2018.10.23
畿央祭教員企画「第12回奈良県認知症ケア専門士会研修会」~看護医療学科
平成30年10月20日(土) 畿央祭の教員企画において、第12回奈良県認知症ケア専門士会研修会(会長:本学山崎教授)で「スウェーデンの認知症ケア-その人らしい生き方を支える-」が行われ、老年看護学領域の教員の山崎教授、南部准教授、松原臨床教授、島岡がスタッフとして参加しました。この企画は、KAGUYAプロジェクトの2018年シニアキャンパスの企画として共同で開催されたものです。 講師はスウェーデンのシルヴィア看護師(スウェーデン国王女認知症専門看護師)の長谷川佑子先生でした。長谷川先生は、スウェーデン在住の日本人で、兵庫県立看護大学をご卒業後、看護師として勤務され、現在はアカデミスカ病院の老年疾患科で看護師として働いておられます。 ▲講師の長谷川先生 “シルビィア”はスウェーデン王国の女王の名前で、「認知症を患っても、質の高い生活を送れるためのケアを」という目的のもと認知症の専門的知識を学べる学校を設立し、その学校を卒業された看護師に与えられる称号がシルヴィア看護師です。 シルヴィア看護師はスウェーデンや他国でも認知症ケア、医療についてのそれぞれの職場で実践、知識の普及を行っています。 長谷川先生は、「スウェーデンでは認知症の方が救急で受診された場合、すぐに病棟に搬入されますが、まずは1杯のコーヒーとサンドイッチを提供し、落ち着いて頂くことから始めます。認知症ケアで大切なことは、認知症を患っている方が安心することです。」と説明していました。「安心と信頼から認知症の方へのケアは始まる。ケアの目的は、その人らしい、質の高い生活を送っていただくこと」という言葉に、普段から老年看護学実習で学生達に話している内容ですが、改めて認知症看護の奥深さを感じました。 また、スウェーデンの施設で最初にモーニングケアをした時の失敗談や、日本人が施設見学に来ると行いがちな車椅子移送の話を交えながら、その方がどうすれば気持ちよく目覚めることができるのか、どのようにすればその方が持てる力を維持し続けることができるのか、考えながらケアすることの難しさを語ってくださいました。 ただ車椅子を押すことは簡単ですが、その方がどれだけ時間がかかっても自分の力で目的の場所まで行くことが大事。急がせないでひたすら待つ、待ちながらその人の持っている能力を活かすこと。そのためには、その人の能力や生活習慣をしっかり知ることが大事と話してくださいました。 この講義は老年看護学援助論Ⅰの授業の1コマとして、看護医療学科の2回生も聴講しました。このような実践の話を聴くことが刺激になり、学生のうちからグローバルな視点で高齢者看護や認知症看護を学び、今後、実習や医療の現場で認知症看護を行う際に活かしてくれたらと切に願います。 今回は研修会で参加された48名や学生の他にも、大学教員や3回生の看護学生、他学科の学生、一般の方の参加もあり、約140名が聴講していました。終了後のアンケートには満足度の高い評価を頂きました。 第2部はワールドカフェを行い、認知症ケアについて“とこぎり”(奈良の方言でしっかりという意味)話し合いました。 途中に長谷川先生も参加してくださり、スウェーデンと日本の認知症ケアの違いなど意見交換しており、大変盛大に終了いたしました。 皆さん、もっともっと長谷川先生のお話が聴きたかったようで、研修会終了後も先生に質問待ちの順番ができていました。 長谷川先生、ありがとうございました。また日本に来られた際はまたお話を聴きたいと思います。 看護医療学科 助手 島岡昌代 【関連記事】 日本老年看護学会 2018年度 生涯学習支援研修会参加レポート~看護医療学科教員 川上村健康力向上プロジェクト「認知症教室」を開催!~看護医療学科 川上村民生児童委員会の方を対象とした「認知症を正しく理解する講習会」を開催!~看護医療学科 ●奈良県認知症ケア専門士会に関する記事はコチラ!
2018.10.19
第16回畿央祭実行委員Blog vol.26~いよいよ明日は畿央祭!!
