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畿央の学びと研究

2015.12.25

健康栄養学科ヘルスチーム菜良による学食コラボランチ第3弾~カルシウムをたっぷりとろう!

今回も学食ヘルシーメニュー、大成功!!   以前このブログ(コチラ)でお知らせいたしましたが、私たち健康栄養学科ヘルスチーム菜良※3回生は12月17日(木)に『カルシウムをたっぷりとろう!』をテーマに学生食堂とのコラボ企画第3弾としてヘルシーメニューの開発をさせていただきました。販売数は目標の100食を上回ることができました。食べにきてくださった皆様、ありがとうございました!   ※ヘルスチーム菜良とは、管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成、食育・啓蒙・レシピ開発などに取り組んでいます。   私たちはカルシウムを多く含む食材と冬野菜を使用し、どのような料理を作ったら多くの人に食べてもらえるかを考えました。さらに学食メニューとしてあまり見られない皿うどんを出してみたいと思い、先生方や料理長の服部さんと相談しながら試行錯誤を重ね、完成することができました。食べていただいた方からは、「おいしい!」や「また、食べたい!」というお声もいただきとても嬉しかったです。また、改善点として、アレルギー表示やレシピカードを配布してほしいなどの意見を聞くことができたので、今後の参考にしていきたいと思いました。     最後になりましたが、料理長の服部さん、学生食堂のスタッフの皆さん、ご指導していただきました浅野先生、小西先生のおかげで素晴らしい経験ができ、献立を作ることができました。この経験を活かして今後の活動に役立ていきたいと思います。本当にありがとうございました!   また12月25日(金)にコラボ企画第4弾として、2回生の考えた「クリスマスのプレゼントランチ」が発売されました。こちらも大好評で、学生さんが楽しく食べていました。   【ヘルスチーム菜良関連記事】 健康栄養学科ヘルスチーム菜良による学食コラボランチ第3弾 12月17日発売!! 健康栄養学科ヘルスチーム菜良による学食コラボランチ発売報告!! 平成27年度 中間報告会を開催!~健康栄養学科ヘルスチーム菜良 健康栄養学科ヘルスチーム菜良による学食コラボランチ発売のお知らせ!! 子ども向け食育イベントを畿央祭で開催!~健康栄養学科ヘルスチーム菜良 ヘルスチーム菜良による学食コラボランチメニューを提供!~健康栄養学科 オープンキャンパスの『食育SATシステム』体験に協力!~健康栄養学科ヘルスチーム菜良 ヘルスチーム菜良~本学で4大学交流会開催! 奈良県主催『お出かけ健康フェスタ2015』に参加しました~健康栄養学科ヘルスチーム菜良  

2015.12.25

大学院研究生の論文が国際雑誌Journal of Motor Behavior誌に掲載!~健康科学研究科

本学大学院健康科学研究科研究生の藤田浩之さんの論文が国際雑誌Journal of Motor Behavior誌に掲載されました。この研究は「作業記憶」という認知機能がバランス機能と関係していることを明らかにした研究であり、多面的な姿勢制御のリハビリテーションに貢献する成果であります。   研究生 藤田浩之さんのコメント 近年では、認知的負荷をかけながら(計算や語想起をしながら)バランス訓練をするリハビリテーションが広まってきています。しかしながら、その効果は個人によってバラついてしまうのが実際です。 本研究結果では、このようなバラつきを生じさせる要因は、「個人の有する認知能力」であることが示唆されました。このことから、認知的負荷をかけながらのバランス訓練をする際には、個人の認知能力を考慮しながら課題設定や難易度の設定をする必要があると考えております。今後も最良のバランス訓練の開発に従事できればと思います。     詳しい内容を知りたい方は、次のサイトより 【日本語による紹介】ニューロリハビリテーション研究センターのプレスリリース [画像をクリックしてください]       【英文論文情報】 [画像をクリックしてください]  

