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畿央の学びと研究
2023.11.28
次世代教育センター主催「Excelスキルアップ講座~基本編~」を開催!(今年度3回目)
2023年11月25日(土)に、次世代教育センタープログラム「Excelスキルアップ講座~基本編~」を開催しました(対象:2回生以上)。本講座は今年度すでに春・夏と2回開催してきましたが、学生の皆さんが少しでも参加しやすいように合計3回計画しており、今回が今年度最終となる開催でした。 今回は8名の申込があり、急遽所用により参加できない方もいましたが、参加者の皆さんはそれぞれの思いのもと講座を受講し、今後の自分のキャリアへ繋げていこうと積極的に行動していました。 ※次世代教育センターは2021年4月、次世代社会のニーズに応えられる幅広い教養を身につけた人材の育成を目的として開設されました。毎年度、様々なテーマを取り上げた講座を実施しています。 1回生必修科目「情報処理演習Ⅰ・Ⅱ」をご担当いただいている、福森貢教授(次世代教育センター長)のご指導により、「知っておくと便利なExcelの活用」について学びました。 参加者の皆さんは、「卒業論文の作成に備えておくため」「就職後にExcelを使うことも多いと思うので、少しでも使えるようにしておきたいから」等、それぞれ受講のきっかけは異なりますが、今後を見据えて次世代教育センターの講座を活用してくれています。 ▼レジュメを参考にして、Excelの基本的な関数の使い方を思い出していきました。参加者の皆さんは、一つずつ準備された課題をクリアしていきました。自分のペースで取り組めるため、皆さん安心して進めることができます。 ▼疑問が出たらすぐにその場で先生に質問し、解決。少人数だからこそできる、本講座の良さです。 本講座では、MOS(Microsoft Office Specialist)資格試験で出題される中でも、特に苦手意識が強い分野を集中的に解説していきました。講座の受講をきっかけにしてMOS資格試験へチャレンジし、Excel操作を自分の強みに変えていけることを期待しています。 次世代教育センターでは、今後も学生の皆さんにとって役立つスキルを磨いていける講座を企画していきます。多くの皆さんの参加をお待ちしています! 今回参加いただいた皆さん、ありがとうございました! 2023年度 次世代教育センタープログラム 畿央大学 次世代教育センター 次世代教育センター 関連記事 次世代教育センター主催「プレゼンテーション力養成講座~PowerPointの活用~」を開催! 次世代教育センター主催「コミュニケーション力養成講座~相手に伝わる発信力強化~」を開催! 次世代教育センター主催「Excelスキルアップ講座~基本編~」(2023年度2回目)を開催! 次世代教育センター主催「Excelスキルアップ講座~基本編~」を開催! 次世代教育センター主催 「ひとの生活を支える近未来テクノロジー」を開催! 次世代教育センター主催「モバイルプラネタリウム上映会」を開催!!~協力:畿央大学サイエンスコミュニケーションサークル 次世代教育センター主催 「Excel集中講座」を開催!(今年度2回目) 次世代教育センター主催「Excel集中講座」を開催! 次世代教育センター主催「コミュニケーション力養成講座~プレゼンテーション」を開催! イベントプログラム「これからも『ひと』と『ロボット』は共存できるのか」を開催!~畿央大学次世代教育センター 次世代型情報教養プログラム「ロボットとプログラミング」を開催しました~次世代教育センター
2023.11.27
英語教育コース「セメスター留学2023」 現地リポートvol.3~観光名所「シドニー」を紹介!
2020年度に開設された現代教育学科英語教育コースでは、6か月間英語圏で生活し語学や異なる文化・価値観を学ぶ「セメスター留学」を2回生後期に開講。今年度は、2回生3名が、2023年9月23日(土)にカナダのビクトリアに出発しました。学生リポート第1弾ではホームステイ先での様子を、第2弾ではビクトリアの街並みを紹介しました。今回は、第3弾として観光地として有名な街「シドニー」についてリポートします! こんにちは。現代教育学部、英語教育コース2回生の染谷 凜です。 カナダに留学にきて丸々2か月が経ち、来た頃には見ごろであった紅葉もすっかり葉が落ちてしまいました。カナダではすでにクリスマスの気配が漂っています。 今回はダウンタウンからバスで40分行ったところにある「シドニー」という町をレポートしようと思います。 シドニーは海沿いにある町で、空港やフェリー乗り場に近いため観光地として非常に有名です。私が訪れた日は日曜日であったため、たくさんの観光客の方々がいらっしゃいました。 今回私が紹介するのは「サーリッシュ シー」という水族館と、「ビーコンパーク」というシドニーに行った際には誰もが訪れる公園の2つです。 サーリッシュ シー 少し小さな水族館でしたがたくさんの生き物が飼育されていたり、実際に生き物を触ることができる体験コーナーがあったりと、子どもも大人も楽しめる水族館でした。中に入る際には何かのアトラクションであるかのような重厚な扉に入り、まるで海底に連れていかれたかのような演出がとても素敵でした。館内では天井にタコのオブジェクトがあったり、水槽を下からのぞき込めるようなしかけもあったりと一つのエリアに何十分も滞在していました。 中でも鮭が成魚になる前の少し小さな魚の大群がゆっくりと水槽を泳いでいる光景は圧巻でした。ヴィクトリアは海と川を両方持つ町なので鮭が産卵するには絶好の場所だそうです。 この水族館でも鮭の産卵や一生について詳しい説明書きがあり、飼育員さんの知識もすごく豊富でフレンドリーだったため、自分たちでただ鑑賞するよりもさらに楽しむことができました。 さらに、実際に生き物に触れることができるエリアでは、ヒトデやウニ、イソギンチャクに似たような生物に触れ、普段なかなか体験することができないことを体験できて楽しかったです。ちなみに、日本語名では「なまこ」であるぷよぷよした細長い生物はこちらでは「キューカンバーフィッシュ」(きゅうりのさかな)と呼ばれているそうです。形から名づけられたのでしょうか… ビーコンパーク ダウンタウンの近くにある「ビーコンヒルパーク」とはまた別の公園ですが、こちらも散歩をしたり、海の美しい景色を見たりするには最高の場所です。私が訪れた日は雲が多い日でしたが、晴れ間に夕日が差し込んでいてとても神秘的でした。 ここには海の上に「ビーコンアベニュー」という全長80メートルほどのデッキがあり、景色を眺めながら歩くことができます。たまに釣りをしている人を狙って海鳥がやってきて、手すりの上に立っているので注意してください。 この時期は夕方になると海風も相まってとても寒いですが、季節問わず美しい海がみられるのでお勧めです。 以上が私のお勧めするシドニーの観光名所です。 日本もだんだん寒くなっていると聞きましたので、お体には気を付けて過ごしてくださいね。 現代教育学科2回生 染谷 凜 【関連記事】 短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ
2023.11.21
新たな産育コミュニティをめざして「マタニティクラス」を開催しました!〜看護実践研究センター
看護実践研究センター 母子包括ケア部門は、母子包括ケアに関する実践研究の推進に貢献するとともに、育児支援者のスキルアップ、サポート体制構築を目指します。また、地域住民の方に対してマタニティクラスやベビークラスなど産前から産後のプログラムを提供し、地域の母子保健に寄与できるような取り組みを展開しています。 看護実践研究センターでは、今年度から新たな取り組みとして妊産婦さん、パートナーや上の子どもさんたちご家族向けのマタニティクラスの開催をスタートしました。 健康科学部看護医療学科3回生をはじめ、看護医療学科、助産学専攻科の教員である助産師、卒業生の病院で勤務する助産師たちでマタニティカップルをお迎えしました。 中には、予定される出産施設の助産師(本校卒業生)との出会いにもつながりました。 また、地元広陵町の担当課長さんや保健師さん、助産師さんも気にかけてくださり、一緒にご参加いただきました。みんなで妊産婦さんと誕生するお腹の赤ちゃんを応援したい気持ちでいっぱいの時間となりました。 妊産婦さんの中には、畿央の卒業生の方もいらっしゃいました。また、担当学生のお姉さんとお母さんも…。みんな大切な畿央ベビーちゃんたちですね!! お腹の赤ちゃんってお腹の中でどう過ごしているのかな…?お兄ちゃんが看護医療学科の学生と一緒に見ています。 また、妊婦体験では、妊婦さんの生活のイメージをパートナーの方が体感してくださいました。どんな姿勢を体験して欲しいですか?という質問にはお風呂掃除のイメージかな?靴下を脱いだり履いたりしてみてねとお答えしました。 沐浴は毎日のことなのでリラックスして楽しく!まずはお湯に赤ちゃんをつけてみることから始めてみましょう!楽しんでイメージできることが大切ですね。 お兄ちゃんも一緒に体験しています。赤ちゃん待ち遠しいですね! 沐浴動画をみながら足湯でリラックス。温かさがお腹の赤ちゃんに伝わりますように。 最後に妊娠生活やお産を乗り越えるためのリラックスとマッサージ練習です。マッサージの手は優しく丁寧に〜。 看護医療学科の学生も一緒にマッサージをさせていただきました。 ご参加いただいた皆様のご感想の一部です。 とても丁寧に対応してくださり、明るさや元気さを感じられて楽しかったです。わからないことも教えてもらい、気持ちが上を向く言葉をかけてくださり、安心につながりました。 丁寧に教えてくださり有難かったです。みなさん明るく、雰囲気も良くリラックスできました。 お腹を見ていただき、色々アドバイスをもらえてホッとしました。とても優しく温かく接していただけて嬉しかったです! 貴重な体験ができたので、こういったことがとても有難いと感じました。また参加できたらと思います。本日はありがとうございました。 次回は12月3日(日)です。クリスマスに向けミニコンサートつきです。また誕生された後は畿央大学付属広陵子ども園子育て支援室でのベビークラスへのご参加もお待ちしております。 無事ご出産され、新たな育児生活をスタートされますことを学生、教員みんなで心からお祈りしております。 看護実践研究センター 母子包括ケア部門 看護医療学科 教授 岡 いくよ 助教 堀井 有紗 【関連記事】 畿央大学 看護実践研究センター 2023畿央祭・ウェルカムキャンパスで、がんカフェ「きらめき」開学20周年記念拡大版を開催!~看護医療学科 看護実践研究センター「親子のつどいサロン秋祭り」を開催しました 看護実践研究センター第8回研修会「医療的ケア児と家族が安心して暮らせる地域づくり」を開催しました。 2022畿央祭・ウェルカムキャンパスで、がんカフェ「きらめき」 を3年ぶりに対面実施!~看護医療学科 畿央大学看護実践研究センター第7回研修会 「地域で・笑顔で 生きるとは」を開催しました。
2023.11.16
卒業生らの研究が国際学術雑誌に掲載されました!~理学療法学科
この度、理学療法学科1期生の中村 潤二さん(本学客員准教授/博士後期課程修了)、4期生辻本 直秀さんの研究が国際学術誌に掲載されました。 お二人の勤める西大和リハビリテーション病院は、本学の学生も実習施設としてもお世話になっており、多くの卒業生が理学療法士として勤務している施設の一つです。今回、卒業生の論文が同時期に同施設から掲載されるというのは快挙です。 中村さんと辻本さんのお二人から論文内容をそれぞれご紹介いただきました。 中村 潤二さん(理学療法学科1期生) 【論文名】 Effects of postural-control training with different sensory reweightings in a patient with body lateropulsion: A single subject design study 脳卒中後には、様々なバランス障害が生じますが、その中の一つであるBody lateropulsion (BL)は、座位や立位、歩行などの際に身体の側方傾斜が生じる障害です。この原因には、前庭脊髄路などの姿勢の制御に関連する神経機構の障害が関連していることが考えられています。しかし、このBLメカニズムもまだ明らかではなく、治療方法についてもほとんど調査されていません。 この研究では、BLを呈した症例の方に、バランス機能やバランス制御に関連する神経機構の評価などを詳細に行ったうえで、視覚情報に頼った状態でのバランス練習や、視覚に頼らずに体性感覚情報に頼った状態でのバランス練習を行った際の影響を比較しました。