畿央祭まで、あと1日! こんにちは!ついに畿央祭まで、残り1日となりました! なので、今回のブログ担当は第16回畿央祭実行委員長の千葉ちゃんからお送りします☆ ▲第16回畿央祭実行委員幹部で撮りました!! 今日は1日かけて畿央祭の準備をしました!実行委員、皆精一杯頑張っていました! 各部署着々と作業がすすんでいき、畿央祭がもう目の前というのがステージやテントなどを設営して実感がわき、実行委員長はワクワクドキドキしてます(///^^///) 事故や怪我のないように安全第一で、皆様に畿央祭を楽しんでいただけるように頑張ります!もちろん私もいっぱい楽しませてもらうつもりです!! 今年のテーマは【掌】です。明日ついに来る畿央祭が皆様の中でも大切な一部になりますように願ってます。そして、実行委員を始め、たくさんの方々の「手」で作り上げたこの畿央祭をどうぞお楽しみください!! 第16回畿央祭実行委員長 健康栄養学科2回生 千葉茜 ●畿央祭『掌』特設ページ ●これまでの実行委員Blogはこちらから!
2018.10.18
2018年度「マミポコ親子ひろば」後期第1回活動報告!
近隣の未就園児の親子を対象に、第2・第4火曜日の午前10:00から畿央大学の和室を親・子・大学生のコミュニケーションの場として提供している「マミポコ親子ひろば」。自由遊び、手遊び、絵本の読み聞かせ、体操遊びなどをして元気いっぱい活動しています。 【第1回:10/9(火)】 ○自由遊び ○絵本『まんまるまんまる』 ○ふれあい遊び『バスに乗って』『きゅうりができた』『ぐるぐるせんたくき』 当日は6組の親子が参加してくださいました。 前期から引き続き来てくれている親子が多く、久しぶりの活動で少し緊張した様子もありましたが、お気に入りのおもちゃを見つけて元気よく遊んでいる様子が見られました。お母さんだけではなくお友達同士の関わりも見られて、子どもたちの成長した姿に驚かされました。 絵本『まんまるまんまる』の読み聞かせでは、お母さんのお膝にのり、安心した表情を見せながら感性豊かに反応してくれる子どもたちに感動しました。ふれあい遊びでは、学生と一緒にやろうとしてくれる子どもやお母さんとの触れ合いを笑顔で楽しむなど、部屋の中に笑い声がいっぱい広がりました。 今回の活動を踏まえ、後期も安心して楽しく活動できる場を作っていけるよう学生一同努力していきたいです。次回はハロウィン製作を行いますので、楽しみにしていただけたらと思います。 よろしくお願いいたします。 現代教育学科2回生 田中さくら 【関連記事】 2018年度「マミポコ親子ひろば」第5回活動報告! 2018年度「マミポコ親子ひろば」第3・4回活動報告! 2018年度「マミポコ親子ひろば」第2回の活動報告! 2018年度「マミポコ親子ひろば」初回の活動報告!
