2024年6月の記事
2024.06.11
外部講師による講義「若年性認知症の理解とその支援の実際」~看護医療学科「認知症ケア論」vol.2
看護医療学科では1・2回生の選択科目として「認知症ケア論」があります。「認知症」に対する理解を深め、学生が社会の一員として正しい知識を備え、主体的に行動していく基盤を作ることが目的で、1回生の21名が受講しています。 ▶「認知症ケア論」授業紹介記事はこちら 令和6年6月1日(土)は、若年性認知症についての理解を深めるために、訪問看護ステーションIrieの山瀬 明氏、SPSラボ若年認知症サポートセンターきずなやの若野 達也氏、まほろば俱楽部ピアサポーターの平井 正明氏をお招きして講義をしていただきました。 山瀬氏は、訪問看護で関わった若年性認知症の方とご家族の事例を通して、長期的に先を見据えて関わっていくことや、ご本人・ご家族との生活の状況を踏まえ、その人にとって一番良い関わりを一緒に考えていくことを大切にしていると話してくださいました。 若野氏は、若年性認知症の人に限らず、障害のある方や生き辛さを抱える若者達の居場所づくりや就労支援などについて、きずなやでの様子も踏まえてご講義くださいました。 平井氏は、ご自身の経験から若年性認知症のことやご自身が活動されているピアサポートについて詳しくご説明いただきました。ピアサポートとは「同じ経験を持つ仲間同士の支え合い」で、平井さんはピアサポートの大事な視点として「できないこと」に注目するのでなく、ストレングス(強み)を伸ばす関わり、「何ができる(得意)か」「何をやりたいか」に注目することが大事で、そのためにはまず、「自分自身の強み」を知る必要があると教えてくださいました。 講義後には、学生から、「若年性認知症の方の課題はどういったことでしょうか?」「3人の講師それぞれに、行動を起こすうえでの葛藤や不安はありましたか?」「海外での認知症の考えや捉え方はどうですか?」など、たくさんの質問がありました。質問に対し、講師の方々はとても丁寧に、社会の現状や講師自身の考え、熱い想いを語ってくださいました。 講義後の学生感想・学びより〔一部抜粋〕 ● 平井さんがおっしゃっていた「できないことには注目しない」という考えがとても素敵だと感じた。できないことよりも自分の強みに着目して、そこを伸ばしていくことで認知症になっても自分の暮らしは、自分で豊かにすることができると考えた。 ● ピアサポートの強みが「同じ立場で同じ経験をした人達の集まり」であると学んだことから、私達ができることは、同じ経験をした人たち同士を繋げられる居場所をつくり、広げていくことではないかと考えた。 ● 若年性認知症になって困ったことや当事者目線の課題について知ることができた。若いという理由で国の支援を受けることができないことや、周囲に十分知られていないため十分な理解を得ることができないなどの課題があり、一番重要になってくるのは周囲の認知度を上げていくことだと思った。 ● 国の制度やたくさんいる現場でも解決できない問題がとても多いと伺い、その解決のために、地域の困りごとと高齢者や若者の居場所づくりや、悩みを解決するなどの事業のスタートへと結びつけることができるということを学んだ。「できないから仕方ない」ではなく、「できないことをどうやってするのか」というところに目を向けられる人に成長したいと感じた。 3人の講師の熱い想いが伝わり、学生にとって「自分達にできること」を考える、とても貴重な時間となりました。講師の山瀬 明氏、若野 達也氏、平井 正明氏に深く感謝いたします。 認知症ケア論では、6月29日(土)に「SPSラボ若年認知症サポートセンターきずなや」でフィールドワークを行います。今回の講義で学んだことが、実際の現場でどのように実施されているのか、体験での学習に結び付けましょう。今度はどんな学びがあるのか、今から楽しみですね。 看護医療学科 島岡 昌代 【関連記事】 フレンドリーをめざす「認知症ケア論」のご紹介!~看護医療学科 新たに「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク! ~看護医療学科 「認知症ケア論」で学外施設へフィールドワーク第2弾! ~看護医療学科 「認知症ケア論」フィールドワークでの学びを共有!〜看護医療学科
2024.06.10
理学療法学科 海外インターンシップ2024 vol.2~フランスの理学療法士と交流!
