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理学療法学科

2026.08.18

科学研究費助成事業・学術変革領域研究(A)「顔身体のデザイン」第2回領域会議が開催されました! ~ ニューロリハビリテーション研究センター

2026年8月8日(土)から9日(日)にかけて、立教大学池袋キャンパスにおいて、科学研究費助成事業・学術変革領域研究(A)「顔身体のデザイン」の第2回領域会議が開催されました。 学術変革領域研究(A)は、従来の学問分野の枠を超え、多様な分野の研究者が連携しながら新しい学術領域を切り拓くことをめざす大型の研究プロジェクトです。「顔身体のデザイン」領域では、未来の顔身体を設計するとともに、そこに生じうる差別や痛みを解消するための倫理形成と教育のあり方を提案することを目指しています。   2026年度からは、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周教授が、公募研究班の研究代表者として参画しています。   言葉を超えたケアのかたちを探る研究が学術変革領域研究(A)に採択されました。 | 畿央大学       公募研究班として初めて参加した今回の領域会議では、森岡 周教授が研究代表者を務める研究課題「逸脱する身体との“対話”のデザイン:〈間〉の科学とアートで紡ぐケアの倫理」について、研究の概要説明や進捗報告を行いました。森岡 周教授は、在外研究のため滞在中のフランス・リヨンからオンラインで参加し、会場の参加者と研究のビジョンを共有するとともに今後の展開に向けて意見交換を行いました。       また、畿央大学からは複数の教員・大学院生が参加し、本研究課題に関するデータや関連テーマについて以下のポスター発表を行いました。   大住 倫弘教授:幻肢痛のリハビリテーション経験から失われた身体の補完について再考する 平川 善之客員教授、森岡 周 教授:『逸脱する身体』との対話をデザインする:CRPS患者に対する影絵を用いた間身体的アプローチ   長森 由依(博士後期課程)、高村 優作特任研究員、堀田 祥司氏、森岡 周教授:重度肢体不自由児と養育者の再会場面における顔身体を介した対話   堀田 祥司氏(修士課程)、長森 由依、森岡 周教授:言葉による意思表出が難しい子どもにおける顔身体のサインの変化―一人場面とかかわり場面に着目した予備的検討―     小仁田 充氏(博士後期課程)、森岡 周教授:意識障害患者における「顔」を介した関係性の再構築   公募研究班の報告や各発表に対して、哲学、文化人類学、心理学をはじめとする多分野の研究者の方々から講評をいただきました。また、他の研究班による発表や意見交換会、分野別勉強会などの2日間のプログラム全体を通して、幅広い視点から意見交換を行うことができました。     「顔身体のデザイン」領域の目的のもと、私たちは「育ち」と「老い」のケアの現場で繰り広げられている“対話”の実証・実践・設計に取り組み始めたところです。今回の領域会議への参加を通じて、リハビリテーション現場のフィールドワーカーとしての私たちのアイデンティティや強みを再認識するとともに、本研究がリハビリテーション分野を超えて発展していく可能性を強く実感しました。   このような貴重な機会をくださった領域代表の山口 真美教授(中央大学、認知科学・実験心理学)、計画班の河野 哲也教授(立教大学、哲学)をはじめとする「顔身体のデザイン」領域のみなさまに、心より感謝申し上げます。また、私たちの取り組みの可能性を大きく広げ、多くのご縁をつなぎながら本研究課題を牽引してくださっている森岡 周教授に、改めて深く感謝いたします。今回の領域会議で得た新たな視点やご縁を大切にして、未来の顔身体のデザインの実現に向けて着実に歩みを進めてまいりたいと思います。   健康科学研究科 博士後期課程3年 長森 由依   関連記事 明治大学・嶋田研究室にてJST CREST領域内研究交流を行いました ~ ニューロリハビリテーション研究センター 第1回日本理学療法学会連合学術総会で森岡 周 教授が臨床研究学術賞を受賞、本学関係者が各専門領域の主要企画で活躍! 記念講演を終えて~森岡周教授が第1回日本理学療法学会連合学術総会「臨床研究学術賞」に 在外研究員レポート~オルレアン大学における特別講義と学術交流 令和8年度 在外研究員 研究計画説明会を開催しました。 第1回日本理学療法学会連合学術総会において、森岡 周センター長が「臨床研究学術賞」を受賞します NARRA BODY-NARRATIVE EMBODIMENT PROJECT〜ナラティブ・エンボディメント〜 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 2023年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題・総括総評 国立研究開発法人学術技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター   

2026.08.14

明治大学・嶋田研究室にてJST CREST領域内研究交流を行いました ~ ニューロリハビリテーション研究センター

JST CREST「生体マルチセンシングシステムの究明と活用技術の創出」領域の研究交流として、明治大学の嶋田 総太郎教授の研究室を訪問しました。 当日は嶋田研究室で開発・活用されている全身VRシステムを体験させていただきました。本学ニューロリハビリテーション研究センターからは、林田 一輝客員研究員(宝塚医療大学助教)、大西 空CREST特任研究員が参加しました。   体験では、全身を用いて勇者となり敵と戦うコンテンツや、月面を歩行するコンテンツなどを体験しました。特に月面歩行では、月面に降り立つ場面だけでなく、宇宙船で地球を離れ月へ向かう過程から体験が始まり、ストーリーの中で身体を動かす構成となっていました。   同じ「歩く」という行為であっても、その背景となる物語(ナラティブ)が加わることで体験の意味づけや没入感が大きく変化することを実感しました。身体運動とナラティブを統合した体験設計は、人の認知や自己のあり方にどのような影響を与えるのかを考える上でも、大変興味深いものでした。   体験後には、VR技術をリハビリテーションへどのように応用できるかについて意見交換を行いました。身体機能の回復だけでなく、患者さんの主体性や自己の再構築を支える体験としてVRを活用する可能性や、身体運動とナラティブを組み合わせた新たな介入のあり方について活発な議論が交わされました。   今後もこのような領域横断的な交流を通じて、新たな研究の視点を深めていきたいと考えています。     畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター   関連記事 第1回日本理学療法学会連合学術総会で森岡 周 教授が臨床研究学術賞を受賞、本学関係者が各専門領域の主要企画で活躍! 記念講演を終えて~森岡周教授が第1回日本理学療法学会連合学術総会「臨床研究学術賞」に 在外研究員レポート~オルレアン大学における特別講義と学術交流 令和8年度 在外研究員 研究計画説明会を開催しました。 第1回日本理学療法学会連合学術総会において、森岡 周センター長が「臨床研究学術賞」を受賞します NARRA BODY-NARRATIVE EMBODIMENT PROJECT〜ナラティブ・エンボディメント〜 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 2023年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題・総括総評 国立研究開発法人学術技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター     

