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看護医療学科
2018.03.26
同窓会レポート~看護医療学科6期生!
2018年3月10日(土)に心斎橋のレストランにて、看護医療学科6期生の初・同窓会を開催しました! 昨年3月に卒業してから、それぞれにあっという間の1年間でした。 久しぶりに会う友人とは積もる話がありすぎて、会が始まる前から大いに盛り上がっているようでした(笑) みんなで乾杯した後は、おいしいごはんとお酒も手伝ってさらに話も弾み、席を行ったり来たり(もちろんごはんとお酒の補充も忘れずに。笑)せわしなく楽しみました!(^^)! 思い出話に加え、仕事の話や、助産学専攻科へ進学した子の実習や勉強、国家試験の話など話題は尽きず、2時間では到底足りません(^_^;)笑 お開きになってからも二次会やらなんやらと、最後まで話に花が咲いていました。 この1年間を社会人として頑張ってきた人、さらに勉強に励んだ人、歩んだ道は一人ひとり違いますが、こうして集まって笑って話せるのはとても幸せだなあと思います。 次に集まるときには、もう少し成長した自分を見せられたらいいな…と考えた夜でした! 看護医療学科6期生 亀崎洋海 ※畿桜会(畿央大学・畿央大学大学院・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。
2018.03.22
助産学専攻科6期生、修了・卒業レポート!
2018年3月15日(水)に、助産学専攻科を修了しました! 今年は畿央大学の看護医療学科から助産学専攻科に進んだ学生が6名、他大学から進学してきた学生が3名と内部生が多い環境で、助産師になるために不安と期待を抱きながら入学してから早1年が経ちました! 入学当初、先生がおっしゃっていた「あっという間の1年だよ」という言葉通りだなと感じています。 早く卒業したいと思っていましたが、いざ卒業となると達成感もある一方でみんなとのお別れが寂しいです。前期は勉強と分娩介助の技術演習に明け暮れ、後期は助産学実習と卒業研究、国試勉強、NCPR(新生児蘇生法)の資格取得といった盛りだくさんの1年でした! ▼ベテラン助産師による分娩介助の特別講演(2017年7月20日) ▼第6回助産学専攻科事例研究発表会(2018年2月23日) ▼新生児蘇生法(NCPR)Aコースを受講(2018年2月26日) このような大変な1年を乗り越えることができたのは、先生方の支えや共に支え合ってきた9人の仲間 、家族の支えがあったからだと思います!本当に感謝の気持ちでいっぱいです!! 私たちは昨年の4月に9人で入学し、そして今、9人揃って卒業することができました。ここに至るまで、それぞれに辛いこと、悔しいこと、時には逃げ出したくなることもありました。涙を流したことも数え切れないほどありました。しかしそんな時こそ、仲間の存在が大きな支えでした。嬉しいことは9人で分け合って笑い合い、壁に直面した時には、全員で話し励まし合って乗り越えてきました。 互いに思いやり、尊敬し合える仲間に出会えたことで、人としても成長できた1年でした。9人で過ごした日々は一生忘れることはないと思います。毎日のように顔を合わせてきた皆との別れで、今は寂しい気持ちでいっぱいですが、助産師としてのスタートはこれからです。この1年で培った仲間との絆を絶やすことなく、これからも切磋琢磨し、全員で素敵な助産師になりたいと思います。 先生方からは、厳しいご指導を受けたこともありました。でもそれは助産師の後輩を育てるためだと、常に私たちのことを考えたご指導ばかりでした。また、自分自身と向き合うことの多かった1年だったと思います。 先生方や臨床指導者様から頂いた言葉を糧に、そして、出会った妊産婦さんやその御家族、先生方や家族への感謝の気持ちを忘れず、今後も精進していきます。 助産学専攻科 甲村弥生・佐藤美沙都 【関連記事】 大阪母性衛生学会学術集会・研修会 参加レポート!~助産学専攻科 ベビーマッサージとマタニティヨガの特別講演!~助産学専攻科 日本母性看護学会学術集会 参加レポート!~助産学専攻科 児童養護施設を見学!~助産学専攻科「乳幼児の成長・発達」
