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看護医療学科

2023.11.13

「地域包括ケア実習」が新しく始まりました!~看護医療学科

地域包括ケア実習は看護医療学科の新しいカリキュラムのひとつで今年度の2回生から実施しており8月28日(月)から9月1日(金)までの期間行いました。2回生は地域包括支援センター、特別養護老人ホーム、デイサービス(通所介護)、デイケア(通所リハビリテーション)などの施設にいくつかのグループに分かれて実習を受けました。実習の様子を学生の感想も含めてレポートいただきました。   地域包括ケア実習は地域で生活される高齢者の方々が、医療や介護が必要な状態になっても、医療・介護・予防・住まいなどその方の住み慣れた地域で、その方の望む、その方らしい生活を多くの専門職が関わり包括的に生活を支えていくという「地域包括ケアシステム」の実際を学ぶ実習になり、地域で高齢者を支える事業所が主な学びの場所になります。今回その代表的なものとして、地域包括支援センターについて紹介します。   地域包括支援センターとは、介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」になります。 医療・福祉などの専門知識を持った職員が、高齢者が住み慣れた地域で生活できるように日常生活支援などの相談に応じています。介護保険の申請窓口も担っていて、お一人おひとりの状況を判断して、ご本人や家族の考えを尊重しながら各種の介護サービス、保健福祉サービスを活用できるよう各種医療機関や事業所、地域のコミュニティなどと連携を図る拠点となり、地域包括ケアシステムを効果的に機能させる事業所になります。地域包括ケアシステムにおいては、様々な生活課題を「自助・互助・共助・公助」の連携によって解決していく取り組みが必要となります。   ▼広陵町地域包括支援センターの職員の方から講義を受けている様子   このような地域包括ケアシステムにおける高齢者支援の実際を、包括支援センターのほか、介護老人福祉施設で高齢者の方々と高齢者の特性を踏まえコミュニケーションを取らせていただき、生活の実際や思いについて情報を伺う貴重な体験をさせていただき、医療機関における看護とは異なる生活を重視した点から看護の特性や看護師の役割を学んでいきます。   実習の場所は学生の配置された地域によって異なることから、学生個々に実習で体験する内容も異なりました。学生らは初めての日は高齢者の特性を学びながらも会話に戸惑いうまくコミュニケーションが進まない沈黙の時間もありました。しかし、それもつかの間でコミュニケーションスキルを目いっぱい活用しながらコミュニケーションを進めていました。比較的自立された高齢者の方々からはお話しを伺いやすく、生き生きと会話を進める姿が見られました。そして、ともに日課のレクリエーションに参加し交流を深めました。   ▼施設でのレクリエーション風景   実習の最終日に成果発表を行いました。実習施設の特徴、学びをまとめてグループで発表を行い、他の施設で実習を行った学生らと情報や学びの共有を行いました。   ▼地域包括ケア実習発表会   実習の目標の一つに、「地域で生活する人々の生活の現状と健康課題を捉える」があります。 医療や介護・福祉の専門職が専門職の視点からその方の健康問題や生活問題を捉えていく内容と、ご本人が問題だと感じていることが異なることを学生は気づき、専門職の視点から生活支援を捉え支援を過度にしてしまうことでその方の自立を阻害してしまう場合もあるということも捉えていました。レポートには多くの学びが述べられており、特に「高齢者の望む、その人らしい」生活を多職種や地域で支援していく重要性について学びを深めていました。   今後、入院療養を行う高齢者の看護を考える上で、地域における高齢者の生活を見据えた療養支援に繋がることを期待します。 以下、実習に参加した2回生の感想を紹介いたします。 看護医療学科では、今年から地域包括ケア実習が始まりました。 実習期間は8月28日(月)から9月1(金)の1週間で、学内実習、学外実習を実施しました。 地域包括ケア実習では、いくつかのグループに分かれ、地域包括支援センター、特別養護老人ホーム、デイサービス(通所介護)、デイケア(通所リハビリテーション)など、さまざまな施設で実習をさせていただきました。   私は、3日間地域包括支援センターで実習をさせていただき、さまざまな高齢者の自宅に訪問に連れて行ってもらいました。 あまり家に人を入れたくないため玄関でお話を聞かせていただいた方や、逆に家の奥に入らせてもらい食べ物まで進めてくださった方、家の中が物でいっぱいで入れないような方、本当に様々なお宅に訪問させていただきました。 また、実際に地域包括支援センターに相談に来られている方もいました。   事前学修で学んだ地域包括支援センターでは、こういう役割があるということは知っていましたが、実際にどのようなことをしている組織なのかあまりわかっていませんでした。しかし、お話を聴かせていただく中で、訪問看護師やヘルパー、医師など多職種と連携をとり、支援していることが分かりました。 また、高齢者の自立度の高いうちから、電話で連絡をとる、実際に訪問するという方法で高齢者と信頼関係を築き、最期まで住み慣れた地域で過ごせるような支援をしているということも学びました。 これから高齢者が増えていき、在宅の必要性が増すなかで、要となる地域包括支援センターの役割をたくさん勉強させていただきました。この実習で学んだことを、今後の授業や実習、そして将来看護師として働いたときにもつなげていけるように頑張っていきます。   ▼地域包括支援センター前にて指導者の方との様子   看護医療学科 2回生 平田 美翔   看護医療学科 教授 原田 俊子   関連記事 外部講師による講義「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の看護について」~看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅰ」 2023年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催! 令和5年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催!~看護医療学科 奈良県看護協会主催「訪問看護インターンシップ」参加レポート!~看護医療学科 JICAでの保健・医療活動の実際を通しての学び②学外演習編〜看護医療学科「国際看護学Ⅱ」 JICAでの保健・医療活動の実際を通しての学び①外部講師による講義編〜看護医療学科「国際看護学Ⅱ」 「薬害の実情」と「患者の人権」を学ぶ~看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」 手術を受けた患者をイメージした「患者モデルの作成」と術後看護演習~看護医療学科「急性期看護学援助論Ⅱ」 4回生から3回生へ学びの伝達「緩和ケア病棟の実際―病院インターンシップ実習を経験した上級生とのディスカッションー」~看護医療学科「終末期ケア論」 「臨死期の看護を学ぶ」エンゼルメイクの演習を実施! ~看護医療学科「終末期ケア論」 外部講師による講義「国外における国際看護と国際看護活動に必要な能力について」~看護医療学科「国際看護学Ⅰ」 2023年度 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポート~看護医療学科 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 2023年度新入生研修 学科別レポートvol.1~看護医療学科