2026.08.07

第16回呼吸・循環リハビリテーション研究大会を開催しました!~ 健康科学研究科 田平研究室

2026年8月1日(土)・2日(日)の2日間にわたり、滋賀県米原市のエクシブ琵琶湖にて「第16回呼吸・循環リハビリテーション研究大会」を開催しました。本研究大会は、田平研究室の大学院生や修了生が、それぞれの研究成果や現在取り組んでいる研究課題を持ち寄り、意見交換を行う機会として毎年開催されています。今回は、現地参加11名、Web参加5名の計16名が参加しました。   ▶昨年度実施された第15回呼吸・循環リハビリテーション研究大会の様子はこちら   研究発表会は、対面とZoomを組み合わせたハイブリッド形式で行われ、2日間で計11題の演題が発表されました。各演題には発表15分、質疑応答15分の時間が設けられ、学会発表とは異なり、研究の背景や方法、解析結果の解釈、今後の研究の進め方などについて、一つひとつじっくりと議論することができました。研究に対するそれぞれの思いが交わるなかで議論は尽きることなく、もう少しこのまま語り合っていたいと感じるほど、充実した時間となりました。   ▲研究発表の様子   演題は、自律神経調整や急性心不全、間質性肺疾患、胸部外科術後、小児患者に対する呼吸理学療法などの呼吸・循環リハビリテーションに関するテーマに加え、がん患者の身体機能、栄養評価、体液バランス、新生児・乳児期の心臓血管外科術後リハビリテーションなど、多岐にわたりました。異なる領域や施設で臨床・研究に取り組む参加者から多様な意見が出され、それぞれの研究をブラッシュアップするための貴重な機会となりました。   ▲質疑応答の様子   1日目の研究発表終了後には、夕食を囲みながら、研究の話だけでなく、日々の臨床や近況についても語り合いました。研究発表中とは異なる和やかな雰囲気の中で、大学院生と修了生、また所属施設の異なる参加者同士の交流を深めることができました。   ▲夕食会・交流の様子   2日間を通して、自身の研究を改めて見直すとともに、今後の研究を進めるうえで多くの助言や新たな視点を得ることができました。また、研究室の修了生を含めたつながりの大切さを実感する、充実した研究大会となりました。   田平研究室では、呼吸・循環リハビリテーション領域における日々のClinical Questionを研究につなげ、その成果を臨床へ還元することをめざして活動しています。当研究室の活動や研究内容に興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご連絡ください。   研究室スタッフ一同、心よりお待ちしております。     健康科学研究科 修士課程 北村 憲一   関連記事 ▼田平研究室に関連する記事 第15回日本リハビリテーション栄養学会学術集会において大学院生が最優秀YIA賞を受賞 ~ 健康科学研究科 第35回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会で2年連続となる「医療の質特別賞」を受賞! ~ 健康科学研究科 第65回日本呼吸器学会学術講演会で『トラベルアワード』を受賞 ~ 健康科学研究科 ▼健康科学研究科に関連する記事 第1回日本理学療法学会連合学術総会で森岡 周 教授が臨床研究学術賞を受賞、本学関係者が各専門領域の主要企画で活躍! 田原本町との連携を強化 -健康づくりと地域課題の解決を推進~健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 地域リハビリテーション研究室の教員・院生が第35回奈良県理学療法士学会で講演・研究成果を発表し、学会賞を受賞!~健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 合同ゼミ懇親会を開催!~ 健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室

2026.08.03

第1回日本理学療法学会連合学術総会で森岡 周 教授が臨床研究学術賞を受賞、本学関係者が各専門領域の主要企画で活躍!

