2026.03.27 

関西の卒業設計の展覧会で、吉永ゼミの学生が上位賞に!~ 人間環境デザイン学科 吉永ゼミ

2026年2月21日(土)~23日(月)の3日間、京都のみやこめっせで関西合同卒業設計展 Diploma × KYOTO ’26が開催されました。関西の23大学から220作品を超える応募があり、その中から畿央大学 人間環境デザイン学科 吉永ゼミの3名の学生が上位賞を受賞しました!

 

DIPLOMA×KYOTO

DIPLOMA×KYOTOは関西の大学で建築を学ぶ学生有志によって1989年に発足された「京都建築学生之会」が主催しています。37年の歴史をもつ卒業設計展で、4年間の学びの集大成である卒業設計を出展し、審査員の先生方に審査していただいて賞が決まります。

 

3日間開催し、Day1は参加大学教授の方々9名と学生によるディスカッション形式、Day2・Day3は巡回審査・予備審査による8選を選定後、公開審査において上位3選+各審査員賞の表彰を行う形式です。開催日によって審査方法も審査員も異なるところが特徴です。

 

 

畿央大学生3名が上位賞を受賞!!

 

Day1 2月21日(土)

Day1は関西の大学で教鞭をとる先生・建築家による審査で、松井 美樹さんのミキ・ランゲージ』槻橋修賞に選ばれました。松井さんの案は「膨大なスタディ※1と密度の濃い内容」を高く評価いただけました。

 

1スタディ…設計のアイデアを検討・確認し、最適な形や構造を見つけるための試行的なプロセスのこと

Day2 2月22日(日)

Day2は世界や全国で活躍する著名な建築家が審査して賞を決めます。1次審査で松井 美樹さんと野崎 遥菜さんが最終の8選に残り、審査員の先生方の前でのプレゼンの後、松井 美樹さんのミキ・ランゲージ』1位、野崎 遥菜さんの『図書館は静かであるべきか』2位と、上位を独占する結果となりました。

また、審査員賞で建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞受賞建築家の西沢 立衛さんによる西沢立衛賞に万字 光さんの『都市林業』が選ばれました。

Day3 2月23日(月)

Day3は、建築の歴史家やランドスケープデザイナーなど全国で活躍されている建築関係の分野の方による審査です。野崎 遥菜さんが最終の8選に残り、審査の結果、忽那裕樹賞を受賞しました。忽那さんは2025大阪・関西万博の会場のランドスケーププロデューサーで、野崎さんの案は「ランドスケープ※2のような建築」と高い評価をいただきました。

 

2ランドスケープ…人工環境と自然環境の調和をめざして構成された外部空間の総合的な景観のこと

 

 

学内の卒業設計をブラッシュアップして出展し、他大学の学生とも交流のある刺激的な機会となりました。

受賞者の皆さま、おめでとうございます。また、参加・挑戦された皆さまにとっても良い機会でした。

最後に、学生主体の運営の皆さま、お疲れ様でした。

 

人間環境デザイン学科 講師
吉永 規夫

受賞者の3名からの喜びの声が届いています。

  • 松井 美樹さん (Day1:槻橋修賞 Day2:1位)

 

Diploma×KYOTO2026において、Day1で槻橋修賞、Day2で1位をいただくことができ、大変嬉しく思っています。全国から集まった多様な卒業設計が並ぶ中で、それぞれが異なる価値観や問いを持ち、真剣に建築と向き合っている姿に強い刺激を受けました。

 

 

本制作では、幼少期の記憶や感覚をもとに、自分の中にある空間の見え方を「ミキ・ランゲージ」として整理し、それをもとに設計を行いました。制作を進める中で、自分の感覚が本当に建築として成立するのか分からなくなり、不安や迷いの中で何度も立ち止まりましたが、それでも自分自身との対話を重ねながら、考え続けることを大切にしてきました。

 

 

Day1では槻橋先生に厳しくご指摘をいただき、自分の未熟さを痛感しましたが、その中で賞をいただけたことがとても嬉しく、励みになりました。

Day2では8選に残れたことだけでも十分だと思っていた中で、まさか1位をいただけるとは思っておらず、大きな驚きとともに、自分の中で少し自信を持つことができ、自分の作品をより好きになることができました。

一方で、ディスカッションを通して、自分の考えを伝える力や問いに応答する力がまだ足りないと感じる場面も多くありました。今回の経験を通して見えた課題にも真摯に向き合い、これからさらに成長していきたいと考えています。

また、このような結果を得ることができたのは、日々丁寧にご指導いただいた吉永先生をはじめ、支えてくださった先生方、そして共に学んできた仲間たちや後輩ちゃん達のおかげです。

この経験を通して得た気づきと、自分の中にある感覚をこれからも大切にしながら、建築について考え続けていきたいと思います。

 

吉永ゼミ4回生 松井 美樹

 

  • 野崎 遥菜さん (Day2:2位 Day3:忽那裕樹賞)

 

私は学内だけでなく、学外での自分自身の力を試してみたい、卒業制作をやりきりたいという思いからディプロマへの参加を決めました。

ディプロマでは様々な建築家の方から講評をいただき、また私の作品や考えを沢山の方に聞いてもらえる機会がありました。プレゼンテーションでは学内とはまた違った緊張感やプレッシャーがありましたが、様々な視点からの意見をいただけました。

ディプロマは学生運営ということもあり、卒業制作を進めながら提出物を出したり、自分たちで設営をしたりと正直大変なことが多かったです。途中で参加を辞退したいと思ったこともありましたが、私が「音」についての調査を続けてきたことや、学校での最後の作品を結果として評価していただけてとても嬉しかったです。

 

 

やるかやらないか迷った時はとりあえずやってみることは大切だと思いました。私にとってディプロマに参加することは大きな挑戦でしたが参加できて良かったと思います。

 

吉永ゼミ4回生 野崎 遥菜

  • 万字 光さん(Day2:西沢立衛賞)

 

私の設計は、大阪のまちに捨てられる莫大な量の古材を、移民の手仕事で11.3kmの廃線跡に編み直すというものです。

卒業設計という4年間の集大成を外部の設計展で講評していただくことは、私にとって最大の学びでした。関西、全国から集まったハイレベルな作品に圧倒され、自分の設計がちっぽけに見える瞬間もありました。

しかし、だからこそ、一本では弱い小径材を組み合わせて作る「小さな支え合いの建築」を、何百と並ぶ力作の中から私の作品を選び出し、西澤立衛氏がそこに「何か」を感じて興味を持ってくださったことが、ただただ嬉しかったです。

 

 

西澤立衛賞という身に余る光栄を手にできたのは、迷走し続けた私を学外という広い舞台へ導き、最後まで伴走してくださった先生方、そして切磋琢磨したゼミの友人、後輩たちのおかげです。

この経験を糧に、これからも広い視野を持って、都市の小さな声に応える建築を追求していきたいです。この4年間の集大成として、最高の形で締めくくれたことを誇りに思います。本当にありがとうございました。

吉永ゼミ4回生 万字 光

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