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理学療法学科
2017.12.31
第6回ポジティブサイコロジー医学会学術集会でKAGUYAプロジェクトの研究成果を発表!~理学療法学科教員
平成29年11月25日(土)、慶應義塾大学日吉キャンパスで行われた第6回ポジティブサイコロジー医学会学術集会にて広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトの研究成果に関するポスター発表を行いました。学会名称の通り、精神・心理系の学術集会であり、マインドフルネスやWell-Being、さらには禅といった非常に幅広い領域から心身への影響を医学的に捉えていくというものでした。 ※広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクトは、地元広陵町と畿央大学が連携して地域住民の健康を支援しながら「元気のヒケツ」を探る地域密着型研究プロジェクトです。詳細はホームページをご覧ください。 ▲慶應義塾大学日吉キャンパス正面。非常に綺麗です。 私は「地域高齢者の運動習慣形成に影響する心理的要因の検討:KAGUYAプロジェクト」というタイトルで発表をおこないました。内容は地域高齢者の中で一定の運動習慣形成がなされている方は主要5因子による性格分類で外向性・開放性性格を有しており、主観的健康感(自分自身を健康と感じる強さ)が高く、ある程度転倒に対して恐怖感を抱いている方々であるというものです。学会の主要テーマからはやや離れていることからディスカッションが活発にできるかやや心配でしたが、様々な職種の方から質問やアドバイスを頂きました。 ▲発表で用いたポスター 特別講演では「公衆衛生とポジティブサイコロジー」というテーマもあり、ソーシャルキャピタル(地域とのつながり)と要介護リスクとの関係性についてのお話など、本プロジェクトに関係の深い話も多くなされていました。普段参加するリハビリテーション関連や老年医学系の学会とは少し異色な学術集会でしたが,新しい研究に参考になるヒントなども得る事ができ有意義な時間でした。 理学療法学科准教授 高取克彦 ●広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」ホームページ KAGUYAプロジェクトに関する記事はコチラから!
2017.12.19
日本理学療法学生協会(JPTSA)「畿央大学主催 関西支部大会」2017 活動報告!
こんにちは!日本理学療法学生協会(JPTSA) 畿央大学運営委員広報部、理学療法学科2回生の入川 桂一です。 先日、2017(平成29)年12月10日(日)に畿央大学で行われた日本理学療法学生協会 畿央大学主催 関西支部大会について報告させていただきます。よろしくお願いします。 ※日本理学療法学生協会についてはこちらをご参照下さい。 テーマ「痛みと理学療法~知らなきゃ損する痛みの真実~」 関東・中部・近畿・中四国・九州の大学から理学療法士をめざす学生約80名が集まってくれました。 ▼受付の様子 今回の講演は、次の2名の先生方をお招きいたしました。 「Pain Scienceから考える情報リテラシー -だまされないために-」 甲南女子大学に所属し、大阪大学医学部附属病院疼痛医療センターでお勤めの西上先生には、痛みについて正しい知識を持つことが適切な情報を選択できることにつながることから、痛みの発生・抑制のメカニズムと痛みに影響する因子などについて講演していただきました。 「難治性疼痛のリハビリテーション」 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターに所属されている大住先生には、「難治性疼痛のリハビリテーション」をテーマに「複合性局所疼痛群(CRPS)」の特徴とそのリハビリ効果を専門分野である脳の研究を用いて講演していただきました。 また講演の他に「痛みを知るために」という題で学生発表も行いました。 ディスカッションは午前と午後の2回に分けて行いました。午前のディスカッションでは、痛みを表す表現で多い「ズキッ」以外に、どのような表現があるかを学ぶために症例別に比喩・擬音語を使って意見を出してもらいました。午後のディスカッションでは、「態度によって良い印象悪い印象かの捉え方は、患者と健常者では違う事」を学んでいただきました。皆それぞれ違った意見を持っており、お互いを刺激し合えたディスカッションになったと思います。 すべてのプログラムが終わった後は、食堂で懇親会を行いました。「聖徳太子ゲーム」というゲームをグループ対抗で行い、参加者全員で盛り上がることができたと思います。 畿央大学の運営委員で2年間広報部として活動したことで、他大学の友達や畿央大学の先輩・後輩と出会い、たくさんのつながりを持つことができました。今回の先生のお話を聞いて、このつながりを卒業してからも大切にし、同じ医療者として協力し合える仲であり続けたいと強く感じました。 来年も畿央大学にて支部大会を開催する予定です。次は自分たちが主体となり運営していくため、少しばかり不安がありますが来年も皆さんが楽しんでいただけるような支部大会を作りあげていきたいと思っています! 最後になりましたが、開催にあたりご協力してくださった方々、参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました! 日本理学療法学生協会 畿央大学運営委員広報部 理学療法学科2回生 入川 桂一 【関連記事】 12/10(日)日本理学療法学生協会(JPTSA)畿央大学主催関西支部大会のご案内! 日本理学療法学生協会(JPTSA)が開催したJapan Study Tourに参加!~理学療法学科 日本理学療法学生協会「畿央大学主催 関西支部大会」2016 活動報告!
