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理学療法学科

2015.10.01

畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの大住倫弘特任助教の研究成果が国際雑誌に掲載されました。

国際雑誌Neurosci Lett.[2015 Aug 10;605:7-11.]に掲載! 幻肢痛の治療開発に貢献することが期待されています。   タイトル「Structured movement representations of a phantom limb associated with phantom limb pain」 Osumi M, Sumitani M, Wake N, Sano Y, Ichinose A, Kumagaya SI, Kuniyoshi Y, Morioka S.     本研究は東京大学医学部属病院緩和ケア診療部の住谷昌彦准教授、東京大学先端科学技術研究センターの熊谷晋一郎准教授、東京大学大学院情報理工学系研究科の國吉康夫教授らと共同で行われたものです。また、本研究は文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「構成論的発達科学」の支援を受けて実施されました。   研究内容は本学ニューロリハビリテーション研究センターのプレスリリースに「失った手足の痛みを感じる仕組み」としてアップされていますが、切断によって失ったはずの手足を自分の意志で動かしているような感覚(幻肢の運動)の計測をBinamual circle line coordination task(図)を用いて実施し、幻肢の運動ができない者では幻肢の痛みが強いことがこの研究で明らかになりました。本学と東京大学が共同にて開発した計測手法は、幻肢の運動を評価することのできる方法であり、幻肢痛の治療開発に貢献することが期待されています。 また本研究成果は「東京大学の研究のショーウィンドウ」として役割を担うサイトUTokyo Researchにも掲載されています。   【関連記事】 UTokyo Research [トップページ] [本研究紹介ページ]

2015.09.24

理学療法学科9期生の同窓会を開催しました!

こんにちは。 平成27年3月に度卒業しました理学療法学科9期生の松山剛士です。9月5日に行われました同窓会の様子をレポートします。   今回が卒業後初めての同窓会ということで、30人の同期が集まりました。今年の春から理学療法士として働き始めている人や実習を乗り越えてきた人もいて、こうして顔を合わすのは卒業ぶりです。学生とは全く違う、責任のかかる仕事を目の前にして少し大人びた顔が見られると思いきや・・・。同じ学び舎で苦楽を共にしたみんなの顔を見ると、学生時代に戻ったように盛り上がりました(笑) 学生のときでは想像もできなかったような真面目な話をしたり、それぞれの場所で頑張っている姿はこの先の自分の仕事に挑んでいく上でとても刺激になりました。     各自で活躍の場を広げても、またこの理学療法学科9期生メンバーで集まって初心を忘れず、今後さらに刺激しあえる関係を大事にしていきたいです。今回来ることができなかったメンバーも参加していただき、毎年の恒例行事にしていきたいと思います。   理学療法学科9期生 松山剛士 ●畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。 詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。

2015.09.11

星城大学 機能形態研究会との合同研修会~理学療法学生研究会「SAPS」

8月29日(土)・30日(日)に星城大学の機能形態研究会と畿央大学の理学療法学生研究会(SAPS※)とで、毎年恒例で実施している合同研修会が今年も行われました。今や伝統となった行事を今年も行うことができ嬉しく思います。   1日目 久々に会う人、初対面の人とのアイスブレイキングから始まり、両大学のOBによる「普段の話題の見つけ方」「臨床面でイラッとしたこと」「患者とモティベーション」といった『理学療法士と患者さんとの関わり』を軸とした講演、学生同士のグループディスカッションを実施しました。実際の臨床で遭遇しうる状況を想定し、自分ならどうするかをそれぞれ考え、発表しました。発表後はOBの方より実際に取られた行動をお聞きして、その方法に皆ハッとしました。 講演のおかげで『相手への関心』『人によって“当たり前”が違う』『患者の希望は?』など理学療法士として大切なことを改めて感じることができ、本当に良かったです。       勉強の後は、バーベキューをしながらお互い親睦を深め合いました。 普段あまり接することのない他大学の、理学療法士や作業療法士をめざす学生と食事を一緒にすることで、より良い関係を築くことができたと思います。     2日目 1日目の学びを活かした実践をメインで活動しました。 グループ内で患者さん役と療法士役になり、劇を通して臨床場面を想定し、声掛けや返事などコミュニケーションの工夫を話し合ったり実演したりしました。座学だけでは感じることのできない難しさを、実際に演じてみることで違った視点から感じることができたと思います。   研修会を通して、今年もOB・OGの皆さんの臨床でのお話や講演、星城大学の学生との交流からいろいろなことを学ぶことができて本当に嬉しく思います。   貴重なお話をしてくださった金子先生、渡辺先生、OB・OGの皆さん 参加してくださったメンバーの皆さん そしてこんなに充実した会の企画をしてくれたSAPS企画部員の皆さんに、心より感謝しております。 また来年、集まって勉強したり交流したりできることを楽しみにしています(^^)   SAPS8期生代表 理学療法学科3回生 塩谷純朗   ※SAPS(サップス)とは、Studying About Physical therapy by Studentsの略語で、学生による理学療法研究会を意味しています。「学生の間からでも何か患者さんのためにできることはあるはず」との想いで、2006年の夏に当時1回生の8人の学生で設立された研究会です。

