2020年6月の記事

2020.06.23

1回生担任紹介「小山内先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.32

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は現代教育学科の小山内准教授です!     【1】氏名・担任クラス    小山内 秀和 (おさない ひでかず)  現代教育学科 学校教育コース 1回生担任   【2】研究分野と担当科目 研究分野は心理学で、研究テーマは、物語を読むことについてです。特に、物語を読んでその世界がまるで現実のように体験される「没入」という現象について、その個人差やメカニズム、没入を経験することでどんな効果があるのかなどについて検討しています。大学では、1回生前期の「心理学概論」、1回後期の「教育心理学 (初等)」、2回前期の「教育心理学 (中等)」、2回後期の「発達心理学 (中等)」などの授業を担当しています。生物としての「ヒト」と社会的存在としての「人間」とを科学的に理解すること、そしてそれを人間の幸福のために役立てるという姿勢を大事にしたいと思っています。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 「人間の尊厳は、考えることの中にある」 ブレーズ・パスカルの著書『パンセ』に出てくる一節です。パスカルと言えば「人間は考える葦である」という言葉が有名ですが、この言葉はその直後に出てきます。人間は河原に生える葦のように弱く、自然の力は人間の力をはるかに凌駕する。しかし、人間は考えるということができる。それは、自然が生み出す圧倒的な力よりも尊いはずだ。だから「人間の尊厳は考えることの中にある」。私たちは、自分で考えるという営みをすることによってこそ、私たち自身を、そして社会を、人類を、より良くすることができるのではないでしょうか。   【4】好きなこと(趣味・特技など) 研究テーマが読書なもので、趣味もやはり読書です。比較的乱読です。小説では北村薫、加納朋子、梨木香歩、高野文緒、小沼丹などを読んでいます。小説以外も、日本の古典から哲学、歴史、科学まで、興味のあるものは広く読んでいます。最近はあまり読む時間が無くなってきているのが悩みですが……。漫画では「タヌキとキツネ」や「鬼灯の冷徹」、「聖☆おにいさん」などにはまりました。   ▼お気に入りの本たちです。   【5】苦手なことや嫌いなもの 苦手なものは、スポーツ全般でしょうか。身体を動かすことが得意ではなく、握力などもおそらく1桁だと思います。ただ、いやだいやだと思っていると運動不足になりがちなので、大学には徒歩で通ったり、飼い犬の散歩をしたりしています。嫌いなものは「ソラマメ」です。それ以外ならほぼ何でも食べられます。   ▼散歩中に撮った景色です。   【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 畿央生は皆さんしっかりした目的意識を持っているなという印象があります。目標を持ち、それを達成にむけての努力がきちんとできる、そんな印象を持っています。私自身が学生の時にはそうした意識が薄かったため、皆さんの様子を見ているととてもまぶしく感じます。   【7】1回生にメッセージを! いま、ソーシャル・ディスタンスという言葉がすっかり定着しました。この現状は、私たちの他者、そして社会とのかかわり方を大きく変えてしまうでしょう。大変な状況だと思います。しかし、大変なのは皆さんだけではありません。……こう書くと、「じゃあ我慢しろということなのか」と思ってしまうかもしれませんが、そうではありません。むしろ逆です。みんなが大変で、みんなが不安に思っているからこそ、皆さんは1人ではないのです。皆さんが大変な時や困っている時には、我慢せずにそれを周りに伝えましょう。私はそれを「頼る力」と呼んでいます。頼ることは力です。皆さんの周りには必ず、助けてくれる人が現れます。そんな人たちを、ぜひ大切にしてください。通学ができるようになったら、たくさんのことを経験して、たくさんの場所に行って、たくさんの人と交流してみてください。   教員実績

