2019.09.02
明日香村国際サマーワークショップ2019を開催!vol.4~人間環境デザイン学科
明日香村国際サマーワークショップ2019
International Summer Workshop in Asuka 2019
人間環境デザイン学科では2年次配当「海外インターンシップ」の一環として、ただ今『明日香村国際サマーワークショップ2019』を開催しています。畿央大学(人間環境デザイン学科)学生2・3回生22名と台湾の高雄大学の学生12名が明日香村に集い、空き家の利活用提案や町並み調査などを行っています。8月25日(日)から8月31日(土)まで、明日香村で約1週間過ごす中で、旧集落における課題に向き合い、地域活性化につながる提案を行います。
●4日目:8月28日(水)
明日香村サマーワークショップ4日目となった今日は、奈良市の東大寺や今井町の街並みを見学し、日本の伝統的な木造建築や町並みについて学びました。
AM10:00-PM1:30 東大寺
東大寺では、僧侶の方に案内していただきました。
▲僧侶の方の説明の様子
大仏殿の裏側や蓮華座の周りにも上がらせていただき、普段では行くことの出来ない場所を見ることが出来て、貴重な体験をさせて頂きました。現存する大仏殿は、正面の幅57.5m、奥行き50.5mありますが、国家事業として創設された大仏殿は当時、その1.5倍もの大きさであったと伺い、その壮大さに驚きました。
蓮の花びらには当時の職人達が一つ一つ大仏様を彫り込んでいます。この絵は宇宙を表しており、宇宙までも大仏様の慈悲で包んでいる様子を表しているそうです。他にもこの絵には、「人は誰でも修行を積めば悟りを開いて仏になれる。」という意味もあるそうです。
ちなみに花びらで絵のない部分は、修復された部分となっています。
この花びらの絵を細かく解読しようと思えば、論文を書き上げられるくらい奥深いそうです。
▲蓮華座の花びらの一部(レプリカ)
PM2:00-PM4:30 今井町
今井町の歴史を聞いた後に、実際に町屋を見せて頂きました。今井町は平成5年に重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、歴史的な建物が多く残っています。説明によると他の地域より瓦葺きの建物がほとんどを占めていたことだけでなく、住人一人ひとりが防災についての役割を持っていたそうです。ハード面だけでなくソフト面の防災も緻密に行われて、今の今井町の美しい街並みが残っている事に感銘を受けました。
▲街並みの説明
また、模型を使って今井町特有の木造構造を三井田先生に解説していただきました。
今井町では大きな家がコーナーのように、隅にあるものも多く、入母屋型が多いのが特徴です。梁は小屋ばりが多く、長い木を使わなくても作れるようになっています。
他には、一階と二階の壁面が揃っていないことも特徴的です。今井町では、一階の壁面が出ているものが多く、これは店屋が多かったため、店部分である一階部分を広くしたのでは?と三井田先生が仰っていました。京都や奈良は一階と二階の壁面は揃っているので、今井特有の景観と言えます。
▲構造の説明の様子
説明を受けた後は、住民の方と一緒に今井町を歩きながら、主に旧米谷家や、旧南町にある恒岡醤油店などを解説して頂きました。
▲恒岡醤油店での説明の様子
▲旧米谷家での説明の様子
明日は課題制作最終日なのでコミュニケーションをしっかり取って良いものをプレゼンテーションしていきたいです。
▲東大寺大仏殿前での記念撮影
人間環境デザイン学科2回生 麻田彩香 追田奈菜 中山瑞貴
主催:畿央大学
共催:国立高雄大学(台湾)、明日香村商工会、大和飛鳥ニューツーリズム
後援:明日香村役場
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