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理学療法学科
2022.04.19
学部卒で研究成果が「Brain Sciences」に掲載!理学療法学科13期生大西 空さんをインタビュー!
研究成果が国際誌「Brain Sciences誌」に掲載された理学療法学科13期生の大西空さん。実は学生時代は「不真面目だった」と語る大西さんに、理学療法士のやりがいや研究にのめり込んだきっかけなどについて語っていただきました! 今はどこで何を? 宝塚リハビリテーション病院で理学療法士をしています(4年目)。 どんな大学生でしたか? 特に、1-3回生の私はとても不真面目な生徒だったと思います。学校の定期試験は前日に1夜漬けして行くことが多く、日々の授業における復習も疎かにしていました。そのため、再試験となることが多く、実習先でも知識不足が原因で困ることが多々ありました。担任の前岡先生やゼミ担当の宮本先生には大変ご迷惑をおかけしたと思います。実習で実際の臨床現場を経験することを通して、理学療法士として働くやりがいや責任の重さを感じて以降、必死で勉強するようになったと思います。 ▼卒業式(宮本ゼミ) ▼卒業式(13期生) 畿央大学での思い出 国家試験や定期テストの前に自習室で同じ学科の友人と夜遅くまで勉強したことや、息抜きにエコール・マミ(大学隣のショッピングセンター)でご飯を食べたことなど、楽しい時や忙しい時を同じ学科の友人と共有しながら過ごした時間は大切な思い出です。また、ソフトボール部にも所属しており、日々の練習や食事会などを通して他学科と交流できたことも貴重な時間でした。 ▼卒業式(ソフトボール部) 理学療法士として働くやりがい 患者さんの今後の人生に関わる仕事であるため、責任も伴いますがそこが大変やりがいを感じる点だと思います。病気を発症した患者さんに対して(症状が重くても軽くても)、これほどまで身近に回復や経過を見ることができる職種は少ないかと思います。特に、入院当初は自立歩行が困難であった担当患者が、屋外を笑顔で歩くことができるようになった際などには大変やりがいを感じます。 ▼fNIRSを用いて担当患者の臨床症状を評価・ディスカッションしている時 どうして研究を? 研究に興味を持ったのは、職場の尊敬する先輩方が熱心に学会発表や研究活動に取り組んでおり、患者さんに対する介入効果や入院してから退院するまでの経過をまとめることの重要性を教えていただいたことがきっかけです。現在は、自立歩行困難な脳卒中患者(特に運動麻痺重症例)に対して、どうすれば歩行能力の回復を促進することができるのか研究を進めています。 ▼宝塚リハビリテーション病院で新しい機材の使用方法をディスカッションしている様子 臨床と研究を両立する意義とは? 臨床をしながら研究をする意義としては、患者さんの機能や活動レベルの経時的変化を最も近くで評価できることだと思います。特に、担当患者における経時的変化は臨床で働いているからこそ観察する事ができる点だと思います。また、臨床現場で働くことで、従来の研究では明らかにされていない病態やアプローチに関するヒントを見つけやすいと思います。 研究がアクセプトされた感想は? 大変嬉しいです。特に、畿央大学の森岡先生をはじめ、普段よりお世話になっている宝塚リハビリテーション病院で務める先輩方のご指導を、このように形に残せたことを大変嬉しく感じています。 ▼第19回日本神経理学療法学術大会(宝塚リハビリテーション病院スタッフ) 最後にメッセージをお願いします! これから理学療法士をめざす方へ 理学療法士は本当にやりがいを感じる仕事です。患者の機能が1日前より少し良くなった、1日前より少し笑顔になった、などの日々の少しの変化を最も近くで見ることができる仕事です。私は理学療法士になり一度も後悔したことはありません。少しでも理学療法士に興味がある方々は是非頑張って下さい。 卒業研究を控える後輩の皆さんへ 卒業研究で学ぶことは今後研究をするかどうかに関わらず、臨床に出てから非常に役に立つことだと思います。特に、一つの疑問を解決するために、論文を探すことや周りの方と議論をすることは、臨床に出てからも患者さんへのアプローチを考える際の基盤になります。卒業研究を進めていくにあたり大変なこともあるかもしれませんが、必ずいい経験になると思いますので精一杯頑張って下さい。 同じく臨床研究を進める卒業生の皆さんへ 臨床研究における研究テーマは、日々の臨床を通して見つかることが多いかと思います。特に、対象患者に対するアウトカムや研究デザインを決めた上で、患者の症状における経時的変化をしっかり評価し先行研究と比較することが重要かと思います。目の前の患者を良くすることに加えて、これからの臨床の発展に向け一緒に研究を進めていく方が増えれば幸いです。 関連記事: 両側補足運動野への経頭蓋直流刺激が重症な運動麻痺を有する脳卒中患者の下肢運動機能に及ぼす影響:症例研究 | 畿央大学