2015.09.08

理学療法学科松本ゼミ同窓会「松本会」開催レポート!

2015年8月29日(土)に、理学療法学科松本大輔先生のゼミ現役生・卒業生に加え、松本先生と共に研究をしておられる卒業生が集まり同窓会を開催しました。 この会は「松本会」と名付けて、毎年開催しており今回で6回目となりました!   (今回の参加者は、全員あわせて30名!) 毎年ビアガーデンに行こうと企画するのですが見事に雨で急遽居酒屋を手配してくださり屋内で・・・という流れでしたが、今回は松本先生の「もっと縦の繋がりを作れるように、多く交流できるように」というご意向もあり室内貸切りの部屋を手配し、準備しました。(当たり前のように今年も雨でした・・・)     2年前までは学生として、臨床で働かれる先輩達がまぶしくて、格好いい!という気持ちで参加していました。1年前は働き始めてすぐの時期で焦りや日々の悩みがたくさんあり先輩達に相談しすっきりとした気持ちになりました。そして今回は現在就活をしている最中の現役のゼミ生に就活の話や国家試験対策の話を少しでも役に立ててもらえるように、と先輩として話しました。 来年はどんな状況で参加できるのか・・・今から楽しみにしています! 理学療法学科8期生 田中のぞみ ●畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。 詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。

2015.09.03

理学療法学科1期生の同窓会を開催しました!

毎年開催している理学療法学科1期生の同窓会をご報告します。   今年で8回目になりますが、同期のほとんどが結婚し、子供も生まれ、家を買い、パパとして、ママとして頑張っています。また、病院では中堅の働き盛りの30代となり(40代もいますが…)役職もついて信頼される上司になってきています。 理学療法士の仕事としては、医療分野・介護保険分野・独立開業など多岐にわたり活躍していますが、、このように毎年8月の終わりにみんなに会えると思うことで、1年間の仕事を頑張っています(笑)     今年は、8/22,23(土・日)の1泊2日で行い、11名の卒業生が参加し、それぞれ家族連れで参加してもらい、日本海でBBQや海水浴などをして楽しみました。 その時は、みんな学生の時と同じ顔をしており、幸せなひとときが過ごせたと思います。旅館ではみんなで、鍋をつつき、花火大会で盛り上がり、夜の2次会ではお酒をのみながら、尽きない話を深夜遅くまで語っていました。   楽しい時間は花火のように一瞬で終わってしまいました。みんなが「この集まりの為に仕事が頑張れる!」など嬉しい事を言ってくれるので来年も今年以上にみんなが楽しめる同窓会企画を考えたいと思います。     理学療法学科1期生 中川和明   ●畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。 詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。

2015.08.27

学生広報スタッフBlog vol.178~理学療法学科1回生「レクリエーション理論」授業レポート!

こんにちは、学生広報スタッフのKです。 今回は理学療法学科1回生の個性が一番溢れ出ていた「レクリエーション理論」の授業の一部について紹介しようと思います!レクリエーションはたとえば、理学療法士ならば高齢者の方と一緒にゲームなどをして楽しむものが多いです。レクリエーションは「娯楽」と言えばわかりやすいかもしれません。理学療法士として学ぶレクリエーションは、自分が遊ぶだけでなく「娯楽」の中から、高齢者の方たちに日常生活における楽しさや生きがいなどを発見してもらうためのプログラムの作成や展開を学びます。   レクリエーション理論は人を楽しませたり、場を盛り上げるために積極的になることなどを目的とし、授業ではその一歩として「自分の特技」や「好きなもの」を皆の前で披露する機会がありました。音楽室での演奏から、好きなホラーの紹介、茶道までさまざまでしたが、今回はグラウンドとアリーナで披露されたものをご紹介します!   ▼野球 ▼アルティメット ▼バトミントン ▼バスケットボール   全員の前での披露は緊張しましたが、自分の特技や好きなものを発表するみんなはとてもキラキラしていて、「本当に好きなんだなぁ」と感じることができました。また「この人はこれが好きなのか!」と驚かされることもあり、友人の意外な一面も知ることができたり、発表者の話を聞き、自分も体験することでそのことに興味を持つ、よい機会にもなりました。この授業を通してお互いのことを知り、さらに絆を深めることができたのではないでしょうか!! またこれからも理学療法学科の学生さんの様子についてレポートできたらと思っています!

