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地域連携センター
2019.05.27
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.68~広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト「広陵町身体体力測定会」に参加!
こんにちは!健康支援学生チームTASK※、理学療法学科2回生の春木彩那です。平成31年4月20日(土)に畿央大学の体育館で20歳~60歳までの地域住民の方を対象にした「広陵町身体体力測定会」を行いました。 ※TASKはThink,Action,Support,for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 この測定会は、畿央大学と広陵町が連携して行っている「広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト」の一環として、年に2回実施されるものです。測定内容は体組成・骨密度・血管機能・腹囲・握力・長座体前屈・ファンクショナルリーチテスト・立ち上がり歩行測定・足趾握力・膝伸展筋測定です。 今回の測定では、10月の測定に参加してくださった方や初めて参加された方合わせて100名くらいの方に参加していただきました。皆さんの結果はどうだったでしょうか? ▲ファンクショナルリーチテスト ▲足趾握力(足の指の握力)の測定 ▲膝伸展筋測定 今回私は、握力と長座体前屈の測定を行いました。長座体前屈では私自身が硬いので結果が伸びない話をしていると住民の方に「腰を折るように曲げるといい」と聞いたので、これから測るときは意識するようにしようと思いました。地域の方々とコミュニケーションをとる機会は少ないのでとても貴重な経験になりました。半年後に地域の皆様にお会いできることを楽しみにしています! ▲最後は恒例みんなでTASKのTポーズ! 理学療法学科2回 春木彩那 ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。 「広陵町×畿央大学KAGUYAプロジェクト」
2019.05.20
離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポート~看護医療学科
宇陀市の高齢化に伴う医療・介護の課題に向き合うことができました! 看護医療学科4回生の必修科目である「離島・へき地医療体験実習」の現地実習が2019年5月14日(火)~5月16日(木)の3日間で行われ、学生たちは奈良県内4か所の実習地にわかれて参加しました。そのうちの1か所である宇陀市大宇陀地区には20名の学生が参加しました。地域の医療職や介護職の方々、交通の便が悪い山中にお住いの高齢者の方々に多大なご協力を得て、たくさんの体験や感動、学びがありました。その様子を報告させていただきます。 1日目(5月14日) 朝から小雨の降る中、学生は宇陀郡曽爾村と大宇陀地区に分かれて実習に向かいました。曽爾村では2名の学生が、奈良県看護協会宇陀訪問看護ステーション東宇陀支所の訪問看護師さんに同行し、限界集落で疾患を持ちながら生活されている高齢者の訪問看護を見学しました。大宇陀地区に向かった学生18名は、まずこの実習の拠点となる大宇陀特別養護老人ホームラガールに向かいました。ラガールは1999年に開設された特別養護老人ホームで、玄関を入るとすぐに開放感のある広いホールが広がっています。大きなこいのぼりも私達を出迎えてくれました。 ラガールでは乃美施設長が、宇陀市の高齢化に伴う医療・介護の課題や行政との連携などを踏まえた地域全体での高齢対策の取り組みをわかりやすく説明してくださいました。また、へき地における高齢者施設としての役割や目標についても明確に提示して頂き、学生は真剣な表情でメモを取っていました。 ▲ラガール・乃美施設長の講義の様子(左)と訪問記念写真(右) 施設長の説明の後は、ラガールのデイサービスを利用しておられた皆さんに対して、生活調査や体力測定をさせていただきました。 午後からは、訪問入浴に同行するグループ、引き続きデイサービスで体力測定などを行うグループ、高齢者の自宅訪問をするグループに分かれて実習を行いました。 デイサービスに残ったグループは、利用者さんと一緒に理学療法士の方が行う体操に参加した後、自分達で準備した食生活の話や歌詞抜きカラオケ、ズンドコ体操などを披露し、利用者さん達との交流を深めました。 高齢者の自宅訪問グループは、2件のお宅にそれぞれ4人ずつ伺い、へき地で暮らす高齢者の生活状況を見聞させていただきました。 1件のお宅は、独居暮らしの90歳代の女性でした。よく片付いて掃除の行き届いたお宅は、「2人の嫁が月ごとに交代しながら、毎週帰ってきて掃除をしてくれる」と仰ってました。食事は毎食自分で調理し、家の近所を毎日30分ほど散歩するのが日課だそうです。また、近くに弟や従姉妹が住んでいて、病院に連れて行ってくれたり、食事に誘ってくれたりするそうです。「デイサービスに参加するときは歩いて行き、帰りは弟と待ち合わせて風呂に入って、車で送ってもらう」と仰っていました。公共交通機関が十分でない地域でも、まわりのサポートを受け、工夫しながら不自由なく生活しておられる姿に感銘を受けました。 