2022.04.18
理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編
2022年4月に着任した瀧口述弘先生は、理学慮法学科の5期生(2011年3月卒業生)!理学療法学科では初の卒業生教員が誕生しました。瀧口先生っていったいどんな人なのか、インタビュー形式で全3回にわたってご紹介します。Part1「学生時代」編に続いて、「臨床現場・大学院」編です! 就職活動や臨床現場での経験について 就職活動は多くの施設に見学に行き、自身の希望に最も近いところをよく探すことをおすすめします。私は医聖会というグループの八幡中央病院、学研都市病院に11年間勤務しました。私のやりたいことを支援して下さり、私を成長させてくれました。自身のやりたいことができる施設を探して下さい。施設側もそれを求めているはずです。自身のやりたいことと施設が求めているものが合致すれば、内定もいただきやすいと思います。 臨床現場では、整形外科疾患の患者様を担当させていただくことが多かったです。私は3年間臨床現場で経験を積んだ後、2016年に畿央大学大学院 健康科学研究科修士課程に入学し、庄本研究室に入りました(2019年博士後期課程修了)。 疼痛(痛み)に対する電気刺激療法の研究を臨床現場で働きながら、研究を続けてきました。 ▶瀧口先生の研究成果(リサーチマップ) ▼瀧口先生も卒業生として出演!「今の仕事のやりがいは?」理学療法士編 学会発表について 私は大学院に入学してから、毎年3回以上は学会発表をしていました。国際学会でも2回発表し、デンマークに院生仲間と行ったのはとても良い思い出です。 デンマークでは私の研究している経皮的電気神経刺激の世界的権威の先生の一人であるリーズ大学のマーク・ジョンソン先生にお会いすることができ、先生の公式Facebookアカウントに私の研究を紹介して頂くサプライズもありました! ▼マーク・ジョンソン先生との1枚 学会発表は施設外の多くの先生と知り合え、話し合える貴重な機会です。私も多くの出会いがあり、多くの刺激を頂きました。学会発表は理学療法の発展にはもちろんですが、自身の成長のためにも不可欠なものです。 ▼院生と学会発表でデンマークに行った際の1枚 仕事と研究の両立について 私は学部生の時にゼミ活動でお世話になった庄本学科長に、臨床での質問をした際に、「それはまだわかってないことだから、大学院に入って研究して明らかにしてみてはどうか?」という話から大学院入学を決めました。元々、臨床経験を積んだ後、大学院進学を考えていたので、すぐに入学を決めました。 私は病院で働きながら、臨床研究、基礎研究を実施しました。研究をするようになり、理学療法は発展途上の学問であるという認識を強く持つようになり、ますます理学療法を勉強することが楽しくなりました。 理学療法士をめざしている高校生、学部生の方も、自らが理学療法を創っていくものだと思って下さい。ますます勉強することが楽しくなると思います! 次回Part3では、教員としてスタートした現在についてご紹介します! 理学療法学科 助教 瀧口 述弘 【関連記事】 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編
2022.04.15
理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編