2018.03.14
互助をテーマにした「川上村シンポジウム」を開催!~看護医療学科
健康で安心して住み続けられるコミュニティーづくり ― 手を差し出そう つなごう 助け合い(互助)の輪 ― 平成29年~平成32年3月の期間、(奈良県)川上村住民の方を対象とした高齢者の生活支援を担う次世代の方の健康づくりに対する知識や能力の向上を目指す「川上村村民の健康づくり力向上プロジェクト」(文部科学省科学研究費助成事業)を実施しています。その取り組みの一つとして、平成30年3月11日(日)に、「川上村シンポジウム」を川上村やまぶきホールで開催しました。 このシンポジウムは、川上村民の方々が、健康に過ごすために自分にできることは実践しながら(自助)、高齢者の方や障がいのある方など生活の維持に支援が必要な方に対して、地域でお互いに協力しながら積極的に手助けしていく互助の輪を広げていくことで、健康で安心して住み続けられるコミュニティーづくりへの関心が高まることを目的・目標として実施しました。 特別講演開始前に、東北大震災で亡くなられた方々に黙祷を捧げた後、栗山忠昭村長に挨拶の言葉をいただきました。 第Ⅰ部の特別講演には、滋賀県東近江市永源寺地区で、ご本人や家族の希望に沿った在宅での看取りを実現するために保健・医療・福祉の関係者が地域包括ケアを実践する多職種連携ネットワーク「三方よし研究会」の実行委員長として、地域の人たちがつながりあう地域まるごとケアに取り組んでいる永源寺診療所長、花戸貴司先生にお願いしました。 永源寺地区は、山間部にある旧町で川上村と環境も人々の関係性も似ていることから、以前先生のご講演を聞いたときに、川上村の皆さんの心にきっと響くお話をしてくださると確信していましたが、先生の地域の住民一人ひとりの意思と生まれ育ったふるさとで生活していくことを尊重した連携のお話は、川上村の人々の心に響いたようで、参加した住民の方から「良い話を聞いた」「感動した」との声が多数寄せられました。 第Ⅱ部は、住民主体の生活に密着した互助活動を実践している永源寺地区生活サポーター「絆」の代表者 川嶋冨夫氏、本学で認知症ケア者の養成と認知症当事者および家族の支援に取り組む山崎尚美教授、地域包括支援センター社会福祉士として川上村の人々のつながりづくりを展開している川上村社会福祉協議会 上村克己氏、そして本学の卒業生で、地域に開かれた生活支援の展開と交流の場である「かわかみらいふ」に出向している川上村保健師の本めぐみさんをスピーカーとして、それぞれの活動実践を発言していただきました。 当日は、永源寺地区生活サポーター「絆」の皆さん11名も会場に来てくださり、住民目線の活動をフロアから発言していただき、支援を受ける人の生活に寄り添ってサポーター仲間同士が助け合い、支援する人が支援する喜びを感じつつ強い「絆」で結ばれた活動のお話に感銘を受けました。 第Ⅲ部は、研究代表者である松本から「川上村村民の健康づくり力向上プロジェクト」の概要を説明した後、平成30年度に展開する「認知症の理解」、「身体機能に基づく活動量増加」、「生活習慣病予防の食生活」の3つの健康教育介入計画について、それぞれの分担研究者から自己紹介を兼ねて説明しました。 村民の方70名ほどの参加があり、皆さん熱心に聞いていだだきました。シンポジウムのディスカッションでは、「永源寺の皆さんの素晴らしい活動をどうしたら川上村で展開できるか」という質問に対し、花戸貴司先生からは「川上村でできることから始めたらいいんです。」との言葉をいただき、川上村の皆さんのうなずく姿が見られました。 