2018.10.18
平成30年度卒業研究発表会を開催!~看護医療学科 山崎・林田・對中・大友・文ゼミ
平成30年10月6日(土)9:30~16:00、看護医療学科4回生91名が各教員のゼミに所属し、4月から半年間かけて取り組んできた「卒業研究」(看護医療学科4年次科目)の発表会が開催されました。 3回生も年明けから卒業研究への取り組みが開始となるため、実習の合間ながらも4回生の発表を聞きに来ていました。午前の部のブロック1では学生31名、教員7名の参加がありました。4回生、3回生、教員が聴講し、発表や質疑応答にやや緊張しながらも、一生懸命、自身の成果を発表していました。 以下に、一部ではありますが2018年の卒業研究発表会を報告します。 【山崎ゼミ】 ▲発表を終えて安堵しているゼミ生 ≪卒業研究を終えた4回生の声≫ 4回生の4月から、就職活動や実習、国家試験勉強と並行しながら作成した卒業研究の発表が無事終わり、今は達成感に満ち溢れています。始めの頃は、書き方や進め方がわからず、頭を悩ませる日々が続きました。しかし、ゼミ担当教員の指導や、同じゼミの学生の協力もあり、ゼミの団結力が深まったとともに、意欲的に取り組むことができ、卒業論文の作成も比較的早い段階で終わらせることができました。 また、ゼミ生の共通のテーマであった「認知症」に関したボランティアにも多々参加したことで、認知症に対する理解が深まり、卒業論文の質を高めることができました。 発表会では、認知症に関する内容に加え、タッチングや動物介在活動といった発表があり、今後就職したうえでも活用できそうな知識が得られ、興味深い発表会でした。 山崎ゼミ:島野綾子・前田理佳子・野並あこ・井上美香 【林田ゼミ・對中ゼミ・大友ゼミ】 私たちのセクションでは、「周手術期看護」や「救急看護」「がん看護」「終末期ケア」をテーマとした研究についての発表が行われました。 ▲発表を聴くゼミ生たち 発表会には、実習中で大変な時期の3回生の皆さんもたくさん来てくれたので、いつも以上に緊張しましたが、4月から懸命に取り組んできた研究成果を伝えることができるように、皆懸命に取り組みました。 ▲司会・進行も緊張しましたがうまくできました 私たちのゼミで発表したテーマは、3回生で経験した実習中に向き合った事例やこれからの学習で関心を持っていることについてでした。林田ゼミでは、周手術期実習で受け持った患者さんとの関わりから、ストーマ(人工肛門)を造設し、そのことを受容しながら自身や周囲のエンパワーメントを活用してストーマケアを修得し生活を構築していく過程の問題などについて、丁寧に分析した結果を発表しています。また、對中ゼミでは研究の過程で文献を読み込みながら、3年次に受けた「終末期ケア論」で関心を持った「グリーフケア(遺族の悲嘆に対するケア)」などをテーマに取り組んだ成果を発表しました。そして、大友ゼミでは「がん告知」を受けた患者が経験する心理過程とその局面での看護の役割をテーマにした研究内容が発表されました。 ▲7分間の発表に半年間の成果を込めています どのゼミの発表も、これからのわが国の看護実践の現場で「看護師がどのような実践技術や患者・家族に向き合う態度で臨むべきか」という深い問題に取り組んでいました。 この発表で学んだことは、来年以降自分たちが、看護師として臨床に出たときに役立てることができると感じています。 私たちは、これから今回の発表を力に看護師としての道を歩むべくその前にある「国家試験」という関門を突破するための研鑽を積んでいきます。 次年度に看護研究に取り組む3回生の皆さんは、現在実習で大変な毎日でしょう。その大変な経験の中で、自分が遭遇した疑問や見出した課題をテーマにして卒業研修に取り組んでいただきたいと思っています。 林田ゼミ:湯屋巴苗・辻千紘・徳尾野楓・吉森由稀 對中ゼミ:益田怜佳・島田美佳・新田彩華・種山美里 大友ゼミ:馬野裕菜・岡本愛梨・福田帆乃香 【文ゼミ】 4月の上旬から動き出した、卒業研究論文が先日全て終了し、やっと終わったという気持ちと同時に国家試験が近づいて来たという気持ちもあり切り替える時期がやってきました。卒業研究論文を始めた当時は緒言から考察まで何を書けば良いのか分からずすごく焦っていたのを覚えています。 特に考察は、結果から何が考えられるのか、自己の勝手な考えになっていないか、何度も考え直して確認をしていました。また、先生の指導により引用論文のクリティーク評価を行いその上で自己の論文に活用したりしました。それは非常に自分たちの役に立ったと実感していてとても感謝しています。 自分たちのゼミの研究発表だけでなく、他ゼミの発表も聴くことで自分たちが知らなかったことを知ることができたり、他の興味深い研究内容を見つけることもでき、非常に有効的な時間となりました。卒業研究論文が終わり一息つくのではなく、これからは国家試験に集中して皆で頑張っていきたいと思います! 文ゼミ:中場小夜・西山真以・本田佳緒里・坂本幸太 【関連記事】 平成29年度卒業研究発表会を開催!~看護医療学科 緩和ケア病棟を見学実習!~看護医療学科「終末期ケア論」 「エンゼルメイク」の演習を実施!~看護医療学科「終末期ケア論」
2018.10.18
第16回畿央祭実行委員Blog vol.25~畿央祭まで、いよいよあと2日!!