2017.12.15
脳科学×特別支援教育で教員特別対談!~現代教育学科「発達障害教育特論」
特別支援教育に関する3回生後期の配当科目「発達障害教育特論」(担当教員:理学療法学科・ニューロリハビリテーション研究センター長森岡周教授)では、12月13日(水)の授業で、昨年に引き続き、現代教育学科の大久保先生に来ていただき、森岡先生と大久保先生の対談形式の講義になりました。 本年度のテーマは、「社会性がないという位置づけは必要なのか?社会的いじめとは?」です。 発達障害児に特性がありますが、発達障害児から見れば、定型発達児にも「社会性がある」という特性があります。その特性があるからこそ起こる問題が「いじめ問題」であるのではないか?と大久保先生から投げかけられました。 今まで、定型発達の目線から発達障害の特性ばかりを見ていた私たちからすると、大久保先生の発達障害の目線から定型発達の特性を見る、という考えはとても斬新なものに感じました。しかし、定型発達した人が発達障害のある人に対し、自分たちとの違いを感じることと同様に、発達障害のある人も定型発達した人に対し違いを感じることは当然のことだと思います。今までそのことに気付いていなかったという事実に衝撃を受けると同時に、とても興味深く感じました。 まず「定型発達特性」について、対談が始まりました。内容は、「①利己的な選択に基づいて利他的な行動が行われているのではないか?」「②定型発達の社会性に対する意識の方向性は?」「③文脈力があるからこそ残虐になれるということがあるのではないか?」の順で進められました。 どの話も考え深いものばかりでしたが、その中でも私たちが特に印象に残ったことは、「いじめる側の脳のメカニズム」です。達成することを目標にする学級目標を立てることは、集団の統率を取ることには有効的ですが、反対に集団の中での圧力が強まり、逸脱すると排除しやすくなります。人間の、集団から一部を排除しようとする行動は、アンフェアな存在に対し嫌悪感を抱き、その嫌悪感が理由づけになり、行動するといった脳の認知能力が起こしています。このような脳のメカニズムが、いじめに関係しており、発達障害がある子の逸脱行動は、定型発達児にとってアンフェアな存在という認識のきっかけになり、いじめへとつながると考えられます。 先生方のお話から、教育を行う立場である教師が、「障害」という言葉をマイナスなイメージで広げていくのではなく、プラスなイメージで広げていけるようにするためにも、私たち自身が障害特性についてきちんと理解しておくことが大事だと思いました。また、発達障害児の目線にも立ち、定型発達児の考え方を必要に応じて教えていくことも大切だと思いました。そして、共通して大切なことは、定型発達児も発達障害児もお互いが「アンフェアな存在」と認識しない説明ができるようになることだと感じました。また、達成することを目標とする学級目標ではなく、学級を一定の方向に向けるための方向的な目標を設定することも重要なことだと思いました。 この対談で私たちが感じたことは、将来教員をめざす身として、発達障害児の特性だけでなく、定型発達児の特性も踏まえて、これからの教育の仕方や学級経営の仕方を考えていくことが重要だということです。定型発達児の、社会性があるからこそ起こる問題に対する完璧な解決策は、今の私たちには考えつくことはできません。しかし、この対談で発達障害児から見た視点やいじめと脳機能の関係性について知ることができ、このような課題を考えるきっかけになり、発達障害の特性のみに焦点を向けるのではなく、定型発達だからこそ起こり得ることにも焦点を置き、両方の視点から子どもたちを見ていくことが大切だと感じました。 現代教育学科3回生 西田 昌樹・前田 祐果 【関連記事】 「発達障害教育特論」で理学療法学科と現代教育学科の教員が特別対談!~現代教育学科(2016年)
2017.12.14
同窓会レポート~「チーム橿原市で働く理学療法士」同窓会!