2023.11.09

外部講師による講義「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の看護について」~看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅰ」

看護医療学科2回生対象「慢性期看護学援助論Ⅰ」では、2023年10月31日(火)4限目に外部講師による筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の看護について講義を行いました。 外部講師としてお招きしたのは、本学看護医療学科7期生の富本尚寛さんです。現在は、大阪急性期・総合医療センターの脳神経内科/外科・神経内科病棟の6年目の看護師として、患者様への看護実践はもとより、後輩看護師や看護実習生への指導等、中堅看護師として日々、活躍しています。看護医療学科3回生も慢性期看護学実習では富本さんに丁寧に指導をしてもらい、心強い存在です。   さて、ALSとは随意筋の運動麻痺によって身体の自由が利かなくなり、嚥下障害、コミュニケーション障害、呼吸障害に伴い、胃ろうによる栄養管理や意思伝達装置、人工呼吸器といったデバイスが必要となります。そして、これらのデバイスの導入についての患者様・ご家族の意思決定支援は、生命の選択とも関わり深刻です。脳・神経系の疾患というだけで学生には苦手意識があり、さらに、国内の患者数は1万人ほどという身近にない疾患のため、学生に理解をしてもらうことも容易ではありません。     講義は富本さんの日々のALS患者への看護実践から事例を交えながら具体的に、病態の説明、症状の説明、病気の進行過程に伴う看護援助のあり方について説明がされました。また、ALSを取り上げた映画やドラマについても動画を用いて説明がされ、少しでもイメージがわくようにと工夫がされていました。大阪急性期・総合医療センターでは、大阪府の難病支援センターが併設されており、難病支援センター職員をはじめ、多職種と連携し、患者様・家族にとって必要な支援や社会資源の活用について、密に共有し、共に検討していることが説明されました。「看護師だけで解決できないことも多いので、多職種と一緒になって解決策を探る」と多職種連携の意義についてわかりやすく説明してくれました。そして、多職種でのカンファレンスでは看護師が司会をすることも多いので、実習等でカンファレンスの司会の経験を積んでおくことが後々役に立つと先輩らしいアドバイスもさりげなく入れてくれました。     講義の後半では、人工呼吸器の意思決定について事例が紹介され、どのように支援すべきであるのかを学生間で考える機会が設けられました。2年生には少々難しいお題でしたが、みんな真剣に考えている姿が印象的でした。     受講した2回生からは、 「ALSの看護の実際を、事例をもとに講義いただき、非常にわかりやすかった。また具体的な内容であったため、イメージしやすかった」 「先輩ということで、親近感をもてた」 「大学で学んでいる知識を臨床現場での実践へ結びつけて考えることができた」 「臨床現場の看護がリアルに感じることができた」 「授業で紹介されたドラマを是非見ようと思う」 といった感想が聞かれました。 今回、卒業生に看護実践にもとづくリアリティにあふれた講義をしてもらいました。卒業生の頼もしい姿に学生だけではなく、私達教員も勇気づけられました。富本尚寛さん、ありがとうございました。   看護医療学科 教授 山本 裕子 准教授 對中 百合   関連記事 2023年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催! 令和5年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催!~看護医療学科 奈良県看護協会主催「訪問看護インターンシップ」参加レポート!~看護医療学科 JICAでの保健・医療活動の実際を通しての学び②学外演習編〜看護医療学科「国際看護学Ⅱ」 JICAでの保健・医療活動の実際を通しての学び①外部講師による講義編〜看護医療学科「国際看護学Ⅱ」 「薬害の実情」と「患者の人権」を学ぶ~看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」 手術を受けた患者をイメージした「患者モデルの作成」と術後看護演習~看護医療学科「急性期看護学援助論Ⅱ」 4回生から3回生へ学びの伝達「緩和ケア病棟の実際―病院インターンシップ実習を経験した上級生とのディスカッションー」~看護医療学科「終末期ケア論」 「臨死期の看護を学ぶ」エンゼルメイクの演習を実施! ~看護医療学科「終末期ケア論」 外部講師による講義「国外における国際看護と国際看護活動に必要な能力について」~看護医療学科「国際看護学Ⅰ」 2023年度 離島・へき地医療体験実習(川上村)レポート~看護医療学科 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 2023年度新入生研修 学科別レポートvol.1~看護医療学科