こんにちは!第16回畿央祭副実行委員長、看護医療学科2回生の滝尾愛です! 畿央祭まで残すところ2日となりました。今年は昨年よりさらに早くから動き出し準備を進めてきました。各部署、昼休みや夏休みなどを利用し、実行委員が協力して楽しく準備を進めることができたと思います(^ ^) 今年は台風などの悪天候も多く準備が計画通りにいかないことや、学校祭を作り上げる大変さを感じることもありましたが、みんなで力を合わせて準備を進めることができました! また、昨年は台風により途中で中止となり悔しい思いをしたので今年は晴れることを祈っています! 来場した方々が畿央祭を安全に楽しんでいただけるよう、私たち実行委員も全力で力を尽くさせていただきます。 ぜひ今年の畿央祭にお越しください(^ ^) 第16回畿央祭副実行委員長 看護医療学科2回生 滝尾愛 ●畿央祭『掌』特設ページ ●これまでの実行委員Blogはこちらから!
2018.10.17
第16回畿央祭実行委員Blog vol.24~実行委員伝統の「つなぎ」紹介!
こんにちは!第16回畿央祭副実行委員長、看護医療学科2回生の坂本知香です! 畿央祭がついに近づいてきました!とても楽しみです! 今回は、畿央祭伝統の実行委員全員が着るつなぎについてです! 毎年畿央祭では実行委員全員がお揃いのつなぎを着ています。前に、デザインと何色かは発表をしていましたが、ついに、つなぎが完成し手元に届きました!!!! ▼もーちゃんさんにデザインしていただいた"つなぎ"がこちら とってもかっこいいです!! さっそく幹部のみんなと写真撮影を行いました!畿央祭当日は大学内が真っ赤に染まります!! 楽しみにしてて下さい!!!! 第16回畿央祭副実行委員長 看護医療学科2回生 坂本知香 ●畿央祭『掌』特設ページ ●これまでの実行委員Blogはこちらから!
2018.10.16
第16回畿央祭実行委員Blog vol.23~垂れ幕が完成!
こんにちは!第16回畿央祭副実行委員長の健康栄養学科2回生の車谷美紅です! 畿央祭まで、あと4日に迫って来ました。各部署での作業も残りあとわずかです。本番当日が成功するようさらに気合を入れていこうと思います! 先週から大学の道路沿いに畿央祭の垂れ幕を飾っています!夏休みに1回生数名が集まって、2日間かけて完成させてくれました。 今年の畿央祭のテーマである「掌」を垂れ幕いっぱいに表現してくれました✋ カラフルでとても可愛く仕上がっています!正門近くの道路沿いに飾っているのでぜひ見てください! 畿央祭まであと4日!ぜひお越しください! 第16回畿央祭副実行委員長 健康栄養学科2回 車谷美紅 ●畿央祭『掌』特設ページ ●これまでの実行委員Blogはこちらから!
2018.10.15
第16回畿央祭実行委員Blog vol.22~必見!吉本芸人お笑いライブ!
こんにちは! 第16回畿央祭実行委員、副実行委員長の仲田航希です。 私たち実行委員も待ちに待った畿央祭が今週末に開催されます! ここで、畿央祭のビックイベント『お笑いLIVE』告知です! 10月21日(日)10:00~11:00、吉本興業のお笑い芸人さんが(野外ステージ)『お笑いLIVE』に来てくださます。 今年のゲストは、「かまいたち」・「ダイアン」・「span!」の3組です! しかも、無料なんです! 観覧に関しては、以下の厳守をお願いします。 LIVE中の吉本興業のお笑い芸人さんの写真撮影・録画・録音等は一切禁止です。 さらに畿央祭当日は安全のため、一部エリアの通行・通り抜け・窓の開放を制限しています。 ▼昨年度はあいにくの雨でしたので、一昨年の様子を掲載しています。大変な混雑が予想されます(笑) 畿央祭を安全に楽しんでいただけるように私たちも全力を尽くして参りますので、皆様のご理解とご協力のほどよろしくお願いします。 第16回畿央祭副実行委員長 現代教育学科2回生 仲田航希 ●畿央祭『掌』特設ページ ●これまでの実行委員Blogはこちらから!
