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理学療法学科

2016.04.04

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.22~広陵町健康・体力測定会に協力!

こんにちは!健康支援学生チーム「TASK」の、健康科学部理学療法学科2回生早川です! ※TASKは、Think,Action,Support forHealth by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 3月27日(日)、畿央大学のキャンパスで地元広陵町の住民の方々の健康・体力測定会を行いました!   この測定会は3月と9月に行われていて、約10種類の測定をしました。 測定会には午前と午後、合わせて100人ほどの方々が来てくださいました(^^)   ▲体組成(左)とHHD(下肢の筋力測定/右)の測定の様子   また、住民の方々とTASKのメンバーだけではなく、ゼミの先輩や保健師さんなども参加しての測定会だったので、アリーナは多くの人で賑わっていました。 午前に機械トラブルがあり、来てくださった住民の方々にはご迷惑をかけてしまったのですが、それ以外は特に問題はなく、測定会をすることが出来ました。 測定が終わると「ありがとう!」と言ってくださる方が多く、そう言ってもらえると嬉しくて、コミュニケーションを取ることの大切さ、言葉の威力を改めて感じることができました。 あと、広陵町の方は元気な方が多いな、と感じました。   次はたくさんの新入生と協力して測定会を出来たらいいなと思いました。 理学療法学科2回生 早川友基 ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2016.03.30

在学生・卒業生合同で沖縄にゼミ旅行!~理学療法学科瓜谷ゼミ

2016年3月18日(金)~3月22日(火)に理学療法学科瓜谷大輔先生の「瓜谷ゼミ」および「裏瓜谷ゼミ(ゼミ生ではないけど諸々の集まりに参加してくれる人たち)」の在学生・卒業生を含めた計20名で4回生の沖縄卒業旅行に行きました!!(^^)!     1日目は夕方ごろに沖縄に到着し、そのまま夕食。 2日目は朝から天気が悪く大雨でしたがガンガラーの谷へ行き、昔港川人が住んでいたと思われる地を踏みしめることができました。その後浜比嘉島へ行き、沖縄3大高級魚と言われているイラブチャーなどの刺身や魚の天ぷらを食べました。そして勝連城跡へ行き高台からの景色を楽しみ、16種類のアイスクリームのタワーをみんなで6分程でたいらげました!夜ご飯の調達は国際通りの市場へ行き、沖縄料理を楽しみました。     3日目は古宇利島へ行き、毎年恒例の砂浜での相撲大会を開催しました!今年の優勝は裏瓜谷ゼミで、惜しくも本家が負けてしまいました。来年またリベンジです!!お昼は瓜谷先生おすすめのよしこそばへ行き沖縄そばを堪能しました。そのあとは備瀬のワルミへ行き、崖の隙間から見えるブルーに感動しました!夕方から知念岬へ行きOB・OGさんと合流し、夜は自分たちでゴーヤチャンプルーやモズク丼を作り食べました。     4日目は座間味島へ高速船で移動し、シュノーケリングとホエールウォッチングを楽しみました。シュノーケリングではケラマブルーの中で泳ぐ魚やサンゴの美しさ、そして自然の美しさに感動し、これからもこのサンゴ礁を守っていかなければいけないと思いました。ホエールウォッチングではクジラの巨大さに驚きを隠せませんでした。夜はBBQでアグーという沖縄の黒豚やイカとモズクのソーセージなど沖縄の食材を使用したBBQで沖縄旅行最後の夜を楽しみました。     この旅行を通してゼミ内での仲が更に深まり、3回生は実習へ励む源となり、社会人になる4回生は最後の学生生活での良い思い出となったことだと思います。来年の沖縄旅行のたくさんの方のご参加お待ちしております!   理学療法学科3回生(瓜谷ゼミゼミ長) 樫八重 美咲   【関連記事】 2016/01/09 同窓会レポート~理学療法学科瓜谷ゼミ+裏瓜谷ゼミ同窓会! 2015/01/14 同窓会レポート~理学療法学科瓜谷ゼミ+裏瓜谷ゼミ同窓会!    