2023.10.25

2023畿央祭・ウェルカムキャンパスで、がんカフェ「きらめき」開学20周年記念拡大版を開催!~看護医療学科

看護医療学科・看護実践研究センター共同企画としてのがんカフェ「きらめき」は、テーマを「未来の家族と生活のために今、知っておきたいAYA世代の子宮頸がん予防と治療」に設定し、開学20周年記念拡大版として、10月21日(土)に、第一部は特別講演と経験者スピーチを午前10時から12時まで、第二部はコロナ前に実施していた学生によるアロマハンドマッサージを復活して13時30分から16時までの二部構成で開催しました。   第一部の特別講演講師には、産婦人科専門医であり、子宮頸がんワクチン研究の第一人者である大阪大学大学院医学系研究科 産科学婦人科学教室 上田 豊先生を招聘しました。     先生からは、子宮頸がん罹患の要因は性交による人パピローマウィルス(HPV)感染によることが明確であり、感染予防として、性交渉が始まる前の世代である中学生から高校生へのHPVワクチン接種が開始されたものの、副反応としての健康被害の発生から接種勧奨が行われなかったことによる接種控えが2000年から2005年まで続いたことが説明されました。その未接種世代がAYA世代(39歳まで)となった今、子宮頸がんに罹患し、妊娠出産が困難になっている女性が増加していることが多くの統計データを基に説明され、ワクチン接種の積極的勧奨再開とがん検診の併用による感染予防と早期発見が将来の妊娠や出産を含む生涯の子宮頸がん罹患と死亡の危険を減らす意味でも重要であることが強調されました。国はこの状況を鑑みて、予防接種法を改正し、感染予防の効果が高い9価ワクチンによる定期予防接種と停止時期に接種できなかった誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日の女性を対象としたキャッチアップ(不足分を追加)接種を2022年から2024年までの3年間実施することが紹介されました。   詳細は厚生労働省HPをご参照ください。 HPVワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~|厚生労働省 (mhlw.go.jp)   なお、上田先生の許可を頂き講演を録画しましたので、詳細は以下で視聴可能です【11月30日(木)まで】 https://youtu.be/Jl3ELZZdmCo   次に子宮頚がん経験者であり広陵町がん予防推進員として活躍されている植村 亜里沙様からは、子育てと仕事に奮闘していた時期に友人である保健師の誘いを受け、軽い気持ちで子宮頸がん検診を受け、精密検査を受けるよう通知があり、検査を受けるまでの不安や葛藤そして手術を受けた後の家族に対する思いなどを切々と語っていただきました。現在は自分と同じような思いをしてほしくないとの思いから、がん予防推進員としての活動で、がん検診の必要性を積極的に呼びかけていらっしゃいますが、参加者にも自分のため、家族のためにがん検診を受けてほしいと強く訴えられました。     第一部の参加者は、土曜日の朝ということもあり16名でしたが、参加者からは、上田先生のご講演が大変わかりやすく役に立ったこと、ワクチン接種をしていない学生は今からでも接種して、がん検診対象年齢であることからも受診しなければいけないという気持ちになったとの感想が寄せられ、講演後の質問にも丁寧にご回答いただき、大変満足度が高い講演となりました。 また植村様のお話について、参加者からは、心にスーッと入っていく内容で、改めて他人事ではなく、また自分だけのためではなく、家族のためにもがん検診を受ける必要性があることを教えてもらい、家族や周囲にも伝えていこうと思ったとの感想が寄せられました。   第二部は、28名の来場があり、学生のアロマハンドマッサージが大盛況で待ち時間が発生するほどでした。         アロマハンドマッサージを行った学生からは、地域の方とマッサージをしながらお話をすることが初めての体験で緊張していたが、「気持ち良かった」と言ってもらえたことがとても嬉しくて、この経験を今後の学習や実習にも活かしていきたいとの感想が寄せられました。 がん検診モデルの体験をされた参加者からは、自分で発見できるがんの感触がわかってためになったとの感想が寄せられました。用意していたがん検診のリーフレットも数少なくなり、もう無いのかとのご意見や予想以上に混雑した時間帯には、思うような体験ができなかったとのご意見もありましたので、次年度は再度充実した内容になるよう準備や体制を整えていきたいと思います。   企画者 看護医療学科 教授 松本泉美 【関連記事】 2022畿央祭・ウェルカムキャンパスで、がんカフェ「きらめき」 を3年ぶりに対面実施!~看護医療学科 2021畿央祭・ウェルカムキャンパス がんカフェ「きらめき」を開催!~看護医療学科 2019畿央祭・ウェルカムキャンパス がんカフェ「きらめき」を開催!~看護医療学科 2018畿央祭・ウェルカムキャンパス がんカフェ「きらめき」を開催!~看護医療学科 2017畿央祭・ウェルカムキャンパス企画 がんカフェ「きらめき」を開催!~看護医療学科

2023.10.17

2023年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催!