理学療法学科では今年度で5回目となる「海外インターンシップ」を行います!3回生12名、教員4名で令和6年9月5日(木)~10日(火)の6日間の日程で台湾を訪れます。現地では国立台湾大学と中国医薬大学の理学療法学科との交流や、英語での講義、プレゼンテーションなどが予定されています。 「海外インターンシップ」の事前学習として英語力を向上させるだけでなく、海外の文化や理学療法の現状を学ぶため、海外からゲストをお招きし、学生交流やレクチャーを受ける機会を作っています。 前回に引き続き、今回はフランスのリヨン市民病院 に勤務されている立花祥太朗先生からフランスの理学療法の現状について現地からオンラインレクチャーをしていただきました。立花 祥太朗先生はフランスで生まれ育ち、本学理学療法学科の森岡先生が取り組んでいるCRESTの研究協力者でもいらっしゃいます。 今回は日本語表記のスライドを英語で説明してくださったため、英語での表現も学ぶことができました! ▼こちらは16時過ぎでしたが、フランスはまだ朝の9時という早い時間からリアルタイムで講義していただきました! 今回のオンラインレクチャーで学んだことの一部をご紹介すると… フランスでの理学療法の現状について・・・ ● 理学療法士に開業権がある ● 1回のリハビリ時間は30分まで(日本は基本的に20分) ● PT協会への登録が義務化(日本は義務化されていない) フランスでの理学療法士の養成について… ●2015年から4年制に (1年間スポーツ学、医科学、生物学、健康学のいずれかを学んだ後、希望者のうち成績優秀者のみ理学療法学科のある学校で4年間学ぶ) ●毎年入学できる理学療法学科の学生総数が決められている ●日本の約2倍の実習時間が課され、卒業すると理学療法士の資格を取得できる フランスでの理学療法士の課題について… ●現在は直接、理学療法士のもとへ行くと保険適応外のため、医師からの紹介無しで保険適応できるように取り組んでいる そのほか、フランスでは理学療法士は男性よりも女性の方が多いことなど教育制度以外の点でも日本の理学療法と違う点があり、フランスの理学療法を知ることで日本の理学療法について考える良い機会になりました。 また、私達の質問に対して分かりやすくお答えいただいたため、理解を深めることが出来ました。時差もあり、お忙しい中このような機会を設けてくださり、心より感謝申し上げます。実りある時間をありがとうございました! 理学療法学科3回生 礒橋 菜生 理学療法学科3回生 池山 賢太 【関連記事】 理学療法学科 海外インターンシップ2024~タイの理学療法士が来校! 海外インターンシップ先の中国医薬大学(CMU)の教員・学生5名が来学!~理学療法学科 トルコ人・タイ人研究者に学ぶ理学療法!~理学療法学科3年次配当「理学療法研究法」 畿央大学に短期留学中のトルコ人研究者にインタビュー!~ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学に短期留学中のトルコ人研究者にインタビュー!後編~ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学に滞在中のタイ人研究者にインタビュー!~ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学に滞在中のタイ人研究者にインタビュー!後編~ニューロリハビリテーション研究センター トルコ人研究者に日本や理学療法のあれこれを聞いてみた!~Burcu Dilekさんロングインタビュー
2024.06.10
「どこでもシート」の魔力~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.3
看護医療学科の「老年看護学援助論Ⅱ」(3年次前期必修科目)では、高齢者看護に必要とされる生活機能の視点からのアセスメントや看護技術、紙面上の事例による看護過程の展開を行い、高齢者の日常生活の維持に必要な援助技術を演習し学修します。第1弾では摂食嚥下障害に対するケアを、第2弾では実習に活かす高齢者看護技術について学ぶ様子を報告しました。今回は、後期の臨地実習に向け「看護過程の展開」の演習に取り組む様子をお届けします。 令和6年5月30日(木)の演習では、生活機能関連図を作成しました。 老年看護学では、他領域とは異なる思考で看護過程を展開します。高齢者は加齢によるさまざまな影響を受け、慢性疾患や複数の疾患・障害を有するケースも多いため、高齢者の疾病を完治することに重きを置くのではなく、生活機能に着目し、高齢者の「もてる力」を最大限に発揮し、その人らしく望む生活を過ごすことができる目標志向型思考で看護を展開する心がけが重要です。 今回の演習では個人作業で生活機能関連図を作成した後、グループ作業でディスカッションや可視化・共有に効果的な「どこでもシート」を活用しました。 「どこでもシート」を活用することで、学生は顔をあげ、前を向き、同じターゲットに視線を合わせて議論しあえる環境ができました。また付箋の活用で、色々なアイディアを出しつつ、折り合いをつけながら思考を発展させることができ、演習前の「もやもや」が「すっきり」に変わり、笑顔あふれる満足感の高い時間を過ごすことができました。 講義後の学生感想より〔一部〕 ● グループで共有できることから、自身が考えつかないこと、異なる視点のアプローチがありとても勉強になった ● 関連図の作成は難しいが、みんなで考えることで乗り越えることができた ● シートや付箋を活用することで、難しい関連図も、色々な考え方があること、整理の方法を理解できて勉強になった ● 関連図は苦手だが、老年のグループワークは楽しく取り組めるので実習が楽しみです いよいよ演習も折り返しに入り、これからは看護目標を立て、自身の立案した計画に基づくケアの実践に取り組みます。学生が日々苦労しながらも前向きに演習に取り組む姿に教員も大変良い刺激を受けています。