2016.03.18

卒業生の論文が国際雑誌Journal of Physical Therapy Science 誌に掲載!~理学療法学科

理学療法学科4期生、飛田良さんの論文が国際雑誌Journal of Physical Therapy Science [Vol.28(2016) No.2 February p.621-625]に掲載されました!以下、飛田さんによる研究内容の紹介です。     この研究は、わが国における80歳以上の心臓手術(冠動脈バイパス術)後患者の心臓リハビリテーションにおける歩行自立の目安を6日と示したものです。   「Clinical characteristics of functional recovery after coronary artery bypass graft surgery in Japanese octogenarians」 Ryo T, Kentaro I, Kenta K, Satoshi Y, Masayuki T, Keisuke O, Tomoyuki M, Satoko O, Megumi K, Yusuke H, Michitaka K, Masakazu S, Koji S, Tetsuya T.   本研究は、所属する滋賀医科大学医学部附属病院が参加している「Cardiovascular surgery Physiotherapy Network 略称:*CPN」の活動の一環として、第78回 日本循環器学会 学術集会にて発表した内容であり、その後当雑誌に投稿し掲載の運びとなりました。   *CPN…わが国における心臓血管外科術後理学療法の実態把握と普及、およびエビデンス構築のために代表世話人である東京工科大学 高橋哲也教授が中心となって設立された全国規模のネットワークのこと。活動内容は、主に施設間でのデータベースの構築や共同研究の実施、本会主催によるセミナーの開催などを行っている。H28年3月現在で参加施設数は、24施設となっている。   未曽有の超高齢社会に突入しているわが国における80歳以上の冠動脈バイパス術(Coronary artery bypass grafting; CABG)後患者の身体機能の回復について、80歳未満の患者と比較しその特徴を明らかにしたものであり、世界に向けて超高齢者を対象とした多施設共同研究です。対象は、当時CPNに所属していた全国12施設で手術を受けられた927例を対象としました。それを80歳未満群(840例)と80歳以上群(87例)の2群に分け、術後のリハビリテーションの進行状況(座位・立位・歩行練習の開始日、病棟内歩行自立日数)を比較しました。結果より、わが国では80歳以上のCABG後患者は、80歳未満の患者と比べて歩行自立にいたる日数がやや遅れるものの、手術後早期から立位や歩行を開始することができており、80歳未満の患者と同等に早期離床・歩行自立が獲得できました。本研究により、80歳以上の超高齢CABG後患者であっても術後の理学療法に対して臆する事なく、リハビリテーションを進められるという根拠になり得ると考えます。     滋賀医科大学医学部附属病院 リハビリテーション部 理学療法士 飛田良(理学療法学科4期生)

2016.03.17

健康科学研究科・理学療法学科 福本研究室同門会を開催しました!

2016年3月4日(土)、5日(日)に健康科学研究科・理学療法学科 福本研究室の同門会を開催しました。昨年と同様、初日は畿央大学にて研究報告会を開催し、卒業生3名、修士修了生3名、博士課程1名、修士課程3名の計10演題の発表が行われました。     まず、修士修了生の粕渕さんが座長を務め、修士課程の3名、修士修了生1名の経過報告を含む研究発表、研究結果の発表が行われました。その後、福本先生が座長を務め、修士修了生2名、博士課程の1名の研究報告が行われました。そして、修士修了生の唄さんが座長を務め、卒業生3名の臨床発表が行われました。最後は、福本先生から発表をしていただきました。 どの発表においても、卒業生、学部生など関係なく質問や意見が多く飛び交い、時間をオーバーしてしまうこともあるほど、活発で貴重な意見交換が出来ました。 発表内容は、基礎研究から臨床研究と幅広く、盛りだくさんな内容でしたが、様々な立場からの質問や意見によって、視野が広がったり、共通点が見えてきたりと、非常に有意義に時間を参加者全員が過ごせたと思います。 研究報告会の後は、信貴山観光ホテルへ移動し親睦会が開かれました。     昨年に比べ宿泊参加者の数も多く盛り上がりました。臨床から基礎研究までと様々な話を和やかな雰囲気の中ですることで、さらに交流を深めることができました。熱いメンバーが揃っている福本研究室ですので、最後までみんな熱く暑く厚く盛り上がっていました!!   2日目は、信貴山朝護孫子寺や開運橋などを散策し、ゆっくりとした時間の中、きれいな空気と景色に癒されるひと時でした。最後まで有意義な時間でした。     来年度も同門会を開催するので、福本研究室の皆さん、ぜひ来年集まりましょう!!   畿央大学大学院 修士課程1年 梅山 和也     ●畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。 詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。