2020.06.23

1回生担任紹介「山崎先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.31

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は看護医療学科の山崎教授です!       【1】氏名・担任クラス 山崎 尚美(やまさき なおみ)  看護医療学科 1回生1組担任/看護医療学科主任・看護実践センター長   【2】研究分野と担当科目 研究分野は「認知症ケア」になります。今までは「グループホームでの認知症高齢者の看取り」に関する研究を行っていましたが、昨年度からは「認知症ケアのアジア圏における国際通用性を目指した実践教育パッケージの開発」に関する研究をしています。この研究は、日本の認知症ケアをパッケージ化し、これから高齢化が進んでくるアジア(ベトナム・タイ・台湾・韓国)の国の言語に変換し教育する教材・教育システムを開発する実践研究です。グローバルな社会にむけて海外研究者とともに「認知症になっても安心して生活できる世の中」を創っていきたいと思っています。また、他の先生方と一緒に「認知症カフェの実践研究」や「認知症アプリを用いた人材育成」に関する研究も行っています。 専門分野は、老年看護学(高齢者看護学)になります。担当科目は「老年看護学対象論:2年次前期」「老年看護学援助論Ⅰ:2年次後期」「老年看護学援助論Ⅱ:3年次前期」「老年看護学実習:3年次後期」「国際看護論:4年次前期」「卒業研究:4年次」「病院インターンシップ実習:4年次前期」「海外インターンシップ研修:2.4年次」になります。 地域連携や社会活動では、ベトナムの方たちと高齢者看護のテキスト教材の作成や、サークル顧問として学生ボランティアチーム「Orange Project」の学生や地域の方たちと一緒に地域の認知症カフェの企画実践や認知症サポーター養成講座など行っています。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 「一期一会」という言葉が好きです。人との出会いももちろんですが、動物や草木などの出会いは、「今この時」を大切にしたいと思っています。また、日常生活が充実しているということは、仕事をするうえでも大切な生活の基盤となるので「オンもオフもアクティブに」行動したいと思っています。   【4】好きなこと(趣味・特技など) 趣味は「釣り」です。船で見る海の上の景色は、とてもきらきらしていてリラックスできます。広大な海の中にいる魚が、私の竿(針)にかかったという縁(えにし)を感じることが大好きです。また、自然の中をウォーキングすることも好きです。     【5】1回生にオススメの本や映画 皆さんにお勧めする本は「やりぬく人の9つの習慣:ハイディ・グラント・ハルバーソン,林田レジリ浩文(訳)2017年」という本です。この本の中で、「グリット」とは、心理学用語では長期目標に向うときの粘り強さとやる気を意味していると言われています。これから4年間の大学生活のなかで、皆さんにもこの「グリット」をもち続けて学習すると有意義な大学生活になると思います。   【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 畿央大学の学生は、とても素直でピュアな学生達だと思います。真面目に課題に取り組み、クラスで支えあいながら学習をしていると思っています。そして卒業した先輩たちは、臨床現場ではとても誠実な看護師だと高い評価を得ています。皆さんも先輩たちのあとに続いてほしいと願っています。   【7】1回生にメッセージを! 皆さんは、大学の授業は非対面授業からスタートしていますが、これはある意味でこれからの世の中を生き抜くための力を身につけるためのチャンスかもしれません。世の中は急速にITリテラシーが進みましたが、本学は学生全員にノートPCを入学時に貸与していますし、Open CEASを活用した教育も初年時から行っています。そのおかげで4月16日からの開始の前期授業は休止することなく進行しています。また、専門科目だけでなく情報処理演習などもこれからの社会で生きていくためには不可欠な知識・スキルだと思います(知をみがく)。皆さんの先輩たちはこの数か月間、医療現場で想像のできないような激務を経験されています。先輩たちの働きを誇りに思うとともに、できないことを憂い嘆くのではなく、今できること(今でき)や今やるべきこと(今やる)を見つけて取り組んでみましょう(徳をのばす)。 私たちが奈良県内で創ってきた認知症カフェも、今ではオンラインでzoomカフェになり継続しています。 これからの次世代を支える皆さんにお願いなのですが、学生ボランティアサークル「Orange Project」に興味関心のある人は山崎(n.yamasaki@kio.ac.jp)まで連絡ください。認知症カフェやボランティアに参加したい人、学部・学科を超えて全学的にサークルメンバーを募集しています。そして、優しい心・美しい心をもつ専門職になってください(美をつくる)。皆さんと共に活動できることを楽しみにしています。     認知症ケアに取り組むサークル「Orange Project in KIO」   【関連記事】 ・過去の「オレンジカフェ」記事を読む ・過去の「RUN伴」記事を読む ・過去の看護医療学科「海外インターンシップ」記事を読む   教員実績