2015.12.24

御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.39~「太極拳」「ステンシル教室」

12月17日(金)「金曜日カフェ~つどい~」(御所市連携コミュニティカフェの新名称)では、「太極拳」と「ステンシル教室」を開催しました。   午前は「太極拳」を行いました。毎月恒例の人気イベントです。 ゆっくりとした動きの中に ①足と手の末端までしっかり意識する ②お腹の伸びを意識する この2点を特に意識して行いました。   元気に体を動かしながら、終止みなさん笑顔だったのが印象的でした。初心者の方でもご安心ください。先生、参加者の方が優しく教えてくれますよ。初めての方、体を動かすのが不安な方もぜひ気軽にご参加ください。お待ちしております。   午後からは「ステンシル教室」を開催しました。畿央大学人間環境デザイン学科 村田浩子先生が教えてくださいました。 ▲村田ゼミの学生がお手伝いに来てくれました。     ステンシルとは、布の上から顔料を筆で刷り込み、絵付けするという技法です。色を重ねるほど、濃さなどの変化が出てきて面白かったです。本日はコースターにステンシルを施しました。     参加者の方もとても熱中して3~4枚も作製していました。完成した作品です。     とても好評で参加された方から「楽しかったのでまたしたい」「センスが活かされた」「これから夫と大切に使っていきたい」などの声をいただきました。   12月は午前だけでなく午後もイベントが盛りだくさんです。 毎週金曜日に”金曜日カフェ~つどい~”を開催しておりますので、是非一度お越しください。斎藤ゼミ一同皆様にお会いできるのを心からお待ちしております。   人間環境デザイン学科4回生 松田大雪   【今後のスケジュール】 御所市連携コミュニティカフェ イベントスケジュール

2015.12.22

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.19~12月勉強会(高齢者疑似体験)

こんにちは! TASK(健康支援チーム)、健康科学部理学療法学科2回生の井本一輝です! 12月18日(金)に行われたTASK勉強会について報告します(^^) ※TASKはThink, Action, Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を越えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 今月は理学療法学科主催で行いました。テーマはズバリ、高齢者疑似体験! はじめに「高齢者体験スーツ」「松葉杖」「車椅子」の班に分かれてもらい、それぞれの体験をしました。 高齢者体験スーツは各関節の動きを制限するようできており、スーツと合わせてヘッドホンで耳を聞こえにくくし、高齢者の視界を体験できるゴーグルも装着しました。 ↓これが高齢者模擬体験完全装備です!! これを着た状態で歩行や階段昇降、日常生活実習室でトイレやお風呂を使用する動作を実際にやってみてもらいました。 高齢者体験スーツを着ると肘や膝がとても曲げにくく、背中も曲がった状態で思うように動くことができませんでした。しかも耳が聞こえない、視界も悪いという状態なので介助者がいないととても怖いです。 体験してくれた皆さんもとてもしんどそうでした^^ 松葉杖や車椅子も体験しました。 あまり使う機会が少ないので、いい体験になったと思います。 今回の勉強会を通して、実際に高齢者に近い身体の体験ができました。年齢を重ねると、普段当たり前のようにしている動作ができなくなり、さらにその状態で生活をしないといけないと考えたら将来が不安になりましたし、健康な身体でいたいなと思いました。またこれらの機能低下をしっかり予防していくことが、高齢者の人口が増えていく現代にとってすごく大切なことだと感じました。これから少しは高齢者の気持ちを理解することができるのではないかなと思います^^ 最後はお決まりのTASKのT~~!! 理学療法学科2回生 井本一輝

2015.12.21

『サルコペニアとフレイル』 書評

日本では急速に高齢化が進んでおり、現在では4人に1人が65歳以上となっております。 これは今後もさらに進むと予想されています。 その高齢者に関する最近のトピックスが本著のタイトルにもなっている『サルコペニアとフレイル』です。     サルコペニアは筋肉量と筋力低下による身体機能の低下、フレイルは要介護状態になる前の高齢者の虚弱を言います。 本著は、総論と各論の2部構成になっており、その各論においては、さらに動脈硬化や肝疾患、慢性腎臓病、認知症などとフレイル・サルコペニアとの関連性や、それら疾患から生じる嚥下障害やオーラルフレイルを詳しく知ることが出来ます。 さらにその各論の後半部分では、フレイル・サルコペニアに関する治療に関してまとめられており、栄養介入や運動介入、介護予防などリハビリテーションに関する臨床的な内容まで含まれているため、非常に参考になります。 前半部分に関しましては、フレイル・サルコペニアを理解するための1つのテキストとして非常に役立つものと思われます。 私は本学において老年系理学療法学を担当しているため、これから講義を実施するにあたり非常に有意義な情報をいただけたことを嬉しく思っています。 また後半部分での、より臨床的な内容は、現場で活躍している看護師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士、介護福祉士など高齢者に関わる専門職の方々に役に立つ内容かと思います。   また本著には、本学健康栄養学科の金内雅夫教授が「フレイルと生活の質」について総論を執筆されており、特定の疾患ごとのフレイルとQOL等について医学博士の観点から最新の知見を紹介されています。   最後に、特に私個人にとって、非常に興味を抱かせてくれた内容として、本著は論文や基礎研究の内容を存分に活用されていること、かつ骨格筋に関する基礎研究や分子メカニズムに関して色々とまとめてくださっているところは、今後の研究にも役立てられると思いました。 本著は、一般の方から、今後専門職をめざす方々、現在臨床で活躍されている医療者、また、高齢者研究をされている研究者と幅広い方々に読んでいただける内容かと思われます。   理学療法学科教授 今北英高