2016.03.11

理学療法研究会「SAPS」のOB・OG会を開催しました!

2016年3月6日(日)、学生による理学療法研究会であるSAPS(サップス:Studying About Physical therapy by Students)のOB・OGによる、勉強会を開催しました。   SAPSのOB・OG会は、学生の夏休みと春休みの期間に、年に2回開催しています。今回の勉強会はこれまでのOB・OG会とは別企画として開催され、学生主体であった企画・運営をOB・OG側で行い、「現場目線で理学療法士としての学習を行う」ことを主旨としました。   発表演題は、下記の6演題で、SAPSの1~5期生から6名が発表してくれました。   ① 栄養のため運動負荷量の設定に難渋した症例 SAPS5期生 佐伯 理穂   ② 脳卒中後遺症者のその後を考える-リハビリテーションと理学療法の違いに着目して- SAPS1期生 石垣 智也   ③ 経皮的電気刺激治療(TENS)が実験的疼痛と大腿骨近位部骨折術後痛に与える影響-電極貼付部位と心理面に着目して- SAPS2期生 瀧口 述弘   ④ 心不全のフィジカルアセスメント~重症心不全症例~ SAPS5期生 田中 雄恭   ⑤ 切迫早産のため長期間にわたり安静を強いられていた妊婦に対して産前より介入した一症例 SAPS5期生 廣瀬 綾   ⑥ 高齢心不全患者に早期より吸気筋トレーニングを併用した一症例 SAPS1期生 佐藤 達也     発表された内容は多岐に渡りましたが、どの演題にも共通していたのは、「理学療法とは何か?」やSAPSの理念である「患者さんに何かできることはないのか?」という学生時代からの想いでいた。参加者もその想いを感じた上で、自身の臨床感や経験を交えた質問やディスカッションを行っており、熱い議論が終了時間ぎりぎりまで行われていました。 参加者には学部生もおり、発表している内容や交わされているディスカッションの意味まで理解することは難しい様子でしたが「分からないということが分かる」、「数年後の自分に求められていること」などを少しでも感じてもらえれば、良い経験になったのではないかと思います。   勉強会の後には、現役SAPSの各回代表者との懇親会が開催されました。勉強会とは異なる和やかな雰囲気の中で、OB・OGや学生に関わらず笑いの絶えない時間となりました。このように、畿央大学、そしてSAPSという繋がりによって、大きく年齢の離れた学生と現役の理学療法士が交流を持てるのはSAPSならではのものと思います。      理学療法学科7期生 SAPS4期生 平田 康介   ★参加学部生からのコメント★ 今回OB・OG単独のOBOG勉強会に参加することができ、非常に学びの多い時間となりました。学部生が企画してきた本来のOB・OG会とは異なり、臨床現場で様々な患者さんと出会い、多くの悩みを抱えている先輩同士のディスカッションを目の当たりにすることができました。また、 先輩達が臨床から得た知識や経験はどれも新鮮で興味深く、卒後教育の重要性を知ることができました。私自身、3回生として経験させて頂いた臨床評価実習と今回のOBOG勉強会を通して、理学療法の奥深さをより感じることができた機会となりました。 理学療法学科11期生 SAPS8期 副代表 白井 大祐  

2016.03.10

理学療法学科教員が、メルボルン大学を訪問!