ゴールはもうすぐですので、あと一息、一緒に頑張りましょう。 看護医療学科 准教授 室谷 牧子 【関連記事】 外部講師による講義『食べたい!』を支えるケア ~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.1 『実習に活かす高齢者看護技術』高齢者の個別性に合わせた援助を考える~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」Vol.2 フレンドリーをめざす「認知症ケア論」のご紹介!~看護医療学科 2024年度 へき地医療体験実習レポート(吉野郡川上村)~看護医療学科 2024年度 へき地医療体験実習(山辺郡山添村)レポート~看護医療学科 2024年度 へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)1日目レポート~看護医療学科 2024年度 へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)2日目レポート~看護医療学科 2024年度 へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)3日目レポート~看護医療学科 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 2024年度 新入学生研修 学科別レポートvol.3~看護医療学科
2024.06.07
理学療法学科 海外インターンシップ2024~タイの理学療法士が来校!
理学療法学科では、今年度4年ぶり5回目となる「海外インターンシップ」を行います。3回生12名、教員4名で令和6年9月5日(木)〜10日(火)までの6日間の日程で台湾を訪れます。現地では、国立台湾大学 と中国医薬大学の理学療法学科との交流や英語での講義・プレゼンテーション・レクリエーションなどが予定されています。 「海外インターンシップ」の事前学習として英語力アップだけでなく、海外の文化、理学療法の現状を知るために、海外からゲストをお招きし、学生交流やレクチャーを受ける機会をつくっています。今回はタイのMahidol Universityから、院生のFriendさんとGigさんの2名が大学に来てくれました! ▼左:瀧口先生 右上:Friendさん 右下:Gigさん まずは自己紹介を兼ね、アイスブレイクを行いました! 学生が考えた質問に答えていただき、お互いの好きなものや文化の違いについてたくさんお話しできて楽しかったです(^^)/ 続いて、タイの理学療法・文化についてプレゼンテーションをしていただきました。 英語での聴講は初めてだったので難しかったですが・・・拙い英語での質問にも優しく答えてくださり、タイと日本の様々な違いについて、より理解が深まりました! プレゼンテーション終了後には皆で合掌し、「コップンカー‼‼‼」の掛け声で集合写真を撮りました♪ 授業が終わった後には、懇親会を開催! タイのじゃんけんや歌を教えていただいたり、日本の歌(ドラえもんやドン・キホーテのテーマソングなど(^^♪)を一緒に歌ったりと楽しい時間を過ごしました! 最後に、お忙しい日程の中、学生たちと交流していただき心より感謝申し上げます!楽しい時間をありがとうございました。 理学療法学科3回生 茂木 みさと 理学療法学科3回生 延木 千咲 【関連記事】 海外インターンシップ先の中国医薬大学(CMU)の教員・学生5名が来学!~理学療法学科 トルコ人・タイ人研究者に学ぶ理学療法!~理学療法学科3年次配当「理学療法研究法」 畿央大学に短期留学中のトルコ人研究者にインタビュー!~ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学に短期留学中のトルコ人研究者にインタビュー!後編~ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学に滞在中のタイ人研究者にインタビュー!~ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学に滞在中のタイ人研究者にインタビュー!後編~ニューロリハビリテーション研究センター トルコ人研究者に日本や理学療法のあれこれを聞いてみた!~Burcu Dilekさんロングインタビュー
2024.06.06
【プロジェクトゼミって何するの?②】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミ
人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて活動を行う科目「プロジェクトゼミ」があります。「プロジェクトゼミ」では、建築、インテリア、アパレルのコースに準じた様々な地域課題の発見と解決に取り組んでいます。このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 村田浩子先生のゼミにはアパレル・造形コースの学生が多く在籍し、地元広陵町の地場産業である靴下製造に関わっています。生産量の減少により縮小している靴下産業を盛り上げようと、その方法をゼミで検討しています。 残糸の活用 靴下の製造の過程では「残糸」が発生します。靴下工場ではメーカーの依頼により靴下の製造を行いますが、その商品を作製するために購入した糸が大量に残ります。これを「残糸」と呼びます。村田ゼミではこの「残糸」をSDGsの観点から活かす取り組みを行っています。 例えば2024年11月末に大学隣の商業施設「エコール・マミ」で、近隣住民を対象に残糸を使ったワークショップの実施を予定しています。7月には広陵町に残糸を使ったラグやバッグの提案をするため、ゼミ生が作品づくりに取り組みます。糸のことを知り、初心者でも扱いやすい作品を目標に、相談しながら黙々と作業を進めています。 本日のゼミでは、残糸を束ね、ラグを試作していました。