2022年4月に着任した瀧口述弘先生は、理学療法学科の5期生(2011年3月卒業生)!理学療法学科では初の卒業生教員が誕生しました。瀧口先生っていったいどんな人なのか、インタビュー形式で全3回にわたってご紹介します。Part1は「学生時代」編です! 畿央大学を受験した理由、理学療法士をめざしたきっかけは? 高校生の皆さんで進路に悩んでいる方は多くいると思います。もしくは夢があり、明確に進路が決定している方もいるでしょう。私は前者で、明確に進路を決めていたわけではなく、理学療法士を初めからめざしたわけではありませんでした。 私は理系で、医療の道に進みたいという希望はありました。恥ずかしい話、当時の私の学力では医学部をめざすことは難しかったため、薬学部をめざすことになりました。もちろん、絶対に薬学部に入りたいと考えていたわけではありません。自分の当時の学力を考えて、薬学部をめざしただけでした。しかし、センター試験の結果、薬学部をめざすことは難しいと判断し、理学療法学科に急遽変更しました。私は和歌山県出身であり、実家との距離や教育の充実度を考えた結果、畿央大学を選択し、入学しました。 このように、私は明確に理学療法士をめざし、畿央大学に入学したわけではありませんでした。私のように進路に悩んでいる学生の方もいると思います。しかし、今となっては、全く後悔はしていなく、理学療法士は私にとって天職であると確信しています。 学生時代は充実していましたし、卒業後もやりがいを持って働くことができました。興味は尽きることなく、病院で働きながら大学院に進学し、理学療法士として様々の経験をした後に、畿央大学に教員として戻ることになりました。本当に幸せな日々を過ごしております。皆様にも同じような経験をしてほしいと思っています。 学生時代の授業で印象に残っていることは? 理学療法士になるためには多くのことを学びます。人間の身体や病気のことを学ぶための解剖学、生理学、運動学、病理学、内科学など、理学療法専門分野である運動器理学療法、神経系理学療法、呼吸循環理学療法、代謝系理学療法、老年系理学療法、予防系理学療法など… こう言うと大変そうで、自分には無理だと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。 畿央大学では各領域専門の先生がおられ、テーラーメイドで親切丁寧な指導をして頂けるため、授業についていけないということはないです。それよりも、先生方が熱い授業をして頂けたことで、授業がとても面白かったです。 当初は明確な目標もなく入学しましたが、畿央大学の授業を受けたおかげで、「絶対に先生方のような理学療法士になる!」と心に決め、朝4時に起きて自主勉強をするくらい、勉学にのめり込んでいきました。 授業以外ではどんなことを? アルバイト、サークル活動、そして友人達とよく遊んでいました。アルバイトは飲食店でしておりました。そこで他大学、他学科の友人ができ、様々な話が聞けてとても楽しかったです。サークルはSAPS(理学療法学生研究会)、軽音楽部、テニス部、バドミントン部などを掛け持ちして、広く浅く活動していました(笑)畿央大学は部活動、サークルは多いので、楽しめると思います。友人達とは食事に行ったり、買い物に行ったり、旅行に行ったりと本当によく遊んだと思います。卒業旅行ではグアムに行きました。今となっては全てかけがえのない思い出です。 理学療法士は人を相手に仕事なので、コミュニケーション能力は大事になります。机に向かっての勉強のみならず、様々な活動を通して人間性を磨いて下さい。 実習の経験を振り返って 私は実習ではくやしい思いをすることが多かったです。絶対うまくやる!と思って挑んだ臨床実習でしたが、なかなかうまくできず、悩み落ち込みました。しかし、今となっては、それは当たり前だと思っています。理学療法の学問はまだまだ発展途上の学問です。私達がこれからも創り上げていかなくてはいけない学問です。これは大学院での研究活動をすることで、より強く思うようになりました。 今でも私は完璧な理学療法を実践できておらず、勉強すべきことは沢山あります。ですので、学生時代の自分が完璧な理学療法ができるはずはありません。もちろん実習は最大限準備をして挑まなくていけませんが、完璧をめざすのではなく、現場での理学療法の実際を経験し、多くのことを感じてもらえたらと思います。 卒業研究の思い出は? 私は学科長である庄本ゼミに入りました。庄本先生と西大和リハビリテーション病院の技師長である生野公貴先生に指導を仰ぎました。学部生時代で一番楽しい時間でした。 ▼庄本先生とゼミ生の集合写真 卒業研究は臨床実習終了後に特に本腰を入れて実施しましたが、朝から夕方まで友人と研究と国家試験対策をし、夕食は友人とし、時には遊んだりもしました。理学療法士が幅広い視点を持つためにも、卒業研究を実施することは不可欠だと思います。 国家試験対策は? 国家試験本番までにいくつか模試を受けます。私は徐々に点数を上げていき、国家試験本番が最も点数が高かったです。国家試験対策勉強期間は長いので、中だるみしないことが重要だと感じています。国家試験は理学療法士になるための最後の砦です。特に4回生の皆さん!最後まで気を抜かないよう心がけていってください。 次回Part2では、就職活動を含む臨床現場での経験、大学院での経験をご紹介します! 理学療法学科 助教 瀧口 述弘 【関連記事】 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編