2018.10.15
第16回畿央祭実行委員Blog vol.21~学内企画部署長からのメッセージ!
こんにちは☀第16回畿央祭実行委員の学内企画部署です♪ 今回は「お化け屋敷」と「スタンプラリー」の案内をさせていただきます!! 《お化け屋敷》 今年は、去年よりもさ!ら!に!怖くなりました。 皆さんがどうか生きて帰って来られますように… 入場料200円で、受付は(R棟)畿央食堂なごみの前です! (現金のみの扱いになります。ご了承ください。) ぜひぜひ、たくさんの方に遊びに来ていただきたいです。 《スタンプラリー》 毎年お子様に大人気のスタンプラリーを、今年も行います! 今年は、大学内のどこかにあるスタンプ台から3つと、魔女から2つ、合計5つのスタンプを押して、(R棟)畿央食堂なごみにあるゴールに来てください! 景品がゲットできますよ(^▽^)/ たくさんのお子様のご参加お待ちしています。 ▼昨年のスタンプ担当者はこんな感じです! 畿央祭までもう少し。 いろんな方々に畿央大学を知っていただける良い機会だと思っています。 畿央祭が皆さん一人ひとりにとって素敵な思い出となるよう学内企画部署56名一丸となって励みますので、よろしくお願いします!! 第16回畿央祭実行委員 学内企画部署長 現代教育学科2回生 仲井遥香 健康栄養学科2回生 山中理緒 ●畿央祭『掌』特設ページ ●これまでの実行委員Blogはこちらから!
2018.10.05
大学院生が第19回認知神経リハビリテーション学会で最優秀賞を受賞!~健康科学研究科
平成30年9月29・30日に門真市民文化会館ルミエールホールにおいて第19回認知神経リハビリテーション学会学術集会が開催されました。大学院生の高村優作さん(博士後期課程)、舞田大輔さん(修士課程)、そして私(寺田萌 修士課程)が参加・発表してきましたので報告させて頂きます。 本学会は「病態を深化する」というテーマで行われました。台風が近付く中での開催でしたが、リハビリテーションに携わる多数の職種の方々が参加され、特別講演、教育講演、シンポジウム、一般演題発表において、脳卒中後片麻痺や高次脳機能障害、神経難病など多岐に渡る領域における、行為の異常の背景にある症例固有の病態理解を深めるための様々な検証作業の提案があり、活発な議論がなされました。 今回私は、「慢性期失行症例におけるジェスチャー観察時の視覚探索特性 ~模倣障害の回復過程における一考察~」という演題で発表を行い、一般演題発表のなかで最優秀賞に選んで頂きました。この発表は、模倣障害を呈した患者様に対して従来の行動面の観察・評価に加えて視線の動きを計測・分析したもので、模倣障害の回復過程における代償戦略を示唆するデータを報告しました。多くの演題の中から最優秀賞に選んで頂けたことは、日頃の取り組みが認めてもらえたことと大変嬉しく思っております。 認知神経リハビリテーションでは、個々の症例の認知過程への介入を基本としており、内省や内観を治療の重要なポイントとして用います。これに併せて、種々の評価結果を客観的データとして把握するために研究的手法を用いることは、正確な病態解釈やより良い介入手段の立案の一助となると感じました。今後も継続する努力を怠らず、リハビリテーションの対象者、さらには社会に貢献することができるように、ますます精進していきたいと思います。 このような経験ができたのは森岡教授をはじめとする多くの方のご指導と畿央大学の支援があってのものです。この場を借りて深く感謝申し上げます。 発表演題 【指定シンポジウム】 ・高村優作「前頭機能や空間性注意の停滞を併発する感覚性失調症例の病態解釈と介入経験」 【ポスター発表】 ・舞田大輔「視覚入力を用いた自己運動錯覚の定量化の試み~Bimanual circle line coordination taskを用いて~」 ・寺田萌「慢性期失行症例におけるジェスチャー観察時の視覚探索特性~模倣障害の回復過程における一考察~」 健康科学研究科 修士課程2年 寺田萌 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターホームページ
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