2015.08.27

チーム医療ふれあい実習実践発表会を開催しました!

理学療法学科1回生、看護医療学科1回生、健康栄養学科臨床栄養コース2回生の学生たちが学科の枠をこえたグループを編成し、実際にチーム医療が実践されている医療現場(病院・施設)を訪れて、チーム医療を担う専門職としての資質や態度を養うのが本校の特色ある学び「チーム医療ふれあい実習」です。 将来医療にかかわる職業を希望している学生がヘルスケアチームを構成する専門職の役割と機能を学びます。 今年の「チーム医療ふれあい実習」は、8月17日(月)に学内での事前研修、18日(火)~20日(木)の3日間、下記の10の病院施設に分かれ、チーム医療の在り方や患者さんに携わる様々な職種・施設設備などを実習を通じて学び、これらの学びのまとめと今後の学生生活にどう活かしていきたいかを8月21日(金)14:00から冬木記念ホールにて各病院施設ごとに発表いたしました。     実践発表会には、各病院施設でお世話になったご担当者の方々の多数ご参加いただきました。 ご参加いただきました各病院施設のご担当者様にお忙しい中、ご来校いただき感謝申し上げます。   今回、お世話になった病院施設 市立奈良病院、市立岸和田市民病院、奈良医療センター、西大和リハビリテーション病院、奈良西和医療センター 健生会土庫病院、平成記念病院、済生会中和病院、奈良東病院、ベルランド総合病院   今回参加した学生さんの体験レポート 健康栄養学科2回生 私たちのグループでは、 ①他の職種と自分たちが目指す職種とがどういったところでつながっているのか、それぞれの職種の役割について学ぶ。 ②患者さんや医療従事者とのコミュニケーションを積極的にとる。 ③病院と地域のつながりについて知る。 ④今、大学で学んでいることがどのように現場で生かされているのか確かめる。 ⑤自分自身の課題を発見し、今後に生かす。 と、5つの目標を決めて実習に挑みました。 【1日目】 午前中は、施設見学でした。テレビでしか見たことのないような救急室を見せていただいたり、カテーテル室では実際に患者さんの治療が行われていて医療従事者の方がたくさんいて緊張しました。カテーテル検査では、患者さん一人に対して医師、看護師、放射線技師、臨床検査技師の最低6人体制で進められていました。ここではしっかり声出しすることによる確かな情報伝達、日頃からのコミュニケーションの大切さなどを学びました。ICUも見学させていただきました。ICUにつながる手術室は医療の高度化に合わせて機械を導入できるようとても広いつくりになっていました。 産科や小児科など見学したすべての病棟が患者さんのことを考えた環境づくり、無駄のないような動線作りをされていました。その中でも緩和ケア病棟は、ファミリーキッチンや家族用の控室、あとガーデンがあったり、患者さんだけでなくその家族への配慮もしっかりなされていました。 午後には薬剤部、栄養管理室、検査科の見学をしました。医療に携わる様々な職種の仕事内容について知ることができ、それぞれの人たちがどのようにして連携し、チーム医療が成り立っているのか学生なりに理解がとても深まったのではないかと思います。病院で働く看護師さんでさえ見たことがないようなところも見学でき、本当に貴重な経験をさせていただいているのだなと感じました。   【2日目】 病棟に入り、入院患者さんの日常生活の様子、患者さんに関わる各職種の役割と機能及び連携について学びました。嚥下(食べ物を飲み込みこと)困難な患者さんにゼリーを食べさせていたのは言語聴覚士さんでした。患者さんの喉の動きをしっかり見て、実際に栄養指導するところも見ることができました。人によって食生活に対する意識が全く違うので、その人の意識レベルに合わせた指導を行っていました。説明も分かりやすく、私もそのように人に伝えられるような知識をつけていかなければいけないと感じました。また、良い面だけでなく、人によっては耳を傾けてくれないという指導の難しさも知りました。 患者さんと1対1でお話もしました。色々なお話ができてとてもい良い時間を過ごせました。患者さんとのコミュニケーションに関しては、相手を理解しようとする気持ちが大切だということを学びました。そのあとのグループでのカンファレンスでは、メンバーそれぞれが体験したこと、感じたこと、学んだことについて話し合いました。他のメンバーの体験や意見を聞けるのはチームのメリットだなと思いました。またカンファレンスでは、日ごとにメンバーの積極性が増していきました。 【3日目】 リハビリテーション、外来診察、入退院支援センターなどの見学をしました。理学療法士さんが、患者さんの希望、日常生活に合わせて細かなリハビリを患者さんとともに行っていたのが印象的でした。入退院支援センターには豊富な知識と経験をもった専門・認定看護師さんがおられ、患者さんにとってとても心強い所であると思います。