2024.03.01 

畿央大学付属こども園の園児に手作り椅子をお届け!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」

1回生対象の科目「立体表現Ⅱ」では、丹波篠山で家具作家をされている稲葉 崇史先生を講師として、2023年4月に開園された「 畿央大学付属広陵こども園 」の子どもたちのために、2021年からスツールを製作しています。

2021年度2022年度は背もたれのないシンプルな形のスツールを製作しましたが、2023年度は、こども園からの要望を取り入れ、背もたれ付きの椅子づくりに挑戦しました。

 

まずは、教育学部長の前平先生にお越しいただき、スツール作りへの思いをお話しいただきました。子ども達の成長をサポートすることができる以下の条件をふまえたスツールを学生は一人一脚、全15回の授業で製作します。

 

  1. 木の材質をそのまま活かしたシンプルなもの(子どもの好むデザイン性)
  2. 一人ひとりの子どもの身体(足の長さ)にあったもの
  3. 椅子の高さは両足が床に着く長さ(膝と股関節が横から見て90度)のもの
  4. 少々乱暴に扱っても壊れないくらいの強度と安全性を保っているもの

のこぎりやカンナ、鑿(のみ)などの工具に初めて触れる学生48名が世界に1つだけの椅子を製作します。

 

稲葉先生が作成した基本デザインをもとに、子ども達が喜んでくれる安全に使用できるデザインを考え、設計図を描き、様々な工具の使い方を学びながら、「脚」「貫」「座面」「笠木」などの加工を行います。学生たちも、授業の後半になると、恐るおそる触れていた工具にも慣れ、まるで職人のような眼差しで、子どもたちへの思いを込めて作業を進めていました。

 

▼加工を進める学生

 

 

そして今年1月末に、完成した椅子を楽しみに待ってくれていた子どもたちにお届けしました。たくさんの椅子が並び、「ありがとうございました」と声を揃えて伝えてくれた子どもたちの嬉しそうな表情をみて、学生たちも「大切に使ってね」と満足げな表情を浮かべていました。

 

▼完成した椅子48脚を披露

 

 

▼お気に入りの椅子をみつけて集まる子どもたち

 

 

『だれかのためにモノづくりをする』ことを経験し、ものづくりに対する楽しさや難しさを改めて学ぶことができました。

 

 

人間環境デザイン学科 助手

中井 千織

 

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