2026年7月24日(金)から26日(日)まで、札幌コンベンションセンターにおいて「第1回日本理学療法学会連合学術総会」が開催されました。本学術総会は、日本理学療法学会連合を構成する学会・研究会が一堂に会し、理学療法学の現在と未来について領域横断的に議論する、記念すべき第1回の学術総会です。 本学術総会において、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周 教授が、理学療法学術賞の「臨床研究学術賞」を受賞しました。 受賞記念講演では、「臨床の問いから拓く理学療法学―病態把握・身体性・自己再構築へ―」というテーマで講演しました。また、特別企画シンポジウム「日本理学療法学会連合の未来を語る」にもシンポジストとして登壇し、今後の理学療法学と学術活動の発展に向けた議論に参加しました。     ▶ 森岡 周 教授の受賞の様子はこちら   本学関係者が多数登壇 本学術総会には、計13名もの畿央大学関係者が、講師、シンポジスト、座長として登壇し活躍しました。 本学教員では、瓜谷 大輔教授が変形性膝関節症に対する徒手理学療法およびウィメンズヘルス理学療法について、岡田洋平教授がパーキンソン病の病期に応じた理学療法について講演しました。土井 剛彦教授は、サルコペニアに対する理学療法戦略に関するシンポジウムに登壇しました。石垣 智也准教授は、高齢者の社会参加と健康をテーマとする講演の座長を務め、地域の健康と理学療法をつなぐ議論を進行しました。 さらに、佐藤 剛介客員教授は脊髄損傷の再生医療と理学療法、生野 公貴客員教授は治療学に貢献する理学療法研究およびサルコペニアに対する理学療法戦略、徳田 光紀客員准教授は異常感覚に対する経皮的電気神経刺激に関する企画に、それぞれシンポジストまたは座長として参画しました。中村 潤二客員准教授は、痙縮と拘縮に対する電気刺激療法および拡散型ショックウェーブ療法について講演しました。また、吉田 陽亮客員准教授は、集中治療医学領域における神経筋電気刺激の活用を扱う企画の座長を務めました。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの客員研究員では、重藤 隼人氏が関節可動域制限と徒手理学療法に関する企画の座長を務めるとともに、徒手理学療法の鎮痛メカニズムについて講演しました。西 祐樹氏は異常感覚に対する経皮的電気神経刺激について講演し、尾川 達也氏は生活期におけるリハビリテーション・栄養・口腔ケアの実装を扱うシンポジウムの座長を務めました。 畿央大学関係者が担当した主なプログラム ● 森岡 周 教授(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長) 理学療法学術賞受賞記念講演・臨床研究学術賞:講師 「臨床の問いから拓く理学療法学―病態把握・身体性・自己再構築へ―」 学会企画講演:座長 「脳卒中者の歩行再建と神経理学療法学会の進むべき方向性」 特別企画シンポジウム:シンポジスト 「日本理学療法学会連合の未来を語る」 ●瓜谷 大輔 教授(畿央大学健康科学部理学療法学科/大学院健康科学研究科) 学会企画講演:講師 「変形性膝関節症の病態に対する徒手理学療法の再考」 合同シンポジウム:シンポジスト 「ウィメンズヘルス理学療法と運動器理学療法:See the broader picture」 ●岡田 洋平 教授(畿央大学健康科学部理学療法学科/大学院健康科学研究科) 学会企画講演:講師 「パーキンソン病の理学療法~病期に応じた最適な理学療法の実践をめざす~」 ●土井 剛彦 教授(畿央大学健康イノベーション教育研究センター/大学院健康科学研究科) 合同シンポジウム:シンポジスト 「サルコペニアに対する理学療法戦略の最前線―物理療法をどのように活用していくか?―」 ●石垣 智也 准教授(畿央大学健康イノベーション教育研究センター/大学院健康科学研究科) 学会企画講演:座長 「高齢者の社会参加と健康:地域の健康と理学療法をつなぐ視点」 ●佐藤 剛介 客員教授(畿央大学大学院健康科学研究科/奈良県総合医療センター) 学会企画講演1:座長 「脊髄損傷の再生医療と理学療法―機能改善効果と背景メカニズムの検証―」 ●生野 公貴 客員教授(畿央大学大学院健康科学研究科/西大和リハビリテーション病院) 特別企画シンポジウム:シンポジスト 「治療学に貢献しうる理学療法研究とは」 合同シンポジウム:座長 「サルコペニアに対する理学療法戦略の最前線―物理療法をどのように活用していくか?―」   ●徳田 光紀 客員准教授(畿央大学大学院健康科学研究科/平成記念病院) 学会企画講演:座長 「異常感覚に対する経皮的電気神経刺激の最新知見」 ●中村 潤二 客員准教授(畿央大学大学院健康科学研究科 客員教授/西大和リハビリテーション病院) 学会企画講演:講師 「痙縮と拘縮に対する理学療法の最前線―電気刺激療法と拡散型ショックウェーブ療法の臨床応用―」 ●吉田 陽亮 客員准教授(畿央大学大学院健康科学研究科/奈良県西和医療センター) 学会企画講演:座長 「集中治療医学領域における物理療法の新展開―ICU-AWやPICSに対する神経筋電気刺激の活用―」 ●重藤 隼人 客員研究員(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター/京都橘大学) 合同シンポジウム:座長 「関節可動域制限の病態と徒手理学療法における適応の再考」 学会企画講演:講師 「徒手理学療法の鎮痛メカニズム」 ●西 祐樹 客員研究員(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター/長崎大学) 学会企画講演:講師 「異常感覚に対する経皮的電気神経刺激の最新知見」 ●尾川 達也 客員研究員(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター/西大和リハビリテーション病院) 合同シンポジウム:座長 「『生活期におけるリハ・栄養・口腔ケアガイドライン』発刊後の実装と課題」 講演・シンポジウム・座長を務めた本学関係者の様子を一部紹介                         今回の学術総会では、神経理学療法、運動器理学療法、物理療法、老年・地域理学療法など、幅広い専門領域において本学関係者が重要な役割を担いました。森岡教授の受賞はもとより、本学の教員、客員教授、客員准教授、客員研究員が、それぞれの専門分野を牽引する立場から理学療法学の発展に貢献していることを確認する機会となりました。 畿央大学 健康イノベーション教育研究センター 大学院 健康科学研究科 准教授 石垣 智也   関連記事 記念講演を終えて~森岡周教授が第1回日本理学療法学会連合学術総会「臨床研究学術賞」に 令和8年度 在外研究員 研究計画説明会を開催しました。 第1回日本理学療法学会連合学術総会において、森岡 周センター長が「臨床研究学術賞」を受賞します NARRA BODY-NARRATIVE EMBODIMENT PROJECT〜ナラティブ・エンボディメント〜 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 2023年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題・総括総評 国立研究開発法人学術技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター  在外研究員レポート~オルレアン大学における特別講義と学術交流 理学療法学科 健康科学研究科