2022.04.13
2022年度新入生研修 学科別レポートvol.3~理学療法学科
畿央大学では入学後の不安を取り除き、担任や同級生との絆を深めるため、学科ごとに新入生宿泊研修を入学式直後に行っています。コロナ禍で一昨年は中止、昨年は感染対策を講じたうえで学内での1日開催となりましたが、今年度は3年ぶりに学外・日帰りで実施しました。新入生研修の第三弾! 理学療法学科の様子をお伝えします!! 2022年4月7日(木)に大阪ガーデンパレスにて、健康科学部 理学療法学科の令和4年度新入生研修が開催されました。この研修会は、新入学生に対し入学式直後に①様々な人々とのコミュニケーションを積極的に図り、今後の大学生活に役立てること、②理学療法士と本学の建学の精神「徳」「知」「美」との関係を考察し、理解を深めること、を目的としています。また、同じ目標に向かってこれからの学生生活を共に過ごす仲間たちと仲良くなることも大きな目的です。 今回、新入生83名、4回生2名、卒業生(13期生)2名、教職員3名が参加しました。 本来であればこの新入学生研修は一泊二日での実施になりますが、新型コロナウイルス感染症の影響により、この2年間は残念ながら中止あるいは学内で短時間での実施となっていました。しかしながら今回は、宿泊はまだ困難ですが、感染予防(検温、手指消毒、フェイスシールド、各机にパーテーション、昼食は黙食)をしっかりと行い、3年ぶりに学外で開催することができました。 研修では始めに、交流を深めるため自己紹介を行いました。学生の趣味や特技、経験したことなども聞くことができ、良い雰囲気になったかと思います。 引き続いて4回生、卒業生それぞれ2名の先輩から1回生に向けて、これからの大学生活および卒業後も「建学の精神」がいかに重要かということについて講演をしていただきました。講演では、大学での学習や部活・サークル、ボランティア活動、アルバイト、そして理学療法士としての多くの経験について、具体例を提示しながら講演していただきました。1回生にとって、これからの大学生活、そして将来の職業である理学療法士のイメージがさらに明確になったのではないかと考えます。 ▼南山智弘 先生(13期生) ▼中山明里紗 先生(13期生) ▼大石七海 さん(4回生) ▼谷口遼真 さん(4回生) 昼食後は、「建学の精神と理学療法士を考える−すてきな理学療法士になるための4年間−」について、先輩の講演内容も含め、グループワークを行いました。どのグループも積極的に意見交換し、協力して課題に取り組んでいたと思います。各グループの発表では、すてきな理学療法士になるためには「建学の精神」が重要であり、そのためにこれからの大学生活をどのように過ごしていくかについてよく考えた内容が反映されていました。また、1回生にとってはこのような発表の経験も「知をみがく」良い機会になったのではないかと考えます。 ※撮影時のみマスクを外しています 今回の新入学生研修での内容を忘れず、これからの学生生活の中で「徳をのばす」、「知をみがく」、「美をつくる」について行動に移し、“すてきな理学療法士”をめざしていただきたいと思います。 最後に、4回生は総合臨床実習の直前、卒業生は忙しい臨床業務にもかかわらず、1回生のために参加していただき、この場を借りて感謝申し上げます。 理学療法学科 教授 田平一行 理学療法学科 准教授 前岡浩 キャリアセンター 飯山知里 関連記事: 2022年度新入生研修 学科別レポートvol.1~現代教育学科 2022年度新入生研修 学科別レポートvol.2~看護医療学科
2022.04.05
香芝市政施行30周年記念事業の一環として本学教員監修の「フレイル予防体操」がリリースされました〜理学療法学科