看護師さんとソーシャルワーカーさんとの連携も大切にしておられました。 この3日間の実習では本当に貴重な経験がたくさんできました。医療が想像以上に様々な人々によって支えられていることを知りました。他学科と合同で実習したことによって視野が広がったと思います。専門知識をさらに深めることやコミュニケーション能力の向上などみんながそれぞれの課題を見つけることができたんじゃないかなと思います。 実習施設のスタッフの方々、患者さん、実習に携わる先生方、本当にありがとうございました。 健康栄養学科2回生 植囿明子   理学療法学科1回生 今回の実習は主にチーム医療を学ぶという目的があり、私が実習に行かせていただいた病院の特徴として、高齢者の方が多いということがありました。 多職種によるカンファレンスやいろいろな職種の方のお話を聞き、お仕事を見学させていただき、チーム医療の大切さや個々の職種の役割、どのように情報交換をしているのかを学び、この実習を通して患者さんを診る上で一番大切なのはコミュニケーション能力だということがわかりました。コミュニケーションが大切なのは何気ない会話から患者さんの情報や体調を聞き出したり信頼関係を築くことはすごく大事だということを知りました。コミュニケーションをとることができないと患者さんから拒絶されることもあるからだそうです。私が見学させていただいた理学療法士の方もリハビリの最中によく会話をしていて、患者さんも楽しそうでした。大学生活において周りの観察やあらゆる人と関わっていくなど、コミュニケーション能力や注意力などを養っていこうと思います。 この病院に来て特に印象に残っているのは、病院全体の明るい雰囲気と働いている方たちや患者さんの笑顔です。食堂には折り紙などで飾り付けがされていてあらゆる壁には魚や花の写真が多く貼られていたりと患者さんが楽しく、自分らしく過ごせるように工夫も多くなされていました。ほかには週に一回開かれる「音楽療法」や毎日お昼に開かれる「喫茶」などがあります。これらの工夫はリハビリへの意欲向上にもつながるそうです。 今回の実習で「理学療法士になりたい」という気持ちが大きくなり、勉強をもっとしなければいけないとモチベーションが上がりました。それは私だけでなく実習に行ったみんながそうだと思います。 この経験を忘れず今後の勉学も頑張っていこうと思っています。 実習を受け入れてくださった病院のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。 理学療法学科1回生 来海恵   看護医療学科1回生 私はこの実習で、様々な職種を知り、それぞれの専門性を理解することを目標としていました。各部門の見学をさせていただき、理学療法士や作業療法士、栄養士、薬剤師などの専門性や連携について学ぶことができたことで、目標が達成できたのではないかと感じます。そして私はこの見学から、1人の患者さんに対して多くの医療従事者が関わっていることを学びました。一方、多くの医療従事者が協働するからこそ、ミスを防ぐために何重にも確認を重ねているということも知り、病院全体で患者さんの安全・安楽を守っていることを学びました。 また、言語聴覚士さんの「小学校では“ひらがな”から習うので、どうしても“ひらがな”が1番わかりやすいと思いがちだけど、患者さんによっては漢字の方がわかりやすく感じる方もいる」という話を聞いて、思い込みで判断するのはよくないと感じ、この学びから今後は、科学的根拠に基づいた知識を意識して勉強していこうと思いました。 実習中に、患者さんとお話させていただく機会があり、患者さんの気持ちを知りたいと思った私が「入院生活はどうですか」と尋ねると患者さんは「95歳になって、もう家族も見舞いに来てくれなくなって、孤独です。看護師さんは忙しいから、こんなおじいちゃんには仕方ないけど、若い子には相手してあげてほしいですね。」とおっしゃいました。その言葉に私は頷くだけで何も答えられず、自分のコミュニケーションスキルの未熟さを実感しました。学びの発表で、「話せないから話さないのではなく、話せないからこそ積極的にコミュニケーションをとっていかなければならない」と言っている人がいて、学びの共有からとても大切なことを学ぶことができました。 実習を通して、現場の方々のように患者さん中心の医療をするためには、まだまだたくさんの勉強が必要であると感じました。今後勉強をしていく中で、コミュニケーションスキルを高め、病棟でお話していただいた患者さんにどのような言葉を返すのが適切であったのかを自分なりに見つけていきたいと思います。 看護医療学科1回生 蓮尾夏美   参加した学生さんたちは、「チーム医療ふれあい実習」でそれぞれ、いろいろな”気づき”があったと思います。この”気づき”をこれからの学生生活に生かしてほしいと願います。 看護医療学科 講師 小林 智子