2026.08.03

記念講演を終えて~森岡周教授が第1回日本理学療法学会連合学術総会「臨床研究学術賞」に

2026年7月、札幌で開かれた「第1回日本理学療法学会連合学術総会」で、本学ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周教授が臨床研究学術賞を受賞し、受賞記念講演を行いました。日本に理学療法士が誕生して60年、その節目に開かれた最初の学術総会での受賞であり、これまでの歴史を振り返れば、大変名誉な受賞です。 受賞の対象となったのは、「患者さんの何気ない一言」を出発点に、脳科学や心理学の手法で答えを探し続けてきた30余年の研究の積み重ねでした。以下、森岡教授にこれまでの振り返っていただきました。 「重い」という一言から、リハビリテーションの科学は始まった 「先生、この手、重いんです」脳卒中で片方の手足が麻痺した患者さんは、しばしばこう訴えます。「重い」。しかし、その腕の重さは発症前と変わっていません。では、その「重さ」はどこから来るのか。 この素朴な問いが、森岡 周教授の研究の原点でした。答えの手がかりは、脳の中にありました。私たちの脳は、身体を動かすたびに「こう動くはずだ」という予測を立て、実際に返ってきた感覚と照らし合わせています。麻痺によって身体が思うように動かないとき、脳は予測とのズレを埋めようとして指令を強めます。その「余分に力を込めた分」が、意識にのぼったものが「重さ」だった。研究はそう説明します。 感覚の問題でも、筋力の問題でもない。患者さんが感じている「重さ」は、脳が身体を推定し直そうとしている、その努力そのものだったのです。 なぜ、歩けるようになっても遅いのか 同じ視点は、臨床の見立てである病態把握を大きく変えていきます。たとえば歩行。麻痺が軽いのに歩くのが遅い患者さんがいます。従来は「麻痺のせい」と見なされてきました。しかし筋活動の同期性を解析すると、その方々は脚の筋肉を同時に緊張させ、関節を固めて歩いていることがわかりました。遅いのは障害の重さではなく、転ばないために脳が選んだ「戦略」だったのです。 見立てが変われば、支援も変わります。固さを取り除く練習が必要なのか、それとも安心して歩ける環境をつくることが先なのか。臨床の観察と神経科学の解析は、どちらか一方では足りず、往還してはじめて患者さんの像を結びます。 動きが戻ることと、暮らしが戻ること そして研究は、さらに大きな問いへと進んでいます。 機能が戻ることと、その人の生活が戻ることは、同じではありません。   リハビリテーションの現場では、手足が動くようになっても、その人が以前のように暮らし、社会に戻っていけるとは限らない、という現実にしばしば直面します。脳卒中で治療を受けている患者さんは国内で188万人を超え(厚生労働省「令和5年患者調査」)、介護が必要になる原因としても上位を占め続けています。医療が救う命が増えるほど、「その後をどう生きるか」という課題は大きくなります。医師の仕事は命を救うことですが、理学療法士の仕事は「その人がどう生きるか」を支援することです。   森岡 周教授の研究は、1) からだの感覚、2) 「自分が動かしている」という実感、そして3)「私はこれからどう生きるのか」という人生の物語、この三つの層が、脳のなかで結び直されていく過程として回復をとらえようとしています。動きの回復を、その人の生き方の再構成として理解しようとする試みです。この視点は現在、科学技術振興機構(JST)CRESTの大規模研究費の支援を受けて、フランス・リヨン神経科学研究センター(CRNL)との国際共同プロジェクト「NARRABODY」へと発展し、日仏の研究者とともに探究が続いています。   臨床家と研究者が、同じ場所にいる こうした研究を可能にしてきたのが、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターという場です。 ここには、教員と大学院生だけでなく、日々患者さんと向き合う臨床の理学療法士・作業療法士も集います。現場で生まれた「なぜ」がそのまま研究テーマになり、研究で得られた知見が翌週の臨床に返っていく。この距離の近さが、本センターの何よりの特徴です。学ぶ人と、支える人と、支えられる人が、同じテーブルで問いを分かち合う。奈良のこの場所から、国際的かつ社会に価値を生み出す研究が育ってきました。 森岡周教授は語ります。「制度や前例に縛られすぎることなく、面白いと思った問いにその都度向かい、人を集め、場をつくることができました。学問は一人では進みません。問いを持ち寄る人がいて、その人たちが安心して試行錯誤できる場があってはじめて、思いがけない発見が生まれます」。         60年目の学問へ 日本に理学療法士が誕生して60年。国家資格として制度が整い、担い手の数は大きく増えました。次の60年に問われるのは、その営みをどれだけ深い学問として育てられるか、そして、その学問がどれだけ人の生活に返っていくかです。 「これからも臨床と研究を往還しながら、理学療法学という学問の発展に少しでも寄与できるよう、歩みを進めてまいります」。受賞後、フランスへの帰路(現在、在外研究員としてリヨン神経科学研究センター・リヨン第1大学で客員教授として仕事)で森岡周教授はそう記しました。患者さんの一言から始まった問いは、いま国境を越えて広がり続けています。       関連記事 令和8年度 在外研究員 研究計画説明会を開催しました。 第1回日本理学療法学会連合学術総会において、森岡 周センター長が「臨床研究学術賞」を受賞します NARRA BODY-NARRATIVE EMBODIMENT PROJECT〜ナラティブ・エンボディメント〜 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 2023年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題・総括総評 国立研究開発法人学術技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター  在外研究員レポート~オルレアン大学における特別講義と学術交流

2026.07.23

田原本町との連携を強化 -健康づくりと地域課題の解決を推進~健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター

畿央大学は、2016年に田原本町と「田原本町・畿央大学との包括的な連携協力に関する協定書」を締結し、双方の人的・知的資源を生かしながら、まちづくり、健康づくり、子育て支援、教育など、幅広い分野で連携を進めてきました。 ▶2016年の包括連携協定の調印式の様子はこちら このたび、本学ウェルネス共創研究センターと田原本町との連携をさらに強化するにあたり、今後の方向性や展望を確認するため、本学の土井 剛彦教授、石垣 智也准教授が田原本町を訪問し、高江 啓史町長と意見交換を行いました。     今後は、田原本町が実施する介護予防をはじめとした各種事業について、短期的・長期的な効果を検証するとともに、住民の皆さまの健康状態や地域課題を的確に把握するためのデータ基盤の整備を進めます。得られたデータや研究成果を、より効果的な健康づくり・介護予防事業の企画や改善に生かし、田原本町とともに地域課題の解決に取り組んでいきます。     ▶今回の訪問の様子は、田原本町のFacebookにも記事が掲載されています。       地域リハビリテーション研究室 ウェルネス共創研究センター     関連記事 地域リハビリテーション研究室の教員・院生が第35回奈良県理学療法士学会で講演・研究成果を発表し、学会賞を受賞!~健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 第68回日本老年医学会学術集会で教員・研究員が研究成果を発表しました ~ 健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 第11回日本地域理学療法学会学術集会で大学院生と修了生(客員研究員)が発表~健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科 【健康づくりで地域とつながる】無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」(クラス制)に教員・学生が協力!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 畿央大学関係者が多数関わり、第5回日本前庭理学療法学会学術大会を開催!~理学療法学科・健康科学研究科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第2回を開催しました!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第3回を開催しました! 〜 ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第4回を開催しました! 〜ウェルネス共創研究センター・理学療法学科

2026.07.22

大学キャンパスを地域に開放!「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」の夏イベント開催(2回目) 〜 人間環境デザイン学科×理学療法学科

屋外でつながる、ゆるやかな卓球の場づくり   今年4月に開催された「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」の春イベントに続き、2026年7月11日(土)に畿央大学第二キャンパスにおいて、人間環境デザイン学科の陳ゼミ・清水ゼミの学生と、理学療法学科の松本先生、人間環境デザイン学科の清水先生、陳が協働し、大学キャンパスを地域に開放した「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」の夏イベントを開催しました。   「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」は、卓球を通じた健康づくりと地域交流を目的に、「かつらぎの道※」に面した第二キャンパス西門前を地域へ開放し、屋外で気軽に卓球を楽しみながら、地域住民・子どもと学生・教職員が交流できる場を創出する取り組みです。   ※かつらぎの道…本学最寄駅の近鉄大阪線五位堂駅から上牧町へと続く総延長2.2kmの自転車歩行者専用の遊歩道です。   ▼かつらぎの道から見た「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」の様子   春のイベントから進化した会場の様子をご紹介! 今回の夏イベントでは、「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」をさらに進化させました。春イベントよりも多くのテントやタープを設置しただけではなく、熱中症対策として会場内で打ち水と散水ミストを実施しました。さらに、より多くの方に楽しんでいただけるように、子ども向けのミニ屋外卓球台も増設し、暑い中でも子どもから大人まで、世代を超えて快適に交流できる広場づくりをめざしました。   ▼「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」夏イベントの会場   ▼屋外卓球台の上にタープの設置を試みました。   ▼散水ミスト付きの「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」夏イベントの会場   ▼親子が楽しめるミニ屋外卓球台の増設   ▼休憩場所もテントを増設しました。   当日は、地域の住民や子ども、学生、大学教職員が一緒に屋外の卓球で交流しました。 担当の学生と教員は午後2時から、会場の準備作業を行いました。   ▼熱中症を予防しながら、担当の学生と教員は会場を設営しました。   いよいよ 夏イベント スタートです! 夏イベントは午後4時から開始しました。午後6時までの2時間の間に、地域住民や子ども、学生、教職員など約21名が参加し、スタッフの学生7名、教員2名を含め、約30名による交流イベントとなりました。世代を超えて卓球を楽しみながら自然な会話が生まれ、笑顔あふれる交流の時間となりました。   ▼地域住民と学生は笑顔で交流しました。   ▼地域住民と学生と大学教員は屋外卓球を楽しめました。     ▼大学の教職員も参加して、学生との交流が行われました。時折、変わったラケットを使うこともあり、そのたびに会場は笑い声に包まれます。       ▼かつらぎの道を散歩していた方は、会場の前を通りかかったことをきっかけに、飛び入り参加しました。   ▼地域の子どもと大人との世代間交流で屋外卓球を楽しみました。   ▼夕方の時間に涼しい風が吹きながら、地域住民の親子同士の交流が行われました。   今回も「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」の屋外卓球を体験した参加者を対象に、アンケート調査を実施しました。 アンケートには、   友達と暖かく卓球ができて盛り上がって楽しかったです! とてもいい感じで、ピンポンを通じてコミュニケーションもとれて、とても楽しかったです 雰囲気もよく楽しかったし、適度な運動になりました。 参加しやすいフレンドリーな雰囲気が良いと思う。 次は子どもと一緒に来ようと思います! といった感想が寄せられ、参加者から好評をいただきました。   アンケート調査の協力者には、お礼として大学オリジナルの文房具と、人間環境デザイン学科の学生がデザインしたロゴ入りのエコバッグをプレゼントしました。 ▶人間環境デザイン学科「0.5思いやり備蓄」エコバッグロゴデザインプロジェクトの様子はコチラ   担当学生の感想 イベント当日は気温が高く、屋外での活動は大変でしたが、地域の方や子どもたちなど、想像していた以上に多くの方が参加してくださり、とても充実した時間になりました。卓球を通して、普段は関わる機会の少ない幅広い世代の方々と自然に会話が生まれ、交流を深めることができました。参加者が楽しそうに卓球している姿を見て、大学を地域に開放する大切さを実感しました。今回の経験を、今後のより良い活動づくりに生かしたいです。   人間環境デザイン学科 3回生 藤坂さん 今回スタッフとしてピンポンコモンズの運営に参加し、設営や準備には多くの工夫や役割分担があることを知りました。当日は非常に暑い中での活動でしたが、地域の方々が笑顔で卓球を楽しみ、世代を超えて交流している様子を見て、自分まで嬉しい気持ちになりました。自分たちが準備した会場で参加者が楽しんでいる姿から、運営側としてのやりがいや達成感を感じることができました。今回の経験を通して、地域と大学をつなぐ活動の大切さや、イベントを支えるスタッフの役割の重要性を学ぶことができました。   人間環境デザイン学科 3回生 千賀さん 担当教員のコメント 理学療法士の立場から見ると、卓球はボールを目で追う・タイミングを合わせるといった、身体機能と認知機能が求められるスポーツです。 しかしながら、日本では、温泉卓球と言われるように、皆さん一度は経験したことがあり、ご高齢の方はむしろ上手な方が多いです。ご参加してくださったご年配の経験者の方に、教員、学生や子どもさんが教えていただく場面もありました。まさに多世代交流です!   今回のルールは、勝負にこだわらず、協力してラリーを続けることとしたので、お互いに協力するので、自然と声掛けが生まれてきます。 また、ラケットに、フライパンやスリッパなどを準備して、面白みも加えて、楽しめる環境を作りました。卓球をプレーしている人だけでなく、観戦して応援したり、ベンチで談笑したりする姿も見られ、まさに卓球を通した交流が自然に生まれる場になりつつあることを実感しました。   さらに、このプロジェクトでは、人間環境デザイン学科と理学療法学科の協働によって、卓球台やベンチ、空間全体を「人が集まりたくなる場」としてデザインしていることも大きな特徴です。異なる専門分野が融合することで、新しい健康まちづくりの可能性が広がっています。 私たちがめざしているのは「卓球台を置くこと」ではありません。卓球をきっかけに、人が集まり、交流し、健康になり、地域とのつながりが生まれる「新しい公共空間(コモンズ)」をつくることです。この挑戦を、学生・地域・大学が一緒になって育てていきたいと思います!   理学療法学科 准教授 松本 大輔   今回の夏イベントには、暑い中にもかかわらず、多くの皆さまにご来場いただき、誠にありがとうございました。   地域の皆さまと大学との交流の場を設けることができ、また、大人・学生・子どもが世代を超えて交流する貴重な機会となりました。皆さまのご協力のおかげで、充実したイベントとなりましたことを心より感謝申し上げます。 今後の予定について 次回は、10月24日(土)11時〜16時の畿央祭にあわせて、「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」秋イベントを開催する予定です。   皆さんのご参加を心よりお待ちしております。 人間環境デザイン学科 准教授 陳 建中       関連記事 ▼真美ケ丘ピンポンコモンズに関連する記事 「スポーツ・健康まちづくりデザイン 学生コンペティション2025」デザイン部門 「優秀賞」 受賞~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 大学キャンパスを地域に開放!「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」春イベント開催 ~人間環境デザイン学科×理学療法学科 ▼人間環境デザイン学科に関連する記事 「佐味田みんなの縁側」の掲示板「佐味板」の増設および卒業研究の発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 畿央大学付属広陵こども園との連携事業 段ボール小屋積木「だんごや」の制作と組み立て遊び ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 大学キャンパスを地域に開放!「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」春イベント開催 ~人間環境デザイン学科×理学療法学科 伝統漆喰壁の補修実践ワークショップがスタートしました ― 香芝市穴虫「旧吉田家住宅」の米蔵壁面 ~ 人間環境デザイン学科 【プロジェクトゼミ 】奈良県立桜井高等学校の歴史的建築物を実測調査 ~ 人間環境デザイン学科 前川ゼミ 人間環境デザイン学科「海外インターンシップ」 台湾ワークショップ2026報告会を実施しました| 「0.5思いやり備蓄」エコバッグロゴデザインプロジェクト表彰式を開催しました ~ 人間環境デザイン学科 ▼理学療法学科に関連する記事 第68回日本老年医学会学術集会で教員・研究員が研究成果を発表しました ~ 健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 第11回日本地域理学療法学会学術集会で大学院生と修了生(客員研究員)が発表~健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科 【健康づくりで地域とつながる】無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」(クラス制)に教員・学生が協力!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 畿央大学関係者が多数関わり、第5回日本前庭理学療法学会学術大会を開催!~理学療法学科・健康科学研究科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第2回を開催しました!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第3回を開催しました! 〜 ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第4回を開催しました! 〜ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 地域リハビリテーション研究室の教員・院生が第35回奈良県理学療法士学会で講演・研究成果を発表し、学会賞を受賞!~健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター      

2026.07.09

地域リハビリテーション研究室の教員・院生が第35回奈良県理学療法士学会で講演・研究成果を発表し、学会賞を受賞!~健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター

2026年7月5日(日)に、奈良県産業会館で第35回奈良県理学療法士学会が開催されました。地域リハビリテーション研究室からは石垣 智也准教授が特別講演を行い、松本 大輔准教授、修士課程1年の西渕 大悟が一般演題での口述発表を行いました。 第35回奈良県理学療法士学会のテーマは「地域に根ざした理学療法の未来を創る」でした。奈良県内外から多くの理学療法士や学生が参加し、臨床実践や研究成果について活発な議論が行われました。 本学会は特定の研究分野に限定されていないため、運動器・脳血管・内部障害・地域リハビリテーションなど、幅広い分野の研究発表を聴講することができました。普段の業務では触れる機会の少ない領域についても新たな知見を得ることができ、多角的な視点から理学療法について学ぶ大変貴重な機会となりました。 演題名のご紹介 石垣 智也准教授(特別講演):理学療法に根ざした「私の地域」づくり -臨床知から生まれるつながりと深化する専門性-       松本 大輔准教授(一般演題):住民主体の通いの場における高齢者の内在的能力低下の実態とグループ間格差     松本 大輔准教授は、学会長賞を受賞されました。     西渕 大悟(一般演題):大腿骨頸部骨折術後に Orthobot を使用した歩行練習が有効であった一症例     私は、本学大学院への入学以前から臨床現場において歩行支援ロボットを積極的に活用した理学療法に取り組んでいました。今回、歩行支援ロボットを併用した理学療法により良好な改善が得られた症例を経験したため、その取り組みについて発表しました。   学会発表は今回で2度目であったということもあり、発表前は大変緊張していました。しかし、発表後には他施設の先生からご質問やご意見をいただき、有意義な意見交換を行うことができました。   今回は、修士課程で取り組む研究とは異なる内容の発表でありましたが、経験年数の浅い私にとっては、学会で発表し、多くの先生方と交流できたことが大変貴重な経験となりました。 今回の経験を糧に、修士課程での研究を進めながら、今後も積極的に学会発表を行っていきたいと思います。   健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室 修士課程1年 西渕 大悟     地域リハビリテーション研究室 ウェルネス共創研究センター     関連記事 第68回日本老年医学会学術集会で教員・研究員が研究成果を発表しました ~ 健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 第11回日本地域理学療法学会学術集会で大学院生と修了生(客員研究員)が発表~健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科 【健康づくりで地域とつながる】無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」(クラス制)に教員・学生が協力!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 畿央大学関係者が多数関わり、第5回日本前庭理学療法学会学術大会を開催!~理学療法学科・健康科学研究科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第2回を開催しました!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第3回を開催しました! 〜 ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第4回を開催しました! 〜ウェルネス共創研究センター・理学療法学科  

2026.07.06

大学キャンパスを地域に開放!「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」春イベント開催 ~人間環境デザイン学科×理学療法学科