川上村の住民の皆さん全体への働きかけであるこのシンポジウムは、今後の取り組みの前段の位置づけとして良い成果を得られたと感じました。今後も私たち研究者と村民の方、関係者の方々が連携した展開をしていきたいと思っています。 研究代表者 看護医療学科 教授 松本 泉美 ※このシンポジウムは、文部科学省科学研究助成事業の助成を受けて実施したものです。 研究課題「過疎地住民のコミュニティ・エンパワメント強化のための教育支援システムの開発」基盤C 課題番号17K01811 【関連記事】 看護医療学科教員×奈良県川上村~「七夕コンサート」を開催しました! 看護医療学科×奈良県川上村~村おこしで無料の「七夕コンサート」を開催します! 看護医療学科教員が、川上村の地域包括ケアシステム構築に向けての研修会企画・講師を担当! 平成27年度 離島・へき地医療体験実習発表会~看護医療学科
2018.03.12
新生児蘇生法(NCPR)一次コース講習会を開催!~看護医療学科
平成30年3月11日(日)に新生児蘇生法(NCPR)一次コース(Bコース)の講習会を開催しました。この講習会は、出生時に胎外呼吸循環が順調に移行できない新生児に対して、いかにして心肺蘇生法を行うべきかを学ぶことを目的としたものです。 「すべての分娩に新生児蘇生法を習得した医療スタッフが新生児の担当者として立ち会うことができる体制」の確立を目指し、日本周産期・新生児医学会では、2007年から新生児蘇生法(NCPR)普及事業をスタート致しました。 今回開催した一次コースは看護学生等を対象にしたもので、この講習会受講後に試験を受けて合格すると、所定の手続きを経て「新生児蘇生法修了認定」の資格を得ることができます。本講習会によって、標準的な新生児蘇生法の理論と技術に習熟することにより、児の救命と重篤な障害の回避が期待されます。 特に、小児や母性看護・助産をめざす学生さんにとってはぜひ身に着けておいていただきたいと考え、全国では珍しく看護学生に対して昨年度から開催しています。 看護医療学科の選択科目「ヒトの遺伝学」を担当している小児外科の小角卓也先生と私は10時に集合・打ち合わせを行い、13時に、学生さんたちが集合して、助産専攻科の実習室で開始しました。一次コースでは、「気管挿管、薬物投与を除く『臨床知識編』・『実技編』で構成される基本的な新生児蘇生法の習得」を目的に、今回は約3時間30分の講義・実践を行いました。まずは、講義です。みんなテキストで事前学習をしてきましたが、真剣そのもので、スライドを見て学習しました。 そのあとは、実践です。 出生後は、「2015年版 NCPR アルゴリズム」を基本としてまず60秒がリミットです。人工呼吸をするかどうかは、最初の60秒で最初の処置をしながら、評価・判断しないと、その後の児の予後が決まってしまいます。そして、その後は30秒ごとに評価し、行動します。 実技の後は、試験です。 ▼試験前の学生の様子 ▼試験中 <講習会後の学生たちの感想> ・アルゴリズムを行動に移すことが難しく、何回も練習すべきだと思った。 ・難しかったが、とても勉強になった。 ・アルゴリズムを見ても何をするかわからないことが多かったけど、覚えるとスムーズにできるようになった。 ・新生児を助けるには迅速な判断、行動力がとても大切だと学んだ。 ・アルゴリズムの流れをイメージしながら、頭の中で、情報整理を行う必要があると思った。 終了後に小角先生と学生たちで記念撮影しました。 テキストをしっかり勉強してきたはずなのに…と、最初はまったく動けず泣きそうだった学生さんが、何度も何度もいろんなシナリオで実践を繰り返すうちに、本当にすばやく動けるようになってくるのを見て、とてもうれしく思いました。 全員合格していますように!! 看護医療学科講師 藤澤弘枝 【関連記事】 新生児蘇生法(NCPR)Aコースを受講し、全授業が終了!~助産学専攻科 新生児蘇生法(NCPR)の結果発表!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)講習会を開催!~看護医療学科
