2014.03.20
KIO GRADUATION LIVE~理学療法学科卒業ライブ!
2014年3月16日(日)16:00から、KIO GRADUATION LIVEが梅田Zeelaで開催されました。 毎年3月と9月に学生が主体となってライブを企画・開催するのが、理学療法学科の伝統行事となっています。 1回生から4回生の学生バンドはもちろん、卒業したOB・OGさん達で組んでいるバンドや、森岡先生率いるthe cortex(大脳皮質)というバンドまで、様々な世代のバンドが出演します。 ▼森岡先生とthe cortex!! いつもの学校生活では見られないような学生や先生の姿を見られるのは、このLIVEだけ! 今回は卒業LIVEということで4回生の先輩方メインで開催しましたが、2月に理学療法士国家試験を終え、卒業を控えた先輩方は、初めて出会った3年前と比べて、すごく大人に感じられました。 私達3回生もこの春に3週間の評価実習を終え、4回生4月から長期実習が控えていますが、久しぶりに仲間と会い、ワイワイする時間はとても楽しいものでした。 LIVE後の打ち上げでは、先生や、もう社会で理学療法士として働かれているOBの先輩方と話す機会もあり、このようにして出来るつながりも素敵だと改めて感じます。 来年、再来年も3月と9月に開催される予定なので、理学療法学科以外の方も興味があれば是非、お越しください! 理学療法学科3回生 赤山 加恵
2014.03.19
第22回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
理学療法学科4期生の松波です。 平成26年3月9日(日)に理学療法学科卒業生による勉強会、第22回KSM(Kio Study Meeting)を開催しました。 今回のテーマは6期生の上田くんによる「脳卒中麻痺側上肢介入」と 4期生の佐藤くんによる「上肢への介入、ボトックス使用症例の発表」の2題でした。 上田くんの発表は、昨年の11月に発表してくれた内容に更に情報を追加し、より濃い内容となっていました。 上肢へのアプローチは、まだエビデンスが少なく、有効な治療手段が確立されていないのが現状です。 今回の発表では、物理療法の有用性や、運動療法との併用による効果を海外のデータも含め、発表してくれました。 私も含め、上肢へのアプローチは悩んでいるセラピストが多いのではないかと思います。 今後も、また情報を集めてくれるそうなので、第三弾・第四弾が楽しみです! 佐藤くんによる 発表は、開始時からパソコンの充電が残り少ないというアクシデントに見舞われましたが、そのおかげでテンポの良い発表になったのではないかと思います(笑) ボトックス注射は、保険が適用されるようになり、以前よりは手の届きやすい治療手段となりましたが、まだまだ患者様の負担・効果の持続性などに問題が残る治療法ではないかと思います。 しかし、今回発表してくれた方の結果を通し、ボトックスの効果をリハビリでいかに持続させるか、動作指導や自主トレなどをどう行うかといった議論ができました。 今回は、開催日の変更や、年度末ということもあり、少人数での会となりましたが、そのおかげでたくさんの議論をすることができました。 4月からは、KSMも発表の仕方を一新し、一 つの疾患をより深く理解するために、半年スパンで2つのテーマ・疾患を決め、半年かけて各テーマについて発表していくこととなりました。 これからもKSMは進化し続けますので、4月からのNEO KSMも乞うご期待! 【前回までの記事】 第21回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました! 第20回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました! 第19回 KSM(Kio Study Meeting)を開催しました!