学生が、準備していたちぎり絵をしはじめたときには、「指先がしびれてできへんわ。」と仰っていましたが、「じゃあ私が小さくちぎります。」「私は台紙に糊をつけていくので、ここにちぎった色紙を張ってください。」と役割分担をし、どんどん朝顔の花が出来上がっていきました。 するとみるみるうちに興味を持ったのか「こんなんしたの初めてや。楽しいな。」と笑顔になられ、出来上がった朝顔を見て「ええわ。きれいやな。」と作品を眺めながら何度も繰り返しておられました。さすがは4回生!!対応力が素晴らしい! 最後は出来上がった作品とともに記念写真です。 学生を温かく迎え入れてくださり、貴重なお話を聴かせていただいたことに感謝いたします。 2日目(5月15日) この日は前日の雨もあがり、新緑が眩しいくらいの天気になりました。前日に曽爾村へ行っていた2名も合流し、朝から介護予防事業会場の準備グループと、グループホーム ラガールに行くグループとに分かれて活動しました。 グループホームでは、デイサービスを利用される方たちに対してバイタルサイン測定、体力測定、骨密度測定を行いました。 グループホームでは仲の良い利用者さん同士、和気あいあいと会話を楽しんでおられました。 午後からは、宇陀市介護予防事業『マダヤール』で介護予防をさせていただきました。『マダヤール』って何語?と思ったら、“まだまだやるよ!”の『マダヤール』で、体力と機能維持を目的とした取組みだからこのネーミングだと伺って納得しました。 マダヤールでは、2時間半の持ち時間で学生が企画から準備・実施・片付けまですべて主体的に行う、実習のメイン行事でした。 ▲準備に抜かりはありません。笑顔もバッチリ!準備オッケーです。 ▲参加者さんが来られました。問診をとる姿も落ち着いています。(左)バイタルサイン測定もこの笑顔!(右) ▲骨密度測定は慣れたもの。手際よく測定し、説明も完璧!? ▲お一人ずつに測定結果と、生活上の注意点をわかりやすく説明します。 測定が終わったら、認知症予防の内容に入ります。 ▲参加者の方々とやり取りしながら司会進行を行います。 ▲認知症予防には食事と運動、脳への刺激が大切であることを、図を用いながら講義してくれました。 次は体操です。氷川きよしの“ずんどこ節”に合わせて振付を準備し、参加者と学生が2人一組になって踊るズンドコ体操をしました。 ▲ズンドコ体操の様子。 ▲指を使った脳トレです。 カラオケで“高校3年生”“上を向いて歩こう”を歌い、すっきりした後は全員で交流会を行いました。 ▲交流会の様子。 交流会では、人生の先輩としてのアドバイスなども飛び出し、とても和やかで楽しい時間を過ごすことができました。 介護予防事業を終えた学生達は、少し周辺を散策した後、再びグループホームへ戻り宇陀市キャラバンメイト連絡会主催の認知症サポーター養成講座に参加しました。これは、畿央大学が実習に来ると知って、学生のために企画してくださったもので、特別養護老人ホームの介護支援員でキャラバンメイトの川北様がご講演をしてくださいました。川北様は、自身が体験した認知症の人を取り巻く他市町村の現状をお話しされ、「地域の支えあいという言葉をよく耳にするが、もっとみんなが認知症のことを理解しないと地域で支えることはできない」と熱く語っておられました。また、宇陀市医療介護あんしんセンターの紹介やICT宇陀けあネットの紹介などもしていただきました。遅くまでかかった講義でしたが、学生の態度がとても熱心で感心したとお褒めいただきました。 3日目(5月16日) 最終日は、高齢者の自宅訪問に行くグループ、道の駅宇陀路阿騎野で健康調査出張診断に行くグループ、宇陀訪問看護ステーション東宇陀支所に行くグループに分かれて活動しました。 訪問看護ステーションでは、胃がんのターミナル期にありながら住み慣れた我が家がいいと一人暮らしをされている80歳代女性や、神経難病で気管切開をされ、胃ろうチューブをつけながら、ご家族が手厚く介護しておられる90歳代男性のお宅などを訪問しました。男性のお宅では、週に4回の訪問看護が行われ、週2回の訪問リハビリが入り、2週間に1回医師が往診に来られるそうです。口腔ケアをする際の開口器はリハビリの方が、洗髪用のシャワーボトルはお家の方が作られたもので、へき地で暮らすからこそ資源の少ない状態をいかにカバーするか、至るところに工夫が感じられ、学びの多い実習となりました。 自宅訪問のグループは、片麻痺のある80歳代女性のお宅を訪問し、庭の草抜きのお手伝いや、ちぎり絵をしながら生活の現状を聴かせていただきました。 道の駅で出張健康診断を行ったグループは、道の駅に来られている人たちに声をかけ、測定をしながらその地域を訪れる方々との交流を楽しみました。 この3日間を通じ、体験を通して座学では理解しきれないたくさんの学びを得ることができました。 最後になりましたが、3日間私たちを温かく迎え入れ、学生の学びを深めるために様々なご協力を賜りました実習関係者の方々、地域にお住いの皆さまに深く感謝いたします。ありがとうございました。 看護医療学科助手 島岡昌代 【関連記事】 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポートvol.2~看護医療学科 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポートvol.1~看護医療学科