2018.02.23
エコール・マミの職員を対象に「認知症サポーター養成講座」を開催!~看護医療学科
平成30年2月19日(月)14:00~15:30の時間で、大学に隣接する商業施設エコール・マミで職員を対象とした「認知症サポーター養成講座」が開催され、17名の参加がありました。 最初にエコール・マミの貝原部長さんが挨拶したあと、畿央大学看護医療学科老年看護学の山崎教授が挨拶しました。続いて、広陵町の地域包括支援センター支援員の河股さんが「サポーターとは」「サポーターの役割」などについて話をされました。 続いて、「認知症について」「支援方法について」南部が説明しました。途中、河股支援員と南部によるスーパーで起こり得る認知症の方の事例をロールプレイし、どこがいけなかったのか、どのように対応したらよいかを受講者に考えてもらいました。終了後は、オレンジリングが渡されました。 講座終了後のアンケートでは「具体的な例でわかりやすかった」「ロールプレイがわかりやすかった」などの回答がみられました。 学生や教員が普段お世話になっているエコール・マミでのサポーター養成講座は、昨年に続いて2回目です。職員の皆さんも仕事で忙しい中を講座に参加してくださいました。今回の講座での関わりは、大学と地域の連携として重要と考えられます。また、実際に認知症の方もエコール・マミを利用されることから、認知症についての理解を深めるためにも今後も継続して実施していきたいと思います。 看護医療学科 准教授 南部登志江 エコール・マミにて「認知症サポーター養成講座」を開講!(2017年2月)
2018.02.21
畿央大学短期語学留学プログラム2018(カナダ) 現地リポートvol.3~初めての登校日!
2018年2月17日(土)から3月8日(木)にかけて、2回生7名と1回生9名あわせて16名の畿央生がカナダのビクトリアでの短期語学留学プログラムに参加しています。2週間にわたりホームステイをしながら語学学校で過ごしたあと、3日間バンクーバーを観光して帰国する予定です。 参加学生からのレポート、第3弾をお届けします! こんにちは!看護医療学科2回生の山上真未です。カナダのビクトリアに無事に到着しましたので、近況報告させて頂きます。 今日(2月19日月曜日)は初めての登校日でした。通学面や英語力の不安はありましたが、無事に一日を過ごすことができました。私のクラスは半分以上の生徒が日本人で、とても驚きました。授業ではまだまだスムーズに英語が話せず、英文を考えて相手に伝えることで精一杯でした。 まだ始まったばかりなので、明日からの授業を通して英語がどんどん上達できるよう頑張りたいと思います。 授業終わりにはビクトリアの観光をしました。学校の周りには観光名所やお店が数多くあり、見て回るだけでも楽しかったです。ビクトリアにいる間は、さまざまな体験ができれば良いなと思っています。 ホームステイ先では、ホストファミリーがおいしいご飯を用意してくれ、分からないことがあれば、私自身が理解できる方法で伝えてくれます。 「もっと英語が話せたら…」「もっと勉強しておけば…」という思いもありますが、ホームステイ先で楽しい時間を過ごしています。 明日からも学校生活とホームステイを楽しみながら、より英語が上達できるように頑張りたいと思います! 看護医療学科2回生 山上真未 【関連記事】 畿央大学短期語学留学プログラム2018(カナダ) 現地リポートvol.1~出発編 畿央大学短期語学留学プログラム2018(カナダ) 現地リポートvol.2~ホームステイ先に到着!
2018.02.20
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.53~認知症カフェ@大和園に協力!