その結果、この症例では、視覚に頼らず、体性感覚情報に重きを置いた状態での練習の方が、バランス機能の向上がみられました。またバランス制御に関連する神経機構の評価を行った結果、神経機構の変化自体は乏しく、あくまでも代償的なバランス機能の改善であることが示されました。 今回は、一例のみの報告ですが、国際学術誌にBLの治療介入の調査報告が示されたのは、世界初であり、BLの方の理学療法を推進するための貴重な情報になると思われます。 辻本 直秀さん(理学療法学科4期生) 【論文名】 Predictors indicating the continuous need for a knee-ankle-foot orthosis in stroke patients at 1 month after onset 脳卒中発症後に重度の片麻痺を呈した方は、踏ん張ることができずに立つ、歩くことが困難になります。そのような方に立つ、歩くための練習を行う場合、膝や足首の固定性を高め、踏ん張りをサポートする長下肢装具を使用します。この練習効果を考えるうえで、長下肢装具は患者の足の長さや太さに合わせたものを使用することが望ましく、長期的に使用する場合には、本人用の長下肢装具を作製することが推奨されています。 しかし、脳卒中の急性期では、長下肢装具が完成するまでの2週間という非常に短い期間に足の麻痺が改善し、長下肢装具が不要になる患者も存在します。これまで、急性期病院で長下肢装具を作製するか否かの判断は、臨床家の経験に依存する側面が大きく、客観的な判断基準は確立されていませんでした。 私達が行った研究では、以前所属していた急性期病院で実施された装具作製についてのカンファレンス実績から、多種多様なデータを解析し、長下肢装具が必要であった患者の状態を調査し、麻痺側膝関節の自動伸展角度が高い精度で発症1か月後の長下肢装具の必要性を予測し得ることを報告しています。 ▲:写真左より(中村氏、辻本氏) これらの成果が得られたのも、畿央大学在学中から高いレベルの教育を受けることができたことや、学術活動の重要性を教えていただいてきたからこそだと思います。この場を借りて、日頃から支援いただいている畿央大学の皆様に深く感謝申し上げます。 西大和リハビリテーション病院 理学療法士 中村 潤二、辻本 直秀 論文情報 Nakamura J, Nishimae T, Uchisawa H, Okada Y, Shiozaki T, Tanaka H, Ueta K, Fujita D, Tsujimoto N, Ikuno K, Shomoto K. Effects of postural-control training with different sensory reweightings in a patient with body lateropulsion: a single-subject design study. Physiother Theory Pract. 2023. Tsujimoto N, Abe H, Okanuka T, Seki T, Fujimura M, Predictors indicating the continuous need for a knee-ankle-foot orthosis in stroke patients at 1 month after onset. Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseases. 2023. 関連記事 修了生が「第21回日本神経理学療法学会学術大会」で奨励賞を受賞!~健康科学研究科 本学教員、大学院生の論文が学術優秀賞に選ばれました~理学療法学科・健康科学研究科 客員研究員の渕上 健さんの総説論文が「Journal of CLINICAL REHABILITATION」に掲載されました〜ニューロリハビリテーション研究センター
2023.11.16
ハンセン病療養所を訪問、当事者家族の声を聴き「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」
看護医療学科では、2015年度より保健師対象科目「健康学特論」において、受講者が岡山県瀬戸内市にある国立療養所長島愛生園に直接赴き、納骨堂に献花し、往時に使用されていた収容施設や監房跡等も見学、そして、現在も入所されている回復者の話に耳を傾けて参りました。今年度は11月4日(土)に37名の学生と2名の教員で訪問することができました。 瀬戸内海に浮かぶ島、長島は1988年まで本州との橋がかかっていませんでした。まるでハンセン病療養所を完全に社会から断絶するようでもありました。次の写真は、架橋されて35周年を迎えた邑久長島大橋です。人々はこの橋を「人間回復の橋」と呼んでいます。私たちはこの「人間回復の橋」をわたり長島へ入りました。 ▲邑久長島大橋 想定よりも早く着けたこともあり、長島愛生園到着後すぐに、愛生会館にて開催していた入所者と職員らによる美術作品などを展示する「第17回長島愛生園総合展示会」を見学させていただきました。学生たちは事前にハンセン病に関する学習を行ってきましたが、作品を通じて、今回のテーマである「今」を垣間見ることができました。 総合展示会に関する報道はYouTubeからもご覧になることができます。 ▲愛生会館 ▲第17回長島愛生園総合展示会の様子 次に、長島愛生園歴史館の見学をしました。次の写真は歴史館の外景です。1930年の開園当初からあった建物で事務本館として長く使用されてきました。現在は歴史館として多くの方々が見学に来ています。 ▲長島愛生園歴史館 解説はハンセン病療養所世界遺産登録推進協議会の釜井大資事務局長がしてくださいました。 歴史館の見学の後は、園内の見学に移りました。当時の患者専用の収容桟橋、収容後すぐに入れられた回春寮(収容所)と続き、監房跡を見学しました。監房は現在、外の壁だけを見ることができますが、数年経てば、中も見られるようになる予定とのことです。学生たちは、「事前学習では学んでいたけれど、実際に自分の目で見ると当時のことを想像してしまう」と口々に話していました。 ▲患者専用の収容桟橋 ▲回春寮(収容所) ▲監房跡 その後、亡くなっても「社会復帰」が叶わなかった方々が眠る納骨堂と、1996年まで続いた旧優生保護法による強制堕胎の胎児を祀る水子地蔵の前でそれぞれ花を捧げ、手を合わせました。 ▲納骨堂 ▲水子地蔵 最後に、今年開館した研修施設である「むつみ交流館」の研修室にて、田村 朋久主任学芸員からの講話を聴き、長島愛生園を後にしました。 注:ハンセン病を理由とする断種・堕胎手術は、旧優生保護法施行以前にも、法的根拠がなく行われていました。 長島愛生園を訪問した学生の感想 ●長島愛生園の歴史館で展示室を見学して、ハンセン病の歴史や長島愛生園での出来事について年表や実際に使われていた物、分かりやすくまとめた掲示物などが展示してあり、よりハンセン病について理解が深まりました。 ●今まで広島の原爆ドームや阪神淡路大震災後の断層など現存されているものを見てきましたが、長島愛生園ではお風呂や橋だけでなく島全体の手入れが行き届いていない所も全て雰囲気が違っていました。ハンセン病患者の生活様式や今でも社会からの差別・偏見を恐れている姿を目の当たりにしました。 ●当時の状態を保っている建物や物が多く、授業で聞いた知識も相まって当時の暮らしを体で感じることができました。私が印象的だったのは、学校、病院、牧場など公共機関がほぼ園の中にあり、お金も園専用なところから、療養所というよりかは小さな国のように思い、外との断絶をより感じたことです。 ●長島愛生園で見学したとき、当時の建物などや収容桟橋などを目の当たりにして当時のことを想像していました。自分がもしあの場にいたらどのような気持ちになるのか、大切な人との別れはどのように苦しいものか、当時の人の苦しさは想像しても分からないほどの苦しさだったと思うと、とても苦しくなりました。絶対この過ちを犯してはならないと思いました。講義で学んだほかに、やはり現地に行くことの方が学べるものが多く、実際の建物や暮らしなどを説明していただいてとても貴重な経験になりました。 ●歴史館の展示室を見学した際に相撲大会や盆踊りの様子の写真、園内通用票などを見て、実際にこの島でコミュニティが存在し、生活を営んでいたとより実感がわきました。また、収容所において現金や懐中電灯など逃走に活用できる物品を取り上げられたと聞き、当時は橋がなかったことも考えると、もう逃げられないという絶望に包まれると感じました。 ●無知は恐ろしいと改めて痛感しました。国の法律が絶対に正しいと思わず、正しいことを知っていくこと、関心を持つことが偏見や差別をなくしていくと思いました。正しい知識を周りの家族や友人に広げていきたいです。 ●長島愛生園を訪問するまでは、知識を学んでいても今では考えられない扱いをされてきた場所であることから、実際の想像があまりできませんでした。しかし、訪問し、建物や風景を見たときにここで暮らしてきた、差別を受けてきた人たちがこの場所にいたことをようやく実感することができました。ここに収容された人たちの怒り、悔しさ、苦しみ、または楽しさ、嬉しさなど多くの感情がここに存在し、またその感情さえも押し殺して生きてきた、強く強く耐え生きてきた人たちが存在していた、そして今もなお存在していることを絶対に忘れてはならず、2度と過ちを繰り返してはいけないと感じました。 訪問後、本学での講演 長島愛生園訪問の翌週11月11日(土)には、元ハンセン病家族訴訟原告団副団長の黄 光男(ファン・グァンナム)さんに大学にお越しいただき、貴重なお話を伺うことができました。黄 光男さんには2021年から畿央大学にて講演をいただいています。 ハンセン病は当事者のみならずご家族にも甚大な差別があり、黄さんは、ご自身の家族の事例を挙げながら、その差別について切々と語られました。また、ギターを手にされ、ご自身が作詞作曲した「閉じ込められた生命」、「思いよ とどけ」などの弾き語りを披露していただきました。学生たちはその歌、その思いに聴き入っていました。 参加学生の感想 ●ハンセン病患者の家族の思いを生の声で聞くことができ、家族を含めたハンセン病の理解につながりました。また、黄 光男さんが作詞作曲された曲を聞き、そこからもハンセン病患者の家族として、家族への思いを感じることができ、印象的でした。 ●ハンセン病問題は、ハンセン病患者とその家族をどれほど苦しめたのか、今回の講演でよくわかりました。決して許される問題ではなく、今後同じようなことがないように、おかしいことはおかしいと声をあげる勇気をもつことと噂を簡単に信じないことが大切だと思いました。国がハンセン病は恐ろしい病気であることを広め、国民がそれを信じ、ハンセン病患者とその家族を差別していた過去が日本にはあったということをもっと多くの人が知るべきだと思いました。 ●黄 光男さんの歌に入所者の思いや黄さん自身の思いがダイレクトに綴られていて、少し泣きそうになりました。らい予防法は、入所者と同じくらい、もしかすると入所者以上に家族が苦しめられるものだったのではないかと感じました。日本特有の文化である世間体を悪用した仕打ちで、家族がバラバラになった様子を話してくださり、繰り返してはいけないことであると改めて感じました。 ●今までハンセン病にかかってしまった元患者の話を聞くことが多かったため、今回初めて家族の立場である人から話を聞けて新たな視点ができました。特に印象に残った話は、らい予防法から公務員の業務としてハンセン病患者を療養所に送り込むということで、黄 光男さんから家族をバラバラにする人権侵害だと聞き、その当時の人々がこのことをおかしいと思っていない、または思っていたとしても声を挙げれなかった状況を考えるだけで胸が苦しくなりました。幼少期に両親の記憶がないことなど、ハンセン病患者の家族にとっても奪われたものは大きいことを実感しました。 ●家族と離れ離れになった歳が早ければ早いほど、親子関係にひどい影響を及ぼすというのが話を聞いて伝わってきました。 差別と偏見は残された家族にも禍根を残すというのが、話を聞いてよくわかりました。 ●差別は、誰も幸せにしないことを改めて認識することができました。また、差別を行った人は忘れるかもしれないが、受けた人はずっと苦しみ続けてしまうこと、差別を行うのは私たちであり、おかしいと思ったことはおかしいと声を上げる勇気を持つことが必要であるという発言が講義の中で印象的でした。 ●黄 光男さんの話を聞いて、隔離政策によって、失ったものを取り戻すことはできないという悔しい気持ちを感じました。