2014.03.18
畿友会(学生自治会)だより vol.1~畿友会のご紹介♪
こんにちは、畿友会(学生自治会)です!畿友会は今後、広報活動にも力を入れていくことにしました☆ 活動の様子やイベントの告知など、大学公式ブログを通して積極的に発信していきます! まず第1回目は、畿友会についてのご紹介。 畿友会は畿央大学の学生自治会で、中学や高校での「生徒会」に相当する組織です。 「書記」「会計監査」「課外活動部」「企画」の4部署に分かれて、様々なイベントの企画やクラブ活動の支援等を行っています。 ▲球技大会 ▲クリスマス会 毎月の会議も仲良く楽しく♪♪ ちなみに、前回は3回生メンバー最後の会議でした☆ ▲想いを語る3回生 ▲今年度の会長お疲れ様でした! そして、現在畿友会役員(正式には「運営委員」と言います)が携わっているのが、卒業式やキャンパス歓迎会、入学式をはじめとする大学公式行事の準備です☆ 歓迎会に出演する各クラブ・サークルと調整をしたり、資料を作成したりしています。 また、畿友会直属の団体「KiPT」(Kio Performance Team)と組んで学歌隊を編成! 式で歌うために練習を重ねてもいます♪♪ 卒業生、新入生の皆さん! 学歌隊、一生懸命歌います♪ 畿友会・KiPTだけでなく、有志も協力しています! 学業との両立は決して楽ではありませんが、その分得られるものも凄く多いと思います。 2014年度の畿友会では、新入生はもちろんのこと、特例として新2回生からもメンバー(運営委員)を募集する予定です! 是非、一緒に活動しましょう☆
2014.03.17
学生広報スタッフBlog vol.119~行楽シーズン!近隣散策vol.2@生駒山
こんにちは♪ 学生広報スタッフの、きーさんです☆ 暑さ寒さも彼岸まで。そろそろ春本番! 今回は、馬見丘陵公園に続く行楽シーズン特集第2弾!! 畿央大学から少し離れますが、生駒山について書きたいと思います☆ ▲枚岡展望台から見える景色。大阪方面を一望出来ます。 生駒山は、奈良県と大阪府の境に位置しており、標高は約640m。 登山というよりは、ハイキング気分で登れる手軽な山です☆ 近鉄五位堂駅からいずれも1時間弱で行ける生駒駅、額田駅、枚岡駅、石切駅等を発着点とする様々なコースが楽しめます♪ 途中には展望台も複数あり、また隠れ家的な飲食店や神社仏閣、今年で開園85周年の老舗遊園地等、面白いスポットもいっぱい! ▲枚岡駅コースの出発点は枚岡神社 ▲石切駅コースの出発点近くには「お百度参り」で有名な 石切劔箭神社も☆ 写真は石切大仏 ▲左へ走るのは「酷道」という異名を持つ国道308号線。ここを進めば有名な暗峠ですが、道幅がとっても狭い! ▲峠の茶店で一休み♪ 冬はぜんざいがオススメ! ▲廃墟の前に野ざらし、謎の肖像画 ▲山中に突如現れる立て看板!正論だけど誤字がご愛嬌♪ ▲四季折々の絶景 ▲「聖天さん」で有名な宝山寺。彼岸万燈会の時期は参道に灯籠が並びます。夕陽に映えて何とも幻想的☆ ▲旅館が立ち並ぶ情緒豊かな門前町。古き良き昭和の残像を今に伝えています\(^o^)/ ▲生駒山上遊園地!ここで遊んで帰るのも一興♪ ▲山頂にはテレビ局の電波送信所も並んでいます ▲酷寒の山頂で強く生きる野良猫たち ▲その近くに可愛いケーブルカー!これで麓まで移動出来ます☆ これらは生駒山のほんの一部の写真です。 まだまだ面白いスポットや絶景の見られる展望台、夜景が素晴らしい場所等見どころがいっぱい! 是非これからの行楽シーズン、運動がてら訪れてみてはいかがでしょうか。 歩きながら自分なりのお好みコース、お好みスポットを開拓していくのがこの山の醍醐味だと思います(^o^) 【関連記事】 学生広報スタッフBlog vol.117~行楽シーズン!近隣散策vol.1@馬見丘陵公園
2014.03.12
避難タワー「森のクマゲラ」が奈良テレビで放映!~人間環境デザイン学科
2014年3月2日(日)に 奈良テレビの夕方のニュースで人間環境デザイン学科の加藤研究室が手がけた津波避難タワー「森のクマゲラ」が紹介されました。 昨年より産学連携事業の一環で、奈良商工会連合会様、生駒工業所様そして畿央大学人間環境デザイン学科の加藤研究室が共同して、避難タワーのプロジェクトがスタートしています。 避難タワーとは、大津波が押し寄せてきた時に一時的に人々が逃げるタワーのことです。 もし南海トラフ巨大地震が発生すれば、被害は東日本大震災をはるかに超えると言われています。 特に大津波の被害は甚大であり、すでに各地で避難タワーが建設されつつあります。 2013年度人間環境デザイン学科卒業研究・作品展で併設されていた特別ブースにおいて、このプロジェクトに参加した学生を囲んで取材は行われました。