2019.05.16
児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科
2019年5月10日(金)に「乳幼児の成長・発達」の授業で、奈良県桜井市にある児童養護施設飛鳥学院の見学に行かせていただきました。 飛鳥学院では、様々な理由により家庭で生活ができない子どもたちが健やかに成長し、自立を支援することに重点をおき、子どもたちが希望をもてるよう愛情のこもった関わりを実践されています。 飛鳥学院は、あたたかく安心感を与えるような木造の建物でした。飛鳥学院理事長河村先生から、この建物が72年前にその当時の戦災孤児の方々のために建てられた建物であることをお聞きして歴史を感じました。 大学での講義の中では、児童虐待件数が増加していることや、育児不安を抱えている母親が増えていること、その支援には専門職の連携が必要なことを学んでいましたが、施設を見学させていただき、虐待を受けた子どもたちが元気に生活されている様子を知ることができました。そして、子どもたち自身がなりたい自分になれるような環境を整え、将来的な自立を願って児童相談員や臨床心理士、ソーシャルワーカー等のスタッフの方々がチームになって子どもたちと向き合っておられることを学びました。 また、児童家庭支援センターあすかでは、育児に対する不安をひとりで抱え込み困っている母親や苦しんでいる子どもたちを助けるためにフリースペースを設けるなど、地域に開かれたシステムがつくられていました。 助産師は命の誕生とともに育児の始まりにかかわる仕事です。児童虐待を予防するためには大きな役割があると思います。母親とその家族の育児に対する不安を軽減し、「育児を行う生活をポジティブに捉えられる」ように支援していきたいと思いました。 飛鳥学院理事長河村喜太郎先生、院長河村善一先生、副院長宮崎先生、児童相談員の清水先生、そして飛鳥学院の皆さま、貴重な時間をいただき、ありがとうございました。 助産学専攻科 佐田聖奈・大賀彩香 【関連記事】 近畿地区助産師学生交流会へ参加~助産学専攻科
2019.05.16
離島・へき地医療体験実習(川上村)レポートvol.1~看護医療学科
川上村で実際に診療所の往診に同行し、医療と生活の関連を体験! 看護医療学科では、4回生の統合実習として、奈良県内のへき地である4つの地域に出向き、地域の人々の生活や保健医療福祉と教育の分野で住民を支える人々の実際の活動から、看護の本質を考える「離島・へき地医療体験実習」を行っています。 学内での事前学習で地域の状況から健康上の課題の検討から、自分たちが学びたい実習計画を立案し、5月14日(火)~16日(木)の3日間の臨地実習に臨んでいます。 川上村では、「へき地における地域包括ケアシステム」を軸として、20名の学生が学内実習で「母子」「学校」「成人」「高齢者」「包括」の5つのグループに分かれ、それぞれの分野における住民の状況の情報収集を行いながら健康課題を検討し、その対応を考えるための実際の生活を把握する内容や支援活動をしている主要な人々へのインタビューを検討してきました。そして、5月14日(火)に実習がスタートし、川上村にバスで向いました。 川上村の歴史上、下流地域の洪水による被害をなくすため多くの住民の方の居住地移転を余儀なくされ建設された大滝ダムを見学し、村役場で実習の挨拶をしました。そして最初の学習として、「森と水の源流館」で川上村の歴史と生命の源である水と豊かな自然を守るための取り組みを学びました。 午後からは、それぞれのグループに分かれて、事前に計画していた施設や人々を訪問し、お話を聞く活動を行いました。 「母子」グループは、村外から移住され子育てサロンなどの活動をされている方のお宅に訪問しました。村の方からあたたかく受け入れられ、保育園無料など子育てしやすい環境である反面、子どもが少ないことで孤立しがちになる離れた地区に住んでいる移住者と村の方が交流できる場づくりをされていることを知り、移住促進を図るうえで移住後の生活や子育てに関する支援の重要性を学びました。 「学校」グループは、小学校の歯科検診を見学させていただき、検診の結果から歯科受診に繋げ、予防と悪化防止活動がなされていることを学びました。また村では、高校がないため、小学生の時から「自立」を目指した生活や学習面の取り組みが行われていることを学びました。 「成人」グループは、森林組合を訪問し、村の基幹産業である林業従事者の現状や健康管理についてお話を伺い、危険で厳しい労働環境である林業従事者の減少が著しく、人材確保が課題であることを学びました。また診療所訪問では、往診に同行させていただき、在宅医療の実際を体験することができました。ご本人だけでなく介護する家族の生活の様子を把握しながら、在宅生活の継続に向けた支援には、医師と看護師の連携のほか、介護保険外のサービスとの連携も重要であることを学びました。へき地医療は、マンパワーや設備上の限界があるため、その限界を少しでも減らすための他の医療機関や救急体制などの連携など医療提供のネットワーク化が重要であることを学びました。また住民自身も急病や急変などに対応できる情報提供や受診行動などの「自助」力を高めることも必要であることを学びました。 「高齢者」グループは、村唯一のデイサービスを訪問し、利用者の方に口腔機能向上のため”健口”体操を実演しました。