2023年10月7日(土)に看護医療学科「2023年度卒業研究発表会」が開催され、看護医療学科4回生が各教員のゼミに所属し頑張って取り組んできたきた「卒業研究」(看護医療学科4年次科目)を発表しました。また3回生の学生も実習期間ではありますが、発表会に参加していました。   今年度の卒業研究発表会について、2つのゼミから学生のレポートをお届けします。     室谷ゼミより 今回、約9か月間かけて卒業研究を進めました。研究は、文献研究を中心として、これまでに講義や実習を通して学んだことが、実際にはどのように研究され、成果として公表されているのか分析し、論文としてまとめました。 就職活動や実習、国家試験の勉強など多忙な中での卒業研究で大変でしたが、そんな中、研究内容や方法について、ゼミの仲間や担当の先生と試行錯誤を繰り返し、無事に発表会を迎えることができました。 午前の部では、終末期看護、救急看護、母子看護、地域医療など幅広い研究が発表されました。その様子について、一部ではありますが報告させていただきます。     それぞれ分野の異なる発表は、非常に興味深いものばかりでした。今回の発表会で他の学生の研究を聴くことで、新しい知識を得ることもでき、とても良い機会になりました。 今回の研究で得られた経験や知識を4月から始まるそれぞれの舞台で存分に発揮し、日々精進していきたいと思います。最後にご協力いただいた方々並びにご指導頂きました先生方に厚く御礼申し上げます。   看護医療学科 室谷ゼミ 4回生 安藤 悠乃、池島 和子、藤原 瑞希、藤原 萌花 小林ゼミより ゼミの所属が1月に決まり、4月から本格的に卒業研究を行ってきました。インターンシップ実習や就職活動・試験、国家試験対策などがあり忙しい日々を送っていましたが、その間個人で進め、大学に集まって他のメンバーから意見をもらい、また先生から丁寧なアドバイスもいただき、お互いに助け合いながら作成していました。途中、何度も挫折しそうになりましたが、励まし合いながらメンバー全員が卒業研究を終わらせることができました。 私たちのゼミでは「ワークライフバランスの影響要因と改善に向けたスタッフナース・管理者の取り組みについての文献検討」、「男性看護師における性差による業務上の困難」、「早期離床を促す術前の看護援助についての文献検討」、「新人看護師のストレス要因・症状とその対処方法」というテーマについて研究し発表しました。昨年度はオンラインでの発表会でしたが、今年から対面で行うようになり、一人一人の表情が見える中で前に立って発表することに緊張しました。しかし、プレゼンテーション資料を作成して伝えたいことをまとめることで、相手に自分の研究内容を自信をもって伝えることができたと思います。     他のゼミの発表では、小児がんや脳血管疾患、高齢者や発達障害に関するものなど私たちが行ったテーマとは異なる様々な分野について研究されており、発表を聞くことで新たな知識を得ることができました。 この卒業研究で学んだことを、さらに今後の看護研究で深め、看護の実践の場で活かしていきたいと思います。   看護医療学科 小林ゼミ 4回生 安田 杏奈、辻 涼雅、小谷 明日香、綱谷 早起   【関連記事】 令和4年度 看護医療学科卒業研究発表会をオンラインで開催! 令和3年度 看護医療学科卒業研究発表会をオンライン開催! 令和2年度 看護医療学科卒業研究発表会、初めてオンラインで開催! 令和元年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催!