2020.06.23

ソフトテニス部(papillon)紹介~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.30

みなさんこんにちは!畿友会です。新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環として、大学やクラブ・サークル、課外活動のことなどを随時紹介していきます。 今回紹介するのは、ソフトテニス部(papillon)です!     ○活動頻度・時間 毎週火・金曜日 18:00~20:00   ○活動場所 第2キャンパステニスコート     ○クラブメンバーからのメッセージ 私たちは、男女一緒にゆるく楽しく活動している、とてもアットホームなクラブです! 個性豊かな部員たちと、練習したり、試合したり賑やかに活動しています! また、春合宿や夏合宿、クリスマスや畿央祭などなど楽しいイベントもあります!! 少しでも興味があったり、気になったりすることがあればいつでもDMください! 経験者・未経験者関係なく部員大募集中です!! ソフトテニス部papillon一同、皆さんに会える日を楽しみにしています!     SNSアドレス Instagram→@kio_softtennis   ▶ソフトテニス部が写っている「1分でわかる畿央大学」ムービー どんなクラブ・サークルがあるの?クラブ編 後編|1分でわかる畿央大学#57  

2020.06.23

Orange Project in KIO紹介~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.29

みなさんこんにちは!畿友会です。新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環として、大学やクラブ・サークル、課外活動のことなどを随時紹介していきます。 今回紹介するのはオレンジプロジェクト(Orange Project in KIO)です!     オレンジプロジェクトとは… 「認知症になっても安心して暮らせるまちづくりに貢献する」 をコンセプトに活動しているボランティアサークルです!   ○活動頻度・時間 ・第2火曜日の昼休み(12:10~13:00) ・不定期開催のイベント   ○活動場所 ・畿央大学 ・イベントの実施場所   ○活動内容 ・認知症カフェ ・RUN伴や認知症サポーター養成講座のサポートなど ※現在、オンラインカフェ(認知症カフェ)などを計画中! ※RUN伴(ランとも)とは…今まで認知症の人と接点がなかった地域住民と、認知症の人や家族、医療福祉関係者が一緒にタスキをつなぎ、日本全国を縦断するイベントです!   ▼活動の様子:認知症カフェの参加者との関わり   ○サークルメンバーからのメッセージ 一緒に活動してくれる学生を募集しています!!学部・学科は問いません!! お気軽にご相談ください♬   ▶オレンジプロジェクトが写っている「1分でわかる畿央大学」ムービー どんなクラブ・サークルがあるの?サークル編|1分でわかる畿央大学#58 ▶オレンジプロジェクトに関連するブログ記事 KIO Smile Blog

2020.06.23

1回生担任紹介「田中先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.28

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は看護医療学科の田中講師です!   【1】氏名・担任クラス 田中 陽子(たなか ようこ) 看護医療学科 1回生4組担任     【2】研究分野と担当科目 3回生からスタートする保健師養成課程を担当しています。研究は親子の絆に着目した愛着研究です。現在は、重症心身障害児の子育てに奮闘されているお母さんへの支援を考えています。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 「おだやかに、シンプルに生きる」最近、読んだ本のタイトルです。いつも穏やかな心を保っていたいと思っています。   【4】好きなこと(趣味・特技など) 学生時代に茶道に出会いました。大学時代も茶道部でお茶会をしていたことが思い出です。みなさまも趣味を通じて様々な方々と出会えるといいですね。   【5】1回生にオススメの本や映画 息子は「のび太の新恐竜」を見にいくのを楽しみにしています。最近見に行った映画は「アナと雪の女王2」です。   【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 自分の将来の目標がはっきりしていて頼もしい学生さんが多い印象です。夢に向かって頑張ってください!   【7】1回生にメッセージを! 昨年の夏に担任が決まって、私自身も入学式で皆様とお会いすることを楽しみにしていました。面談でお話を聞いていますとサークルに入れていない方がほとんどでしたね。スポーツや音楽が得意な方も多かったのでクラブやサークル活動が再開されるといいですね。夏には実習もスタートです。人との出会いの中で看護師として成長していかれる姿を楽しみにしています。   教員実績