利用者の方に楽しんで一緒にしていただけるよう学内でプログラムと媒体作成と練習を重ねて実演に挑みました。利用者の方々も楽しんでくださったようです。またデイサービス終了後の送りにも同行させていただき、山道を通って生活の場である住居を観て、高齢化が進む村での生活を支えるには、介護サービスによる共助や行政の公助には限界があり、身近な住民の方の「互助」による見守りや支えあいが重要となることを学びました。 「包括」グループは、村の移住促進とアートの融合として日本でも珍しい芸術家の移住促進取り組み施設である「匠の聚」で芸術家のアトリエ兼住居を訪問し、お話を聞きました。施設のある地区に住みながら、芸術を通して村の人々との交流を促進していらっしゃることや一住民として、村ならではの豊かな自然生活の中で刺激を受けながら芸術活動ができるメリットが語られ、地区の支えあいの「互助」にも参加されていることを理解できました。また、ギャラリーでは、芸術家の方々の作品が村の特産品である吉野杉の床や家具を活用した展示されていて、カフェでは、作品販売のほか、村の2つダムをモチーフにした「ダムカレー」が話題をなっていることなど村外の方との交流の場にもなっていることを学びました。 第1日目は、それぞれのグループが、川上村の施設や人々が、「自助」や「互助」に関連する活動をされていることを学ぶことができたと思います。 看護医療学科 教授 松本 泉美 【関連記事】 平成30年度離島・へき地医療体験実習(山添村)レポート~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(野迫川村)レポートvol.2~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポートvol.2~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(野迫川村)レポートvol.1~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポートvol.1~看護医療学科 学生広報スタッフblog vol.225~看護医療学科「離島・へき地医療体験実習」レポート!
2019.05.14
2019年度第1回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 津越」を開催!~看護医療学科
「kio オレンヂ喫茶(カフェ) in 津越」は、西吉野町津越地区で文部科学省の科学研究費助成(挑戦的萌芽研究16K15979: 代表 島岡昌代)を受けて行っている認知症施策推進事業(新オレンジプラン)に基づく事業で、「たとえ認知症になったとしても安心して暮らし続けることのできる地域づくり」を目標に、五條市地域包括支援センターや高齢者総合福祉施設はるす・西吉野さんの協力を得ながら地域住民の方たちとともに創りあげていく認知症カフェです。 認知症カフェとは、認知症の方とその家族が気軽に立ち寄れるカフェのことで、地域の人たちと交流ができる場所です。本人や家族だけでなく、地域の住民、介護や医療の専門職など誰もが参加できる場所として、お茶を飲みながら話をし、相談をし合いながら、交流を深めることができます。 今回の参加者は、地域住民の方14名、高齢者施設の職員の方1名と施設利用者1名、他の施設からの見学者3名、畿央大学からは看護医療学科老年看護学の教員5名と学生5名です。 『認知症カフェ』についてのミニレクチャー 畿央大学の島岡先生から地域住民の方々に、認知症カフェについてミニレクチャーがありました。認知症カフェは、認知症施策推進総合戦略(通称新オレンジプラン)の中心施策の一つとして全国で行われています。昨年度に実施したKioオレンヂ喫茶(カフェ)in津越の振り返りや、全国の認知症カフェ実施者に対する実態調査の結果から、認知症カフェの現状について知ることができました。 ▲ミニレクチャーの様子 『後出しじゃんけん』 講義の後は、学生によるアクティビティ・ケアです。学生に勝つ、もしくは負けるように、後出しでじゃんけんをするゲームです。勝つように後出しじゃんけんをするのは皆さん簡単そうでしたが、負けるように後出しじゃんけんをするのは少し難しそうで、「あっ、間違えた!」と言いつつも、皆さん笑顔で、楽しみながら実施してくださいました。 ▲後出しじゃんけんの様子 『手遊び ~『もしもしかめよ』のリズムにあわせて~』 続いて、手遊びを実施しました。皆さんに輪になってもらい、片手がグー、もう片方の手がパーになるよう、手を一回叩くごとに交互に変えていきます。グーにした方の手を、隣の人のパーにした手の上に乗せるのですが、これがなかなか難しく、「これは難しいな」、「どっちがグー?」という声も聞かれました。少し慣れてきたら『もしもしかめよ』のリズムにあわせて行いました。皆さん難しいと言いながらも笑顔で一生懸命手を動かし、うたも歌いながら実施してくださいました。こちらも和やかな雰囲気で楽しむことができました。 ▲『もしもしかめよ』のリズムにあわせて 『認知症について語る会』 アクティビティ・ケアを楽しんだ後は、コーヒーやお菓子を味わいながら、皆さんと認知症について意見を出し合いました。物忘れのエピソードや、自分は認知症ではないかという不安など、住民の方々から多くの発言がみられました。