2015.12.17

平成27年度 臨地実習指導者研修会を開催しました~看護医療学科

2015(平成27)年12月12日(土)午後よりP302講義室において、看護医療学科「臨地実習指導者研修会」を行ないました。 この研修会は、看護医療学科の臨地実習指導者および本学教員が学生の看護実践能力の向上に向けて協働し、効果的な実習指導を行うことを目的として、また日頃の学生指導を振り返るとともに相互の交流と親睦を深める機会として年1回開催しており、今回で4回目となります。 当日は暖冬の影響か、12月にしては暖かい日となりましたが、各施設・病院から41名の臨地実習指導者の方々にご参加いただきました。 第1部は、大阪府看護協会理事・看護師職能委員会Ⅱ委員長 社会医療法人美杉会佐藤病院理事・看護部長 認定看護管理者の髙須久美子先生に、「“いまどきの新人看護師”の特徴について -特に早期離職の問題に焦点をあてて-」というタイトルでご講演をいただきました。     先生のご講演から、内容をかいつまんでご紹介したいと思います。 新人看護師は、専門的な知識・技術が不足しており、医療事故を起こさないか不安であると悩んでいます。また、その不安が離職の理由にもなっているようです。新人看護師の離職・退職理由として、よく挙げられるのが「人手不足で新人なのに頼れる先輩がいない」、「仕事の覚えが悪く、周りに迷惑ばかりかけてしまう」というもので、人間関係のストレスや業務に体や心がついていけないことが多いようです。また、新人看護師にせよ看護学生にせよ、指導者や教員とは年代が異なることが多く、褒められて育ったなど、若い世代の特徴を汲むことが大事です。また、悩みを抱えている新人看護師に対し、指導の方法もそうですが、例えば、一人でご飯を食べている、食欲がないなどの「サインを見逃さない」ことが重要です。 効果的なコミュニケーションのためには、相手を理解し、相手が受止めやすい形で伝えたいことを伝えることが必要です。そのときに有効な手段の一つが「リフレーミング」です。半分の水が入ったコップを「もう半分しかない」と捉えるか「まだ半分ある」と捉えるか、人によって価値観という枠組み(フレーム)が異なります。そのフレームを別の視点から見るようにするのがリフレーミングです。リフレーミングを行うと、人間関係も好循環のスパイラルを生むのではないかと思います。     非常に素晴らしいご講演でした。先生のご講演を伺いながら、「臨地実習の現場(新人看護師)」も「大学の現場(学生)」もやはり共通した問題を抱えていると感じることができました。 第2部では、「早期離職の問題と基礎教育の在り方について」というテーマで、指導者のみなさまと教員の混合編成により9つのグループに分かれ、白熱したディスカッションを行いました。その後、各グループより発表を行いました。     各グループの『若い看護師・看護学生を育てるには、どうすればよいか』の発表の要点は次のような内容でした。 ・「現状を理解し、すべてを受け入れる心を持つ」 ・「見守り続ける・認める・評価する。ささないな一言をかける。先輩ナース(教員)が行っているコミュニケーション+看護を実際に見せる」 ・「新人看護師(学生)の特徴を理解し、先輩ナース(教員)がフォローしながら成長させる」 ・「達成感を得る、誰が聞いてもわかるようにする、適材適所、自身の看護を見つめなおす」 ・「次世代を担う人材を育てる気持ちで、学生時代に受け持った患者さんのようにスムーズにいかないこともある、そのギャップがわかるように育てていく」 ・「新人ナース(学生)も人間だ!頭ごなしに怒らない」 ・「達観-仏の心、抱え込まない」 ・「看護の素晴らしさを体験。学生の個性を引き出す」 ・「教えることは学ぶこと」     最後に、第1部にて講演いただいた髙須久美子先生、本学看護医療学科長の河野由美教授から講評をいただきました。   どれも納得のいく「なるほど!」と思えるようなことで、非常に貴重な示唆を得ることができました。しかしながら実際におこなっていくには少し工夫が必要なこともあります。1部、2部両方を通じて、臨地実習指導者も教員も同じ課題を抱え、かつ「同じ思い」を共有しながら前進していける関係であることがわかり、本研修会を催して本当によかったと思います。また研修会のアンケートからも、このような場を設けることの意義をご記入いただいたものもあり、実りの多い研修会でありました。 今後も臨床側、大学側が「同じ思い」で進みつつ、学生に還元できるよう努力を重ねていきたいと思います。   看護医療学科 准教授 文 鐘聲