今年4月、畿央大学第二キャンパスにおいて、人間環境デザイン学科の陳ゼミと清水ゼミと理学療法学科の松本先生が協力し、大学キャンパスを地域に開放した「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」の春イベントを開催しました。「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」は、卓球を通じた健康づくりと地域交流を目的に、「かつらぎの道※」に面した第二キャンパス西門前を地域へ開放し、屋外で気軽に卓球を楽しみながら、地域住民と学生・教職員が交流できる場を創出する取り組みです。   ▼ 「かつらぎの道※」から見た「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」   ※かつらぎの道…本学最寄駅の近鉄大阪線五位堂駅から上牧町へと続く総延長2.2kmの自転車歩行者専用の遊歩道です。   去年、人間環境デザイン学科の陳ゼミの学生を中心とした畿央大学チームは、スポーツ庁が主催した「スポーツ・健康まちづくりデザイン 学生コンペティション2025」に参加し、「真美ヶ丘ピンポンコモンズ〜大学キャンパスを地域に開放する屋外卓球台の交流場所の創出」という作品でデザイン部門「優秀賞」を受賞しました。 ▶ 受賞の様子はコチラ   ▼ 畿央大学チームの提案作品   その提案内容の実践として、2025年11月に畿央大学第二キャンパス西門前において、学内限定で真美ヶ丘ピンポンコモンズの試行を行いました。理学療法学科の松本ゼミ、人間環境デザイン学科の前川ゼミ、清水ゼミ、陳ゼミの学生たちが参加して、卓球を通じて交流ができました。また、実際な空間と寸法で真美ヶ丘ピンポンコモンズの計画が検討できました。   ▼ 真美ヶ丘ピンポンコモンズの試行の様子   ▼ 真美ヶ丘ピンポンコモンズの計画と屋外卓球台を製作した陳ゼミのメンバー   今回の春のイベントは、「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」の実現に向けた第一歩として、2026年4月25日(土)午後2時から4時まで開催されました。ゼミ生たちは仮設の屋外卓球台やベンチ、テントなどを設置し、交流の場を整えました。   ▼ 「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」春イベントの会場   当日は、地域の住民や子ども、卒業生、大学生、大学教職員が一緒に屋外の卓球で交流しました。午後2時間の間に約42名が参加し、スタッフの学生5名、教員3名を含め、総勢約50名による交流イベントとなりました。世代をこえて卓球を楽しみながら自然な会話が生まれ、笑顔あふれる交流の時間となりました。   ▼ 屋外卓球を行う前に、教員が参加者にルールと安全対策について説明しました。   ▼ 地域住民、子ども、大学生の交流が行われました。   ▼ 住民同士および大学との日常的な交流も可能になります。   ▼ 周囲のベンチに座って観戦することにも、健康効果があるという研究報告がありました。   ▼ 大学の教職員も参加して、学生との交流が行われました。   ▼ 地域の子どもたちも屋外卓球を楽しみました。   ▼ 家族同士で屋外卓球を楽しむこともできます。   ▼ ピンポンコモンズの横には「スポーツ・健康まちづくりデザイン 学生コンペティション2025」の作品が提示され、提案した学生が参加者に内容を説明しました。   ▼ 「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」の屋外卓球を体験した参加者を対象に、アンケート調査を実施しました。   「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」春イベントに実施したアンケートでは、「久しぶりに卓球ができて楽しかった」「みんなでワイワイできて楽しかった」「また参加したい」といった感想が寄せられ、参加者から好評をいただきました。   担当した学生の感想 今回春のイベントとしてピンポンコモンズを仮設置した1番の感想は、安心したというのが大きいです。準備をしながら本当に来てくれるのか、もしかしたら1人も来てくれなくて1日終わってしまうのではないかと心配していましたが、ふたを開けてみると40人来て、楽しんでいただいてケガやトラブルなく帰っていただいてよかったです。今回のイベントでは様々な年代の男女に来ていただいて世代間交流の場としての機能をしっかり果たせたと思います。この調子でイベントを行い何とか本設置までたどり着きたいです。   人間環境デザイン学科 3回生 渡邊 涼 ピンポンコモンズの初イベントは、緊張と人が来てくれるかの心配がありました。卓球台を囲むことで、初対面の人同士でも自然と笑顔が生まれ、言葉の壁を超えた一体感が心地よく広がっていきました。小さなラリーが大きな会話の輪へと広がり、コミュニティの温かな第一歩を踏み出せた手応えと、今後のイベントに胸が高鳴るスタートとなりました。   人間環境デザイン学科 3回生 大嶋 悠暉 今後の予定について 7月11日(土)16時〜18時に「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」夏イベント、 10月24日(土)11時〜16時の畿央祭にあわせて、「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」秋イベントを開催する予定です。 皆さんのご参加を心よりお待ちしております。     人間環境デザイン学科 准教授 陳 建中     関連記事 「佐味田みんなの縁側」の掲示板「佐味板」の増設および卒業研究の発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 「スポーツ・健康まちづくりデザイン 学生コンペティション2025」デザイン部門 「優秀賞」 受賞~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 第5回近畿学生住宅大賞で2回生が「企業賞」に!~ 人間環境デザイン学科 築56年の住宅地建替えコンペで「審査員特別賞」に!~人間環境デザイン学科 吉永ゼミ 「佐味田みんなの縁側」 板絵描き・障子替え-夏から秋へ ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 畿央大学付属広陵こども園との連携事業 段ボール小屋積木「だんごや」の制作と組み立て遊び ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ    

2026.06.22

無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第4回を開催しました! 〜ウェルネス共創研究センター・理学療法学科