2020.06.22

1回生担任紹介「三木先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.27

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は現代教育学科の三木准教授です!     【1】氏名・担任クラス                                         三木 美香(みき みか) 現代教育学科 幼児教育コース 1回生担任 ※仮名を振るとどちらが名前かわからなくなりますね・・・。   【2】研究分野と担当科目                        乳幼児期の対人行動や、保護者支援について研究しています。   ▼分担執筆しているテキストです。     キンダー・カウンセラーという仕事もしており、今年で17年目になります。乳幼児の保護者や保育者の悩みをお聴きし、保育者の方と一緒によりよい保育について考えたり、障がいのある子や保護者の支援等をしたりしています。 授業では、現場の声を皆さんに届けながら(もちろん個人情報は公開できませんが・・・)、子どもたちや保護者の方の思いを肌で感じてほしいと思っています。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること                            「~人間万事塞翁が馬~」 昔中国の塞翁が飼っている馬が逃げ出してしまい、周囲の人々は同情しましたが、その馬が良馬を連れて帰ってきたので人々は祝福しました。しかし塞翁の息子がその馬に乗り骨折の大怪我をして周りは同情します。その後戦争が起こりましたが、塞翁の子は駆り出されることなく命を永らえました。どんな時でも塞翁は、一喜一憂せず悠然と構えていたところからできたことわざです。 一見不幸と感じる事柄も、それが幸せの可能性を秘めているともいえ、反対のこともいえます。何かが起こると、良い・悪い、正しい・正しくないと判断しがちですが、簡単に価値付けないようにしよう!と心がけています。 辛い時に、先が見えなくなりそうになったこともありましたが、この格言が視野を広げてくれました。 今回我々はかつて経験したことのない状況下にいますが、ふと見渡せば幸せのかけらが転がっているかもしれませんね。   【4】好きなこと(趣味・特技など)                                   ○愛犬と戯れ、一緒に眠るのが至福の時間です。 過保護・溺愛により、わがままで甘えん坊の犬に育ちました。「かわいい子には旅をさせよ」等と偉そうに言いながら、親バカぶりを発揮しています。     ○昔の意外?な特技(暫くやっていませんので、もうできないかもしれませんが・・・) 水泳・ダイビング・ソフトボール 泳いだり素潜りしたりするのが大好きでした。時間があればいつまでも泳いでいられましたが、年々紫外線が怖くなり、海には行けなくなってしまいました。 昔むかし、あるところでは、ピッチャー・4番・キャプテンをしていました。信じていただけるでしょうか?   【5】 苦手なことや嫌いなもの                 ホラー映画等は怖くて観ることができません。 嫌いなものは、これから台所などによく出てくる黒い生き物です。名前は言えません・・・。生き物は大切にしたいですが、こればっかりはどうしようもなく苦手です。出没した際は、どうか皆さん助けてください!   【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は?                      優しくて真面目な学生が多く、学生同士のつながりが強いこと。 クラス・コース・学部はもちろん、クラブ・サークルでの先輩・後輩のつながりも強く、畿央大に在学している良さを感じることと思います。1回生の皆さんは、今は直接交流が叶いませんが、対面授業が始まったらアッという間に一層の絆が深まることと思います。 また、教職員のつながりが強いのも特徴的なところです。周りの先生方・職員の皆様に支えられていることを日々感じることができます。何より学生ファーストで、教職員が一丸となって皆さんを支えているところが畿央大の良さではないでしょうか。   【7】1回生にメッセージを!                                       様々な思いを胸に畿央大に入学した皆さん!入学早々オンライン生活に突入し、不安を感じていることも多いと思います。 皆さんの学生生活をバックアップしていきますので、どうか安心してくださいね。 心はいつもつながっています。皆さんに再会できるのを楽しみにしています。   教員実績