TASK※が広陵町にある特別養護老人ホーム大和園で行われた「認知症カフェ」にボランティアとしてお邪魔しました!この認知症カフェは広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」の一環で行われており、大学教員(看護医療学科山崎先生)も関わっておられます。 ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を越えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 今回は脳トレ・シナプソロジー・ちらし寿司づくりを行いました! 脳トレは「心理学」の本を使って介護福祉士の方たちが説明し、自分がどれに当てはまるのかを高齢者の方々が一生懸命考えていました。 ▲脳トレの場面 シナプソロジーは頭を使いながら運動をするという、認知症予防の体操です。椅子に座って足踏みを行ったり、「あんたがたどこさ」「もしもしかめよ」を歌いながらリズムに合わせて膝をたたいたり、後出しじゃんけん、などなど今回はとても盛沢山に行いました!高齢者の方々は「難しい」とおっしゃっていましたが、一生懸命運動しておられました! ▲シナプソロジーの様子 最後のちらし寿司作りでは、牛乳パックを横に二等分し、そこに三種類のしゃりを重ねて入れ、色とりどりのちらし寿司を作っていました! 女性が多かったこともありますが、独自の作り方や寿司酢の配合を教えて頂き、楽しくサポートできました。 ▲みんなで作ったちらし寿司 最後には今回作ったちらし寿司の寿司酢の配合をメモして「家に帰ってからも作ろう!」と意気込んでいる方が多かったです! 今回の認知症カフェに参加することにより、高齢者の目線に立って、したいこと、したいけどできないこと、できないことを観察し、できないところをお手伝いして高齢者の方がより楽しめるようにすることが大切であるということが改めて感じられました。 皆さんも認知症カフェに参加しませんか? 看護医療学科2回生 野口美波 看護医療学科3回生 島野綾子・桑垣友梨 ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。 ●広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」ホームページ
2018.02.20
第6回「Kioオレンヂカフェ 分かちあい in 御所」を開催!~看護医療学科
畿央大学と御所市、住民が共同して運営している「金曜日カフェ~つどい~」で平成30年2月9日(金)に「Kio オレンヂ喫茶(カフェ) 分かち合いin 御所」(認知症カフェ)が開催されました。 午前は認知症についての話で、認知症サポーター養成講座としています。午後は「認知症の人の介護について語る会」として認知症の人とその家族、介護をされている方、介護経験者による認知症についての思いを語り合う場を設けています。 御所市認知症啓発事業として、御所市と畿央大学健康科学部看護医療学科の老年看護学教員が共同で行っており、この日は地域のボランティアの方3名と畿央大学看護医療学科老年看護学教員・寺田講師と南部、御所市地域包括支援センター職員2名で行いました。午前は地域の方、ボランティアの方を含めて15名の参加がありました。 <午前の部> 寺田講師による『認知症の話』 「認知症とは」「主な症状」「対応の仕方」などについての具体的な話をしました。認知症についてのDVDがうまく映らなかったため、寺田講師と南部講師がKio劇団による「ス-パーでの出来事」の劇を行いました。勝手に店のお菓子を食べる高齢者を店員役がきつい口調で責めるという設定で、どのように対応したらよいか参加者から意見をもらいました。参加者からは「ますます興奮したり不安が大きくなる」などの意見が出ました。高齢者はなぜ自分が責められているのか理解できないため、きつい店員の言葉や態度に不安になります。「奥の椅子で休みませんか?」などやさしく落ち着くような言葉かけが大切です。 南部講師による『太鼓と鳴子と歌』 「あんたがたどこさ」の歌に合わせて太鼓や鳴子の演奏をしました。脳に刺激を与えるためには、演奏と歌を両方するなどやや難しいことを取り入れると効果が上がります。また、太鼓は皮膚と同じ1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)作用があり、リラックスや快の作用があります。難しいポイントも入れましたが、皆さん楽々とこなしていました。 〈午後の部〉 介護者との体験談を交えて 午後は、認知症当事者の方とそのご主人、同じ奈良に住んでいる娘さん家族を初め、家族の会の方、広陵町で認知症カフェを開催している施設の方、地域の施設でケアマネージャ―をされている方、御所市地域包括支援センターの支援員、畿央大学教員の13人で、認知症についての思いを話し合いました。 