2023.10.16

看護実践研究センター「親子のつどいサロン秋祭り」を開催しました

看護実践研究センター地域包括ケア部門は、乳幼児から高齢者までの看護分野における連携および他職種との連携と協働からのケアシステムおよびケアのあり方を探求するとともに、それらに関連する情報を提供し、健康増進に寄与することを目的とした研修会や事業活動をしています。 今年度は、母子分野の事業活動として、障がい児ボランティアの育成および親子のつどいサロン「安心感の輪子育てプログラム」の普及啓発を行う「安心感の輪子育てプロジェクト」を展開しています。 そのプロジェクトの一環として、10月9日(月・祝)に畿央大学アリーナで親子のつどいサロン秋祭りを開催しました。重症児放課後ディサービス・訪問看護ステーション・障がい児ボランティアサークルの学生による運営スタッフ38名で、お子様74名(医療的ケア児、重症児等含む)、保護者71名、計145名の参加がありました。   運営スタッフであるアイデルリハビリ訪問看護ステーションの皆様には、企画の段階より専門的サポートをご協力いただき、学生ボランティアも運営スタッフとして大活躍でした。     今回の秋祭りでは、安心感の輪子育てプログラムの紹介、二胡・ピアノ・ギター演奏、ゆるキャラダンス、綿あめやヨーヨー釣り等を楽しんでいただきました。 ご参加くださった方からは「障がい児が参加できるイベントは少ないですが、いろいろ工夫してくださっていたので親子で楽しめました」「将来障がい児に関わる可能性がある学生さんに一緒に遊んでもらえて良かった」とのお声をいただきました。     またお子様の様子を通して「肢体不自由の子どもが参加できるよう各ブースで工夫してくれたので子どもも楽しんでいた」「周囲の目を気にせず、広いアリーナで喜んで遊べました」との感想をいただき、障がい児のきょうだいを含めた親子で和やかに楽しく過ごせる機会となったと思います。     学生ボランティアからは「多くの子ども達と関わり楽しくボランティアをすることができました。また参加したいと思いました」という感想の声がありました。     親子のつどいサロンでは、これからも地域で障がい児とそのご家族の皆様がほっと楽しめる居場所を学生ボランティアや専門職の皆様と創っていきたいと思います。畿央生の皆さん、ぜひ一緒に活動してみませんか!   ★子育て応援ボランティアSMILEではメンバー募集しています。見学も大歓迎です★   本年度の看護実践研究センター地域包括ケア部門の活動として、以下の開催を予定しております。   10月21日(土):畿央祭がんカフェにて、産婦人科専門医による特別講演会 「子宮頸がん最新情報― HPV ワクチンによる予防と治療の進歩」 詳しくはコチラ 11月25日(土):研修会「地域共生社会の実現に向けて~様々な在留資格による外国人介護職受け入れの現状と課題~」 詳しくはコチラ こちらへのご参加をお待ちしております。   看護実践研究センター 地域包括ケア部門 看護医療学科 准教授 田中 陽子   【関連記事】 畿央大学 看護実践研究センター 看護実践研究センター第8回研修会「医療的ケア児と家族が安心して暮らせる地域づくり」を開催しました。 2022畿央祭・ウェルカムキャンパスで、がんカフェ「きらめき」 を3年ぶりに対面実施!~看護医療学科 畿央大学看護実践研究センター第7回研修会 「地域で・笑顔で 生きるとは」を開催しました。

2023.09.27

奈良県看護協会主催「訪問看護インターンシップ」参加レポート!~看護医療学科

今年度も奈良県看護協会主催の「訪問看護インターンシップ」が開催され、看護医療学科2回生1名が参加しました。   訪問看護インターンシップは7月24日(月)~9月1日(金)の期間で実施され、本学の学生は2日間の日程で、奈良県内の訪問看護ステーションにお世話になりました。 両日を通して実際に勤務される看護職の方と同行訪問し、患者さんやご家族とコミュニケーションをはかりながら、訪問看護の現場を学びました。   参加学生からのレポートをお届けします。     参加学生のレポート 夏休みに2日間、奈良県看護協会が主催する訪問看護インターンシップに参加しました!応募したきっかけは、病棟以外で働く看護師の姿を実際に見てみたいと思ったからです。   今回は他大学の学生と2人での参加だったためとても緊張しましたが、それぞれの大学の話やプライベートの話などで盛り上がり、緊張はすぐにほぐれました。 2日間で4軒の高齢者の自宅を訪問し、訪問看護師さんが内服薬の説明や処置を行っているのを見学しました。移動中もなぜ病棟看護師ではなく、訪問看護師になったのか、訪問看護をする上での注意点、またプライベートな話まで看護師さんといろいろな話をすることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。   私が今回のインターンシップで一番印象に残っているのは、摘便を見たことです。摘便(大便を指で摘出すること)は実際の病棟では中々見ることができないため、今回の訪問看護インターンシップで見ることができてとても勉強になりました。また、訪問看護は患者さんの自宅に訪問看護師が行き、その人の生活に合わせて処置などを行うため、看護に重要な「その人なりの看護」をより実践することができると学びました。   私は最初、訪問看護に興味があったわけではありませんが、今回訪問看護インターンシップに参加させてもらい貴重な経験をしたことで、今では将来働きたい場所のひとつになりました。   看護医療学科2回生 内海 茜 今回の経験を活かして、今後も目標とする看護師をめざし、日々邁進していただければと思います!     訪問看護インターンシップ担当 キャリアセンター 飯山 知里   【関連記事】 令和5年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催!~看護医療学科 JICAでの保健・医療活動の実際を通しての学び①外部講師による講義編〜看護医療学科「国際看護学Ⅱ」 「薬害の実情」と「患者の人権」を学ぶ~看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」 手術を受けた患者をイメージした「患者モデルの作成」と術後看護演習~看護医療学科「急性期看護学援助論Ⅱ」

2023.09.22

エリシオン真美ケ丘・エリシオン真美ケ丘アネックス「ひまわりカフェ」9月活動報告!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学

Orange Project®とは、熊本県(熊本大学・熊本保健大学・崇城大学)と奈良県(畿央大学)、愛知県(同朋大学)を中心に活動している認知症啓発のための学生ボランティア団体です。 “認知症になっても安心してくらせるまちづくりに貢献する”をコンセプトに、認知症啓発運動を行っている学生を中心とした団体で、2020年にはロゴやマークが商標登録されました。 2019年9月に畿央大学では「認知症にやさしい広陵町、認知症に強い畿央大学」となることを目的に、サークルとして発足しています。   2023年9月3日(日)、広陵町にある介護付き有料老人ホーム「エリシオン真美ケ丘・エリシオン真美ケ丘アネックス」で開催されている「ひまわりカフェ」にボランティアとして参加させていただきました。 私たちがひまわりカフェに参加するのは5度目です。   「ひまわりカフェ」は認知症の方や認知症の家族がおられる方、地域の方々、施設ケアマネジャーや生活相談員、施設長などが集い、楽しいイベントや世間話、介護相談など地域の人々の交流の場として1か月に1回開催されています。   9月に入ったにも関わらず、厳しい暑さが続く中、今月もたくさんの方が参加してくださっていました。 皆さんが集まられてから、ランチをいただきました。今月のランチメニューはちらし寿司、にゅう麺、おひたしでした。     私たちもご一緒させてもらい、たくさんお話しながら、おいしくいただきました。     ランチが終わると、今月のメインイベント「ひまわり運動会」をしました。紅組と白組に分かれて、スタッフの方お手製の鉢巻きをつけました。玉入れ、借り物競争、パンつかみ競争、叩いてかぶってジャンケンポン(職員競技)の計4種目を行いました。             どの競技も接戦で、応援も盛り上がりました。結果は同点に終わりました。身体を動かした後は、コーヒーとお菓子で喫茶の時間です。     皆さん、運動会を振り返って、「久々にこんなに動いて疲れたけど楽しかった」と話されていました。毎月参加させてもらっていることで、参加者の方と顔見知りになることができ、名前を覚えていてくださったり、前に話したことを覚えていてくださったりと嬉しいことがたくさんありました。これからも参加を続けていきたいと強く思いました。   畿央祭で、独自の認知症カフェの開催を計画しているところなので、今回のカフェでの学びも取り入れていきたいと思います。   エリシオン真美ヶ丘・エリシオン真美ヶ丘アネックスの皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。 これからもOrange Project®をよろしくお願いします。   看護医療学科 1回生 四方 千尋   【関連記事】 真美ケ丘子ども会の児童に、認知症の啓発活動!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学 エリシオン真美ケ丘・エリシオン真美ケ丘アネックス「ひまわりカフェ」活動報告!~認知症ケアサークルOrange Project®畿央大学 認知症ケアサークルOrange Project®が活動を再開!~エリシオン真美ケ丘「ひまわりカフェ」活動報告 認知症ケアサークルが「2022年度Orange Project®記念式典」にオンライン参加! 対面とZoomで「七夕交流会」を開催!~Orange Project®畿央大学 第1回エコマミ公開講座に山崎教授と学生が協力!~Orange Project®畿央大学 認知症啓発のための「絵本・紙芝居で子どもから社会へつなげよう」活動報告!~Orange Project®畿央大学

2023.09.21

在学生向けに「消費者教育講習会」を実施しました。

2023年9月14日(木)、「若者を狙う悪質商法~もうけ話・マルチ商法・ネット通販に注意!」をテーマにした講習会を実施しました。     成人年齢が18歳に引き下げられたことで、今や大学生は全員成人、新1回生は新成人ということになります。保護者の同意や許可なくさまざまな契約を行えるようになることで、トラブルに巻き込まれる可能性も高くなります。今回は奈良県消費生活センター職員の方をお招きし、よくあるトラブルや注意すべきポイントなどを、実例を交えて講演いただきました。2回あわせて400名をこえる在学生が参加しました。     参加した学生からは、 「クーリングオフ制度、消費者契約法など深く知ることができました」   「消費者トラブルにあったときの対策について知れて良かったです。今まで以上に注意して商品の購入や契約をしようと思いました」   「マルチや詐欺サイトには気を付けようと思いました」   「いい話に簡単についていくのはやめようと思いました。よく考えて行動していきたいです」   「騙されないように気をつけて過ごすとともに、もし困ったときには188を活用しようと思いました」   「一人暮らしで色々と不安があるため、相談できるところがあると知れて良かったです」 といった声がありました。消費者トラブルが他人事ではなく、身近に起こりうるリスクとして捉える機会にしていただければ幸いです。もちろんトラブルに遭わないことが一番ですが、困った時には消費者ホットライン「188(いやや)」に相談できますので、ぜひ覚えておいてください。   契約前にはよく確認して、SNSやネット、広告の情報を鵜吞みにせず、少しでも「変かな?」と思ったら相談して、自分の身をしっかり守りましょう!  

2023.09.10

イギリス短期語学留学2023 現地リポートvol.2~語学学校での勉強がスタート!

学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。今回4名の学生が2023年9月2日(土)~9月17日(日)までの15日間をイギリスのカンタベリーで過ごします。英語学習はもちろん、イギリスの文化に触れることができ、博物館や美術館鑑賞、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫します。ブログ第1弾では、ホームステイ先に到着するまでをレポートしました。今回は語学学校やホームステイ先での様子をご報告します!   看護医療学科2回生の長野 まゆです。現在、イギリスのカンタベリーに留学中です。こちらでの生活をリポートします!     イギリスで過ごして1週間が経ちます。カンタベリーは、落ち着いている街で、穏やかで優しい方が多くとても過ごしやすいです。語学学校のConcorde Internationalに通って英語の勉強をしていますが、私が間違えても先生はまず私の考えを肯定し、丁寧に教えてくださるため、以前より自信をつけることができました。他の国の方と一緒に授業を受けているので、英語の勉強以外にも他の国の文化等について学ぶことができ面白いです。     最初はバスの乗り方やホームステイ先での食事やシャワーの時の文化の違いに戸惑いましたが、かなり慣れてきて日々楽しく過ごせています。ホストファミリーとの会話も最初は話すスピードが速く聞き取れないことも多かったのですが、夕食時に会話することで聞き取れることが多くなり日々成長を感じています。日常生活を送る中で留学前に想像していたより英語で発言することの難しさを実感しました。残りの1週間で少しでも話せるように積極的にホストファミリーと会話したいです。     また、学校のプログラムで他の都市も観光することができとても満足しています。まだ留学して1週間ですが、あらゆることが新鮮で刺激的な日々を過ごせており留学して本当に良かったです。残りの日々も様々なことに目を向け吸収できるように過ごしたいと思います。       看護医療学科 2回生 長野 まゆ   【関連記事】 イギリス短期語学留学2023 現地リポートvol.1~イギリスに到着するまで 短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ

2023.09.07

イギリス短期語学留学2023 現地リポートvol.1~イギリスに到着するまで

学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。今回4名の学生が2023年9月2日(土)~9月17日(日)までの15日間をイギリスのカンタベリーで過ごします。英語学習はもちろん、イギリスの文化に触れることができ、博物館や美術館鑑賞、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫します。ブログ第1弾は、ホームステイ先に到着するまでのレポートです!   健康科学部看護医療学科1回生の萩原咲です。現在イギリスのカンタベリーに留学しています。私がイギリスのホームステイ先に到着するまでをレポートします。     私が今まで行ったことのある国は台湾だけで、英語圏へ行くのは初めてのことだったためとても不安でした。私が東京からロンドンまでの飛行機に乗っている間、右側に帰国するイギリスの方々が座っていました。機内食が出た時、私と左側に座っている日本人の方はお箸で食べ、右側に座っているイギリスの方は基本フォークで食べていて、お箸は使っていませんでした。その時に、イギリスと日本が離れていることもあり、お箸を使わないこと以外にも日本とは違う文化があるのだと気づきました。日本とは全然違うものを見ることができると楽しみに思う反面、文化が違うため自分が普段している行動が失礼にあたってしまわないかも不安に感じました。しかし、これから過ごすイギリスで日本との違いを沢山見つけ、自分もその文化に合わせた生活を楽しみたいと思います。     ホームステイ先に着いた時には、優しく迎え入れてくれました。心配していた文化の違いについても、朝食を頂いた時も指摘されることや否定されることも無く、気持ちが楽になりました。     これから始まる2週間では日本との違いで戸惑ったり、ミスをしてしまうこともあると思いますが、それを日本との違いだなと楽しみながら学びたいなと思います。英語の学習に関しても、実際普段から英語を使っている方と会話することや聞くことで、正しい発音やよく使われるフレーズなど、日本では学ぶことが難しいようなことを学んで帰りたいです。     看護医療学科 1回生 萩原 咲   【関連記事】 カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.9~ビクトリアと短期語学留学の魅力を紹介! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.8~ビクトリアでの自由時間! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.7~ビクトリア最後の日! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.6~ラストウィークに突入! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.5~念願の留学生活! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.4~いよいよ授業スタート! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.3~学校が始まるまで! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.2~ホームステイ開始! カナダ短期語学留学2023 現地リポートvol.1~出発編(オリエンテーション~到着まで) 短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