また、家族で過ごす時間を奪われたことで、両親に甘えることもできなかったという話を聞いて、ハンセン病の隔離政策が奪ったものの大きさを感じました。当時の職員は、自分の行動が誤ったものだとは思っておらず、国のハンセン病は感染力が強いから隔離が必要であるという考えに流されていたのだとわかりました。そのように流されないように、おかしいと思ったことは、自分の気持ちを信じて声をあげる勇気をもつことが大切だと学びました。これから、医療者になる者として、おかしいと思ったことは声をあげていきたいし、正しい知識をもてるように学びを深めていきたいと思います。家族がハンセン病だと知られたくないからと遺骨を取りに行かず、今でも納骨堂には多くの遺骨があることを知り、今の私たちにできることは、現在においてもハンセン病に対して誤った考えをもっている人の考えを変えるために、ハンセン病についての正しい知識を広めることであると思いました。 この授業の締めくくりでは、学生たちが9つの班に分かれ、それぞれ真剣にディスカッションを行い、その成果を発表しました。 受講生たちの感想から読み取れるように、本科目の主たる内容である「医療問題と人権」の一端を深く学び、胸に刻むことができました。新型コロナウイルス感染症のパンデミック時においても、疾病を理由とする差別が横行していましたが、私たちはこのようにいまだ社会に残る差別の解消に向けた取り組みにかかわり、人道・人権尊重を主体とした医療従事者養成に寄与していきたいと考えております。 最後に、黄 光男さん、釜井 大資さん、田村 朋久さん、玉田 美紗さん、長島愛生園のみなさまには貴重なお時間をいただきありがとうございました。改めてお礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 看護医療学科 准教授 文鐘聲 【関連記事】 ハンセン病療養所で、当事者家族の声から「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 ハンセン病当事者家族から「疾病と差別」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 国立療養所長島愛生園でハンセン病回復者の現状を体感する~看護医療学科「健康学特論」 ハンセン病療養所長島愛生園を見学~看護医療学科
2023.11.14
大学院生が第2回超適応国際シンポジウムでポスター発表!〜健康科学研究科
2023年10月28〜29日に京都大学でThe 2nd International Symposium on Hyper-Adaptabilityが開催されました。 ニューロリハビリテーション研究センターからは、修士課程1年の大西空さん(宝塚リハビリテーション病院/本学理学療法学科13期生)と修士課程2年の木下 栞さん(JCHO星ヶ丘医療センター)と私、佐藤悠樹(宝塚リハビリテーション病院/本学理学療法学科14期生)がポスター発表を行いました。 発表演題 大西 空 Relationship of the corticospinal tract in the uninjured hemisphere to lower limb motor function and gait in severe stroke patients(重度脳卒中患者における非損傷側の皮質脊髄路の興奮性と下肢運動機能および歩行能力との関係) 木下 栞 Mirror Visual Feedback Modulate Cortico-Muscular Coherence -Case series-(ミラー視覚フィードバックは皮質-筋コヒーレンスを変調する -ケースシリーズ研究-) 佐藤 悠樹 Effects of Anodal tDCS on the Cerebellum Combined with Physical Therapy on Sway in Cerebellar Ataxia Patient: An ABA Single Case Study(小脳への陽極tDCSと理学療法の組み合わせが小脳性失調患者の重心動揺に与える影響:ABAシングルケースデザイン) 本シンポジウムは,文部科学省科学研究費補助金によって立ち上げられた新学術領域「身体-脳の機能不全を克服する潜在的適応力のシステム論的理解(略称名:超適応)」の国際シンポジウムです。本領域は脳機能への障害に対する神経系の超適応原理を脳神経科学とシステム工学の密な連携によってアプローチすることを目的としており、超適応メンバーの先生方の研究結果の発表に加えて、海外から招待された研究者の講演が行われました。また国際シンポジウムということで、全ての講演や質疑応答が英語で行われ、終始レベルの高い活発な議論がなされていました。最新の脳神経科学やシステム工学に関する知見を学ぶことができ、理学療法士として未来のリハビリテーションのあり方を考える大変貴重な機会になりました。また海外の研究者の講演では、世界トップレベルのリハビリテーションについて学び、海外のリハビリテーション技術の発展には大変驚かされ刺激になりました。 本研究室からは大西さんと私がそれぞれ脳卒中の非損傷側の皮質脊髄路の興奮性と下肢機能および歩行能力の関係ならびに小脳に対する経頭蓋直流電気刺激が小脳性失調患者の重心動揺に与える影響についてポスター発表を行いました。参加者はリハビリテーション職以外の方が多かったですが、著名な先生方や他分野の研究者の方々からの質問をいただき、様々な視点から意見を交換することができました。今後はいただいた意見をもとに、研究の課題解決やさらなる研究の発展に繋げていきたいと思います。 最後になりましたが、このような貴重な経験ができたのは森岡周教授、大住倫弘准教授をはじめとする研究室の仲間のご指導と、畿央大学の手厚い支援があったからであり、ここに深く感謝申し上げます。 大学院 健康科学研究科 修士課程2年 佐藤 悠樹 宝塚リハビリテーション病院 理学療法士 畿央大学 健康科学部 理学療法学科 2020年3月卒業 関連記事 学部卒で研究成果が「Brain Sciences」に掲載!理学療法学科13期生大西 空さんをインタビュー! 大学院生2名が4週にわたってラジオ出演!~FM大阪「マクセルmeetsカレッジナレッジ」 修了生が「第21回日本神経理学療法学会学術大会」で奨励賞を受賞!~健康科学研究科 しびれ感に対する新たな経皮的神経電気刺激の効果~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 第12回IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議および第65回日本老年医学会学術集会で教員、大学院生らが発表!〜理学療法学科・健康科学研究科 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科 大学院生が国際学会「ESOC2023」でポスター発表!〜健康科学研究科 日本物理療法合同学術大会2023で大学院生が優秀賞を受賞!~健康科学研究科