2015.07.28

ニューロリハビリテーションフォーラムを開催しました~ニューロリハビリテーション研究センター

平成27年度の畿央大学ニューロリハビリテーションフォーラムを、7月25日(土)に開催致しました。 このフォーラムは、ニューロリハビリテーションセミナーでの情報や知識などの神経科学的知見に基づき、どのように実際の症例の症状を捉え、クリニカルリーズニングしていくか、参加者と共に議論しながら模索していく場として、昨年度から開始いたしました。   今回は畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの高次脳機能学部門、身体運動制御学部門にそれぞれ関連する内容から構成されました。   高次脳機能学部門からは、失行症の症例呈示を信迫が行いました。オープニングとして松尾教授から失行についての説明および失行発現に関わる神経ネットワークの説明、リハビリテーションの問題点として臨床試験が少なく、エビデンスが不足していることが指摘されました。クロージングでは、森岡教授より失行の病態を細分化して評価すること、またインパクトに関する調査の必要性が示されました。症例呈示に関しては、フロアから症例に関する質問、評価に関するアドバイスを頂くことができました。また発表後にも、症例について、失行に関する神経科学的知見やリハビリテーションについて、多くの方とディスカッションさせて頂き、大変有意義な時間となりました。     身体運動制御学部門からは、渕上先生より脳卒中後歩行障害の症例呈示が行われました。オープニングでは岡田助教より歩行障害に関する神経基盤、歩行障害からの回復に関する神経機構、そして有効性が報告されているリハビリテーションについて紹介がありました。 渕上先生による症例呈示では、病期により優先順位が刻々と変化していく中で、その問題を的確に捉えていく手続き、そしてその回復に関するニューロリハビリテーション技術の適用と検証が示されました。時間の関係で、プレゼン中のディスカッションは制限されてしまいましたが、終了後にも多くの方が残ってディスカッションされており、有意義な症例呈示となりました。またクロージングでは、冷水准教授より歩行障害とその回復に関する神経科学的知見を臨床において応用していく困難さが示されると同時に歩行障害例に対して神経科学的知見を適用し、科学的根拠に基づき、思慮深く治療を選択していくことの重要性が示されました。     得てして曖昧になりがちな臨床作業を出来るだけクリアにし、最適な介入手段を選択していくことはリハビリテーション全体にとって、そして患者さんの利益を考えても、とても重要なことだと思います。しかしながら、臨床では、熟考できる時間は限られていますし、1人では荷の重い作業になります。そのため、本フォーラムのように、実際の臨床例を基に、様々なフィールドを持つ臨床家が集まり、問題をシェアし、共にディスカッションする機会は非常に重要と思います。形態は変更いたしますが、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターでは、このような場を提供し続けて行きたいと思います。   最後に参加して頂いた皆様と症例呈示にご協力して下さった患者様に深謝いたします。 ありがとうございました。   畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 特任助教 信迫悟志