2020.06.22

1回生担任紹介「上仲先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.26

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は看護医療学科の上仲准教授です!     【1】氏名・担任クラス 上仲 久(うえなか ひさし) 看護医療学科 1回生3組担任     【2】研究分野と担当科目 私の専門分野というと感情社会学と異常心理学になります。もちろん、どちらも看護と関連した研究をしてきました。 いま感情労働と呼ばれる仕事があると言われるようになりましたが、感情労働とは自分の気持ちを使って相手の気持ちに働きかける仕事のことです。顧客に気を使って対応をすることは、人間関係を保つ上で大切なことです。しかし、相手本位に徹することは、健康な自分を生きることや健全な人間関係を築くことにはならない場合もあります。職業人教育の調査から、ケア職の感情疲弊対策への基礎的な情報が集まりつつあります 異常心理学とは、催眠など意識が変容することを相手にする心理学のジャンルです。決して異常者の心理を研究しているのではありません。最近は、慢性的な痛みと意識の関連について研究もしています。痛みは不思議です。慢性化すると痛み止めが効かなくなります。西洋医学の隆盛時代にあっても慢性疼痛に対応できません。最近、痛みを学習(表現が良くないかのしれませんが)していることが解りはじめました。看護ケアの奥深い技にも、痛みに対応できる力があるはずです。意識の変化、を切り口にそれを明らかにしたいと研究を進めています。   ▼2021年の大学案内に掲載されました!(クリックでデジタルパンフレットへ)   担当科目については、「老年看護学対象論」「老年看護学援助論Ⅰ・Ⅱ」「老年看護学実習」「在宅リハビリテーション」「病院インターンシップ」などに携わっています。複数の担当先生方とともに協力して進めていますが、医療機関や施設での看護実践を活かした内容を紹介するなど、学生の興味を刺激できる授業になるように心がけています。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 「命が大切にされ、命が輝くこと」 医療従事者への教育の中で、生命に対する態度は中心的な課題のひとつです。看護職が命を大切に扱わないことはあってはならないこと。そして、ケア職として命を輝かそうと行動しないことは、看護師には不相応です。この好きな言葉は、人権が守られた状態を表すことばとして、高校のときに学びました。平易な言葉ではありますが、奥深い内容を含んでいると思い今でも大切にしています。   【4】好きなこと(趣味・特技など) 趣味:ツーリング ちょっと大きなバイクに乗っています。時間をつくって友人たちとアウトドアへと出かけます。風を感じながら走り、見知らぬ土地でゆっくり過ごす時間は、非日常の世界に出かけるにはもってこいです。私のリフレッシュ時間になっていると思います。     特技:特にないのですが、最近アルトサックスを始めました。 サックスは、金管楽器ではなく木管楽器なんです。ちゃんとリードがついています。まだまだ、慣れない初心者の私は口の周りが疲れてくると、“ピー ピー”と良い音が出なくなります。いつかは自分で吹いていて、いい感じって思いたいです。     【5】 苦手なことや嫌いなもの この頃の苦手は、少なくなりました。茄子のたいたん、シシトウのたいたん、だいこんのたいたん、唐辛子、ミョウガ…。食べ物ばかりになりますが、何が美味しいのかわからへんと思っていたものですが、これらは年齢と共に美味しいと思えるようになってきました。   【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 「徳をのばす」「知をみがく」「美をつくる」は、畿央大学の建学の精神です。ここに書かれていることに対して、共感的な気持ちをもっています。学生の皆さんは礼儀正しく、挨拶も学生から声をかけてくる。学習も怠りなし!認知症高齢者のサポートにも、ボランティアとして参加して活躍する。4年間、畿央生として過ごす間に建学の精神が身についてくる。素晴らしい文化の中に知が組み合わさっていて、はじめてなせる技なのではないでしょうか…。   【7】1回生にメッセージを! 今年はCOVID-19の非常事態の中、学生生活が始まりました。非対面授業は経験がなかったでしょうから、最初は戸惑うことも多かったかもしれません。でも、今では普通に対応可能となっていると思います。みなさんのIT技術を使うスキルは、この数カ月で格段に上がりました。ピンチをチャンスにするとはこういうことなのでしょう。苦労をした甲斐がありましたね。 4月から一度も講義を中断せずに続けてこられたのは、畿央大学がすべての学生にパソコンを貸与してきた先進性をもっていたからだと思います。これからも健康には十分留意して、勉学に励んでくださいね。 この春の体験は、いつかは“思い出ばなし”になると思います。 みなさんの畿央大学での4年間が、有意義な学生時代となりますよう祈っています。   教員実績

2020.06.22

1回生担任紹介「村田先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.25

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は人間環境デザイン学科の村田教授です! 【1】氏名・担任クラス     村田 浩子(むらた ひろこ) 人間環境デザイン学科 1回生2組担任   【2】研究分野と担当科目   研究分野 被服学 生活科学 衣服素材の研究を地域の伝統文化の調査、世代間交流と合わせて進めています。かつて養蚕が盛んだった、奈良県と三重県の県境である大和高原の山添村で地域の方々と白い繭をはじめ黄色の繭、桃色の繭などのお蚕さんを飼育しています。今年は残念ながら山添村への頻繁な行き来が出来なかったので、自宅でも飼育をしました。     また綿栽培が盛んであった広陵町や大和高田で地域の方々と綿作りを行っています。     またユニバーサルデザインの視点による衣服の研究開発も産官学連携で行っています。 担当科目の衣生活論、アパレル構成論、アパレル構成実習などでは衣服や衣素材に関する授業を担当しています。2回生後期、3回生前期後期配当のプロジェクトゼミでは、学外にでかけ、地域の方々や、企業、行政と関わり活動の場を広げています。例えば・・・   ①広陵町商工会、広陵町靴下組合と共催で「靴下デザインコンテスト及びファッションショー」を開催     ②大和高田商工会議所、地域の企業と協力し大和木綿「奈良さくらコットン」コラボ事業 ③奈良県繊維工業協同組合連合会と「奈良の靴下」のコラボ事業等地域との取り組み    4回生では卒業研究に取り組みますが、近年の村田ゼミの卒業研究テーマと作品をご紹介します。奄美大島の工房で大島紬を研究そして織りました。 「奄美の風を届ける―25日間の―本場大島紬体験記―」     大和高田の奈良さくらコットンの綿を素材に大和絣を再現。 「大和もめん―農民の知恵から生まれた大和のシンボル」     薬師寺の修二会花会式の造花を調査研究 「春待つ手仕事―花会式と造花―」     【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること   「困ったことは起こらない」 今までに万事休す!と思ったことが何度かありました。「もうダメだ~」と落ち込んでいたところ、ある人から「困ったことは起こらない。あなたが解決できないような問題は降りかかってこない。困ったと思うのは、解決策が間違っているだけのこと。」と言われました。この助言をきっかけに、あきらめる前に、切り口を変えて考えたり、一度白紙に戻してみたり、柔軟かつ冷静に考えると、困ったと思っていたことがそれほど大きな問題ではないことに気づきます。 「生活に潤いを」 同じ時間を過ごすなら、気持ちよくそして楽しくをモットーにしています。学生時代に「生活科学は生活の中の問題点を見つけ出し解決し、潤いのある生活を目指す学問」と学んだのがきっかけです。   【4】好きなこと(趣味・特技など) ①   読書 最近読んだ本の中では「国宝」「路」など、吉田修一さんの作品がお気に入りです。 ②   庭や近隣の四季の移り変わりを楽しみそして生活に潤いを与えること 小さな庭ですが、その四季の移り変わりを楽しんでいます。6月には赤い実をつけるジューンベリー。香りのよいジャムを作ります。     今年はお蚕さん用に育てている桑の木にもたくさんのマルベリーが実り、おいしいジャムになります。     秋には十月桜の花、冬には椿の花、クリスマスローズも楽しんでいます。 庭のお花を花瓶にいけたり、オリーブの枝でクリスマスリースを作ったり、南天と水引でお正月飾りを作ったり、忙しい中にも季節を感じるひと時を大切にしています。 そろそろ半夏生の花が楽しみです。   【5】 苦手なことや嫌いなもの   昔から「蜘蛛」が怖いです。姿を見つけたら私の方がその場を去ります。 高いところ、ジェットコースター、お化け屋敷、ホラーものは苦手です。                【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は?   畿央大学は「面倒見の良い大学」と言われていますがその通りだと思います。 それはとても頑張る学生さんが多く、それに応えて教員もさらに張り切るという、好循環を生む大学だと思います。                   【7】1回生にメッセージを!   夢を持って大学に入学し、勉強も、部活も、サークルも、アルバイトもして大学生活を謳歌する予定でしたね。 私も本当に残念に思います。しかし授業や面談でのやり取りの中で、みなさんの前向きな様子に「感動」していました。課題に一生懸命取り組みながら興味のあった筋トレに励む人、お菓子作りにはまった人、どのようにこの状況をよりよく切り抜けていくか考え努力していました。友人作りに関して不安を感じているようですが、人生は長いのです。通学できるようになってからゆっくり友達つくりをしましょう。 みなさんと出会える日を楽しみにしています。   教員実績