今日の主な議題は、認知症になると何もできなくなるのではなく、できることはたくさんあるでした。今までの仕事内容や経験が活かされたという例です。また、施設でタオルたたみなどをしていただくこともありますが、本人から「働いているのに給料が出ない」との発言があったため、家族からお金を預かりお給料として渡したという例もでました。職員や家族の言葉かけや関わり方で、本人の気持ちや行動も変わります。 2017年度の「Kioオレンヂ喫茶(カフェ) 分かち合いin 御所」は今回で終わりとなります。 2018年度も開催しますので、お近くの方は、ぜひご参加ください。またお知り合いの方もお誘いください。 看護医療学科 准教授 南部登志江 【関連記事】 ・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む
2018.02.14
「第1回大韓老人療養病院協会主催研修」が開催されました~看護医療学科
2018年2月7日(水)から9日(金)まで「第1回大韓老人療養病院協会主催研修」が畿央大学で行われました。3日間にわたりソウルと釜山から15か所の病院の看護師、理学療法士、医師、経営者など43名の参加者が来校し、修了書を受領しました。 この研修会は、昨年の訪問団来日の際の出会いを契機に、畿央大学と奈良学園大学の教員が韓国の療養病院や施設を訪問したことで交流が深まり、韓国側の要請により畿央大学で企画したものです。 日本では全国各地に在日韓国人の方が多数在住されており、韓国と日本の医療制度や看護ケアの実践状況について情報共有し、相互交流することにはお互いの国とその国民にとって意義があると考えています。 今回の研修会では、日本のケアシステムや認知症および褥瘡(じょくそう:床ずれのこと)ケアの実際と奈良県内のリハビリテーション病院や高齢者ケア施設での看護実践を理解できる内容としました。 1日目:2月7日(水) 開会とともに畿央大学学長の冬木正彦先生の挨拶、大韓老人療養病院協会会長 LEE PIL SOON氏による挨拶が行われ、講義が開始されました。松本泉美教授による「日本の介護保険制度の現状と課題」、山崎尚美による「認知症高齢者の看護」、教育基盤センター准教授の冬木正紀先生による人工筋肉の開発に関する講義をしました。 講義中の参加者の反応としては、認知症ケアの専門家の養成について、人工筋肉の今後の活用について大変興味を示され、活発な質問がありました。 2日目:2月8日(木) 午前に訪韓者の一人である奈良学園大学 大山末美先生による「褥創予防の看護」の講義をしました。韓国の参加者からは、「予防という認識を持つことも大変参考になったが、現実問題として今起こっている褥創の治療について、特に壊死した(写真)褥創の処置はどうするのか」という質問がありました。 日本では、創傷(Wound)、ストーマ(Ostomy)、失禁(Continence)にかかわる専門の知識や技術を有する看護師WOCナースが褥創予防チームとして病棟間をラウンドしていることを説明し、重度化した褥創の実際のケアについては、翌日の西大和リハビリテーション病院の褥創対策委員会の看護師により説明を行うこととしました。 実際に翌日2月9日にはWOCナースによるマトレスやエアーマットの使用について説明がなされ、韓国の参加者はとても興味深く質問していました。 講義の後には、本学の基礎看護学および老年看護学の教員も加わって、グループごとに演習を行いました。 座位・車いすでの除圧方法を10グループに分かれて全員が、ハーディグローブを装着して体験しました。 言葉の翻訳には、ipadを使用して日本語⇔ハングル語の翻訳アプリを利用しましたが、実際はジェスチャーでコミュニケーションは図れていました。 体圧測定器で実際の圧を測定すると、座位と仰臥位では圧力は異なっていることが数値でわかり、参加者はとても驚いていました。 その後、カトレア食堂に移動し、健康科学部長・研究科長 金子章道先生による挨拶の後に昼食をとりながら情報交換会が行われました。講義や演習の感想や韓国での褥創ケアの課題について活発な意見交換の場となりました。 午後からは西大和リハビリテーション病院と有料老人ホームささゆりに移動し、4グループに分かれて病院と施設の説明や施設内の見学が行われました。病棟では、胃瘻※チューブや経管栄養法の栄養剤のセット、リクライニング・チェアーに大変興味をもたれ、多くの参加者が写真を撮っていました。 ※胃瘻(いろう):口から飲食が難しい人に、お腹に小さな穴を開けてチューブを通し、そこから栄養補給を行うこと 3日目:2月9日(金) 3日目(2月9日)には、平成まほろば病院で、認知症の対応について主任看護師による説明、転倒予防センサーの説明の後に、20人ずつ2グループに分かれて院内見学がありました。 