を持たせるようにし、授業の中で有意義な活動をされているのが非常に印象的でした。 続いて、見学させていただいた授業は、3年生の英語の授業。 3年生にもなると1年生から積み上げてきた英語力を発揮するために、初めに1人の生徒が1分間スピーチを英語で行うなど生徒主体の活動があり、また生徒の発問に対して「褒める」というのが特徴だと感じました。 生徒が英語に対して意欲的に活動ができる場をつくる指導方法に感銘を受けました。 午後からは、金井副校長先生よりご講話をいただきました。ご講話が始まる前に、ウォーミングアップと称して「チャンツ」を使った活動が始まりました。 チャンツとは、ジャズのリズムに合わせて、英語のイントネーション、リズム、ストレスを自然に学ぶ事が出来る指導法のひとつです。このチャンツで緊張していた気持ちも治まり、活気あるご講話のスタートとなりました。 ウォーミングアップの後は、学生たちによる授業の振り返りや金井副校長先生の長年の経験を活かしたお話を聞かせていただきました。 特に先生のお話の中で「英語指導における効果的な五箇条」をご教授頂いたことは、これから私達が実習に向けて改めて見直さなければいけない点を頂いた気がし、なお一層実習に向けて気持ちが引き締まりました。 それでは、最後に参加した学生の声を紹介します。 ☆生徒たちも英語で行われている授業に対して、教師の説明を日本語に訳したり、スムーズに活動に移ったりとしっかり反応することができており、英語を話すことや聞くといった環境に慣れており、英語力の高さを感じました。実際にそのような授業を見学させていただくことで、教師の英語力が生徒の英語力につながっていくということをすごく感じました。 ☆たくさん生徒を褒めていたところ、そして褒めるだけではなくて、次につながる課題を伝えていたところがとても良いところだと思いました。 ☆先生方は授業に対する事前準備をとてもしっかりとされている上に、生徒たちを惹きつける方法をたくさん持っていると思いました。本文の内容の暗唱や単語以外での発音指導、スピーキングカードの利用などを通して、教師としての授業への意識の高さを生徒たちに示したり、生徒たちのモチベーションを上げたりすることができていたように思います。 ☆副校長先生のご講話より、音声の大切さも改めて感じました。 『「言える」ということは、「書ける」や「聴ける」につながる』 という先生のお言葉は強く印象に残っています。 たしかに我々も母語を習得する際は、主に母親からの音声を模倣し繰り返すことで習得してきました。第二言語でも同じようにできるとは限らないかもしれませんが、それでもやはり音声による教授は大切であると心にとどめ、実習で活かしていこうと思います。 もうすぐ教育実習が始まります。 今回学んだこと、また大学で学んできたことをしっかりと活かせるように頑張ります。本日の中学校一日見学で、教育実習への意欲もますます高まり、よい緊張感を持って実習に臨めそうです。 現代教育学科4回生 田仲 真規 山口 大輔
2014.06.03
中学校一日見学実習レポートvol.1~現代教育学科
中学校英語科の教員免許取得をめざしている学生達は、英語科教育実習を通して、学校現場で生かせる心得や心構えなどのさまざまな指導を受けます。 その中には、社会人としての挨拶の仕方や服装の整え方、実習記録簿の書き方、模擬授業の指導などがありますが、本学では、教育実習前に学校現場の様子を実際に目で見て学ぶ実習、「英語科中学校一日見学実習」を行っています。 教育実習を直前に控え、教職をめざす者として中学校における学習指導、生徒指導及び生徒の実態を実践的、体験的に学ぶことが目的です。 今年度の一日見学実習は、例年以上に充実したものになりました。 本来であれば、「一日」の見学実習を通して、中学校の様子を学ぶ実習ですが、見学先の香芝市立香芝北中学校の先生方のご厚意とご協力により、一日見学に向けた事前指導を計2回行い、より充実した一日が過ごせるようご配慮を頂きました。 (本学と香芝市は、連携協定を平成19年度から締結し、様々な点で協力体制を築いています。) 第1回目の事前指導では、香芝市立香芝北中学校の教務主任である富田先生に畿央大学にお越し頂き、生徒との接し方や授業の進め方などについてわかりやすく、またたくさんの具体例を用いて講義してくださいました。特に授業の進め方では「授業では、山を作る」、「生徒がなるほど!と思えるような落としどころを作る」等、目から鱗の授業技術を披露してくださり、学生達も先生のご講義に引き込まれていました。 また、第2回目の事前指導では、本学学生が香芝北中学校にお邪魔をし、英語科の先生方と英語指導の事、また一日見学実習時のサポートの方法等を綿密に打ち合わせさせていただきました。この時の学生達は、現場の先生方の熱心な指導に触れ、一日見学に向け一層気が引き締まったようにも見えました。 