2015.12.15

現代教育学科『情報と社会』~学生による授業レポート

今回は、現代教育学科の専門基礎科目として、現代のような知識基盤社会で自ら情報を発信し、その一員として責任のある行動がとれるようにすることを目的として開講されている「情報と社会」について学生さんより授業レポートが届きましたので紹介いたします。   11月4日(水)4限目「情報と社会」の講義に、日本マイクロソフトでご活躍されている戸倉彩さんにお越しいただきました。戸倉さんは日本マイクロソフトのエバンジェリストとして、各地で最新の技術と活用方法をわかりやすく伝えておられます。     講義は、まず戸倉さんの自己紹介に始まり、その後マイクロソフトの規模や歴史、社風などの説明をしてくださいました。マイクロソフトには技術を新しく生み出す人やまたそれを世間に広めていく人などがいて、私たちの未来をよりよくしてくれる企業であると知りました。またマイクロソフトの思い描く未来を映像にしたものも見せていただき、マイクロソフトが今どんなことを目指しているのかを知りました。     次に、学生がMicrosoft Azure(マイクロソフトが提供しているクラウドサービス)を体験しました。初めてAzureに触れましたが、様々なサービスが受けられることを知り、今後も利用していきたいと思いました。     戸倉さん、貴重な講義をありがとうございました。今回教えていただいたクラウドサービスを十分に活用していけるよう学生生活を送っていきたいと思いました。   現代教育学科3回生 木村祥悟 山本聖奈

2015.12.09

冬木特任准教授の研究成果が国際雑誌に掲載されました!~教育学習基盤センター

教育学習基盤センター冬木正紀特任准教授の研究が国際雑誌”Journal of Luminescence”に掲載されました。   Multiphoton photodegradation of indocyanine green: Solvent protolysis effect Masanori Fuyuki, Journal of Luminescence 170, 97 (2016)   2015年12月1日から2016年1月20日まで当論文をScience Directから無料でダウンロードできます。     冬木特任准教授からのコメント  当論文では色素の光に対する応答に関して新しい発見を報告しました。 色素は物に色を与える物質であり、顔料や染料、写真、印刷、光記録媒体など様々な用途に利用されています。そして、緑色の色素であるインドシアニングリーンは、赤い光をあてると光の強さの1乗に比例する速度で破壊されると考えられてきました。 本研究では赤く強い光(レーザー光)をあてると破壊の速度が光の強さの4乗に比例することを世界で初めて見出しました。また、その乗数が色素を溶かす液体の種類に依存することも示しました。乗数が高くなるほど、レーザー光をあてた領域内で色素が破壊される領域は小さくなります。そのため、本研究の成果は産業の諸分野における色素を用いた微細加工技術の新たな指針になると期待されます。   【色素を溶かしたエタノール溶液の写真】左が赤いレーザー光をあてる前、右があてた後です。レーザー光照射により緑色の色素が破壊されて、 褐色に変化しています。   当論文はこの色素破壊の速度とメカニズムに関するものです。   【関連リンク】 教育学習基盤センター(ラーニングサポートセンター)