3月2日(水)~5日(土)、往復機内泊の2泊5日というスケジュールでオーストラリア南東のメルボルンにあるメルボルン大学に行ってきました。メルボルン大学は世界の各種大学ランキングで常に上位に位置する世界有数の名門大学で、特に医学系の評価は非常に高いそうです。   ▼正門前。ここから奥に広大なキャンパスが広がります。   ▼理学療法学科のオフィスや大学院生の研究室は、正門前にあるモダンなこの建物の6~7階部分にあります。   ▼学生生協もおしゃれ。1階にはきれいなcaféが。   今回の目的は理学療法学科のトップ、Kim Bennell教授を訪問することでした。Bennell教授は変形性膝関節症に対する理学療法の研究で世界的な権威で、プロフィールを拝見するとこれまでに2000万ドル(20億円!!)以上の研究資金を獲得しておられるようです。現在も5年で3億円近い研究資金を獲得し研究センターを運営しておられます。 (Centre for Health Exercise and Sports Medicine; http://www.cremusctranslation.com/)   理学療法の世界において日本では要職はほとんどが男性ですが、海外ではむしろ女性のほうが多く、メルボルン大学でもBennell教授とRana Hinman教授という女性2人がチームを率いておられます。   ▼左からKim Bennell教授、Rana Hinman教授   今回の訪問では1か月ほど前に突然メールで訪問をお願いしたにもかかわらず快く受け入れていただき、スタッフの1人が30分ずつのスケジュールを組んでくださり、Bennell教授やHinman教授をはじめ、多くのスタッフや大学生に進行中の研究を紹介していただいたり、実験施設を見学させていただいたりしました。また私現在取り組んでいる足趾の機能と変形性膝関節症の関係についての研究についても興味を持っていただきました。     研究環境やその質、規模、いろんな面に圧倒されるとともに、自分自身の研究にも多くの意見やヒントをいただきました。いずれは共同研究ができるような日が来れば・・・と思っています。   理学療法学科 助教 瓜谷大輔  

2016.03.01

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.20~HAPPY MAMA FESTAに参加!

こんにちは!理学療法学科2回生の浅野紗也香です^o^ 今回TASKは、2月26日(金)から28日(日)にかけて名古屋ドームで開催されたHAPPY MAMA FESTAの健康チェックコーナーの補助として参加してきました! HAPPY MAMA FESTAは、"ママと企業と社会を繋ぎ、家族が、日本が、もっと元気になれる場所を!"をコンセプトに、家事や育児・育自や仕事に一生懸命なママたちを応援する、ママのためのイベント“(Webサイトより転載)です。 ※TASKはThink,Action,Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   今回担当したブースでは、お母さんに対して骨盤のねじれ、外反母趾、足の横アーチのチェック、TUG(Timed Up & Go)テストを測定し、5歳以上のお子さんにはフットプリントをとって偏平足のチェックを行いました。 お母さんたちにとってやはり体のゆがみはとても気になるようで、たくさんの方が測定されていきました。普段TASKでは地域の高齢者の方に対して活動を行うことが多いですが、今回はほとんどが妊娠中や産後の女性でその時期ならではの悩みも多く聞かれました。「妊娠は病気ではない」と言われることがありますが、妊娠によって女性の体には大きな変化が生じます。ですが出産後は自分の心や体のケアのことは後回しになってしまうことが多いというお話も聞きました。今回の活動ではそんな方たちに対してどういったことができるのかを考える、とてもいい機会になりました。   測定する側だけでなく「される側」を体験することも大切!ということで、学生同士でも測定していました。さて結果はどうだったのでしょうか…?(笑) ちなみに私はフットプリントを取ってもらい、今回のイベントに協力していただいた京都大学の大学院生の方に見てもらいましたが、「偏平足の疑いがある」とのことでした( ; o ; ) かなりショックです…(苦笑)     骨盤のゆがみチェックを行うときは、抱っこしているお子さんに少しの間離れてもらわないと正しく測定できないため、私たちがお母さんの代わりとなって抱っこしました。まだ出産経験のない私たちですが、この3日間で抱っこにはかなり慣れたような気がします(笑) 測定はたくさんの方に参加していただけたので正直大変でしたが、それ以上に子どもたちに癒されてパワーをたくさんもらった3日間でした(*^o^*) そしてママフェスはもちろんですが、グルメもかなり満喫し、とっても充実した名古屋遠征でした!!!     理学療法学科2回生 浅野紗也香   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2016.02.16