新型コロナウイルス感染症の流行により、介護予防に重要な役割を果たす地域高齢者の「通いの場」の多くが活動中止になっています。そこで、コロナ禍により生活不活発となり体力低下となる状態(フレイル)を予防し、通いの場へ再び参加できるようになるまでの間、自宅で1人でもできる簡単で低強度のオリジナル体操を作成することになり、香芝市地域包括支援センターの依頼により昨年度から監修として関わらせて頂きました。 体操は10分程度で立位でも座ってもできる簡単な内容ですが、作成委員会には市の保健師や事業を委託された健康運動指導士といった専門職だけでなく介護予防リーダー「KEEP香芝」の皆さんも参加され、体操のモデルとしても登場されております。市の作成する公式コンテンツ作成に、本学での介護予防リーダー養成講座から誕生した住民リーダーの皆さまと共に取り組めたことは感慨深いものがあります。長年、本学と市との連携事業として実施している「介護予防リーダー養成講座」は今年度も実施予定であり、このオリジナル体操を新たな強みとした新たな担い手の育成にも取り組んでいきます。 【関連記事】 平成30年度「広陵町・香芝市×畿央大学 介護予防リーダー養成講座」修了式を行いました。 体操は香芝市公式Youtubeチャンネルで公開されており、またコロナ禍において高齢者が生活不活発にならないように過ごすためのポイントをお話ししたミニ講座も同時にアップされております。現在、香芝市ではご当地体操として身近に感じていただくために広報誌を通じて体操の名称が募集されていますので,良いネーミングがありましたら是非ご応募して頂ければと思います(採用されると香芝市マスコットキャラクター、カッシーのグッズが当たります)。 体操動画:https://youtu.be/Lvj37RgQQIw コロナ禍におけるフレイル予防について:https://www.youtube.com/watch?v=JHDIXglhojo これまでも介護予防体操は奈良県の「誤嚥にナラん!体操」を初めとして天理市の「STEP体操」などいくつか制作に関わらせて頂きましたが、少しでも地域高齢者の健康寿命延伸や地域の活性化に繋がるように研究と地域貢献活動の二本柱で活動し続けて行きたいと考えております。 理学療法学科 高取克彦 地域リハビリテーション研究室ホームページ https://kio-community-rehab.studio.site/
2022.02.15
第61回近畿理学療法学術大会で大学院生が優秀賞と奨励賞を受賞!~健康科学研究科
2022年1月16日(日)にWeb開催された「第61回近畿理学療法学術大会」において、修士課程の小松 健矢・藤田 匠が発表してまいりました。 本学会はWeb開催となりましたが、約1,900名が参加し、シンポジウムや一般演題などで多くの議論がされていました。 本学会のテーマは「新しい知見・技術と理学療法の新展開」であり、脳血管障害、心疾患、運動器障害と幅広い領域における理学療法の新展開についての講演やシンポジウムが組まれていました。そこでは最新知見と今後の課題が明示されるとともに、理学療法の発展のために必要な行動指針が再認識されました。 今回、小松・藤田ともにセレクション演題に選出され、結果として小松は優秀賞、藤田は奨励賞に選ばれました。 ▲写真左:小松さん、右:藤田さん 小松の発表内容は「ステップ動作時の痛み関連恐怖が予測的姿勢調節に及ぼす影響」と題し、健常者における痛み刺激と下肢運動との同期が痛み関連恐怖を習得することで、下肢の予測的姿勢調節や運動行動を変調させた結果を報告しました。 また、藤田は「運動感覚不一致に基づく運動制御の乱れの特性」という演題を発表しました。健常者を対象に、手関節の運動と視覚情報に時間的な不一致状態を作り出し、不一致状態によって感じられる異常知覚(運動主体感、違和感、重量感、喪失感)に変調が起こったこと。運動学的分析において、時間的要因を含む変数に変化が起こったことを報告しました。 質疑応答の中では細かな実験方法について説明し、今後臨床にどのように繋げていくか議論がなされました。 多くの演題の中から優秀賞、奨励賞を受賞できたことは、研究活動を行う活力、自信となり大変嬉しく思います。今後もリハビリテーションや理学療法の発展、ならびに社会に貢献できる研究を続けていけるよう、日々精進したいと思います。 本研究の実施・発表にあたり、指導教員である 森岡 周 教授をはじめとする多くの方々にご指導およびご支援いただきました。この場を借りて深く感謝申し上げます。 発表演題 『ステップ動作時の痛み関連恐怖が予測的姿勢調節に及ぼす影響』 小松 健矢、森岡 周 『運動感覚不一致に基づく運動制御の乱れの特性』 藤田 匠、森岡 周 健康科学研究科 修士課程 小松 健矢・藤田 匠 【健康科学研究科 学会発表記事】 第8回日本予防理学療法学会学術大会で大学院生と客員研究員が発表!~健康科学研究科 教員・大学院生が第6回日本予防理学療法学会学術大会で発表!~健康科学研究科 大学院生が第28回日本物理療法学会で奨励賞を受賞!~健康科学研究科 第63回日本老年医学会学術集会で大学院生と教員が発表!~理学療法学科・健康科学研究科 大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科 第17回日本神経理学療法学会学術大会で大学院生が発表しました~健康科学研究科 第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科