平成29年11月30日(木)に近鉄大和八木駅近くにあるcafé&barを貸し切り、奈良県橿原市で働く畿央生の理学療法士で親睦会兼忘年会を開催しました。 急性期病院、回復期病院に勤務している理学療法士だけではなく、通所介護施設や介護老人保健施設で働く理学療法士が20名集まりました(うち畿央大学の卒業生は10名が参加)。また、リハビリテーション専門医の先生にも2名お越しいただき、これからのリハビリテーションを盛り上げるべく、楽しい会になりました。 オープニングとして弾き語りとダンスのコラボで始まり、ビュッフェ形式の食事とお酒を交わしつつ、各施設や個人の研究発表やディスカッションをしました。 2010年度卒の田口先生「当院でのブレースカンファレンスと装具療法に対しての提案」の発表後、畿央1期生~11期生のディスカッションはリハビリテーション専門医も出席して頂いていたこともあり、時間が足りないほどに盛り上がりました。また即興歌サプライズでは全員で合唱し賑やかな場面もありました。 他施設、様々な分野の先生、畿央生の先輩後輩と、患者様についての相談や情報交換、プライベートの話などで深く交流でき有意義な親睦会兼忘年会であったと実感しています。今後も畿央大学が位置する広陵町の近くの橿原市に勤務する畿央生が奈良県の中心としていろいろと交流し、発信していきたいと思います。 2017年、お疲れ様でした。皆さん、良いお年を♪ 理学療法学科10期生 青木美紗子 ●畿桜会(畿央大学・畿央大学大学院・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。
2017.12.02
同窓会レポート~理学療法学科10期生同窓会!
今年も、理学療法学科10期生で同窓会を開催しました!2017年11月18日(土)夜に、約半数の35名が集まり、楽しい時間を過ごしました(^^) 各々の分野における臨床での出来事を話し合ったり、プライベートの近況報告を行ったり。話す話題は以前とガラッと変わりましたが、周りの同級生の頑張っている様子を聞くことで、良い刺激になりました。また話をしていると学生に戻った気分になり、あっという間に時間が過ぎてしまいました。 入籍した人、誕生日が近い人にはケーキを用意してみんなでサプライズお祝いしました♪これからもきっと良いニュースが飛び込んでくるであろうと考えているので、またその際にはお祝いしたいと思っています! その後、一次会では物足りず、二次会に行くメンバーも、ちらほらいました。 このように大勢で集まることのできる機会は一年に一度ですが、畿央大学でのこのつながりは途切れることなく続けていきたいので、また来年も開催しようと考えています! 理学療法学科10期生 石川奈穂 ●畿桜会(畿央大学・畿央大学大学院・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。
2017.11.24
学生広報スタッフblog vol.234~「なら糖尿病デー2017」参加レポート!