「冬のスポーツ実習」のサポートに向けて!~理学療法学科

こんにちは!健康科学部理学療法学科2年の原田梨紗子です。 2月12日(金)、冬のスポーツ実習に向けて、理学療法学科の助力(実習運営をサポートする学生のこと)の勉強会を行いました! 冬のスポーツ実習は、2月17日(水)~20日(土)にわたり、長野の白馬五竜で行われます。   種目はスキーとスノーボードの2種類から1つを選択して実習します。実習では膝や足首、肩などを痛めることが多いため、理学療法学科の2年生から5名が実習の補助として参加し、テーピングやストレッチの指導の手伝いをします。   今回の勉強会では、主にテーピングの練習をしました。始めに軽くストレッチの練習をした後、福本先生に教えていただきながら、膝と足関節のテーピングを練習しました。     テーピングを巻く側と巻かれる側に分かれて、テーピングのきつさや効果が出ているかをフィードバックし合いながら練習しました。私は、テーピングの一番はじめのアンダーラップを巻く段階から苦戦していました…。先生や上手な人に教えてもらいながら、何回も何回も巻く練習をしました。動きの制限をつくっているつもりでも動いてしまったり、きつく巻いているつもりでもきつさが出ていなかったり、全然できなくて悔しかったです。 また、巻くきつさも考えてテーピングをしなければならないことも学びました。全部をきつく巻けばいいのではなく、動脈や神経が走っているところは避けたり緩めたりしなければならず、力加減がとても難しかったです。   ▼友人にテーピングの練習をお願いし続けるのも悪いので、柱や筋肉模型に巻いたりして練習もしました(笑)   テーピングの練習をしていて、解剖学の知識や運動学の知識がとても大切であることも分かりました。制限したい運動と制限してはいけない運動を考えてテーピングをしなければ、うまく効果が出なかったり、パフォーマンスを落としたりすることになるのだと教えていただきました。 理学助力は実習までにストレッチやテーピングの練習をして、実習に参加される学生さんのサポートができるように頑張ります!   理学療法学科2回生 原田梨紗子