そして2014年5月8日(木)。いよいよ中学校一日見学実習の日です。この実習では、本学教育学部学生8名が参加しました。では、当日の様子を写真とともにご紹介します。 当日の朝、学生達が自分自身のスケジュールを確認している様子。 1限目から6限目まで英語授業のみならず様々な教科を見学する機会を頂きました。 集団で行動するという受動的な参加ではなく、授業のお手伝いや英語での自己紹介等、積極的に参加する場面も頂き、貴重な経験をさせて頂きました。 先生の立場で初めて教壇に立つ学生は、最初は、緊張の面持ちでの自己紹介でしたが、子供達が積極的に質問してくると、緊張感がほぐれてきたようにも見えました。 学生は先生の授業の様子を熱心に観察しています。 「なるほど、こうやって伝えるのか」 「英語で英語の授業をするにはこんな方法があるのか」 と先生方の授業見学を通してたくさんの「気づき」を得ます。 ALT(Assistant Language Teacher)の先生からお話を聞かせて頂く機会も頂きました。豊富な経験をお持ちの先生で、様々な興味深い体験について話をしてくださいました。日本で英語の先生として長年活躍されているので、英語の教え方や日本の英語教育に関するご意見を聞かせて頂き、学生にとって大変有意義な時間となりました。 昼食の時間。学生は、担当クラスの生徒たちと一緒にお弁当を食べながら、授業のことや普段の生活などの話を通して積極的に子供たちとかかわりました。 授業以外の時間も大切な時間です。生徒とともに清掃をして、会話の機会を持ちます。大学生のお兄さん、お姉さんに中学生は、興味津々で会話も掃除もはずみました。 学生達は休憩時間を活用し、意見交換を行いました。普段の大学での講義だけでは見えないこと、実際に中学生と触れあうことで感じたこと、疑問に思ったことなどを熱心に意見交換しました。 放課後、ボランティア活動にも参加させて頂きました。このボランティア活動は、香芝北中学校の生徒会が中心となって初めて全校生徒に呼びかけた地域貢献活動になります。生徒達と学生達は中学校近くの「旭ヶ丘近隣公園」で地域美化に貢献をしました。 また、美化活動を通して、生徒達との絆も築くことができました。 「こんなゴミがあったよ!」 「名前、何て言うんですか?」 「英語の発音教えてください!」 など清掃活動を通して、授業参観だけではできない交流も可能になりました。 また、この時の様子は、5月15日付の奈良新聞でも紹介されました。 放課後には、英語科の先生方との懇談会の時間を設けていただきました。授業での工夫や先生方が授業で大事にされていることを語っていただき、先生方の日頃の努力を聞き、生徒達に対する熱い思いに触れる非常に有意義な時間となりました。 【この実習に参加した学生の声】 ☆私にとって初めての中学校で“先生”と呼ばれながらの一日でした。また、英語の授業のみならず、生徒指導、ボランティア活動、特別活動(修学旅行についてのホームルーム活動)など様々な事柄に一日で触れることができ、とても有意義な一日でした。現場の先生がおっしゃっていた「授業を批判的に見る、なぜ?を大事にする」ということを大事にしたいと思っています。 ☆香芝北中学校を初めて訪問した時に感じたことは、生徒とすれ違うたびに元気な挨拶をしてくれるということでした。一日見学実習で最初はとても緊張しましたが、生徒の元気な挨拶が私に勇気を与えてくれて、元気に充実した一日を過ごすことができました。授業中の集中力、休み時間中の明るさ、そして積極的な地域清掃、「やる時にはしっかりとやる」の姿を見ることができました。 ☆香芝北中学校の一日見学実習は私にとって新しい経験の連続で、多くの学びを得ることができました。一番驚いたことは、香芝北中学校では授業にデジタル教材を用いたり、上下に移動可能な黒板を使用されていて、すべてが自分の中学時代にはなかったことばかりですごく驚きました。 ☆最初は不安もありましたが、自分にとって得られたものがたくさんあったとてもよい一日でした。中学生との関わり方、現役の先生方が行う英語の授業、そしてその授業の仕組みなど、実習中は新しいことをどんどん吸収でき、生徒の視点しか持っていなかった自分にとって、すべてが新鮮に感じられました。今後はこの経験を活かし、普段の勉学や教育実習に取り組んでいきたいと思っています。お忙しい中、お邪魔させていただきましてありがとうございました。 いよいよこれから、中学校への英語科教育実習が始まります。畿央大学で得たこと、学んだことを糧に、中学校でさらにたくさんの事に気づき、学び、成長してくれることと思います。学生達のこれからの飛躍に大いに期待しています! 現代教育学科 英語科 准教授 竹下 幸男 准教授 ムース・ランディ 助教 深田 將揮
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