学生広報スタッフ、理学療法学科のKです。今回の内容は「なら糖尿病デー2017」についてです! 理学療法学科の3回生になると「代謝系理学療法学」という、代謝系疾患を含む内部障害に対する理学療法について学ぶ授業があります。その中で紹介された、畿央大学健康栄養学科の熊本先生と理学療法学科の松本先生も運営委員を務める「なら糖尿病デー2017」に参加してきました! 私は午後の部から参加したのですが、NTE栄養劇場では健康にいいとされる野菜ジュースやサプリメントの話などが寸劇に組み込まれていて、栄養士の方が説明してくださるのがとてもわかりやすかったです! 講演会では、テレビや週刊誌で間違えた情報などが流れ、勝手に薬をやめてしまう患者さんなどもいらっしゃって、お医者さんがいうよりもNHKが言うことを信じてしまう患者さんが多いことに対して「マスコミに負けない」という思いがすごく伝わってきました。 また、10秒に2人が糖尿病を発症し、10秒に1人が糖尿病で死亡されているということを初めて知り、驚きました。普通に数字を見ただけでは分かりづらかったのですが、先生の話し方がわかりやすく、すんなりと聞くことができました。 糖尿病の合併症である「しめじ(三大合併症)」と「えのき」というのはご存知でしょうか。 「しめじ(三大合併症)」 ●「し」は神経障害 ●「め」は目の病気である糖尿病網膜症 ●「じ」は腎症のことで細い血管の障害 「えのき」 ●「え」は壊疽(えそ) ●「の」は脳卒中 ●「き」は虚血性心疾患のことで太い血管の障害 を指します。 この2つは私も授業で習っていて知っていたのですが、上記以外の糖尿病の第七の合併症として認知症があるそうです。動物の名前テスト(1分間)で動物の名前を13個以上言えないと認知症の疑いがあるというのは有名ですが、11個以上言えないと糖尿病のインスリン注射を自分で打てない人が多いというのも初めて知りました。 ベジファーストという野菜をまず初めに食べることをすると血糖値が上がりにくいというのは都市伝説ではないということや、 30分ごとに5分間歩くと血糖値がさがるということもおっしゃっていました。今回の講演会で今まで知らなかったことをたくさん知ることができ、とても勉強になりました。 講演会後には各ブースでいろいろな体験コーナーがありました。例えば、健口(けんこう)チェックでは、口の動きチェックや唾液検査などを歯科医師と歯科衛生士に見ていただけたり、足の機能チェックでは足趾(足のゆび)の握力検査などを理学療法士に検査してもらえたりなどがありました。 ▲足の機能チェックのブースでの様子 混みあっていて私はブースに参加できませんでしたが、参加していらっしゃる方が積極的に携わっているのをみて、こういう方々を増やしていくこと、また、糖尿病の患者さんを減らしていくことが、私たちがめざすべき理学療法の姿なのではないかと思いました。 ●その他の広報スタッフblogはこちらから!