また認知症カフェについても、「また参加したい」、「人と交流できて嬉しい」といった意見も挙げられました。今回、住民の皆さんが楽しそうに交流している姿をみて、認知症カフェのように住民の方々が集まれる場があることは大切だと感じました。 ▲認知症について語る会 看護医療学科4回生 中西美月 「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 津越」では、畿央大学健康科学部看護医療学科の山崎ゼミ、上仲ゼミの認知症ケアに興味を持つ学生が、ボランティアとして認知症カフェを盛り上げてくれています。受付やアンケートの補助など、学生が積極的に参加者の方々に関わり、コミュニケーションを取りながら上手に対応してくれていました。また、学生のアクティビティ・ケアはとても好評で、「体を動かすだけでなく、脳の活性化にもなった。」「笑いもあって楽しくすごせた。」「普段はあまり人とも出会わないところで生活しているから、学生さんが来てくれると賑やかでとても良かったわ。」などたくさんのお褒めの言葉をいただきました。また、学生自身も振り返りの中で、「認知症カフェではみんなが集まることが大事だとわかった。このような集まる機会の場を自分も作っていきたい。」との発言もあったので、今後の活躍を期待しています。 看護医療学科 助手 島岡昌代 ▲アンケートの記入の様子 「Kio オレンヂ喫茶(カフェ) in 津越」の次回開催は11月です。 【関連記事】 平成30年度第4回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 津越」を開催!~看護医療学科 平成30年度第3回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 津越」を開催!~看護医療学科 平成30年度第2回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 津越」を開催!~看護医療学科
2019.05.09
2019年度第1回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」を開催!~看護医療学科
畿央大学と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同で運営している「金曜カフェ〜つどい〜」で2019年度第1回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」(認知症カフェ)が4月12日(金)に開催されました。「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」は、御所市認知症啓発事業として、畿央大学健康科学部看護医療学科老年看護学教員と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同して行っているものです。当日の様子を参加した学生と教員がレポートします。 こんにちは!今回の認知症カフェ(通称:オレンヂカフェ)には、老年看護学分野の先生3名と私たち学生3名が参加してきました! <午前の部> 午前の部では畿央大学の山崎先生の講義「認知症について」が実施されました。 認知症の分類、症状、改善・予防方法についての話が行われ難しい話もありましたが、皆さん真剣にメモを取りながら話を聞かれていました。 ▲山崎教授の講義 その後、お茶を出し休憩を取りながら、参加者世代で流行した曲を当てるクイズ大会が行われました! 最初はなかなか難しかったようですが、ヒントをお伝えすると答えられる人が多くなっていき、楽しそうに笑顔を見せあいながら解答していくことでとても場が明るくなり、活気づきました! ▲クイズの様子。 学生もお茶を一緒に飲みながら楽しくクイズに参加しています! ▲みなさん真剣です 「楽しかった」と感想を言って下さる方も多く、刺激あふれる会となったと感じました。 日常生活上では行わない講義やクイズなどが高齢者の方々の刺激となる、このような認知症カフェを定期的に行う必要性について学ぶことが出来ました! 次回の認知症カフェは4月27日(土)(西吉野)、7月12日(金)(御所)で実施されます。 ぜひご近所さんを誘って参加してみてください。お待ちしております! 看護医療学科4回生 田中香名子 辻林もも 野口美波 <午後の部> 午後は、「認知症についての思いを語り合う会」としています。当日の参加者は、認知症の方の家族、介護をされている方、介護経験者、御所市の地域包括支援センターの担当者、介護関連施設の職員、認知症家族会、ボランティアの方、畿央大学(老年看護学)の教員などで、14名が集いました。 ある参加者の方は、ひとり暮らしの認知症の父が熱を出して、その後に昼夜逆転になっているという話をしてくださいました。父は夜7時には就寝し朝はまだ暗いころに起きて家の門を開けているとのこと。なんでも、来訪者のために門を閉ざしたままではダメと毎日頑張っている状況があるのだそうです。そして、昼寝はよくしている。本人もできるだけ息子や娘に迷惑をかけないようにと気遣って、物忘れへの対応策としてメモを取って何度も確認していることも話されました。 認知症になり記憶がよくない状況ですが、人として大切なものはこれまで通りちゃんと持っておられ、懸命に毎日を生きておられる…。