中心として活躍した4回生、北林将馬君がインタビューを受けています。 今回から「森のクマゲラ」第2弾として「幼稚園タイプ」が加わりました。 大阪・和歌山・徳島・高知の沿岸近くには沢山の幼稚園が建っています。もし大津波が押し寄せた時、幼児は判断力や体力が劣るため逃げ遅れる可能性があります。 すぐに避難できるタワーが園庭内にあれば子どもたちを救うことができるでしょう。 普段も使えるようにジャングルジムやすべり台と一体になった遊具を兼ねています。 ▼幼稚園タイプの避難タワー「森のクマゲラ」 人間環境デザイン学科 准教授 加藤 信喜 【関連記事】 避難タワー「森のクマゲラ」展示を開催中!(人間環境デザイン学科)
2014.03.11
学生広報スタッフBlog vol.118~3月11日、被災地のためにできること。
皆さんこんにちは♪ 学生広報スタッフ&被災地支援サークル「HOPEFUL」メンバーの、きーさんです☆ 今日は3月11日。東日本大震災からちょうど3年ですね。 最近は報道も少なくなりましたが、節目となるこの日の前後はどの局も特番を組んだりしています。 被災地の現状はまだまだ厳しいものがあり、「何かしたい」「でもどうしたら良いか分からない」という思いで見ている人も多いのではないでしょうか? 『HOPEFUL』は、畿央大学の被災地支援サークルです。 被災地の団体や他大学ともつながり、ボランティアの情報を共有して様々な活動に参加しています。 これまでの活動の様子もいくつか大学公式ブログにアップしているので、良かったらご覧ください☆ ・学生広報スタッフblog vol.37 ~被災地支援サークル「HOPEFUL」の活動 ・学生広報スタッフblog vol.46~被災地支援サークル活動報告@宮城県石巻市! ・学生広報スタッフblog vol.60~被災地支援サークルHOPEFULの活動 ・被災地支援「きっかけバス47」~ボランティア学生レポート!その2 また、福島の子ども達と「のびのびキャンプ」をこれまでに3回実施してきた「畿央大学のびのびプロジェクト」のメンバーも、『HOPEFUL』に多数参加しています。 ・学生・教職員有志の被災地支援「のびのびキャンプ2013」を福島県で開催! ・学生広報スタッフBlog vol.90~のびのびキャンプ2013参加レポート! Facebookページ 畿央大学のびのびプロジェクト 『HOPEFUL』は、次年度の活動に向けて新体制で動き始めています! 4月以降、新入生・在学生を問わず新規メンバーも募集する予定なので、お気軽にお問い合わせを(^o^) 是非、一緒に活動しましょう! ▲会議の様子☆ 昼休みを中心に集まっています ▲もぐもぐ♪ 楽しく元気なメンバーたち☆ ▲忘年会☆ みんな仲良く楽しく真剣に活動しています!
2014.03.07
被災地支援「きっかけバス47」~ボランティア学生レポート!その2
「今を生きろ、この一瞬を生きろ。」 僕がとても大事にしている言葉です。 こんにちは、来年度3回生となります、教育学部現代教育学科の大東元気です。 僕は2014年2月22日(土)~25日(火)の4日間、「きっかけバス奈良」に参加してきました。 きっかけバスとは47都道府県の学生たちが支援者の方の支援金を使わせていただき、岩手県・宮城県・福島県に訪れて「風化」「風評」に苦しむ東北に復興の「旋風」を巻き起こす、そんなプロジェクトです。 みなさんは今、東北の復興はどれくらい進んでいるか、御存知でしょうか? 東日本大震災から3年、今の東北はどうなっているのか、 「建物や住民が避難場所や仮設住宅から少しずつ戻ってきている。」 「復興は進んでいる。」 そんな風に、なんとなくで、漠然としたイメージでしかないという方も多いのではないでしょうか? 僕もその中の一人でした。 ▲この写真は、岩手県のJR陸前高田駅から陸前高田のメインストリートを撮った写真です。 見ての通り、建物も住民も、だれも、なにもありません。 僕はこの光景を目にして言葉が出ませんでした。 僕はなにを思って、「復興は進んでいる。」と思っていたのでしょうか。 人がいませんでした。 ▲ここはJR陸前高田の駅のホームです。 ▲この建物は宮城県南三陸町にある、防災対策庁舎です。2つの写真から津波の凄まじさが感じ取れるのではないでしょうか。 ▲宮城県にある閖上(ゆりあげ)中学校にも行ってきました。 (ちなみに、YouTubeには閖上中学校の屋上から見た津波の様子がアップされています) 「生きたくても生きられなかった方がたくさんいる。」と感じる瞬間がたくさんありました。やはりその時には、言葉が出ませんでした。 東北の今、復興はおろか、復旧さえ進んでいないところがほとんどなんです。 