2017.11.16
書評:理学療法学科教員陣が執筆「理学療法概論:課題・動画を使ってエッセンスを学びとる」
畿央大学健康科学部理学療法学科の庄本教授が編集された書籍「理学療法概論:課題・動画を使ってエッセンスを学びとる」をご紹介させていただきます。本書籍は庄本先生をはじめ、養成校の立場である畿央大学の教員の方々(松尾教授、冷水准教授、松本助教)や、臨床において実習生や理学療法士を育成する立場でもある西大和リハビリテーション病院の徳久技師長によって共同執筆されています。書籍の内容も概論ながら教育現場と臨床現場が密にリンクしたものとなっており、優れた理学療法士を養成するためには教育現場と臨床との協働が重要であるとの思いが窺えます。 本書は他の書籍とは、一線を画す内容になっています。それはタイトルにもあるように、WEB動画や課題が多く使用されている点です。「理学療法概論」の講義は多くの養成校で入学直後の学生に対して行われますが、1回生は医学的知識が乏しく理学療法のイメージが持ちにくい状態にあるため、受動的に講義を受けることになってしまいやすいと思います。恥ずかしながら私自身も「テストに通ればいいだろう」という思いで講義を受けていた記憶があります。そのような学生にとって、動画を通じて実際の症例の姿や、理学療法場面を見ることができるのは非常に有意義であり、理学療法や臨床についての具体的なイメージを持ちやすくなることが期待できます。また課題も多数示されていることで、学生自身が考え、主体的に学ぶことができるのではないかと思います。1回生のときにそのような経験をすることが、その後の講義の必要性を理解し、理学療法士をめざして研鑽していく基盤となるのではないでしょうか。本書を拝読した際には、「自分が学生のときにもこのような書籍があれば良かったな」と羨ましく思いました。 ▼左から冷水准教授、松尾教授、庄本学科長、松本助教 また他の書籍との大きな違いとして挙げられるのが、理学療法士に求められる要素を学ぶにあたって、古事記・神話や儒教、仏教、神道、武士道などについても触れられている点です。これらの思想は日本人の考えや生活にも入り込んでおり、対象者のことを理解し、生活に密に関わっていく必要のある理学療法士にとっては、単に理学療法を学ぶだけでなく、このような思想を含め、広く教養をもち、人間としても成長することが非常に重要であると感じます。本書は学生向けの書籍であるとのことですが、理学療法士となった者にとっても学ぶことや改めて考えさせられる内容が多く、卒後の新人教育のためにも非常に価値のある書籍になっています。 最後になりましたが、理学療法士を志すものにとって有益な情報を示して頂いている本書に敬意を表します。 西大和リハビリテーション病院 畿央大学大学院健康科学研究科 客員研究員 理学療法士 中村 潤二 【関連記事】 書評~庄本康治教授執筆「エビデンスから身につける物理療法」
2017.11.16
平成29年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート
2017年11月3日(金)、4日(土)に開催された理学療法学科卒業研究発表会。参加した4回生からレポートが届きました! 理学療法学科4回生、宮本ゼミの原田梨紗子と峯廻壮太です。2017年11月3日(金)、4日(土)に開催された理学療法学科卒業研究発表会についてレポートさせていただきます。 【卒業研究発表会当日までの取り組み】 理学療法学科では、3回生前期にある「理学療法研究法」という授業で、先生方にゼミ紹介をしていただき、自分の研究したいテーマなどで希望するゼミを選択し配属されます。そして、3回生後期の「理学療法研究法演習」で本格的にゼミ活動がスタートします。 準備段階では、まず研究のテーマを決めるため、興味のあることについて調べ、論文抄読会などを行いました。その後、先生と相談を重ねながらテーマを決定し、研究計画書を作成しました。長期実習が終了すると、プレ実験を何度も行い、本実験を進めていきました。 私たちのゼミは1人1演題でしたが、実験は数人で協力しながら行いました。データ取りが終わると、解析や統計を行い、考察を進めていきます。行き詰まることも多々ありましたが、先生に助言・指導をいただき、スライドを作成していきました。 【発表会当日】 今年度は、15のゼミから全42演題の発表が行われました。所属の研究室によって、「脳・神経」「運動器」「呼吸・循環」「物理療法」「基礎研究」「地域」など多岐にわたるテーマの発表がありました。私たちは、「呼吸・循環」をテーマに発表を行いました。1演題につき、7分の発表と3分の質疑応答があり、専門分野の異なる先生方からもご質問をいただき、様々な視点で自分の研究を見直すことができました。どのゼミの発表も興味深く、みんなの思いが伝わってくる発表でした。 自分自身でテーマを選択して研究することはとても難しく、思うようにいかないこともたくさんありました。先生やゼミの仲間と話し合ったり、意見を出し合ったりすることで進めていくことができ、「研究は1人ではできない」と実感しました。今回の卒業研究で得た考え方や姿勢を臨床でも活かし、患者さんに還元できる理学療法士になれるように今後も努力していきたいと思います。 最後に、卒業研究にご協力いただきました方々、最後まで熱心にご指導いただきました先生方に厚く御礼申し上げます。 理学療法学科4回生 原田梨紗子・峯廻壮太 【関連記事】 平成29年度「全学年症例検討会」を開催しました~理学療法学科 メルボルン大学で4回生が卒業研究発表+ラボ見学レポートPart2~理学療法学科 メルボルン大学で4回生が卒業研究発表+ラボ見学レポートPart1~理学療法学科
2017.11.16
12/10(日)日本理学療法学生協会(JPTSA)畿央大学主催関西支部大会のご案内!
