2025.11.12
第35回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会で2年連続となる「医療の質特別賞」を受賞! ~ 健康科学研究科
健康科学研究科 博士課程1年の玉村 悠介です。
2025年10月24日(金)〜25日(土)に新潟県で開催されました第35回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会において、演題名「回復期リハビリテーション病棟の誤嚥性肺炎患者におけるADL改善の関連因子の検討」が、第8回 医療の質特別賞を受賞しました。

発表内容の紹介
「肺炎」には細菌性肺炎やウイルス性肺炎など病因によって分類が異なりますが、肺炎の中でも誤嚥(ごえん)が原因で生じる「誤嚥性肺炎」は高齢になるにつれてその発生率は増加します。また、誤嚥性肺炎は非誤嚥性肺炎患者に比べて予後が悪いことも知られています。高齢者は加齢により身体機能や免疫機能が低下していることを考慮すると、高齢化が進む日本において、誤嚥性肺炎を発症した患者の日常生活動作能力の改善因子を同定することは日常生活の遂行だけでなく生活の質(QOL)の維持する観点からも重要です。
今回の発表では、回復期リハビリテーション病棟に誤嚥性肺炎の診断で入院した患者において、日常生活動作の改善に関与する因子を分析しました。その結果、筋力の指標である握力と、MNA-SFという評価ツールを用いた栄養状態が日常生活動作の改善に影響を与える因子であることが示唆され、筋力や栄養状態を評価する重要性を報告してきました。

呼吸ケア・リハビリテーション学会「医療の質特別賞」は、昨年に続き当研究室から受賞者を輩出し、2年連続の受賞となりました。この成果は、日々の臨床現場での気づきを研究へとつなげる継続的な取り組みが評価された結果であるとともに、臨床や研究に真摯に取り組む大学院生・修了生、そしてご指導くださる先生方のご尽力の賜物です。

今後も、呼吸リハビリテーション領域の発展に貢献できるよう、田平研究室一同、研究と臨床の両面から取り組んでまいります。
畿央大学大学院 健康科学研究科
博士課程 1年 玉村悠介
【昨年の様子】
第34回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 学術集会での医療の質特別賞を受賞 ~ 健康科学研究科|KIO Smile Blog
関連記事
フランス・リヨン神経科学研究センターのHugo ARDAILLON 氏が畿央大学を訪問されました!~ ニューロリハビリテーション研究センター
第15回呼吸・循環リハビリテーション研究大会を開催しました!~健康科学研究科 田平研究室
日本リハビリテーション医学会学術集会に参加しました! ~ 健康科学研究科 瓜谷研究室
神経リハビリテーション学研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科
地域リハビリテーション研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科
よく読まれている記事
カテゴリ
タグ
キーワード検索
アーカイブ