畿央大学 ウェルネス共創研究センター・理学療法学科は、世界最大級の店舗である無印良品 イオンモール橿原店で実施されている「あさかつ2nd」に協力しています。本取り組みは、2025年に実施された単発イベントから発展し、2026年度は全6回の教室型プログラムとしてスタートしました。約20名の地域住民の方々(40代~)が参加され、世代を超えた健康づくりの場となっています。「あさかつ2nd」では、運動習慣づくりだけでなく、参加者同士の“つながり”を育むことも大切な目的の一つです。   今回は6月14日(日)に行われた「あさかつ2nd」の第4回の様子をご紹介します。 ▶「あさかつ2nd」第3回の様子はこちら 2回生が運動指導にチャレンジ! 今回のテーマは「肩こり・腰痛予防」です。今回は参加者の皆様にスポーツタオルを持参いただき、タオルを用いた様々な運動を実施しました。また現在「あさかつ3rd」を検討しているところであり、今後のプログラムについて参考とさせて頂くため、中間アンケートも実施いたしました。   今回は、運動指導の中心的役割を本学理学療法学科の2回生に担ってもらいました!2回生の前期の時点では臨床実習はもちろん、まだ実技系授業も始まったばかりになります。基本的にマンツーマン指導を専門とする理学療法士にとってグループ体操の進行は病院勤務の理学療法士でも難しく、ましてや学生達にとってはかなりのハードルになります。そのため今回は学内の事前リハーサルでじっくり練習してもらいました!   果たしてその成果は!?   ▲やや緊張気味の学生達   ▲ミニレクチャー   5分講座 まずはいつも通り、テーマに沿ったミニレクチャーを実施。「肩こりとは?」「首周りの筋肉の負担を減らす姿勢」「肩こりがもたらす自律神経の不調」などについてお話しさせて頂きました。     【運動前半】タオルを用いたストレッチ! ここからいよいよ2回生による運動指導です。リハーサルでじっくり練習した参加者の皆さんとの掛け合い、間の取り方、声の張り方などを意識しての実施です。   ちょっとした掛け声や、カウントの取り方で体操の動きがどんどんシンクロしていくのが分かります。一つ一つの運動の目的を説明しながら汗だくになりながら頑張ってくれました!予想以上の出来栄えと参加者の皆さんとの一体感に驚きです!!   運動プログラムの最後には前回同様、音楽に合わせた動きを取り入れました。これは、前回の選曲ミスで動きと音楽がイマイチ噛み合わなかったことへのリベンジです。   ▲大きな動きも取り入れていきます。   ▲タオルを使うとストレッチングもマイルドにできますね。   ▲学生の柔軟性に驚いている私 ~参加学生の感想~ 今回、タオル体操を担当させていただきました。皆さんの前で進行することに緊張していましたが、参加者の方々が楽しそうに取り組んでくださったおかげで、コミュニケーションを取りながら私自身も楽しく行うことができました。会話をしながら進めることで終始和やかな雰囲気の中で実施することができ、とても良かったと感じています。   また、最後に曲に合わせてストレッチを行ったことで、参加者の方にも楽しみながら身体を動かしていただくことができたのではないかと思います。参加者の方々の笑顔も多く見られ、楽しく充実した良い時間となりました。   理学療法学科 2回生 岡田 菜々子 【運動後半】脳トレコーナー! 前回から取り入れた「脳トレコーナー」。前回より皆さんうまくできていたので、少しだけ難易度をアップ。見本となるはずの学生が思い切り間違えていましたが、これはこれで笑いを誘い、全体の空気は和みました。「失敗してもチャレンジすることで脳は活性化される!」ということで、足踏み+手の動き+3の倍数のカウントなどに挑戦。全体がうまくできたときの一体感は気持ち良いです。     ~参加学生の感想~ 今回、参加するのは2回目でしたが、前回よりも参加者の方々が楽しんでいる様子が見られ、私自身も一緒に活動していてとても楽しかったです。今回は、タオルを使った肩のストレッチ、脳トレ、ウォーキングを行いました。タオルを使った肩のストレッチでは、参加者の方々が想像していた以上にしっかりと体を動かしており、「伸びている感じがする」などの声も聞くことができ、とてもやりがいを感じました。   脳トレでは、参加者の方々だけでなく、私たちも一緒になって楽しみながら取り組むことができました。また、ウォーキングでは参加者の方々と会話をしながら活動することができ、交流を深めることができました。 今回の活動を通して、運動やレクリエーションは身体機能の維持だけでなく、人との交流や楽しみにつながることを改めて実感しました。次回も参加する予定なので、参加者の方々に楽しんでいただけるよう積極的に関わり、より良い時間を過ごしてもらえるよう頑張りたいと思います。   理学療法学科 2回生 大島 久留実 今回、理学療法学科のボランティア活動に初めて参加し、高齢者の方々との朝活を経験しました。最初は緊張していたが、参加者の方々が笑顔で接してくださり、安心して活動に取り組むことができました。また、コンボウォーキングでは会話をしながら交流を深めることができ、活動後に「楽しかった」と声をかけていただいたことが印象に残りました。   特に、参加者の中にはこの活動を楽しみにしている方もおり、運動や脳トレの場であるだけでなく、人と人とをつなぐ交流の場としての役割も果たしていることを実感しました。そのような地域とのつながりを生み出す活動はとても素晴らしいと感じました。   今回の経験を通して、人との関わり方やコミュニケーションの大切さを学ぶことができました。今後も積極的に参加し、多くのことを学んでいきたいです。   理学療法学科2回生 竹森 千紘 コンボウォーク 最後はいつものコンボウォークで締めます。コースはややハイペースの「しゃきしゃきコース」と負荷が少なめの「ゆっくりコース」に分けていますが、回を重ねるごとに「しゃきしゃきコース」を選ばれる方が増えてきています!     「あさかつ2nd」もいよいよあと2回となりました。今回は今までで一番、参加者の皆さんの笑顔が多かった気がします。次回は6月28日(日)に実施予定です!   ウェルネス共創研究センター 理学療法学科 高取 克彦     関連記事 ▼2025年度「あさかつ」に関する記事 無印良品イオンモール橿原「あさかつ」に理学療法学科・健康栄養学科の学生が協力しました。 無印良品あさかつレポート 第2弾「呼吸と姿勢で整うチェアヨガ」 無印良品あさかつレポート第3弾 「爽やかモーニングストレッチ」「おくらと生姜のスープ試食」 無印良品あさかつレポート第4弾 代謝アップでぽかぽか!冬の「筋トレ&コンボウォーク」を開催しました! 無印良品あさかつレポート第5弾 「効果実感!肩こり・腰痛予防のためのダイナミックストレッチ&きおまる」を開催しました! 無印良品あさかつレポート第6弾「からだも心も軽くなる!音楽に合わせて 楽しく健康づくり」を開催!   ▼2026年度「あさかつ2nd」に関する記事 【健康づくりで地域とつながる】無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」(クラス制)に教員・学生が協力!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第2回を開催しました!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第3回を開催しました! 〜 ウェルネス共創研究センター・理学療法学科