2020.06.19

1回生担任紹介「渡邊先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.24

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は現代教育学科の渡邊講師です!     【1】氏名・担任クラス 渡邊 真一郎(わたなべ しんいちろう) 現代教育学科 学校教育コース 1回生担任   【2】研究分野と担当科目 専門は音楽科教育です。音楽科の授業づくりについて研究をしています。J.デューイという哲学者の教育論・表現論をもとに、音や身体、言葉などの様々な媒体を使った表現について研究をしています。昨年度までは京都府の小学校で担任の先生をしていましたので、現場での実践の経験を生かして研究を進めています。 担当授業は、音楽科概論、音楽科指導法、音楽実技演習、ピアノ演習(入門・実践)などです。他にも、幼稚園教育実習指導や教職実践演習についても担当しますので、学校教育コースだけでなく、幼児教育コースの皆さんにもお目にかかることも多いと思います。皆さんと音楽や表現、そして教育について学び合えることを楽しみにしています。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 「経験すなわち成長」 自分の人生で、無駄なことは一つもないと思っています。どんな経験も、しっかりと見つめて、自分自身が価値を見出すことで、成長につながると信じています。ずっと成長し続けることができる人間でありたいです。   【4】好きなこと(趣味・特技など) ①ミュージカル鑑賞…劇団四季が大好きです。同じ演目でも何度も見ます。一番ハマっていた学生時代には、1ヶ月の3分の1を劇場で過ごしたこともありました。好きな作品は「春のめざめ」「ウィキッド」「ノートルダムの鐘」「ジーザス・クライスト=スーパースター」などなど…。写真は大好きな「春のめざめ」と「ウィキッド」の四季ベアです。「春のめざめ」は日本で再演されないので、悔しくて韓国まで観に行ったこともあります(再演されてほしい)。劇団四季が好きな方はぜひお話しましょう。     ②ファッション…服を買うのがとても好きです。すぐ自分へのご褒美を用意してしまうタイプの人間です。 ③珈琲…学生時代、スターバックスでアルバイトをしていました。それ以来珈琲が大好きです。ご当地タンブラー集めも好きです。 ④温泉…日本全国様々な温泉に行きました。温泉に浸かってぼーっとするのが好きです。早く安心して旅行ができるようになってほしいですね。 ⑤音楽…やはり欠かせません。ピアノを弾くこと(特に伴奏)、歌うこと、指揮、作編曲…どれも好きです!音と向き合い、自分の内側にあるものを音に乗せて表現する楽しさは何物にも変えられません。皆さんともたくさん音楽を楽しみたいと思っています。ちなみに好きな歌手は平井堅さんです。とても好きです。   【5】1回生にオススメの本や映画はありますか? おすすめ映画①「かもめ食堂」 のんびりした映画が好きな人におすすめです。フィンランドで食堂を開くお話です。この映画が好きなので新婚旅行はフィンランドへ行きました。   ▼「フィンランドのカモメはでかい」というセリフから始まるのですが、本当にでかいです。     ▼朝市で大好きな珈琲を飲みました。     おすすめ映画②「めがね」 ①と同じ監督の映画で、こちらものんびりした映画が好きな人におすすめです。鹿児島にある与論島という離島でたそがれるお話です。この映画が好きなので一人で与論島へ行きました。   ▼海がとてもきれいでした。     ▼映画のセットも残っていました。ここでみんなでロブスターを食べるシーンが好きです。     【6】先生から見た畿央大学や畿央生の印象は? 「やさしさを『チカラ』に変える」のキャッチコピーがぴったりの大学だと思います。学生の皆さんも、先生方も、職員の皆さんも、みんながやさしい!みんながパワフル!私も1回生の皆さんと同じく、着任したてで右も左も分からない状態でしたが、たくさんの方の「やさしさ」に支えていただいて、新しいスタートを切ることができました。 このような大変な状況でも、家庭でしっかり課題に取り組んで「できました!」「わかりました!」とレポートで伝えてくれる学生の皆さんのがんばりや、この状況をみんなで乗り切ろう!と一丸となってお仕事をされている先生方、職員の皆さんの熱意を目の当たりにし、とても素敵な大学だと感じています。私も少しでも早く畿央大学で「チカラ」を発揮できるよう、周囲への「やさしさ」を大切にして、がんばりたいと思います。   【7】1回生にメッセージを! オンラインでの授業には慣れてきましたか?大学生活のスタートが想像とは大きく異なっていたと思いますが、この経験にどんな価値を見出すかはあなた自身です。今自分にできることをしっかり見つめて、毎日を丁寧に過ごしてほしいと思います。皆さんとお会いして、共に学び会える日を心待ちにしています。実りある4年間にできるよう、一緒にがんばっていきましょう!   教員実績