2023.11.13
「地域包括ケア実習」が新しく始まりました!~看護医療学科
地域包括ケア実習は看護医療学科の新しいカリキュラムのひとつで今年度の2回生から実施しており8月28日(月)から9月1日(金)までの期間行いました。2回生は地域包括支援センター、特別養護老人ホーム、デイサービス(通所介護)、デイケア(通所リハビリテーション)などの施設にいくつかのグループに分かれて実習を受けました。実習の様子を学生の感想も含めてレポートいただきました。 地域包括ケア実習は地域で生活される高齢者の方々が、医療や介護が必要な状態になっても、医療・介護・予防・住まいなどその方の住み慣れた地域で、その方の望む、その方らしい生活を多くの専門職が関わり包括的に生活を支えていくという「地域包括ケアシステム」の実際を学ぶ実習になり、地域で高齢者を支える事業所が主な学びの場所になります。今回その代表的なものとして、地域包括支援センターについて紹介します。 地域包括支援センターとは、介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」になります。 医療・福祉などの専門知識を持った職員が、高齢者が住み慣れた地域で生活できるように日常生活支援などの相談に応じています。介護保険の申請窓口も担っていて、お一人おひとりの状況を判断して、ご本人や家族の考えを尊重しながら各種の介護サービス、保健福祉サービスを活用できるよう各種医療機関や事業所、地域のコミュニティなどと連携を図る拠点となり、地域包括ケアシステムを効果的に機能させる事業所になります。地域包括ケアシステムにおいては、様々な生活課題を「自助・互助・共助・公助」の連携によって解決していく取り組みが必要となります。 ▼広陵町地域包括支援センターの職員の方から講義を受けている様子 このような地域包括ケアシステムにおける高齢者支援の実際を、包括支援センターのほか、介護老人福祉施設で高齢者の方々と高齢者の特性を踏まえコミュニケーションを取らせていただき、生活の実際や思いについて情報を伺う貴重な体験をさせていただき、医療機関における看護とは異なる生活を重視した点から看護の特性や看護師の役割を学んでいきます。 実習の場所は学生の配置された地域によって異なることから、学生個々に実習で体験する内容も異なりました。学生らは初めての日は高齢者の特性を学びながらも会話に戸惑いうまくコミュニケーションが進まない沈黙の時間もありました。しかし、それもつかの間でコミュニケーションスキルを目いっぱい活用しながらコミュニケーションを進めていました。比較的自立された高齢者の方々からはお話しを伺いやすく、生き生きと会話を進める姿が見られました。そして、ともに日課のレクリエーションに参加し交流を深めました。 ▼施設でのレクリエーション風景 実習の最終日に成果発表を行いました。実習施設の特徴、学びをまとめてグループで発表を行い、他の施設で実習を行った学生らと情報や学びの共有を行いました。 ▼地域包括ケア実習発表会 実習の目標の一つに、「地域で生活する人々の生活の現状と健康課題を捉える」があります。 医療や介護・福祉の専門職が専門職の視点からその方の健康問題や生活問題を捉えていく内容と、ご本人が問題だと感じていることが異なることを学生は気づき、専門職の視点から生活支援を捉え支援を過度にしてしまうことでその方の自立を阻害してしまう場合もあるということも捉えていました。レポートには多くの学びが述べられており、特に「高齢者の望む、その人らしい」生活を多職種や地域で支援していく重要性について学びを深めていました。 今後、入院療養を行う高齢者の看護を考える上で、地域における高齢者の生活を見据えた療養支援に繋がることを期待します。 以下、実習に参加した2回生の感想を紹介いたします。 看護医療学科では、今年から地域包括ケア実習が始まりました。 実習期間は8月28日(月)から9月1(金)の1週間で、学内実習、学外実習を実施しました。 地域包括ケア実習では、いくつかのグループに分かれ、地域包括支援センター、特別養護老人ホーム、デイサービス(通所介護)、デイケア(通所リハビリテーション)など、さまざまな施設で実習をさせていただきました。 私は、3日間地域包括支援センターで実習をさせていただき、さまざまな高齢者の自宅に訪問に連れて行ってもらいました。 あまり家に人を入れたくないため玄関でお話を聞かせていただいた方や、逆に家の奥に入らせてもらい食べ物まで進めてくださった方、家の中が物でいっぱいで入れないような方、本当に様々なお宅に訪問させていただきました。 また、実際に地域包括支援センターに相談に来られている方もいました。 事前学修で学んだ地域包括支援センターでは、こういう役割があるということは知っていましたが、実際にどのようなことをしている組織なのかあまりわかっていませんでした。しかし、お話を聴かせていただく中で、訪問看護師やヘルパー、医師など多職種と連携をとり、支援していることが分かりました。 また、高齢者の自立度の高いうちから、電話で連絡をとる、実際に訪問するという方法で高齢者と信頼関係を築き、最期まで住み慣れた地域で過ごせるような支援をしているということも学びました。 これから高齢者が増えていき、在宅の必要性が増すなかで、要となる地域包括支援センターの役割をたくさん勉強させていただきました。この実習で学んだことを、今後の授業や実習、そして将来看護師として働いたときにもつなげていけるように頑張っていきます。 ▼地域包括支援センター前にて指導者の方との様子 看護医療学科 2回生 平田 美翔 看護医療学科 教授 原田 俊子 関連記事 外部講師による講義「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の看護について」~看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅰ」 2023年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催! 令和5年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催!~看護医療学科 奈良県看護協会主催「訪問看護インターンシップ」参加レポート!~看護医療学科 JICAでの保健・医療活動の実際を通しての学び②学外演習編〜看護医療学科「国際看護学Ⅱ」 JICAでの保健・医療活動の実際を通しての学び①外部講師による講義編〜看護医療学科「国際看護学Ⅱ」 「薬害の実情」と「患者の人権」を学ぶ~看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」 手術を受けた患者をイメージした「患者モデルの作成」と術後看護演習~看護医療学科「急性期看護学援助論Ⅱ」 4回生から3回生へ学びの伝達「緩和ケア病棟の実際―病院インターンシップ実習を経験した上級生とのディスカッションー」~看護医療学科「終末期ケア論」 「臨死期の看護を学ぶ」エンゼルメイクの演習を実施! ~看護医療学科「終末期ケア論」 外部講師による講義「国外における国際看護と国際看護活動に必要な能力について」~看護医療学科「国際看護学Ⅰ」 2023年度 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポート~看護医療学科 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 2023年度新入生研修 学科別レポートvol.1~看護医療学科
2023.11.09
外部講師による講義「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の看護について」~看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅰ」
看護医療学科2回生対象「慢性期看護学援助論Ⅰ」では、2023年10月31日(火)4限目に外部講師による筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の看護について講義を行いました。 外部講師としてお招きしたのは、本学看護医療学科7期生の富本尚寛さんです。現在は、大阪急性期・総合医療センターの脳神経内科/外科・神経内科病棟の6年目の看護師として、患者様への看護実践はもとより、後輩看護師や看護実習生への指導等、中堅看護師として日々、活躍しています。看護医療学科3回生も慢性期看護学実習では富本さんに丁寧に指導をしてもらい、心強い存在です。 さて、ALSとは随意筋の運動麻痺によって身体の自由が利かなくなり、嚥下障害、コミュニケーション障害、呼吸障害に伴い、胃ろうによる栄養管理や意思伝達装置、人工呼吸器といったデバイスが必要となります。そして、これらのデバイスの導入についての患者様・ご家族の意思決定支援は、生命の選択とも関わり深刻です。脳・神経系の疾患というだけで学生には苦手意識があり、さらに、国内の患者数は1万人ほどという身近にない疾患のため、学生に理解をしてもらうことも容易ではありません。 講義は富本さんの日々のALS患者への看護実践から事例を交えながら具体的に、病態の説明、症状の説明、病気の進行過程に伴う看護援助のあり方について説明がされました。また、ALSを取り上げた映画やドラマについても動画を用いて説明がされ、少しでもイメージがわくようにと工夫がされていました。大阪急性期・総合医療センターでは、大阪府の難病支援センターが併設されており、難病支援センター職員をはじめ、多職種と連携し、患者様・家族にとって必要な支援や社会資源の活用について、密に共有し、共に検討していることが説明されました。「看護師だけで解決できないことも多いので、多職種と一緒になって解決策を探る」と多職種連携の意義についてわかりやすく説明してくれました。そして、多職種でのカンファレンスでは看護師が司会をすることも多いので、実習等でカンファレンスの司会の経験を積んでおくことが後々役に立つと先輩らしいアドバイスもさりげなく入れてくれました。 講義の後半では、人工呼吸器の意思決定について事例が紹介され、どのように支援すべきであるのかを学生間で考える機会が設けられました。2年生には少々難しいお題でしたが、みんな真剣に考えている姿が印象的でした。 受講した2回生からは、 「ALSの看護の実際を、事例をもとに講義いただき、非常にわかりやすかった。また具体的な内容であったため、イメージしやすかった」 「先輩ということで、親近感をもてた」 「大学で学んでいる知識を臨床現場での実践へ結びつけて考えることができた」 「臨床現場の看護がリアルに感じることができた」 「授業で紹介されたドラマを是非見ようと思う」 といった感想が聞かれました。 今回、卒業生に看護実践にもとづくリアリティにあふれた講義をしてもらいました。卒業生の頼もしい姿に学生だけではなく、私達教員も勇気づけられました。富本尚寛さん、ありがとうございました。 看護医療学科 教授 山本 裕子 准教授 對中 百合 関連記事 2023年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催! 令和5年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催!~看護医療学科 奈良県看護協会主催「訪問看護インターンシップ」参加レポート!~看護医療学科 JICAでの保健・医療活動の実際を通しての学び②学外演習編〜看護医療学科「国際看護学Ⅱ」 JICAでの保健・医療活動の実際を通しての学び①外部講師による講義編〜看護医療学科「国際看護学Ⅱ」 「薬害の実情」と「患者の人権」を学ぶ~看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」 手術を受けた患者をイメージした「患者モデルの作成」と術後看護演習~看護医療学科「急性期看護学援助論Ⅱ」 4回生から3回生へ学びの伝達「緩和ケア病棟の実際―病院インターンシップ実習を経験した上級生とのディスカッションー」~看護医療学科「終末期ケア論」 「臨死期の看護を学ぶ」エンゼルメイクの演習を実施! ~看護医療学科「終末期ケア論」 外部講師による講義「国外における国際看護と国際看護活動に必要な能力について」~看護医療学科「国際看護学Ⅰ」 2023年度 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポート~看護医療学科 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 2023年度新入生研修 学科別レポートvol.1~看護医療学科