試作の次は実際にラグやバッグを作っていきます。「残糸」はとても細くきれいな糸です。この「残糸」がどのような作品に生まれ変わるのか、乞うご期待! デザイン実習室には糸や布をつくる道具がたくさんあり、今日はその一部をご紹介します。綿を手紡ぎで糸にする「糸車」や半機械的に糸にする「ガラ紡機」など、今では製造されていないモノや使える職人さんがいなくなってしまったモノ、使う機会がなくなり譲っていただいたモノも多くあります。 ▼糸車 ▼ガラ紡機 村田ゼミではこれらを活用し、糸紡ぎ、染色、織り、縫製まですべての行程を経験します。木枠には、卒業研究で学生がつくった糸が残っています。 ▼木枠 人間環境デザイン学科では、これらを卒業研究で実際に使用して作品を作ることができます。前述の通り、今年の11月末には「エコール・マミ」にて「残糸」を使ったものつくりワークショップを開催予定です。「織り機」の出番もあるようです。興味のある方は、ぜひお立ち寄りください。 ▼織り機 プロゼミ紹介プロジェクト 【関連記事】 【人間環境デザイン学科】プロジェクトゼミって何するの?① 明日香村 八釣地区 「妙法寺」の実測調査Vol.1 -プロジェクトゼミ三井田研究室- ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始! 地域住民と4大学が参加!「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」を開催します!~人間環境デザイン学科 2024年度 新入学生研修 学科別レポートvol.5~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました!
2024.06.06
【プロジェクトゼミって何するの?①】明日香村八釣地区「妙法寺」の実測調査Vol.1~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ
人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて活動を行う科目「プロジェクトゼミ」があります。「プロジェクトゼミ」では、建築、インテリア、アパレルのコースに準じた様々な地域課題の発見と解決に取り組んでいます。このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 三井田ゼミでは、建築・まちづくりコースの学生が多く在籍し、地域の課題解決、環境教育等の課題に取り組みます。今回は、今年3月に行われた明日香村国際ワークショップ2024の対象地 明日香村八釣地区にある「妙法寺」を実測しました。 妙法寺は、享保15年(1730年)頃に建立されたお寺です。あるポスターには、日本の原風景として妙法寺や周囲の農家が写されています。しかし、現在は無住職のお寺となり、梁や柱も傾いてしまい建具を動かすこともできません。地域の方たちも一度は取り壊しを検討しましたが、やはりこれからも日本の原風景として、後世に残していきたいという思いをもたれています。 ▼立派な石垣の上に建つ妙法寺 ▼梁が沈んでしまい閉ざされたままの戸 梁や柱の傾きをどのようにして解消していくのかを検討するには、現況図面が必要です。しかし、当時の資料も図面も残念ながら残っていません。そこで、三井田ゼミに所属する学生たちの手で妙法寺を実測し、現況図面を作成することにしました。 実測1日目 平面図(間取り)、断面図(建物を垂直に切断した面を横から眺めた図)、立面図(建物の外観)などのチームに2人1組で分かれて実測します。主にこのような道具を使用し、建物を方眼紙に描き写したものに寸法を記載していきます。 ▼「①下げ振り(傾きを計測)」「②レーザー測距計」「コンベックス」などを使い寸法や傾きを測ります。 ▼高い箇所も脚立を用いて正確に測ります。 ▼下げ振りは、円錐型の重りを下ろし、上部と下部で紐と柱との距離を比較し、柱の傾きを計測します。 ▼屋根裏へも登り、小屋組み(屋根裏の構造)を確認します。 ▼お寺の隣には調理場が併設されており、当時は餅つきや炊き出しなども行われにぎわっていたようです。 ▼おいしい苺を差し入れしてくださり、実測後にいただきました。 1日では測りきれないので、次回の実測日までに手書きの図面はCADを使ってデータ化しておきます。不明な箇所や図り忘れた箇所が必ずでてくるので、それらは次回に再度確認します。 実測に参加した学生のコメント ●柱の傾き具合に驚きました。「下げ振り」も初めて使い、とても勉強になりました。(人間環境デザイン学科3回生 上田 葵生) ●実際に実測をしてみると、建物は小さいが間取りが分かれていて壁など骨組みがたくさんあり大変でした。やりがいがあって楽しかったです。(人間環境デザイン学科3回生 角矢 奈央樹) 今回は、実測風景をご紹介しました。自分の目で見て、自分の手で建物を測ることにより、柱の太さや、柱の間隔など様々な寸法や構造を把握することができ、教科書や写真では決して得られない学びがあったと思います。次回のブログでは、実測後にCAD化したデータをご紹介します。 人間環境デザイン学科 助手 中井 千織 【参考記事】 ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始! 地域住民と4大学が参加!「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」を開催します!~人間環境デザイン学科 2024年度 新入学生研修 学科別レポートvol.5~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました! 旧豆山荘(旧河合町役場)の保存再生デザイン報告会〜人間環境デザイン学科前川ゼミ
2024.06.04
畿友会(学生自治会)だよりvol.101~新入生対象謎解き企画を実施しました!
みなさんこんにちは、畿友会です! 畿友会では2024年5月20日(月)から5月31日(金)にかけて「新入生対象!謎解き企画」を実施しました。 全10回行い、5回目までは大学に関する内容を、6回目からは学科に関する内容を出題し、一番多い正解数は8問でした。 回答の様子を見ると少し難しい問題が多かったかもしれませんが、たくさんのご参加ありがとうございました。 景品内容と当選者は後日発表します。 新入生のみなさん、これからの学校生活も楽しんでください! 畿友会 広報部 現代教育学部2回生 和田 悠太 Instagram : @kiyukai_kio X(twitter): @kiyukai_kio ▶畿友会に関連するブログ記事 畿央大学|KIO Smile Blog
2024.06.04
【全国4位】フードスペシャリスト資格認定試験で特別表彰!~健康栄養学科
健康栄養学科4回生の見杉遼さんが、昨年12月17日(日)に行われたフードスペシャリスト※1資格認定試験で全国4位という成績を修め、日本フードスペシャリスト協会より特別表彰を受賞しました! ※1フードスペシャリストとは・・・ 食の本質が「おいしさ」・「楽しさ」・「おもてなし」にあることをしっかり学び、食に関する幅広い知識と技術を身につけた食の専門家です。食品の開発製造、流通、販売、外食などを担う食品産業をはじめ、食関係の広範な分野での活躍が期待されています。(公益社団法人日本フードスペシャリスト協会 HPより)。 2023年度フードスペシャリスト資格認定試験は全国で2,781名が受験して2,364名が合格、畿央大学全体としても32名が合格を修めました。 見杉 遼さんコメント フードスペシャリストは、食関係の広範な分野での活躍が期待されるものであり、管理栄養士をめざす私として興味があったので認定試験を受験しました。認定試験に受かることを目標とせず、フードスペシャリストとして今後多くの人に信頼してもらうことのできるよう、多くの知識を身に着けたいと思い臨んだ認定試験であったため、今回このような特別表彰をいただくことができて光栄に思うとともに、食に関する知識をしっかり学ぶことができていると実感できる機会になったと感じています。またこのような特別表彰をいただくことができたのは、自分の努力だけでなく、先生方のサポートやヘルスチーム菜良※2での食に関する活動を通した経験、なにより友達のサポートが大きかったと思っており、感謝の気持ちでいっぱいです。 日本フードスペシャリスト協会より特別表彰をいただいた現状に満足せず、食の専門家になるべく日々精進するとともに、多くの人に食からサポートをできるよう頑張っていきたいと思っています。 ※2ヘルスチーム菜良とは・・・ 管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。 関連記事 ヘルスチーム菜良に関連するブログ記事 6/2(日)テレビ大阪「発見‼︎“食”遺産」に健康栄養学科上地ゼミの学生が出演します! 2024年山本 隆教授の最終講義が行われました。|KIO Smile Blog度 新入学生研修 学科別レポートvol.4~健康栄養学科 衛生対策商品メーカー、株式会社サンロードとの意見交換・交流会!~健康栄養学科 上地ゼミ 3/21(木)山本 隆教授 最終講義「半世紀以上に及ぶ研究生活を振り返って-味覚とおいしさの研究-」を開催します。 楽しく見るだけで食改善!大学生食提案プロジェクト~健康栄養学科「公衆栄養学実習」 令和5年度 健康栄養学科卒業研究発表会を開催!
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