話を聞いた他の参加者には、よくそのことが伝わってきました。そして、周りにいらっしゃる方の関わり方も上手で、厄介な認知症の症状があまりないのが、素晴らしいことと思えました。 ▲語る会の様子 また、妻が進行した認知症であり、お父さん程度しか喋らなくなっている状況を話してくださる方がありました。今では施設に入所なさっているようですが、家族の面会が長くなると面会の後に施設内に家族がいないかと探し回るなど、気持ちが不安定になるそうです。そのため面会は30分程度にしていると話してくださいました。 家族として、施設の職員さんのご苦労にもご配慮なさる気持ちや、もっと一緒にいてやりたいという気持ちも持っておられることを、語りを聞いていたみんなに伝わっていたと思います。認知症の方のご家族さんが、たいへん複雑な思いでいらっしゃることを、あらためて感じることが出来ました。そして、ご本人の発話を導く糸口として、昔から歌が好きでカラオケをしていたことがあり、施設での合唱のプログラムでは、口ずさんでおられることに注目が集まっていました。 また、姉が認知症で…と、切実な内容を語る方もいらっしゃいました。 ▲カフェの綺麗なカップたち このように、午後の取り組みは、認知症に関わる人が思いを語り、その気持ちを汲んで話を聴いてくださる方がおられる。この集まりの意義はとても大きいです。 認知症の人の介護をされている方は一人で悩まず、同じように介護をする方や専門職の方に話をすることで解決の糸口が見つかることもよくあります。もし介護で悩んでおられたら、お近くの認知症カフェを訪ねてみてください。 看護医療学科 准教授 上仲 久 【関連記事】 ・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む
2019.03.20
福祉フェスティバル「ほっとはーと南和のつどい」に参加!~災害復興ボランティア部 HOPEFUL
畿央大学 災害復興ボランティア部 HOPEFULの3回生落合怜央です。 2019年3月9日(土)、奈良県吉野郡下市口の大淀町文化会館で行われた、障がい理解を深める啓発イベント「ほっとはーと南和のつどい」に部員8名でスタッフとして参加させていただきました。 「ほっとはーと南和のつどい」は、福祉施設のスタッフの皆さんが忙しい中ボランティアで企画運営されている行事で、2年に1度、障がいの有無にかかわらず理解を深めてもらうことを目的として実施されています。私は、企画会議にも何度か参加させていただき、忙しい中集まっておられるスタッフの皆さんの姿から、強い思いを感じることができました。 私たちが担当した小ホールでは、奈良県の作業所や福祉事業所の方が、実際にされている事業の体験や、競技用車いすなど障がいのある人の立場の疑似体験ができるブースが集まっていました。 HOPEFULとしては、体験スーツを用いた高齢者体験のブースを出展しつつ、子どもでも楽しめるように、空気砲の体験コーナーも設定させてもらいました。 ボランティアを通して、障がいのある方に対する知識を身につけられたと共に、実際に事業所での内容や、そこで働いている方とのかかわりの中で自分が知らなかったことが多く学べた一日でした。 ここで参加した1回生の声を紹介したいと思います。 障がいがある人とない人、そのような壁が一切無いと感じることのできるイベントでした。参加してくださった皆様、ボランティアの方々、スタッフの方々、皆が「お互いを理解しよう」とコミュニケーションをとっておられて、すごく心も温かくなりました。ゲームのスタッフをさせていただいた中で、物を引っ張る動作がうまくできない子や、的が見えにくい子がゲームを断念する様子を目の当たりにしました。みんなが同じスタートラインから始められるゲームや行為など、これらを考えることはかなり難しいことであり大変なことであると痛感しました。 今回は「障がい理解」を深める啓発イベントでしたが、その中で「障がい理解」という言葉が《「できないこと、苦手なことがあるのはみんな同じ」だから障がいという壁は無くしていこう!》という意味なのかなと感じました。 坂口栞 まずボランティアで参加してみて、障がいをもたれた方々の他にもお子さんを連れて来られた保護者の方にも様々な疑似体験に興味を持ってもらえて嬉しく思いました。僕も実際に疑似体験をさせてもらって、本当に大変なのだと思いました。それと同時に障がいをもつ方々と僕らは、苦手なこと・不得意なことは似ていて、不得意さの度合いの大きさが違うだけだと気づきました。 遠藤潤兵 初めて参加させてもらって、最初は、小さい子どもや障がいをもつ方と上手に話せるか、楽しんでもらえるか不安でした。でもイベントが始まってみると、参加してくださった方や一緒にボランティアをした方々がとても親切に接してくださったので楽しく参加できました! 兵庫県たつの市で活動されているぴーす&ピースさんが行ってくれた知的障がい者体験などに参加できたので、特別支援教育を勉強している私にとって勉強になりました。ボランティアの楽しさややりがいを感じることができてとても良い機会でした。また参加したいです。 谷恵里奈 ゴルゴ松本さんの講演もあり、みんなで聞かせていただき、いい勉強になりました。 現代教育学科3回生 落合怜央 ●災害復興ボランティア部 HOPEFULの活動記録はコチラ!