2023.11.09
令和5年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート
2023年11月3日(金)に開催された理学療法学科卒業研究発表会を瀧口先生が教員視点でレポートします! 卒業研究発表会ではスポーツ、運動制御、脳科学、症例報告、基礎研究、地域高齢者、呼吸器、ウイメンズヘルス、コミュニケーション、統計学と内容は多岐に渡る発表がありました。 本年度は今までには発表がなかった、臨床現場での症例報告もあり、実際の症例の方から貴重な知見を得ることができました。また、3回生からも活発な質疑応答があり、とても盛り上がった発表会となりました。 4回生は堂々と発表されている姿が印象的でした。長い時間準備してきたものを7分間という時間で全てを伝えることは難しかったと思います。しかし、プレゼンテーションは自身の考えを整理し、他者にわかりやすく伝える最も良いトレーニングであると思います。この能力は、働いてからとても重要になると思います。この発表会をすることで、研究をするだけでなく、成果をいかにわかりやすく伝えるかいうプロセスを経験することが重要だと思います。 研究の内容は多岐に渡っており、本学教員の専門性がかなり活かされていると感じました。本学理学療法学科の教員は、各々異なる研究領域を有しており、学生にとっては理学療法学分野の様々な専門性を学ぶにはとても良い環境ではないかと感じました。 3回生にとっては、難しく感じた内容もあるかもしれませんが、研究法について具体化されたのではないでしょうか。4回生はこれから国家試験対策が本格化しますが、最後まで気を抜かずに走り抜けて頂きたいと思います。 理学療法学科 助教 瀧口 述弘 関連記事 令和4年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート 令和4年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 令和3年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート 令和3年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~教員レポート 令和2年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート
2023.11.06
人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.2~全審査が終了!
開学20周年記念事業として、人間環境デザイン学科では「みんなでつくる、みんなの学び舎」をテーマに、学内コンペを開催しました。 10月21日(土)の畿央祭にて、二次審査の公開審査および在学生や卒業生、教職員による投票が実施されました。 二次審査では、一次審査を通過した6組が、PowerPointや模型、動画等を用いてプレゼンテーションを行いました。その後、審査に参加してくださった方々が、各ブースにて、提案者とディスカッションや質疑応答を行ったり、資料や模型を見て回ったりしました。 二次審査の結果は以下の通りです。 最優秀賞 学生による学生のための居場所 -A place for students, by students- 学生のための新たな居場所の選択肢の1つとなれる階段広場の提案が最優秀賞に選ばれました。 有効活用されていない空間を使って、学生が自ら設計・施工を行い作りあげます。これから先、畿央大学に通う誰かのお気に入りの居場所になればいいなという想いのこもった内容でした。 優秀賞 Link 学生が自然と集い、日々盛んに交流できる場が提案されました。積み木とジャングルジムからインスピレーションを受け、学び舎に遊び心をプラスした自分の居場所を、木のフレームを繋ぐことで表現。フレームを重ね、布や板を張ることで、場面に合わせて自由に動かせるものとし、それを中心に学生の居場所が広がればという願いがこもった提案でした。 いつもの場所で時を織る -途切れない軌跡- R3デザイン実習室には、20年間、学生とともに動いてきた織り機があります。街中に置いているストリートピアノのように、「ストリート織機」として、大学内に居場所をつくるという提案でした。これまでの卒業生が、卒業研究で紡いだ想いが詰まった糸を使用し形に残したいという提案は、20年間の歴史と在学生の想いが伝わる内容でした。 佳作 どこでも展示、どこでも発表、どこでも居場所 ~In a unique place~ ひとり専用集中ブース おこもり空間 どの提案も、学内にあれば良いなと感じる提案でした。 審査に参加してくださったみなさん、ありがとうございました! 最優秀賞は在学生によるDIYを前提に制作する予定です。みなさん、完成をお楽しみに!! 学内コンペ学生スタッフ 人間環境デザイン学科 1回生 岩野 萌 人間環境デザイン学科 助手 小松 智菜美、中井 千織 【関連記事】 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.1~応募が完了! 【20周年記念】人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」
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