2022.01.31
第4回日本産業理学療法研究会学術大会で大学院生が優秀賞を受賞!~健康科学研究科
2021年11月13日(土)にWeb開催された第8回日本予防理学療法学会学術大会(共催:第5回日本栄養・嚥下理学療法研究会学術大会、第4回日本産業理学療法研究会学術大会)において、私 藤井 廉(博士後期課程)が産業部門で発表してまいりました。 今回、私は「作業関連動作時の体幹運動を阻害する要因の分析 〜課題特異的な運動恐怖に着目して〜」という演題で口述発表を行い、優秀賞に選ばれました。発表では、腰痛を有する就労者が重い物を持ち上げる際に生じる運動制御障害の特徴と運動恐怖との関係性を調査した結果を報告しました。 私は修士課程の頃より、このような【産業理学療法】を意図した研究を行ってきたため、本学会での受賞は大変嬉しく思います。今後も、就労者における腰痛の病態解明や、効果的な介入方法の開発につながる研究を継続していけるよう、日々精進してまいります。 本研究の実施ならびに発表にあたり、指導教員である森岡 周教授をはじめとする多くの方々にご指導、ご支援を頂きました。この場を借りて、深く感謝申し上げます。 発表演題 作業関連動作時の体幹運動を阻害する要因の分析 〜課題特異的な運動恐怖に着目して〜 藤井 廉、今井 亮太、重藤 隼人、田中 慎一郎、森岡 周 健康科学研究科 博士後期課程 藤井 廉 【健康科学研究科 学会発表】 第8回日本予防理学療法学会学術大会で大学院生と客員研究員が発表!~健康科学研究科 教員・大学院生が第6回日本予防理学療法学会学術大会で発表!~健康科学研究科 大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科 第17回日本神経理学療法学会学術大会で大学院生が発表しました~健康科学研究科 第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科
2021.12.21
令和3年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート
理学療法学科4回生、福森ゼミの西原大暉です。2021年11月5日(金)に開催された理学療法学科卒業研究発表会についてレポートを書かせていただきます。 【発表当日までの活動】 3回生前期に「理学療法研究法」という授業を通して論文の探し方や読み方を学びました。その後、先生や興味のある分野などからそれぞれが考え、各々希望のゼミを選択しました。3回生後期では「理学療法研究法演習」にて本格的なゼミ活動を始めました。日本語や英語の論文を読み、抄読会を行った上で研究のテーマをそれぞれ決定していきました。その後、本格的に実験へ取り組み、発表へ向けて準備を進めました。 私が所属する福森ゼミでは、研究には欠かせない統計学について、4Pの卒業研究で使用できるような統計教材を開発するため、先生から指導を受けながらメンバー全員で協力して準備を進めました。 【発表当日】 今年度は16のゼミから全23演題の発表が行われました。1演題につき、7分の発表と3分の質疑応答がありました。質疑応答では4回生や先生方から様々な視点からの意見、質問をいただきました。 今年も去年に引き続きコロナ禍ということもあり様々な制限がありました。そんな中でも各ゼミが研究内容や方法について、試行錯誤を繰り返し、無事に発表会を迎えることが出来ました。それぞれ分野の異なる発表は、非常に興味深いものばかりでした。 今回の研究で得られた経験や知識を4月から始まるそれぞれの舞台で存分に発揮し、日々精進していきたいと思います。 最後に、ご指導頂きました先生方並びにご協力頂いた方々に厚く御礼申し上げます。 理学療法学科4回生 西原大暉 【関連記事】 令和3年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート ●昨年度の卒業研究発表会はコチラ!