2019.03.06
「ちゃんこ好の里」さんのサイン看板作成!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ
2018年の夏、人間環境デザイン学科 加藤プロジェクトゼミでは3年目のバーンデザインを行いました。 その時に、ぶどう農園の方から紹介されたお店が、ちゃんこ好の里さんでした。お店のサイン看板を描いてほしいという依頼でしたが、当時バーンデザインが終わったばかりで、すぐに夏休みに入ってしまい対応ができませんでした。 ゼミ生(2回生)数名とお店に打ち合わせに行けたのは、後期授業の始まる直前になっていました。ようやく関屋駅前の現場を視察して、好の里さんの要望をお聞きすることができました。実は、香芝市が相撲発祥の地であるとは、その時まで知りませんでした。大学に帰ってからいろいろと案を練り、下記の4つ(A,B,C,D)のデザイン案を提出しました。香芝市のマスコットキャラクター”カッシー”もデザインに入っています。 ▼提案した4デザイン 提案後、しばらくして好の里さんから返答がきましたが、正直困ってしまいました。「すべてのデザイン案が素晴らしく、A,B,C.Dの要素を全部取り入れてもう一度デザインしてほしい」というものだったからです。 そんなことがあって最終的にデザインが決定したのは2018年の11月末になっていました。しかし、その時はゼミで別のプロジェクトが進行中で、すぐに好の里サイン看板の制作に取りかかることができませんでした。 実際に制作を始めたのは2019年の2月になってからです。ゼミ生たちは春休み中も毎週集まって熱心に制作を続けました。サイン看板の大きさは幅3.6m、高さ1.6mもあるため、4分割してつくりました。 ▼最終決定したデザイン ▼制作の様子 【加藤ゼミ2回生たちの感想】 看板の制作にあたって様々な課題があり簡単ではありませんでしたが、完成した看板はカラフルでインパクトのあるとても良いものになったと思います。この看板によって相撲発祥の地であることと、好の里さんの美味しいちゃんこ鍋を、より多くの人に知ってもらえたら嬉しいです。 奥村綾 「想像していたよりも大きな看板を自分たちで一から作るのはとても大変でしたが、終わった時の達成感はとても大きかったです。みんなで試行錯誤して一つのものを作れて良い経験になりました。好の里さんのお店に飾られたところを見るのがとても楽しみです。 齋宮ひなの 失敗の連続でドキドキしました。原画を転写する時にカーボン紙ではなぜかできませんでした。ペンキを塗る時には表面に定着せず、完成する気がしませんでした。でも、みんなで力を合わせて最終的にはいいものができたと思います。 陣田真衣 2回生だけでのプロジェクトで、途中思うように進まなかったこともありましたが、みんなでデザイン案を考えるところから制作まで出来て、とても良い経験になりました。 谷村菜緒 思いがけず始まった看板づくりでしたが、最終的には彩りも良く、ちゃんこ鍋屋さんの看板として素敵な仕上がりになったかと思います。 亀岡功嗣 あんなデカイ看板作ったのはじめてなんで興奮しました!つくるのしんどかったですけど、いい看板ができて良かったです! 鵜野銀次郎 これから電車から見える位置に取り付けられる予定ということで、楽しみでワクワクしています。 【サイン看板 設置編】 平成31年3月28日(木)、お店にサイン看板を設置することができました。好の里さんからお礼のお言葉を頂きました。 ▼好の里さんからのコメント 大相撲大阪場所が終わり、力士たちはこれから伊勢巡業へ向かわれるのですが、相撲列車として近鉄大阪線「あおぞら号」で移動することになっており、毎年、この列車がお店の前を通るのです。いつも相撲列車にむけて手を振るのですが、今年はそれが3月30日(土)にあたり、看板の設置がなんとか間に合えば・・・と思っていましたが、3月28日(木)に無事に設置することができました。 実際に建ててみると、平面で見ていた時よりリアルで、さらに凄い!!学生の皆さんのパワーが溢れていて、素晴らしい看板です!畿央大学ならびに携わってくださった学生の皆様、本当にありがとうございました。 ●相撲茶屋ちゃんこ好の里 さんの公式Facebookにて【あおぞら号】の通過の様子がご覧いただけます。 人間環境デザイン学科 准教授 加藤信喜 ●過去のバーンデザイン記事 「バーンデザイン」農家小屋アート2018~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 「バーンデザイン」農業小屋アート2017~人間環境デザイン学科 「バーンデザイン」関屋農家小屋環境アート2016~人間環境デザイン学科 【関連記事】 大学に隣接する商業施設「エコール・マミ」へのデザイン提案!~人間環境デザイン学科加藤プロジェクトゼミ 畿央祭展示「角々庵」~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科教員が「百舌鳥・古市古墳群」世界遺産のぼりデザインで入賞!