なぜ復興は進まないのか、なぜこんなにも被害がでてしまったのか、原発問題とはなんなのか、一度調べてみてください。 それでわからなかったり、もっと詳しいことを知りたいと感じたり、自分もなにかできることはないかと思ったら、ぜひ僕に一声かけてください。絶対に力になります。 畿央大学の被災地支援サークル「HOPEFUL」にも所属しています。昨年は学生・教職員有志による「のびのびキャンプ2013」にも参加しました。興味があるならぜひ、アクションを起こしてみてください! 僕は東北に行って、防災の大切さについても知りました。 しかし防災の大切さを知るだけではいけません。 今度起こる“南海トラフ地震”に備え、いつおこるかわからない天災に備え、防災をしておくことは大切なのです。 生きるために。 ・自分が避難する場所はどこか ・その避難場所は本当に安全か ・その避難場所の備蓄はどれくらいあるのか これらのことを熟知しておくだけで、生き残れる確率はぐっと上がります。 このブログに載っていることはほんの一部ですが、すべて真実です。日本で起きている“今”です。 僕は東北で、現実や命のはかなさ、そして人の温かさを知りました。 東北の方が、きっかけバス参加者の僕らに向けた言葉でとても印象に残っている言葉があります。「あなたたちや、あなたたちの大切な人に生きてほしい。」という言葉です。 この言葉にどれだけのいろんな思いや感情が隠されているのでしょうか。 なぜこのような言葉を発することができたのか。 僕はこのきっかけバスでの体験を絶対に忘れません。そして、大切な人に、大切な人の大切な人に、ずっと伝え続けることを心に決めました。 最後になりましたが、このブログを最後まで読んでいただきありがとうございました。 ぜひあなたの大切な人に、このブログで知った少しのことでもいいので伝えてくださればと思っています。 自分が避難する場所はどこか、その避難場所は本当に安全か、その避難場所の備蓄はどれくらいあるのか、自分の住んでいる地域の土地の高さはどれくらいか、防災リュックは準備できているか、これらのことがあなた自身、あなたの大切な人の命を救う力になります。 どうか、「今を生きてください、この一瞬を生きてください。」 いつなにが起こるかわからない、生と死の世界に僕たちは生きているのです。 現代教育学科2回生 大東 元気 【関連リンク】 被災地支援「きっかけバス47」~ボランティア学生レポート!その1 畿央大学のびのびプロジェクト ブログカテゴリ「被災地支援の活動」
2014.03.05
被災地支援「きっかけバス47」~ボランティア学生レポート!その1
こんにちは。畿央大学教育学部3回生の柴田大貴と片岡利允です。 僕達2人は今回、被災地支援活動の『きっかけバス47』という活動に参加させていただきました。 (柴田は滋賀バス:2014年2月16日~19日、片岡は奈良バス:2014年2月22日~25日) 『きっかけバス47』は、47都道府県から各都道府県につき学生40人を乗せた1台のバスを東北三県(宮城・福島・岩手)に送り出すプロジェクトです。 学生が東北での実体験を通して東北の今を感じ、震災の教訓を学び、自分のコトバで家族や友人、大切な人、それぞれの故郷・地域の人たちに伝え続けていき、そして、日本中が助けあって東北の復興に関わり、3.11の教訓を地域の防災に活かす“きっかけ”をつくるという目的で行われています。 公益社団法人助け合いジャパン主催のもと、環境庁と連携、内閣府が後援の大規模なプロジェクトとなっています。 今回は、僕たちが東北の土地へ行き、学んだこと、感じたことを多くの人に伝えて行きたいと思い、投稿させていただきました。 ▼震災の2時46分で止まった時計 (宮城県名取市立閖上中学校 旧校舎) 私は東北に行き、語り部さんのお話の中で特に心に残っていることが2つあります。 1つ目は「皆さんは自分が災害に遭わないと思っているのです」と言われたことです。 「自分は大丈夫だろう」と思っていた自分の心を見透かされたような気がし、防災に対する認識の甘さを感じさせられました。いつ災害が来るか分からない、明日は自分が被災者になるかもしれない、という怖さを実感させられました。 2つ目は教育に関する話で、ある学校では「教師の適切な判断と普段の避難訓練のおかげで、子ども達の命が守られた」、またある学校では「教師間の連携が上手く取れていなく、教師の判断ミスで津波に流されてしまった」という話を伺い、避難訓練の大切さ、教師は子ども達の命を預かっている立場であり、大変責任感のある仕事だということを改めて感じさせられました。 最後に、私が多くの方に伝えたいことに、福島の除染プラザセンターで聞いたお話があります。 