2021.11.30
令和3年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート
今年度の理学療法学科の卒業研究発表会は2021年11月5日(金)に開催され、計23演題の発表が行われました。 研究テーマは運動器や脳科学、呼吸器系、物理療法、動物実験による基礎研究、コミュニケーション、高齢者、ウィメンズヘルス、統計など多岐にわたりました。 理学療法学科では3年次に各教員のゼミへ配属されると、そこから4年次の11月に行われる「卒業研究発表会」に向けて、先行研究を調べたり教員と相談をしたりしながら研究計画を立てていきます。昨年に引き続きコロナ禍での卒業研究ということで学外でデータを取るような研究は難しかったケースもありますが、昨年に比べると学生同士で協力してヒトを対象としたデータを取るなど、制約がありながらも以前の形に近い研究を行えた学生も増えていた印象があります。 今年度も感染対策に気を遣いながらではありましたが、「無事に卒業研究発表会を開催できて良かった」という思いでいっぱいです。普段は「聞く」側であることが多い学生たちにとって、冬木記念ホールという大きなホールに立って発表できたということは、貴重な経験になったことだと思います。 7分間というのは始めは長いような気もしますが、実際に発表する段階になると思いの外短く、伝えたいことを時間内にまとめるのに苦労した学生も多かったのではないでしょうか。3分間の質疑応答では、教員からの鋭い質問に少し戸惑いながらも自分たちの言葉でしっかりと答える姿が印象的でした。 今回の発表が満足のいくものだった学生もいれば、心残りがある学生もいるかもしれません。しかし、卒業研究を立案、実施していく中で分からないことを深く探求したこと、コロナ禍の中で今出来る範囲で最大限のことをしようと臨機応変に対処できたことは、きっと臨床に出た時に患者さんにより良い医療、より良い理学療法を提供する力になると思います。 卒業研究は終わりましたが、すぐに国家試験の対策が待ち受けています。 今年も合格100%をめざして頑張りましょう!! 理学療法学科 助教 梶原由布 【関連記事】 令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート
2021.11.30
第8回日本予防理学療法学会学術大会で大学院生と客員研究員が発表!~健康科学研究科
2021年11月13日(土)に第8回日本予防理学療法学会学術大会がweb開催されました。畿央大学からは一般演題で高取研究室の武田広道さん(博士課程3年)と私(仲村渠)が口述発表を行いました。 発表に関する多くのコメントを頂け、現場レベルから研究レベルまで幅広い関心を得られた研究発表となりました。 コロナウイルス流行で地域での研究を行うことが難しい状況でしたが、日々の取り組みが形になった一つの節目の学術大会となりました。 〈健康科学研究科 博士後期課程3年 武田広道〉 本研究は、通所介護事業所を利用している要支援・要介護高齢者同士でのバディ介入(二人一組で運動を継続できるように励まし合う介入)が在宅運動の継続性に効果があるかどうかを検討したものです。 その結果、介入を行っていない群と比較して、バディ介入を行った群で在宅運動の継続性は良好な結果が得られました。在宅運動の継続には高齢者同士でサポートし合う方法が有効な可能性があると考えられます。 〈健康科学研究科 客員研究員 仲村渠亮〉 本研究は介護予防にむけた地域高齢者の生活レベルでのソーシャルキャピタル(地域での住民同士の繋がりの強さ)を調査した研究になります。介護予防の集まりの場に参加できていない高齢者は多いが、生活の場である銭湯では地域住民との交流が生まれ、介護予防に繋がる可能性を示唆した結果となりました。 医療現場で働く専門職として、地域独自のコミュニティを見つめ直す機会となりました。特に研究や報告が非常に少ない地域での研究であり、研究者含め多くの方から関心を持って頂けました。 本学会は「予防理学療法の思考と応用」というテーマで開催されました。今年はコロナウイルスの流行により、感染予防、高齢者の自粛によるフレイル予防、心の健康予防など、「予防」の重要性や関心が高まった年となりました。学童期から高齢者に及ぶ様々な分野での予防研究が発表されており、改めて予防分野の幅広さを感じました。特に高齢化が加速する我が国において、理学療法士がフレイル予防、介護予防に貢献できる可能性は大きい反面、まだまだ注目が少ない分野であると思います。今後も社会課題である介護予防に向けて、有用な研究や活動をしていく必要性を感じた機会となりました。 健康科学研究科 客員研究員 仲村渠亮 【健康科学研究科 学会発表】 教員・大学院生が第6回日本予防理学療法学会学術大会で発表!~健康科学研究科 大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科 第17回日本神経理学療法学会学術大会で大学院生が発表しました~健康科学研究科 第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科
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