2019.03.01
奈良県中央卸売市場連携「ならいちばのキッチン・第11回料理教室」を開催しました。
健康栄養学科の学生プロデュースによる料理教室 今回のメニューは、「大和いっぱい豆乳シチュー」 畿央大学は奈良県中央卸売市場と連携して6年目になります。今年度は、8月・10月に引き続いて3回目となる料理教室を平成31年2月23日(土)に開催しました。今回は参加希望者が50名にものぼったため抽選となり、15名の方が当選し参加されました。中には、親子で参加されている方もおられ、和気あいあいとした雰囲気の料理教室となりました。 はじめに、今回の食材を提供していただきました株式会社ならにっか常務取締役である西川尚之氏からご挨拶と大和野菜についての説明がありました。続いて、畿央大学健康栄養学科の教員(指導教員:玉井先生、上西梢先生)と2回生5名が「大和いっぱい豆乳シチュー」の調理方法について説明・実演を行いました。その後、3つの班に分かれそれぞれの班でシチューを調理しました。 お鍋ではなくフライパンで調理しましたが、背の低いこども達には調理面が見やすく調理できたようです。調理中は「玉ねぎは私が入れる」とこども達の元気のいい声が飛び交っていました。学生たちは調理の進行を確認しつつ、しっかりと説明&アドバイスを行いました。参加者からは「外は寒いけれど、温まる美味しいシチューでした」「次回の実施はいつですか?」との声をいただきました。 奈良県中央卸売市場(最寄駅:近鉄橿原線筒井駅徒歩10分)は毎月最終土曜日に食祭市を実施しています。食祭市は8時半~12時に一般の方を対象に開催されています。毎回「当日の目玉商品」が設定され、良いモノをお安くお買い求めいただけます。また、食に関するさまざまなイベントが楽しめますので、是非みなさんもお越しになってください。 奈良県中央卸売市場HPはこちら ~本学健康栄養学科の取り組み~ ●ヘルスチーム菜良 ●COOKPAD 【過去の記事】 ならいちばのキッチン・第10回料理教室 ならいちばのキッチン・第9回料理教室 ならいちばのキッチン・第8回料理教室 ならいちばのキッチン・第7回料理教室 ならいちばのキッチン・第6回料理教室 ならいちばのキッチン・第5回料理教室 ならいちばのキッチン・第4回料理教室 ならいちばのキッチン・第3回料理教室 ならいちばのキッチン・第2回料理教室 ならいちばのキッチン・第1回料理教室
2019.02.26
「広陵町箸尾縁台プロジェクト」レポート!~人間環境デザイン学科陳プロジェクトゼミ
大学近隣の地域と連携して課題解決に取り組む、人間環境デザイン学科2・3回生合同の「プロジェクトゼミ」。 陳ゼミでは2018年5月より、広陵町箸尾の教行寺に設置する縁台・屏風の作成を行ってきました。このプロジェクトは、「近隣住民のコミュニティの場として縁台を提案し、箸尾の地域を活性化させたい」という思いから始まりました。縁台の座面と屏風に広陵町の竹を使用し、地域に馴染むとともに住民の方に愛されるデザインをめざしました。 ▼教行寺で現地を測量している様子です。暑い日でしたが、協力して行いました。 ▼奈良県産の桧の部材が届き、防腐剤を塗装するところから縁台の制作が始まりました。 ▼無事に塗装が終わり、乾燥させました。 ▼竹の座面をのせる部材を加工し、土台に固定しています。木材が割れないように慎重に作業しました。 ▼座面を紐で土台に固定します。竹の太さにばらつきがあり、枠にピッタリはまる組み合わせを考えるのに苦労しました。 ▼縁台が完成しました! ▼竹の屏風を製作しています。竹を斜めにカットして、やすり掛けを行いました。その後、穴を開けて横紐を通し、結んで固定。微妙に長さの違う竹を組み合わせることに苦戦しました。 ▼7月になり、縁台5台と屏風3台が完成しました! ▼当初設置予定だった7月28日(土)大和鉄道開通100周年イベントは残念ながら台風の影響で中止になりましたが、9月22日(土)~23日(日)に開催された広陵かぐや姫まつりに出展することができました。 ▼2018年11月から教行寺に設置スタートしました。 門前の縁台は、近隣の住民や通りすがりの人が少し休憩する場として利用できるように設置しました。門の横のコーナーに置くことで、前面道路との距離を取ることができ、視線も遮られるのでゆっくり落ち着いて座ることができます。 境内の縁台は、遊具で遊ぶ子供を見守る保護者の利用を想定して設置しました。腰掛けるだけでなく、子供たちの荷物置き場として活用することもできます。カウンターに見立ててままごと遊びをする子供の姿も見られたようです。 箸尾の縁台作りを通して、ものづくりの楽しさを感じることができました。景観に馴染むように試行錯誤してデザインしたものを形にすることができ、さらに実際に利用されている様子を見ることができ、達成感があり嬉しかったです。 また、意匠だけでなく構造による強度や接合部、組み立て方を考えながら設計することの大切さを学びました。竹の加工や麻紐を使用した固定が難しかったので、今後も研究をすすめていきたいです。 人間環境デザイン学科3回生 梅野奈々・外尾華奈子・古市桃子 藤江誠・石田蓮貴・荒木智哉 【関連記事】 今井町“みんなでつくろう!”床几プロジェクト~人間環境デザイン学科 「バーンデザイン」農家小屋アート!第3弾~人間環境デザイン学科加藤ゼミ 竹取公園ツリーハウス『みんなのひみつきち』披露式典~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ~
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