「福島といえば放射能のイメージがあるために福島の野菜を買おうとする人は少ないかもしれません。でも、それは大きな間違いなのです。きちんと検査されているかどうか分からないような野菜と比べると、福島の野菜は様々な検査を通って出荷されているため「世界一安全」な野菜と言えるのです。と施設の方から伺い、自分が風評に踊らされて物事を判断していたと、気付かされました。 少し考え方を変えるだけで、風評被害は止められます。私達は風評被害に踊らされることなく、正しい情報をきちんと知ろうとして、そして、風化させないために、正しく多くの人に東北の様子を伝えていくことが大切なのです。東北に旅に来て、魅力を知ること、それを伝えることも十分、町を元気にして、活気づけ、復興に繋げられるのです。 またこの地に戻って来ようと思わせてくれる暖かさが、東北にはたくさんあります。東北のことを知ろうとする。その気持ちだけでも十分、東北支援に繋がるのです。皆さんもこの投稿を見て、少しでも東北支援に興味を持っていただけたのであれば幸いです。 教育学部3回生 柴田 大貴 私は、今まで何も知りませんでした。いや、知ろうとしませんでした。この4日間、本当に自分の無知に気付かされました。復興はまだしも、復旧すらしていない現実。ここに本当にかつて人がいて、建物などがあったのかと疑いたくなるような何もない土地。一番初めに宮城県南三陸町の防災対策庁舎の前にバスから降りたとき、その場の静けさに違和感を覚えました。そんな第一印象で東北三県を巡るツアーが始まりました。 現地で行ってきたボランティア活動、当時避難所を運営していた語り部さんのお話、仮設商店街、地元の語り部ガイドの案内で巡るツアー、福島除染情報プラザ、被災物が展示されている美術館などの経験から、感じたこと考えたことをいくつか伝えたいと思います。 南三陸での農業復旧作業。畑にある津波で流されてきた瓦礫や大きな石をピッケルやつるはしで掘り起こしていくという比較的地道な作業でした。しかし、この作業は必ず復興の力になる作業だと現地の方はおっしゃっていたので、少しでも復興の力になれたことにうれしく思いました。また、東北の地を訪れるだけで現地の方は、「私たちの土地はまだ忘れられていないのだな」という気持ちになるそうです。地道な作業がまだ残っており、心のケアという意味でも、まだまだ現地での継続的な支援が必要なのだと感じました。 釘子さんという語り部さんのお話。「避難所の場所を知っていますか?」という問いかけに、私は手を上げられませんでした。家族がバラバラになったときの連絡の手段も考えたことがありませんでした。心のどこかで、自然災害を他人事に思っていたことに気付きました。しかし、誰もが被災者になりうる可能性があります。今までの奈良県は、私の知る限り自然災害による被害が他県に比べて少ないからか、防災意識は低いのではないかと思います。しかし、奈良県にいるときだけに自然災害は起こりますか?今までがそうだったように、これからも奈良県は大丈夫だといえますか?今回の東日本大震災では、さまざまな想定外あったようです。だから、いつでも最悪の事態を想定して、その対策をしておくべきではないでしょうか。この記事を読んでくださっている方には、ぜひ自分の身を守る術を今のうちに身に付けておいて欲しいと思います。1秒後にさえ何が起こるかわからないので。 他にも、この4日間でここには書ききれない程の経験をさせていただきました。それは知ることが怖くもなるほどものでした。しかし向き合わねばなりません。現地の方々がそうしていたように。この貴重な経験を、「きっかけバス47」に関わってくださった多くの方々、支援してくださった方々、東北の方々、そして未来の災害から救われるべき人々のために、生かしていきます。私に何ができるのかまだ分かりませんが、とにかくできる限り伝え続けていきます。来週、地元の小学校の5.6年生と先生方の前で話をすることになりました。ゆくゆくは小学校教諭になり、防災教育をもって一人でも多くの子どもたちに生き抜く力を身に付けさせたいです。 教育学部3回生 片岡 利允 ▼被災した宮城県南三陸町 旧防災対策庁舎 【被災地支援関連リンク】 畿央大学のびのびプロジェクトfacebookページ ブログカテゴリ「被災地支援の活動」
2014.03.04
第2回「助産学研究発表会」レポート!~助産学専攻科