テーマ「痛みと理学療法~知らなきゃ損する痛みの真実~」 こんにちは!日本理学療法学生協会(JPTSA)畿央大学運営委員広報部、理学療法学科2回生の篠田夏穂です。今回は12月10日(日)に畿央大学冬木記念ホールにて開催される「畿央大学主催 関西支部大会」について紹介いたします。 日本理学療法学生協会は、学生同士の情報交換、視野の拡大、モチベーションの維持・向上などを目的に活動している学生団体です。主な活動として支部大会を全国各地で年に数回開催しています。内容は講演者の方をお呼びしての講演会や学生同士のディスカッション、最後には懇親会といった参加して下さった皆さんが仲良くなれるような時間も設けています。他大学にもたくさんの友達ができ、たて・よこ・ななめのつながりが生まれることも支部大会の醍醐味となっています。 今年度の畿央大学の運営委員は理学療法学科1~3回生の32名で構成されており、それぞれ総務、企画、広報、会計の4つの部署に分かれ、運営に関わっています。私は広報部に所属し、一人でも多くの理学療法を学ぶ学生さんたちに来て頂けるようにするため、SNSやホームページを通じて、また他大学へ直接出向き、支部大会の宣伝を行っています。 Twitter:日本理学療法学生協会、日本理学療法学生協会関西支部@畿央大学 Facebook:日本理学療法学生協会 畿央大学主催関西支部大会 ~痛みと理学療法~知らなきゃ損する痛みの真実~ 【日時】平成29年12月10日(日)10:00~(受付9:00開始) 【場所】畿央大学 冬木記念ホール 【内容】講演、ディスカッション、学生発表、懇親会など 講演①「難治性疼痛のリハビリテーション」 大住倫弘先生:畿央大学 リハビリテーション科学や疼痛リハビリテーションがご専門 講演②「Pain Scienceから考える情報リテラシー -だまされないために-」 西上智彦先生:甲南女子大学 痛み学がご専門 【会費】2,000円(懇親会参加は別途500円) 私たちがめざす理学療法士は、一般的に何か障害を患った患者様に対して理学療法を行うことで、基本的動作能力の回復に貢献しています。理学療法の対象となる疾患には痛みを伴うものも多くあるため、理学療法と痛みを切り離して考えることはできません。 他にも、他大学・他学年の学生とのアイスブレーキングやディスカッション、最後には懇親会も予定しております。一人でも多くの理学療法学生に参加していただきたいと思っております!当日参加も大丈夫です!運営委員一同、たくさんのご参加を心からお待ちしております! お申し込みはこちらから! 日本理学療法学生協会 畿央大学運営委員広報部 理学療法学科 2回生 篠田 夏穂 【関連記事】 日本理学療法学生協会(JPTSA)が開催したJapan Study Tourに参加!~理学療法学科 日本理学療法学生協会「畿央大学主催 関西支部大会」2016 活動報告!