2015.12.08

御所市連携コミュニティカフェ開催レポートvol.38~「うたごえ」「骨密度・下肢筋力測定」

12月4日(金)「金曜日カフェ~つどい~」(御所市連携コミュニティカフェの新名称)では、毎月第1金曜恒例の「うたごえ」「骨密度・下肢筋力測定」を開催しました。     みなさん、「うたごえ」を楽しみにしてこられました。 今回はクリスマス前ということでサンタの帽子やトナカイの角をつけて歌いました(^^♪   皆さん元気を出して、大きな声で歌っておられました。 毎週第1金曜日は恒例の「うたごえ」ですが、1月は元旦が第1金曜となるのでお休みです。その代わりの振替で1月の「うたごえ」は1月22日(第4金曜日)の10時から開催します。 お間違えのないように!!   午後からは、6月にも開催された「骨密度・下肢筋力測定」を行いました。     骨密度測定はジェルを右足のくるぶしの下辺りに塗り、機械に足を入れて少し待つだけで測ることができました。これは僕が測定のお手伝いをしたときの写真です(^^)/     この写真は少し見にくいですが、下肢筋力測定中です。   測定方法は足の親指と人差し指で機械の“でっぱり”を挟むだけです。二つの測定が終わったら、結果の説明です。   結果の説明は、御所市内の病院に勤務されている理学療法士さんと作業療法士さんがボランティアでしていただきました。 ありがとうございます m(_ _)m   毎週金曜日に”金曜日カフェ~つどい~”を開催しておりますので、是非一度お越しください。斎藤ゼミ一同皆様にお会いできるのを心からお待ちしております。   人間環境デザイン学科 4回生 志茂直樹   【今後のスケジュール】 御所市連携コミュニティカフェ イベントスケジュール

2015.12.08

「第2回社会神経科学とニューロリハビリテーション研究会」が開催されました~ニューロリハビリテーション研究センター

2015(平成27)年12月6日(日)に、第2回社会神経科学とニューロリハビリテーション研究会が開催致されました。   今回は、村井俊哉先生(京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座(精神医学)教授)と平田聡先生(京都大学野生動物研究センター 教授)をお招きし、ご講演して頂きました。   村井先生からは『「社会性」という視点から心の病気について考える』というテーマで、社会的認知・利他的行動・共感・報酬などを取り上げてお話しして頂きました。精神科医である村井先生の視点だからこその講演は、リハビリテーションセラピストにとって重要なことを考えさせられる機会となりました。   平田先生には「チンパンジーの社会的知性」というテーマで、チンパンジーの社会性などを講演して頂きました。チンパンジーの行動を根気強く観察し、それをきっかけに社会性というものを解明している姿は尊敬しました。またチンパンジー飼育での苦労エピソードを随所にお話し頂き、その試行錯誤はまさに臨床現場で苦労しているセラピストと重なる部分があると感じました。   指定演題では、松尾篤先生(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター)から「自己評価と社会性」、西勇樹先生(畿央大学大学院健康科学研究科 修士課程)から「疼痛閾値と内受容感覚の感受性および不安との関係性」を話題提供して頂きました。松尾先生の発表では、自分の過度な自己評価と社会的評価との関係や、内受容感覚と共感能力との関係について、西先生の発表では、内受容感覚と疼痛刺激時の自律神経活動との関係がディスカッションされました。平田先生にも参加して頂き、良いディスカッションも場になったかと思います。   ポスターセッションでは、15演題のポスターがあり、報酬学習・不安・抑うつ・疼痛などの社会神経科学とリハビリテーションをリンクさせるような内容が多く、時間の許す限りの活発なディスカッションだったように思います。     リハビリテーションの現場において、社会神経科学を熟知していくことは非常に重要であることは直感的に理解されてはいますが、まだまだ体系的なものではありません。そのため、まずは今回のような研究会のようなディスカッションをきっかけに継続していけたらと考えております。今後とも宜しくお願い致します。     末筆になりますが、今回ご講演・ご発表頂いた先生方に深く感謝申し上げます。 そして、参加して頂いた皆様に厚く感謝いたします。 ありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。   畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 特任助教 大住倫弘   【畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターのページはこちら】