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看護医療学科

2019.05.14

3回生対象「第9回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科

3回生を対象とした「第9回 基礎看護技術自己学修会」を開催しました。   3回生を対象とした「第9回 基礎看護技術自己学修会」を5月10日(金)に実施し43名の学生が参加しました。 今年度の学修会は、学生がより主体的に取り組むことをねらいとして、各自で学修する内容を計画・実施する形式に変更しました。4回生からアドバイスを受けた「実習に向けて練習をしておいた方が良いと思う看護技術」の内容をもとに、各自で準備をして学修会に臨みました。     90分という限られた時間ではありましたが、参加した学生は「バイタルサイン測定」「寝衣交換」「足浴」「洗髪」「シミュレーターを使用しての呼吸音の聴取」等、積極的に技術練習に取り組んでいました。         3回生後期の各看護学実習に向けて、学修する内容はより専門的になり、取り組まなければならない課題も多くなります。学生にとっては、これまで以上に努力を要する日々が続きますが、3回生後期の実習では、これまで学んだ知識と技術を統合して看護を実践します。患者さんにとっての適切な看護を導くためには悩むことも多いですが、自分が提供した援助によって患者さんが笑顔になられた時の喜びは、何ごとにも代えがたい大きな喜びとなると思います。 学生一人ひとりの努力が、患者さんへのより良い援助として実を結ぶよう心から願っています。   看護医療学科 基礎看護学領域 林有学・須藤聖子・小林智子・中西恵理     【関連記事】 3回生対象「第8回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 市立東大阪医療センターの合同災害訓練に、学生が患者役として参加!~看護医療学科 教育・教授活動に関する自主学習会を行いました~看護医療学科教員レポート

2019.05.14

教員による研究授業レポート~看護医療学科「保健医療システム論Ⅱ」

看護医療学科における研究授業が2019年4月22日(月)4限に行われました。授業科目は4回生保健師課程学生を対象にした「保健医療システム論Ⅱ」(担当教員:廣金和枝准教授)であり、今回は「保健医療福祉計画の概要」をテーマに行われました。教職員は8名の参加がありました。 行政計画の意義と構造、行政計画のPDCAサイクル(Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善))を理解することを目的として講義形式にて授業が行われました。     現在、国内にて就業している保健師の約7割が都道府県あるいは市町村の行政保健師であり、その中でも市町村の保健師が最も多くを占めています。そのような意味でも、行政計画を理解することはとても重要なことです。授業では、市町村における総合計画とその構成、他の分野別計画との関係、国、都道府県の計画との関係について、資料を用いながら丁寧に展開されていきました。ここで強調されたのは、政策、施策、事業との関係です。保健師は健康づくりに関する様々な事業を行いますが、それがどのような施策のもとに行われ、またどのような政策につながるのかという点でした。また、市町村の中でも総合計画を中心として様々な計画を策定することになりますが、講義では健康づくり・保健医療福祉に関する計画について掘り下げ、その期間、体制、経過についても詳しく学ぶことができました。 特に、いくつかの市町村の実例を出しながら説明をされておられ、学生にとってもイメージしやすいものになっていたと思います。私自身もとある市町村にて健康増進計画の策定及び推進に関わっておりますが、他市町村の実例は非常に参考となりました。 また、策定された計画について、PDCAサイクルがどのように実施されて次期計画に結びつくのか、市民がどのように参画しているのかについても、実例とともに学ぶことができました。 今回の授業は保健師課程学生を対象にしたものですが、この学生たちは本年、保健所や市町村保健センター等にて実習する予定です。本科目では今回の講義を聞き、学生自身が実際に実習に行く市町村の各種計画についても調べ、発表することになっています。今回の授業は、学生の実習や発表の助けになるものと思われました。                         研究授業参加者 看護医療学科 文鐘聲   後日行われた授業検討会では、多くの示唆と励ましをいただきました。授業展開の時間配分などについては授業計画通りとお褒めの言葉をいただきましたが、映写資料と配布資料に違いを持たせた箇所を忘れて講義を進めてしまい、説明がちぐはぐになる場面がありました。そのため、映写資料と配布資料に違いを持たせることの是非がディスカッションのテーマとなり、活発な意見交換ができました。 今回は、保健師国家試験受験資格の取得をめざす学生に対する授業であり、20人に満たない学生への発問は、緊張している学生への遠慮から普段のスピード感をもって次々と行うことはできませんでした。しかし、本科目は4年次科目であり、適切な発問は、関連知識を整理・統合するよい機会になります。今後も、看護師資格科目を含め、これまで修得した学修内容の整理・統合のきっかけとなるよう、適切な発問を講義の中に含めていきたいと考えています。 看護医療学科では、地域における支援活動を研究課題にされている先生が多いですが、「地域の支援のための前提として地域行政を理解していたつもりであったが、点と点の理解が、改めて線でつながった」という感想を直接いただくこともでき、私の励みにもなりました。 お忙しい中、研究授業にご参加くださった先生方、授業検討会で素晴らしいフィードバックをくださった先生方に、改めて御礼申し上げます。                     研究授業担当者 看護医療学科 廣金和枝   【関連記事】 広陵町と連携して認知症サポーター養成講座を開催!~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅰ」 教員による研究授業レポート~看護医療学科「地域看護学概論」 看護医療学科研究授業レポート~「老年看護学援助論Ⅱ」

2019.05.09

2019年度第1回「Kio オレンヂ喫茶(カフェ)in 御所」を開催!~看護医療学科

畿央大学と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同で運営している「金曜カフェ〜つどい〜」で2019年度第1回「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」(認知症カフェ)が4月12日(金)に開催されました。「Kioオレンヂ喫茶(カフェ)分かち合いin御所」は、御所市認知症啓発事業として、畿央大学健康科学部看護医療学科老年看護学教員と御所市高齢者対策課地域包括支援センター、住民が共同して行っているものです。当日の様子を参加した学生と教員がレポートします。     こんにちは!今回の認知症カフェ(通称:オレンヂカフェ)には、老年看護学分野の先生3名と私たち学生3名が参加してきました!   <午前の部> 午前の部では畿央大学の山崎先生の講義「認知症について」が実施されました。 認知症の分類、症状、改善・予防方法についての話が行われ難しい話もありましたが、皆さん真剣にメモを取りながら話を聞かれていました。   ▲山崎教授の講義   その後、お茶を出し休憩を取りながら、参加者世代で流行した曲を当てるクイズ大会が行われました! 最初はなかなか難しかったようですが、ヒントをお伝えすると答えられる人が多くなっていき、楽しそうに笑顔を見せあいながら解答していくことでとても場が明るくなり、活気づきました!   ▲クイズの様子。 学生もお茶を一緒に飲みながら楽しくクイズに参加しています!   ▲みなさん真剣です   「楽しかった」と感想を言って下さる方も多く、刺激あふれる会となったと感じました。 日常生活上では行わない講義やクイズなどが高齢者の方々の刺激となる、このような認知症カフェを定期的に行う必要性について学ぶことが出来ました!   次回の認知症カフェは4月27日(土)(西吉野)、7月12日(金)(御所)で実施されます。 ぜひご近所さんを誘って参加してみてください。お待ちしております!   看護医療学科4回生 田中香名子 辻林もも 野口美波     <午後の部> 午後は、「認知症についての思いを語り合う会」としています。当日の参加者は、認知症の方の家族、介護をされている方、介護経験者、御所市の地域包括支援センターの担当者、介護関連施設の職員、認知症家族会、ボランティアの方、畿央大学(老年看護学)の教員などで、14名が集いました。 ある参加者の方は、ひとり暮らしの認知症の父が熱を出して、その後に昼夜逆転になっているという話をしてくださいました。父は夜7時には就寝し朝はまだ暗いころに起きて家の門を開けているとのこと。なんでも、来訪者のために門を閉ざしたままではダメと毎日頑張っている状況があるのだそうです。そして、昼寝はよくしている。本人もできるだけ息子や娘に迷惑をかけないようにと気遣って、物忘れへの対応策としてメモを取って何度も確認していることも話されました。 認知症になり記憶がよくない状況ですが、人として大切なものはこれまで通りちゃんと持っておられ、懸命に毎日を生きておられる…。話を聞いた他の参加者には、よくそのことが伝わってきました。そして、周りにいらっしゃる方の関わり方も上手で、厄介な認知症の症状があまりないのが、素晴らしいことと思えました。   ▲語る会の様子   また、妻が進行した認知症であり、お父さん程度しか喋らなくなっている状況を話してくださる方がありました。今では施設に入所なさっているようですが、家族の面会が長くなると面会の後に施設内に家族がいないかと探し回るなど、気持ちが不安定になるそうです。そのため面会は30分程度にしていると話してくださいました。 家族として、施設の職員さんのご苦労にもご配慮なさる気持ちや、もっと一緒にいてやりたいという気持ちも持っておられることを、語りを聞いていたみんなに伝わっていたと思います。認知症の方のご家族さんが、たいへん複雑な思いでいらっしゃることを、あらためて感じることが出来ました。そして、ご本人の発話を導く糸口として、昔から歌が好きでカラオケをしていたことがあり、施設での合唱のプログラムでは、口ずさんでおられることに注目が集まっていました。 また、姉が認知症で…と、切実な内容を語る方もいらっしゃいました。   ▲カフェの綺麗なカップたち   このように、午後の取り組みは、認知症に関わる人が思いを語り、その気持ちを汲んで話を聴いてくださる方がおられる。この集まりの意義はとても大きいです。 認知症の人の介護をされている方は一人で悩まず、同じように介護をする方や専門職の方に話をすることで解決の糸口が見つかることもよくあります。もし介護で悩んでおられたら、お近くの認知症カフェを訪ねてみてください。   看護医療学科 准教授 上仲 久    【関連記事】 ・過去の「御所コミュニティカフェの取り組み」記事を読む

2019.04.24

卒業生に学ぶ心肺蘇生法!~看護医療学科「急性期看護援助論Ⅱ」

看護医療学科の3回生前期に開講している「急性期看護学援助論Ⅱ」では、102名の受講生を対象に、救急看護や周手術期看護の実践場面を想定した演習を取り入れた授業を行っています。   今回は、その中でも学生が高い関心を持って取り組んでいる心肺蘇生法の演習について報告します。   ▲玉置看護師による胸骨圧迫のデモンストレーションの様子   今年の演習には、大阪市立大学医学部付属病院の救急部門で活躍中の玉置将己さんが、学生の指導にきてくれました。畿央大学看護医療学科卒業生である玉置さんは、正確な胸骨圧迫の手技を披露してくれたほか、後輩たちにも熱心なアドバイスをあたえてくれました。   ▲玉置看護師のアドバイスを受けて胸骨圧迫   質の高い心肺蘇生を行うために、ひとりひとりがモデル人形に胸骨圧迫や人工呼吸を行いましたが、「胸のまんなかを押す」「胸骨圧迫の深さは5㎝」という基本を学んでトライしたにも関わらず、的確な部位に適切な圧迫を行うことが容易ではなく苦戦していました。 また、気道を効果的に開通させるために、頭部後屈あご先挙上(あごを挙げて頭部を後ろにそらせる)のポジションを保持しながら、モデル人形の胸郭が膨らむように人工呼吸を行う労力は、学生たちの予想を超えていたようです。 演習の中では、胸骨圧迫30回に対して人工呼吸2回のサイクルで展開する心肺蘇生の手技を約2分間継続しましたが、初夏の陽気も手伝って汗ばみながらの実施となりました。少し緊張しながらも、設定されたシナリオに基づいて、意識があるかどうか・呼吸をしているかどうか・動脈は触れるかなどを確認するところから、応援者と協力してAEDのボタンを押すところまでを「JRC蘇生ガイドライン2015」の手順に則って経験しました。   ▲AEDの指示に従って電極パッドを貼る様子   わが国では、2004年7月に一般市民によるAED使用が認められるようになり、突然の心停止の原因である心室細動に対する一刻も早い除細動が、救命率の向上に不可欠であるといわれています。現在日本では、救急車の到着に平均8.6分の時間を要しています。救急車到着までに、居合わせた市民が勇気を出して、心肺蘇生を行うことは、傷病者の予後に大きくかかわります。看護師をめざす学生は、身の回りで心肺停止や意識消失などの対象に遭遇したとき、質の高い心肺蘇生を提供できるよう、この演習を役立ててくれることを願っています。                 看護医療学科 急性期看護学 林田麗・大友絵利香・大島恵子・菊谷美代子   【関連記事】 「急性期看護学援助論Ⅱ」患者モデルを想定した援助法~看護医療学科 救急看護の基本、心肺蘇生法を学ぶ!~看護医療学科「急性期看護学援助論Ⅱ」

2019.04.24

3回生対象「第8回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科

3回生を対象とした「第8回 基礎看護技術自己学修会」を開催しました。   2019年4月19日(金)に看護医療学科3回生を対象とした「第8回 基礎看護技術自己学修会」を行い、34名の学生が参加しました。     これまでの学修会では、事前にテーマを設定して学修会を行っていましたが、今年度は、学生がより主体的に学修することをねらいとして、各自で学修する内容を計画・実施する形式に変更しました。3回生が学修する内容を計画するにあたり、事前に4回生に「実習に向けて練習をしておいた方が良いと思う看護技術」についてアンケート調査を行った結果を、3回生へのアドバイスとして提示しました。アンケート調査に協力していただいた4回生の皆さん、ありがとうございました。     参加した学生は「寝衣交換」「洗髪」「臥床している対象者のシーツ交換」「バイタルサイン測定」等、教員のアドバイスを受けつつ、熱心に技術練習に取りくんでいました。90分という限られた時間で、どの程度技術練習ができるのか、いささか不安ではありましたが、準備から実施、後片付けまで全員で協力し、充実した学修会を行うことができました。     参加した学生からは、以下のような感想がありました。 【参加した3回生の感想】 今回、自己学修会に初めて参加し、寝衣交換をしました。技術確認のためにこれでもかと思えるくらい練習したので、忘れるなど想像もしていなかったのですが、1年~2年経った今、全く手順を覚えていなくて驚きました。学修会は自主的にするもので、先生達にアドバイスをもらうことができると思っていなかったので参加して良かったなと思いました。技術を修得するには期間をおいて繰り返し練習することが重要だと気づきました。 伊加田智美   今回は寝衣交換の練習をしましたが、1~2回生で学んだことを全く覚えていないことに驚きました。練習をせずに実習に行って実際に患者さんに援助をすると、なにもできず、患者さんに苦痛を与えてしまっていたと思います。自己学修会に参加して、技術を再確認できたとともに、定期的に復習をする必要があることに改めて気づくことができました。 黒木悠理   今回の学修会に参加することで、私は1・2回生の時に学んだ援助が思ったようにできないことを実感しました。実習に対する意欲を高めるとてもいい機会になりました。  重森春奈     3回生後期の実習では、これまで学んだ知識と技術を統合して看護を実践します。今後も継続して基礎看護技術の修得に向けて努力を積み重ね、学生が自分の力を信じて一人ひとりの対象者さんにより良い援助を提供できるよう願っています。   看護医療学科 基礎看護学領域 林有学・須藤聖子・小林智子・中西恵理   【関連記事】 市立東大阪医療センターの合同災害訓練に、学生が患者役として参加!~看護医療学科 教育・教授活動に関する自主学習会を行いました~看護医療学科教員レポート 2回生対象「第7回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科

2019.04.10

ベトナムで老年看護学のカリキュラム構築に協力!~看護医療学科教員

ベトナム・カントー医療短期大学で 老年看護学のカリキュラム構築およびシラバス・テキスト作製に協力!   2019年3月25日(月)・26日(火)、ベトナム・カントー医療短期大学から招聘され、看護医療学科教授の山崎尚美と助手の島岡昌代がカントー市を訪問しました。ベトナムは2016年に高齢化率が6%を超えて高齢化社会に突入しました。これに先立ち2010年に高齢者法が施行されましたが、まだまだ看護職の高齢者看護の意義に関する認識は低く、大学のほとんどがまだ高齢者看護として独立していない状態です。そこで、カントー医療短期大学では、世界一の長寿国である日本の高齢者看護学を参考にしたいということで、山崎教授に協力の依頼がありました。第1回目の会議は、2018年11月に実施され、今回の訪問は2回目になります。ミーティングの参加者は、カントー医療短期大学のトゥアン学長、トアイ副学長、ホン副学長、トア学部長、他教員が21人、およびベトナム看護協会のムック会長、NPO法人AHPネットワークス二文字屋氏、奈良東病院岡田氏、CICSアイマイン氏、山崎教授、島岡の合計30人でした。   ▲ カントー医療短期大学の外観   わが国では2008年から経済連携協定(EPA)に基づく国外からの看護師の受け入れを行ってきました。ベトナムでも2012年に「看護師及び介護福祉士の入国及び一時的な滞在に関する日本国政府とベトナム社会主義共和国政府との間の書簡の交換」が行われ、多くのベトナム人就労者が来日しています。カントー医療短期大学は、学生数約3000人の看護学部のみの単科短大です。二文字屋氏は、冒頭の挨拶で「我々は、日本で介護するためのノウハウでなく、ベトナムの文化・風習に合った、ベトナムに必要な看護・介護の人材を育てることを目的にしている。ベトナムにとって必要な看護・介護を学び、日本に来て、その中から日本に合った看護・介護を行う。ベトナムに帰った後も日本の経験が活かせるように協力していきたい」と語られました。     ▲ミーティングでの 二文字屋氏の挨拶   第1回目の会議では、日本の高齢者看護に関する講義内容の説明があり、それを基にベトナムのカリキュラム案と講義内容(テキスト)を作成されており、今回の目的は作成したベトナムのカリキュラム案とシラバスやテキストの内容を検討することでした。 ベトナム看護協会のムック会長からは、「今回のテキストは、完成すればベトナム全土で使用することができる。内容を充実させることで、同じテキストを使用して教授する内容を選択し、短大・大学でも使用できるテキストを作成することが可能だ」との話がありました。   ▲ミーティングでの〈ベトナム看護協会会長〉ムック氏の挨拶   カントー医療短期大学では、2019年10月からモデル的に3回生を対象に新カリキュラムで授業を行う予定であり、学長からは「短い期間だが完成させて早く導入できるようにお願いしたい」と挨拶があり、その後6時間において積極的な質疑応答がなされていました。カリキュラム案については、どの時期に何をどれだけ教授するかについて、学内教員で何度も討議されました。現在は複数の科目で少しずつ入っている老性変化や疾患について、一つの科目にまとめ、系統立てて教授するため、カントー医療短期大学の先生方も誰がどのように行うかのイメージがつきにくいようなので、ムック会長から、単元ごとに小グループに分かれて、本日は単元のねらいまでは決め、後は宿題で内容を検討してくる提案が出されました。   この日の昼食は親睦会を兼ねてメコン川のほとりにある地元のベトナム料理のお店で食事会がありました。川面の爽やかな風が吹き込み、地元ならではの美味しい料理に話も弾みました。   ▲ランチタイムの風景   この日の夕方には、カントー医療短期大学の分校で、学生のうち希望者が主体的に集まって日本語の学習をしている日本語学校も見学させていただきました。こちらは、日本語能力試験のランクによってクラスが3つに分かれています。とても礼儀正しく、勉強熱心な学生達に感心しました。この教室では、日本の介護について学ぶことが可能になっていて来日後のリロケーションダメージ(環境の変化に伴うストレス)の緩和を心がけています。ベトナムでは“介護”という認識がなく、家庭で高齢者の世話をする“ホーリー”との違いに戸惑う学生も多いそうです。そのため、度々“ホーリー問題”について、教師や学生間で討論が行われるそうです。学生が自己の意見をしっかり主張して討論できるというところは、日本の学生も見習ってほしいところです。   ▲日本語学校の講義風景   ベトナムの朝は早く、会社や大学は8時からの始業が一般的だそうです。ベトナム時間に合わせて2日目は8時開始のミーティングとなりました。 驚くことに、カントー医療短期大学の先生方は一晩で、とても膨大な内容のカリキュラム案をすべて再検討し、ベトナム版のシラバスとテキスト案を修正されていました。そのため、2日目はそれぞれの単元のプレゼンテーションから始まり意見交換をしました。 山崎教授からは、ニーズの分析ができる看護師を養成することは、世界においてベトナムの看護職の社会的地位やポジションを確立するために必要であることや、理論を用いた教授の重要性や高齢者に適した理論の紹介、多職種が使える評価の導入などについての助言がありました。また、ベトナムでは認知症は加齢に伴うものと捉えられていたり、終末期看護についての捉え方がまだ構築されていなかったり、健康寿命という考え方がなかったりと、日本の医療との認識に多くの相違点があることがわかりました。   ▲ 2日目のミーティング風景   今回検討した内容をさらにブラッシュアップして、ムック氏および山崎教授との意見交換をしながらベトナムの老年看護学のカリキュラムが出来上がっていきます。大変な労力と根気の必要な作業です。 今回の訪問では、ベトナムの方の勤勉で熱心な姿勢に大変感銘を受けました。次回は6月12日(水)・13日(木)にベトナムから畿央大学を訪問されます。老年看護学領域では3回生の老年看護学援助論Ⅱで高齢者疑似体験の授業をそして基礎看護学領域では技術演習を見学していただく予定です。この交流がベトナムの高齢者看護の発展に大きく貢献し、近い将来、教育を受けた学生達が高齢者看護のスペシャリストとしてわが国のみならず世界で活躍することを期待しています。   ▲カントー医療短期大学の教員と訪問者   看護医療学科助手 島岡昌代   【関連記事】 韓国の認知症安心センター・認知症カフェ視察と講演レポート~看護医療学科教員 「第5回韓国老人福祉(認知症ケア)研修」を開催しました~看護医療学科

2019.04.08

同窓会レポート~看護医療学科6期生

畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)では、卒業後の同窓生のつながりを活性化することを目的に、一定数以上集まる同窓会の開催を補助しています。 ▶同窓会開催にかかわる補助について(大学ホームページ)   今回は、看護医療学科6期生の同窓会レポートをお届けします!     2019年3月23日(土)に看護医療学科6期生の同窓会を行いました。今回は同級生の1名が、病気のため休学を経て第108回看護師国家試験に合格し、晴れて今年度卒業を迎えたということで、担任であった林田先生とともに2組メンバーを中心に集まりました。 全員が看護師として様々な科で働き、みんながそれぞれ頑張っている話を聞くと、改めて私も頑張ろうと思うことができました。仕事の話だけではなく、プライベートの話や学生時代の話などで盛り上がりました。     社会人になり、学生時代の仲間とこうして集まれる機会は少なくなりましたが、集まってみると話は尽きず、会っていない期間を感じさせないくらい和気あいあいと楽しい時間を過ごすことができました。実習や国家試験などたくさんの壁をともに乗り越えた同期の絆だなと感じました。 最後には、今回卒業を迎えた同級生にお祝いのケーキと花束をプレゼントしました。涙を流して喜んでくれて、私たちも嬉しい気持ちになりました。   今回は一部のメンバーで集まりましたが、また同級生みんなで集まれる機会を持てたらいいなと思います! 参加していただいた林田先生、ありがとうございました。   看護医療学科6期生 竹田実緒

2019.04.05

2019年度 新入生宿泊研修レポートvol.1-2~看護医療学科2日目

看護医療学科では、2019年4月4日(木)と5日(金)の2日間、今年度も弘法太子で有名な高野山の宿坊・別格本山普賢院にて宿泊研修を行いました。12期生である新入生95名、教員11名と11期生である2回生の支援学生10名の合計116名が参加した2日目のレポートです!     ~2日目:4月5日(金)~ 2日目もお天気で、すがすがしい1日の始まりとなりました。6時30分からの朝の勤行には20名が集まりました。そのあとは朝食です。   ▼朝食会場の様子     セッションⅤ:グループワーク・発表資料作成 祐實先生のPCについての諸注意のあと、研修テーマ「いのちとこころ」について理解したことをディスカッションしました。また、ディスカッションを通して理解したことを各グループでまとめてもらいました。   ▼グループワークの様子   セッションⅥ:グループワーク発表会と表彰 発表は、各クラス2グループの8グループが各7分で行いました。 昨日の高野山大学の山脇雅夫教授の講演と、大学のキャッチコピーである ”やさしさを「チカラ」に変える。” をキーワードに、グループそれぞれが「やさしさとは」「看護師とは」「いのちとは」「こころとは」や、報告・連絡・相談(ホウレンソウ)や時間厳守の大切さなどについても、しっかりと発表してくれました。また、新入生は、支援学生や普賢院の方々への感謝の気持ちや自己の現在における感謝まで話してくれて、私も大変感激してしまいました。 さらに、昨日の散策も様子も楽しそうに発表してくれました。世界遺産にも登録されている高野山の風景を探すことができ、満喫したようです。   最後は、全員の投票によって優秀なグループが選出され。支援学生は、1位「4B」、同2位「2A」「2B」の各グループを表彰してくれました。また、「チームワーク賞」「Near Time賞」「芸術点高め賞」「フォトジェニック賞」「パワーポイント賞」も設けてくれて、表彰してくれました。   ▼ グループワーク発表会の様子   最後に、担任のコメントと河野学科長から総括していただき、新入生にとって門出にふさわしいお話となりました。   今回の研修が、これからの大学生活の一助になればと願っています。   全体写真のあと、昼食を食べて、ついに帰宅となりました。お味も美味で、大満足の2日間でした。 最後に、パチリ!!! そして。バスに乗って、帰ります。     山脇先生の1つ1つのお言葉に私自身も感激しました。素直な感性を大切にして、山脇先生がおっしゃった言葉の意味を学生と一緒にこれからも考えたいと思いました。 2019年4月4日(木)と5日(金)の2日間にわたった新入生宿泊研修は、特に問題なく終了し安堵しています。この研修のセッションでのグループワークを通して、学生は、「いのちとこころ」について深く考え、看護師になるために、今から自分たちは何をすべきかということ、どんな看護師になるかということ、を語り合いました。そして、人にやさしくすること、人からのやさしさに気づくことを学び、また、支援学生からのサポートに感謝するとともに先輩との絆も深めていました。最後になりましたが、今回の研修に多大なるご理解とご協力を賜りました山脇先生、普賢院の皆様、支援学生さん、企画運営してくださった先生方に厚く御礼申し上げます。   看護医療学科 1年生担任代表(鷲尾弘枝)   【関連記事】 2019年度 新入生宿泊研修レポートvol.1~看護医療学科1日目

2019.04.05

2019年度 新入生宿泊研修レポートvol.1~看護医療学科1日目

看護医療学科では、2019年4月4日(木)と5日(金)の2日間、今年度も弘法太子で有名な高野山の宿坊・別格本山普賢院にて宿泊研修を行いました。12期生である新入生95名、教員11名と11期生である2回生の支援学生10名の合計116名が参加しました。   ~1日目:4月4日(木)~ 朝9時に大学に集合し、バスで高野山へ向けて出発!   セッションⅠ 支援学生の進行に沿って、バスごとにゲームを行いながら、和やかなムードで始まりました。途中、紀ノ川にある道の駅で休憩して、約2時間30分で世界遺産の高野山に到着しました!       ひんやりと寒いですが、天気は良く、とてもすがすがしい日でした。そして、大広間に集合し、河野学科長と松本先生から挨拶と説明をいただきました。                                                                                                                                ▼写真左:河野学科長、写真右:松本先生   セッションⅡ-part1:クラス会 その後、クラス会が行われました。クラス別に円陣になり、自己紹介や自己アピールを行って、一気に新しい元号である「和」やかな雰囲気になりました。                                                                                                ▼クラス会の様子   セッションⅡ-part:高野山散策 クラスでグループに分かれて、高野山マップを参照に自由に散策です。お土産をみたりアイスを食べてたりしている学生さんもちらほら…。満面の笑顔で帰ってきました。                                                                                  ▼高野山を散策中の一コマ   セッション:講演会 最初の研修です。山崎学科主任の進行で始まりました。                                                                                                                                       今年は、“人と向き合うこと”がテーマで、高野山大学の山脇雅夫教授が、先生自身の肉親の病気や死を通して感じた物として扱われる悲しみや孤独、そして、人の悲しみの横にいるということ、気持ちを受け止めるということ、その「優しさ」の大切さをお伝えくださいました。そして、講演後は、講義をヒントに、2回生の支援学生が各グループに入って、   Q1 やさしさとは、共感することとは、それらにとって大事なことは何か? Q2 プロフェッショナルとして、仕事をもって、やさしくするとは、どういうことか?     をテーマに、さまざまな意見を出し合いました。   ▼公演中の山脇雅夫教授   最後に、山脇先生は、愛の反対は憎しみではなく、無関心である。相手の立場に立つには、相手にとっていいこと、大切なことを見極めること、知っていることが大切であることをお伝えくださいました。続いて、河野学科長から、やさしさはいろいろあるが、自分なりの考えを持つことが大事であることをお話しくださいました。     そして、昼食です。皆そろって食べました!なんとメンチカツが出ました!       セッションⅣ:11期生の語り 夕食をはさんでまだ研修が続きます。司会は乾先生です。 支援学生さんの基礎看護学実習の体験談を聴いて、「いのちとこころ」について話しました。2回生の発表内容を、新入生は真剣に聴いていました。それぞれの支援学生が実習を通して成長している様子を知ることができ、その語りに、聴いていた教員も胸が熱くなりました。   ▼司会の乾先生     話題を提供してくれたのは、11期生の川原くん、岡原さん、大西くんです。セッション終了後にパチリ。   本日は、その後、「夢を力に」をテーマに作文を書いて、入浴・就寝となりました。学生は寝るのがもったいなく、長~い夜を満喫し、新しい学友と親交を深めたことと思います。 2日目の新入生宿泊研修レポートをお楽しみに!   看護医療学科講師 鷲尾弘枝

2019.03.27

第11回日本医療教授システム学会総会・学術集会でポスター賞を受賞!~看護医療学科教員

平成31年3月21日(木)・22日(金)に札幌市で開催された第11回日本医療教授システム学会総会・学術集会に参加し、ポスター賞を受賞しました。題目は『学習目標の明確化を目的とした災害初動における臨床看護師に求められるコンピテンシーに関する一考察』です。 看護学は、日々のリフレクションの中に発展してきた学問です。非日常である災害時の看護における学びをどのように積み重ねていくか、学びの到達状況をどのように評価するのか、そうした視点で取り組んでいる研究「災害初動における臨床看護師のコンピテンシー開発及びオンライン学修支援環境の構築」の中間報告でした。[科学研究費助成 基盤C 17K 12198  研究分担者:松葉龍一(熊本大学教授システム学専攻 准教授)、宮崎誠(本学教育学習基盤センター 助教)]       教育工学系の学会エントリーは初めてで、少し緊張しましたが、途切れなく多くの方々が集まってくださり、貴重な意見や質問,濃厚なディスカッションであっという間に2時間が過ぎていました。最も関心が集まった点はコンピテンシーの抽出方法でした。説明を求められ自分の頭の中が整理されている感覚は心地よく、大変有意義な時間でした。 本研究のデータ収集には複数の近隣医療機関の看護部のご協力を頂いております。またワーキングメンバー(研究協力者)として研究に関わってくださっている「災害に強い大和の町づくりネットワーク」の皆様にも心より感謝申し上げます。今回の発表が臨床看護師の災害看護学習に役立つシステム構築へ繋がるようにさらに研鑽してまいります。     看護医療学科教授 堀内美由紀   【関連記事】 ポーポキプロジェクト「平和について考える」ワークショップを開催!~看護医療学科「国際看護論」 「災害に強い大和の町づくりネットワーク」平成29年度第1回研修会を開催!~看護医療学科教員