2020.06.19

1回生担任紹介「中垣先生」編~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.23

新型コロナウイルスの影響で大学に来れない1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環で、先生方に7つの質問に答えていただきました。今回は現代教育学科の中垣講師です!     【1】氏名・担任クラス 中垣 州代(なかがき くによ) 現代教育学科 英語教育コース1回生担任   【2】研究分野と担当科目(必要に応じて地域連携の取り組みなども) 公立の中学校教諭、小学校教諭、奈良女子大学附属小学校教諭を経て、本年度から畿央大学に着任しました。小学校英語に関わる科目や英語コミュニケーション、小学校教育実習指導、英語科教育実習指導などを担当しています。研究テーマは、「子どもが主体的に学ぶ小学校外国語教育の在り方」です。 中学校で英語を教えていた頃の悩みが今の研究に繋がっています。日本の英語教育の課題を探り、子ども自身が英語を学ぶことの素晴らしさを感じて、自ら学び続けることのできる教育を小学校段階から積み上げていきたいと考えて、研究をしています。   【3】モットーや好きな言葉、大切にしていること 「努力、そして感謝」です。 教師が子どものことを思い、子どもに寄り添い、教育に力を注げば、その努力の分、子どもは成長します。教師が時間をかけて精一杯教材研究をした分、子どもは生き生きと学ぶことができます。そんな子どもの姿は、大きな感動を与えてくれます。その感動がまた自分を成長させてくれます。だから、がんばれるのです。 しかし、自分一人の努力で叶うものばかりではありません。自分を支えてくれている人がいて、たくさんの人との出会いがあって、今があります。支えてくれている人々、出会った人々への感謝の気持ちをもち続けたいと思っています。   【4】好きなこと(趣味・特技など) 一番好きなことは、海外旅行です(ここ数年は行けていませんが)。様々な文化に触れることが楽しいです。若いときは、航空券だけ購入し、現地でホテルを探したり、夜行列車に乗ったりして旅を楽しんでいました。特に、ヨーロッパが好きで、フランスのパリに短期留学していたこともあります。お城や教会、美術館巡りは、幸せすぎます。個人旅行では、危険な思いを何度か経験しましたが、それ以上に感動がたくさんありました。 特技は洋裁です。自分でデザインした服が作れます。   ▼パリにあるサクレ・クール寺院。お気に入りの場所で、フランスに行くたびに訪れていました。     ▼パリ郊外のシェンティイ城。馬も見え、タイムスリップした気分になりました。     ▼スコットランドにあるエジンバラ城。様々な角度から建造物を楽しめました。     ▼オーストリアのシェーンブルン宮殿。ヴェルサイユ宮殿を観光し、関心が高まって行ってきました。     ▼ドイツのハイデルベルク城。駅から随分歩きますが、城からの圧巻の景色がその疲れを吹き飛ばしてくれました。     【5】1回生にオススメの本や映画                   オススメの本は、相田みつをさんの『にんげんだもの』『いちずに一本道いちずに一ッ事』です。一つ一つの詩に込められている意味から自己を省みたり、励まされたりと教訓となる言葉ばかりです。わたしが好きな詩は、「いのちいっぱい じぶんの花を」です。たった一度の人生、自分にしかできないことを見付け、自分らしく生きていきましょう。   【6】先生から見た畿央大学(または所属学科)や畿央生の印象は? まさに、やさしさを「チカラ」にした大学だと感じています。先生方、大学で様々なお仕事をしてくださっている皆さん、全員が、とても優しいです。更に、遠隔授業の間に、学生さんからも温かい言葉をもらいました。感動です。最高の大学です。   【7】1回生にメッセージを! 入学してすぐに遠隔授業となり、思い描いていた大学生生活とは異なり、様々な苦労や心配もあることと思います。しかし、今こそ自ら学ぶ力を身に付けることができるのではないでしょうか。大事なことは、単位取得のための学修ではなく、自分の夢のための学修を積み重ねることです。1つ1つの課題をこなすことを目標とするのではなく、自分の力として身に付けることを目標として取り組んでいってください。その積み重ねが夢への近道となります。 また、たっぷりの時間をどう生かすか、自分の気持ちをいかにポジティブにするかは、自分次第です。課題の合間にできる幸せもたくさんつくってみてくださいね。登学し、皆さんと会えることを楽しみしています。 教員実績