2016.02.15

運動器リハビリテーションセミナー臨床研究編を開催しました。

平成28年2月7日(日)、平成27年度最終となる運動器リハビリテーションセミナーが開催されました。     今回のセミナーは「臨床研究編」であり、臨床現場での日々の疑問を客観的に解決する手法を学ぶことを目的に行われました。   1限目は、「臨床で使える研究法」というテーマにて、運動器リハビリテーションセミナーの代表である福本准教授による講義から始まりました。この講義では、研究計画の立案や実際に研究の実施、論文を作成する際に必要な基礎知識について、福本先生のこれまでの経験や考えを交えてお話しして頂きました。     2限目、3限目は、瓜谷助教が中心になって測定機器を使用した体験学習を行いました。ここではトルクマシン、足趾握力計に加え、比較的臨床現場でも用いられやすいハンドヘルドダイナモメータ、重心動揺計、加速度計による筋力測定と動作観察を実施しました。受講者の方々には実際に検者、被験者として客観的な測定の体験をして頂きました。     4限目、5限目は、本学でも統計学に関する授業を担当されている福森教授による講義および演習でした。まず「臨床データを用いた統計法」というテーマにて講義を行って頂き ました。その後、講義内容を踏まえた「臨床データを用いた統計学演習」として、パソコンの統計ソフトを用いて、2限目、3限目に取ったデータの解析を行いながら、統計法について学びました。統計は取り掛かりにくいという方が多く見られますが、受講者の方々が直接関わったデータは、より具体的にイメージがしやすかったのではないでしょうか?     6限目は、福本准教授を中心に「結果の分析とディスカッション」を実施しました。ここまでのセミナーで得られたデータによる統計解析の結果から、実際に教員およびセミナースタッフと受講者でディスカッションをしながら分析を行いました。今回も興味深いデータが多く出されました。   今回のセミナーでは、これまでの座学中心の講義よりも少人数制で実施したため、参加者とスタッフおよび教員との距離が近く、その都度質問や意見交換を交えている姿が印象的でした。このような環境から、受講者のみならずスタッフ自身にとっても有意義な場となったようです。     最後になりましたが、当日受講して頂いた皆様、ありがとうございました。 来年度も運動器リハビリテーションセミナーを開催いたします。これまでに頂いた皆さまのご意見も参考にしてさらに満足していただけるようパワーアップをして実施していきます。 平成28年4月中旬頃より募集を開始する予定ですので、皆様の受講を心よりお待ち申し上げております。     畿央大学大学院健康科学研究科 修士課程1年 坂東 峰鳴

2016.01.28

健康な高齢者の足趾握力に関する論文が国際雑誌に掲載!~理学療法学科教員

本学理学療法学科瓜谷大輔助教の論文が、“Journal of Aging and Physical Activity”という国際雑誌に掲載されました。以下、瓜谷助教による研究内容の紹介です!   「The Relationship Between Toe Grip Strength and Dynamic Balance or Functional Mobility Among Community-Dwelling Older Japanese People: A Cross-Sectional Study.」   この研究では、665名の健康な高齢者を対象に足趾握力(足の指の握力/図1)とバランスおよび歩行能力との関係を調査しました。   【図1】   バランスは「ファンクショナルリーチテスト(以下FR)」(図2参照)という立ったままでどこまで遠くバランスを崩さず手を伸ばせるかを測定するテストで評価しました。   【図2:FR】   歩行能力は「タイムド・アップ・アンド・ゴーテスト(以下TUG)」(図3参照)という、椅子から立ち上がり、3m先の目標まで歩いて、再び座るまでの時間を測定するテストで評価しました。   【図3:TUG】   足趾の機能は一般にバランスや歩行の能力と関係していると言われています。しかし今回の研究では、足趾握力はFRの結果とは関係せず、TUGの結果のみ足趾握力との間に関係がみられました。すなわち足趾握力が強いほど、TUGのタイムが短い(速い)という結果となりました。 今回の研究は、健康な高齢者におけるFRやTUGの参考値を提示するものであり、またそれらと足趾握力の関係について初めて示した論文です。今回の結果は健康な高齢者の体力測定結果を評価する際や、障害を持つ高齢者や虚弱な高齢者の身体能力を評価する際に参考値として有用なデータであるといえます。また足趾握力を鍛えることでTUGの結果が改善する可能性を示唆するものであるといえます。  理学療法学科 助教 瓜谷大輔   【瓜谷助教 関連記事】 理学療法学科教員が「運動器の10年・優秀賞」を受賞しました。 足趾の機能に関する研究論文が国際学術誌に掲載!~理学療法学科教員 WCPT Congress 2015で、本学理学療法学科教員が日本人初受賞! 理学療法学科教員が衣料品メーカーと商品開発の共同研究!