2015.07.07

新学術領域研究(研究領域提案型)に採択!~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター

文部科学省科学研究費補助金(平成26~30年度)新学術領域研究(研究領域提案型)「脳内身体表現の変容機構の理解と制御」の公募研究に、本学ニューロリハビリテーション研究センターが申請した「身体失認・失行症における身体性変容の解明とニューロリハビリテーション法の開発」が採択されています。       7月4日(土)に実施された「第2回身体性システム領域全体会議」に畿央大学ニューロリハビリテーションセンターの森岡センター長、大住助教、信迫助教が参加し、研究代表者である森岡センター長が研究計画を発表しました。この会議には、生理学研究所、産業技術総合研究所、情報通信研究機構、東京大学、京都大学、大阪大学などの研究機関が参加しており、その一画に本学が参画できたことに喜びを感じると同時に、襟が正される思いがしました。   内容は非公開であるため詳細は述べられませんが、どの研究機関もこの身体性システム領域の発展に貢献するであろう優れた研究計画を発表されておられ、大変勉強になりました。   また一流の脳科学者、工学研究者との交流が得られ、貴重なブレインストーミングの機会となりました。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターも、この脳科学とシステム工学とリハビリテーション医学との癒合である身体性システム領域の発展に貢献し、その応用であるニューロリハビリテーション技術の開発・発展を推し進めるべく邁進します。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 【関連リンク】 【文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究 「脳内身体表現の変容機構の理解と制御」】 【公募研究C03-4 身体失認・失行症における身体性変容の解明とニューロリハビリテーション法の開発】

2015.07.06

2015年3月卒業生の論文が、医学書院「総合リハビリテーション」にアクセプト!~理学療法学科

今春2015年3月に理学療法学科を卒業し、医療法人社団苑田会に就職した諸橋直紀さんの学生時代に執筆した論文『肝機能障害モデルラットにおける予防的運動が肝機能と筋機能に与える影響』が医学書院の『総合リハビリテーション』にアクセプト(論文を投稿し、掲載のために採用されること)されました。   諸橋さんの喜びの声   この度、学生時代に執筆させていただいた論文『肝機能障害モデルラットにおける予防的運動が肝機能と筋機能に与える影響』が『総合リハビリテーション』にアクセプトされました。そのことを当時のゼミ担任の今北先生から聞いた時は、率直に嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいになりました。今回のアクセプトは今北先生を初めとする多くの方のご声援、お力添えがなければ絶対に成し遂げることができませんでした。支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます。そして、今回の採択を機にさらに本分野の研究が進み、多くの患者様の利益になることを願ってやみません。 今回の研究や論文投稿を通して感じたことが2つあります。 1つ目は、「追究する楽しさ」です。これは臨床に出てから感じたことでもありますが、“何かわからないこと”“明らかにしたいことを探求する”“発見する”“知的好奇心を満たしていくこと”は非常に楽しいことです。これらを学生時代に感じておくことは、臨床に出た時の“生涯学習の鍵”となるように思います。今後も疑問を持ち、原因を考え、それを明らかにしたいという知的好奇心を持って勉強していきたいと思います。 2つ目は、「結果が形になること」です。結果が形になるというのは想像していたよりもはるかに感動するものでした。しかし、この結果がゴールでもなければスタートでもなく、長い人生で考えた時の点でしかないということです。結果を残すことは重要ですが、それだけに一喜一憂せず、患者様や多くの方の幸せを願って日々努力したいと思います。 本気でやれば、本気で応えてくれる仲間や先生がいます。その事実に感謝して、これからも頑張りたいと思います。   在学中のゼミ担任 理学療法学科今北教授より 今年3月に卒業した諸橋君の論文が採択されました。この研究は卒業研究として仲間と一緒におこなったもので、在学中に投稿論文を書き上げました。このことはすごいことだと思います。私が信州大学、広島大学大学院と教育を積んだ中でも学部生の間に論文を投稿したというのは見たことも、聴いたこともありません。卒業が迫っているなかで、国家試験の勉強もやりながら、さらに論文を書き上げたチカラは驚きに値します。 私の中でも新しい挑戦であり、学士力を超えた大学教育が出来たのではないかと思っております。すべての学生に対して一定のレベルまで到達させる教育も非常に大切です。加えて、それ以上を望む学生に対して、本人の可能性を引き出してあげることの大切さを学ばせていただく、良い機会でした。本当にありがとう、そして、おめでとう!! ちなみに、この研究課題は、今年東京で行われた第50回日本理学療法学術大会においても、セレクション演題として採択されました。 ダブルでおめでとう!!         ~学生時代のゼミの風景~