介護老人保健施設 鷺栖の里では、褥創予防についてWOC認定看護師による説明の後、褥創予防ガイドライン、airマットやウレタンマットについて実際の使用状況について施設内見学を行いました。AIによる腰痛防止の介護ロボットの実際の見学や防災マニュアルや防炎(煙)のマトレス、防炎設備、洗髪機や車いす体重測定器に関心がとても高く質問していました。 3日間の研修を企画して、講義と演習の組み合わせであり理解しやすかったこと、病院や施設でのケアの実際が見学できたことは、参加にとって満足度の高い教育カリキュラムであったと評価されました。 韓国では、少子高齢化の速度が急速に進行し近い将来には日本を追いこすほどの状況となることが推計されており、高齢者ケアシステムの構築および認知症対策が急務となっています。高齢者ケアシステムとしては日本の介護保険制度をモデルとして対応していますが、医療と在宅の連携、そして一番重要な地域での高齢者とその家族を含めた予防とケアが課題となっています。それは日本に共通する課題でもあり、隣国としてお互いの良い点を学び合うことはダイバーシティケアの視点でも重要なことであり、双方のメリットになると考えます。 今後も高齢者看護や認知症看護、褥創予防などの看護を通じて両国の交流が深まることを願っています。 看護医療学科教授 山崎尚美 【関連記事】 マダム信子氏の講演会&意見交換会を開催!~第1回認知症の人と課題解決のステーションづくり in 畿央大学 認知症高齢者の緩和ケアをテーマに「第1回 認知症高齢者の終末期ケア研修会」を開催しました。
2018.01.26
認知症カフェ(ひまわりカフェ)の看板制作に協力!~人間環境デザイン学科/広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト
平成30年1月21日(日)に私たち人間環境デザイン学科1回生6名が、特別養護老人ホーム大和園で開催されている「認知症カフェ(通称:ひまわりカフェ)」にお邪魔してきました。ひまわりカフェは、健康に強いまちづくりを推進する広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」の一環で行われており、畿央大学からは看護医療学科の山崎先生が参加しています。私たちはひまわりカフェの存在を町民の方に広く知っていただけるよう、人間環境デザイン学科の西山先生の指導のもと看板制作を担当することになっており、当日は現地の様子を見学させていただきました。 この日は台湾から国立雲林科技大学建築室内設計学科の曾先生が看護医療学科の山崎先生、人間環境デザイン学科の陳先生と一緒に訪問されていました。曾先生は、日台交流協会の助成を受けて日本の認知症カフェを調査するために来日中で、奈良県・徳島県・福岡県の10か所を訪問するなかで、最初の訪問場所が大和園ということでした。 ▲学生の紹介 私たちは、参加者の方々とクロスワードや漢字パズル、シナプソロジーなどの脳活トレーニングや体操を一緒にさせて頂きました。皆さん楽しそうに活動されており、私たちも一緒に考えたり交流することができ、楽しい時間を過ごさせて頂きました。日常では高齢者の方々と関わる機会も少ないので、とても貴重な体験をすることができました。 ▲プログラム 誤嚥(ごえん)予防の話 ▲クロスワードや漢字パズルに取り組む参加者の方々 ▲シナプソロジーなどの脳活トレーニング 実際の様子を見学させていただき、皆さんと交流したことで、ひまわりカフェを訪れる方々に気に入って頂き、ひまわりカフェを知らない方々にも立ち寄っていただけるような看板を制作できるように頑張りたいと思いました。 次回のひまわりカフェは、2月18日(日)です。次は健康支援学生チームTASKの皆さんにバトンタッチします。ご興味のある方はぜひ参加してみてください! 人間環境デザイン学科1回生 上田琴乃、海本有希、岡田由希、陣田真衣、谷村菜緒、堀祐実 【関連記事】 Timberize TAIWAN 2017 Student Competitionで佳作&入選賞を受賞!~人間環境デザイン学科 竹取公園ツリーハウス『みんなのひみつきち』披露式典~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ~ 3回生がカフェの空間デザイン・工事に協力!~人間環境デザイン学科 畿央祭・ウェルカムキャンパス企画展示「紐庵」~人間環境デザイン学科 ●広陵町×畿央大学「KAGUYAプロジェクト」ホームページ
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