2017.11.06
神経リハビリテーション学研究室の研究交流会が開催されました~健康科学研究科
平成29年11月1日(水)、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターにて畿央大学大学院神経リハビリテーション学研究室(大学院 森岡研究室)研究交流会が開催されました。今回は、首都大学東京大学院の樋口貴広先生、井村祥子先生、そして樋口研究室に所属する大学院生に来学頂き、現在取り組まれている研究の紹介を行って頂きました。 また、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの植田客員研究員、同大学院生の石垣、藤井、水田(私)からも研究紹介を行い、双方の研究に関して意見交換を行いました。本会では在学中の大学院生以外に、大学院修了生も参加し、久しぶりの再会を懐かしみつつ和やかな雰囲気で進行することができました。 樋口先生からは「研究室紹介」という題で先生方が基盤としている考え方や着目されている視点についてレクチャーして頂き、実際の実験状況の動画を提示して頂くなど、具体的な情報をもとに話題提供を行って頂きました。 また、首都大学東京大学院の院生がどのような研究に取り組み、意義や成果を見出そうとされているのか、分かりやすく説明して頂きました。院生の多くの方は隙間通過行動を詳細に分析され、物体に接触してしまう患者の特徴や有効な回避方法等について検討されていました。 私自身も、脳卒中患者が社会復帰され公共機関などで大勢の人をかき分けて歩く必要がある場面では、うまく障壁を回避することが難しく転倒の危険性が高いことを強く感じており、今後の研究成果が楽しみです。樋口先生は、ヒトの隙間通過行動に関する研究を15年以上も継続して取り組まれており、現在の地位に就いてもなお現象を探求し続けておられる姿勢に私も襟を正しました。 その後、畿央大学大学院ならびにニューロリハビリテーション研究センターで取り組んでいる実験で使用している機器の紹介、およびデモンストレーションが行われ、NIRS(近赤外線分光法)や脳波計、アイトラッカー(視線計測装置)、映像遅延装置、SPV(身体的垂直認知)等を体験して頂きました。 続いて、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターから「Lateropulsionに対する直流前庭電気刺激の効果」について植田が、畿央大学大学院から「二者間の姿勢協調と社会心理学的要因の関係性」について石垣が、「パーキンソン病患者の姿勢障害の特徴抽出」について藤井が、「脳卒中後症例における運動麻痺と歩行速度および下肢伸展角度の関連性」について水田(私)が紹介させて頂きました。それぞれの研究紹介に対して、樋口先生との意見交換だけでなく、樋口研究室の大学院生からの意見も活発に発せられ、発表者が交代している間にも意見交換が活発に行われる程の充実した会となりました。 また、私は普段の発表から博士課程の先輩方から数多くのアドバイスを頂戴しておりましたが、異なる研究室の方からのご指摘やご意見は非常に新鮮であり、改めて自身の研究をさらに進めていく必要があると感じました。 最後に樋口研究室の大学院生から、「脳卒中片麻痺者の隙間通過行動」について室井氏が、「身体刺激を用いたメンタルローテーションの熟練化に関する検討」について日吉氏が、「異なる身体部位によるダイナミックタッチと歩行の調整」について渡邊氏より紹介して頂きました。それぞれ、非常に臨床的示唆に富む内容であり、かつ現在進行形で取り組まれている研究内容も多く、研究動機や実験の手続きなど、大変興味深く聴講することができました。 森岡教授からもそれぞれの発表に対して意見やアドバイスをされ、10年後のリハビリテーションをリードしていくことを期待されていました。 半日という短い時間の中で開催された会でしたので、もっとディスカッションしたい気持ちを残しつつも、建設的な意見交換が活発に行われたことに喜びを感じ、それぞれがリハビリテーションという文脈に置き換えて研究成果を発信していければと思います。 最後になりましたが、ご多忙のなか御来学して頂いた樋口先生、井村先生ならびに樋口研究室の皆様、企画及び運営を実施してくださった博士後期課程の方々、そして、このような機会を与えてくださった森岡教授に深く感謝を申し上げます。 畿央大学大学院 健康科学研究科 神経リハビリテーション学研究室 修士課程2年 水田 直道 【関連記事】 軽く身体に触れることでもたらされる無意識的な二者間姿勢協調と社会的関係性の関係を解明 腱振動刺激による運動錯覚の鎮痛メカニズムに新たな発見 運動‐知覚の不協和が主観的知覚と筋活動に及ぼす影響 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターWebサイト、facebook
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