助産学専攻科の山下美有希です。2014年2月18日(火)13:00~16:10に「第2回助産学研究発表会」が行われ、助産学専攻科2期生9名が発表しました。 助産学専攻科では前期に講義を受け、後期に臨床実習を行い、1年間で助産師免許の取得をめざします。今回は後期に行われた実習を振り返り、事例をもとに研究を行いました。 年末に全員が10例の「分娩介助実習」を終え、それからすぐに研究と国家試験の勉強を始め、国家試験が終わってすぐに研究発表の準備…と何かと忙しかったですが、先生方と学生で協力し、何とか研究発表会を開催することができました。 私は「情緒不安定な産婦への分娩第一期における精神的援助に関する事例検討」というテーマで発表を行いました。 発表会には看護医療学科でお世話になった先生方の他、実習でお世話になった病院の指導者さまもお越しくださいました。 学生一人一人が「実習中の自分の行った助産ケアは効果があったのか」「もっと良い援助が行えたのではないか」などの疑問を研究としてまとめていました。現在助産学専攻科には9名が在籍していますが、同じお産でも一人ひとり違い、9通りの視点、9通りの助産ケアについて学びを共有することができました。 実習で感じたことは「お産は一人ひとり違い、教科書通りにはいかない」ということです。また、お産は常に進行しているため、ゆっくり考えている余裕などありません。すぐに判断することが求められます。そのため、実習中は指導者さんや先生方のアドバイスをいただきながら精一杯の助産ケアを行いましたが、自分のケアを論理的な視点で振り返ることが十分にはできませんでした。実習の事例研究は一例一例を丁寧に振り返り、自分の行ったケアを振り返ることができ、分娩介助の学びをより深める良い機会となりました。 春からは私たち助産学生は臨床で働き始めます。 この研究を行った経験を活かし、受け持たせていただいた方のケアを丁寧に振り返り、学びをさらに深めていけるように頑張りたいと思います。 貴重な出産体験を私たちに介助させてくださった妊産褥婦のみなさま、実習を受け入れてくださった病院施設の皆様、側で見守り励ましてくださった先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。 ありがとうございました。 ▼ご講評頂きました指導者様、先生方 助産学専攻科 山下 美有希
2014.03.03
East Asian Forum of Nursing Scholars参加レポート~看護医療学科教員
East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS)は、看護学における高水準の博士課程教育を強化・推進することだけでなく、東アジアの看護学研究者の国際的な連携·協力を通じて学術環境を作ることを目的に1997年以来毎年開催されています。 参加国は、香港、韓国、タイ、フィリピン、台湾、日本、シンガポールの7カ国で、定期的な地域フォーラムを提供するために各国持ち回りで開催され、第17回のフォーラムは2014年2月20日(木)~21日(金)、会場はフィリピンのマニラでした。 私は「Impact that Expert Nurses’ Individual Attributes Have on Their Evaluation of Newly Graduated Nurses’ Practical Nursing Ability In Japan」というテーマで、看護教育に関連するポスターセッションに参加しました。 フィリピン到着早々、フォーラムの前日登録をするため会場で受付をしたのですが、スタッフの不備からネームプレートが届かない状況で30分以上待たされるハプニングがありましたが、そこで同じ看護教育に携わる大学教員に出会いました。 彼女は、フィリピンの南の方に位置する St. Paul Universityに勤務しており、今回私と同様にポスターセッションに参加ということでした。彼女からは、フィリピンにおける社会的背景から教育に及ぼす影響や、文化的背景などを聞くことが出来ました。確かに、マニラ周辺をタクシーで走っていても貧富の差が激しく、みんなが平等に教育を受けられる状況にないことは理解できました。短時間でありましたが、異文化の交流が図れたと思います。 フォーラムの本会議では、台湾の研究者が「東アジアにおける大学院看護教育の現状」として日本、韓国、台湾、フィリピン、シンガポール、インドネシアなどの看護大学の教育カリキュラムについての発表があり、他国の教育の現状を理解することが出来ました。 また、ランチタイムやレセプションでの雑談が、いつのまにか各国の教育状況や保健医療問題の意見交換となるなど、このフォーラムならではの経験ができました。 短い期間ではありましたが、このような国際フォーラムに参加することで、国内だけでなく、もっと広い視野で看護教育を考えていくことの意義を強く感じることができました。 看護医療学科講師 對中 百合
よく読まれている記事
カテゴリ
タグ
キーワード検索
アーカイブ